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項目での事項検索は Netscape の検索機能をお使い下さい.検索は各ページで command+F キー により検索語を入力できます.再検索は command+G でできます.
[ 00/3/30] 追加
●重要:Internet Explorer:option+クリックダウンロード時のファイル上書き
赤塚氏からお知らせいただいた. Internet Explorer で HTML ファイルを option+クリックしてダウンロードする場合,ダウンロードして保存する場所に同名のファイルがある場合,警告なしにそのファイルを上書きしてしまう.
ブラウザで表示されたハイパーリンクされた HTML ファイルについて,ハイパーリンクを option+クリックすると初期設定などで指定されたハードディスクのディレクトリにファイルがダウンロードされる (ユーザが変更していない場合,デスクトップが設定されている). Internet Explorer ではこのときに当該ディレクトリに同名のファイルがすでに存在している場合に,警告なしに元のファイルがダウンロードされたファイルとして上書きされる.このような事故が発生した場合,バックアップがなければ元のファイルを取り戻す手段はない.
私も確認した.確認したのは Internet Explorer 4.5 および 5 である.ファイルは Internet Explorer の HTML ファイルに限らず,例えばアプリケーションであっても Internet Explorer のファイルに書き換えられてしまう.同名のフォルダはエラーが起きて書き換えられない.(通常, HTML ファイルは拡張子 ".html" または ".htm" がついているため, HTML ファイルのダウンロードで HTML 拡張子がついていないアプリケーションなどを書き換えることは実際にはあまり考えられない)
Netscape で同様の操作をした場合は,ダウンロード先を尋ねてきて,同名のファイルがある場合は警告してユーザに注意を促すようになっている.
[ 00/3/30]
本日の更新量が比較的多いため「よもやま」の続きの掲載は次回以降にする.
● PowerBook (FireWire):Apple システム・プロフィールでのメモリ「低速」表示
PowerBook (FireWire) で Apple からの出荷時に組み込まれていた正規のメモリにも関わらず, Apple システム・プロフィールでは「低速」メモリとして表示されることがある (* 速度の違うDIMM(低速)).
Honda 氏からは Apple 社外品についてもこのように表示される場合をお知らせいただいている.
この問題について Apple も気がついていて調査中である.
追記:
田中 (俊) 氏から,より高速な CL=2 メモリを増設した場合に,元の CL=3 メモリが「低速」と表示されるとお知らせくださった.山本康仁氏が詳しくお書きになっている.
● Power Mac G4: Boot ROM バージョン 3.22f1 以前のマシンからの FireWire ボリューム起動
Power Mac G4 で FireWire ボリュームからの起動できるのは 00/2/24 項目 "FireWire ボリュームからの起動" に書かれたように, Boot ROM バージョン 3.22f1 以降のものである.しかし, Apple ではこれより前のバージョンでもアップデータにより起動が可能になるように検討中である.
参照:
99/9/14 項目 "Power Mac G4: FireWire ボリューム起動についての開発状況"
● PowerBook (FireWire):パスワード保護非互換回避法
00/3/3 項目 "警告:PowerBook (FireWire) での Mac OS 8.6 「パスワード保護」使用は危険" で警告したパスワード保護のインストールについて,インストール後起動できなくなったマシンやハードディスクのデータに関してはいくつかの回避法がある.
起動できなくなったハードディスクを取り出して PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) 以前のマシンに取り付け,起動することができるので,その後パスワード保護を解除するという方法が MacInTouch に投稿されていた.ROM のバージョンが原因とも書いてある.
応用すれば,そうした対応マシンに PC カード接続などしてでも回避できるかもしれない.対応マシンに接続して Sherlock などから不可視ファイルを検索し, ".............pwd_APWD" といったファイルを削除する方法はどうだろうか.
また,ハードディスクを取り出さなくても FireWire ターゲットディスクモードで他マシンでマウントできるようであれば,その状態から不可視ファイルを削除してもいいかも知れない.
参照:
00/3/3 項目 "警告:PowerBook (FireWire) での Mac OS 8.6 「パスワード保護」使用は危険"
00/3/20 項目 "PowerBook (FireWire):パスワード保護との非互換 (事例)"
● Internet Explorer 5:インストールされるファイルなど
Internet Explorer 5.0 Macintosh Edition 日本語版が公開された.私も 3/28 に入手してインストールできた.
インストールは Office 98 など以降の Macintosh 用 Microsoft 製品と同様である. "Internet Explorer 5.smi" イメージファイルをダブルクリックしてマウントしてからその中の "Internet Explorer 5" フォルダをハードディスクにコピーし,アプリケーションを起動すると "Microsoft Internet First Run" が起動し,必要な機能拡張類をシステムフォルダ内にインストール/削除する.
「インストールされる System ファイル等」
今回の Internet Explorer 5 がインストールするものは従来の Microsoft 製品と比べるとかなり少ない.私は Mac OS 9 の最小限のシステムフォルダにインストールしてみたが,インストールされたファイルは以下のようであった.
機能拡張フォルダ内
初期設定フォルダ内
- "Internet Config Extension" 1.3
"Microsoft Component Library" 2.22
"Microsoft Framework" 5.02
"Microsoft Internet Library" 5.0.2
"MS Font Embed Library (PPC)" 2.1.3
フォントフォルダ内
- "Explorer" フォルダ
- "DefaultFavorites.html" ("Explorer" フォルダ内)
フォントに関しては,インストールするかどうか確認するダイアログがインストール中に表示され,その場で許可しなければインストールしないことも可能である. System スーツケースの書き換えは起きなかった.これらの総容量は約 15.9 MB であった.
- "Andale Mono" 2.00
"Arial" 2.60
"Arial Black" 2.33
"Comic Sans MS" 2.10
"Courier New" 2.61
"Georgia" 2.05
"Impact" 2.35
"Times New Roman" 2.60
"Trebuchet MS" 1.15
"Verdana" 2.35
"Webdings" 1.00
私の言う最小限のシステムフォルダには "Text Encoding Converter" 機能拡張を入れていないが, "Microsoft Internet First Run" は同機能拡張もインストールしなかった.
和嶋氏は Internet Explorer 4.5.1 がインストールされていた Mac OS 8.6 に Internet Explorer 5 をインストールし,その結果をご報告いただいている.
これらは TroublesBBS に記載されている.
- 「新規インストールされたファイル」
「上書き更新されたファイル」
- システムフォルダ:初期設定:Explorer:Toolbar.xml
「削除されたファイル」
- MS Preference Panels:Proxies(←バージョンが5.0.1から5.0.2になった)
同 Cookies(←バージョンが5.0.1から5.0.2になった)
- システムフォルダ:機能拡張:MS Library Folder:
- MS Configuration Lib PPC
MS Container Lib (PPC)
MS Favorites Library (PPC)
MS Internet Library (PPC)
MS JScript (PPC)
MS Preferences Library PPC
MS Variant Lib (PPC)
「インストール時のトラブル?」
私の特異な環境あるいはインストール法によるものかもしれないが,インストール時に "Microsoft Internet First Run" が起動してインストールが終了したと思えた時点でまた "Microsoft Internet First Run" が起動し,いつまでたってもループした.アプリケーションの強制終了を行って抜け出した.
「インストールされた機能拡張類の待避」
これまで何度か本ページで示している機能拡張類のアプリケーションフォルダへ移動する方法によって Internet Explorer 5 も一応動作するようである.上記の 5 つの機能拡張ファイルを Internet Explorer 5 アプリケーション本体がある "Internet Explorer 5" フォルダに移動し,機能拡張フォルダからそれらを削除した状態で起動し,私が日常よく訪れるようなページをいくつか表示させてみたが問題ないようだ.
ただし,初回起動時に "Microsoft Internet First Run" が起動した.5 つの機能拡張のエイリアスを機能拡張フォルダに作成して起動しても同様に "Microsoft Internet First Run" が起動する.そこで Macintosh を再起動してから起動したら起動できた.その後,エイリアスを機能拡張フォルダから削除しても問題なく起動する.
参照:
00/1/29 項目 "アプリケーション用機能拡張類を外すことについて"
「使用サイズ等」
Internet Explorer アプリケーションの仮想記憶使用時の推奨使用サイズは 4096 KB であったが (仮想記憶オフ時 7634 KB) , Netscape 同様安定使用のためにはメモリ割り当てを増やす必要がある.
「初期表示のフォントサイズ」
Internet Explorer 5 は,ほとんどの場合標準の解像度を 96 dpi として設定されていて,自動的に選択される.これは Windows の標準である. Macintosh 用としての標準的な表示は 12ポイント 72 dpi 表示であるので,私は初期設定の「言語/フォント」からそのように設定し直した.
「セキュリティ関連初期設定」
- 山田氏からここでの表現が 96 dpi が Windows の解像度であるため Internet Explorer もそうなったかのように読める場合があるとご指摘をいただいた.96 dpi は W3C の規定によるものだそうだ.
私は初期設定で次のセキュリティ関連設定を確認,改めた.
これらの設定ではブラウズできない Web ページやファイルの FTP 等で困難が発生する場合があるので全ての方に推奨するものではない.私はこうした設定をしているが,もともとそのような設定が意味を持つようなページ自体になるべく近寄らないようにしている.こういう設定で表示できないページは見ないことにしている.
- ・ActiveX 無効に
・Jaba 無効に
・警告:全て警告
・個人情報:全て消去
・Cookie:受け入れない
・パスワードの設定:消去
「その他」
私は Microsoft Internet Explorer をメインに使ってはいない.従って, Internet Explorer のことはよく分からない.その前提でだが,動作は良好ではないかと思えた.しかし,いくつかのページで表示にやや問題があるようだ.
● Internet Explorer 5:縮小印刷の問題の解消
Internet Explorer 4.5 上で表示された Web ページを印刷しようとした場合に初期設定である縮小印刷が選択されている状態で印刷できない問題に関して Internet Explorer 5 の「縮小してページ全体をプリント」を選択しても印刷できるという報告が入っている.私自身は未確認であるが複数の確認があるので改善されたようだ.
参照:
99/2/19 項目 "Internet Explorer 4.5:プリントできない場合"
● Internet Explorer 5:メモリリークの改善なし?
Internet Explorer 4.5 で顕著に起きていたメモリリークと見られる問題 (Microsoft 社の見解は異なる) について, Internet Explorer 5 でも同様の状態になるそうだ.私は使っていないので未確認である.
参照:
99/1/22 項目 "Internet Explorer: Finder の異常終了?メモリリーク"
99/2/13 項目 " Internet Explorer 4.5 日本語版:その他"
ほか
● Internet Explorer 5:起動中のネットワーク設定変更での問題
Internet Explorer 5 を起動したままネットワークに関する設定を変更するとその後の動作が不安定になることがある.ネットワーク関連の設定を変更する場合は Internet Explorer 5 をいったん終了させてから行う. Netscape ではこのようなことはない.
● Internet Explorer 5:動作中のスリープでの問題
Internet Explorer 5 を起動したままスリープするとスリープから復帰した後での動作が不安定になる場合がある. Internet Explorer を終了させてからスリープするようにすること. Netscape では問題ない.
● TIP: Internet Explorer でまず行う障害対処法
以下の Internet Explorer や他のブラウザでとられていた障害対処法は Internet Explorer 5 でも同様に有効と認められる.
Internet Explorer で安定性に問題があるといった場合,特定のページでの表示時にフリーズするなどの場合はブラウザ一般で行われているキャッシュのクリアまたは "MS Inrternet Cashe" フォルダの削除を行う.
特定のページに限らず,起動できないとか起動時にフリーズする,ブラウズ中にフリーズするなどの問題が発生する場合は, "Explorer" フォルダを削除する.この場合,必要なファイルがある場合はバックアップをとっておく.
これらの方法でも改善されない場合は "Internet Preferences" 初期設定をバックアップ後削除してみる.
[ 00/3/27]
● 15 インチ Apple Studio Display:簡易スタンドが入らない場合
杉山氏からいただいた.氏が購入なさった 15 インチ Apple Studio Display では簡易スタンドが上部の爪に入らず使用できなかった.販売店に持ち込んだところ,展示モデルでは使用できたものの他の在庫 15 インチ Apple Studio Display では使用できなかったそうである.
氏は購入時に確認することを推奨なさっている.
● PowerMacintosh G3:Power Mac G4 起動障害と同様の障害例
本項目は別の原因であったことが判明したため内容を削除した.
● Power Mac G4:モニタ解像度が選べない事例
00/3/24 項目 "Power Mac G4:モニタ解像度が選べない" に関して,鈴木氏からお知らせいただいている.
Power Mac G4/400 (AGP Graphics) にモニタ付属アダブタを介して接続した SONY CPD-G400J が 640×480 に固定されるというようなことが起きる.しかし,マシンより先にモニタの電源を入れておくと回避できるそうだ.
● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard):内蔵モデムの音が出ない場合 (継続)
00/3/20 項目 "PowerBook G3 Series (Bronze keyboard):内蔵モデムの音が出ない場合" について宮崎氏からお知らせいただいた.
氏の PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) では入力源を内蔵マイクにしていても音が出るが, Mac OS 9 インストール後やフリーズ後の強制再起動時にモデム音が出なくなったことがあるそうだ.その場合, "サウンド" コントロールパネルの「スピーカ設定」からテストを実行することで改善された経験をお教えいただいた.(氏の場合は Mac OS 9 北米版である)
●ファイル・シンクロナイズ:Finderコメントが保存されない
ファイル・シンクロナイズを使用してフォルダ等を同期させた場合,ファイルなどに Finder コメントがあっても,同期する相手側には保存されず,失われてしまう.
Finder コメントはブラウザ保存ファイルについて URL が保存されているなど,有効かつ必要な情報として利用する場合があるので,そのような用途に利用している場合には注意が必要である.
かつて, Norton Utilities の Speed Disk の古いバージョンでボリュームを最適化した場合に Finder コメントが消えてしまうという問題があったが,現在のバージョン (5.0 以降) では改善されているようだ.また,デスクトップを完全に初期化する場合, Finder コメントが消去されてしまう.
● 640/1.3 MB ATA MO メディアからの起動はできない
黒原氏からお知らせいただいた.従来から知られていることであるが,私のデータベースに記載してこなかったことであるので,項目化する.
Macintosh は ATA 接続された MO ドライブで 2KB 物理セクターサイズをもつ 640/1.3 MB MO メディアによる起動はできない.540 MB メディアまでは起動できる. SCSI 接続の場合は起動可能であることが多い.
● ATA/IDE ハードディスク先頭 8GB 起動制限
これも黒原氏からお知らせいただいた.上記項目同様,一部では知られていたことであるが,データベース化されていなかったので項目化したい.
Macintosh では一部機種に関して 2 GB ATA/IDE ドライブまでしか認識できないというものが過去にはあったが,最近のものは大容量 ATA/IDE ドライブを認識できる.ただし, iMac (Rev.A - D.333 MHz モデルまで) については先頭 8GB の領域にインストールされたシステムフォルダしか認識されないという制限がある.そのため,それ以外の領域にインストールされたシステムフォルダからの起動はできない.たとえば, 20 GB のハードディスクを 10 GB ずつ二つのボリュームにパーティションした場合,後半の 10 GB ボリュームからの起動はできないことになる. iMac (Slot Loading) からこの制限はない.
●ファイルメーカー Pro 5v3 アップデータ
ファイルメーカー Pro 5.0 を v.3 にするアップデータ.添付のリリースノートによれば新機能のほか 22 点の修正がなされている.なかには比較的重要な問題もあると思われるので,必要なアップデートである. v2 を含めて目に付いた修正点をあげてみる.
●よもやま:バックアップでの同期,差分コピーをどうするか
- ・複数のネストされた「値一覧の定義」ダイアログを開くとエラーが発生し,マシンが異常終了する.( Macintosh 版のみ)
・ iMac DV にインストールされている場合,オブジェクトフィールドに JPEG を挿入したデータベースを開くとアプリケーションが異常終了する.
・「値一覧の編集」ダイアログで,新規で未保存の値一覧の編集中に「カスタム値を使用」と「他のファイルの値一覧を使用」を切り替え続けるとアプリケーションが異常終了する.
・共有設定がマルチユーザで設定されているファイルに,複数のネストされた「値一覧の定義」ダイアログを開いて値一覧を定義するとすでに定義されていた値一覧が壊れる.
・共有設定がマルチユーザで設定されているファイルに,複数のネストされた「リレーションの定義」ダイアログを開いてリレーションを定義するとすでに定義されていたリレーションが壊れる.
・関連レコードと共にファイルを更新している時に,更新される最後のレコードの関連レコードがすべて削除される.
・定数のみ指定された計算フィールドの計算が「一致しないレコードを追加する」を使用した更新によるインポート後正しく行われない.
・ Microsoft Excel 95/5.0 形式のファイルをインポートするとデータの最後に余計な文字が付く・
ファイル・シンクロナイズのことを別項目で書いたので,ちょっと関連したバックアップのことを書いてみる.バックアップは重要である.それは本サイトを常時参照なさるような方にはいまさら言うようなことではない.
ハードディスクの容量が増えるに従い,バックアップに要する時間がばかにならなくなってきている.最近のハードディスクでは丸ごとバックアップすると数時間かかってしまう場合もある.しかし,そのような場合でも,同期コピーや差分コピーが行えるとかなり短時間で済ませることができる.
Mac OS はコピー先に同名称のファイルやフォルダがあると警告を表示しユーザが許可するとそれらのファイルやフォルダを全て上書きしてコピーする.しかし,フォルダやボリュームをコピーする際にその一部にしか変更されたり改廃されたファイルやがないという場合,それらファイルだけを置き換えることができればコピーは短時間ですむ.このようなコピーを差分コピーという.また,双方のフォルダやボリュームを比較して最新のファイル等を双方にコピーするようなコピーを同期コピーという.
Mac OS のコピーによって定期的にバックアップする場合,ロックされたファイル等がバックアップ先にあるとコピーが終了するので,先にバックアップ先のフォルダ等を手動で削除してから行わなければならないということもあり,こうしたことも解決しなければならない.
「 Mac OS 9 まで」
同期コピーや差分コピーは Retrospect などのバックアップ専用ソフトウェアでもできるが,コピーユーティリティでも可能な場合がある.
私は Mac OS 7.6.1 までは長い間 CopyDoubler というコピーユーティリティを使用していた.ところが,この開発元が Symantec に買収され Mac OS 8 からは対応しなくなった.そこで,しょうがなく "Speed Doubler8" の SpeedCopy をおそるおそる使い始めた.
参照:
98/12/17 項目 "よもやま: Speed Doubler と Retrospect.そして CopyDoubler"
「 Mac OS 9 でのバックアップ」そのまえにいろいろ逸れる話
Speed Doubler にも慣れてきて私にとって必須ユーティリティになってきたのだが, Mac OS 9 になって Speed Doubler 8 も未対応,非互換となってしまった. Retrospect は私にはちょっと使いこなすのが大変なので, Mac OS 9 になってしばらくはバックアップ時だけ Mac OS 8.6 に切り替え, Speed Doubler の差分コピーを使用してバックアップしていた.
私はバックアップ時には PC カードのハードディスクと SCSI 接続のハードディスクおよび MO にバックアップする.PC カードのストレージは仮想記憶がオンの場合エラーが出るために,仮想記憶を使用している私はどうせ再起動して仮想記憶を切らなければならないので (command キー押し下げ起動する), Mac OS 8.6 に切り替えるのはそれほど困るわけでもなかった.マシンを再起動するのは SCSI 機器へのバックアップでも脱着時行うのは同様である.ひところネットワーク上の他のマシンのハードディスクにバックアップしていたのだが,当時 100Base は製品があまりなく,あっても高価だった.10Base 転送では時間がかかることと,バックアップサーバをいちいち立ち上げるのが面倒でいつのまにか行わなくなってしまっていた.
私は PowerBook 2400 を自宅のソフトウェアルータマシン兼ファイルサーバとして使用している.現在 10Base マシンなので,これを 100Base 対応として PC カードメディア接続によるバックアップマシンとして使用したいと思っている.いつのことになるか判らない単なる希望に近いもので,マシンも 2400 ではない他の PowerBook になるかも知れない.
一度書いたことがあるが,私は自宅のサーバマシンについて低消費電力で設置空間が小さくて済むものが望ましいと思っている. PowerBook は最適だ (がコストは高い).自宅にある今は使っていない 8500 は大変安定したマシンで好きなのだが,消費電力が多くサーバとして長時間起動する用途には使いたくない.これは従来電源の安定したマシンを使うことがよいとされたこととは反対のことだ.そういう場合ももちろん必要であるが,家庭で使用するサーバはそうでもない場合がある.
PowerBook 2400 のサーバマシンとしての欠点は省エネルギー設定未対応のために自動起動,終了ができない点と,液晶モニタを閉じたまま起動できない点である.
話が逸れそうになってきたので,どうせならもっと逸らしてしまおう.
CopyDoubler に限らず, Symantec という会社は多くの有益なユーティリティの開発元を買収,吸収してきた.たいがい,吸収後,一回程度くらいはバージョンアップすることもあるのだが,それっきりになってしまうことがあるのは残念だ.
もともと, Norton Utilities というソフトウェア自体が Symantec がいろいろ買収したソフトウェアからできたものだ. Symantec は MacZap を買い取り SUM (Symantec Utilities for Macintosh) というディスクユーティリティとして販売した.しばらくして Peter Norton Software を買収し,そこの Norton Utilities に SUM を統合したものだった.
Snooper というソフトウェアがあった.これは Macintosh のハードウェアを診断することができ,今日の TechTool Pro が一部持っている機能に特化したソフトウェアであった.Symantec はこれも取得したが Snooper は消えてしまった.
MacTools Pro というディスクユーティリティがある.これも Symantec が買収した.買収した当時,MacTools Pro の一部優れた機能を Symantec は Norton Utilities に統合していくと発表していた.その後に発表された Norton Utilities にはそれらしい機能は付加されていないと考えられた.それ以降現在までの Norton Utilities のバージョンアップの繰り返しの中で取り込まれたということもあるかもしれないが,はっきりしたことは言えない.(日本ではメディアビジョンが権利を買い取り,現在でも販売が続けられている.時折,私が MacTools Pro のことを本ページで書くことから,サーチエンジンの全文検索でヒットするのであろう,今でも海外のユーザから問い合わせが私のところにくる.日本語版の国内だけの販売という返事を書くと一様に残念がる)
MacTools Pro のディレクトリ診断や修復は Norton Disk Doctor が修復できない場合でも修復できる場合があり,さらにウイルスチェック機能があった.当時ネイティブ Power PC ソフトウェアでもあり,バックグラウンド動作できた.
私は,ウイルスチェック機能を利用したいために MacTools Pro を所有してたが,日常的にはオプティマイズ機能を使用していたことがある.それはファイルを修正日付けに基づいて配列することができるため,差分コピーではないが,最適化がきわめて短時間で済むことがあるほかいくつかの独自機能をもっていたし,当時の Speed Doubler より安定していた.当時はハードディスクも現在より遅く,容量も限られたものであり,最適化は日常的に必要なものであった.(容量が限られることと断片化には大きな関連がある)
Symantec の製品は今日 Norton AntiVirus も広く使われるようになった.ウイルスの恐怖というのは特に Macintosh では都市伝説というような側面もあるが,かく言う私も Disinfectant の終了と AutoStart の大感染を契機に使用し始めた.( Macintosh では Virex という優れた抗ウィルスソフトウェアがある.ところで,この Virex を現在日本で扱っている販売代理店はとんでもない自社製品を厚顔にも一部販売していると判断している. Virex には気の毒なことだが,私はこの国内代理店が扱う製品は金輪際使わないことにしている. (「驚速」という語でデータベースを検索してみると理由が判るだろう)
つづく.バックアップの話に戻したい.
追記 (訂正):
湯浅氏からご指摘いただいた.私は MacTools Pro のことを書いていて,途中から MacTools Pro のことを TechTool Pro と表記した部分があった.上記該当部分を訂正した.ご迷惑をお詫びしたい.
[ 00/3/24] 追加
● iMac のスリープモード時に電源ボタンが緑色に点灯する現象について Apple が確認
「 iMac のスリープモード時に電源ボタンが緑色に点灯する現象について」としてアップルから回答があった.回答が遅れたことを詫び,この現象についてアップル社は米国本社と調査を行ってきたとしたうえで,次のように述べている.
「このような現象が発生した場合の障害確認手順」
- ・ボンダイブルー iMac 233(1998年8月頃発売),初代5色の iMac 266(1999年 1月頃発売)の機種の一部に起きることが確認された.
・該当するものは一部であり,発生する頻度は稀である.
・修理は通常の保証規定範囲および修理方法にて対応する.
上記手順によって本障害であることが疑われる場合はアップル正規サービスプロバイダに連絡する.
- 1.command+control+パワーキーを押しながら iMac を強制再起動し, shift 起動する.
2.shift 起動するかどうかを確認する.起動するようであれば,機能拡張類のコンフリクトであり,本件には該当しない.
3. shift 起動で 画面が真っ暗で起動した場合には本障害であることが疑われる.
「類似の現象で本障害と紛らわしい例」
・電源ボタンがこはく色に点灯するが画面が真っ暗(スリープモード)な場合Apple が述べた内容では,従来, "Green Light of Death" として問題になっていた障害かどうか判然としない. "Green Light of Death" の典型的な症例であるシステム終了しても本体パワーランプが点灯したままになるという現象は上記の説明を読む限りでは該当しないと読める.
- キーボード上の任意のキーを押してもスリープモードから復帰しない場合,本体前面の電源ボタンを押して復帰するかどうか確認する.復帰した場合,キーボードを一旦抜き再度差し込みUSBをリセットすることによって改善される.
つまり,繰り返すが,ここで述べられた Apple の回答はあくまで「 iMac のスリープモード時に電源ボタンが緑色に点灯する現象」についてであり,いわゆる "Green Light of Death" のことを言っているかどうかは確認できない.
参照:
00/1/22 項目 "iMac:システム終了後も電源が落ちない"
00/2/13 項目 " iMac Firmware Update 1.6,および,誤配の注意"
00/2/16 項目 "iMac Firmware Update 1.6 での Green Light of Death 発生?"
[ 00/3/24]
● Power Mac G4:モニタ解像度が選べない
Power Mac G4 に接続したサードパーティ製モニタの解像度が 800x600 または 1280x1024 しか選べなくなり,1024x768 などにできない場合がある. Apple もこの問題について調査している.
現在のところ回避法は SwitchRes を使用して変更する.
●マルチユーザ:メモリ割り当て
マルチユーザを使用して,ログイン後使用中に突然終了し,「ログインアプリケーションが予期せず終了した」というようなメッセージが表示されることがある.このような場合, "マルチユーザ" コントロールパネルのメモリ割り当てを増大することで安定することがある.
● PowerBook (FireWire) :ハードディスクの音
Apple は PowerBook (FireWire) のハードディスクから発生する頻繁なクリック音について調査をしている.熱によるものではないかとの疑いがある.
● Power Mac G4 の起動障害:Aterm ITX80/D の場合
鈴木氏からお知らせくださった. Power Mac G4 の動作について, NEC 製 TA Aterm ITX80/D は未確認であり,問題が起きる場合があるそうだ.
障害が発生する場合は, 00/3/17 項目 " Power Mac G4 (AGP Graphics) :ハードディスクを認識しない" と同様の症状となる (起動音がせず,前面の電源ランプが点灯しファンが回り出すだけで,?マークも出ずに起動できない).グレー画面となるが,短時間に本体前面のリセットボタンを押すと起動できる.時間がたってしまうと起動できず,リセットしても同じ現象の繰り返しとなる.また,長時間のスリープを解除した場合にも障害が発生する.
USB 接続を解除した場合にはこの問題は起きないため, Power Mac G4 の USB 接続または Aterm ITX80/D との問題が考えられる. Mac OS 9.0.2/3 での USB 機器接続時の問題は知られているが,鈴木氏の場合は Mac OS 9.0 であり,該当しない.( Power Mac G4 (AGP Graphics) 350)
参照:
00/3/22 項目 "Mac OS 9.0.2/9.0.3:特定の USB 機器接続での問題"
● AirPort (AirMac):169.254.x.x の IP アドレス
TIL: 58618 : Reason for 169.254.x.x IP Address
従来から Open Transport での DHCP IP 取得に失敗した場合に表示されることが知られていた 169.254.x.x の IP アドレスについての TIL での解説. AirPort (AirMac) から AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) に接続する際に表示されることに関連して述べられている.
DHCP サーバが見つからないといった場合に 169.254.0.0 から 169.254.254.255 の間の数字IPアドレスとして,また,サブネットマスクとして 255.255.0.0 が表示される.これは Mac OS 8.5 の Open Transport 2.0 以降の機能で, Windows 95 以降も同様である. (プライベートアドレスではない)
参照:
99/10/29 項目 " Open Transport 2.5.x:DHCP の障害: RTA50i の場合"
AirPort (AirMac) マシンから AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) への接続時に表示される場合,多くの場合,接続できていない.
AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) が異なったサブネットにある可能性もあり, AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) に接続するには,同一サブネットの適切なアドレスを割り当てる必要がある.
● AirPort Base Station (AirMac ベースステーション):192.42.249.12/13 の IP アドレス
TIL: 58619 : AirPort Base Station: Reason for 192.42.249.12 IP Address
192.42.249.12 は Apple によってベースステーションに割り当てられたグローバル IP アドレスである.この IP が表示される AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) を AirPort (AirMac) 管理ユーティリティから設定することが困難な場合,次の二つの方法をとることができる.
「192.42.249.12 が表示される場合」
- ・ TCP/IP コントロールパネルでいったん AirPort (AirMac) から PPP に設定して閉じ保存してからもう一度開き,再度 AirPort (AirMac) を選択し DHCP とする.「IP アドレス」「サブネットマスク」「ルータアドレス」は「サーバを参照」と表示されるので,閉じて保存する.
・ TCP/IP コントロールパネルで IP アドレスを 192.42.249.14 に設定する.
「192.42.249.13 が表示される場合」
- ・ AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) の初回起動時
・ソフトリセット後
・ベースステーションのソフトウェアをアップデートした後
・ベースステーションに DHCP サーバやプロバイダから動的 IP アドレスが割り当てられていない場合
● HDT (Hard Disk ToolKit) 3.0J で SCSI 機器がダブって表示されるほか (継続)
- ・ベースステーションをハードウェアリセットしソフトウェアを転送する前
三井氏から 00/3/17 項目 "Adaptec SCSI Connect 2906 のドライバ 1.2 による改善" に記された HDT (Hard Disk ToolKit) 3.0J でスキャナ等の SCSI 機器がダブって表示される問題について, FWB に問い合わせた結果をお知らせいただいた. HDT (Hard Disk ToolKit) のバグであるので, 3.5 で修正するというものであった.
同項目のアルプス製プリンタが Adaptec SCSI Connect 2906 で Apple システム・プロフィール に表示されないことについては Adaptec でも確認されたが,使用できるので問題はないということであった.
なお,当該項目について項目名等私のミスがあったので訂正している.
● ATOK13 でマックライト II インライン変換する
ATOK13 でのマックライト II インライン変換について fj.sys.mac に永田氏から方法が掲載された.夢荘にも掲載されている.
[ 00/3/22]
● Mac OS 9.0.2/9.0.3:特定の USB 機器接続での問題
Mac OS 9.0.2 搭載マシンと USB 機器の接続時に問題が発生することを何人かの方からお知らせいただいている.また, TIL でも場合によってはフリーズするという発表があった.いずれも Mac OS 9.0..2 の側に原因があると考えられる.
「VST USB フロッピードライブでの症状」
山本氏から VST USB フロッピードライブに関してフロッピーアイコンがデスクトップにふたつ現れるという問題をお知らせいただいている.氏が VST に問い合わせた結果,これは Mac OS 9.0.2 の問題で Mac OS 8.5.1/8.5/9.0 では発生いないことや, Apple が Mac OS 9.0.2 の修正を予定しているというような回答を得た.
氏の場合,別の Macintosh ( PowerBook 1400) でフォーマットしてディスクを読んでくれないという問題もあるそうだ.
「 TIL での文書:接続したまま起動するとフリーズする場合がある」
TIL: 25139 : http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25139
Mac OS 9.0.2 または 9.0.3 が動作する Macintosh に特定の USB 機器を接続したまま起動するとフリーズする場合がある.アップルは修正中である.それまでは起動後に USB 機器を接続して対処する.
● Norton Utilities/Norton AntiVirus の Mac OS 9.0.2 対応のおおむね確認
シマンテック社はにおいて, Norton Utilities/Norton AntiVirus の Mac OS 9.0.2 対応機種での動作を一部例外を除き確認したと発表した.
Norton Utilities/Norton AntiVirus の Mac OS 9.0.2 への対応についてはこれまで未確認であったことを, 00/3/2 項目 "重要:Norton Utilities および Norton AntiVirus の Mac OS 9.0.2 未対応" として注意していたが, Power Mac G4 についてメーカから基本的には動作保証がされたということになる.
一部例外としては, PowerBook (FireWire), iBook において,DiskLight でのスリープ解除できない場合があること ( 00/3/11 項目 "iBook/PowerBook (FireWire):Norton DiskLight との非互換" ) と, PowerBook (FireWire) もしくは iBook で Norton AntiVirus 6.0.1 が「プリファレンス」の設定によって,起動時にシステムエラーが発生する場合があるというもの. Norton AntiVirus の場合,プレファレンスの「予防」の設定を「標準」にするか,「カスタム」にする際には「ファイルシステムのバイパス」のチェックを外すことで回避できる.
● Norton Utilities 5.0.2:640 MB などの MO ディスク診断時のフリーズ
黒原氏からお知らせいただいた.内蔵した ATA/IDE MO ドライブについて, Norton Utilities の Norton Disk Doctor 5.0.2 で 2Kbyte セクターの 640 MB あるいは 1.3 MB MO メディアを診断すると, Type 3 エラーが発生し, Macintosh がフリーズする場合がある.フォーマットは Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) と Mac OS 標準フォーマット (HFS) を問わない. SCSI, IDE 接続では問題ないそうだ.
●スリープ時のリモートアクセス障害 (継続)
Macintosh のいくつかの機種でリモートアクセス接続中にスリープするとマシンがフリーズするという障害が最近起こっていた.このうち "Audio Update" 1.2 機能拡張が原因となるものについては修正版が公開されている.しかし, "Audio Update" に関係しない場合については未解決であった.
参照:
99/12/17 項目 "iMac DV:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズ"
00/1/27 項目 "iMac DV:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズ (回避法)"
00/2/4 項目 "Mac OS 9 Audio Update 1.3"
この問題について, 00/3/11 項目 "PowerBook (FireWire):スリープに関するいくつかの注意点" の中で紹介した Apple の見解は PowerBook (FireWire) についてであるが,注目されるものかも知れない.以下に再掲する.
これは,そうした障害はバグではなく,仕様であるといっているように読める.当初は, 99/12/17 項目で私が書いたように Apple はこれを障害として調査していたものであった.
- 「スリープ時のクラッシュ」
PPP や Apple リモートアクセスなどの多くのコミュニケーションプログラムを使用した場合はスリープしないが,そのような状況で強制的にスリープさせた場合,接続が切れたりクラッシュしたりする.
● iDisk がマウントできない場合
TIL: 31201 : iDisk: Not Mounting Properly
TIL の文書. iDisk がマウントできない場合の原因あるいは対処法が書かれている.
● AppleWorks 5 のクリッピングライブラリを AppleWorks 6 に移す法
- ・ AppleShare がオンになっていること
・ファイヤウォールまたはプロキシーサーバで AppleTalk Filing Protocol (AFP) の TCP ポート 548 が使えること
・ ファイヤウォールまたはプロキシーサーバで海外からのアクセスが禁止されていないこと.
・HTTP または SOCKS プロキシーでは使えない.
・ Mac OS 9 が必要である.
TIL: 31200 : AppleWorks 6: Importing AppleWorks 5 Clippings Libraries
TIL の文書.
AppleWorks 5 のクリッピングライブラリを AppleWorks 6 に移す方法が書かれている. AppleWorks 6 のヘルプには AppleWorks 5 のクリッピングライブラリを AppleWorks 6 のクリッピングパレットにドラッグすることによって使う方法が書かれているが, AppleWorks 5 のライブラリ個々のファイルを AppleWorks 6 の "Clipings" フォルダにドロップすることでも使えるようになるというもの. AppleWorks 5 は日本未発売であり,クラリスワークス 4 のライブラリが同様の操作で使えるようになるかどうかは未確認.
[ 00/3/20]
● iBook: Ethernet の問題?
Apple 社に iBook での Ethernet 接続に関する障害報告があり,現在調査中である.障害は Ethernet 接続が突然切れるというもので,プリントに障害が出るという報告もある.プリンタでの障害ということであれば, AppleTalk も含むことになるかも知れない.
実は私のところのネットワークで AppleTalk に関して問題が起きている. Ethernet 上で AppleTalk 対応共有プリンタやファイル共有サーバがときおり認識されないことがある. TCP/IP に関しては問題なく,そういう場合学内のネットワークからデザイン室のネットワークを切り離すとデザイン室にあるプリンタやサーバは認識されるので,私のデザイン室の外の学内 Ethernet 上の AppleTalk について問題が発生していると思われる.昨年から別のゾーンについて同様の問題が起きていて,私のゾーンでは問題なかったのだが,今年になって突然同様の障害が発生するようになった.障害はある程度の時間持続するが,不定期であり規則性は見つからない.
これらのことから,私は最近の Macintosh を購入したユーザが接続することによって問題が発生しているのではないかと疑っている.(私のゾーンで最初に発生した日は特定できるので,その日に初めて iMac や iBook, Power Mac G4 などをネットワーク接続したユーザを洗い出そうとも思ったりしている.) 他のゾーンと私のゾーンでの最初に発生した時期のずれはそうしたユーザが接続した時期の違いではないかとも考えたりしている.障害が発生している時間が不定期なのはそのユーザのマシンが起動して Ethernet 上で AppleTalk を使用している時間だけに問題が起きるのではないかと解釈できるのではないだろうか.
当初は,よく知られている 100BaseT マシンとハブの相性からの問題がネットワークに影響があるのかも知れないとも思ったが, AppleTalk アドレスの衝突など, AppleTalk の Ethernet ネットワーク上での問題か,新型マシンの AppleTalk/Ethernet 関連 (つまり Open Transport ) の問題ではないかと思えるようになってきている.これが, Apple が調査しているという問題と関連があるかどうかは判らない.私の場合 Ethernet 接続が切れるというようなことはなく,単に AppleTalk に問題が出るだけであるが, Apple に報告されている Ethernet が切れる (drop out という語で表現された) という症状の詳細は不明のため,何とも言えない.
● Power Mac G4:起動障害 (継続) ほかコンテクストメニュー項目での問題
00/3/17 項目 "Power Mac G4 (AGP Graphics) :ハードディスクを認識しない" について禅福寺氏から事例をお知らせいただいた.
症状は 00/3/17 項目と同じく,ファンは回るが起動音がせず立ち上がらない.電源を切って起動すると何度か試すうちに起動するが,そのままの状態で一分程度放置して再度起動すると比較的起動できることが多いそうだ.
別の場所にある同機には症状が発生しないことから,室温が関係しているのではないかとお書きである. Power Mac G4 の起動障害と室温との関連はアップルの Tech Exchange でも意見が出されている.室温と起動障害に関しては,かつてインタウェア BOOSTER G3 について関連が疑われたことがあった.
参照:
99/1/4 項目 "PowerBook G3 Series :ヒートシンク形状の違い"
99/2/1 項目 "PowerBook 1400 用 インタウェア BOOSTER G3 アップグレードカードの問題"
なお,関連して,StuffIt Deluxe の "Magic Menu" または More File Info CMM の各コンテクストメニュー項目を使用した場合,ハードディスクを開くとアイコンが消失する場合があることもお教えいただいた.同一マシンでも他の場所にあるものは障害が発生しないそうだ.
● PowerBook (FireWire):パスワード保護との非互換 (事例)
00/3/3 項目 "警告:PowerBook (FireWire) での Mac OS 8.6 「パスワード保護」使用は危険" についての泉氏の事例である. PowerBook (FireWire) 500MHz に "パスワード保護" (J-2.0) をインストールすると CD-ROM 起動さえできなくなるという事例である.
(私が別から入手した情報をもとに項目を独自に作成する前に,泉氏はこの問題を発見されており,私へのメールが私の項目掲載と前後してしまった. 00/3/11 項目 "PowerBook (FireWire):TIL での「パスワード保護」使用の警告" で私が書いた有償修理になるという情報は泉氏からいただいたものである.)
非常に深刻な事態となる.くれぐれも "パスワード保護" を試そうなどとお考えにならないように.再度警告したい.
- 「パスワード保護」をインストールし設定を「入」にしてから再起動すると,?マーク点滅フロッピーアイコンが表示される. CD-ROM 起動ではハピーマックでフリーズする.そのため,ハードディスクの初期化もできず,氏の場合はマシンを交換することになった.ただし, FireWire ターゲットディスクモードで他マシンからハードディスクが認識できるためにデータは吸い上げることが可能.
アップルのサポートは「パスワード保護」は非サポートだが, CD-ROM 起動できないということはないと回答されている.しかし,泉氏は交換されたマシンに関しても同じような症状となり,マシンが使えなくなってしまっているそうだ.
●マルチユーザでのディスプレイ関連設定
Mac OS 9 のマルチユーザ環境では,ディスプレイの色数または解像度に関するユーザ毎の設定を保存して起動時に切り替えることはできない.
参照:
00/1/20 項目 "マルチモニタ/マルチユーザでデスクトップピクチャが切り替わらない"
● PowerBook (FireWire):トランセンド社メモリの問題
POWERBOOK NEWS 00.3.10 はトランセンド社製 PowerBook (FireWire) 用一部メモリが不適合であったことを伝えている. ユーザが連絡すれが交換するそうだ.
● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard):内蔵モデムの音が出ない場合
TIL: 25129 : PowerBook G3 Series (Bronze Keyboard): No Sound When Modem Dials Out
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) 内蔵モデムの音が出ない場合,サウンド入力源の設定が内蔵モデムになっていないことがあるので,コントロールバーなどから入力源を内蔵モデムに切り替えること.もし内蔵モデムがすでに選択されている場合はいったん他の入力源を選択してから再び内蔵モデムを選択し直す.
参考:
99/12/4 項目 " Power Mac G4:接続モニタのタイミング障害,内蔵モデムと Free PPP ほか"
● Sherlock 2:フォルダドロップでのグラフィックアクセラレータが無効になる場合ほか
田中 (淳) 氏からお知らせいただいた. Sherlock 2 のファイル検索で検索対象リストにフォルダなどをドロップすると,グラフィックアクセラレーターカードのアクセラレーションが無効になってしまう問題が環境によって起きるそうだ.ドロップするフォルダの階層によって障害が異なるという場合もあるそうだ.いったん障害が発生した場合は再起動するしかないという.(8500/MACh carrierG3/400 で 432Mhz/ATI RageOrion)
私の PowerBook G3 Series 300MHz では障害は発生しなかった.
参照:
99/11/11 項目 "TIP:Sherlock 2:フォルダ指定検索の方法"
●ARENA と LVEJClipObserver の非互換 (継続)
00/2/2 項目 "ARENA と LVEJClipObserver の非互換" (ロゴヴィスタ社製の「EtoJ INTERNET」でARENA の操作に一部不具合が生じる) に関して,船木氏から, PowerBook (FireWire) 500 では問題が発生しなくなっているとお知らせいただいた.
● Final Cut Pro 初期設定の削除
TIL: 31197 : Final Cut Pro: Deleting the Preferences File
Final Cut Pro で様々な障害が発生する場合に初期設定フォルダ中の "Final Cut Pro Data" フォルダの " Final Cut Pro Preferences" ファイルを削除することがトラブル克服の第一歩であるという TIL の文書.
● Final Cut Pro 使用時のディスクキャッシュ
TIL: 25137 : Final Cut Pro: Recommended Disk Cache Setting
最近の速いプロセッサで Final Cut Pro を使用する場合にディスクキャッシュを最低にする必要はなく,マシン出荷時設定でよいといった TIL の文書.
[ 00/3/18]
●Sleep Memory Extension
上記ページが公開されている.
00/3/10 項目 "警告:PowerBook (FireWire)/iBook:スリープ時のデータ損傷" で報告した PowerBook (FireWire)/iBook のスリープ時に「スリープ中もメモリの内容を保持する」機能によってハードディスクのデータが損傷する問題を修正するもののように見受けられるが,実際には FTP などにそういう名称の機能拡張やアップデータは確認できない.ソフトウェア・アップデート (北米) で可能ではないかという話もあるが,未確認.
参照:
00/3/10 項目 "警告:PowerBook (FireWire)/iBook:スリープ時のデータ損傷"
追記:
公開が確認された.添付されている "About Sleep Memory Extension" には全ての PowerBook (FireWire) を iBook に使用すべきであるという記載があるが,本機能拡張が国際版なのか北米版なのかの記述はない.常識的には各国語版 OS での違いはないものと思えるが,自己責任で使うことになる.
使用する場合には手動で機能拡張フォルダにドロップする.すぐに「スリープ中もメモリの内容を保持する」をオンにしてはいけない.いったん再起動して読み込ませる必要がある.
使ってみたが,問題を修正するものではなく,単に「スリープ中もメモリの内容を保持する」機能を使えなくするもののようだ.
追記 2:
山田氏からSoftware Updates for Sleep Memory Extension 1.0に各国語版対応と記されているとお知らせいただいた.
[ 00/3/17]
● ATOK13:AI 辞書トレーナーと各種サードパーティ製常駐機能拡張とのコンフリクト
Takahiko 氏からいただいた. ATOK13 の AI 辞書トレーナーが Power On.Inc の "ACTION UTILITIES" 2.0.2 英語版がコンフリクトを起こし,同時使用では AI 辞書トレーナーが起動しない. "ACTION UTILITIES" 関連の機能拡張,コントロールパネルを外すことで起動するようになるそうだ.
氏がジャストシステムに問い合わせたところ,抗ウィルスソフトウェアの常駐機能拡張についても類似の報告が入っているとのことであり,現象が確認された. ATOK13 の AI 辞書トレーナーは "ACTION UTILITIES",抗ウィルスソフトウェアだけでなく他ののサードパーティ製常駐機能拡張類とも障害が起きることがあるようである.ただし,私の環境では Norton AntiVirus を常用しているが問題は発生しないので,抗ウィルスソフトウェアについては必ず発生するというわけでもないようだ.
● Zip USB ドライブ:Mac OS 9 および iMac/iBook での問題のメーカ確認
Nakatani 氏から Zip USB ドライブと Mac OS 9 および iMac/iBook との動作について,iomega に問い合わせた結果をお知らせいただいた.
「iMac/iBook または Mac OS 9 での "IomegaWare" のエラー」
「回避法」
- Zip USB ドライブ接続後の iMac/iBook を起動した場合,または, Mac OS 9 環境下の Macintosh を Zip USB ドライブを接続後に起動して"IomegaWare" を起動した場合,"IomegaWare" が「予期せぬ Finder エラー」が表示されてディスクがマウントされなかったり,ドライブが認識できず,コンピュータがハングアップする.
● StuffIt Deluxe 5.5J の変換での問題
- Macintosh 起動時に Zip USB ドライブが接続されていないようにし, Macintosh が起動してから接続して使用する.
佐藤氏からお寄せいただいた. StuffIt Deluxe 5.5J を使用して StuffIt 4 で作成した Deluxe 3 形式のアーカイブファイルを StuffIt 5.5 の Deluxe 5 形式に変換しようとしてもできないそうだ.同梱されている DropConverter を使用することで Deluxe 5 形式から Deluxe 5 形式に変換できるそうである.
追記:
StuffIt Deluxe のアーカイブ形式の呼称について Rj 氏からご教示いただいた. StuffIt 4 のものは Deluxe 3 形式, StuffIt 5.5 は Deluxe 5 形式と呼ぶそうだ.上記項目はご指摘に従って修正している.
● Mac OS 9.0.2:DiskWarrior 2.0 と TechTool Pro の互換バージョン
MacFixIt 00.3.15 は Mac OS 9.0.2 と DiskWarrior 2.0 および TechTool Pro の互換について記事を掲載している.
それによると, DiskWarrior 2.0 の機能拡張は 2.0.1 が Mac OS 9.0.2 と互換であり,すでに出荷されているが,それ以前のものを持っているユーザは Alsoft に連絡するようにということである.また, TechTool Pro については Mac OS 9.0.2 互換の 2.5.4 を準備中であるそうだ.
● NortonAntiVirus の AutoProtect 機能と B'sCrew (継続)
00/1/23 項目 " NortonAntiVirus の AutoProtect 機能と B'sCrew" (NortonAntiVirus の AutoProtect 機能と B'sCrew 2.1.8 がコンフリクトし,ファイル共有をオンにしている場合に MO マウント時にフリーズする場合がある) について,村上氏からその後の経過をお知らせいただいた.
Norton AntiVirus 関連の不可視ファイル ( "NAV" で始まる名称の不可視ファイル) を削除したところ,フリーズは解消したそうである.
● Power Mac G4 (AGP Graphics) :ハードディスクを認識しない
Pezzi 氏からお知らせいただいた.氏の Power Mac G4 (AGP Graphics) 450/DVD 購入直後にハードディスクが認識されなくなり,修理に出したところ,修理先で現在 Power Mac G4 で同じトラブルが続出していてアップル側でも原因を調べていると言ったそうである.
症状は,パワーキーで起動しても起動音がせず,前面の電源ランプが点灯しファンが回り出すだけで, ?マークも出ずに起動できない. CD-ROM 起動は可能だが, Disk First Aid でもハードディスクを認識しない.この状態で電源を切り,いったんコンセントを抜いてから起動させると問題なく起動することがあるそうである.
● HDT 3.0.3 J アップデートでのハードディスククラッシュ?
津野氏からお知らせいただいた.同様の報告をいただいていないので起こりうる可能性のある事例としてお読みいただきたい.
氏の PowerMacintosh G3/233 (Mac OS 8.5.1) の内蔵ハードディスク (Western-Digital Caviar 24300) に, HDT (Hard Disk ToolKit) 3.0.3 J バージョンアップに伴い,ドライバの更新を行ったところ,マウントされなくなってしまった.(同ディスクはそれまで B'sCrew 3.1.5 でフォーマット)
他のフォーマッタからは認識されない. HDT (Hard Disk ToolKit) からは認識されるが,書き込み禁止ディスクとなっている.結局 PC/AT 互換機に接続したところ認識したので初期化して, Macintosh でも使用できるようになったそうだ.
このことについてメディアビジョンに問い合わせたところ,同様の事例は報告されていないということであり,原因等は不明のままである.
こうしたトラブルは常に起こりえる.要因としてはハードディスク本体,各種接続・設定, ATA/IDE 制御コントローラ, OS ,使用ドライバとそれ以前に使用していたドライバなどいくつも考えられる.氏は HDT (Hard Disk ToolKit) について IDE ドライブの扱いについて問題があるのではないかというご意見である. HDT (Hard Disk ToolKit) は 3.0.2 で問題 (下記) があったことが知られているが, 3.0.3 は修正されているはずである.
参考:
99/5/28 項目 "重要: Blue & White G3: UltraDMA でのデータ損傷"
99/9/30 項目 "Western Digital Caviar 一部製品の回収"
● PowerBook (FireWire):外部モニタ使用時の USB 機器接続とスリープ
TIL: 58614 : PowerBook (FireWire): Wakes From Sleep When USB Device is Connected
TIL の文書.
これは要するに外部ディスプレイ使用時に USB 機器を着脱するとマシンがスリープから解除される (そのため, TIL の記述のようにスリープ解除時に外部モニタのみでの使用となってしまう) ことから,そのような環境でスリープさせる (外部モニタを認識させたり戻したりする場合に必要) にはどうすればいいかということだと思う.
- PowerBook (FireWire) は USB 機器の着脱時にスリープ解除されてしまうので,外部モニタをデスクトップ領域を拡張して使う場合には次のような手順をとること.
「外部モニタ, USB 機器使用終了時」
- (「外部モニタ使用開始時」:秋山注)
1.使用したい外部ディスプレイまたは他のケーブル (意味不明:秋山注) を接続する.
2. PowerBook (FireWire) のモニタを開ける.
3. USB 機器を接続する.
PowerBook (FireWire) のモニタを閉じて外部モニタを接続して使用している場合, USB 機器を接続していると PowerBook は外部ディスプレイのみを使用する. PowerBook はユーザがモニタを閉じてコンピュータを使用したいと考えて,スリープを解除するからである.
- 1. USB 機器を外す.
2.モニタを閉じる.
3.スリープランプの明滅が始まるまで待つ.
4.外部ディスプレイまたは他のケーブルを外す.
● iBook:外部キーボードから起動できない
TIL: 58621 : Book: Does Not Support Power-on From External Keyboard
iBook に取り付けた外部キーボードからの起動はできない.スリープ中のキーボードパワーボタンからのスリープ解除は可能.
● Adaptec SCSI Connect 2906 のドライバ 1.2 による改善
三井氏からお知らせいただいた. Adaptec SCSI Connect 2906 を Power Mac G4 で使用した際に以下のような問題が発生していたが,英語版ドライバ 1.2 を使用することである程度の改善があったそうである.
氏がアダプテック社に問い合わせたところ,明確な回答はなかった.ドライバ 1.2 を使用したところ, PowerDomainControl の Ver5.1 以降が必要になり, SCSI Mode の設定が変更できるようになった.そこで,デフォルトが非同期となっていたので,それを Fast SCSI に変更することによって障害は改善されたそうだ.(1.2 の主目的は Power Manager 2.0 PCI パワーダウンモードに対応することである)
- ・内蔵端子に接続したハードディスクの転送速度が遅い (3〜4MB/sec ).(Seagate Medalist Pro 9.1G UltraSCSI/FWB HDT 3.0J フォーマット)
なお,同カードについては次のような症状が改善されないそうだ.
●Adaptec Macintosh用SCSIカードシリーズとアップル新PowerMacG4 (Mac OS 9.0.2モデル)との動作状況についてのお知らせ
- ・MD-2000S (アルプス製 SCSI 接続プリンタ) が SCSIProbe と Apple システム・プロフィールに表示されない. HDT (Hard Disk ToolKit) 3.0J では表示される.(プリンタの動作に問題はない)
・ HDT (Hard Disk ToolKit) 3.0J から機器を表示させた際, ScanMaker E3 がふたつ表示される.(スキャナの動作に問題はない)
Power Mac G4 (AGP Graphics) のロー・パワー・スリープモードへの対応については今後発表予定だそうだが,それ以外はファームウェアアップデートが必要な機種もあるが,動作確認されたそうだ.
[ 00/3/15]
iBook を購入した.甥が大学合格したのでそのお祝いにする.うまく使ってくれるだろうか.
● PowerBook (FireWire):起動時のアドレスエラー
PowerBook (FireWire) で起動時にアドレスエラーと表示され,機能拡張をオフにして起動するようにというダイアログが出ることがあるようだ.現状での回避法は "SerialShimLib" 機能拡張を外すこと.外すことによって赤外線通信,外付けモデム,いくつかの社外品 USB シリアル変換アダブタ (Keyspan製アダブタを除く) が使えなくなる. Apple もこの問題を確認していて調査中である.
訂正と追記:
TIL: 58600 : PowerBook (FireWire): Intermittant Crash on Startupにおいて発表があった.その発表によると障害は Type 11 エラーやバスエラーとしても現れるとなっている.修正は今月末をめどに発表されるそうだ.
当初,私は "SerialShimLib" 機能拡張を外すことによって特に影響はないと書いていたのだが,これは私が数日前に得た情報を正しく理解していなかったためで,私の誤りであった (赤外線など使えなくなるはずなのに変だとは思っていたのだが).上記項目は訂正している.
● Mac OS 9:起動時に削除されない一時ファイル
Mac OS 9 で不可視一時ファイルが残ることがあることを Apple Tech Info Library で解説している.
TIL: 25134 : Mac OS 9: Temporary Items Not Deleted at Startup
TIL の文書には Finder が改善されるまでの当面の回避法として AppleScript を用いる方法が述べられている.
- 不可視一時ファイルは "Temporary Items" という不可視フォルダに収納するようになっている.その内容はアプリケーションなどが使用するものであり,アプリケーション終了時に消去される.しかし,フリーズ等から再起動した場合には Finder がそれら不可視ファイルをゴミ箱に "救出された項目" というフォルダに入れて移動する.
Mac OS 9 ではこの処理がされず, "Temporary Items" フォルダ内に残って累積する場合がある.そのため,著しくディスクの容量を消費することがある.この問題は次の Finder のメジャーリリースで改善するだろう.
など.
この問題は以下の項目ですでに取り上げている.そこで触れられた各種ユーティリティを使用する方法もある.
参照:
00/1/25 項目 " "Temporary Items" フォルダ内のファイル"
00/1/25 項目 "EmptyTempFolder 1.5"
00/1/27 項目 "Eradicator 1.0"
00/2/2 項目 "TIP: Norton AntiVirus 6.01J から一時ファイルを削除する"
Mac OS 9 では実は不可視ファイルの扱い方に変更があった.このことから以前のバージョンの OS との併用に関して注意が必要であるが,そのことには触れられていなかった.
追記:
Apple Room によれば, TIL のスクリプトは日本語版 OS では動作しない場合があるそうだ ("Temporary Items" フォルダ内にフォルダがある場合). Apple Room 2000.3.17 記事に日本語版でも動作する AppleScript が掲載されている.
スクリプトは英語版ユーザでも問題があるようで, TIL は訂正されている.
● PowerBook (FireWire): DVD ムービーを外部モニター/TV に表示する方法
TIL: 58620 : PowerBook (FireWire): Viewing DVD-Video on External Monitor or TV
Apple Tech Info Library の文書. PowerBook (FireWire) で再生する DVD ムービーを外部モニタまたはテレビ画面に表示する方法が図入りで説明されている.
「外部モニタ」
「テレビモニタ」
- 1.ケーブルほか物理的接続の確認.外部モニタにデスクトップが現れていることの確認.
2.ビデオミラーリングがオフになっていること.ミラーリングがオンだと DVD ソフトウェアは適切に動作しない.
3.モニタコントロールパネルで DVD ムービーを見たいモニタにメニューバーを移動する.
4.内蔵および外部モニタが 1024×768/32000 色になっていることを確認する.
● FireWire Lynx Enabler の廃止ほか
- テレビ解像度を 640×480 (NTSC) にするとコントロールバーなどが表示できるかもしれない.設定を PowerBook モニタで行ってからテレビに表示させたい場合でメニューバーが表示されていないようなときは次のようなキーボードコマンドが使用できる.
ほか
- command+W :モニタコントロールパネルを閉じる
command+option+P:映像をビュアーに表示する
space:ムービーの開始と停止
コントローラは数分後にムービー中に消える
F3・F4:音量増減
command+ Q: Apple DVD Player の終了
TIL: 25136 : FireWire: Remove FireWire Lynx Enabler
FireWire 2.3 以降 " FireWire Lynx Enabler" は不要である. Apple 社以外の FireWire PCI カードなどがインストールする場合があるが, FireWire のバージョンを確かめ,ゴミ箱に捨てて削除すること.
TIL: 25135 : FireWire Card Tester: Compatible Only With Original Apple FireWire PCI Card
"FireWire Card Tester" アプリケーションは Apple の FireWire PCI カードでのみ動作し,社外品および,内蔵 FireWire 回路を認識しない.
● Automatic Update Software 1.1
ソフトウェアアップデート 1.1 日本語版.すでにソフトウェア・アップデートによって自動アップデートとして公開されたものと同一バージョン.
●Netscapeの興亡――AOL買収から1年半,かつてのブラウザ先駆企業に残された資産は?
- 「AOLはコンテンツの集中化と支配を狙っている.インターネットの良い点,がテレビと異なる点は,すべての権限は個人に帰するという点に集約できる。そうした点をすべて排除することになる行為には加わりたくない」(記事中より)
[ 00/3/11]
以下にデータベースに追加すべき旅行期間中の事柄を主に紹介する.ほとんどが Apple Tech Info Library の紹介となってしまった.
項目中にある「追記」の内容に旅行期間中に発表されたものがあるのは,その項目が旅行前にすでに作成済みであり帰国後に発表しようと思っていたものについて,帰国後に新たな事実が分かったことがあったからである.ご了承いただきたい.
● PowerBook (FireWire):TIL での「パスワード保護」使用の警告
TIL: 58612 : PowerBook (FireWire): Password Security Not Compatible
00/3/3 項目 "警告:PowerBook (FireWire) での Mac OS 8.6 「パスワード保護」使用は危険" で私が書いた内容と同じものが 3 月 6 日 (米国時間.日本時間 7 日) に公開されている.
PowerBook (FireWire) の Mac OS ヘルプにはどうやら「パスワード保護」の使用法の記述があるようだ. Apple はこのような事故が起きたとしても,有償修理の方針のようだ.
● iBook/PowerBook (FireWire):Norton DiskLight との非互換
TIL: 25122 : PowerBook, iBook: Compatibility With Norton DiskLight
iBook または PowerBook (FireWire) で Norton Utilities の Norton DiskLight を使用し,省エネルギー設定コントロールパネルの「メモリの内容を保存してからスリープする」機能をオンにした場合,スリープ時にマシンがクラッシュする場合がある.
Norton DiskLight か「メモリの内容を保存してからスリープする」機能かのどちらかを使用しないようにすることで回避できる.上記 TIL には Norton DiskLight を使用しないようにすることについて Norton DiskLight を機能拡張であると記述しているが,これは誤りで,Norton Utilities の Norton DiskLight はコントロールパネルである.
● PowerBook (FireWire):FireWire ターゲットモードの動作不良
Apple に PowerBook (FireWire) を FireWire ターゲットモードで接続できないという報告が入っていて, Apple が調査中である.
Apple Tech Info Library 58583 では Mac OS 8.6 対応となっている. FireWire バージョンは 3.2 に戻り,他の FireWire 機器が接続されている場合には認識できないという注意書きが書かれている.
参考:
00/2/17 項目 "PowerBook (FireWire): FireWire ターゲットディスクモード"
追記:
TIL: 86014 : PowerBook (FireWire): Issue With Target Disk Modeにおいて,接続できない場合にはホストマシン側の FireWire 関連機能拡張をアップデートする必要があり, Apple は現在今月末をめどに新しい機能拡張を公開する予定であることを公開した.
● PowerBook (FireWire): Late Breaking News
Mac OS ヘルプなどに書かれている内容からの抜粋記事.以下のような項目からなる.
● PowerBook (FireWire):スリープに関するいくつかの注意点
- ・ AirPort ソフトウェア
・ FireWire ターゲットディスクモードの使用法
・起動ディスクを指定する
・「メモリの内容を保存してからスリープする」機能
・ V.90 モデムの接続トラブル (V.34 接続する)
・ USB ハードディスクのフォーマット
・警告音のコピー&ペースト
・外部スピーカの調整とテスト
・オーディオ CD の再生と録音
・ Ethernet ネットワークへの接続
・ Ethernet のパフォーマンス問題 (全二重と半二重など)
・ Ethernet スイッチに直接接続する
・ RAM ディスクを使用する
(起動ディスクが CD-ROM など読み込み専用,起動ディスクに空きがない,起動ディスクに正しいシステムフォルダがない,電源が切れているといった場合には内容を保存できないなど)
・バッテリインジケータアイコン
・システムスリープの重要な情報
(次項目で説明)
・古いプリンタの使用
(ドライバはプリンタドライバ追加フォルダにあるなど)
・拡張ベイからの起動
・ PC カードの排出
(アイコンをゴミ箱にドラッグした後に排出ボタンを押す)
・外部 FireWire または USB からの起動
(外部 FireWire または USB ハードディスクから起動する場合,コンピュータを起動する前にそれら機器を接続し,オンになっていなければならない)
・ AirPort (AirMac) カードの設置
(PC カードスロットに入れないことなど)
・ Apple DVD Player ソフトウェアについて
・ゲームの描画問題
(仮想記憶へのメモリ割り当てを 1.5 倍まで多くするなど)
・ハードディスクユーティリティやディスクロックユーティリティの使用
(いくつかが Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) と非互換である)
・ファクシミリソフトウェアの使用
・内蔵モデムを使用する社外製品
( FAXSTF や Total Access のような一部の社外製品を使用した場合でモデムコントロールパネルで「Apple Internal 56K Modem (V.90) 」を選ばないような場合には接続速度に問題が出る)
・ Palm Desktop Software 2.5 の使用
・ FWB Hard Disk Toolkit 3.0.2 の非互換
・ Palm Desktop Software 2.5 でのインターネットアカウントの使用
・ブラウザのブックマーク等の移行
・ USB デバイスをスリープ中に着脱するとスリープ解除される
・ USB ボリュームのマウント動作
・ アプリケーションによってはアプリケーション使用中に USB 機器がマウントされない
・ ADB ドングルの使用
・ USB シリアル変換アダブタの使用
・外部モニタ使用の重要な情報
・ DB-15 モニタ接続
・ DV カメラの使用
・ Mac OS ヘルプでの誤記述-パスワード保護
・ Mac OS ヘルプでの誤記述- Apple Video Player
上記項目で紹介した PowerBook (FireWire): Late Breaking Newsにはスリープについていくつかの注意が書かれている.
「スリープを妨げる要因」
「スリープ時のクラッシュ」
- ・ Palm Desktop HotSync 機能の使用
・ DHCP サーバを参照
・ FAXstf の自動応答の使用
・ AppleTalk で IrDA を選択
・ PPP や Apple リモートアクセスなどの多くのコミュニケーションプログラムを使用
「スリープ時にファクシミリソフトウェアが自動応答になっている場合」
- PPP や Apple リモートアクセスなどの多くのコミュニケーションプログラムを使用した場合はスリープしないが,そのような状況で強制的にスリープさせた場合,接続が切れたりクラッシュしたりする.
「スリープ解除時に DVD-ROM ドライブのボタンを押さない」
- スクリーンがディム表示になるだけで,実際にはバッテリが消費されているため,バッテリが放電することがあるなど.
● iBook: インターネット編集アシスタントが見つかりません
- 予期しない動作をすると書かれている.もし,そうなった場合には DVD ドライブトレーを閉める.
TIL: 25131 : iBook (Japan): Internet Setup Assistant Issue
日本で最近発売された iBook のみで起きるインターネット設定アシスタントの問題. iBook 初回起動時に開く "インターネット設定アシスタント" を設定中に「インターネット編集アシスタントが見つかりません」というダイアログが表示され,「はい」を選択するとエラーとなる.
回避法は手動で "インターネット編集アシスタント" を指定する. (起動ディスク/ "インターネット" フォルダ/ "インターネットユーティリティ" フォルダ/ "インターネットセットアップ" フォルダ内にある )
●ソフトウェアベースステーションからインターネットを共有するように Ethernet を使う方法
TIL: 86015 : Using Ethernet to share an Internet connection from a Software Base Station
「モデム接続の共有」
「Ethernet のインターネット共有」
- PPP 接続の場合,クライアントコンピュータをソフトウェアベースステーションの DHCP サーバを設定して Ethernet から接続することができる.
[ソフトウェアベースステーションの AirPort (AirMac) アプリケーションの設定]
ソフトウェアベースステーションの「ネットワーク」タブから「 Ethernet で IP アドレスを共有する」オプションを選択する.こうすれば, NAT (Network Address Translation) と同様に DHCP を使うようにでき, Ethernet 上でルーティングできるようになる.
[クライアント上の TCP/IP コントロールパネルの設定]
設定方法を「 DHCP サーバを参照」とする.
(「」内の日本語版ソフトウェアベースステーションと AirMac のインターフェースで表示される用語については未確認.適当に訳している)
- インターネットに Ethernet から接続している場合,ソフトウェアベースステーションからクライアントコンピュータを Ethernet 接続するには手入力で設定しなければならない.ソフトウェアベースステーションは IP を割り振るようにできない.
[ソフトウェアベースステーションの AirPort (AirMac) アプリケーションの設定]
ソフトウェアベースステーションの「ネットワーク」タブから「 Ethernet で IP アドレスを共有する」オプションを選択する.これはルーティングと NAT (Network Address Translation) を可能にするだけであり, DHCP を供給するわけではない.
[クライアント上の TCP/IP コントロールパネルの設定]
1.設定方法を「手入力」とする.
2. IP アドレスを 10.0.2.51 から 10.0.2.254 までの間で設定する.
3.サブネットマスクを 255.255.255.0 とする.
4.ルータアドレスを 10.0.2.1 とする.
5.適当なネームサーバの IP を入力する.
●USB Adapter Card Support: プロセッササイクリングをオフにする
PowerBook G3 ではUSB Adapter Card Support とプロセッサ・サイクリングは非互換であり, CardBus カードを装着すると PowerBook が動作しなくなるという内容.
● Mac OS 9:テンキーでスクリーンショットが撮れないのはバグ
TIL: 25133 : Mac OS 9: Taking A Snapshot Picture Of The Screen
Mac OS 9 では command+shift+3 などのスクリーンショットがテンキーを使用すると撮れないことが知られていたが, Apple Tech Info Library にそれは仕様ではなく, Apple は問題を調査中であるとしている.
参照:
99/11/19 項目 "Mac OS 9:スクリーンショットが撮れない?"
● Mac OS 9.0.2: USB フロッピー接続で起動できない
MacInTouch 00.3.4/5 は VST のサポートが Mac OS 9.0.2 では USB フロッピードライブを接続した状態で起動できずフリーズすると言ったという投稿を載せている.回避法はドライブを常時接続せず, Macintosh 起動後に接続する.
●ゴミ箱にある System Resources
TIL: 25123 : Mac OS: System Resources File In Trash
Macintosh 初回起動時にゴミ箱に System Resources ファイルが入っていることがある.これは初回起動時に System Resources と PowerPC Enabler の各バージョンの違い比較し, System Resources ファイルをゴミ箱に移動し,新しく作成することから起きる.
●マルチユーザでのノートパッドとスクラップブックの使用法
TIL: 31192 : Multiple Users: Notepad & Scrapbook Errors in Limited or Panels Users
制限付きおよびパネルユーザがノートパッドまたはスクラップブックを個々に使用できるようにするには,システムフォルダにあるノートパッドファイルまたはスクラップブックファイルをそれらユーザが使用できる「書類」フォルダなどにコピーする.
全てのユーザがノートパッドまたはスクラップブックを共有するには全てのユーザが使用できる「共有書類」フォルダなどにノートパッドファイルまたはスクラップブックファイルをコピーする.
●スクラップブックとノートパッドの複数使用法
TIL: 25127 : Using Multiple Note Pads and Scrapbooks
TIL にスクラップブックとノートパッドの複数使用法が公開されている.以前から知られている方法であり,目新しいことは何もない.
漢字Talk 7.5 より前の OS バージョンではそれらのファイルがいっぱいになった場合,システムフォルダのノートパッドファイルまたはスクラップブックファイル名称を替えてアプリケーション (DA) 本体を起動すると新しい各ファイルが作成される.以前のファイルを読み込みたい場合は現在使っているノートパッドファイルまたはスクラップブックファイルの名称を替えて,読み込みたいファイルの名称をノートパッドファイルまたはスクラップブックファイルとする.
漢字Talk 7.5 またはそれ以降では,ノートパッドファイル/スクラップブックファイルをシステムフォルダ以外の場所に移動させて,ノートパッド/スクラップブックを起動することで新しくファイルが作成できる.以前のものを利用したい場合は,それらをダブルクリックして開けばよい.
● ATOK13 for Macintosh システム アップデータ
00/3/1 項目 "ATOK13:「きかれ」変換の問題を修正するアップデータの公開" で触れたアップデータに次の障害についての修正が加わっている.
機能拡張フォルダ の "ATOK13システム" の作成日時が [2000年3月4日(土)12:00PM] 以降の日付であれば,このアップデータを導入する必要はないそうだ.
- カナ漢字入力で入力している場合,半角英数固定モード・半角モードにすると,半角英数字ではなく半角カタカナが入力されることがある
● Mac IE4.5にて問題が起きるFlashコンテンツ集
日刊デジタルクリエイターズによる. Flash で作成したコンテンツを Microsoft Internet Explorer 4.5 (Macintosh 版のみ. Windows 版では正常動作する) で表示,再生した場合に Internet Explorer 4.5 が異常終了したり,フリーズするサンプル集.
[ 00/3/10]
●警告:PowerBook (FireWire)/iBook:スリープ時のデータ損傷
Apple は, PowerBook (FireWire) および iBook を使用可能メモリが少ない場合にスリープさせると稀にハードディスクのデータが上書きされることがあることを発見した.
これは「 iBook 起動時の?マーク点滅フォルダ」として本ページでも取り上げた障害であり,上記障害の結果,次に起動した際に?マーク点滅フォルダが発生する. iBook について問題が発生していることが知られていたが, Apple は PowerBook (FireWire) でも起きるとしている.
上記のような?マーク点滅症状が発生した場合, CD-ROM から起動するとハードディスクがマウントせず, Disk First Aid は修復不能の障害を報告し,いくつかのケースでデータは失われ,初期化するほかなくなる.
Apple はソフトウェアによる修正を考えていて,今月末までに修正プログラムを公開する予定である.それまでの間,該当する機種のユーザは省エネルギー設定コントロールパネルの「スリープ中もメモリの内容を保持する」機能を使用しないようにすること.以下に具体的に手順を記す.
「当面の回避法」
以上が Apple から入手できた情報である.何らかの形でユーザに向けた発表が近いうちにあるものと思われる.
- 1.省エネルギー設定コントロールパネルを開き,
2.ウインドウの「オプション設定」のボタンをクリックし,
3.「スリープ中もメモリの内容を保持する」のチェックを外す.
「対象電源」についてはバッテリと電源アダブタの両方について設定すること
この機能がオンになっている場合はスリープして 20 秒ほどしてからスリープランプが明滅し始めるが,オフになっている場合はすぐに明滅するのでその点も確認する.
スリープ時に「スリープ中もメモリの内容を保持する」機能によってハードディスク上にメモリ内容を書き込む際にデータがある領域に書き込む場合があるものと思われる.ということは起動ボリュームにデータ損傷が起きるという事だろうが,とにかく,該当ユーザは上記のようにしていただきたい.また,これまで「スリープ中もメモリの内容を保持する」機能を使用していたユーザは起動ボリュームにデータ損傷が発生していないか確認した方がよいかもしれない.
参照:
00/2/19 項目 "追加: iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?"
同日項目 "iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?" "
00/2/23 項目 "iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ? :国内での事例"
00/2/24 項目 "システムフォルダを認識させる方法"
追記:
TIL: 25130 : iBook, PowerBook (FireWire): Issue With Preserve Memory Contents On Sleepとして発表があったようだ.
[ 00/3/3]
しばらく更新をお休みさせていただきます.
●警告:PowerBook (FireWire) での Mac OS 8.6 「パスワード保護」使用は危険
Mac OS 8.6 の「パスワード保護」は PowerBook (FireWire) と共に出荷されていないし,カスタムインストールしようとしてもできない.もし,旧機種等から「パスワード保護」コントロールパネルを PowerBook (FireWire) にコピーして使用した場合,ハードディスクやデータ損傷の危険がある.
PowerBook (FireWire) でそのようなセキュリティ機能を使用したい場合は, Mac OS 9 のマルチユーザのパスワードまたは音声認証を用いることができる.
[ 00/3/2]
●重要:Sherlock の HTML ファイル索引作成条件
本項目は当初 00/2/21 に項目として発表したものである.そこでは拡張子の有無について未確認事項があるとしていたが,その部分がある程度判明したため,改めて書き直したものを公開する. 2/21 項目は削除した.
本項目の最初 600 字程度 (堀内氏の発見された内容) までは前回発表時のものと同じであるが,それ以降をほとんど新しく書き直した.
99/12/10 項目 "Sherlock の HTML ファイルの索引作成" において大野氏からお教えいただいた, Sherlock の HTML 索引作成の問題 (Mac OS 8.6 以降の Sherlock の HTML 日本語ファイル索引作成機能において,META タグでの日本語文字コード指定がないと索引化されない問題) に関連して,堀内氏より,新たな知見をお教えいただいた.また,堀内氏の発見なさったことを追試しているうちに私の方でも重要な発見をした.
氏が 99/12/10 項目をもとにさらに検証した結果,次のことが明らかになった.
さらに,私は Technote 1181 「Sherlock のコンテンツ検索 Text Extractor プラグイン」に次の記述を発見した.
- 1. "インターネット" コントロールパネルでデフォルトブラウザとして指定された Web ブラウザのクリエータを持つファイルだけが, HTML ファイルだと判断される.
2.HTML ファイルと判断されたものは, charset METAタグを元に文字コード変換され,タグを取り除いて索引化される.
3. charset指定のない Shift-JIS 以外の HTML 書類はうまく索引化されない.
これは次のことを意味する. Sherlock の "コンテンツ検索索引作成" アプリケーションは索引を作成する場合,そのファイルの MIME タイプを "Internet Preferences" から参照し,そこで設定されている text/html のアプリケーションのクリエータから HTML ファイルであると判定し,そのようなファイルに関して "HTML Text Extractor" プラグインに処理を渡す.
- 「索引を作成するとき、コンテンツ検索は Internet Config の呼び出しを使って,ファイルの MIME タイプを検出します」
HTML ファイルの判定は拡張子からも行われ,.html や .htm の拡張子のファイルも HTML ファイルであると判定されるようである."HTML Text Extractor" プラグインは HTML ファイルからタグを取り除いてテキストだけを抽出する.
これらのことから, Sherlock は次の条件を満たす場合に HTML ファイルを正しく索引化すると思われる.
ここまで私が書いたことから対処法が分かる方もいらっしゃると思うが,念のために分かりやすく以下に具体的な対処法を記す.
- 1. "インターネット" コントロールパネルでデフォルトブラウザと設定したブラウザのクリエータを持ち MIME タイプが設定されたファイルか,拡張子が .html または .htm のファイルであること.
2. charset METAタグ記述が正しく行われているファイルか, Shift-JIS で記述されていること.
「 HTML ファイルが正しく索引化されない場合の処置」
本項目のここまで書かれたことによって全てが判明したわけではまだない.場合によって,上記の条件を満たしているにもかかわらず,十分に索引化されない HTML ファイルが存在している.さらに検証が必要である.
- 1. "インターネット" コントロールパネルで次の設定をする.
2.堀内規由氏作成のフリーウェア addcharset2.0.1 を使用するなどして, HTML ファイルに日本語文字コード指定を行う.
- (1) 「電子メール」タブ画面で「使用する電子メールアプリケーション」を使用しているブラウザに設定する.
(2) 「編集」メニューの「利用者モード...」で「詳しい情報も指定」にしてOKし,「詳細設定」タブから「ファイル対応」を選択し,「拡張子」の項目から「.html」を探し出して選択し,「変更...」ボタンをクリックする.「ファイル対応の変更」というウインドウが開くので,「対応」欄から使用しているブラウザを選択し,次に「タイプ」について, "TEXT" として「変更」ボタンをクリックし, "インターネット" コントロールパネルを閉じ,ダイアログで保存する.
●重要:Norton Utilities および Norton AntiVirus の Mac OS 9.0.2 未対応
黒原氏からお知らせいただいた. Norton Utilities および Norton AntiVirus の現行バージョンは最新の機種にインストールされている Mac OS J1-9.0.2 に未対応である.
黒原氏は 2/18 日に発表された Power Mac G4 購入直後,付属のドライブ設定 (J1-1.9.1) で内蔵ハードウェアを初期化,パーティションし,システムを複数パーティションに再インストールして,ほとんど使用していない状態で Norton Disk Doctor 5.0.2 で診断したところ,空のボリュームも含むすべてのボリュームについてマスターディレクトリブロックおよび代替 MDB の作成および修正日に関する重度のエラーが報告された.試験的に起動ボリュームを修復させてみるとフリーズし,修復を試みた起動ボリュームからは起動しなかった.再び修復させると軽度の問題が数限りなく検出され,何度修復しても同様に問題が検出されるようになった.
氏が SYMANTEC に問い合わせたところ,次のような回答を得た.
Norton Utilities および, Norton AntiVirus の Mac OS 9.0.2 への使用は控えるようにされたい.
- ・ SYMANTEC では Norton Utilities for Macintosh Ver.5.0.2,Norton AntiVirus for Macintosh Ver.6.0.1ともに, Mac OS J1-9.0.2 への対応を現在検討中であること.
・しばらくは, Norton Utilities 5.0.2 での修復作業は控えてほしい.
・ Norton AntiVirus for Macintosh Ver.6.0.1 の使用は見合わせてほしい.
・ Mac OS J1-9.0.2 がプレインストールされている機種では Norton CD-ROM ( NUM 5.0.2, NAV 6.0.1 ともに) から起動できない.
・複数パーティションのそれぞれにシステムフォルダがあるような環境では Norton Utilities の動作は保証できない.
SYMANTEC の最後の回答は初耳である. Norton に限らず Mac OS 9 からどうも複数パーティションでは様々な問題が発生しやすいような状況が見られるのではないかという疑いを私は持っているのだが,関連があるのだろうか.
毎回このような話題が出ると必ず書くようになってきているのだが,こうしたディスク診断修復プログラムのボリューム修復は対応未対応に関わらず,診断で異常が報告されたとしても安易に行うべきではない.メーカは修復機能に関して最大限の表現で取り返しのつかない事態を招く可能性のあることをユーザに警告すべきである.
● AirMac:省エネルギー設定新バージョン同梱とスリープ障害
喜多氏からお知らせいただいた. AirMac (AirPort) には「省エネルギー設定」J1-2.5.4 がバンドルされていて, AirMac カード装着によるスリープ障害に効果があると記載されている. AirMac (AirPort) 装着時にはスリープ障害が起きることが報告されていたが,実際にバンドルされている新バージョンによってどの程度改善されるかは不明.
● PowerBook (FireWire): FireWire ターゲットディスクモードの訂正
00/2/17 項目 "PowerBook (FireWire): FireWire ターゲットディスクモード" で紹介した TIL が訂正されている.
訂正された点は主に以下の 2 点である.
相手コンピュータをいつ起動するか書かれていないし,接続を終了するときに相手コンピュータをどうすべきなのかも書かれていないので,不十分な印象を受ける. 2/17 項目は上記に従って書き換えている.
- 1.対応 FireWire バージョンが 2.3 から 2.3.2 に変更された.
2.当初,接続時の相手側コンピュータは終了状態であるか起動状態であるか明記されていなかったが,終了状態で接続することと加筆されている.
● TIL の信頼性について
TIL というのは Apple Tech Info Library のことであり, Apple が自社製品についてインターネット上で公開している技術情報である.詳しくは Tech Info Library (TIL ) と利用法を参照願いたい.
ところで,本日この項目で述べたいのは TIL の信頼性についてである. TIL で述べられていることが金科玉条であるかのように接するユーザを,私はたまにインターネット上で見かけることがある.ところが TIL にはまちがいも結構あったりするのだ.
推測で述べることだが, TIL を執筆しているのは Apple であることと思うが,社内のいろいろなところで書かれているように思えることがある.特に,私には開発者が書いていると必ずしも思われないフシがある.
私は比較的長く TIL を紹介し続けているが,そうした経験の中で学んだことのひとつに,公開されたばかりの TIL は翌日によく訂正されるということがある.どこかから指摘されたのか,あるいは執筆者が気づいたのか,とにかくよく訂正される. (私はユーザから間違いを指摘されて訂正されたことがあるのをいくつか見てきている) 問題はその訂正内容である.根幹部分の訂正ということがまま見られるのだ.注意しなければならない.(人のことを言う資格はあまりないが....)
また,古い TIL で現在当てはまらないような内容のものが公開され続けている場合がある. TIL の総数から考えるとこれは致し方ない面がある.
コンピュータに限らず,全てのことに精通するというのは現実的には考えにくい. Apple 社内でも Macintosh のことが全て判っているとされるのは数人しかいないと聞いている.私たちが TIL に完璧を期待したい気持ちは当然ではあるが,人間のやることである.私も気がついた場合は訂正しているが,私のページで記された TIL については,重要な情報として参照される際に原文が更新されていないかどうか確認なさるとよいと思う.
本日の項目で PowerBook G3 の FireWire ターゲットディスクモードについて,比較的大切な部分が変更されていることに関連して,若干述べてみた.
● Mac OS 9:マルチユーザで自動起動/終了が利かない (継続): Apple の回避法
TIL: 31188 : Multiple Users: Energy Saver Settings Not Held
99/11/3 項目 " Mac OS 9:マルチユーザで自動起動/終了が利かない" で本ページが報告した, Mac OS 9 マルチユーザ環境で所有者権限から省エネルギー設定コントロールパネルにて Macintosh の自動起動/終了を設定しても自動起動/終了しない,また,設定後再びコントロールパネルを開くと設定したチェックが解除されている問題について, Apple が TIL で回避法を公表した.
この問題は Macintosh Manager でも起きるもので,Multiple Users/Macintosh Manager 1.2 で解決されている.最新の Macintosh Manager 1.2.x を入手してインストールすることで回避できるそうだ.
参考:
Macintosh Manager 1.2.4.
● AirPort Base Station (AirMac ベースステーション): DHCP クライアント ID 未対応
TIL: 58604 : AirPort Base Station: DHCP Client ID Support
AirPort Base Station (AirMac ベースステーション) で AirPort (AirMac) ソフトウェア 1.1 を使用している場合, DHCP クライアント ID は対応していない.
● TIP:command+ウインドウタイトルクリック対応アプリケーション
Mac OS では Finder でウインドウタイトルを command キーを押しながらクリック (プレス) すると,そのウインドウの上位の階層が表示され,選択すればその階層のウインドウが開く.このような command+ウインドウタイトルクリックに対応しているアプリケーションの場合,そのアプリケーションの開かれたファイルウインドウのタイトルを command+ウインドウタイトルクリックするとそのファイルの収められたディレクトリ (フォルダ) から上位の階層が表示される.上位の階層を選択することでそのフォルダを開くことができる.
対応しているアプリケーションと対応していないアプリケーションがある.手持ちのアプリケーションを少し開いて試してみた.以下は対応していた.
以下はできなかった.
- Eudora Pro 4.2
Jedit 3.03
Adobe Photoshop 5.5
Adobe Illustrator 8.0.1
EGWORD 10
クラリスワークス 4.0 v4 は階層表示するが,実際に移動することのできないディム表示となる. 上に書いたものには最新のアプリケーションもあるが,古いバージョンもあるのでご注意いただきたい.それら古いバージョンのアプリケーションは最新のバージョンでは対応しているかも知れない.
- Netscape Communicator 4.7
Microsoft Internet Explorer 4.5
iCab 1.9
Eudora-J1.3.8.8r6
ファイルメーカー Pro 4.1v2
Adobe PageMaker 6.53
Adobe Acrobat 4.0.1
Adobe PageMill 3.0
Dreamweaver 1.2
Microsoft Office 98
SimpleText 1.4
QuickTime Player 4.1
など
(何でも最新のアプリケーションがいいというわけではないのも確かだが,私の場合は,新機能とバージョンアップ料金の釣り合い,バージョンアップが面倒くさいなどの理由からバージョンアップしていないものがある.上には書いていないのだが,QuarkXPress は 3.3 も持ってはいるが, 3.1 のまま使っている.理由はハードウェアキーは見たくもない.)
この機能はハードウェア上に保存されたファイルを開いて作業するようなアプリケーションにおいて重宝する機能だが,そうでない場合はこのような機能はあまり意味がない. Web ブラウザの場合はローカルファイルを開く場合に有用となる機能である.(がブラウザでこの機能に対応しているものは見つからなかった)
この機能は Finder で使うのとはまた違った便利さがある.ファイルをウインドウから開かない場合,例えばエイリアスから開くとか,アップルメニューに登録されたものから開いたり,アプリケーションやナビゲーションサービスの最近開いた項目などから開いた場合などでそのファイルを操作したい場合には大変重宝する.
皆さんはメールプログラムで表示されているメールがいったいどこに格納されているのかわかなくて探し回った経験はないだろうか.また,何も考えずに保存したファイルを意図しないで別の場所に保存したことが分かった場合にどこに保存したか分からなくなったこともないだろうか.そのような場合に Sherlock を開いてファイルを検索してもいいが, EudoraPro のようなこの機能に対応したプログラムだとすぐに分かるのだ.
Finder では command+option+選択という方法もあるのだが,上記アプリケーションでは期待するような動作をするものはなかった.この場合,セーブしていない場合などいろいろあるだろうから対応していない方がいいのかも知れない. Photoshop 5.5 はタイトルバーアイコンにも対応できていて,ファイルの移動やコピーなどがタイトルバーアイコンからできてしまう.
● AirMac Base Station: ダイアルアップ接続に関するトラブルシューティング
● AirPort 1.1
インターナショナル版である.
[ 00/3/1]
● ATOK13:「きかれ」変換の問題を修正するアップデータの公開
ジャストシステムは ATOK13 初期ロットで発生した問題を修正する ATOK13 for Macintosh システム アップデータを公開した.
この問題は 00/2/27 項目 "ATOK13:「きかれた」などの変換でのクラッシュ" で報告したもの.ジャストシステムはこの問題の原因についてのページも併せて公開している.
そのページによれば,この現象は「 ATOK12 から特に強化をはじめた学習を考慮した解析処理のうち ATOK13 で拡充した特定の例外処理の一部に不具合」があっため,「きかれ」および「どのくらい」「どのぐらい」を変換した際に,変換を実施したアプリケーション, Finder などが異常終了する場合があるというもの.
この例外処理というのは,例えば,「効かれない」という変換をユーザが行うことで学習辞書がそのことを学習しても,そのような変換を通常はしないため, ATOK が「効かれない」という学習結果を優先しないように処理するというもの.この例外処理について問題があったようだ.
ジャストシステムのページでは一部の条件下でこの問題が起きるとしているが,それがどのような条件であるかまでは書かれていない.私も書いたように,起きない場合もあったことを反映しているものと思われる.
アップデータは機能拡張フォルダの "ATOK13システム" 機能拡張をアップデートする.アップデート後の "ATOK13システム" のバージョン表記に変化はないが,修正日がアップデート時の日付けに変化する.
本ページのユーザ辞書登録による回避法をとっていたユーザはアップデートして再起動した後に登録した語を削除されたい.アップデート後,ユーザ辞書の登録を削除して関連語を変換してみたが障害は発生しなくなっているようだ.
ジャストシステムは ATOK13 を登録ユーザには新たに対応したATOK13 CD-ROM を提供すると発表している.ユーザ登録していない方は早めになさるとよいだろう. CD-ROM の「ジャストシステム ユーザー登録」を使用するなどすれば,オンラインで登録が可能.
参考:
ATOK13のバグ修正モジュール公開へ (日経 Mac 記事)
[ 00/2/27]
● ATOK13:「きかれた」などの変換でのクラッシュ
みずしろ氏,小林氏からいただいた. Macintosh 起動後, ATOK13 を用いてインライン変換できるアプリケーション上で「きかれた」「きかれる」などの「聞かれ」+助詞の一段動詞を入力して変換するとアプリケーションが異常終了する.
私も確認できた.異常終了時の表示は Type 2 あるいは Type 11 であったり,表示もなくいきなり終了する場合もある.異常終了を繰り返すうちに Macintosh もフリーズする.
ただし,「きかれた」「きかれる」を変換すると必ず発生するわけでもなく,様々な条件下で発生しない場合がいくつも見られた.私は Finder の変換ウインドウでは起きないが, Finder でも起きるユーザもいるようだ.
次のような方法でとりあえずは回避できるだろう.
「回避法」
よく分からないが,「聞かれ」一段動詞の登録がユーザ辞書にできることから,システム辞書にこの語が登録されていない,あるいはアクセス時に何らかの障害が発生することが原因だろうか.
- 1. Macintosh 起動後,このページの「聞かれ」 をブラウザ上でコピーするか,ことえりなど他の日本語変換プログラムで「聞かれ」を表示させコピーするなど,とにかく何らかの方法で「聞かれ」をコピーし, ATOK13 に切り替える.
2. ATOK13 の単語登録を呼び出し,コピーされた「聞かれ」をペーストして,読みを「きかれ」とし,品詞を「一段動詞」として単語登録し,ユーザ辞書に持たせる.
追記:
ジャストシステムによれば,ユーザ辞書に登録しても発生する場合があるようだ.私や私が聞いた範囲のユーザはとりあえず上記の方法で回避できている. Mac OS 8.6 でも発生するようだ.原因等ジャストシステムで調査中である.
● TechTool Pro 2.5.3 日本語版のボリューム再構築の問題 (一部障害の確認)
99/12/3 項目 "注意:TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築機能" ほかで触れた,日本語版 TechTool Pro 2.5.3 のボリューム再構築機能を使用した場合にディレクトリ異常が発生するなどの問題について,システムソフト社から問題の一部についての経過報告をいただいた.
この問題は TechTool Pro 2.5.3 日本語版のボリューム再構築機能を使用すると,場合によっては,適用したボリュームのディレクトリ異常が発生し,ボリュームが認識できない,データが消失するなど重大な障害が発生するというものである.重大な障害はボリューム再構築を行うと必ず起きるわけではないが,私は初期化した MO ディスクに対してボリューム再構築を行うとやや軽度なディレクトリ異常が必ず発生することから TechTool Pro に関わる何らかの原因があるものと判断した.
システムソフト社では私の報告を元に検証を続けているが,初期化した MO ディスクでの問題は現実的には考えにくい状況で起きるもので,私が試した環境がそのような場合であったということが分かった.
「MO での問題」
MO に問題が発生するのは以下の条件を全て満たしている場合である.
128 MB MO に問題は発生しない.また,HDT 2.5.3 でフォーマットした MO は 230/640 MB も含めて問題は全く発生しない.つまり, B'sCrew フォーマット (初期化) の 230/640 MB MO ディスクについて初期化した何もファイルを書き込んでいない状態で問題が発生する.
- ・ MO のフォーマットに B'sCrew を使用している
・230MB と 640MB の MO を HFS 標準フォーマットで使用している
・ MO にフォーマット後まだ何もファイルが入れられていない
原因についてシステムソフト社は次のように推察している.
今回確認された障害については,初期化したディスクに発生するものであり,それこそ私がボリューム再構築機能に問題があると判断した根拠であった.検証の結果,実際には起きる可能性の少ないことであることが分かった.たまたま私が試した状況が現実にはそのような使われ方をするとは考えにくい状況であったということである. (誰がデータの入っていないディスクにボリューム再構築機能を適用するだろうか?)
- ・ B'sCrew でフォーマットした MO を TechTool Pro 2.5.3 が誤った認識で処理している可能性
・マイクロマットが海外で普及していない MO というメディアを認識していない可能性
この問題については,Drive 7 の開発が終了してから現在日本で最新の Mac OS で MO (特に 640MB) に使用できる市販日本語フォーマッタは事実上 B'sCrew だけだという点に留意する必要がある.(近々 HDT がバージョンアップして対応するものと見込まれる) また,現実には考えにくい状況であるとは言え,基本となる状態で障害が発生することはあまりほめられたことではない.
「もう一つの問題」
本問題については MO の問題ともう一つの問題が区別できるようになった.もう一つの問題はより重要であり,こちらはまだ結論が出ていない.ボリュームが認識できなくなる問題についてはシステムソフト社でも継続して検証を続けているが,まれに障害が発生する場合があることまでは確認しているものの確実に特定できていない.
ボリュームのディレクトリ情報が重度に破壊される問題については,私にも発生したりそのようなご報告を皆様からもいただいたので,発生する場合があることは確かであるし,システムソフト社でも確認されている.しかし,それが発生する条件を特定できない.
私もその後何度か試してみたのだが,ハードウェアやソフトウェアが同一条件であると思われる環境で重大な障害を再現できない場合がある.私が障害が発生した状態を作り出した手順などから考えてみて,これは全く私の個人的な推測に過ぎないのだが,次のような可能性がないだろうかと思っている.
重大な障害は Norton Utilities を併用しいてる環境で起きる場合があるのではないだろうか.
(あくまでも可能性の指摘である.断定する根拠はない)
これは, Norton Utilities がシステムフォルダに加える各種機能拡張とのコンフリクトというわけではない.私はそれらを一切システムフォルダ内に置いていない.こういうことだ.既存のボリュームに対して Norton Disk Doctor あるいは Speed Disk を適用しているような場合に,さらに TechTool Pro のボリューム再構築を適用すると何らかの問題が発生する可能性はないだろうか.
私は Norton Disk Doctor のディレクトリ修復はとても危険であると思っていて自分のディスクに施すなどということはとんでもないことだと思っている.(このことが初耳の方はぜひ見習っていただきたい.このことは TechTool Pro のディレクトリ修復でも同じ事である.) しかし, Speed Disk はたまに使うし, Norton Disk Doctor のファイル作成日と修正日の矛盾報告については修復させる場合がある.(蛇足だが, Norton Disk Doctor のアイコンに関する報告と修復は信用できない)
この Norton Disk Doctor か Speed Disk の処理のルーチンが TechTool Pro のディレクトリ修復と相性がある可能性も考えられなくもない.このように考えると, TechTool Pro で障害が再現できないことの説明もつく.また,実際の障害事例がすべて使い込んだディスクについて起きていることとも符合する.
私が Norton Utilities との関連を疑うのは状況がたまたまそうだということと,かつて Alsoft との間で起きた論争のことがあるからである.かつて, Alsoft の DiskWarrior が発表された直後に,Norton Utilities のSpeed Disk で最適化したボリュームについて, DiskWarrior が異常を報告するということがあった.そのことが論争に発展し,両社とも譲らなかったが,結局 Norton Utilities がアップデートしてこの問題は起きなくなり,そのままとなっている.このようなこともあるのだ.
システムソフト社は現在次の可能性も探っている.
・ MO などにバンドルされている B'sCrew との問題
・ローカライズ上の問題
- バンドルなどで供給されている B'sCrew のドライバや機能拡張について,これらが OS に割り込んでいて 2.5.3 との間で不具合を起こす原因となる可能性
前者について,私は B'sCrew の簡易版を全く使用したことがない.さらに,フルバージョンの B'sCrew についても機能拡張類は一切使用していない.また,今回ボリュームが認識されなくなるという問題の起きたハードディスクと B'sCrew とは無関係であった.(ドライブ設定で初期化した内蔵ディスクで発生した.また,そのときには他のドライバで初期化されたようなボリュームは接続されていなかった.)
- 今回の現象は日本でしか報告されていない.そのため,日本語版へのローカライズに問題があった可能性.
今回の障害確認についてはシステムソフト社ページでも公表予定である.
参照:
99/12/3 項目 "TechTool Pro 2.5.3 アップデータ"
99/12/3 項目 "注意:TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築機能"
99/12/6 項目 "警告:TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築機能 (継続)"
99/12/10 項目 "TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築の問題 (継続):システムソフトからの情報"
●タイム・シンクロナイザに関するハング
"日付 & 時刻" コントロールパネルで 1963 年かそれ以前に西暦を設定した場合,「ネットワーク・タイムサーバを使用する」機能の「サーバオプション...」から「手動で設定」すると Macintosh がタイム・シンクロナイザ処理中にハングする.
もし,ハングした場合, "タイム・シンクロナイザ" (機能拡張のプログラム) を強制終了し,さらに "日付 & 時刻" コントロールパネルを強制終了してから,再び "日付 & 時刻" コントロールパネルを開いて正しい日付を設定し直す.
● AirMac のシリアル番号
AirMacのユーザー登録に注意が必要 (日経 Mac 記事)
AirMac の外箱と本体のシリアル番号が異なっており,本体のものが正しいという記事.
● Mac OS 9:DOS フォーマット時のマイナーバグ
匿名氏からお知らせいただいた.12 バイト以上のボリューム名のついた Mac OS フォーマットのフロッピーなどのディスクをフォーマットしようとすると,アラートダイアログで OK ボタンが完全に表示されない.
Mac OS 9 では DOS フォーマットボリューム名称に11 バイト (欧文 11 文字) までしか使用できないため,12 バイト以上の名称をつけようとするとアラートダイアログが表示される.フォーマット画面で名称を 12 バイト以上にしようした場合はアラートダイアログに OK ボタンが表示されるのだが,すでにディスクが Mac OS フォーマットの場合で 12 バイト以上の名称がつけられているとアラートダイアログの OK ボタンが完全に表示されないため,マウスでクリックしようとしてもクリックできない.また,OK ボタンが視認しにくいためそこからどうしていいかわからなくなる.
そのようになった場合の回避法はキーボードのリターンキーを押すなど.
このような事態に陥らないために,匿名氏は, 12 バイト以上の名称にしないことか,アラートダイアログにボタンが表示されるように ResEdit を用いてダイアログを拡張することを提案なさっている. ( System スーツケース'ALRT' の '-6078' )
● POWERBOOK NEWS の iBook トラブル情報
POWERBOOK NEWS は 2/24 付けで,以下の記事を公開した.
「iBookの作業環境マネージャでトラブル」
●不良 USB マウスについての TIL 日本語訳と原文の比較
- 作業環境マネージャのリモートアクセスの切り替えの設定が有効にならないトラブルがあり,アップルも確認しているというもの.
Apple 純正 USB マウスが一方向にしか動かない.マシンがフリーズするという問題は Apple 純正 USB マウスのファームウェアが Macintosh の USB 回路の過電流を吸収できないことから起きた.この問題は 99/11/24 項目 " USB マウスのファームウェア問題: Blue & White G3,iMac でも出荷" などで伝えたとおりである.
Apple はこの問題についてTIL: 25066 で 交換のために Apple に連絡を取るようにと書いている.ところが,日本語訳の 25066JC はその部分が「交換が必要です」としか書かれていない.
皆様からの本問題に関してのご報告では国内でも交換に応じていると思われる.
● ATOK13:使用感
ATOK13 が発売になり,私は ATOK を主として使っていて,発売当日に入手できたので早速使ってみた.
「インストール」
インストールする前にマニュアルと「ATOK13 for Macintosh」CD-ROM 内の「お読みください」「ATOK13をインストールする前に」の記載を参照すること.また, CD-ROM の「ジャストシステム」フォルダには「ATOK13ファイル構成」というファイルがあり,事前にどのようなファイルがインストールされるか知ることができるが,テキストエンコーディングのバージョンは記載されいてない.
「お読みください」によれば, ATOK13 はテキストエンコーディング1.4 以上に対応しているとあり,それ以前のテキストエンコーディングは書き換えられるものと思われるが私自身はそれ以降のバージョンであったので未確認である.テキストエンコーディングのバージョンについては Internet Explorer などが古いバージョンに書き換えるといったことがあり,常に注意を払う必要がある.「ATOK13をインストールする前に」にはテキストエンコーディングがないとインストールできないことなどが詳しく述べられている.
私はインストール専用の最小限のシステムから起動してインストールしてみた.当然最小限なので "Text Encoding Converter" 機能拡張などテキストエンコーディング関連ファイルのない状態であるのだが,この状態ではインストールを拒否されてしまった.「ATOK13をインストールする前に」に記載されているとおりである.インストールにはテキストエンコーディング関連ファイルが最小限入っていなくてはならない.
インストーラは任意のボリュームを選択できず起動システムフォルダにしかインストールできない.また,インストール後は再起動しか選択できない.インストール時には全てのアプリケーション等を終了させてから行うこと.
私はアプリケーションほかのインストールでは,書き換えが心配なのとどのようなファイルがインストールされるか把握するために,必ず別システムにインストールする.しかし, Mac OS 9 で試した範囲では,テキストエンコーディングも含め既存のシステムファイル等の書き換えや削除は起きなかった.また ATOK 12 までよくあったインストール時やインストール直後のハング,フリーズは何度かインストールしてみたが起きなかった.バックアップをとった上で,毎日使っているシステムから起動してインストールしても問題ないだろう.簡易インストールされる ATOK 関連ファイルは 45 MB 少々ある.
ATOK 12 と比較して注意すべきことはユーザ辞書のインストール場所が変更になり,初期設定フォルダの「ATOK13」フォルダに置かれることである.ことえりや EGBRIDGE の最近のものも初期設定フォルダにユーザ辞書等を置くようになっているが,それらに合わせたものだろうか.私は重要なファイルを初期設定に置くことには疑問を持っている.初期設定フォルダに入っているものはユーザが捨てることがあり,誤って捨てやすい.捨てていいものと捨ててはいけないものをいちいち憶えておかなければならないのだが,そのようなものが増えてくると頭が痛い.ただし,それら辞書は後でユーザが任意の場所に置くこともできる.
- 注意:
小林氏から英語版 Text Encoding Converter がインストールされている場合は 1.5 であっても ATOK13 は日本語版テキストエンコーディング関連ファイルをインストールするとお知らせいただいた.
その「ATOK13」フォルダなのだが,機能拡張フォルダにも「ATOK13」という同一名称のフォルダが作成される.このようなことは混乱や誤操作による事故の元である.ぜひ一考していただきたい.( EGBRIDGE は名称を異なったものとしている)
「環境の継承」
これまで使用していた ATOK 12 の辞書や環境設定からの移行は大変スムーズでありあっけないほど簡単に終わった.環境設定はいちいち設定するには大変なくらいの設定事項があるので正しく全ての設定が継承されるのは大変ありがたい.ただし,新機能の設定 (推測変換など) はメーカー設定の状態であるのでユーザは確認した方がいいだろう.設定すべき項目についてはバルーンヘルプが使えるので参照しながら行ってもよい.
私は確認のために ATOK 12 の環境設定のスクリーンショットを撮って比較してみた.おおむね問題ないものと思われるが,「後変換候補の追加」に関して, ATOK 12 のときの設定とは異なっている部分があった.
辞書の継承については辞書ユーティリティの「辞書合併」を用いた.(「合併」という語は複数のものが一つになることであるが,実際には以前の辞書も手つかずのまま残される.あまり適切な用語ではない.) 継承自体は全く問題なく,大変良好である.しかし,辞書継承時の辞書指定方法が煩雑で分かりにくい.辞書指定の方法は継承時だけでなく,他の場面でも同様であり,改めた方がよいだろう.
「新機能」
ATOK13 には次の新機能がある.「推測変換機能,省入力機能」「同音語選択支援機能」「てがきATOK」「カタカナ語英語辞書」「AI辞書トレーナー」「再変換機能」「URLトリガー変換」など.
「変換精度」
- 1.「推測変換機能,省入力機能」
これは良い.最初は煩わしく思えたが,すぐに便利さが分かった.同じフレーズを何度も入力するような場合には有効である.私は環境設定の「推測変換の表示頻度」を「高」にした.
2.「同音語選択支援機能」
これは例えば「追求」と「追及」の意味の違いなどを変換中に表示する機能である. EGBRIDGE にはすでに搭載されている機能である.記述をいくつか比較したが,試した範囲では EGBRIDGE の記述の方が違いを明確にしているように思えた.しかし, EGBRIDGE は同音語を一覧して表示しないが, ATOK はまとめて表示され比較しながら意味の違いを知ることができるため,全体としては ATOK13 の方が理解しやすい.
ATOK13 で表示されるサブウインドウは色つきのために Mac OS で使うには違和感があり,センスが悪い. EGBRIDGE がよい.(私は Mac OS 9 のアラートウインドウの色にも文句を言う人間である)
3.「てがきATOK」
話題となっているものだが,あまり使用頻度は高くない.これまでの部首による検索は操作も複雑で気軽に利用できるようなものではなかったので,大幅に改良されたとは思う.認識精度は驚くほど良好である.通常のウインドウ表示もあるが,皆様にはぜひ「全画面表示」を体験されたい.
4.「カタカナ語英語辞書」
私のように英単語交じりの文章を書く場合,辞書に日本語入力モードでそのままスペルを入力した読みで英単語を登録しておき,和文入力モードから英単語のスペルのまま全角入力して変換するようにすると入力効率が著しく高くなる.私はそのようにして必要な英単語を登録していたので,今回のカタカナを英単語に変換することの意義があまり理解できない.
しかし,だからといってこの機能が無意味になるわけではない.私はこの機能がスペルを確認するときに大変便利であることが分かった.これまではいちいち辞書アプリケーションを立ち上げたり切り替えたりする必要があったのだが,その頻度がこの機能によって少なくなるだろう.
5.「AI辞書トレーナー」
これは,ユーザが指定したファイルを解析して,そのファイルに使われている用語を辞書に自動登録してくれる機能である.これが大変良い.上手に登録してくれる.これまでこつこつ登録してきたのが徒労に思えるくらいだった.もっと早くからこの機能があれば良かったのにと思ったものだ.
ただし,解析,登録にはとてつもなく時間がかかる.コンピュータがアイドル状態のときに行った方がいいだろう.
6.「再変換機能」
ことえりや EGBRIDGE ではいくつか前のバージョンですでに実現していた機能であり,目新しいものではない.あまり使ったことのない機能であるので,この機能について評価するだけの経験が私にはない.
7.その他
入力中の語から Sherlock を起動して検索する機能はパレットを表示していなくてはできず,私のようにパレットを表示しないユーザには使うことができない.使えたとしても実際に有効なものかどうか疑問である.漢和辞典などを参照するような機能だといいと思うのだが.
「URLトリガー変換」も何の役に立つのかよく分からない.よく知られた会社や団体などの URL をこの機能から知ることができるなどの使い方もあるだろうが,そのような URL をいちいち変換して求めるより,自分で適当に推測しながらブラウザの URL ウインドウに直接入力した方がよっぽど早い.
今回からパレットの色を替えることができるなどの機能が加わっている.インターネットのメールやチャットなどの話し言葉に対応すべく,話し言葉の変換効率を向上したそうであり,それなりの効果も認めることができる.しかし,話し言葉の変換やパレットの色,はたまた顔文字辞書の搭載などということが本格的な日本語変換プログラムの能力を判定する主要な基準になるような時代は世も末だ. Macintosh とて同様だ.
新しい機能は盛りだくさんだが,結局,日本語変換プログラムは変換効率が命である. ATOK13 の変換精度は ATOK 12 に比較してだいぶよくなっている.そのまま変換しても感じることはできなかったが,同じ文章を ATOK 12 で変換させて比較するとすぐに分かるほど差がはっきりしていた.
他の日本語入力変換プログラムと変換精度はどうであろうか.すでに発売されている EGBRIDGE 11,ことえり 2.3.3 と比較してみた.ユーザ辞書なしの状態での数百字程度の比較であるが,ことえりは劣っていた.それと比べると差は少ないが ATOK13 と EGBRIDGE 11 にも差があり,明らかに EGBRIDGE が優れていた.
後で書くが,ユーザ辞書の登録に関して ATOK は EGBRIDGE より優れている.日本語変換効率は単に変換精度だけで決まるものではない.
ATOK13 ではたまに登録した覚えのない変換が出ることを経験した.ユーザ辞書を調べても自動学習語も含め,そのような登録はされていない.再現できるのでまちがいはない.
マシンの処理能力が高くなった昨今,変換速度について問題にすることはほとんどないだろう.私も何年か前のマシンを日常使っていないので変換速度についてどうこう言う場面はない.最近のプログラムを古いマシンで使用する場合,処理能力よりもプログラムの容量が (今では入手困難な種類の) 搭載ハードディスク容量を圧迫することの方が現実問題だ.
「EGBRIDGE との比較」
変換効率そのほか,日本語変換プログラムとしてATOK13 と EGBRIDGE とはどちらが優れているだろうか.私は日本語変換プログラムを評価する際の重要ポイントは変換精度,辞書登録能力,キー操作法であると思っている.
日本語変換プログラムは ATOK と EGBRIDGE だけではない.WXG や MacVJE のユーザもいるだろうし, KATANA とかのユーザもいるかもしれない. Virtual PC や SoftWindows 上の MSIE が最も優れいているというユーザもいるだろう.しかし,私がある程度使ったことのあるものは ATOK と EGBRIDGE なので,その範囲で書いてみたい.
すでに述べたとおり,変換精度は EGBRIDGE 11 が優れている.この見解に同意できない ATOK ユーザが多いことは知っているつもりだ.変換精度を判定する標準的な試験があり,ジャストシステムが十分な自信があるのもその試験の結果であるとも思う.しかし,現時点で私は見解を変えることはない.私は学生の前で実際に変換精度を比較してみたが,学生も明確な差があることを知って驚いていた.変換精度を判定する標準的な試験法は私の環境には適合していないと言うほかはない.
しかし,変換精度が優れているからといって,変換効率が優れていることにはならない.私が「変換効率」と「変換精度」という語を使い分けていることに留意されたい.変換効率は変換精度だけで決まるものではないのだ.
ATOK13 は EGBRIDGE に比較してユーザ辞書に登録できる文字,記号の許容範囲が広い.以前の EGBRIDGE ができなかった欧文の「 l 」や「x」 で始まる語の登録は EGBRIDGE でも一部改善されているが,まだ登録できない場合があり, ATOK13 が優れている.
また, ATOK が「半角全角変換設定」で詳細に設定できたり,簡単に切り替えたりできるのは,欧文と和文を混在して入力するようなユーザには決定的に EGBRIDGE に優越すると判断できる点である.
キー操作に関しては私はよく分からない.好みや慣れの問題だと思う.私は ATOK8 からのユーザであり,そのキー操作に慣れているので,それが使えれば文句はない.ATOK13 ではいくつかのキーコンビネーションが変更されているが,それまでの設定もほぼそのとおり継続して使用できる.キー操作については日本語変換プログラムがどうこういうレベルではなく,マシンごとに異なるキー配列, JIS 配列 などの方がより問題である.さらに言うならば,これまで何度か書いたが,私はニコラ配列の頑迷な支持者である.
他の周辺機能では EGBRIDGE とは一長一短である. EGBRIDGE の類義語変換はアルツハイマーではないかと自分でも疑うようなこのごろ (うそですが) 思い出せない表現を見つけてくれる.しかし ATOK13 に今回搭載された推測変換は優れている.変換効率が良くなるのが目に見えるような気がしている
私は ATOK13 と EGBRIDGE 11 のどちらがいいとは言いづらい.私はひとつの変換プログラムだけを使う時代ではなくなるかもしれないと書いたことがある. ATOK, EGBRIDGE それぞれに個性のようなもの,得意不得意があるように思える.
EGBRIDGE は類義語変換や同音語の意味表示,学年別漢字制限、専門辞書の充実など,どちらかというと,特定の専門分野や国語の分野について文章を推敲しながらじっくり書き物をするようなユーザに向いていると思う.それに対して ATOK は高速に大量の文章や英単語交じりの文章などをよどみなく入力するような使われ方が得意である.
こうした日本語変換プログラムのそれぞれの特徴を生かして使い分けるという方法はどうだろうか.現に私はそうしている.
「[きかれた]変換でのクラッシュ」
本日の別項目を参照いただきたい.
「環境設定での問題」
ATOK13 インストール後,私は環境設定で問題にあった.一般的に起きるかどうかはわからないが,原因がつかめない.
環境設定の「辞書・学習」において辞書セットの名称や構成を変更してウインドウを閉じたり,変更途中でキャンセルするとハングしたり Finder がリセットされてそのままフリーズする場合がある.また,環境設定でタブを切り替えたときに表示が一瞬遅れる.特に「入力・変換2」タブ表示に時間がかかる.
これらは最小限のシステムでは発生しないので,何らかのシステムファイルとの問題であると思われるが,十分な時間もないので相手が特定できなかった.コントロールパネル,機能拡張などを順番に外していったり, System , Finder を取り替えたりしてみたが分からない.
(何度かのハングを経験しながら設定できた後には辞書指定等でのハングは起きなくなっている)
「FinderPop 1.8.4 の問題」
FinderPop 1.8.4 (日本語版も含め) には日本語変換プログラムとの問題があり, FinderPop を使用している場合には,日本語変換プログラムのパレット等が表示されないほか,環境設定などのダイアログでの表示に異常が発生することが知られている. ATOK13 でもその症状が発生するが,これらは FinderPop の側での問題である.
「総合評価」
- 補足する.このような問題が起きるのは FinderPop 1.8.4 の動作設定で「FinderPopの階層アップルメニュー機能を使用する」にチェックを入れている場合である. ここのチェックを外すことで回避できる.(高橋氏からご指摘いただいた.)
ATOK13 は変換精度が向上し,いくつか変換効率を向上できる新機能が搭載された. ATOK は 8 で Macintosh に登場した当初,その驚異的な変換効率の一方で Macintosh との相性についていろいろ問題が指摘されたものであるが,今日では Macintosh でも全く違和感なく使える馴染みやすいプログラムとなった.特に ATOK12 で ATOK は大変完成されたプログラムとなったという印象を持っている.ジャストシステムでは Macintosh ユーザの声もよく聞く体制が整っており,今回の CD-ROM にもそうしたユーザの声への配慮の姿勢がよく現れるファイルが入れられている.
今回のアップデートではより使いやすさが増したと思うが, ATOK12 に比較して目の覚めるような機能が搭載されたわけではない.(それだけ ATOK12 が優れていたとも言える) しかし,私は ATOK13 の諸機能や変換精度の向上は ATOK12 からのアップデート料金以上の価値が十分にあると思える. 特に「推測変換機能,省入力機能」は高速に大量の文章を作成するユーザにはメリットがある.
「環境設定での問題」は最小限のシステム構成では現れないものなので,何らかの非互換プログラムがあるものと考えられる.普段の入力などは全く安定しているように思える.
● StuffIt Expander 5.5 J
[その他]
00/2/24 項目 "FireWire ボリュームからの起動" において紹介した TIL が変更され,当初発表された対応機種の記述が改められた.当初, Power Mac G4 (PCI Graphics) 全機種, iMac DV , PowerBook (FireWire) が対応となっていたが, Power Mac G4 (PCI Graphics) の一部と iMac DV は非対応であるらしく,記述が改められ,削除されている.(吉田氏からお知らせいただいた.)
[ 00/2/24]
●ハイバネーション機能ほかの条件
三沢氏からお知らせ下さった. iBook, PowerBook (FireWire) で可能となったハイバネーション機能 ("メモリの内容を保存してからスリープする" 機能) の使用にあたって留意する事項がある.
三沢氏は PowerBook (FireWire) でハイバネーションの設定ができないのでアップルのサポートに問い合わせたところ,次の回答を得た.
ハイバネーション機能は Mac OS の RAM ディスクを使用しているため,ユーザが使用した場合は機能が利用できないとのことである.また,ハイバネーション機能は仮想メモリをオンにしなければ使用できない.
- 「 RAM ディスクをユーザが使用した場合,ハイバネーション機能は使用できない」
なお,省エネルギー設定の以下の設定はファイル共有をオンにしなければ使用できない.
参照:
- 「ネットワーク管理者アクセス時はスリープを解除する」
「ネットワークの状況に合わせてスリープを解除する」
99/9/12 項目 "iBook:バックアップバッテリなし"
99/10/11 項目 "iBook:esc キーの機能"
00/2/17 項目 "PowerBook (FireWire):"メモリの内容を保存してからスリープする" 機能対応ほか"
● PowerBook (FireWire): USB 関連でのスリープ解除
三沢氏からお知らせ下さった. PowerBook (FireWire) 500MHz でスリープ中に USB 機器を接続したり外したりするとスリープ解除される.ディスプレイを閉じていても解除されるそうだ.また, USB マウスを接続している場合,マウスボタンをクリックすると解除される.
● iMac Firmware Update 1.6 インストール後 Zip, USB TA が使えなくなる場合
難波氏からいただいた.氏の iMac DV SE に iMac Firmware Update 1.6 をインストールしたところ,Iomega Zip Drive USB 250MB と Omron TA MT128S-DU2 のドライバーをインストールして起動させるとしばらくしてアドレスエラーが表示されるようになった.ドライバを外すと iMac は起動できるが機器を認識できない.
そこで, Mac OS 9 に付属する ZIP USB driver を使い, Firmware Update についている power management updater 1.6を機能拡張に入れることで, ZIP もTAも使えるようになったそうである. (Iomega Tool は使えない)
● FireWire ボリュームからの起動
TIL: 58606 : FireWire Booting: What Computers Support It and How To
FireWire ボリュームからの起動法と対応マシンについて.
「対応マシン」「起動法」
- ・ Power Mac G4 (AGP Graphics) でかつ Boot ROM バージョン 3.22f1 のもの
・PowerBook (FireWire)
Apple の Unified Macintosh Architecture (UMA) チップセットの製品. iBook は UMA であるが FireWire 接続口がない.
参照:
- 装置がデスクトップにマウントされたのを確かめてから有効なシステムフォルダをインストールして "起動ディスク" コントロールパネルで指定して再起動. (これまでの SCSI 他の装置からの起動法と基本的に変わらない)
99/9/14 項目 "Power Mac G4: FireWire ボリューム起動についての開発状況"
追記:
本 TIL の記述は発表の翌日に訂正された.当初発表された記述では Power Mac G4 (PCI Graphics) 全機種, iMac DV , PowerBook (FireWire) が対応となっていたが, Power Mac G4 (PCI Graphics) の一部と iMac DV は非対応であるらしく,記述が改められ又,削除されている.(吉田氏からお知らせいただいた.)
● Apple CD/DVD Driver 1.3.1:SCSI CD-ROM の問題
Mac OS 9 の Apple CD/DVD Driver 1.3.1は拡張 CD-ROM をデータおよびサウンドパーティションとして複数のボリュームに分けてマウントする.しかし, SCSI CD-ROM ドライブの場合はデータパーティションしかマウントしない. Apple はこの問題に気づいており,次期バージョンで修正する予定.
参照:
Mac OS 9: Enhanced CD は複数のパーティションでマウントされる
99/12/21 項目 "Mac OS 9:CD-ROM をマウントするとアイコンが二つ現れる/ CD が入っていないといわれる"
●Apple Cinema Display:拡張 DVD 再生時の黒い帯
Apple Cinema Display で拡張 (Enhanced) DVD ビデオディスクを再生した場合に,画面の左右に黒い線が現れる. Apple ではこの問題を確認し,現在調査中である.
●エレコムマウスドライバでの描画速度低下
岩崎氏からお知らせいただいた.エレコム製 USB ホイールマウスドライバ 1.2.5 を iBook にインストールしたところ, Internet Explorer 4.5 で「メモリ不足のため画像が読み込めませんでした」というメッセージが表示されることが多くなったり, Internet Explorer が突然終了することを経験された. Norton Utilities SystemInfo の描画速度テストで CopyBits はインストール前に比較して 20 パーセント程度低下していると診断される.
マウスを接続していなくても障害に変化はない.ドライバver.1.2.4 では再現しないそうであるが, Internet Explorer などでホイールが使用できないフレームがあるなどの制限がある.
● FAXstf 5. 1:セレクタのプリンタ選択が維持されない
林氏からお知らせ下さった.氏の環境 (Power Mac G4 (PCI Graphics)/ Mac OS 8.6 に USB 変換ケーブルによって EPSON/PM-2000C+を接続) において, FAXstf 5. 0 から FAXstf 5. 1 にアップデートしたところ,セレクタでプリンタを選択した後,そのまま若干の作業を続けた後にプリントしようとするとプリンタが選択されていないというアラートが表示されるようになった.印刷するたびに選択し直す必要がある.
FAXstf を再び元の FAXstf 5. 0 にしたところ,障害は収まったそうである.
● PowerBook (FireWire): Final Cut Pro 非互換の装置
TIL: 58605 : PowerBook(FireWire): Device Control In Final Cut Pro
PowerBook (FireWire) とともに現在出荷されている FireWire には問題があり,以下の DV カメラやビデオデッキを Log & Capture ウインドウから操作すると Final Cut Pro がクラッシュしたり,通信が切れたりする. Final Cut Pro のアップデートバージョンで対応予定.
●システムフォルダを認識させる方法
- Sony DSR-20
Sony GV-D300
Sony GV-D900
Sony PC-10
Sony TRV-7
Sony TRV-9
Sony TRV-9E
Sony WV-D9000
iBook の ?マーク点滅フォルダに関して書いた項目中に私が「システムフォルダを再認識させる方法」によって改善されるケースがあると書いた.最近の関連項目中に ?マーク点滅フォルダ発生時に CD-ROM 起動した場合,ハードディスクがマウントされるが,その中のシステムフォルダに Mac OS スマイルマークアイコンが表示されていない場合に有効であると言われている.その方法について記す.
この方法は Apple の技術者が "Re-bless the System Folder" と呼んでいる.特別な方法ではなく,古くからのユーザには一般的に知られている方法である. iBook に限らず,システムフォルダが認識されない場合やシステムフォルダを切り替える方法として使われてきた.
方法は二つ程度ある.いずれにしても他のボリューム等から起動して行う必要がある.
「第一の方法」
「第二の方法」
- 認識されていないシステムフォルダまたは,システムフォルダ内の System スーツケースの開閉を繰り返す.
Macintosh は System スーツケースと Finder がおなじフォルダの同一階層にある場合,それをシステムフォルダであると認識する.まれに,システムインストール後やアップデート後にシステムフォルダが認識されない場合が発生する.その際にこの方法をとることが知られている.
- システムフォルダフォルダ内の System スーツケース(または Finder.どちらか一方のみ) をシステムフォルダ以外の場所に移動させ,再び戻す.
また,システムインストール時に,上書きアップデートさせないで新規インストールさせたい場合に,システムフォルダから System スーツケースまたは Finder を分離してインストールすることで新規インストールさせるという方法も知られていて,この "Re-bless the System Folder" の応用である.
TIL 18611にはクリーンインストール後に古いシステムフォルダに再び戻す方法として,この方法が解説されている.同一ボリューム上のシステムフォルダの切り替えにも使用できる.( Apple は同一ボリューム上の複数のシステムフォルダの使用は認めていない)
もしも同一ボリューム上に他に System スーツケースと Finder のあるフォルダが存在する場合,現在のシステムフォルダの System スーツケースまたは Finder のどちらかを移動させると,別の System スーツケースと Finder のあるフォルダの方がシステムフォルダと認識される場合があるので注意.また, System スーツケースか Finder を移動した場所に Finder か System スーツケースがあるとその場所がシステムフォルダと認識されるのでこれも注意.例えば,すでに Finder が存在するデスクトップに System スーツケースを移動すると,デスクトップがシステムフォルダとなる.(!)
CD-ROM から起動した場合はデスクトップはロックされているとして移動できないが,これはデスクトップが CD-ROM のものであり, CD-ROM に変更を書き込めないからである.上記 TIL 18611 にあるように, Apple の技術者は初期設定フォルダに移動する方法を好んでとるようだ.
大木氏から,システムインストール後のシステムフォルダが認識されないケースについて,この方法と同時にハードディスクのオプティマイズをするとよいとお教えいただいた.デスクトップ再構築というのもやってみるといいかもしれない.
iBook で起きているケースはこのケースばかりではない.このようなケースについても,事例の中には単にシステムフォルダの開閉による認識では有効でない場合もあり,この方法で改善されない場合も考えられる.
[ 00/2/23]
● QuickTime 4.1: iBook でのフリーズ回避法
草野氏からいただいた. iBook で QuickTime 4.1 インストール後 "省エネルギー設定" コントロールパネルを開くとフリーズする場合について,以下の方法によって,障害が発生しなくなったそうである.
● iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ? :国内での事例
- 1.機能拡張マネージャで Mac OS 9 基本を選択して再起動する.
2.再起動後,機能拡張マネージャを再び開き,それまでの設定 (ユーザの設定) を選択し直して再起動する.
00/2/19 項目 "iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?" において,国内では事例を知らないとしたところ,比較的多くの方から同様の障害が国内販売の iBook でも起きているというご報告をいただいた.
「事例 1:岡田氏」
「事例 2:別府氏」
- 蓋を閉めたフリーズ解除後,モニタが明るくなるが空白のままだったので,強制リセットすると出現. CD-ROM 起動でハードディスクはマウント. Disk First Aid,Norton で問題報告があり修復できたが症状は改善せず.結局再インストールして回復したが,再度スリープ復帰後に同様の障害が発生. Norton がカタログ B ツリーエラーを報告し,修復すると障害は改善した.仮想メモリは関係ない.
「事例 3:近藤氏」
- スリープと解除を何度か繰り返しているうちに,購入後まもなく発生.障害発生時に CD-ROM 起動してもハードディスクはマウントされない.Disk First Aid がハードディスクの損傷を報告し,修復することができず,初期化するほかに修復法がない.( 00/2/19 項目 "iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?" の要件を全て満たしている)
TechTool Pro 2でも修復できない.ドライブ設定からはハードディスク自体は認識されていたそうである.当初,「スリープ中もメモリの内容を保持する」のチェックを入れていたが,障害からの改善後にはチェックを外しているそうである.
「事例 4:木村氏」
- 購入翌日に発生. CD-ROM から初期化して回復.数日後に再発生.ハードディスクを換装しても発生することから購入時のハードディスク特定製品に発生しているとは考えにくい.
CD-ROM 起動してマウントしたハードディスクを開くと,システムフォルダに Mac OS スマイルアイコンがついていない.システムフォルダを開くとアイコンは復活するが,再起動すると ? マーク点滅フォルダとなる.
そこで,問題が発生するたびに別パーティションにあるシステムフォルダから起動し,その System スーツケース, Finder, Mac OS ROM の 3 点を問題の起きたシステムフォルダにコピーすることで回避している.
なお,この件についてアップルのサポートに問い合わせた際には "起動ディスク" コントロールパネルでの指定,システム再インストール,ハードディスクを交換した場合は保証対象外という回答であったそうである.本障害について認識しているとは言い難い状況であったようだ.
「事例 5:木村氏 (上記木村氏とは別の方)」
- 00/2/19 項目 "iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?" の要件を全て満たしている状態となる.
AirMac+iBook+OS9J+Netscape Comm.4.7J でブラウジング中いきなり PC-98 のようなビープが鳴り響き,同時にファインダーの文字が全て化けた.コマンドリセットも効かず,リセットボタンを押したところハピーマック表示後,CDからもHDからも起動できなくなった.ハピーマックのフリーズを何度かコマンドリセットした後,なぜかCD-ROM からの起動に成功し,ハードディスクを初期化するかとの表示が出た.結局ハードディスクを初期化し,システムを入れ直した.
(注: PC-98 のビープ音のような音はハードディスク本体にある警告音 [ハードディスクハードウェア上のトラブル発生時に鳴る場合がある] のように思われる.-秋山)
いただいた障害報告は紹介したものだけではないが,代表的なものをあげた.米国も含めた障害事例を見てみると,いくつかのタイプに分かれるように思われる.
- 友人の iBook 購入当日に起動しなくなった.起動画面上に「システムバスエラー」爆弾表示が出る. CD-ROM 起動は可能,ハードディスクも認識される. Disk First Aid, Norton Disk Doctor 5.0.2 では修復できない.初期化後 Mac OS 9 インストールするが,障害が発生し,今度は ? マーク点滅フォルダが出現.
Norton AntiVirus 6.0.1 をかけたところユーザインストールファイルに MBDF A/B が発見され,ウイルス除去後に復旧できた.しかし, 2 ヶ月後に再発. Norton Disk Doctor 5.0.2 はシステムリソース損傷を報告するが,修復してもハードディスクからは起動できない.
アップルに問い合わせたところ,「修理の要件には当たらない」との回答があり,また,ハードウェアリセットボタンによるリセットを勧められた.リセット後に初期化再インストールを行う. Norton Disk Doctor が重度の各種 MDB, ボリュームヘッダのエラー,システムリソース損傷が多数報告されるが修復でき,その後一ヶ月現在まで症状はでなくなった.
1.ハードディスクが認識できない場合
2.ハードディスクは認識される場合
- Apple が情報を収集しているもの. 00/2/19 項目 "追加: iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?" の要件を全て満たすタイプ.
3.一般的に起こりえるハードディスクの障害
- Apple はこの事態については情報を収集していない.(多分,認識してもいない.) 起動時の ? マーク点滅フォルダという障害が発生して CD-ROM 起動するとハードディスクはマウントされる.
この種類の報告のうち特徴的な障害報告は「事例 3:近藤氏」に見られる.システムフォルダが起動システムフォルダとして認識されなくなるというもの.そのような一般的な障害の場合,通常はシステムフォルダの開閉によって認識されるようになるが,事例ではそれもできない.海外や私への他の報告では「システムフォルダを再認識させる方法」 (次回更新時に別項目で解説予定.re-blessing Systemfolder と呼ばれるもの) によって改善されるという報告もある.
参照:
- 今回の iBook に特有のものではなく,一般的に起こりえるハードディスクのディレクトリ障害,またはハードディスクの初期不良によるもの.
00/2/19 項目 "iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?"
00/2/19 項目 "追加: iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?"
●コールドブートでのアドレスエラー (継続):複数システムフォルダとの関連?
00/2/11 項目 "コールドブートでのアドレスエラー (継続)" に関して内山氏からいただいた.
内山氏は Power Mac G4 (AGP Graphics) で購入当初から起きていた.起動ディスクを変更しての再起動や,ドライブに CD-ROM メディアを入れたままなどの状況での再起動時にも頻繁に発生していた.OS は 8.6 J,9.0 J 両方で発生したそうである.各種アップデータの有無は関係ないとのこと.
エラー発生時には,システム回りの書類を入れ替えても,状況に変化はみられなかったが,システムを全く入れ替えると問題なく起動したそうである. 00/2/11 項目で上島氏が述べている起動時にオプションキーを押し起動ボリュームを選択する方法で回避していた.(「起動ディスクコントロールパネルで何も選択しておかない」については未確認)
起動ボリュームに関して何らかの問題があると考えられることから,内山氏はシステムを別ボリュームに入れるのを止め,起動ボリュームのみにしたところ,ある程度安定しているそうである.
上島氏,内山氏の症状は以下の点において酷似している.
上島氏の起動時にオプションキーを押し起動ボリュームを選択する,あるいは起動ディスクコントロールパネルで何も選択しておかないという回避法,また,内山氏の有効なシステムフォルダを一つだけにするといった回避法からは,起動ボリューム,ディスクのブートブロックに関しての問題という可能性がある.もし,そうであれば, iBook で起きている起動時の ? マーク点滅フォルダとの関連性も可能性として考えられるかも知れない.
- ・再起動ではなく,システム終了状態からの起動時 (コールドブート) に発生する.
・購入当初から発生していた.
参照:
00/2/11 項目 "コールドブートでのアドレスエラー (継続)"
00/2/8 項目 "Audio Update 1.3 でアドレスエラーが発生する場合"
●ソフトウェア・アップデートできない場合 (継続)
園田氏からいただいた.プロキシを設定している環境において,ソフトウェア・アップデートできないマシンがあり,時間が経過しても,「ソフトウェアの新しいバージョンまたはアップデートは見つかりませんでした」とメッセージが表示される.
調べたところ, "インターネット" コントロールパネルでプロキシサーバ名とポートが設定されていないマシンに上記の症状が発生していることが判明したとのこと.
参照:
00/2/7 項目 "ソフトウェア・アップデートできない場合"
00/2/11 項目 "ソフトウェア・アップデートできない (事例,回避例など)"
●メルコ製 10/100Base 自動認識 Ethernet ハブについてのメーカ確認
近藤氏はメルコ製 10/100Base スイッチング HUB "LSW10/10-5" が iMac (Slot Loading) および Power Mac G4 を認識できないというトラブルに関して, MACWORLD Expo/Tokyo 2000 のメルコ社ブースで「ネットワーク事業部・マーケティンググループ」に所属するスタッフに直接質問したところ次の回答を得た.
現在は対応していることと,問題が発生する初期ロットについては無償で交換できることが分かった.また,原因らしきものについてのコメントも興味深い.
- 「原因はメルコが予定していたより不具合が発生する Mac のロジッボード上の Ether 関連の部品が高性能だったため,HUB 側が対応していないという事だと解釈している.よってメルコとしては HUB 側の不具合と認識しているので,iMac, G4 等で接続不良が出た製品は直接メルコに言っていただければ初期動作不良扱いで無償で交換するので申し出で欲しい.なお最近のロットは対処を施したものになっている.
また,近藤氏は当該ハブで障害が発生する場合, No.1 ポート (カスケード兼用) が使用可能である場合もあるが,それらもたまたまそうなっているためで,交換の必要があるという情報も紹介されている.
参照:
00/1/29 項目 "メルコ製 LSW10/100-5 Ethernet ハブと G4"
00/1/29 項目 " PLANEX FX-08SMC との新型 Macintosh との非互換の確認"
00/1/29 項目 "これまでいただいた不具合情報のあった Ethernet 自動認識ハブ"
00/2/2 項目 "アライドテレシス社製 CenterCOM820 シリーズ と Power Mac G4:回避例"
00/2/2 項目 "PLANEX EM-502 100Base-TX PCIカード:全二重にならないほか"
00/2/4 項目 "PLANEX EM-502 100Base-TX PCI カードのファイル転送が遅い問題 (継続)"
00/2/8 項目 "Apple Ethernet Speed & Duplex Tool 6.2.1a4c1バージョンアップと非互換情報"
[その他]
" iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ? :国内での事例" において触れた「システムフォルダを再認識させる方法」 (re-blessing Systemfolder) は次回更新時に触れる.本日項目立てすべきであったが,間に合わなかった.
[ 00/2/21]
● addcharset2.0.1
上記項目で Sherlock による HTML 索引作成が "インターネット" コントロールパネルでの指定デフォルトブラウザのファイルしか行われない問題を発見された堀内規由氏作成のフリーウェア.
Sherlock での HTML ファイル索引作成を必要な HTML ファイルに対して行うためには以下のことが必要であると思われる.
クリエータ変更はいくつかユーティリティが存在する.それに対して META 記述はいちいちファイルをソースで開いて確認し,手作業で追加するということになる.これはファイルが大量に存在する場合にはとてもできない.それを自動化するユーティリティが addcharset2.0.1 である.
- 1.索引化する必要のある HTML ファイルのクリエータを "インターネット" コントロールパネルでの指定デフォルトブラウザのものに統一する.そうでない場合はクリエータを変更する必要がある.
2.索引化する必要のある HTML ファイルが shift JIS でない場合, META で日本語文字コード指定を作成する.
使用法はいたって簡単である.希望するファイルまたはそのようなファイルを含むフォルダをアプリケーションにドロップして,表示された一覧から開始ボタンをクリックするだけである. HTML ファイルだけを自動選択し,そうでないファイルは変更されない.既に META 日本語文字コード指定があるファイルもリストされるが,それを指定しても変更されないので安心である.また,日本語文字コードはその HTML ファイルに実際に用いられている文字コードを charset として指定してくれる.
このアプリケーションは Sherlock の索引作成を改善するという本来の目的のために使うこともできるが, HTML ファイル作成時に一括して追加,確認するといった使い方もあるように思われる.フリーウェアである.添付された readme.html も有用な内容を含むのでご一読いただきたい.
● Sherlock プラグインでのメールアドレス漏洩の可能性
Macwelt が Sherlock プラグインに関する問題を発見した. Sherlock のプラグインの記述の仕方によっては,そのプラグインを使用して Sherlock からインターネット検索した場合, "インターネット" コントロールパネルにおいて記載されたメールアドレスをユーザに気づかれないままサーチエンジンに送ってしまうようにできるというもの.(Macwelt の当該記事)
この方法は, Sherlock の自動アップデート機能を利用する. Sherlock プラグインはプラグインが更新されているかどうか調べて更新されている場合新しいものをダウンロードするようにできる.その際, FTP サーバにアクセスするように作成すると, FTP サーバに "インターネット" コントロールパネルで設定されているメールアドレスをパスワードとして送るようにすることができる.
この問題への対処法は二つある.
「対処法」
「可能性のあるプラグインの調べ方」
- 1."インターネット" コントロールパネルにメールアドレスやパスワード等を入力しないか,にせのアドレス等を入力する.
(このようにした場合,インターネットコントロールパネルの設定を利用するようなインターネットアプリケーションは支障が出る場合がある.そのような場合は次の対処法をとればよい.)
2. FTP サーバにアクセスするような Sherlock プラグインを使用しない.
可能性のあるプラグインはあくまで可能性であり,実際にそうしているかどうかまではわからない. "インターネット" コントロールパネルの設定については,ユーザがコントロールパネルを開いて設定したことがなくても設定されている場合がある.次のような場合には設定されている.
- 1.システムフォルダにある "インターネット検索サイト" フォルダに入っている Sherlock 用プラグインをワープロやエディタで開く.
2. "search" で始まる部分を探す.
3.その部分の中に "update="ftp:// " で始まる部分がないか調べる.そのような部分があるプラグインは可能性がある.
「"インターネット" コントロールパネルが設定される場合」
なお, Netscape や Internet Explorer で FTP を利用する場合はユーザが設定しない限り,自動的にメールアドレスやパスワードは別のものに置き換えられるので心配はない.例えば, Netscape Communicator では "設定" の "詳細" 項目に「匿名 FTP パスワードとして電子メールアドレスを送信」という項目があり,ここにチェックが入っていなければ送られない.
- 1. Macintosh 購入後,または OS アップグレード後に初めて起動すると開かれるインターネット設定アシスタントでメールアドレス等を入力した場合.
2. "インターネット設定機能拡張" (Internet Config) を利用するアプリケーションから "インターネット設定機能拡張"を利用するように設定している場合. Microsoft Internet Explorer で設定すると "インターネット設定機能拡張" に自動的に反映される.
3. Microsoft Outlook Express を使用した場合.
Apple でもこの問題を確認していて,アップデータが出るものと思われる.私が調べた範囲では Apple が初期状態でバンドルしているプラグインに可能性のあるものはなかった.
私としては "インターネット設定機能拡張" (Internet Cofig) はこうした個人情報漏洩の格好の標的になりやすいということを多くの人が認識すべきだと思っている. Mac OS 8.5 からは "インターネット設定機能拡張" がないとSherlock が起動しない ( Mac OS 9 の Sherlock 2 では起動できるようになり,インターネット検索のみ使用できないように改められている.) など OS が参照しはじめたため仕方なく "インターネット" コントロールパネルや "インターネット設定機能拡張" を入れているが,設定などしていないし,そうした機能を使用するアプリケーションでも参照しない設定にしている.
● AirPort Base Station:Base Station 同士の無線接続はできない
AirPort Base Station (AirMac Base Station) 同士を無線通信して接続したりブリッジしたりすることはできない. AirPort Base Station 同士を接続する場合は Ethernet ケーブルによって接続する必要がある.
追記:
本項目を作成後に Apple はTIL: 58596 : AirPort Base Station: Configuring for Active Roaming を公開した.無線接続できないが,同一 LAN 内でのローミングを互いの AirPort Base Station 間で行う方法が解説されている.
● AirPort Base Station を AirPort 非対応マシンから設定する
TIL: 58584 : AirPort: Configuring a Base Station With a non-AirPort-Capable Computer
AirPort Base Station (AirMac Base Station) を AirPort (AirMac) 非対応マシンから設定することが可能である.方法は Ethernet 接続して TCP/IP コントロールパネルで AirPort Base Station と通信できるよう設定した後,インストールした AirPort Adomin Utilitiy から行う.また, Apple 社以外から発売されている AirPort 互換製品を使用して無線環境で同様に設定することもできる.それらの詳細な設定法法が解説されている.
●AirPort software base station:AppleTalk 非対応
TIL: 26202 : About AirPort 1.1
には AirPort 1.1 の AirPort software base station では AppleTalk による共有プリンタへの出力はできず, TCP/IP プリンタへの出力しかできないこと,および, AppleTalk によるファイル共有はできず, TCP/IP によるファイル共有に対応していることが述べられている.
これに対して, AirPort Base Station (AirMac Base Station) では AppleTalk 共有プリンタへの出力やファイル共有が可能である.
● AirMac Card の PowerBookG3Y2K(FireWire)への取り付け方
あさい氏は AirMac Card (AirPort) を購入なさったが, PowerBook (FireWire) 取り付け方がどこにも書かれていなかった.(iMac, PowerMacG4, iBook の説明はあった.) そこで,取り付け方のページを作成し,公開なさっている.
● Mac OS 8 以降の各 OS 動作可能マシン一覧
TIL: 25114 : Mac OS 8, 9: System Compatibility Matrix
Apple Tech Info Library に Mac OS 8.0/8.1/8.5/8.6/9.0 の各 OS バージョンがどのマシンで動作可能かを示す一覧が公開された.マシンは Quadra 以降のマシンについて記されているが, Performa は全く記されていない.
私は PowerBook G3 Series を使用しているが Mac OS 8.5 以降でないと動かない.ところが,本 TIL では Mac OS 8.1 で動くことになっている.どうもあまり信用できない部分もありそうだ.
それ以前の OS のマシンとの互換等は以下の文書から参照願いたい.
参照:
TIL 一覧表/対照表
追記:
Sasaki 氏から初期の PowerBook G3 Series は Mac OS 8.1 プリインストールされていたとご指摘いただいた.
[ 00/2/19]
●追加: iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?
下記項目に追加する.下記項目 ( iBook に ? マーク点滅フォルダが現れるという報告が Apple にあり, Apple は調査を始めたという内容) に関し, Apple から新しい発表があった.
1. Apple はこの件を次のように限定している.
2. Apple はこのような障害事例を収集している.このような障害に遭ったマシンの Apple System Profile のレポートを "ibookinfo@apple.com" に送付してもらいたい.
- 以下の条件を全て満たす.
(1) iBook 起動時に ? マーク点滅が表示される.
(2) CD-ROM 起動すると,内蔵ハードディスクがマウントされない.
(3) Disk First Aid がハードディスクの損傷を報告し,修復することができず,初期化するほかに修復法がない.
レポート送付に関しては北米版 OS の Apple System Profile であって,日本語版 OS の Apple システム・プロフィールではないことに注意. Apple System Profile では以下のようにしてレポートを作成する.
上記の 1 の (2) については多少分かりかねる部分もある.初期化するしかないかどうかについては他のディスクユーティリティでの修復も含んでいるのかどうか不明である.また,初期化するしかない状態では Apple System Profile を起動できないユーザが多いことから,ほとんどのレポートは初期化した後の iBook の状態を送ることになるだろう.(Apple はそれでいいと言っている)
- File メニューの "New Report" を選択し, System Profile と Devices & Volumes をチェックし,保存する.保存する際のレポート名を報告者のメールアドレスとする.
次項で私も書いたが,Apple もこの件については情報が不足しているようである.この件については次項目公表直後から私のところにも障害報告がすでに届いている.国内でも発生するようだ.
● iBook:起動時の ? マーク点滅フォルダ ?
iBook に ? マーク点滅フォルダが現れるという報告が Apple にあり, Apple は調査を始めた.
以下のような例が Apple に報告されている.(私の調査時は 16 日.16 例あった.)
Apple は現在調査中であり,現時点ではこの問題について私もコメントすることはできない.
- 1.Brian 氏は最近一ヶ月間に三度フリーズ後に再起動したら ? マーク点滅フォルダが現れるようになったという.システム CD から起動してもハードディスクが認識されず,Norton 5.0 も効かないらしい.
2.Kirby 氏は二度経験し,最初は DiskWarrior と Disk First Aid によって修復できたが,二回目はそれもできなかったそうだ.
3.Druk 氏は友人に ? マーク点滅フォルダが起こったとし,ブートブロック異常であるという.フォルダアイコンでの ? マーク表示である.こちらはシステム CD から起動するとハードディスクは認識され,システムフォルダを再認識させることで回復したそうだ.
4.Persky 氏は何度かのスリープ問題のあとに ? マーク点滅フォルダが出た. Disk First Aid によって最初は起動できるようになったが,とうとうそれもできなくなり, B ツリー と HFS ラッパーに損傷があるという. DiskWarrior によってデータを回復することができたそうだ.
5.drow 氏はスリープ解除時に iBook が動かなくなりリセットしたところ発生した. Disk First Aid では B ツリー異常が報告されたとしている.
6.SocratesP 氏は友人と自分と同じようにハードディスクがマウントできない問題が起きたという. Drive Setup でも認識せず, Norton と TechTool (秋山注:TechTool Pro と思われる) でもだめだそうだ.
7.Todd 氏は 2-3 ヶ月に二回 ? マーク点滅フォルダを経験した.スリープ後かどうかは記憶がない.ディスクユーティリティは B ツリーを報告.DiskWarrior でマウントできたが,空のフォルダがあっただけ.(Norton でも空のフォルダ)
8.Maurer 氏は一月に二度 Brian 氏と同じ経験をした.
9.Dave 氏はスリープ後に二度発生した.一回目は Norton で修復できたが,起動しない.Norton, Disk First Aid 共に異常がないという.結局,初期化した.二回目は起動しないだけでなくマウントもしなかった. DiskWarrior では 2 パーセントのデータしか取り戻せなかった.一回は "メモリの内容を保存してからスリープする" にチェックしていたと思うが,もう一回はそうでなかったとしているが,確信はないとも言っている.
10.Bayne 氏は三度経験していて, 二回は Mac OS 8.6 ,一回が Mac OS 9 で起きたとしている. "メモリの内容を保存してからスリープする" とはしていないと断言している.
11.Jonathan 氏は三度経験している.一回目はマウントせず, Disk First Aid は B ツリーノードサイズととラッパー (HFS と思われる:秋山注) に問題があると報告した.TechTool pro でデータを回復できた.二回目は再フォーマット後二週間目に起きた.HFS ラッパーは報告されず, TechTool Pro では修復できなかった.修理に出して,ドライブを交換したが,三度目を経験した. Disk First Aid は問題を報告せず, CD 起動でマウントした.
12.Cowan 氏はスリープ解除時に起きた.
13.Fagan 氏は友人の iBook でスリープ解除時に起き, TechTool Pro で修復できた.Norton では修復できなかった.
14.Brown 氏は Brian 氏と同様のことが一回起きたという.
15.Tasha 氏はスリープ解除時に発生した.
16.Johnson 氏は Brian 氏と同様のことが 2 台の iBook で発生した.
Brian 氏と同様のことが iMac DV DE で起きたという報告が他に一例ある.また,初期不良や的はずれと思われる報告はここでは取り上げなかった.
こうした Apple への報告から, iBook 特有の問題としてこうした障害が発生すると結論付けるのはまだ早すぎる.また, Apple へのこれらの報告を,障害の一部の症状が一般的であるかのように報告する米国のサイトが見られた.フォルダ点滅とフロッピーディスクアイコンでの点滅の基本的区別もされていない状況である.この問題についてはもう少し情報が必要であろう.
私の周囲で iBook は一台所有されているが,問題は起きていない.本ページへの iBook 所有者からの情報提供は少なくないが,このような例はまだ報告されていない.米国での例は iBook 購入後しばらくしてから障害が発生しているように思われる.いくつかの報告が最近になって経験したとしている.日本での発売は遅れたわけであるから,時期的な問題と言えないこともないが,それは一つの可能性にすぎない.
動作中リセット後のハードディスク管理領域の異常は起きても何の不思議もない.Apple への障害報告も iBook 特有のものでなく,一般的な障害であるかも知れない.しかし,スリープ解除時にこのようになるという報告が確かめられた場合は重大である.つまり, Apple への障害報告に関して,今のところ注目すべきはスリープ解除時に復帰できず,フォルダの ? マーク点滅となる現象である.
以前から iBook のスリープ解除できない障害が国内でも報告され,私のページでも回避法を公開した.私はいくつかの可能性を記したが,このような障害報告の事例のほとんどが "Multiprocessing" フォルダをユーザが外したためであると思われる.実際にハードディスクに関連した障害が発生するという報告は気がつかなかった.
参考:
00/2/4 項目 " iBook:スリープから復帰しない場合の対処法"
Apple で検証を始めたばかりなので現時点では何とも言えないわけだが,最悪の事態を予想してもしなくても,ハードディスクのバックアップは必要なことである.障害報告の数は少ないと言えない.
追記:
以上の項目を作成して以降に新たに Apple への報告がいくつか増えている.概ね,あまり有意義な報告はなく,内容が逸れているもの.見当違いなものが多い.回避法を発見したというものもあり,一部の米国のサイトではそれを回避法であると紹介しているが,これまで報告されている事例から分かるとおり,あまり信頼をおけそうにもない.また, Office や Norton などアプリケーションによるものであるという報告が多数あるが,これも疑問である.
● ? マーク点滅とは
起動時の ? マーク点滅というのは, Macintosh 電源投入後,フロッピーディスクまたはフォルダアイコンの中に ? マークが点滅する状態となることである. iMac など最近のマシン (NewWorld ROM マシン) ではフォルダアイコン内に ? マークと Mac OS のスマイルマークが交互に表示される状態と,フロッピーディスクアイコンに ? マークが点滅する状態の二種類がある.それ以前のモデルではフロッピーディスクアイコンでの点滅のみである.
これは Macintosh がメモリ等ハードウェアの自己診断後に何らかの理由で起動システムを見つけることができないという状態を示すものである.起動ボリューム不在,ボリュームの物理的破損,ドライバの問題,ディレクトリ異常,システムソフトウェアの損傷/異常/不在,接続,周辺機器接続規格に関する問題などが原因として考えられる.
Performa 54xx,55xx,64xx などの Alchemy やその発展型, iMac またそれ以降の機種の場合,コントロールパネルで起動ボリュームを指定していない場合に,一瞬フロッピーアイコンでの ? マーク点滅が見られる場合があるが,これは起動ボリュームを探している間に発生するもので,この場合は異常ではない.
「NewWorld ROM マシンでの表示について」
Apple によれば,フォルダアイコンの中に ? マークが Mac OS スマイルマークと交互に点滅する状態と従来のフロッピーアイコンでの ? マーク点滅の 2 種類があるとしている.フォルダアイコンの方については, Mac OS ROM ファイルがシステムフォルダ内で有効でない場合としてる.(損傷,存在しない,別の場所にある) これに対して,従来のフロッピーアイコンでの ? マーク点滅は Mac OS ROM ファイルの入ったデバイスを見つけたもののシステムファイル自身が破損しているか読み込めない状態であるとしている.
この点について確かめてみた. Mac OS ROM ファイルを外して起動すると確かに Apple の言っているとおりである.しかし, iMac DV において,システムフォルダから System スーツケースを外し起動可能なシステムフォルダがない状態にして起動しても,フォルダアイコンでの点滅となり,フロッピーアイコンとはならなかった.
また,起動可能な正常なシステムフォルダの入ったボリュームがある場合でも起動ディスクコントロールパネルでボリュームが選択されていない場合にはフロッピーアイコンでの ? マーク点滅となることはよく知られている.今回の検証でも,起動ボリュームを探している間にこの現象が現れた.
これらのことから Apple の言っていることは一部正しいが,フォルダアイコンでの点滅は必ず Mac OS ROM の問題と言うことはできない. Apple の主旨が NewWorld マシンでの? マーク点滅の種類から障害を切り分けることができるということであるとしたら,その具体的内容は誤っていると思える.
試した範囲からは,ボリューム上に有効なシステムフォルダが見あたらない場合にフォルダアイコンでの点滅となり,ブートブロックの有効な起動ボリュームが見つからない,認識できないという場合にフロッピーアイコンでの点滅となると考えた方が自然ではないだろうか.
参照:
Mac OS : 起動時に、点滅する「?」マークとアイコンが付いたフォルダが表示される
● iMac Firmware Update 1.6 についてのアップルの書き込み
先日配布が開始された iMac Firmware Update 1.6について,アップルのサポートから Tech Exchange に書き込みがあった.書き込みの大部分はすでに本ページで紹介している「iMac: iMac Firmware Update 1.6 について」などのアップルの各種文書の内容そのままであるが,一カ所だけ新たな内容が述べられている.それは,対象機種使用中に電源周りの動作がおかしくなった場合にアップデータインストールを行うというもの.
私のページの 00/2/16 項目に報告したような,障害がないマシンにインストールして返って障害が発生した例がある.そのときにも障害が発生していない場合にはアップデートは控えた方がよいと書いたが,同様の内容である.
アップルのサポートの書き込みの件名は「iMac DVの電源周辺部の動作について」であり,このアップデータの主目的を示しているものとも考えられる.
参考:
00/2/16 項目 " iMac Firmware Update 1.6 での Green Light of Death 発生?"
00/2/13 項目 " iMac Firmware Update 1.6,および,誤配の注意"
00/1/20 項目 "iMac:システム終了後も電源が落ちない"
● CardBus 対応 PowerBook
TIL: 31181 : PowerBook: Which Models Support CardBus?
CardBus 対応 PowerBook は PowerBook 3400 と全ての G3 プロセッサ PowerBook であるという文書.実際には PowerBook 2400/240 も対応している.
追記:
上記項目作成後, Apple は本 TIL を書き替えた.(上記項目は日本時間 14 日に作成した.) 書き替えられた TIL は オリジナル PowerBook G3 を除く G3 プロセッサの PowerBook となっている.最初に発表されたものが実際には使用できるもの.書き替えられた TIL は Apple がサポートするもので公式に対応しているものということ. CardBus 対応に関しての Apple のアナウンスは 2400 のときもドタバタがあった.今回,私は知らなかったのだが, 3400 が対応していたというのは最初の TIL の発表で初めて明らかになったことではないだろうか.
● USB クラスドライバとは?
TIL: 58590 : USB: What Are Class Drivers?
以下のような内容.
私は,この TIL を,各 USB 装置を使用する場合,それら専用ドライバをインストールしないで使用して,支障がある場合のみ専用ドライバをインストールするというように言いたいのではないかと理解した.
- 大多数の USB 装置には専用ドライバがあるが,それに対して, Apple は Mac OS に大多数のこれら装置を制御する USB Class drivers を Mac OS に含めている.クラスドライバはディスクドライブ,プリンタ,スキャナなどの USB 装置の多くと通信できる.Mac OS 9 に含まれる USB Mass Storage Support 2.0 は USB Mass Storage Class スペックに合った装置に対応したクラスドライバを含んでいる.
これは一般的な装置に対応しているため,その製品独自の機能には対応していない場合がある.そのような場合は,専用ドライバをインストールする.
● iMovie:Type 12 エラーで終了する
iMovie を起動してもプレイをクリックするとType 12 エラーを表示して終了する場合, "コントロールバー機能拡張" がないか,使用停止になっている.
● iMovie:ヘルプが開かない
TIL: 25112 : iMovie: iMovie Help Does Not Appear/Open After System Software Clean Installation
システムソフトウェアをクリーンインストールした後, iMovie のヘルプが開かなかったり,ヘルプセンターに iMovie の項目がないといった場合,システムフォルダフォルダ内のヘルプフォルダに iMovie Help folder がないことが原因であるので,以前のシステムフォルダから新しいシステムフォルダに入れる.以前のシステムフォルダがない場合, iMovie CD か iMac DV Restore CD-ROM の Software Installers フォルダの iMovie フォルダを開き, iMovie Help.img をマウントし, iMovie Help フォルダを取り出す.など.
● Sound Manager 3.6.3 のソフトウェアアップデート配布
TIL: 59014 :
北米版 Mac OS 9 でのみ現在 Sound Manager 3.6.3 が配布されている.これは,音声と映像の同期問題を改善する.
● Final Cut Pro 1.2.1:Targa ビデオカードとの非互換
TIL: 25115 : Final Cut Pro 1.2.1: Known Issues With Targa Video Capture Cards
Final Cut Pro 1.2.1 と Targa 1000/Pro および 2000/Pro ビデオキャプチャカードが非互換である既知の問題についての症状,カードの取り外し方等.
●FireWire 2.2.2 日本語版
iMac DV, iMac DV SE, Power Macintosh G4 における FireWire 2.2 の二つの問題を解決.
以下の 3 つの機能拡張からなる.
- ・iMovie から DV カメラにビデオを取り込む場合の信頼性向上
・ホットプラグ(電源を入れたまま接続)した場合の FireWire ハードディスクドライブの信頼性向上
これらは Mac OS 9 にはすでに含まれているバージョンであり, Mac OS 9 ユーザはインストールする必要はない.
- "FireWire Support"
"FireWire Enabler"
"FireWire CardBus Enabler"
参考:
00/1/8 項目 "FireWire 2.2.2"
[ 00/2/18]
● Adobe_Sampler CD-ROM の MBDF 汚染
牧野氏からお知らせいただいた.現在開かれている MACWORLD Expo/Tokyo 2000 の幕張会場 Adobe 社ブースで配布されているデモ版収録 CD-ROM が MBDF 汚染されていると Norton AntiVirus が警告したそうである.
MBDF については私の書いた説明をご参照いただきたい.比較的軽度のもので,データ等の消失は伴わない. Disinfectant が対応しているので,検知,除去できるが,感染システムフォルダやアプリケーションに関しては入れ替えた方がよい.
- 汚染 CD-ROM 名:Adobe Dynamic Media Solutions & Product Sampler vol.1
汚染パス,ディレクトリ: Adobe_Sampler:Adobe製品体験フォルダ:Premiere 5.0体験版: Premiere5.0体験版:インストールディスク 1
ウイルス(トロイの木馬) 名:MBDF A/B
検出抗ウィルスソフトウェア:Norton AntiVirus 6.0.1
本 CD-ROM はブースで行われるセミナー参加者とアンケート回答者に配布されている.
追記:
アドビ社には私から通知した.
参照:
アドビが配布したCD-ROMに「ウイルス混入の疑い」との報道
【続報】アドビのデモCD-ROMにウイルス混入 アドビ社の告知
[ 00/2/17]
今回発表されたPowerBook を Apple は PowerBook (FireWire) と称している.
● PowerBook (FireWire) の特徴
TIL: 58588 : PowerBook (FireWire): What is New and Different?
・ FireWire 装備
・ DVD ソフトウェアデコード
・ SCSI 端子がない
・ iBook 類似の電源アダブタ
● PowerBook (FireWire): FireWire ターゲットディスクモード
TIL: 58583 : PowerBook (FireWire): FireWire Target Disk Mode
PowerBook (FireWire) はそれまでの PowerBook モデルの SCSI ディスクモードと類似した機能を FireWire ターゲットディスクモードとして FireWire ポートを利用して実現している.以下に書かれている接続手順を紹介する.
TIL に書かれた接続手順によれば,これまでの SCSI ディスクモードとはいくつかの点で異なっている.気がついた点を書いてみる.
- 「接続手順」
1.コンピュータは終了状態であること.他の FireWire 機器が接続されていないこと.
2. FireWire ケーブルを用いて PowerBook と他の FireWire 2.3.2 かそれより新しいバージョンの対応マシンとを接続する.ホストマシンは終了状態であること.
3.PowerBook を起動し,直ちに T キーを押す.コンピュータ (秋山注:PowerBook のこと) は FireWire アイコンを表示する.そして,内蔵ハードディスクが他のコンピュータのデスクトップに現れる.
4.操作終了後,PowerBook のハードディスクアイコンをゴミ箱に捨てる.
5.PowerBook をパワーボタンを押して終了させ, FireWire ケーブルを抜く.
・特別な専用ケーブルは必要ない.
・その代わり, T キー起動が必要.
・しかし,PowerBook 側はいったん終了しておく必要があり,接続終了後も終了させなければならない.(ターゲットモードの切り替えのため?)
・接続終了時には PowerBook のディスクアイコンをゴミ箱にドラッグしなければならない.
追記:
当初本 TIL では明示されていなかったが,2000/2/23 に訂正されたものでは相手のコンピュータを終了して接続するよう訂正されている.相手側コンピュータをいつ起動するか書かれていないし,ターゲットディスクモードを終了する際にも相手側コンピュータをどうするか記されていない.
● PowerBook (FireWire):"メモリの内容を保存してからスリープする" 機能対応ほか
TIL: 58589 : PowerBook (FireWire): Supports Preserve Memory Contents on Sleep
「メモリの内容を保存してからスリープする」
PowerBook (FireWire) では iBook で採用された"メモリの内容を保存してからスリープする" 機能がある.このハイバネーション対応により,スリープ前に RAM の内容をハードディスクに不可視ファイルとして記録し,スリープから復帰する際に RAM に復元する.これにより何らかの理由で電源供給が途絶えた場合でも RAM の内容を復元することができる.この機能を使用する場合は仮想メモリをオンにしなければならない.
パワーキーからの起動時に自動的に RAM の内容をハードディスクから読み直す.通常の起動と類似のプロセスをとるが,起動画面や機能拡張アイコンを表示せず,プログレスバーを表示する.
「他の省エネルギー設定コントロールパネルの機能」
・ "Wake when the modem detects a ring":ファクシミリソフトウェアのように着信に応答する必要のあるソフトウェアが応答できるようにスリープ解除される.
・ "Wake when the computer is opened":蓋を開いたらスリープ解除される.
など.
● PowerBook (FireWire):メディアベイの互換
TIL: 58586 : PowerBook (FireWire): Media Bay Device Compatibility
DVD モデュールは他のモデルと互換はない.バッテリは PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) と互換がある. PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) 用メディアベイモデュールは基本的に互換があるが, PowerBook (FireWire) 用に開発されたモデュールはそれまでの PowerBook で使えない場合がある.
● PowerBook (FireWire):AirPort カードのインストール法
TIL: 58581 : PowerBook (FireWire): AirPort Card Install
PowerBook (FireWire) への AirPort (AirMac) カードのインストール法を写真や図入りで説明している.
● PowerBook (FireWire):メモリ増設法
TIL: 58582 : PowerBook (FireWire): Upgrading Memory
PowerBook (FireWire) に使用できる SO (small outline) DIMM メモリは以下.
256 MB ×2 の 512 MB まで対応している.PowerBook G3 Series で使用する PC66 RAM の使用は推奨できず,対応 (サポート) していない.
- 144-pin, 8-byte, PC100 互換
2.0 インチ (5.08 cm) までの高さ
3.3-V SDRAM self-refresh, 125 MHz かそれ以上 (8 ns )
PowerBook (FireWire) のメモリインストール法を写真や図入りで説明している.
● PowerBook (FireWire):キーボード固定ネジ
TIL: 58592 : PowerBook (FireWire): Keyboard Locking Screw
PowerBook (FireWire) のキーボード固定ネジは PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) よりも iBook に類似している.ネジは半回転するだけでよい.製品のキーボードは固定されていない.
● PowerBook (FireWire):FireWire 最大接続装置数
TIL: 58585 : PowerBook (FireWire): Maximum Number of FireWire Devices Supported
個々に電源供給できる能力のある FireWire の最大装置数は PowerBook (FireWire) では 63 で,1 チェーンにつき 16 台. PowerBook (FireWire) は 6 ワットを FireWire ポートから供給できる.これは自己電源を持たない FireWire 装置 1 台に供給できる.この場合 AC 電源アダブタを PowerBook (FireWire) 本体に接続した方がよいだろう.
[ 00/2/16]
● Macintosh News 用 Sherlock プラグイン修正版
農水省研究ネットワーク MacintoshNews 全文検索のサーバが更新された.これまで,データベースは一週間ごとの更新であったが,これからは毎日更新される.そのため,最新のデータがヒットするようになった.また,速度についても改善があるかも知れない.
農水省研究ネットワーク MacintoshNews 全文検索をご提供いただいている豊川雅哉氏は,それに伴って,伊藤昌紀氏によってご提供いただいている Macintosh News 用 Sherlock プラグインについて,修正を加え,新しい Macintosh News 用 Sherlock プラグイン修正版を作成なさり,公開してる.新しいものは検索結果にバナーが表示されるようになっている.
また,豊川氏は同時に名古屋商科大学ミラーサーバ用の Macintosh News 用 Sherlock プラグイン NUCB 用を作成下さっている.皆様がお使いのサーバに適したものをお使いいただきたい.
● Macintosh News 用 Sherlock プラグインご使用に際してのお願い
Macintosh News 用 Sherlock プラグインは大変便利なものである.皆様にもご利用いただいていることと思う.この利用について若干のお願いがある.
本サイトもそうであるが,農水省ミラーサーバ,名古屋商科大学ミラーサーバのデータベース検索サイトは学術研究用途で用いられている.つまり,本サイトの検索については学術研究用途での使用が前提である. (皆様の Macintosh の安定利用のためのデータベースである.皆様が通常検索される内容で問題ない)
ところが,これら検索サーバでレジャーなど学術用途とは考えにくい検索が行われることが増えている.これはそのような本ページとは関連がないような検索を Sherlock で行う際にも,本サイト用 Macintosh News 用 Sherlock プラグインにチェックが入れられていることが原因であると思われる.
本サイト,ミラーサーバ設置の目的をご理解いただいて,コンピュータやインターネット関連検索のみの検索チャネルを作成いただいてご利用下さるとありがたい.
● iMac Firmware Update 1.6 での Green Light of Death 発生?
小西氏からお知らせいただいた.小西氏はそれまで安定していた iMac DV SE に "iMac Firmware Update 1.6" を施したところ,システム終了後も本体のパワーボタンが緑のままで次回通常の起動ができず,本体のリセットボタンまたは shift+command+パワーキーによるリセットによって起動しなければならなくなった.
これはいわゆる「Green Light of Death」の典型的な症状である.つまり, "iMac Firmware Update 1.6" をかけたことによって「Green Light of Death」が発現したことになる.
問題ない iMac (Slot Loading) に "iMac Firmware Update 1.6" を施すことは慎重にしたほうがよいかもしれない.
参考:
00/2/13 項目 " iMac Firmware Update 1.6,および,誤配の注意"
00/1/20 項目 "iMac:システム終了後も電源が落ちない"
● QuickTime 4.1J と iBook 省エネルギー設定のフリーズ
QuickTime 4.1J インストール後の iBook で省エネルギー設定コントロールパネルを開くとマシンがフリーズする障害はやはり起きる場合があるようだ.
00/2/11 項目 " QuickTime 4.1 日本語版の配布と注意" について,追記として発生しない場合もあるというご報告を紹介したが,草野氏をはじめとして何人かの方が障害を確認している.必ず起きるとは限らないようだが,ご注意いただきたい.本障害についての回避法はまだ分かっていない.
● Tech Info Library での Power Mac G4 (AGP Graphics) DVD 同期問題の扱い
TIL: 75023 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Helping Correct DVD Audio Sync
Apple Tech Info Library で Power Mac G4 (AGP Graphics) の DVD 同期問題 (映像と音声がずれる問題) について触れている.
以下の二つのソフトウェアをアップデートするというもの.
本問題に関しては 00/2/2 項目 "日本語版 Apple DVD Player での再生障害:考えられる回避法" を参照されたい.上記 TIL での回避法は北米でのもの.日本ではうまくいかないはずだ.
● iMovie 1.0.x:PICT ファイル保存での問題
TIL: 25111 : iMovie 1.0.x: Importing a Saved Frame PICT Looks Jittery on Camera
iMovie 1.0.x において,「フレームで保存...」から PICT ファイルで保存し,そのファイルをプロジェクトに取り込むとビデオのそのセクションが震えたりぼけたりする.回避法は JPEG で保存すること.
● Open Firmware での NVRAM クリア
Open Firmware 上で NVRAM クリアをすることができる.
- 1. Open Firmware 対応マシン (USB 回路内蔵機種) を Open Firmware で起動する.
(command+option+O+F キーコンビネーション起動)
2.次のように入力する.
これで工場出荷時の状態にセットされる.もし, Open Firmware で起動してから,そのまま Macintosh を起動する場合は, "mac-boot" と入力すればよい.
- reset-nvram
set-defaults
reset-all
[ 00/2/13]
● iMac Firmware Update 1.6,および,誤配の注意
日本で発売された iMac (Slot Loading) の電源装置 (電源管理?) の改善と,起動時にモニタが空白,暗いまま,緑色になるといった問題を修正する重要なアップデートであると思われる. iMac (Slot Loading) 以外の iMac (Rev.A,B,C,D) には使用してはならない. iMac (Slot Loading) は現行 iMac モデルの総称.現行 iMac は CD-ROM 挿入方式がスロットインである点が共通していて,それまでのモデルと区別されている.型番は,M7469J/A, 7493J/A, M7671J/A, M7672J/A, M7673J/A, M7674J/A, M7668J/A が相当する.
ファームウェアアップデートであるので,手順を熟読し,途中で作業が中断されないよう配慮して行うこと.停電などの理由で作業が途中中断すると回復の手段はなく,基板の交換になってしまう.それ以外で注意すべきこととしては,アップデート時にはキーボード/マウス以外の全ての周辺機器を外すことと,ファームウェアアップデート時にプログラマボタンの押し込みが足りない場合がよくあるのでしっかり押し込むこと.
アップデータにはファームウェアアップデートと "Power Management Updater" 機能拡張が含まれている. Apple のページでは誤った 1.0 バージョンを配布している.(12日時点. Apple が誤っているので仕方ないが,それをもとにした誤った情報がインターネット上に流れることが予想される.) 誤ったバージョンを入手しないように注意. 本ページは正しいので,本ページから入手されたい.
正しく入手したファイル名は "J-iMac Firmware Update 1.6.smi" であり,イメージファイルを開くと "Power Management Updater" が入っているので確認されたい. "J-iMac Firmware Update.smi" という名称のファイルは誤ったものを入手している.誤ったイメージファイルをマウントすると, "iMac Firmware Update 1.0" という仮想ボリュームがマウントされ,開くと "iMac Firmware 3.0" といったファイルが入っている.
追記:
アップルでの配布が開始されている.また, iMac: iMac Firmware Update 1.6 についてが公開された.
●AppleShare 3.8.5:iDisk/Mac OS X サーバログイン時のクラッシュ
TIL: 25110 : AppleShare Client: Crash When Logging on to iDisk or Mac OS X Server Volume
Mac OS 9 の AppleShare Client 3.8.5 に用いられる DHX ユーザ認証方式によるパスワード暗号化に関連して, Mac OS 9 において iDisk または Mac OS X サーバにパスワード,ID を間違って入力してログインしようとすると,時々クライアントマシンがクラッシュ ( Finder の終了や Type 10 エラー) する.AppleShare Client 3.8.6 を用いることで回避できる.日本語版もある.
● Battery Reset 2.0 日本語版
以下を参照のこと.
99/11/4 項目 "Battery Reset 2.0"
99/11/8 項目 "Mac OS 9:Battery Reset システムリソースは Mac OS 9 に含まれるので iBook は不要"
99/11/12 項目 "Mac OS 9:Battery Reset 2.0 の機能が含まれることの TIL での確認"
[ 00/2/11]
● iMac:本体パワーボタンの陥没 (継続)
00/2/8 項目 "iMac:本体パワーボタンの機械的故障による症状" に関していくつかの情報をいただいた.
Motoki 氏は管理を任されている iMac/333 (Rev.C) において類似の現象が発生したそうだ.
先日私が書いた項目についても,そこでは触れなかったが,ボタンが押し込まれたままになるのは何かに引っかかるようになるということであったので,同様の障害であると思われる.本症状に関してはサービスプロバイダにも連絡が入っていて,起動しない,使用中に電源が切れる,使用中に強制的にスリープするという症状が述べられているそうだ.現在のところ Apple は障害を認めておらず,修理は有償となる.
- 「キーボードのパワーボタンから立ち上がらない,本体のボタンも利かない」というクレームがあり調べたところ,本体パワーボタンが穴の縁に引っかかって押されたままの状態になっていました.
フリーズした折りに本体パワーボタンで電源 off にした時にこの状態になったことにユーザが気付かなかったようです. 1〜2 mm ほど斜めに押し込まれているだけなので確かにわかりにくいかもしれません.当然ですが,この場合はキーボードからも起動できません.
ボタンを擦りおろすようにして元に戻したところ無事起動できるようになりました. off の状態で引っかかったため起動不能になりましたが,これがonの時に起こった場合は異常起動するのかもしれません.(検証はしてません)
ユーザーの方には「本体ボタンはできるだけ使わないように」と消極的なアドバイスをしておくしかありませんでした.
サービスプロバイダでも本障害の予防については Motoki 氏が取られた処置と同じで,本体パワーボタンを使わないようにするということだそうだ.私が最初に参照した米国のページでは本体を分解してボタンの引っかかりを解除するという方法が述べられていたが,分解はユーザが高圧部に不用意に触れる可能性が出てくるので, CRT に関する知識なしに iMac ユーザが行うべきものではない.(命に関わる事態の可能性がある.) Motoki 氏がなさったように外部から引っかかりを解除するように試されたい.
● QuickTime 4.1 日本語版の配布と注意
2 GB を超えるファイルを扱えるようになり,ファイアウォール内でストリーミングを見ることができるように改善された.本バージョンから Power PC 専用となり, 68k Macintosh に関しては 4.0.1 が最後となる.
入手法について,現時点で FTP 配布は行われていない.すでに QuickTime がインストールされている場合は,起動ディスク/アプリケーション/ QuickTime フォルダにある "QuickTime Updater" を使用する. "QuickTime Updater" がない場合は,Get QuickTime からインストーラを入手する.現在大変混んでいるようで,エラーが発生するというお知らせもいただいている.
北米版 4.1 の文字表示部分等を日本語化したものと思われる.そうだとすれば,北米版で起きていた問題は同様に発生するものと考えられる.特に iBook での使用は控えた方がいいだろう.
「北米版 QuickTime 4.1 で発生していた障害等」
追記:
- ・ 00/1/23 項目 "QuickTime 4.1:QuickTime VR URL ホットスポットの問題"
QuickTime VR URL ホットスポットの閲覧についての問題があり QuickTime VR を掲載している Web ページでの QuickTime VR 閲覧に困難が生じる.
オーディオ CD 再生ができない場合がある
・ 00/1/25 項目 "QuickTime 4.1 英語版: iBook で省エネルギー設定を開くとフリーズ"
省エネルギー設定を開くと iBook がフリーズする
・ 00/1/29 項目 "QuickTime 4.1 英語版とビデオキャプチャ"
アナログビデオキャプチャがうまくいかなくなる場合がある
・ 00/2/4 項目 "QuickTime 4.1 北米版: USB 回路内蔵機種でオーディオ CD の音飛びが起きる"
USB 回路内蔵機種でオーディオ CD の音飛びが起きる
など.
1.中島氏より単体ダウンロードできるようになっているとお知らせいただいた.Yis 604/128 氏より, US ページに飛ばされて入手できない場合は cookie を受け付ける設定にするようにというアドバイスをいただいた.
2.省エネルギー設定を開くと iBook がフリーズする障害については,皆様からのご報告から判断すると,日本語版 QuickTime 4.1 でもフリーズする障害は修正されていないようだ.しかし,たんちゃ氏から,氏の日本語版 iBook では今回公開された日本語版 QuickTime 4.1 では,北米版のような省エネルギー設定での問題は再現されず,フリーズはないとお知らせ下さった.確実にフリーズするというものでもないようだ.
●コールドブートでのアドレスエラー (継続)
00/2/8 項目 "Audio Update 1.3 でアドレスエラーが発生する場合" に関連して,上島氏から, iBook で Audio Update とは無関係に起きているとお知らせ下さった.
● Sherlock 2:インターネット検索中のアプリケーション起動でのフリーズ(回避法)
- コールドブートでのアドレスエラーに関してですが,私はアメリカで購入した iBookでも起きておりました.MacOS9 (E)です.オーディオアップデートに関係なく購入当初からこの不都合はありました.私の場合,起動時にオプションキーを押し起動ボリュームを選択する,あるいは起動ディスクコントロールパネルで何も選択しておかない,にすることでコールドブートのアドレスエラーを回避できました.
現在,アップルから出されている各種アップデータ(OT2.6,Software Update, Audio update等々)は全てアップデーツ済みです.最近再び起動ディスクコントロー ルパネルで内蔵ハードディスクを選択した状態にしていますが,アドレスエラーは起 きていません.
購入当初から変わったところ と言えば,内蔵ハードドライブ(通常Macintosh HDになっている)の名前を変えたことくらいでしょうか.
(部分的に秋山が省略している)
00/2/8 項目 "Sherlock 2:インターネット検索中のアプリケーション起動でのフリーズ" に関して寺村氏は以下の方法で回避できたとお知らせ下さった.
この回避法は私が 98/12/2 項目 "Sherlock :インターネット設定とのコンフリクト" において紹介したものである.そこで紹介した元の TIL はTIL: 24736JN : Sherlock : インターネット設定のコンフリクトとしてアップルに翻訳された.それによると,インターネット検索する際,古いバージョンの Internet Config を使っている場合に kICUseHTTPProxy というプレファランス項目がブーリアン型 (1バイト) で定義されるのに対して, 2 バイトで設定するアプリケーションがある. Sherlock が検索時にこの項目を確認しに行き,本来 1 バイトであるところを 2 バイトと保存されているために.「ネットワークエラーが起きました.ネットワーク接続と設定をチェックしてから、もう一度やりなおしてください」というエラーメッセージが表示されるという.
- 1. "インターネット" コントロールパネルの「詳細設定」の「ファイアウォール」項目で,いったん「Web」のチェックボックスをチェックし,「ファイル」メニューから設定を保存する.
2.次に,「Web」のチェックをとり,保存し直す.
先の回避法はインターネット設定プリファレンス ( "Internet Preferences" のことか?) の kICUseHTTPProxy の情報を 2 バイトではなく 1 バイトとして設定・保存するものだそうだ.
参照:
98/12/2 項目 "Sherlock :インターネット設定とのコンフリクト"
98/10/26 項目 "Mac OS 8.5 : Sherlock インターネット検索後のブラウザエラー"
TIL: 24736JN : Sherlock : インターネット設定のコンフリクト
● Sherlock 索引作成失敗の対処法
Sherlock でボリュームの索引作成が途中で失敗する場合,以下の方法を試してみる.
参照:
- 1. "コンテンツ検索索引作成" (機能拡張フォルダ内 "索引" フォルダ内にある) のメモリ割り当てを増やす.
参考:アプリケーションメモリ割り当ての変更
2."Sherlock 初期設定" の削除
3.デスクトップの再構築
4. Disk First Aid によるハードディスクの検査
4. Finder 以外のプログラムを起動していない状態で索引作成を行う.
5. "コンテンツ検索プラグイン" フォルダ ((機能拡張フォルダ内 "索引" フォルダ内) をデスクトップにドラッグして無効にしてみる.
6.仮想メモリを入れたり切ったりしてみる.
7.初期設定の "索引作成中のシステムの応答" を "索引作成を速く" に設定
初出: 99/9/19 項目 "障害事例: Sherlock の索引作成時のフリーズ"
8. "機能拡張マネージャ" コントロールパネルで「 Mac OS すべて」として起動して行う.
9.必ず同じファイルやフォルダで索引作成がストップする場合,イメージボリュームを作成してそのファイルやフォルダをコピーして,そのボリュームで索引作成できるか試してみる.もし,障害が特定ファイルで起きる場合,そのファイルタイプを検索から除外するように設定する.
参考: 98/ 11/19項目 "Tip:ディスクイメージによる Sherlock の索引作成"
98/12/15 項目 "よもやま(その二): Sherlock 索引" 中の「索引から除外するファイル指定」
10."TheFindByContentFolder" 不可視フォルダを捨ててみる
参考:Sherlock による不可視項目の検索と削除
99/6/3 項目 "Mac OS 8.6 : Sherlock 障害の対処法いろいろ"
99/11/3 項目 "FAQ: Sherlock の索引作成がうまくいかない"
●ソフトウェア・アップデートできない (事例,回避例など)
00/2/7 項目 "ソフトウェア・アップデートできない場合" に関して,他の症状をお伝えいただいている.
「事例1」
雀部氏はプログレスバーが終了間際まで進まない段階で,ビーチボールが表示されたままハングアップし,しばらくして不リースするそうだ.(PowerMacintosh G3 DT 266 ZIP/160M.採った処置:ソフトウェア・アップデートのメモリ割り当て増大, PRAM クリア,初期設定の削除)
「事例2」
大橋氏の場合,プログレスバーが数秒動いた後に「タイプ1,010のエラーが起きました.アプリケーション"ソフトウェアアップデート"は予期しない理由で終了しました」と表示される.(PowerMacintosh G3 MT 266 Rev.B/Ultra SCSI カード.採った処置:ソフトウェア・アップデートと "SoftwareUpdate Engine"機能拡張のメモリ割り当て増大,初期設定の削除,他機種で正常にアップデートされたソフトウェア・アップデート1.1 に入れ替え.プロキシなし)
「事例3」
横田氏は "Internet Preferences" 初期設定が壊れていたことが原因であったことが判明したとお知らせ下さっている.
● iMovie 1.0.2 Update
「新機能ほか」
以下の 1.0.1 で行われた改善を含む.
- ・ハイオーディオレベルのクリップ取り込み時のオーディオ品質の改善.
・ 12-bit オーディオ取り込み操作をよくした.
なお, 1.0/1.0.1 で起きる 2000 年以降の日付に関するマイナーな障害は修正されている.
- ・ Mac OS 9 との互換性を改善.
・ QuickTime プレーヤが対応している MP3 ファイルを取り込めるようになった.
・ Cross Dissolve, Push Right, Scale Down はトランジション中でも映像速度が維持され,project duration が短くなった.
・上記 3 方式にスローバージョンが加わった. 1.0 での 3 方式の動作と同じことになる.
北米版とかインターナショナル版とかの記述がないので,日本語版に使用できるかどうかは不明.( Read Me ) Mac OS 8.6 以降で QuickTime 4.1 以降が必要.
● USB マウスのリテナーリングのロックとロック解除
TIL: 25108 : USB Mouse: Locking The Retainer Ring
USB マウスのリテナーリングをロック/ロック解除する方法.写真入り.
Mac OS ヘルプで同様の内容がある.ロックするにはリテナー下部のピンホールに針金を入れたままリテナーを右に回す.解除する場合はピンホールに針金をいれたままリテナーを左に回す.
● Mac OS 9:キーチェーン認証はセレクタ画面ではできない
TIL: 60710 : Mac OS 9: Keychain and Chooser Interaction
Mac OS 9 のセレクタでネットワークボリュームを選択した画面で「キーチェーンに追加」にチェックを入れても,次回には名前とパスワードを要求されるが,これは正常な動作である.キーチェーン登録とそれによる認証なしのサーバマウントは次のいずれかの方法を使用すること.
キーチェーンの登録状態は "キーチェーンアクセス" コントロールパネルを開く.パスワードはそこに登録されている個々の項目を開き,「パスワードを見る」ボタンをクリックする.
- ・セレクタではなくネットワークブラウザを使う
・セレクタからマウントしたサーバボリュームのエイリアスを作成し,次回からはそのエイリアスを使用する.
[ 00/2/8]
● Audio Update 1.3 でアドレスエラーが発生する場合
shintax 氏から Audio Update 1.3 をインストール後, iMac (Slot Loading) のコールドブート時にアドレスエラーが発生するようになったとお知らせいただいた.
Audio Update 1.2 では問題が発生していなかったのでダウングレードされたそうである.ダウングレードは 1.2 のインストーラからはできないために, TomeViewer を使用して,"Apple Audio Extension1.0.1" を抜き出してインストールなさった.
これで暫くは問題なかったものの,その後,ダウングレード下状態でもアドレスエラーが発生するようになったそうである.明示的な障害が発生していない場合は, Audio Update については様子を見た方がいいかも知れない.
● Sherlock 2:インターネット検索中のアプリケーション起動でのフリーズ
田中 (淳)氏からお知らせいただいた. Mac OS 9 でインターネット検索中に検索終了を待たずにアプリケーションを立ち上げるとフリーズする場合がある.
氏のページから呼びかけたところ,複数の確認があったそうである.私も試したが,私の場合は必ず発生するわけではなかったが, 5 回試して, 1 回発生した.アプリケーションの種類や環境にもよるかもしれない.
この問題は 99/11/6 項目 "Mac OS 9:Sherlock 2 インターネット検索結果クリックでフリーズ" と類似点があるように思える.
● Apple Ethernet Speed & Duplex Tool 6.2.1a4c1バージョンアップと非互換情報
Apple Ethernet Speed & Duplex Tool が 6.2.1a4c1 にアップデートされている.また,標記 Apple Tech Info Library および Read Meに追記されていて, iBook, iMac (Slot Loading), Power Mac G4 では本ツールは非互換とされている.
本ツールは 10/100 Base Ethernet に関してソフトウェア上で自動認識を切ったり,10/100 および全二重/半二重を切り替えることができるもの.
参考:
99/7/29 項目 "Apple Ethernet Speed & Duplex Tool"
99/9/36 項目 "デスクトッププリンタ -8940 エラー"
TIL: 1377 : Full Duplex And Half Duplex And Echoplex
● "Apple Enet" 機能拡張について
99/2/4 項目 "PLANEX EM-502 100Base-TX PCI カードのファイル転送が遅い問題 (継続)" に私が書いた "Apple Enet" 機能拡張関連で池田氏から興味深いお知らせをいただいた.
氏は SURCOM 社の EP100TX という PC/AT用 10/100Base カードが "Apple Enet" 機能拡張のみの環境で 10Base のカードとして動いたことがあることから,そのカードに搭載されている旧 DEC の 21140-AC というチップを,どうやら Apple 純正品と誤認しているのではないかとお書きである.( Apple 純正品に DEC 21x4x ファミリーのチップを使った製品があるのではないか)
したがって, EM-502 など DEC チップを搭載する 10/100Base のカードに起るのではないか,つまり付属のドライバではなく "Apple Enet" 機能拡張 でそのカードが動いてるのではないかとご指摘になっている.(私もそのように理解していた.)
ただ,氏のディアイティ社 の 10/100Base カード( DEC 21143 が使用されているものと思われる)については "Apple Enet" 機能拡張 の有無に関わらず 100Base(半二重,全二重とも)で動作し, Linux サーバに TCP/IP 上で AppleShare を用いたファイル転送で大体 24-30 Mbps の転送速度が得られるそうである. (半二重. 10Base だと 6-7Mbps 程度)
● Eudora Pro 4.2:ツールバーでの登録ができない (継続)
99/12/18 項目 "Eudora Pro 4.2:ツールバーでの登録ができない" (Eudora Pro 4.2 ではツールバーに登録するユーザ作成メールボックス等の名称は欧文でなければならなくなった) に関して,石原氏から,メールボックス名を漢字のみではなく,メールボックスの名前の始めに半角英数字を入れるとツールバー上で反映できることを確認しているとのクニリサーチサポートの回答があったとお教えいただいた.仕様変更というよりは,どうもバグのように思える.(99/12/18 に私は仕様変更と書いた)
● iMac:本体パワーボタンの機械的故障による症状
Mac Addict に iMac の本体パワーボタンの機械的故障により障害が発生することが触れられている.ユーザがなにも操作していないのに iMac が起動したり,システム終了しても再び起動する,パワーボタンを押しても起動しないなどの障害が発生するものと思われる.
こうした障害は USB 機器,静電気に起因する誤動作ということも考えられるが,パワーボタンの機械的故障で起きる場合はサービスプロバイダに連絡する必要がある.
● CPU アップグレードカードとプリンタエラー?
小松氏からお知らせいただいた.氏がメルコ社の G3 アップグレードカード (466MHz) を 8500/180 ( Mac OS 8.6 ) に取り付けたところ,使用していた Apple Personal LaserWriter 300 での印刷がプリント時にプリンタを認識していないとのメッセージが表示され,できなくなった.Sonnet 社の 500MHz カードで試しても同様の症状が出るそうだ.
●System 7.5 Network Access Floppy Disk
System 7.5.3 英語版の起動フロッピーディスク.1994 年 11 月時点で発売されていた全ての Macintosh で起動可能で,ネットワーク接続もできる.
[ 00/2/7]
●ソフトウェア・アップデートできない場合
5 日配布が始まった "自動アップデート・ソフトウェア" J1-1.1 および " Open Transport" J1-2.6 のソフトウェア・アップデートに関して,ダウンロードのプログレスバーが終了直前で停まったままになって,アップデートできないという複数のご報告をいただいている.
私は今回のアップデートで何も問題なかった.単に混んでいるだけなのかも知れない. "インターネット"コントロールパネルでプロキシを設定している場合に障害が起きるという報告をいただいているので,確認されたい.
以下にいくつか回避法を記すが, Open Transport 2.6 アップデータが FTP で公開されたのでそちらを利用する方法もある.
「 "インターネット" コントロールパネルの設定」
"インターネット設定機能拡張" (Internet Config) は対応アプリケーション側で設定すると反映する. "インターネット" コントロールパネルは単に "インターネット設定機能拡張" (Internet Config) の設定をおこなうだけのもので,本体は "インターネット設定機能拡張" (Internet Config) なのである.そのため,ブラウザ等などで "インターネット設定" を使用する設定になっている場合,ブラウザ等側でプロキシを設定するだけで, "Internet Preferences" に書き込まれ,それが "インターネット" コントロールパネルに反映する.したがって,ユーザがインターネットコントロールパネルで設定した覚えがないのに設定されている場合がある.
- "インターネット" コントロールパネルの「詳細設定」タブの「ファイアウォール」項目を選択して確認し,設定されている場合は解除してからソフトウェア・アップデートする. (「詳細設定」が現れない場合は "インターネット" コントロールパネルを開いた状態でメニューの「編集」から「利用者モード」で「詳しい情報も指定」を選択する)
「ソフトウェア・アップデートが途中で終了しない場合」
kawa 氏は以下の方法で Open Transport に関して解決されたそうである.プロキシ設定されていない場合でなおかつアップデートが途中で終了する場合は試されたい.中島氏からはこの方法で解決できるだろうというご確認をいただいた.
Mac OS 9 システム CD をマウントするのは "OT Installer" を動作させるために,インストーラアプリケーションが必要であり, Mac OS 9 システム CD-ROM 内のインストーラを起動させるためである.事前に Mac OS 9 システム CD からインストーラをハードディスクにコピーしておいてもよいと思われる.
- 1.ソフトウェア・アップデートの「キャンセル」をクリックする.
(アップデート中のプログレスバーが進まなくなった時点で,モデム等のパケット (信号) の送受信がないことを確認してから.)
2.起動ディスク第1階層の不可視「起動時に消去する項目」フォルダを ResEdit などを使用して可視にし,その中にある "OpenTransport.hqx" を取り出す.「起動時に消去する項目」フォルダは再び不可視に戻しておく.
3. "OpenTransport.hqx" を StuffIt Expander にドロップしてデコードする. "OT Installer" ができる.
4. Mac OS 9 システム CD をマウントしてから,そのまま "OT Installer" をダブルクリックする.
氏のページでも紹介されている.
「ソフトウェアの新しいバージョンまたはアップデートは見つかりませんでした」
中尾氏からお知らせいただいた. "ソフトウェア・アップデート" コントロールパネルを開いて「今すぐアップデート」ボタンを押したら「ソフトウェアの新しいバージョンまたはアップデートは見つかりませんでした」と表示されてアップデートできない場合がある.機能拡張類のコンフリクトが考えられるので, "機能拡張マネージャ" コントロールパネルで「Mac OS 9 全て」にするなどして再度試されたい.
[ 00/2/6]
● Open Transport 2.6 の配布
Mac OS 9 の DHCP 問題ほかを修正する Open Transport J1-2.6 が Mac OS 9 のソフトウェア・アップデート機能を通じて配布された.
iMac や iBook の一部 Mac OS 8.6 インストール済みモデルや Mac OS 9 では, Open Transport 2.5.1/2.5.2 について DHCP に関する Apple の実状への認識が不十分なことから,現状で,特に日本のダイアルアップルータやユーザやケーブルモデムの Apple が配慮しなかった一部環境においてシステム起動時に数分以上の処理待ちが発生するなどの問題が発生していた.また,あまり指摘されてないが, DHCP リース更新に失敗することからネットワーク全体が混乱するという深刻な障害が一方で生じており,それを修正する Open Transport 2.6 の早期日本語化が待たれていた.
北米版 Open Transport 2.6 はすでに公開されていて, Open Transport 2.5.1/2.5.2 の DHCP を修正するだけでなく,発表直前に可能性が指摘された Macintosh を対象にしたサービス拒否攻撃 (DoS 攻撃) にも対応していた.今回の日本語版 Open Transport 2.6 も北米版と同様のものと考えられる.
参照:
99/10/22 項目 "Open Transport 2.5: DHCP に関する障害の原因と回避法"
99/10/30 項目 "Mac OS 9: Mac OS 9 CD から起動できない場合"
99/11/2 項目 " Mac OS 9: Mac OS 9 CD 起動でフリーズ (ハング) する (継続)"
99/11/13 項目 "Open Transport 2.5.x: DHCP 問題の原因等についての TIL"
00/1/5 項目 "Open Transport 2.6 の公開"
00/1/5 項目 "Open Transport Tuner 1.0"
Open Transport J1-2.6 をインストールするためには最初にまず "自動アップデート・ソフトウェア" J1-1.1 をソフトウェア・アップデートする必要がある.バックアップを取ってから行うようにされたい.
「自動アップデート・ソフトウェアのインストール」
「 Open Transport J1-2.6 のインストール」
- 1.ソフトウェア・アップデートコントロールパネルで「今すぐアップデート」ボタンを押す.
2. "自動アップデート・ソフトウェア J1-1.1" がリストに現れるので「インストールする」ボタンを押す.このとき起動中のソフトウェアは Finder も含め全て終了させられる. Apple のガイドラインに従っていないソフトウェアもまれにあることから,事前に手動で全てのアプリケーションは終了させておく.
( " Mac OS 9 アップデート J3-9.0" を施していない場合はこちらも現れる.私はこのアップデートをしてなかったので現れた.こちらを希望しない場合はチェックを取ればよい)
アップデートされるソフトウェアは以下.アップデートは 1-2 分以内に終わるだろう.
参照:
- "Software Update Engine" 機能拡張 (J1-1.0 → J1-1.1)
"Software Update Scheduler" 機能拡張 (J1-1.0 → J1-1.1)
99/12/15 項目 "Mac OS 9 アップデート"
iMac, iBook など一部 Mac OS 8.6 インストールモデルではソフトウェア・アップデート機能を用いて今回アップデートすることは困難であるが,上記の機能拡張のみを入手することができればそれらだけを交換することでアップデートできるかもしれない.
- 3.もう一度,「今すぐアップデート」ボタンを押す.
4. " Open Transport J1-2.6" がリストに現れるので「インストールする」
5.インストール後再起動される.
アップデートされるソフトウェアは以下.アップデートは 4-5 分以内に終わるだろう.
- "Open Transport" 機能拡張 (J1-2.5.2 → J1-2.6)
"Open Transport ASLM Modules" 機能拡張 (J1-2.5.2 → J1-2.6)
今回,私はソフトウェア・アップデート機能を初めて使用するので, 00/2/2 項目 "ソフトウェアアップデートされたファイルの記録" に記した "Software Update Logs" を見てみたが,あまり詳細な記録は残っていなかった.記録されていたのは以下 .
追記:
- 2000年 2月 5日 土曜日 2:29 AM
インストール:Open Transport
Open Transport 2.6 アップデータが FTP で公開された. Open Transport 2.5.1 Mac OS 8.6 のユーザなどはこちらを利用できる.
● Game Sprockets J-1.7.3
今回 Open Transport J1-2.6 と同時にソフトウェア・アップデートにより更新することができる.
[ 00/2/4]
● Mac OS 9 Audio Update 1.3
Mac OS 9 での USB オーディオ対応を改善する. Harman Kardon iSub スピーカ ( iMac (Slot Loading) のみで使用できる) に対応.また, DVD ムービーの再生を拡張する.
以下のファイルを含む.
以下の環境が必要.
- ・ MacOS ROM 3.2.1
・ USB Audio Extension 1.0.1
・ Apple Audio Extension 1.0.2
USB PCI カードでは機能しない.
- ・内蔵 USB ポート装備の Macintosh
・ Mac OS 9
各国語版 Mac OS 9 対応である. Apple DVD Player での DVD ムービーの様々な問題に対処するために必要である.(これだけでは不十分であるが...)
Mac OS 9 Audio Update 1.2 は,含まれていた Apple Audio Extension 1.0.1 がリモートアクセス中スリープ等するとフリーズを起こすという問題があった.今回の Mac OS 9 Audio Update 1.3 は,それを修正したもののようだ.
参照:
00/2/2 項目 "日本語版 Apple DVD Player での再生障害:考えられる回避法"
● FireWire 機器共有の可能性?
情報によれば, Apple は 1 台の FireWire 機器を 2 台のコンピュータに接続して共有できる可能性を研究している.
● iMac DV:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズ (継続)
リモートアクセス接続中に iMac DV をスリープしたりシステム終了すると, Type 1/2 エラーを表示したりしてそのままフリーズする問題について, 00/1/27 項目 " iMac DV:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズ (回避法)" において, "Apple Audio Extension" が原因としたが,それ以外にも同様の障害が発生する場合があるようである. Apple は継続して調査中である.
● PLANEX EM-502 100Base-TX PCI カードのファイル転送が遅い問題 (継続)
00/2/2 項目 "PLANEX EM-502 100Base-TX PCIカード:全二重にならないほか" に記述されたファイル転送が遅いことに関して, OKAMOTO 氏も同様の症状を経験され,プラネックスコミュニケーションズ社に問い合わせた結果をお知らせ下さった.
氏の環境(7300/180 (Booster 750/233 搭載), PLANEX EM-502 100Base-TX PCIカード, MacOS 8.6.ドライバは 11/2/2 で河本氏が記載されたものより前のもの) において, AppleTalk および ShareWay IP を使った TCP/IP 上でのファイル共有が 10Base-T よりはるかに遅くなった.そこでプラネックスコミュニケーションズ社に問い合わせたところ, Mac OS では Apple Share がインストールされていると100 Base の速度が出ないことがあるとの回答を得たそうである.
この回答から,同社ではこの問題を認めていること,また,原因は Mac OS との関連において発生していると同社が考えていることが分かる.同社側でこの問題について改善する予定があるかどうかは分からない.
一般にサードパーティ製の 100Base-T (TX) カードを Macintosh で使用する際には, "Apple Enet" 機能拡張 ( Apple 内蔵 Ethernet ポート用ドライバと思われる) がサードパーティ製カードとドライバの機能を阻害する場合があることが知られている.私のデザイン室でも 100Base 環境に移行した際,ファイルサーバに装着したディアイティ社の PCI カードが単にインストールしただけでは 10Base-T の時と同じ程度しか転送速度が出なかった."Apple Enet" 機能拡張が入っていた環境から同機能拡張を外してディアイティ社のドライバのみにすることによって倍以上の転送速度となった.
河本氏や OKAMOTO 氏の体験された症状と私の場合の症状とは異なるので PLANEX EM-502 100Base-TX PCI カードの場合はまた別の状況であると思われる.
● アピアランステーマ "Aqua" とファイルメーカー Pro
横田氏からお知らせいただいた.アピアランステーマ "Aqua" を使用すると,ファイルメーカー Pro の各種ダイアログ上で強調色が表示されなくなる.このような状態ではダイアログ内で何が選択されているのか分からなくなり,操作に大変支障を来す.1.0 2.0 2.01 のバージョンを通じて障害が発生するそうである.
● FAXstf 5.1-J:ファックスメニュー設定ができない
塩見氏からいただいた. SMITHMICRO 社 FAXstf 5.1-J Updaterによって 5.0 をアップデートした後,ファックスブラウザ設定メニュー内の「ファックスメニュー設定」ができなくなったそうである.(iMac Rev.A. MacOS8.6.メモリ160MB.仮想記憶使用)
これはショートカットキーを組み合わせることでセレクタを使わずにファクシミリ送信するための機能で,ショートカットキーを指定できるものであるが,デフォルトもなく,指定しても設定されない.
インストール時に 5.0 の初期設定を削除してからインストールして設定しようとすると「予期せぬ理由で...」との Type 3 エラーが発生するなど問題が出たそうである.また,設定メニュー内にあるファックスメニュー設定のヘッダ部「ファックスメニュー設定」が「ファックスメニュー無効化」となることがあるそうだ.
塩見氏は結局, 5.0 に戻したそうである.
● Apple DVD Player が起動できない場合いくつか
1. 「必要なハードウェアが見つかりませんでした...」メッセージ表示
2.「Apple CD/DVD 機能拡張がインストールされていない...」メッセージ表示
- Apple DVD Player を起動しようとすると「必要なハードウェアが見つかりませんでした...」といったメッセージが表示されて起動できない場合では, PowerBook G3 Series に関して, TIL: 24865 : PowerBook G3 Series: Apple DVD Player cannot open because the required hardware was not found および, Blue & White G3 に関して TIL: 30887 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Apple DVD Player Cannot Open にいくつかの原因が書かれている.
・機能拡張等の非互換がないか,機能拡張マネージャを Mac OS 全てとして確認する.
・ Apple システム・プロフィールで機器が認識されているか確かめる.
・DVD PC カード が適切に挿入されていない ( PowerBook G3 Series )
・DVD PC カードがカスタムアイコンでなく一般的なアイコンである場合, DVD ソフトウェア (最新のものが望ましい) を再インストールする.
・Speech Recognition がインストールされている場合は外す.
● iBook:スリープから復帰しない場合の対処法
- Apple DVD Player を起動しようとすると「Apple CD/DVD 機能拡張がインストールされていないか, DVD-ROM Module が見つけられないために Apple DVD Player を開くことができませんでした...」といったメッセージが表示されて起動できないが,必要な機能拡張類は全て揃っているという場合, AppleShare サーバを起動時にマウントする設定になっていることが原因であることがある. 99/4/30 項目 " Apple DVD Player :サーバマウント時に機能しない" を参照.
iMac と同様 iBook でもスリープ解除しても復帰できない経験をするユーザがいるようだ.いくつか回避法を書いてみる.
iMac の場合は,映像回路 (アナログボード) の不良が原因であることがあり,1/20 の項目 (下記参照) はそのことを主題にしたつもりであった.しかし, iBook ではそのようなことは聞いていないので上記のような方法で改善されるだろう.
- ・ "Multiprocessing" フォルダが機能拡張フォルダにあることを確認する.
・マウス/キーボード以外の全ての USB 機器を外して障害が起きるかどうか確認する.
・ Power Manager のリセット
・ "拡張マネージャ初期設定" (システムフォルダ/初期設定フォルダ内) を捨てる.
・ "省エネルギー初期設定" (同上) を捨てる.
・ shift 起動をして試してみる.
・機能拡張マネージャの Mac OS 全てのセットから起動してみる.
・ハードディスクドライバを最新のものに更新するか書き替えてみる.
・ハードディスクユーティリティでハードディスクを検査する.
・増設メモリを外してみる.
・ハードディスクを初期化し,リストア CD から書き替える.
・ Mac OS 8.6 の場合, Mac OS 9 にしてみる.
・スリープ時にメモリをハードディスクに保存する機能をオンオフしてみる
参照:
00/1/20 項目 "iMac:スリープから復帰できない"
● QuickTime 4.1 北米版: USB 回路内蔵機種でオーディオ CD の音飛びが起きる
TIL: 31173 : Mac OS 9: Audio CD Skipping
QuickTime 4.1 をインストールすると作成される "Sound Manager" 3.6 によって, USB 回路が内蔵されている最近の Macintosh で仮想記憶を用いている場合にオーディオ CD 再生時音飛びする場合があるようだ.仮想記憶のページについての問題であるので,そのような問題が起きないようにするために,仮想記憶を切るか,物理メモリを増設する.
[ 00/2/2]
●日本語版 Apple DVD Player での再生障害:考えられる回避法
Apple DVD Player (日本語版) での DVD ムービー再生障害 (起動しない,途切れる,映像と音声が同期しない) については,英語版 Apple DVD Software 2.0 の日本語版に相当するものがまだ公表されていない.そのため,仮想記憶を切るなどの対症法的な回避法では根本的な解決にはならない.(障害は全てに発生するわけではない.問題なく使えている例はある)
障害ががまんできない場合,現状ではとりあえず英語版のアップデータやソフトウェアを使用することが考えられるだろう.以下の方法は英語版ソフトウェアやシステムファイルをインストールするので推奨できるものではないが場合によっては改善があるかもしれない.トラブル時は自力で対処できる方のみ参照されたい.
(私は DVD ムービーを持っていない.私が現状で考えられる方法を書いているものであって,未確認である.Apple DVD Software 2.0 英語版が下記の方法によって国内発売の日本語 OS iMac DV で起動することまでは確認している)
ただし,これらのソフトウェアは英語版であるということだけでなく,いくつかの不具合を抱えている.もう少しがまんして, Apple が修正版 (英語版) を公開してからにすれば,現在判明している不具合などについては考慮しなくてすむ.
「英語版各ソフトウェアを使用する」
以下のものが必要である.(基本的には 3 種,ただし, iMac DV には最後のものも必要)
「動作速度を最適化する環境にする」
- ・ Apple DVD Software 2.0
・ Mac OS 9 Audio Update 1.2 または Mac OS 9 Audio Update 1.1
- そのままでは日本語版 Mac OS にはインストールできない.インストール法は 00/1/8 項目 "DVD Software 2.0 がインストールできない場合" に書いた.
・ QuickTime 4.1
- これらのアップデータには問題がふたつある.ひとつはこれらがインストールする "Apple Audio Extension" 機能拡張にはリモートアクセス接続中にスリープしたりシステム終了するとフリーズするという問題があり,インストール後使用停止にしなければならないこと.もうひとつはこれらは現在入手困難であること.追記:
修正された Mac OS 9 Audio Update 1.3が公開された.
・iMac DVD-ROM Update ( iMac DV/SE に必要)
- このソフトウェアにもいろいろ問題がある. Apple は数日前からインストールしたユーザに 4.0.3 に戻すように言っている.
参照:
- ・仮想記憶を切る
・ AppleTalk を切る
・他のソフトウェア,バックグラウンドで動作するソフトウェアなどを立ち上げない
TIL: 31020 : DVD: Causes of Skipping/Stutteringにはこれら以外の様々な可能性のある要因が記されている.
00/1/8 項目 "Apple DVD プレーヤが同期しない (継続)"
●アライドテレシス社製 CenterCOM820 シリーズ と Power Mac G4:回避例
アライドテレシス社製 CenterCOM820 シリーズ Ethernet ハブが Power Mac G4 との接続が困難な場合があることについて,続池氏から回避できた例をお知らせいただいた.
続池氏は CentreCOM 820TRX について Power Mac G4 との接続ができなかった.そこで10BASE-2 コネクタのターミネータスイッチがオフになっていたので,ターミネータスイッチをオンにしたところ問題が解消したそうである.(CentreCOM 820TRX には 10BASE-T, 10BASE-5, 10BASE-2 の 3 つのコネクタがある)
使用していないコネクタに終端処理 (ターミネーション) を施さないと, G4(AGPモデル)は不安定なのではないかとお書きである.類似の環境の場合などご確認いただきたい.
参照:
00/1/20 項目 "アライドテレシス社製 CenterCOM820シリーズと Power Mac G4"
● PLANEX EM-502 100Base-TX PCIカード:全二重にならないほか
河本氏からお知らせいただいた.プラネックスコミュニケーションズ(PCI) 社 PLANEX EM-502 100Base-TXPCIカードで全二重にならない場合がある.
氏が同製品を 9500 に使用したときに,カード,ハブ共に全二重の LED が点灯しないことから,カード側の原因で全二重にならないのではないかと判断なさった.氏がプラネックスコミュニケーションズ社に問い合わせたところ,ドライバが送付され,それを使用することで改善された.
送付されたドライバは "FE511" 機能拡張と "FE511 Config" コントロールパネルであった.同コントロールパネルで「手動」「全二重」を選択することで,全二重接続となったそうである.
解消後のことであるが, AppleShareIP 6.3 により TCP/IP によるファイル共有を行ったところ, AppleTalk による転送に比較しての 10 倍近い転送時間がかかった. TCP/IPで "FE511 Config" の設定を自動にして, 100M/全二重接続から 100M/半二重としたところそれまで 12 分かかっていた転送が 1分以内(10 数秒)でコピーされたそうである.そのため 100M/半二重のまま使用しているそうである.この件についてはまだプラネックスコミュニケーションズ社からの回答はないとのこと.
● Apple Vision 1710 と iMate
立ち返り氏よりお知らせいただいた.
Power Mac G4 で Apple Vision 1710 ディスプレイの自動調整機能を使うため,フォーカルポイント iMate (USB ADB 変換アダプタ) を使用したが,そのままでは自動調整できなかった.そこで,開発元の Griffin Technology のサイトから "iMate Driver 1.8b3" を入手して組み込むと自動調整機能は使えるようになった.
ただし,起動時に画面が左側いっぱいに寄ってしまい,その後起動処理中画面が正常に戻るという症状が出る.また, Macway 2 ボタン ADB マウスが使用できなくなり, Macway のドライバを外して Apple 純正マウスコントロールパネルを使用して 1 ボタン ADB マウスとすれば使用できる状態だそうだ.
● MacAlley 2 ボタンマウスドライバ: EudoraPro の Type 11エラー
植田氏からお知らせいただいた. MacAlley 2 ボタンマウスドライバ (Point Devives INIT3.1. MacAlley Mouse INIT1.03) を使用すると, EudoraPro で頻繁にType 11 等のエラーが発生するそうである. Apple のマウスでは問題は起きないとのこと.(G3/DT. booster466MHz. MacOS9)
●アピアランステーマ "Aqua" の問題 (継続)
宮本氏から 00/1/29 項目 "アピアランステーマ "Aqua" の問題" について,1.0 2.0 2.01 のバージョンで大きな障害なしに使えているとお知らせいただいた.
ただし,次のような障害が見られるそうである.
● ARENA と LVEJClipObserver の非互換
- ・ OE5.01で,背景に色が付く
・ EGWORD10.01でのバー表示の異常 (起動時はオフにすることで解消)
船木氏からお教えいただいた.ロゴヴィスタ社製の「EtoJ INTERNET」for Macintosh V5.0 に付属の LogoVista パワーアップ・ツール "LVEJClipObserver" (クリップボード翻訳に対応する機能拡張) を Mac OS 9 で使用すると, ARENA の TOP ウインドウに通常の大きさのアイコン表示でフォルダを追加,位置調整できなくなる.
氏がロゴヴィスタ社に問い合わせたところ,障害を確認したことと,少々の修正では解消することは困難であるとして,同機能拡張を外すという回答があったそうである.
●ソフトウェアアップデートされたファイルの記録
TIL: 31168 : Mac OS 9: Automatic Software Update Install
Mac OS 9 の新機能であるソフトウェア・アップデートはソフトウェア・アップデートした際に初期設定フォルダ内に "Software Update Logs" という履歴を作成し,記録する.アップデートの名称,日付 と時刻が記録される.
● QuickTime 4.1:Final Cut Pro 1.0 と非互換
TIL: 60695 : QuickTime 4.1: Not Compatible With Final Cut Pro 1.0
QuickTime 4.1 は Final Cut Pro 1.0/1.0.1 と非互換であり, Final Cut Pro を1.2 などの最新バージョンにすべきであるという内容.
● AirPort Base Station の置き方
TIL: 58572 : AirPort Base Station: Mounting Orientation Does Not Affect Performance
AirPort Base Station の通信可能範囲は球形であり,垂直に設置しても水平に設置しても,通信可能範囲に影響しないという内容.
● TIP: Norton AntiVirus 6.01J から一時ファイルを削除する
末沢氏からいただいた. Temporary Items 削除に関してNorton AntiVirus 6.01J が使用できるそうである.NAV のメインウインドウから Temporary Items フォルダ内のファイルを選択して「ゴミ箱へ移動」ボタンを押せば可視ファイルとしてゴミ箱に移動する.
私も試みたが, NAV のメインウインドウでは不可視ファイルも表示されるのでなかなか便利かも知れない.
● Macintosh Manager 1.2.4
● AirPort 1.1(北米版)
AirPort (カード) と AirPort Base Station をアップデートする.アップデート後 AirPort Base Station のファームウェアをアップデートする.
本バージョンから AirPort Base Station なしに直接 AirPort カードのみ搭載したマシンや 802.11 互換マシン間での無線通信 (Computer to Computer mode. 3 チャンネル固定) が可能となる.また, AirPort Base Station なしに AirPort カードのみ搭載の Macintosh をブリッジマシンとしてインターネット接続することが可能となる.
本アップデートは私が 99/11/7 項目 "AirPort:最初のドライバは制限付き" で予告していたものである.
参照:
TIL: 26202 : About AirPort 1.1
TIL: 58569 : AirPort: Using Computer to Computer Mode
TIL: 58578 : AirPort 1.1: Updating Base Station Firmware
TIL: 58570 : AirPort 1.1: Disabling Software Base Station
[その他]
Mac.in.trouble.site
たんちゃ氏による Macintosh のトラブルを解決するための総合サイトだそうである.様々なコンテンツがあるが,トラブルにメールで答えてくれる.
[ 00/1/29]
●メルコ製 LSW10/100-5 Ethernet ハブと G4
これまで何度か項目化したように,最近の Macintosh 特に Power Mac G4 について 100Base-T 自動認識ハブとの相性のような問題が存在する.
河田氏からは,メルコ製 LSW10/100-5 と G4/400 で同様の問題が出ているとお知らせいただいた. "Apple Ethernet Speed & Duplex Tool" を使用すると,ハブのLEDでの確認では 10M/100M とも半二重では繋がるようであるが,全二重はできなかったそうだ.
Apple システム・プロフィールの表示では、100M半二重で繋がっているようでも 10M 半二重と表示されているそうである.メルコ製 LHB10/100-S8 につないだ場合は 100M 半二重で接続されるそうだ.
● PLANEX FX-08SMC との新型 Macintosh との非互換の確認
00/1/25 項目 "PLANEX FX-08SMC と最新 Macintosh" でお知らせいただいた高木氏からメーカ確認がとれたことをお知らせいただいた.
最新の iMac と G4 で使用している LAN チップとの相性の関係で, FX-08SMC/05SMC は正常にリンクができないそうである.ただし,現在出荷している製品は対応しており,対応していないバージョンについては注意書きが貼られているそうである.
●これまでいただいた不具合情報のあった Ethernet 自動認識ハブ
参照:
- ・ LinkSys EtherFast 10/100 Dual-Speed 5-Port Workgroup Switch
・アライドテレシス社製 CentreCOM MR815TRと820TR
・プラネックスコミュニケーションズ(PCI) 社 PLANEX FX-08SMC で対応シールのないバージョン
・メルコ製 LSW10/100-5
99/12/18 項目 "iBook:Ethernet HUB との相性"
00/1/8 項目 "新型 Macintosh と LinkSys EtherFast 10/100 Dual-Speed 5-Port Workgroup Switch の非互換"
00/1/20 項目 "アライドテレシス社製 CenterCOM820シリーズと Power Mac G4"
00/1/25 項目 "PLANEX FX-08SMC と最新 Macintosh"
99/5/7 項目 "100BaseT ネットワーク接続試験"
99/7/29 項目 "Apple Ethernet Speed & Duplex Tool"
TIL: 1377 : Full Duplex And Half Duplex And Echoplex 99/11/3 項目 "Open Transport 2.5.x: 10Base/100Base の自動認識での障害?"
●アピアランステーマ "Aqua" の問題
moto 氏からお知らせいただいた. The World of Mac Themes で配布されているアピアランステーマ "Aqua" を使用すると Microsoft Internet Explorer 4.5 で Type 2 エラーが発生する.
"Aqua" は他にも問題を波及させるようで, Macintosh コンフリクト情報でも, Outlook Express,PostPet,EudoraPro などでの問題が報告されている.新しい 2.0 バージョンでも改善はないそうだ.
アピアランスコントロールパネルでプラチナを指定することで解消される.
● QuickTime 4.1 英語版とビデオキャプチャ
山中氏からお知らせ下さった. Mac OS 9 日本語版に QuickTime 4.1 英語版をインストールしたところ, QuickTime 4 日本語版では問題なくできていたアナログビデオキャプチャがうまくいかなくなったそうである.
Interware 社のアナログキャプチャボード「Digital Blue」を利用して QuickTime ムービーを制作していると,いくつかのアプリケーションでのキャプチャ時に Mac OS の命令違反が出てキャプチャに失敗してしまったり,以前よりもコマ落ちが多くなる現象を確認なさったそうである.現在のところ,自分の環境では VIDEO SHOP 3.0 でのキャプチャが最も安定しているという.
山中氏は関連して,Sorenson ビデオ圧縮のレンダリング時間が自分の環境では QuickTime 4 に比較して半分以下になることをお知らせいただいた.(今まで 4分程度のムービーのレンダリングに 2 時間かかっていたものが,45分程度で完了するそうだ)
QuickTime 4.1 英語版は既に 25 日に公表した iBook での問題ほかがあり,これらの問題が解決されるまではわざわざ日本語版にインストールするのは考えものではないだろうか.
参考:
00/1/25 項目 "QuickTime 4.1 英語版: iBook で省エネルギー設定を開くとフリーズ"
● Kensington MouseWorks 5.3.1:EudoraPro の Type 11エラー回避法
00/1/25 項目 "Kensington MouseWorks 5.3.1:EudoraPro で Type 11エラー" に関して,奥山氏から障害の確認と, EudoraPro のメモリ割り当てを増やすことにより回避できるとお知らせ下さった.奥山氏は 24 MB 割り当てられているそうである.(メーラのメモリ割り当てはメールボックスにあるメールの量によってことなるので一概には言いづらい)
● ImageDrive :作成したボリュームへのコピーでフリーズ
99/12/10 項目 "Alchemy: ImageDrive と仮想記憶 (継続)" ( Performa 54xx, 64xx ほかにおいて B's Recorder Pro および B's Recorder Gold の ImageDrive により作成したイメージディスクへのコピー時にフリーズが発生する)に関連し,匿名氏からお知らせいただいた.
Alchemy だけでなく,氏の G3/300MT, G4/350 で仮想記憶がオフでも起きた. EPS データ等容量の大きいファイルがあるとフリーズしやすいそうだ.
そこで, ImageDrive のバージョンを 1.06( B'sRecorderPro 4.11 アップデータに入っていたもの)から 1.05(4.09アップデータのもの)にして,なるべくボリュームに余裕を残してデータを焼き付けるようにしたところ,フリーズが解消したそうである.
● RealPC 1.0.9 アップデート
村上氏から RealPC 1.0.9 アップデートに関してご報告をいただいた. Mac OS 9 での文字化けがまだ起きるようである.
こうした文字化けや対処法など以下を参照
- RealPC 1.0.9アップデータを早速ダウンロードしてためしてみました.マシンは G4 350/AGP+ Mac OS 9 です.
RealPC 1.0を入れてアップデートしたところ, Country Code が相変わらず "Britain" のままで,メニューバーなどが文字化けしてしまいました.これは ResEdit で対処しました.動作自体はとくに問題ありませんでした.1.0.5のときは Dos は動くのですが, Windows 95 を入れると win を起動するところで動かなくなっていましたが(別のマシンでインストールした HD ファイルを持ってきても, win の起動のところでかたまってしまう),正常に動作するようになりました.
なお, HD Expander, HD Mounter といった付属のユーティリティも以前は Country Code がそれぞれ Britain, USA となっており,HD Expander のほうはダイアログなどが文字化けしていたのですが( HD Mounter のほうは特にダイアログなどはでてこない),今回のアップデートでどちらも"Japan"に修正されていました.version は特に変わっていないようです.
追記:
SoftWindows アップデータ使用後も同様に文字化けすると夢荘氏からお知らせいただいた.同ページに初級者用に解説しているそうである.
● Mac OS 9:システム CD-ROM 起動できない問題事例
99/11/2 項目 "Mac OS 9: Mac OS 9 CD 起動でフリーズ (ハング) する (継続)" で Mac OS 9 CD-ROM から DHCP 問題以外で起動できない事例をお寄せいただいた久保田氏から原因が判明したとお知らせいただいた.久保田氏が内蔵していた 100 Base-T Ethernet PCI カードを外すと起動できたそうである.
● iMovie Update 1.0.1 日本語版
改善点等
● Automatic Update Software 1.1.1 (北米版)
- ・ Mac OS 9 との互換性を改善.
・ QuickTime プレーヤが対応している MP3 ファイルを取り込めるようになった.
・ Cross Dissolve, Push Right, Scale Down はトランジション中でも映像速度が維持され,project duration が短くなった.
・上記 3 方式にスローバージョンが加わった. 1.0 での 3 方式の動作と同じことになる.
北米版 Mac OS 9 のソフトウェアアップデートについて,アップデート速度を改善する.
● "MSL..." 機能拡張について
00/1/25 項目 "ファイル共有がらみのハングアップと MSLxxx 機能拡張" について,橋本氏からお知らせいただいた.当該項目での私の書き方が誤解を招くような表現だったようだ.
よくある誤解だが, "MSL..." 機能拡張は Microsoft 社のソフトウェア関連のものではない.実際には当該項目に書いたようなアプリケーションのインストーラがインストールするもので,「CodeWarrior」を使用して作成されたアプリケーションが使用するものである.当該項目を作成するときにも確かめたが, Macintosh 起動時に読み込まれる性質のものではなく,私はアプリケーションルートに置いて読み込まれるような場合はそれでもよいと思っている.
●アプリケーション用機能拡張類を外すことについて
上記項目に関して,さらに誤解や混乱を生むようで申し訳ないが,ライブラリなどの機能拡張は Open Transport などシステムソフトウェアが使用するものでなく,かつ,アプリケーションが機能拡張フォルダ以外の場所も参照するようになっている場合は機能拡張フォルダに必ず置かなければならないものでもない.
アプリケーションが使用するライブラリの類を機能拡張フォルダに置いたからマシンが不安定になるというようなことは基本的には考えにくい.それでも,私はよく本ページでアプリケーションが不安定な場合,アプリケーションがインストールする機能拡張類をアプリケーション本体と同じ場所に移動させるという方法を書くことがある.これは理論的にその方がいいということではなく,そうすることで障害が改善される場合が実際にあるように思われるという経験則に基づくものである.
これまで, Microsoft Office や Microsoft 社のインターネット関連ソフトウェア, Netscape といったアプリケーションについてそのように書いたことがあるかと思う.注意してお読み下さればお分かりいただけると思うが,そうすべきだとは決して書いてない.私自身は機能拡張フォルダ以外に置いているが,それは,むしろ管理上の利便という理由であると書いたことがある.私のページの記述を元に,そうした機能拡張類を「必ず」外すべきだというように理解する風潮があるとすれば,私の不明の致すところであり,説明不足であったと思っている.
ただ,私の環境でこれまで機能拡張フォルダから外すことによる問題はあまり感じていない.マシンも安定していることからこの習慣を変えるつもりは現在のところない.また,私自身はあまり経験したことはないが,発生していた障害が私の方法を採ることで解消されたというご報告は実際にある.
こうした方法のメリットはここまで書いた以外にもある.アプリケーションがインストールする機能拡張類のうちで,システムが読み込まないものでなおかつ複数のアプリケーションが使う場合がある.このような場合,例えば,あるアプリケーションがインストールしたものより古いバージョンの同名の機能拡張,あるいは名称の異なった機能の同じ機能拡張を別のアプリケーションがインストールする場合がある.私の方法を採ることでこのような問題の可能性を減少させることができる.また,障害時の原因追求時にシステムフォルダに存在する項目が一つでも少ないことは悪いことではないだろう.
私の方法で問題があるなぁと私が思っている点は以下である.複数の同一機能拡張類をいちいち各アプリケーションに保持させるとハードディスク容量がやや必要となる.そのためエイリアス等を活用する場合は時間がたったり,多数のアプリケーションが参照している場合,いったいどこにオリジナルを置いたのか分からなくなったりする.初級者が何も分からずこの方法を採った場合,例えばアプリケーションの再インストール時などに対処できないことが考えられる.
[ 00/1/27] 追加
●Mac OS 9:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズの原因
Apple は iMac DV などで起きる,リモートアクセス接続中にスリープしたりシステム終了すると Type 1/2 エラーを表示したりしてそのままフリーズする問題について, "Apple Audio Extension" 1.0.l が原因であると発表した.
Apple から修正版が発表されるまで, "Apple Audio Extension" 1.0.l は削除すること.以下の "Mac OS 9 Audio Update 1.2" 項目で述べた FTP からの撤去はこの理由からである.
TIL: 31167 : Mac OS 9: Audio Update 1.2 Issue
[ 00/1/27]
● iMac DV:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズ (回避法)
リモートアクセス接続中に iMac DV をスリープしたりシステム終了すると, Type 1/2 エラーを表示したりしてそのままフリーズする問題について, "Apple Audio Extension" を外すことで暫定的に回避できる場合がある.次項も参照のこと.
参照:
99/12/17 項目 "iMac DV:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズ"
● Mac OS Audio Update 1.1:スリープ時のリモートアクセス関連フリーズ
Mac OS Audio Update 1.1 をインストールすると, iMac DV に限らず, Power Mac G4 (AGP Graphics) などでもリモートアクセス中のスリープまたはシステム終了によって, Type 1/2 エラーを表示したりしてマシンがフリーズする.
回避法は上記項目同様, "Apple Audio Extension" を外す.
● Mac OS 9 Audio Update 1.2
Mac OS 9 Audio Update 1.2 が公開されたが撤去された.上記項目との関連かどうかは不明であるが, Mac OS Audio Update 1.1 で起きる問題は 1.2 でも同様に発生するそうだ.私の情報源によれば,もし,入手してインストールしている場合,問題がなければ使用してもかまわないそうだ.
● Mac OS 9: Performa 6400 での SCSI 問題
Apple が Mac OS 9 において Performa 6400 で SCSI タイミングの問題が再発していて SCSI 機器認識障害などが起きることを認めている.次期 OS アップデートで修正されるだろうとしている.この問題は "6360/64xx/54xx Update" をあてても修正されない.
この問題が 6400 以外の例えば Alchemy に起きるかどうか,私は把握していない.
参照:
96/11/1 項目
96/11/21 項目 "6360/64xx/54xx Update"
TIL: 20593 : Macintosh 6360,6400,5400: SCSI Devices Aren't Recognized
● SoftWindows 日本語版 Mac OS 9 対応 5.0.9 アップデータ, RealPC アップデータ
「SoftWindows」 の国内販売が,国内代理店三菱商事,販売元恒陽社グラフィック事業部となったことに伴い, Mac OS 9 対応日本語版アップデータが公開された. SoftWindows 95 ver.5.0.4 および 5.0.5 日本語版から Version 5.0.9 にアップデートする.
5.0.9 は Mac OS 9 に対応し,いくつかのバグ修正と機能を改善したほか,以下の新しい機能が追加されている.
本アップデータは長らく待たれていたものである.三菱商事は RealPC についても販売権を譲渡されていて,RealPC アップデータも公開されている.従来バージョンの SoftWindows と Mac OS 9 との問題は下記を参照.
- ・ Windows98 2nd Edition のサポート
・拡張USBフロッピードライブのサポート
・最新バージョンの HD Expander を搭載
参照:
99/10/27 項目 "Mac OS 9:MacInTouch の互換情報"
99/11/2 項目 "iBook/ Mac OS 9:SoftWindows のトラブル"
99/11/3 項目 "Mac OS 9:SoftWindows 95 非互換"
99/11/5 項目 "Mac OS 9:SoftWindows と RealPC の動作 (継続)"
● AirPort:接続が切れる
AirPort による接続中にしばらくすると接続が切れる問題が起きるようである. Apple でも確認していてアップデータを作っているそうだ.
追記:
Shou 氏から確認のメールをいただいた.ネットワークを利用していない時に急に接続が切れるそうである.接続が切れて AirPort をもう一度オンにすれば何事もなかったように動き出すそうだ.
● Power Macintosh G3 Firmware Update J-1.1 Power Macintosh G3 Series (Blue & White)のPCIバスに関する機能を改良するとある. Macintosh Server G3 に Mac OS X Server を搭載して使用している場合,このアップデートをインストールしないようにという注意がある.
本アップデータは北米版で G4 アップグレードできないように書き替えるということで問題になったアップデートである可能性があるので使用は慎重に行われない.
参照:
99/5/13 項目 "G3 Firmware Update 1.1"
99/10/27 項目 "Mac OS 9: Blue & White G3 にApple G3 Firmware Update が必要?"
● Eradicator 1.0
"Temporary Items" フォルダ内の捨てられない不可視一時ファイルを表示,削除する.
参照:
00/1/25 項目 " "Temporary Items" フォルダ内のファイル"
00/1/25 項目 "EmptyTempFolder 1.5"
[ 00/1/25]
● QuickTime 4.1 英語版: iBook で省エネルギー設定を開くとフリーズ
iBook に QuickTime 4.1 英語版をインストールし,省エネルギー設定を開くと Macintosh がフリーズするという複数の報告がある. Apple ではこの問題を認めているが, 100 パーセントの再現性があるわけではないらしく,調査中である.
別の報告によれば,Mac OS 9 Audio Update をインストール (ソフトウェアアップデート機能) しても同様な症状が発生するというものもある.
● QuickTime 4.1 英語版による描画不良
ヒロ氏からお知らせいただいた.氏が日本語 Mac OS 9 に QuickTime 4.1英語版をインストールしたところ, Canvas 6 や Photoshop 5 のようなアプリケーションを使用した際にウインドウを閉じたり Finder に切り替えたりするとデスクトップの描画が遅くなるそうである.なお,オーディオ CD 関連の問題は発生していないとのこと.
● PLANEX FX-08SMC と最新 Macintosh
プラネックスコミュニケーションズ(PCI) 社の PLANEX FX-08SMC(100BASE-TX/10BASE-T 自動認識スイッチングハブ) について高林氏からお知らせいただいた.
氏がこのハブを 2 台の Power Mac G4 (AGP Graphics) に接続したところどちらに対しても, Link が点灯せずに認識できないそうである.(PowerMac G3 MT 266 やその他の NIC との接続は問題ない) 一部の店舗では,iMac には未対応と表示されている場合もあるそうなので新型各種 Macintosh では問題が起きるものと考えられる.
● Kensington MouseWorks 5.3.1:EudoraPro で Type 11エラー
広重氏からお知らせいただいた. Kensington 社のマウスユーテリティ, Kensington MouseWorks 5.3.1b3 および 5.3.1 を使用していると, EudoraPro 4.0.1/4.2.1J で問題が起きる.( Mac OS 8.6/9)
EudoraPro でメールリストをダブルクリックして本文ウインドウを開くなどの動作時に頻繁に Type 11 等のエラーが発生する. Kensington MouseWorks 5.3 では問題は発生しない.広重氏は Kensington 社に報告しているが,現時点で同社は確認していない.
● iMac:スクリーンセーバ解除時の問題
案浦氏から, iMac Rev D, 192MB, MacOS X Server1.0J という環境 で,これまで (半年) 2 回ほどスクリーンセーバから復帰できないことがあったとご報告いただいた. iMac のスリープ解除障害と関連があるかもしれないとのことである.
参考:
00/1/20 項目 " iMac:スリープから復帰できない"
●ファイル共有がらみのハングアップと MSLxxx 機能拡張
中尾氏からお知らせいただいた. Mac OS 9 ではあまり起きなかったイメージディスクマウント時のファイル共有がらみのハングアップが最近起きるようになったため,調べたところ,機能拡張フォルダにエイリアスだけを残してあったはずの MSL C.PPC.DLL, MSL RuntimePPC++.DLL, MSL RuntimePPC.DLL の 3 つのファイルが復活していたそうである.それらを外してエイリアスのみ作成したところ問題は起きなくなったそうである.
MSL.... という機能拡張類は Netscape Communicator や RealAudio,RealPlayer がインストールする機能拡張類である.(Microsoft Excel 98 アップデータがそれらの機能拡張をインストールするというご報告をいただいているが,確認できなかった.) 私は通常の使用ではそれら機能拡張を外しているので,それらをインストールして試してみた.試した範囲では問題を再現できなかった.ただし,ファイル共有がらみのハングアップはあまり確実な再現性がないのでそれだけでは何とも言えない.
私は最近では必要なときだけファイル共有をオンにするようにし,通常はオフにしている.
参照:
99/6/20 項目 " Mac OS 8.5/8.6: CD-ROM 挿入でのハング"
99/6/28 項目 " Mac OS 8.5/8.6: CD-ROM 挿入でのハング (継続)"
99/10/15 項目 "ファイル共有がらみのハングアップ:一部回避法"
99/11/5 項目 "Mac OS 9:ファイル共有がらみのハングアップ未解決"
● HP DeskWriter 640C 英語版ドライバでのはがき印刷
栗原屋氏から Mac OS 9 対応の HP DeskWriter 640C 英語版ドライバの用紙設定の中の Media Size(用紙サイズの選択)の項目をプルダウンすると "Hagaki Card" が選択項目にあるとお知らせいただいた.
参照:
99/11/12 項目 "Hewlett-Packard 一部インクジェットプリンタ:HP 600 & 800 Series Updater"
● SpellTools と Mac OS 9
淡路氏から SpellTools というスペルチェッカーが Mac OS 9 では起動しなくなることと,それを修正するSpellTools 1.4 updaterが出ているとお知らせいただいた.
SpellTools 1.3.3は Newer から無料で提供されている.1.4 は暫定的に無料で提供されているが,近い将来には 10 ドルのシェアウェアとして改めてリリースされる予定だそうだ.
● "Temporary Items" フォルダ内のファイル
橋本氏から the Macintosh News Network の Temporary Items Folder と "EmptyTempFolder" に関してお知らせいただいている.
このページは the Macintosh News Network 1999.1.21 に掲載された Michel Vrana 氏の投稿に対して寄せられた投稿をまとめたものである.最初の投稿はハードディスクの空き容量が少なくなったことについて, Acrobat が作成した不要の一時ファイルが不可視の "Temporary Items" フォルダ内に 1GB 占めいていたというもの.
この問題についてはかつて本ページで何度か話題にしたことがあり,特に Mac OS 9 で当該ページに特に目を引く内容は残念ながら見あたらなかったが,次項で紹介する "EmptyTempFolder" がこのページがきっかけで作成された.
Photoshop が作成する一時ファイルの捨て方に関しては以下の項目を参照.
また,以下も参照願いたい.
不可視一時ファイルはアプリケーションなどが処理のために必要とするもので,多くは起動ディスクのルートまたはこのTemporary Items フォルダ内に作成される.アプリケーションを正常に終了すれば消去される筈であるが,消去されない場合がある.アプリケーションや Macintosh などがクラッシュした後に Macintosh を起動するとよくゴミ箱に残っている「救出された項目」はこの消去されなかった一時ファイルである.Photoshop はよく知られた例であるが, Acrobat の PDF 作成がうまく行かなかった場合なども残ることがあるようだ.他にも PageMaker などのアプリケーションがこうした一時不可視ファイルを残すことがある.
● EmptyTempFolder 1.5
John Schilling 氏の手になるユーティリティ. Mac OS 9 の "Temporary Items" を一覧にし,それぞれのファイルを消去することができるアプリケーションである.
一覧にはファイル名,ファイルサイズとともに,その一時ファイルが使用中かどうかも表示されるので, "In Use" の項目について "No" となっているファイルを選択して "Trash" ボタンを押せばよい.使用中の項目は "Trash" ボタンを押しても捨てられないので,全てを選択して "Trash" しても支障はないだろう. Sherlock では見つけにくい "Unknown" の一時ファイルを見つけてくれた.
最初に発表されたものは起動ディスクのみを対象とするものであったが,ディスクを選択できる 1.5 バージョンがすぐに公開された.
完全なフリーウェアであり,最初のバージョンにはソースコードまでついていた.プログラムの変更など,どのようなものでも作者に連絡する必要がないそうだ.アプリケーションフォントを変更するユーティリティなどを使用していない場合,日本語ファイルは文字化けして表示されるが,こうした一時書き込みファイルが日本語である場合は少ないのでほとんど問題ないだろう.
[ 00/1/23]
●「D2 Remixes」「Keep It Unreal/Mr.Scruff」の AutoStart 汚染
片桐氏からお知らせいただいた.トイズファクトリーの「D2 Remixes」(TFCK-87989) および「Keep It Unreal/Mr.Scruff」(TFCK-87986) が AutoStart に汚染されている.(告知ページ)
片桐氏によれば,これらはドリームキャスト用ゲーム「Dの食卓2」のサントラ盤で, CD-Extra 部分(スクリー ンセーバが入っている) に AutoStart が感染していたそうである.
AutoStart についてはこれまでに発表された項目一覧から適当なページを参照されたい.以下に述べるような防止策が取られていない場合や抗ウィルスソフトが機能していない Mac OS 8.1 以前の Power Macintosh では汚染 CD-ROM を挿入しただけで感染,被害が出る.被害は深刻であり, ATM フォントなどが破壊される.被害が出た場合はバックアップから戻すなどの方法以外には復帰することができない.
Mac OS 8.1 までの Power PC では感染,被害の可能性があるが, QuickTime 設定で CD-ROM 自動再生機能を切ることにより感染を防止できる. Mac OS 8.5 以降では感染しても発症することはないが,同様に QuickTime 設定する必要がある.
なお,今後発売される同製品のジャケット裏面右下に丸い白シールが貼ってあるものは汚染されていないそうだ.
● move「word of the mind -brandnew jorney-」の AutoStart 汚染
1月19日発売の move「word of the mind -brandnew jorney-」が AutoStart 汚染されているとエイベックス社が公表している.
AutoStart に関しては上記項目を参照されたい.
●特定パス構造と Internet Explorer のクラッシュ
佐藤氏からお寄せいただいた. Microsoft Internet Explorer で特定のパス構造にある HTML ファイル類を開くと Internet Explorer あるいは Macintosh がクラッシュすることがある.
パスはあるディレクトリ (フォルダなど) 内に二つのディレクトリ (フォルダ) を作成し,それぞれ,画像用, HTML ファイル用とし, HTML ファイル用フォルダ内に画像フォルダ内の画像にリンクを作成した HTML ファイルが置かれている構造で起きる. (一般的な構成であると思う)
例えば, "dir1" フォルダを作成し,そこに "dir2" と "folder1" というふたつのフォルダを作成する. "folder1" には "test.gif", "dir2" には "test.gif" を表示する IMG タグ (IMG SRC="../folder1/test.gif")を含む "test.html" があるような場合に, Internet Explorer で "test.html" を表示するような場合である.( "folder1" には実際に画像ファイルがなくてもクラッシュする)
必ず起きるわけではないが,ある程度の再現性がある.私もこのような構造のローカルファイルを Internet Explorer 4.5 で表示させてクラッシュを確認した.表示直後にクラッシュする場合と,表示できてその時には問題なくても Internet Explorer 終了時などに Macintosh がクラッシュする場合とがある.
私は実際に Web サーバにそれらを置いて実際に表示させたが,その場合には再現されなかった.しかし,佐藤氏が上記の障害を突き止められたのは,特定のページでクラッシュすることからである.
● iBook の日付が 1904 年になる場合
電源が確保されているにも関わらず, iBook の日付を正しく設定しても再起動すると設定が 1904 年 1 月 4 日になる場合,次の手順を行う.これで解決しない場合はサービスプロバイダに持ち込む.
iBook にはバックアップバッテリがない. PRAM の初期設定日付は機種によって異なる.他の機種では製作した Apple 技術者の誕生日などという場合もある.
- 1. Power Manager をリセットする.( iBook の Power Manager のリセット法)
2.次に iBook 終了状態で AC 電源アダブタを外し,バッテリから起動する.
参照:
99/ 項目 "iBook:バックアップバッテリなし(継続)"
99/9/12 項目 "iBook:バックアップバッテリなし"
● Fuji XEROX JetWind500C:リモートアクセス障害
横田氏からお寄せいただいた. Fuji XEROX JetWind500C を接続している iMac (DV) で内蔵モデムからリモートアクセス接続しようとすると,「他のアプリケーションによってポートが使用中です」という旨のエラーが表示されてインターネット接続できないことがある.
回避法はプリンタの USB ケーブルを抜いて接続する.日常的にはプリンタの USB ケーブルを接続しないで,プリントする必要があるときだけ接続して使用するという使い方をするとよい.
本障害は,仮想記憶を切った状態での EPSON 社製インクジェットプリント印刷後のリモートアクセス障害と類似しているように思えるが,仮想記憶の入切との関連はなく,仮想記憶を使っても使わなくても発生するそうである.(こうした障害はケーブルの不良という場合もある)
● Dreamweaver3/Fireworks3 のシリアルナンバートラブル
マクロメディア社のページ.ユーザ登録カード,マニュアルには 2 行に見える登録番号が記されているが,実際の登録番号は 1 行目だけであることと, Dreamweaver の登録番号入力欄にあらかじめ "DWW300-" という記号が入力された状態で表示されるがこれは不要であり消去してから正しい登録番号を入力することなどの内容.
● Microsoft 社製品の Mac OS 9 対応状況
マイクロソフト社はマッキントッシュ対応製品の各種 OS 対応状況を更新した. Microsoft Excel 98 アップデータ (VBA を利用して"TXT", "PRN", "CSV", "DIF" 各形式のテキストファイルの書き出しでは日付情報の「年」部分はすべて 4 桁年として書き出されるようにするほか)も公開されている.以下のような内容である. (宮下氏からお知らせいただいた)
Internet Explorer, Outlook Express
Office 98
- Outlook Express 5.0:マルチユーザを含み Mac OS 9 対応
Outlook Express 4.5:通常使用で致命的な問題はないが,マルチユーザ環境は動作保証外
Internet Explorer 4.5:通常使用で致命的な問題はないが,マルチユーザ環境は動作保証外
●AppleVision 1710AV と Mac OS 9
- これまで発表されている各種アップデータを施している場合,通常使用で致命的な問題はないが,以下のような問題が知られている.いくつかは本ページでも項目化されていた.
「Office 98 共通」
・Office Manager コントロールパネルを開けない
・なめらかな文字で表示 ON でダイアログ内で文字切れ
.暗号化されたファイルは Office では解凍不可
・制限付き/パネルユーザーは Office を初回起動不可
・制限付きユーザーは Office Manager から起動不可
.制限付き/パネルユーザは Clip Gallery が使用不可
「Word 98」
・縦書時の取り消し線が左寄りになる
・ ESC キーでキャンセルするとインライン入力不可
「Excel 98」
・グラフ書式設定ダイアログが正しく表示されない
「PowerPoint 98」
・画像を含むプレゼンを 4.0J 保存するとハング
・字/単語単位のサウンド効果アニメーションが遅い
Mac OS 9 は AppleVision 1710AV に対応した最新のソフトウェアが入っている.そのため, Mac OS 9 インストール後に AppleVision 1710AV 用の以前のソフトウェアをインストールすると問題が起きる場合がある.
● MAXpowr 2.0 の撤去
佐藤氏からお知らせいただいた.不具合報告のあった Newer 社 G3 カード用のドライバ MAXpowr 2.0 が同社のページから撤去されていて,同ドライバにはいくつか不具合が発生すると掲示されている.
参考:
00/1/18 項目 "MAXpowr 2.0 と MacsBug の非互換"
● NortonAntiVirus の AutoProtect 機能と B'sCrew
Murakami 氏から NortonAntiVirus の AutoProtect 機能と B'sCrew 2.1.8 がコンフリクトし,ファイル共有をオンにしている場合,2 割程度の確立で MO マウント時にフリーズするとお知らせいただいた.ただし,シマンテックサポートは認めていないそうだ. (G3 DT266/Mac OS 8.1)
私の環境 ( PowerBook G3 Series 300MHz/Mac OS 9 )でもこれらの両ソフトウェアを使用しているが,特にマウント時に問題は感じていない.(B'sCrew は SCSI 機器マウント時にアプリケーション本体からマウント.コントロールパネルや機能拡張類は全て外している)
● QuickTime 4.1:QuickTime VR URL ホットスポットの問題
TIL: 60694 : QuickTime 4.1: Issue With QTVR Hotspots
QuickTime 4.1 北米版で QuickTime VR URL ホットスポットに問題があり QuickTime VR を掲載している Web ページでの QuickTime VR 閲覧に困難が生じている.本 Apple Tech Info Library ではディベロッパー向けの回避法を掲載している.
Apple はこの問題を確認し,どのように修正を公開するか検討している段階だそうだ. QuickTime 4.1 北米版はこのほかにもオーディオ CD の再生ができない場合があるなどの問題が報告されており,修正版が出てから利用する方がよいのではないだろうか.
[ 00/1/21]
●「キーボード・マガジン」付録 CD-ROM が AutoStart 汚染
リットーミュージック刊のインプレス音楽雑誌「キーボード・マガジン」2月号 (2 月 18 日発売) 付録 CD-ROM が AutoStart A ウイルスに感染していることが 20 日に明らかになったという情報を受け取った.(本項目を作成しているのは 20 日) 同雑誌は 15 万部発行されている.現時点で同社ページにこの問題についてのアナウンスはない.
以下に述べるような防止策が取られていない場合や抗ウィルスソフトが機能していない Mac OS 8.1 以前の Power Macintosh では汚染 CD-ROM を挿入しただけで感染,被害が出る.
AutoStart についてはこれまでに発表された項目一覧から適当なページを参照されたい. Mac OS 8.1 までの Power PC では感染,被害の可能性があるが, QuickTime 設定で CD-ROM 自動再生機能を切ることにより感染を防止できる. Mac OS 8.5 以降では感染しても発症することはないが,同様に QuickTime 設定する必要がある.
AutoStart はいまだに感染報告をいただいているワームである.
追記:
Rittor Musid Jam にお詫びとお願いとしてリットーミュージックが AutoStart 汚染について告知したことを Arp 氏からお教えいただいた.
● Mac OS 9 Audio Update (北米版)
Read Me には以下のように書かれている.
Mac OS 9 Audio Update 1.1 がインストールされている Macintosh ではインストールできない.当面の回避法は "Apple Audio Extension" 機能拡張を外してからインストールする.(TIL: 25095 : Mac OS 9: Audio Update 1.2 Installation Difficulties)
- Mac OS 9 での USB オーディオ対応を改善する. Harman Kardon iSub スピーカ ( iMac (Slot Loading) のみで使用できる) に対応.また, DVD ムービーの再生を拡張する.
以下のファイルを含む.
以下の環境が必要.
- ・ MacOS ROM 3.2.1
・ USB Audio Extension 1.0.1
・ Apple Audio Extension 1.0.1
USB PCI カードでは機能しない.
- ・内蔵 USB ポート装備の Macintosh
・ Mac OS 9
非公式であるが, DVD 再生時の音声と映像の同期問題について改善があると Apple は言っている. Apple DVD Player 2.0 については同時に QuickTime 4.1 を使用するとよりよい結果があるとも言っている.(全て北米版)
追記:
Apple Audio Extension 1.0.1 に不具合があり,リモートアクセス中にスリープしたりシステム終了するとフリーズする.
● QuickTime 4.1 (北米版)
現在, "QuickTime Updater" によるかダウンロードツールによるアップデートのみである. FTP されているようだが,アクセスすることができない. Apple によれば FTP もじきに公開されるそうである.
HTTP でのストリーミングが可能となったため,これまで困難な環境でも見えるように改善があるだろう.未確認であるが,聞くところによれば 2 GB 超ファイルに対応したようだ.今回の 4.1 バージョンから 68K Macintosh は非対応となっている.
● GameSprockets (北米版)
以下のファイルを含む.
- ・ DrawSprocket 1.7.3:ゲームソフトウェアでの描画
・ InputSprocket 1.7.3:ジョイステックなどの入力装置対応
・ NetSprocket 1.7.1:AppleTalk, TCP/IP ネットワーク対戦機能
・ SoundSprocket 1.7.1: 3D サウンド効果
[ 00/1/20]
●アライドテレシス社製 CenterCOM820 シリーズと Power Mac G4
山田氏からいただいた.アライドテレシス社製 CenterCOM820シリーズ Ethernt ハブを用いて Power Mac G4 を Ethernet に接続しようとしても接続できない場合がある.それまで 9500 で使用していた環境を Power Mac G4 に入れ替えて 10 Base-T での接続を試みたがつながらなかったそうだ. Apple Tech Exchange にも同様の報告がある.山田氏がアライドテレシス社に調査を依頼したところ, Power Mac G4 がないために分からないという回答であった.
● iMac:システム終了後も電源が落ちない
iMac でシステム終了してもマシン本体のパワーランプが消灯せず点灯したままになるというトラブルが起きる場合がある.私の周辺のユーザでもこの問題を訴えてくることがあった.
この問題は MacFixIt が "Green Light of Death" として取り上げていて,その名称で問題を呼ぶこともある.
この問題について,たんま氏は氏のたんまのトラシュー日記というページの 1月 18 日記事に以下のようにこれまでの情報をおまとめになり,情報を収集されているそうである.
● iMac:スリープから復帰できない
- (1) Green Light of Death は Rev.A から最新の iMac DV まで,すべてのリビジョンで報告されている.
(2) Green Light of Deathを発症する原因は様々考えられる.
(3) Rev.A&B に関しては,アナログビデオボードの不良によるとみられる Green Light of Death 発症が多数報告されている.また,この場合,購入後1年前後で発症する場合も多い.
- ・USB接続による不具合
・静電気による不具合
・システム的な不具合
・PRAMの不具合
・ロジックボードの不良
・アナログビデオボードの不良
(4)アナログビデオボードの不良によるGreen Light of Deathは,静電気と何らかの関係があるかもしれない.(ただし,アースされている場合がほとんどの米国でも,アナログビデオボードの不良が多数報告されている.)
(5)アナログビデオボードに問題がある場合は,画面がゆらゆらと揺れる症状を併発する事がある.また,コンセントを着脱して使い続けると,最悪起動しなくなる場合もある.
(6)アナログビデオボードの不良の場合の修理費はおよそ 3 万円である.
iMac がスリープから復帰できないという問題は米国でも多く報告されているようだ. Apple はこのような場合に次のような項目を試すように伝えているようだ.
一般的なスリープに関する問題は以下の Apple Tech Info Library において触れられている.
- ・マウス/キーボード以外の全ての USB 機器を外して障害が起きるかどうか確認する.
・ PRAM クリアする.
・ "省エネルギー初期設定" (システムフォルダ/初期設定フォルダ内) を捨てる.
・機能拡張拡張マネージャで Mac OS 全てにして再起動する.
関連TIL: 30894 : Mac OS: Energy Saver Troubleshooting
なお,これまで私のページでは静電気のアースが不十分である場合にこうした症状が発生することを何度か触れている.また, "Multiprocessing" フォルダを機能拡張フォルダがら外すと復帰障害を起こす場合があることも書いている. ( 99/11.11 項目 "iBook:Mac OS 9 でのスリープ復帰障害と Multiprocessing" )
- 1.メニューからのスリープと復帰が正常に行える場合は他のソフトウェアの問題であり,省エネルギー機能の問題ではない.
2. Disk First Aid を用いてハードディスクの問題でないか調べる.
3.ハードディスクドライバの問題.(損傷,非互換)
4.非互換の機能拡張が原因の場合.(スクリーンセーバ,セキュリティソフトウェア)
5. "省エネルギー初期設定", "Finder 設定" を捨てて再起動する.
6. PRAM (NVRAM) クリア.
7.各モデルに必要なアップデートを行う.
8.7300 や 7600 では 2-3-4-6 GB Firmware Utility を試す.
(参照: 97/11/22 項目 "2-3-4-6 GB Firmware Utility" )
9.システムのクリーンインストール
10.ここまでに問題が見られない場合,RAM,電源,アナログボード,ロジックボードまたはハードディスクに関わる問題である. RAM を含め,最近インストールしたものを外して試す.それでも問題が継続するようであれば,サービスプロバイダに連絡する.
もし,これらを試しても障害が持続する場合は,サービスプロバイダに連絡することになるだろう.
● LaserWriter 8.7:印刷が遅い (継続):これまでいただいた回避法のまとめ
Mac OS 9 の LaserWriter 8.7 を用いて和文を出力した場合に 1 ページ出すのに 5-10 分かかる場合がある問題について,太田氏はスプーリングに時間がかかっているということを発見された. (Mac OS 9 + LaserWriterJ1- 8.7. iMac Rev.A と PB5300CS で確認) そのため,スプールファイルを作らないようにバックグラウンド印刷を使わない設定にしたところ問題は解消したそうである.
これまでいただいた回避法をまとめてみる.
参照:
- ・ Adobe PS を使用する. (山田氏,今井氏)
・ PDF 化したものを出力する.(虻川氏)
・ "ダウンロード可能フォントの制限なし" の設定にする.(渡辺氏)
・細明朝体と中ゴシック体のフォントを Mac OS 7.6.1 のものと入れ替える.(坂本氏)
・バックグラウンド印刷を切る. (太田氏)
99/11/26 項目 "Mac OS 9 英語版+JLK:LaserWriter 8.7 での印刷が遅い場合"
99/11/28 項目 "LaserWriter 8.7:細明朝を含むファイル印刷が遅い (継続)"
99/12/1 項目 "LaserWriter 8.7:細明朝を含むファイル印刷が遅い (継続):回避法"
99/12/18 項目 "LaserWriter 8.7:細明朝を含むファイル印刷が遅い (継続):別の回避法"
00/1/14 項目 " LaserWriter 8.7:印刷が遅い (継続)"
●マルチモニタ/マルチユーザでデスクトップピクチャが切り替わらない
マルチモニタ環境で Mac OS 9/マルチユーザを設定していると,ユーザを切り替えたときにメインスクリーンのデスクトップピクチャは切り替わるものの,セカンドモニタの方が切り替わらないという問題があるそうだ. Apple でも問題が発生することを確認している.
● FAQ:iBook でパスワード保護が使えない
iBook ではパスワード保護機能は使えない.
[ 00/1/18]
● arvel 製 USB ハブ "H21 USB-MT" の iMac での障害
近藤氏からいただいた. arvel 製 USB ハブ "H21 USB-MT" について iMac 接続時にシステム終了しても再起動してしまうという障害が発生する場合がある.これは "H21 USB-MT" に電源が入っている機器を接続すると, USB 機器や iMac の Revison に関わらず発生する.
近藤氏がメーカに問い合わせて 2 ヶ月後の今月10日に「今週よりより改修品がデリバリー開始された」との返事があり 12 日にその改修品が手元に届いたそうである.改修品では障害は発生しなくなっている.
同製品で同様の障害が発生する場合はメーカや販売店に問い合わせてみるべきであろう.
● MAXpowr 2.0 と MacsBug の非互換
佐藤氏からいただいた.Newer 社の G3 カード用のドライバ MAXpowr 2.0 と MacsBug 6.5.4a6 がMac OS 8.6 下で非互換であり, Macintosh 起動途中でデバッカーに落ちてしまうとのことである. MacsBug を外すことで正常に起動できるそうだ.
●静電気の季節
今井氏から iMac などポリカーボネート筐体の Macintosh での静電気問題について,発生しやすい季節となっているとお知らせいただいた.
システム終了後も電源が落ちないとか,スリープ復帰障害などももともとは静電気からくるフリーズ時のリセットからの影響によるアナログボード (映像回路基板) の損傷が起きているのではないかとご指摘になっている.(以下「 Tech Exchange にみる最近の事例)
氏は田中求之氏の掲示板で事例を収集されている.
参照:
99/2/1 項目 " iMac :静電気による障害" ほか
●終了時のフリーズ
上記項目のように静電気に起因する起動,終了障害は,一方で USB 機器,ドライバとの関連でも発生する. USB 機器も外してテストしてみる必要もあるだろう.
上野氏からは, Power Mac G4 350/DVD について,終了時にフリーズするようになったが, Mac OS 8.6 では問題なかったコントロールバー項目を外したところ改善したそうである.
● Netscape Communicator 4.7:PDF 出力回避法
00/1/14 項目 "Netscape Communicator 4.7:PDF Writer 出力の問題" で触れた Netscape Communicator 4.7 から Adobe PDF Writer 出力時の問題回避法として,つかはら氏から PrintToPDF というシェアウェアを使用する方法をお教え下さっている.
Adobe Acrobat 4.0 があれば,直接 Acrobat で Web ページを PDF として保存することもできる.
●ハードディスクドライバとマウス
今野氏からいただいた.氏の環境 (G3 MT 266+テックパーツキーボード+Apple ADB マウス) においてマウスポインタの動きがぎこちない場合があり (移動時に小刻みにふるえながらワープするような症状が発生する),システムフォルダ CD からの起動でも問題が発生することから,ハードディスクドライバとの関連が疑われた.そこで, Mac OS とドライブ設定のバージョンとの関連をお調べになったところ,次のような結果となった.
ただし, Finder で異常が見られる場合でも,Jedit や Netscapeなどの一部のソフトウェアがアクティブであったり,マウスコントロールパネルを開いた状態だと症状が見られないそうである.
- 8.6 & J1-1.7.2=異常
8.6 & J1-1.6 =異常
8.5 & J1-1.7.2=異常
8.5 & J1-1.6 =正常
● FAQ:モデムやルータが勝手に接続する
Q : 何もしないのにモデムやルータが接続し始めてしまいます.
A : 次の各項を確認するか試すかする.
考えられる原因を以上のようにあげていくと,最近の Macintosh はインターネット接続環境下で使用することが当然のようになっているのだと今更ながらに思ってしまう. Netscape Communicator/Navigarotr 4.0 以降のアプリケーション終了後の自動接続は,特定のページをブラウズした後に「tcpfin」パケットがその WWW サイトに向けて発信されることが原因.
- 1.「リモートアクセス」コントロールパネルの「プロトコル」タグの「TCP/IP 利用アプリケーション起動時に自動接続する」のチェックを外す.
2.「TCP/IP」コントロールパネルの利用者モードを変更して出てくる「オプション...」ボタンを押して出るダイアログの「必要な時のみにロード」にチェックを入れる.
3.「日付 & 時刻」コントロールパネルの「ネットワーク・タイムサーバを使用する」のチェックを外す.( Mac OS 8.5 以降)
4.「Web 共有」コントロールパネルを使用停止にする.
5.「ソフトウェアアップデート」コントロールパネルの「自動的にソフトウェアアップデートする」の予約を切る.
6.ファイル共有でネットワーク上のボリュームを自動的にマウントする設定にしない.
6. Mac OS 8.6 で「TCP/IP」コントロールパネルの設定が DHCP 接続になっていて定期的に接続に行くような場合,他の方式に変更する.
7.「機能拡張拡張マネージャ」コントロールパネルで「 Mac OS すべて」を選択して起動して試す.
8. Netscape Communicator/Navigarotr 4.0 以降についてアプリケーションを終了すると回線が切断されていても接続し始める場合,先に Netscape を終了してからモデム/ルータを切断するようにする.
9. Outlook Express を使用している場合,初期設定で自動的にメールのチェックをするのチェックを外す.また,他のメール等インターネットソフトウェアでの同様の設定を確認する.
[ 00/1/14]
更新し始めて,なぜかプリント関連が多くなった.ついでに TIP もつけてみた.
● Netscape Communicator 4.7:PDF Writer 出力の問題
Netscape Communicator 4.7 から Adobe PDF Writer によって PDF 書き出しをするとやや時間がかかる場合があり,(1分程度以上) その間, Macintosh の動作はぎこちなくなる.この間に他の動作をすると Macintosh がフリーズする場合もある.書き出し中は何もしない方がいいだろう.このような時間がかからない場合もあり,(概ね 2 回目以降ではないだろうか) 必ず起きるわけではないようだ.
また,保存された PDF ファイルは必ずしも正確に保存されているとは言い難い場合があり,一部が抜けていたり,最後まで保存されていなかったりした.
Microsoft Internet Explorer 4.5 でも比較したが,こちらでは Netscape で見られたような問題は起きず,正常に出力された.
● EPSON プリンタ:複数モニタでのプレビュー表示の問題
木村氏によれば, EPSON プリンタ (PM-2000C, PM-9000C) を複数モニタで使用した場合,印刷プレビューが両方のモニタにまたがって表示される.移動させたり縮小表示することもできない.
木村氏が EPSON に問い合わせた結果,仕様であることが分かった. EPSON のプリンタドライバのプレビュー機能はモニタの解像度を自動判別して大きさを設定していて,複数モニタの場合,合計のドット数として判断される.例えば,左に13インチ (640×480),右に16インチ (832×624) を置いた場合, 1472×624 の画面があると判断して (中央に) 表示しているそうだ.(上下に配置すると 832×1104 の画面として表示する)
● LaserWriter 8.7:印刷が遅い (継続)
今井氏より, Adobe PS を使用することで回避できるとお知らせいただいている.
参照:
99/11/26 項目 "Mac OS 9 英語版+JLK:LaserWriter 8.7 での印刷が遅い場合"
99/11/28 項目 "LaserWriter 8.7:細明朝を含むファイル印刷が遅い (継続)"
99/12/1 項目 "LaserWriter 8.7:細明朝を含むファイル印刷が遅い (継続):回避法"
99/12/18 項目 "LaserWriter 8.7:細明朝を含むファイル印刷が遅い (継続):別の回避法"
● PM-800C:印刷後のリモートアクセス接続障害 (継続):仮想記憶との関連
下記の参照項目で記した, EPSON PM-800C でプリント後にリモートアクセスが起動できなくなる障害について,いったん USB 関連機器の問題として原因を記述したが,それでも障害が改善されないことが判明した.
下條氏がさらに探求された結果,仮想記憶を入れることにより回避できることが分かった.下條氏からの連絡で, EPSON で検証したところ, EPSON でも仮想記憶を切ると障害が発生することを確認した.現在調査中であり,今のところ回避方法は仮想メモリを入れることしかないそうである.
参照:
99/12/21 項目 "PM-800C:印刷後のリモートアクセス接続障害"
99/12/24 項目 "PM-800C:印刷後のリモートアクセス接続障害 (原因)"
● TIP:LaserWriter 用紙設定の保存法
LaserWriter ドライバからユーザの用紙設定を初期設定に保存するには,希望の用紙を選択した後 option キーを押しながら「OK」ボタンを押すと,ダイアログが出現するのでそこで「保存」を選択する.
● Greg's Browser 2.6.1:日本語の文字化け
Greg's Browser 2.6.1 で Greg's Browser の初期設定のアンチエイリアスをチェックしていると,表示される日本語などの項目名が文字化けする.回避法は Greg's Browser のアンチエイリアスの設定をオフにする.
● MakeFreePage Ver1.0b1
橋本氏からお知らせいただいた.飯森氏が MakeFreePage Ver1.0b1 という仮想記憶メモリ整理ツール を昨年末に発表なさっている.仮想記憶動作が速くなる場合があるそうだ.
MakeFreePage は仮想記憶使用時にメモリの整理を行って free page を大きくする.free page を大きく取ることに伴い, system heap を最小にすることで仮想記憶への書き込みを最小限にすることとマッピング作業が簡素化され,その結果,仮想記憶動作を速くするのがねらいである. Mac OS 8.1 以降の仮想記憶で有効.
橋本氏によれば,本ユーティリティに添付されている ReadMe に Mac OS の メモリ管理について書かれていて,大変参考になるということである.飯森氏はその中で Mac OS のメモリ管理に関して不十分な解説が一般に行われることがあるとしている.(私のページでも飯森氏には何度かご指摘をいただいている)
飯森氏の文書には含まれていないが, Finder をリセットすることでこうした Mac OS の占有メモリリークを初期化できるというよくある誤解がある.この点について, Finder のリセットをすることでそうした効果があるというのはもちろん誤りであるが,一方で,常駐ユーティリティの Finder にメモリリークを起こすバグのある場合にはその範囲で効果があるそうだ.橋本氏によれば,本ユーティリティを使用することで,起動後使用に伴って増大した Mac OS のメモリ占有量が起動直後の状態に戻ったそうである.
● Final Cut Pro 対応 PowerBook
TIL: 32082 : Final Cut Pro: PowerBook Support
Final Cut Pro は PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) に対応している.入出力,編集の全ての機能拡張を使うことができる.ビデオ録画と再生は Newer Technology FireWire 2 Go card で対応している.他のカードバスでの対応はテストしていないというような内容.
● Apple Cinema Display の対応解像度ほか
山下氏は Build to Order (BTO) で Apple Cinema Display と Power Mac G4 (AGP Graphics) を購入なさった.そのセットアップの様子をページで公開なさっている.プレインストールされた (メーカのデバッグ用?) システムが削除されずにそこから起動したことと, Power Mac G4 の NVRAM に非対応解像度が記録されていることから問題が起きたそうだ. iMac (Slot Loading) や Power Mac G4, iBook の初期ロットでは不適切なシステムフォルダがインストールされていたというようなことが起きている.
TIL: 58437 : Apple Cinema Display: Technical Specifications を見ると Apple Cinema Display は 800×500 以上 (他には 1024×640, 1280×800,1600×1024) に対応していて, 640x480 の解像度には非対応ということのようだ.
参照:
PRAM と NVRAM のクリア
モニタのトラブル
● Open Transport 2.6 英語版での使用
MacFixIt 00.1.10 は Open Transport 2.6 インストール後の再起動で Macintosh がアドレスエラー,OT Utility Lib が見つからないなどの理由でクラッシュし起動できないという報告を 3 例紹介している.
私は英語版を日本語 Mac OS 9 にインストールしているが,何も問題は出ていない.大変安定している.いくつか表示されるアラートなどで英語表示されるものがある程度で,日本語版で使用することに問題はあまりないようだ.
篠田氏によれば, Open Transport 2.5.x の時に icmp echo パケットを頻繁に飛ばしていたものが,出さなくなっているそうだ. 多分, DoS attack 対策ではないかということである.
● MacWORD、MacVJEシリーズの販売終了及びサポート先の変更について
[ 00/1/11]
● Apple Legacy 2000 CD
Apple の SRF Direct で Macintosh 旧機種用の "Apple Legacy 2000 CD" が限定発売された. これは 68k Macintosh で起動可能な CD-ROM で, 68k で動作可能な Open Transport を含むインストーラディスクイメージのセットが入っている.また,同時にフロッピーディスクディスクのセットも限定発売された.北米のみの直販である. (SRF Direct については次項参照)
"Apple Legacy 2000 CD" (部品番号 LGX-APLSRF-0128)
"Apple Legacy 2000 Floppy Disk Set" (部品番号 KT-8004)
- System 7.5.3, System 7.5.5 Update, Open Transport 1.1.2, OT/PPP.
● SRF Direct: 旧機種用 Apple 直販
SRF Direct に Macintosh や Newton ほか旧機種用の直販(Support Related Fulfillment (SRF) Direct) の一覧,価格,電話先などが出ている.ソフトウェアはほとんど FTP からも入手できるものであるが,ハードウェア (パーツ) もある.残念ながら日本国内では利用できない.北米のみ.
● Language Kit で Sherlock 2 を使う
TIL: 58562 : Mac OS 9 and Language Kits: Setting Sherlock 2 to Show Foreign Characters
Japanese Language Kit を使用した場合に英語版 Mac OS 9 の Sherlock 2 で検索し,表示フォントを変更して日本語の結果表示をさせる方法.
● USB ドライブからのディスクイメージ作成
- 1. "Appearance" Control Panel を開いて Font タブを選択する.
2.Views Font ポップアップメニューから Osaka を選択する.
TIL: 58560 : Disk Copy: Using with USB Drives
USB フロッピードライブからのディスクイメージは Disk Copy 6.3.1 以降を用いて,先にドライブにフロッピーを挿入してから行えば可能であるほかの内容.
● Mac OS 8.1:AppleShare 6 サーバのフォルダ容量計算
TIL: 60682 : Mac OS 8.1: Hangs When Calculating Folder Size on Server
Mac OS 8.1 でAppleShare 6 サーバのボリューム内のウインドウを開いてそのウインドウ内の全ての項目にアクセス権がない場合,リスト表示の「フォルダ容量を計算する」オプションを使用可にしているとハングする (ハングしたかのように処理が遅くなる.) また,「情報を見る」を選択しても同様. Mac OS 8.5 で解消されている.
[その他]
File Buddy 5.3.3J
[ 00/1/8]
● DVD Software 2.0 がインストールできない場合
DVD Software 2.0 がインストーラを起動してもインストールできないと拒否され,インストールできない場合があるようだ
その場合,"Software Installers" フォルダ内の "Apple DVD Software" フォルダを開いて, "Install DVD Software" をダブルクリックする.そうするとやはり拒否されるが,そこでカスタムインストールを選択するとインストールできるという.また, TomeViewer によってインストールすることも可能であるという情報もある.
参考:
99/12/26 項目 "Apple DVD Software 2.0"
● Apple DVD プレーヤが同期しない (継続)
Apple DVD プレーヤでは DVD の映像と音声が同期しない場合があるという問題が知られている.
これまで本障害について触れた項目の中で何度か私が繰り返し書いたように,私の得ている情報によれば, Apple はこの同期障害に関して 3 種のアップデータを作成している.そのうち, " Mac OS 9 Audio Update 1.1" と "Apple DVD Software 2.0" は公開された.従って最低でもこれらをアップデートする必要がある. DVD Software 2.0 を使用することで同期されるようになったという例もあるそうだ.
しかし, Apple が作成した同期障害に関するアップデータはそれらふたつではまだ完全なものではないということになる. MacFixIt など一部で QuickTime の問題が関連していると言われているが,私は残ったアップデートが QuickTime 4.1 であったかどうかは確認できていない (が,ありそうな話ではある).
音声に関連したソフトウェア使用時に仮想記憶を切って使用することは常識の範囲のものであり, Apple DVD プレーヤ使用時にもそのようにすべきだろう.
追記:
本日項目 "iMac DVD-ROM Update 1.0" も参照のこと.
参照:
99/10/11 項目 "Apple DVD Player version 2.0 beta 2 の Mac OS 8.5.1 上での再生障害"
99/10/23 項目 "Apple DVD Player version 2.0 beta 2 の再生障害(継続):当面の回避法"
99/12/24 項目 " Mac OS 9 Audio Update 1.1"
99/12/26 項目 "Apple DVD Software 2.0"
● Final Cut Pro 1.2 の QuickTime 4 Pro の登録方法
日本語 TIL に Final Cut Pro 1.2: QuickTime 4 Pro の登録方法についてが公開された.それによると Final Cut Pro 1.2 には添付されている QuickTime 4 Pro の登録方法が記されていない.登録法法は以下.
● Sherlock 2:「人々」検索の結果表示上限
- 1.「名前:」のフィールドに「QuickTime 4 Pro」と入力
2.「ユーザ登録番号:」のフィールドに,添付書類にある QuickTime 4 Pro のシリアル番号(“-”を含む)を入力し,登録を続ける
Sherlock 2 の「人々」の検索結果では 40 サンプル表示がそれらに対応したプラグインの上限である.これ以上は表示されない. Apple はこの上限を拡張するよう要請していて,拡張される見込みであるが,それがいつになるかは不明である.
● iMac DVD-ROM Update 1.0
iMac DV, iMac DV/SE でいくつかの DVD-ROM を読めるようにする.また,読めない DVD ディスクの場合に読めないという判断を速くする. iMac DV,DV/SE では読めない DVD-RAM があるが,これまで,それらを判断するのに時間がかかり,その間マシンが操作できないという問題が起きていた.
このアップデータをハードディスクにコピーし,開いているファイル類は全て閉じ, CD/DVD ディスクがドライブには行っていないことを確認してから実行する.ファームウェアを書き替えるために,インストールは慎重に行うこと.
●新型 Macintosh と LinkSys EtherFast 10/100 Dual-Speed 5-Port Workgroup Switch の非互換
TIL: 32076 : iBook, iMac (Slot Loading), G4 (AGP): Auto-Negotiation Issues With LinkSys 5-Port Switch
iBook, iMac (Slot Loading), G4 (AGP) と LinkSys EtherFast 10/100 Dual-Speed 5-Port Workgroup Switch との買田で自動認識機能に問題が発生し,リンクが確立できない.
● DiskWarrior 2.0
常時ディスクを保護する DiskShield を含むそうだが,これがどういう機能なのかは現時点では詳しいことは分からない.また,ディレクトリのフラグメンテーションをグラフで表示するそうだ. (PlusOptimizer がついてくるらしい) 従来バージョンからの無償アップデートはなく, CD-ROM を購入する.
● EGWORD Ver.10.0.1 アップデータ
EGWORD Ver.10 の以下の点を改善するそうだ.
● AQUAZONE の 2000 年問題
- ・プラグインの「表拡張」を OFF にして,数値書式が設定してあるセルをクリックすると, EGWORD が終了する.
・プラグインの「図形グループ」のうち「図形(表示のみ)」だけを ON にした状態で,図形のある文章を開き,ページ書式の設定や EGWORD 10 形式以外の書き出しを行うと終了する.
・図形が入った文書ファイルを EGWORD 8.0/7.0 形式で保存した場合,データが不正になる.
・図形が入った文章を EDF 形式で保存した場合,データが不正になる.
・ PDF形式で保存すると,縮小をかけた文字が元のサイズに戻ってしまう.
・エディタモードでひな形保存を行うと,行・桁表示のフォントが変わる.
・「罫線を消す」ツールを使って表の枠線を消した後に,セルの編集をすると終了してしまう場合がある.
・目次作成ダイアログの区切り線の色の表示が,ポップアップで選択した色と異なることがある.
・図形モードで EPSF 形式の画像を貼り込んで印刷を行うと,画像がきれいに印刷されない.
・メモリの必要条件の「最小サイズ」を初期値から変更して EGWORD を起動すると,初期値の最小サイズに戻ってまう.
・カタログ登録ダイアログを開き文字列を入力した後,「登録」または「キャンセル」ボタンを押すと EGWORD が終了する.
・縦書き編集で袋とじの文書において,文書の中央から左側に図形が移動せず,また左側に図形を描くことができない.
AZ熱帯魚カタログを選択すると「スクリプトエラー」が発生するが,「続行」ボタンをクリックする,また, 2000年1月1日以降の日時が設定されていると起動できないため,1999年12 月31日以前の日付に設定するという内容.
[その他]
FireWire 2.2.2
iMac DV, iMac DV Special Edition, Power Macintosh G4 で現行の FireWire 2.2 の問題を改善する.iMovie から DV カメラへのデータ転送の改善,FireWire ハードディスクの信頼性の改善など. Blue & White G3 に使用する場合, Mac OS 9 または, G3 Firmware Update 1.0.2/1.1 をインストールしている必要があると書かれている.
日本語版 Mac OS 9 の FireWire は既に 2.2.2 であるのだが....
[ 00/1/5] 追加分
● Open Transport 2.6 の公開
Mac OS 9 あるいは Power Mac G4, iBook , iMac (Slot Loading) の一部機種にインストールされた Mac OS 8.6 の Open Transport 2.5.x で起きていた DHCP に関する障害を修正する Open Transport Update (北米版) が公開された. Open Transport Tuner 1.0 で修正された DoS 関連攻撃にも対応している.
未入手のためよくわからないが,これまでの経験からすると Open Transport 関連は北米版であっても,日本語版に使用して問題はなかった.ただし,日本語版での初期設定に記録された設定は受け継がれないだろう.(かつて Open Transport 関連をインストールすると System スーツケースが書き替えられた場合があったので注意.そのような場合,日本語版アップデータが公開されてもアップデートされなかったり,アプリケーションなどがインストールできないというようなことが起きる可能性がある)
追記:
入手して, Mac OS 9 インストール用日本語システムにインストールしてみた.書き替えられるのは以下の機能拡張である.
System スーツケースの書き換えなど他のファイルの書き替え,インストールはなかった.日本語の設定はそのまま使用できている.日本語システムにインストールして使うことは可能のようだ. OT Tuner 機能拡張がインストールされている場合は自動的に外すそうだ. (私は北米版を推奨しているわけではない.日本語版が出るまで待つことを推奨するが,暫定的に置き換えて使用することは可能だと思われる)
- "Open Transport" 2.6
"Open Transport ASLM Modules" 2.6
私は DHCP の問題が起きる環境でなかったため, DHCP に関する改善がどの程度かは確認できない.また, Open Transport Tuner を使っていないので Open Transport Tuner で問題が起きていたわけでないため確言できないが, Open Transport Tuner で起きるといわれていたような再接続時の問題を Open Transport 2.6 インストール後に確認することはできなかった.
追記 2 :
竹内氏より,氏の PowerBook 2400c/180 + BOOSTER G3 320 と MN128-SOHO の環境で DHCP からの IP 取得が正しく行われるようになったとお伝えいただいた.
[ 00/1/5]
● Final Cut Pro:シリアル登録できない
Final Cut Pro 日本語版のシリアル登録ができない問題がおきているようだ.アップルのサポートに連絡すると暫定のシリアル番号を告げられるそうだ.また,連絡した場合は後日対策ができた時点でアップルから知らせてくれるという.
● iMac DV:Final Cut Pro 1.2 非互換
アップルは TIL: 58498JC : iMac DV: 現在のところ Final Cut Pro 1.2 はサポートされていません
において, iMac DV と Final Cut Pro 1.2 の間に機能拡張のコンフリクトがあるため断続的なフリーズを引き起こす場合があると発表した.
外部ビデオ入力として FireWire を選択した場合にフリーズが発生する場合があるほか,他の問題に遭遇する場合があるとしている.
● Open Transport Tuner 1.0
ある種の DoS (Denial of Service) が Macintosh をハングさせる可能性があり,それをなくすために Open Transport のオプションを切るための "OT Tuner 1.0" という機能拡張を含む. Mac OS 9/Open Transport 2.5.2 または Open Transport 2.5.1 を組み込まれた Mac OS 8.6 (PowerMacintosh G4, iBook, iMac (Slot-loading) の最初に出荷されたモデルにインストールされている) のみが対象.固定 IP による接続形態において可能性があるが, DHCP や PPP による動的 IP 取得によるネット接続では不要 (問題が出る場合がある).
この問題は,昨年末にジョージア工科大学 の John A. Copeland 氏が Mac DoS Attack として発表したものである.それは,悪意ある攻撃を固定 IP をもった Mac OS 9/Open Transport 2.5.2 の Macintosh に対して行うことのできる可能性を理論的に示したものであるが,実際にこのような攻撃が行われたことはない.
29 バイトのパケットを受け取った Mac OS 9 の Open Transport 2.5.2 はやや大きい 1500 バイトのパケットを返すことを利用したもので,分散した多くのマシンから誤ったターゲット IP を Macintosh に送りつけることで Macintosh がダウンする.また,複数の Macintosh を分散マシンとして利用し,他のコンピュータに対して増大したパケットを送りつけるようにすることも可能である.
Apple は次の Open Transport のバージョンにこの問題を防ぐ機能を組み込む予定である.本機能拡張を使用することによってネットワーク接続が不安定になるとか,一度接続を切ると再起動しないと再接続できないとかの報告がある.必要だと思わなければ (攻撃を受けたことがないのならば) 使用する必要はないだろう.
● Special Report: Y2K and the Mac
MacInTouch が Macintosh に関わるコンピュータの西暦 2000 年問題についての情報ページを開設している.Claris Emailer 2.0v2 でメールが日付を正しく表示しない問題と v3 アップデートによる回避法, Cyberdog 2.0 の非対応と回避法, FileMaker 4.0/4.1 の対応バージョン, Netscape,Internet Explorer の認証切れと対応バージョンなどの情報がある.(多くが既知の問題であるが,これから新しい情報が加えられる可能性はある)
Moacintoshh とは直接関係ないが, 2000 年問題としては CGI について掲示板等の日付表示ほかに問題が起きこることがある.(回避法)
● Virex:B's Crew による SCSI 機器マウント時のフリーズ
伊菅氏からいただいた. Power Mac G4 で Virex コントロールパネルで Preference の "automatic scan when mounted... floppy disk" をオンにしていると B's Crew による SCSI 機器マウント時にフリーズするそうである.
● REX-PCI30P と OpenTpt Modem 機能拡張
吉岡氏からいただいた.氏の環境 (Blue & White G3 400/DVD. REX-PCI30P SCSI PCI カードにより I・O DATA 8.4G 外付けHD (SCSI), USB を iDock にてシリアル変換をしてISDNを接続) において,インターネット接続時にフリーズ,本体内部での異音(カチッカチッというようなもの)が発生していた.調べたところ,異音は REX-PCI30P カードから出ていたためカードを外したところ障害は収まったため, REX-PCI30P カード関連と思われた.さらに探求すると問題は REX-PCI30P と OpenTpt Modem 機能拡張との非互換が原因であった. (PCI スロットの REX-PCI30P をモデムカードとして認識しアクセスするのではないかとのこと) OpenTpt Modem 機能拡張を外すことで障害は解消した.
● Finder メモリ増大による USB 機器の安定
小川氏から Performa5420 (Mac OS 8.6) に USB カードを装着してホイールマウスを使用している環境で,安定性に問題があったが, Finder のメモリ割り当てを増やすことにより安定性が増したとお知らせいただいた.
参考:
Finder メモリ割り当ての変更
● USB DDK:フリーズ後の問題
小早川氏からいただいた.氏の環境 (Power Mac G4 (AGP Graphics) 400/8.6) に USB1.3.5f8 (USB1.4b2) を組込み使用していて,フリーズ時に本体の起動ボタンからリセットして再起動するとマウス/キーボードからの入力ができなくなる障害が発生する.
USB 機能拡張拡張類の再インストールでは問題は解決しない場合があり,今のところ, CD-ROM から起動後,いったん USB 関連機能拡張類 (Mac OS USB DDK) を外してから再起動後し,外した機能拡張拡張類を戻して起動することで正常な状態に復帰させているそうである.
追記:
中澤氏から,障害が発生した場合, CD-ROM から起動しなくても shift 起動させて,そのまま再起動することで復帰できるとお知らせいただいた.
● KaleidoScope のバージョンの異なるスキーム: Acrobat Reader の 異常終了ほか
99/12/6 項目 "Acrobat Reader 4.0 と標準以外のアピアランステーマ" に関連して田中氏からいただいた.
田中氏によれば, Mac OS 9 において KaleidoScope 2.1.1J や 2.2J に KaleidoScope 1.5 バージョンの NotePad 1.5 スキームを用いて表示させた状態で,Adobe Acrobat Reader 3 および 4 が起動途中で異常終了することが起きるそうである. Mac OS 8.6 では起きないし,また,バージョン 2 のスキームでも問題は起きない.
また, Mac OS 9 + KaleidoScope 2J + 1.5 スキーム のもとでは、他に Sherlock 2 の検索中のフリーズや, Netscape 4.5 のフリーズが起きたそうである.
● Kensington MouseWorks と Allegro Themes Project
同じく 99/12/6 項目 "Acrobat Reader 4.0 と標準以外のアピアランステーマ" に関連して前田氏からいただいている.
標準以外のアピアランステーマ (Allegro Themes Project) を指定している環境で,氏が Kensington MouseWorks5.3.1b3 をインストールして ThinkingMouse を使用しているといくつかのアプリケーションを起動した後 Finder が異常終了し, Finder の動作異常が起きる.Allegro Themes Project の Neutech Lite をプラチナに戻すと問題は解決するそうである.
● MN128-SOHO SL11ファームウェア Ver.1.40 および MN128-SOHO FR ファームウェア Ver.1.40
NTT-MEのダイヤルアップルータの Mac OS 9 DHCP 問題を解消するアップデータ
(C) Akiyama Satoru
E-mail:香川大学 Design室 |
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