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Mac OS 8.5.x:アピアランスコントロールパネルのメモリリーク
FinderPop 1.7.5 のスローダウン
ファイル・シンクロナイズ:メニューからの終了時のエラー
ファイル・シンクロナイズと Type 3 エラー:初期設定ファイルとの関連?
EasterEgg :ファイル・シンクロナイズ
Mac OS 8.5 : FreeHand 8 と B's crew2.1.4 および FileSaver とのコンフリクト
Sherlock のサイトアップデート機構でフリーズ?
PowerBook G3 Series :ヒートシンク取り付け不良の場合
PowerBook G3 Series :ヒートシンク形状の違い
G3 マシン :システムサウンド再生時の -2004 エラー
iMac :ファームウェアアップデート後の一瞬の?マーク表示
既知の問題: Performa Alchemy の?マーク表示など
iMac :ファームウェアアップデート後の起動時のダイアログ
iMac : Umax Astra 1220U スキャナ
iMac : iMac インストール CD の異常
iMacPlainTalkEnabler
Hard Disk ToolKit 2.5日本語版 2.5.3アップデータ
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[ 99/1/4]



メールやネット上の類似した機能による新年のごあいさつをいただている.こちらからは失礼させていただいているのでご容赦願いたい.



● Mac OS 8.5.x:アピアランスコントロールパネルのメモリリーク


若月氏からいただいている. Mac OS 8.5.x のアピアランスコントロールパネルを開くと,システムメモリ(システムヒープ)が増加し, Macintosh を再起動するまで解放されないことがある.アピアランスコントロールパネルを閉じてまた開く操作を繰り返すと単調にシステムヒープが増加する.

このメモリリークは Mac OS 8.5 リリース当初から知られていた問題であるが, Mac OS 8.5.1 アップデートでも解決されていないようである.ただ,私の環境では確認できず,環境に依存するようである.アピアランスコントロールパネルには Appearance Manager の問題があり, Apple では原因を調査中である.

(参考: 98/12/21 項目 " Mac OS 8.5 : Appearance Manager"



● FinderPop 1.7.5 のスローダウン


上記事項と同じく若月氏からの情報. Mac OS 8.5.x で,アプリケーションの使用などでシステムヒープが増加するに従い, FinderPop 1.7.5 (日本語版) のレスポンスが落ち,コンテクストメニューのポップアップやメニュー項目の選択がスローダウンする. Mac OS 8.1J ではこの現象はなかったそうである.回避法としては以下の方法がある.

・再起動

・フォントスムージングの切り替え( on か off かは無関係)

・ FinderPop のフォントを OSAKA 以外にする

私はもともと Mac OS 8.5 に FinderPop 1.7.5 を入れたら Osaka 以外のフォントが選択されていて Osaka Bold と合う感じだったのでそのままにしていてこのような障害には気がつかなかった.どうもこれも Appearance Manager に関連がありそうだ. FinderPop のスローダウンについては樽角氏からもお知らせいただいていた.



●ファイル・シンクロナイズ:メニューからの終了時のエラー


Mac OS 8.5.x のファイル・シンクロナイズ J1-1.1 コントロールパネルを終了できなくなる障害について六反田氏ほか複数の方から情報をいただいている.いずれも他の機能拡張類とのコンフリクトが原因である.しかし,私が試したところ,ファイル・シンクロナイズ単独でも障害が発生することを確認した.

ファイル・シンクロナイズを起動後,終了させようとしても終了できず,次のアラートが出る.

必要なリソースが見当たりませんので、命令を最後まで実行できませんでした。エラーコード:-192。

OK ボタンをクリックしてから同じ操作を繰り返すと今度は次のようなダイアログが出て,強制終了するまでキャンセルできなくなる.

of a Mac OS Errorので、命令を最後まで実行できませんでした。エラーコード:-51。

(エラーダイアログの表記どおり.日本語が変である)

「 CopyPaste 4.2.2 」

六反田氏が原因を追及したところ CopyPaste 4.2.2 とコンフリクトしていた.

「 MenuChoice 」

匿名氏からは MenuChoice とコンフリクトするという情報をいただいた.

私も MenuChoice を入れてみて障害を確認した.しかし, MenuChoice なしでも障害が発生することも確認した.障害はファイル・シンクロナイズをメニューから終了を選んで終了させようとすると発生した.ファイル・シンクロナイズのウインドウを閉じてアプリケーション(ファイル・シンクロナイズは実はアプリケーションである)を終了させたり,キーボードショートカットでの終了では障害が発生しない.メニューから選んだ場合に発生する.

いったん発生するとファイル・シンクロナイズウインドウを閉じたり,キーボードショートカットの終了も利かなくなり, command+option+esc でのアプリケーション強制終了するまでアラートが出続ける.その際 Finder や他のアプリケーションに移ることは可能である.

当面の回避法は以下のいずれか

・コンフリクトの対象機能拡張類を使用しない

・ファイル・シンクロナイズのウインドウを閉じて終了させる

・キーボードショートカット (command+Q または command+W )で終了させる.



●ファイル・シンクロナイズと Type 3 エラー:初期設定ファイルとの関連?


丹羽氏からいただいた.ファイル・シンクロナイズで メモリエラーが生じることとその原因については本サイトが独自に公表し,その後遅れて Apple Tech Info Library でも発表され多くのサイトでも一斉に周知されたものである.(カスタムアイコンのフォルダと一致させようとすると発生する)

この原因にも関わらず,丹羽氏によれば Type 3 エラーが発生する.丹羽氏が追及したところ,初期設定ファイルの肥大化にも関連があると思われた.

同期を繰り返すうちに初期設定ファイルが増加いくのだが,増加が異常に多い.その状態で同期をさらに繰り返すと Type 3 エラーが生じるようになるというものである.カスタムアイコンとこの初期設定ファイルの肥大に何らかの関連があるかも知れないと御指摘になっている.

参考:
98/11/9 項目「ファイル・シンクロナイズ:メモリエラーの原因判明」ほか



● EasterEgg :ファイル・シンクロナイズ


上記,六反田氏より.ファイル・シンクロナイズがアクティブな状態でアップルメニューから option キーを押しながら「ファイル・シンクロナイズについて...」を選択すると OK ボタンの右側に人名が次々と表示される.

私が試したところアップルメニューから項目を選択する時だけ option キーを押すと " Jeff Hokit " と表示された.次に選択時だけでなくずっと option キーを押したままにしていると,19 回次々に表示が入れ替わった.六反田氏は制作にかかわった人たちの名前でしょうかとお書きである.

氏からは単に「ファイル・シンクロナイズについて...」を選択すると下が切れたウインドウが表示されるともお知らせいただいている.



● Mac OS 8.5 : FreeHand 8 と B's crew2.1.4 および FileSaver とのコンフリクト


黒川氏からお知らせいただいた.黒川氏が Mac OS 8.5 インストール後 FreeHand 8 が起動しなくなった. B's crew2.1.4 および FileSaver ( Norton Utilities 4.0 ) のコントロールパネルおよび機能拡張を外したところ,起動できるようになった.どちらか一方が入っていても起動できない.(ハードディスクドライバはドライブ設定のもの)



● Sherlock のサイトアップデート機構でフリーズ?


MacInTouch 98/12/30 の記事に Sherlock のインターネット検索でプラグインによってアップデートする際にフリーズしたり,ローカルタイムに対応していないことから障害が起きるという投稿を紹介している.



● PowerBook G3 Series :ヒートシンク取り付け不良の場合


米国 Apple 関係者によると, PowerBook G3 Series のヒートシンクの取り付けで異常がある場合, PowerBook G3 Series の内部温度が上昇することがあり, CPU 温度 98 度 C (華氏 210 度)程度かそれ以上になるようなことがあるという.

これをヒートシンクがプロセッサあるいはキーボードに接触していないことからくるのではないかとユーザから指摘されているのだが,接触しているのがいいのか接触していないのが正常なのか, Apple がいう取り付け不良がどちらを意味するのかは判らない.



● PowerBook G3 Series :ヒートシンク形状の違い


上記項目と若干関連するが,起きていることは逆のように思える. PowerBook G3 Series の初期型と 98 年 9 月に発売された PowerBook G3 Series ではヒートシンクの形状が異なり,何らかの問題が関連しているのではないかという MacInTouch PowerBook G3 Heat Sink Issue MacFixIt 98/12/16 に同一の投稿が掲載されている.

投稿者の英国の PowerBook G3 Series 266MHz モデルで,マシンが冷えている状態からの起動時にフリーズする.症状はマシンが 2-3 時間動いていないなどの冷えている状態からの起動時,機能拡張のアイコンパレードが始まらず Mac OS スクリーンを表示した時点でマシンが動かなくなってしまう.たまに機能拡張パレード中だったり,スクリーンが明るくなる前にも動かなくなることがある.また,稀にではあるが, CD-ROM がマウントされなかったり「このディスクは読めません.初期化しますか」メッセージが表示される.

投稿者は初期型で問題が起きていたために改良したのではないかと判断し, Apple が何か知っているのに Apple が認めないといって非難している.しかし,投稿者のマシンは 3 台目ということなので改良されている方であるためこの非難自体はあまりよく判らない.

ヒートシンク形状は新しい方(投稿者の問題が起きているマシン)ではより厚くなっていてキーボードなど他の部分と接触しているが,それより前のものは薄いとしている.

上記のサイトでは放熱に関してユーザーが手を加えるような内容も含まれているが,予想もつかないところで他の障害が発生することもあるので十分な知識や経験があっても慎重に行うべきだろう.



● G3 マシン :システムサウンド再生時の -2004 エラー


TIL: 24768 : Power Macintosh G3: Error -2004 When Playing System Sounds

G3 デスクトップ,タワーについて,システムサウンドをダブルクリックすると -2004 エラーが出ることがある.これは personality card の接触不良である.



● iMac :ファームウェアアップデート後の一瞬の?マーク表示


TIL: 24763 : iMac: Slight Delay After Firmware Update

iMac Firmware Update でアップデート後に iMac 起動時にフロッピーディスクに?マークが点滅するアイコンが一瞬表示される.これは障害ではない.起動後に起動ディスクコントロールパネルで起動ディスクを指定することで出なくなる.

Performa 以来のおなじみの状況であるが,これを別のよく知られたハードディスクの障害から来る?マーク表示と混同し,起動時の?マーク点滅問題などとあわてないこと.



●既知の問題: Performa Alchemy の?マーク表示など


上記項目との関連で振り返ってみたい. Performa 54xx, 64xx など主に Alchemy という名称のマザーボードを使用しているマシンでは以下の問題が発生した.いずれも Mac OS 8.1 以降をインストールすることで問題は解消される.

「起動 30秒問題」

Mac OS 8 ,7.6.1だと起動音がして 30秒程度しないと LEDが点灯せず,起動プロセスが始まらない. Mac OS 8.1 以降か, Mac OS 7.6 以前で問題は発生しない.

「?マーク表示問題」(?マーク点滅問題)

ドライブ設定 1.3 までで問題が発生し, ATA/IDE ハードディスクが認識できなくなり,場合によっては初期化が必要となる.また,稀に初期化もできなくなることもあった.ドライブ設定 1.3.1以降でハードディスクをドライバ更新することで障害は起こらなくなる.障害が起きたドライブは各種ハードディスクユーティリティで認識される場合がないわけではないが,場合によっては初期化も受け付けない.そのような場合は PC/AT 互換機に接続して初期化することで使用できるようになる.

「いくつかの SCSI 機器が認識できない」

6360/64xx/54xx Update をあてる.ただし, Mac OS 8 / 7.6には組み込まれているのであてる必要はない

なお,「起動 30秒問題」は Alchemy のみでなく,メモリを大量に搭載した Macintosh 一般で起きると言われているが, Alchemy とその発展型のボード搭載マシンで顕著に現れる. Mac OS 8.1 以降でも起動が遅れる場合はメモリ総量が多い場合で, Apple はメモリチェックに要する時間であると説明している.そのため, Mac OS 8.5 からは command+option キーを押しながらメモリコントロールパネルを開くことで起動時のメモリチェックを省略する機能が組み込まれた.

これらの経緯や隠し機能については本データベースが国外のサイトに先駆け最初にかつ詳しく報告しているので,詳細を知りたい場合は過去の項目,または Mac OS 8.5 についてをお調べいただきたい.なお,これらのマシンを Mac OS 8 以降にアップデートする場合, Apple Telecom が システム CD の簡易インストールからではインストールされないために Mac OS 8/8.1 システム CD の特別付録などからインストールすることになる. OS のアップデート時には注意されたい.

これらの比較的重要なトラブルではないが,起動時に一瞬の?マーク表示が起きる問題も Alchemy マシンで最初に現れた.( iMac での起動時の一瞬の?マーク表示も同じもの)これは Macintosh ROM が起動ディスクを見つけるまで表示されるアイコンなので短時間表示されるだけなら障害というほどのことはなく私の得意の「気にしない」の範疇のものだ.気になる場合は起動ディスクコントロールパネルで内蔵ハードディスクを指定すればよい.

私の所有あるいは管理している Performa ではこの一瞬の?マーク表示をそのままにしている.理由は起動ディスクとして指定すると SCSI 認識の優先順位が無視されるからで,トラブルシューティング時など外付け SCSI 機器を接続したときに余計な時間や労力が必要になってしまう.(内蔵ハードディスクの無視のキーボードショートカット command+option+shift+delete は必ず有効とは限らない)私は自分が管理している Macintosh に関して起動ディスクの指定はしないことにしている.また,私はできることならなるべく PRAM を触りたくないのだ.



● iMac :ファームウェアアップデート後の起動時のダイアログ


TIL: 24766 : iMac: Firmware Update Message Keeps Showing At Startup

iMac Firmware Update でアップデート後に"Your iMac's firmware is up-to-date." と表示されるが,これがその後も起動する度に表示される場合は,単にゴミ箱を空にするか,システムフォルダ内起動項目フォルダにある "iMac Firmware Updater" というファイルをゴミ箱に捨てて空にする.



● iMac : Umax Astra 1220U スキャナ


TIL: 24765 : iMac: Proper Driver For Umax Scanner

Umax Astra 1220U スキャナの最新ドライバは VistaScan 3.1 である. 3.0 は Mac OS 8.5 以降ではプレビューでバーが動かなくなってしまう.

iMac Firmware Update でアップデート後にドライバが壊れるというユーザーからの報告がある. VistaScan 3.1 をファームウェアアップデート後再インストールする必要がある.

Umax Astra 1220U スキャナだけでなく, iMac Firmware Update アップデート後プリンタなどドライバに問題が出ることが報告されている.これらの場合もドライバを再インストールする.



● iMac : iMac インストール CD の異常


米国版の iMac のインストール CD に Disk First Aid をかけるとカスタムアイコンエラーが検出される. Norton Disk Doctor や TechTool Pro でもエラー報告がある. CD-ROM なので修復することはできないが,デスクトップのアイコン表示が一部正常にならないことがある程度の軽度のエラーなので気にしないでよい.米国版の iMac であるので国内発売の iMac でどうかは分からない.



iMacPlainTalkEnabler


iMac で PlainTalk を可能にするフリーウェア



Hard Disk ToolKit 2.5日本語版 2.5.3アップデータ


HDT を Mac OS 8.5 対応とするアップデータ

・ HFS + ボリュームの作成が可能になった.

・ネットワークプロテクトの影響で発生していた問題を修正.

・いくつかの機種で 2GB 以上のボリュームから起動する際に発生していた問題を修正.

・ Configure Driver にアクセスする際の動作不安定を修正.

・大容量のデバイスをローレベルフォーマットするといったような非常に時間のかかる作業を行った場合に発生していた問題を修正.

追記:
馬場氏からもお知らせいただいている.本アップデータは 2.5.1 にあてることができるが, 2.5.2 からはアップデートできない.



(C) Akiyama Satoru



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