Macintosh トラブルデータベース Archives |
ファイル共有がらみのハングアップ:一部回避法 Norton Utilities 5.0:修復の取り消し Speed Disk:PPPMenu との問題 Speed Disk 4.0x:ディスクウォーリアでの異常報告 FileSaver と Adaptec PowerDomain 2940UW の問題(継続) マシンリセット後の TCP/IP 接続不良 Font Manager Update での改善: AOL のメーラでのことえり入力時の下線 iBook: CD-ROM 起動時のスリープ復帰障害 PowerBook と iBook:Speakable Items とのスリープ障害 iBook: iMac 用 RAM との互換 リチウムバッテリ価格の改定 |
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[ 99/10/15]
●ファイル共有がらみのハングアップ:一部回避法
Mac OS 8.x のいつごろか (8.5 から?) 判らないのだが,ファイル共有を使っている状態でマシンに新たに他のボリュームを接続したり,リムーバブルボリュームを交換する,イメージボリュームをマウントするといった作業をした場合,マシンがハングする現象がかなりの確率で発生するようになった.まれにファイル共有を解除した場合にハングすることがあるが,これも関係しているように思っている.
参照:
99/6/20 項目 " Mac OS 8.5/8.6: CD-ROM 挿入でのハング"
99/6/28 項目 " Mac OS 8.5/8.6: CD-ROM 挿入でのハング (継続)"
この障害に関して,中尾氏からディスクイメージマウント時のハングアップ回避法をお寄せいただいた. "ファイル共有機能拡張" と "アプリケーション切替" の両機能拡張のメモリ割り当てを増やすというものである.
私は "アプリケーション切替" 機能拡張を外した状態でシステムを構成しているが,ファイル共有がらみのハングは起きている.従ってこの方法は氏も十分検証できていないと断っておられるように,全ての場合に有効な回避法ではないかも知れない.しかし, "ファイル共有機能拡張" の方は試す価値があるかも知れない.また,このように機能拡張類のメモリ割り当てを増やすという方法は他の障害でも有効な場合があるだろう.
私の場合マシンをリセットするような障害が OS に発生することは本障害以外ではまずない.( RAM ディスクを保存するためにシステム終了を日に 1-2 回行う.また,システムヒープが増大した場合や, FCB 制限によって Illustrator が正常に起動しないといった障害が発生した場合も再起動をする場合がある.また,仮想記憶を切る必要がある場合にも再起動する.が,これらはハングやフリーズではない.)逆に言うと,私のマシンではこの障害がよく起こる.最近では重要なファイルを開らく場合で新たにボリュームをマウントすることが予想される場合は前もってファイル共有を解除するようにしているが,それでも解除していない場合など,週に一度程度はこの障害が発生してリセットを余儀なくされる.これさえなければ何ヶ月もマシンをフリーズ,ハングなしに使い続けられるのにと思っている.私が Mac OS 9 に期待している主な改善点はこの問題の解決である.
追記:
当初, "ファイル共有機能拡張" の部分を誤って "WEB共有機能拡張" と記載したので訂正した.
● Norton AntiVirus 6.0:Finder 表示フォントでの問題
柴山氏からお知らせいただいた. Norton AntiVirus 6.0 日本語版を起動して表示されるボリュームウインドウでのボリューム表示のボリューム名が,アピアランスコントロールパネルの "Finder 表示用フォント" の設定によって表示されない場合がある.私も確認した.(Mac OS 8.6)
"Finder 表示用フォント" を平成明朝など一部の TrueType に設定している場合に,ボリュームウインドウのボリューム名が空白になってしまう.選択する "Finder 表示用フォント" を Osaka といったシステムフォント,細明朝体などのビットマップフォント, ATM フォントといった設定にした場合に障害は発生しない.また, TrueType でも表示されるものもある.
● Norton Utilities 5.0:修復の取り消し
上記 Norton AntiVirus と同時に私の手元に Norton Utilities 5.0 も届いた.早速インストールして使ってみたところ, Disk Doctor に,新しく "修復の取り消し" という機能が付いていた.これは Disk Doctor で修復した場合に,修復直後であれば,修復前の状態にディスクの状態を復帰させる機能である.NDD アンドゥファイルという名称のファイルとしてディレクトリ管理領域を保存しておき,元に戻すことができるようにするものだろうと思われる.
Norton Utilities の Disk Doctor でのボリューム等の修復は場合によっては認識可能なディスクをほとんど回復不能なまでに書き替えてしまうことがある.そのような場合,これまではバックアップに戻すという作業が必要であった.この機能によって,そのような場合でも短時間で元に戻すことができる.
この機能を重大な障害の発生したディスクで試したわけではないので保証はできないが,この機能は大変有効ではないだろうか.アンドゥファイルの保存先は修復対象のディスク以外に指定する必要があるだろう.ただ,この機能があるからといって,バックアップなしに修復を行うべきではない.
考えてみればこれまでなぜなかったのだろうと思うような必要不可欠の機能であると思う.
● Speed Disk:PPPMenu との問題
六反田氏からお知らせいただいた.Norton Speed Disk 4.0x/5.0 日本語版を PPPMenu (2.0.6)と同時使用する環境で, Speed Disk の "エクスプローラ" メニューから "断片化したファイルを見る" を選択すると,何度も同じ検査を繰り返して中止ボタンを押すまでループする. PPPMenu をコントロールパネルから外したところ障害は出なくなった.(8600/250+ Mac OS 8.6)
● Speed Disk 4.0x:ディスクウォーリアでの異常報告
Speed Disk 4.0x で最適化したディスクをディスクウォーリアで検証するとさまざまなディレクトリ異常が報告される.ディスクウォーリアでディレクトリを置き換えた直後, Speed Disk をかけても(最適化は起こらず)ディスクウォーリアでの検査も今度は異常を報告しない. Speed Disk では必ず最適化時にファイル等の移動が起きなければディスクウォーリアで異常は報告されないようだ. Speed Disk 最適化後,ディスクウォーリアで異常が報告される場合でも Disk First Aid, Norton Disk Doctor では何も異常を報告しない.
Norton Utilities 5.0 の Speed Disk 5.0 で最適化した場合はこのような現象は発生しない.
これまでディスクウォーリアに関して DiskWarrior と表記してきたが,以前から英語版に加えて日本語版を使用し始めているので特に英語版に限定する場合以外についてはディスクウォーリアと表記することにした.ディスクウォーリアは亘香通商のスーパープラスツールというハードディスクユーティリティセットに日本語化されて含まれている.私が現在最も信頼しているハードディスクメンテナンス/修復ツールである.
● FileSaver と Adaptec PowerDomain 2940UW の問題(継続)
Adaptec PowerDomain 2940UW と FileSaver を同時使用すると Finder 起動時にフリーズする障害について,立ち返り氏より, FileSaver 5.0 でも改善されていないとお知らせいただいた.
参照:
98/12/21 項目 "Adaptec PowerDomain と Mac OS 8.5"
●マシンリセット後の TCP/IP 接続不良
山村氏からお知らせいただいた.● Font Manager Update での改善: AOL のメーラでのことえり入力時の下線
- iMac M7440J/A を Ethernet 経由にてケーブルモデムに接続し,インターネットを楽しんでいたところ, AC 電源のサーキットブレーカーが飛んでしまい,ネットワーク接続が中断してしまいました.これを契機に,ケーブルモデムとのコミュニケーションが不通になってしまい, PRAM をクリアしても,システムを入れ替えても,接続が復旧しません.不思議なことに,問題があるのは TCP/IP だけで, AppleTalk は生きていましたので,ハードウェアの問題とも考えられず,販売店に問い合わせたところ,初期設定ファイルを捨てて再起動すればよいとのアドバイスを得,実行したところ,問題は解決しました.
OGAWA 氏からお知らせいただいた.
氏は米国で使用する必要があり, AOL のメーラを使用したところ,ことえりの漢字変換時に未変換を示す下線が破線のようになって認識しにくくなるため,変換の区切りが分からず変換に不都合が起きた.氏が Font Manager Update を使用したところ障害は解消した.
なお,氏から, Font Manager Update 日本語版使用後機能拡張マネージャでの Mac OS 全てと基本の名称の末尾に "(FMUpdate)" 追加されているとお知らせいただいている.私も確認した.
● iBook: CD-ROM 起動時のスリープ復帰障害
TIL: 58482 : iBook: Improper Wake From Sleep When Booted From CD
iBook で CD-ROM から起動しているときに iBook をスリープさせたり自動的にスリープに入った場合,スリープから適切に復帰しない.ハードディスクは回転し始めるが,スクリーンは暗いままである. command+control+パワーキーによって強制リセットする.
● PowerBook と iBook:Speakable Items とのスリープ障害
TIL: 58483 : PowerBook & iBook: Will Not Sleep When Speakable Items is Active
PowerBook または iBook は Speech コントロールパネルで Speakabl Items を使用しているとサウンド入力ドライバが使用されていているために自動的にスリープしない.なにかのソフトウェアがユーザに分からないまま Speakabl recognition を使用している場合があり,そのような場合もスリープしない.
● iBook: iMac 用 RAM との互換
高さ 1 インチまたは 1.25 インチの iMac 用 SO-DIMM は iBook でも取り付け,動作可能である.
●リチウムバッテリ価格の改定
LC 475などの機種に使われているリチウムバッテリの価格が 10 月 1 日から改定されている.大番氏からお教えいただいた.
Apple 修理用部品が 1220円,maxcell ER3 が 1200円,秋葉原での価格が 1780-1980円程度となっているそうである. このお知らせに基づいて,475, 6100, 600, 400 バッテリ切れの問題の該当部分も修正した.
(C) Akiyama Satoru