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FUJIFILM・イメージメモリーカードリーダーによるプリント障害
障害事例: Sherlock の索引作成時のフリーズ
Microsoft Word 98 からの At Ease 使用制限回避
Microsoft Word 98 に関する問題の一部についての MacFixIt の回避法
Tip:フォントによる起動障害など:障害切り分けの基本プロセスの補足
Apple Tech Info Library 日本語版
CD メディアとドライブの互換一覧
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[ 99/9/19]



● FUJIFILM・イメージメモリーカードリーダーによるプリント障害


杉本氏からお教えいただいた.ファイルメーカ Pro や PageMaker でプリント障害が発生するようになった.プリント中に Type 2/11 がランダムに発生する.

原因は FUJIFILM・イメージメモリーカードリーダー USB 機器のためであった.杉本氏がこれを疑い,外したところ障害は解消した.

障害切り分けの基本として,接続している周辺機器を外してみるというのがある. USB 機器を使用してる場合はことのほか当てはまるだろう.意外なところで意外なものが影響することがあるものだ. USB ではなくても例えばフロッピードライブに入れっぱなしにしていたフラッシュパスが原因で障害が起きたとかいう例もある.



●障害事例: Sherlock の索引作成時のフリーズ


匿名氏からいただいた. Sherlock J1-2.1 (Mac OS 8.6) において索引作成時にフリーズする.既知の障害対策でも解決できなかったが,初期設定の "索引作成中のシステムの応答" を "索引作成を速く" に設定したところ索引作成ができるようになった.



● Microsoft Word 98 からの At Ease 使用制限回避 (MacInTouch)


MacInTouch 99/9/16 は読者の投稿として, Microsoft Word 98 の最近使用した書類をメニューから選択できる機能を使うことによって At Ease のセキュリティ機能を回避できるとしている.投稿者は Microsoft のサポートも確認していると言っている. Microsoft サポートからは ResEdit によって最近使用した書類を開く機能を無効にする方法があると言われたがその方法が分からないとしている.



● Microsoft Word 98 に関する問題の一部についての MacFixIt の回避法


「 FCB 348 制限関連でファイルが削除される問題」

99/3/26 項目 " Microsoft Word 98:開かれているファイルが多すぎて保存できない" に関して MacFixIt が続報している.

この問題は Word 98 でファイルを保存しようとすると,開かれたファイルが多すぎて保存できませんというアラートが出て保存できないだけでなく,そのままウインドウを閉じるとオリジナルのファイルも削除されるというもの.場合によっては重大な問題である.

当然だと思うのだが MacFixIt はこれを Mac OS の FCB 348 制限(同時にメモリ上に展開できるファイル数 348 の制限)を越える場合に起きるとしている.回避法は FCB 348 に近い状態でマシンを使わないことと,そのようなアラートが出た場合,そのウインドウを閉じないで,オリジナルのファイルのコピーをハードディスク上に作ることだそうである.そうすることで,オリジナルファイルは消えてもコピーは残るというわけだ.

本トラブルに関しては益田氏から日本語版でもファイルが削除されてしまった事例をお知らせいただいている.

「 Norton AntiVirus 6.0 Auto-Protect による Word 98 処理速度低下」

これは日本では未発売の Norton AntiVirus 6.0 との問題であるが,それ以前の日本で既発売のバージョンでも似た問題があるかも知れないので紹介する.

Norton AntiVirus の Auto-Protect 機能拡張が入っていると,ハードディスクにアクセスし続けて Word 98 の処理速度が低下するということがあるらしい. Word 98 に限らず, Norton AntiVirus で問題が起きた場合に Auto-Protect 機能拡張を外したりその機能を停止したりするのは FAQ であると思うが,この場合もそれが通用する.これ以外に MacFixIt は Symantec の次の回避法を紹介している.

Norton AntiVirus のプレファランスの "スキャン" の項目中 "ファイルオープン時とアプリケーション起動時に既知のウイルスをスキャン" のチェックを外し,効果がなければ, "予防" 項目中の "ウイルスらしい活動を監視しない" の設定にするというもの.

詳細は MacFixIt 9/17 を参照していただきたい.



● Tip:フォントによる起動障害など:障害切り分けの基本プロセスの補足


99/9/14 項目 "9600 で起動しない事例(その後)" に関連して,横山氏から, iMac での起動障害についてフォント破損が原因である障害例をお教えいただいた.

Mac OS 8.6 でのフォントリソースの異常による様々な障害は別として,一般にフォントまたはフォントフォルダの異常により Mac OS または各アプリケーションが起動できない場合はよく見られる.特に Mac OS 8.5 からのフォントについての変更に関連しているのか,それまで起動障害等が起きなかったフォントフォルダを Mac OS 8.5 で使うと起動障害が起きる場合がまま見られる.

フォントフォルダの異常についてはフォルダに入ったフォントスーツケース数(128)制限によるもの,フォントリソースの破損(フォントデータの破損),許諾違反のフォントコピーが入っているといったものが考えられる.また,まれにではあるが,フォントフォルダそのものの異常というケースもある.フォントフォルダに関しては適当なフォルダに "フォント" という名称をつけて使用しても動作する場合がほとんどであるが,これは正しいフォントフォルダではなく,そのことが原因で起動しないアプリケーションがあったりする.

shift 起動は機能拡張類を読み込まない起動方法であるが,フォントフォルダは読み込まれる. shift 起動による障害確認についてはフォントは例外事項となり, shift 起動でも障害が確認される場合,フォントフォルダによる可能性が残る.なお,何度もこれまで注意を喚起してきているが, Mac OS 8/8.1 日本語版での shift 起動はテキストエンコーディングに起因する厄介なディレクトリ異常を引き起こすことがあるので行わないようにする.

shift 起動は障害確認について簡便な方法であるが,フォントフォルダのことほかがあるので CD-ROM 起動が確実である. CD-ROM 起動により障害が起きないことが確認された後,システムフォルダの障害切り分けについて,フォントに原因がある可能性が考えられる場合は, shift 起動ではなく,システムフォルダ内の各種フォルダを外して起動する方法を私はよく行う.ただし,この方法は Enabler, Mac OS ROM をはじめ必要なファイルを残して置かなければならず,ある程度の OS の一般知識ならびに使用機種での起動可能システムに関する知識が必要である.

( shift 起動時に読み込まれるフォルダとしてはフォントフォルダ以外に初期設定フォルダも同様である.初期設定フォルダの全ての初期設定が読み込まれるわけではないが,必要なファイルは読み込まれる. )

(CD-ROM 起動は障害切り分けの基本であると私がこのページで書いてから,多くの雑誌,書籍他でも同様に書かれることが多くなった.しかし,中には誤って私の書いたことを理解している記事がある. CD-ROM 起動によりハードウェアの問題かそうでないか切り分けられるという理解は正しいとは言えない. CD-ROM 起動は原因が既存システムフォルダにあるかどうかの確認方法であって,ソフトウェア起因かハードウェア起因かの切り分けができる場合もあるがそうでない場合もある. CD-ROM 起動によってアプリケーションでの障害確認を行う場合も考えに入れなければならない.システムソフトウェアでの障害確認に関しての CD-ROM 起動についてであっても,ハードウェアかソフトウェアかの障害原因の切り分けと言うことは多くの場合それでもよいが,全てそうであると断言するには問題がある.この言い方ではハードウェアの物理的問題だけのように理解されやすいが,ハードウェアについてその関連ソフトウェアに起因する場合も CD-ROM 起動で障害が発生する場合があるからである.)

一般に行われている機能拡張マネージャによる方法は初級ユーザーには分かりやすい方法であるが,完全な方法でもないし,これで全てが分かるものでもない.徹底的に障害を切り分ける必要のある場合,機能拡張マネージャによる方法はある程度の経験者にとって不適切な方法であると私は断言したい.機能拡張マネージャによる方法はその限界を知って行うべきで(例えば機能拡張類を機能拡張マネージャで全てオフにしてもオフにならないファイルはいくつもある),私は自分自身の障害切り分け等で使ったことはない.ただし,機能拡張類のコンフリクト等が疑わしい場合で,サードパーティ製機能拡張類を分離させて起動するにはよい方法である.(が,それでも私は使わない)

ここに書かれたことのうちにはある程度の経験者に有効な内容がある.初級ユーザーがよく理解できないまま行う場合は慎重にお願いしたい.機能拡張マネージャによる方法は初級ユーザーにはよい方法である.また,初級ユーザーが CD-ROM 起動をハードウェアとシステムソフトウェアの原因切り分けの方法と理解するのは概ね問題ない.

参照:
ゴミ箱を空にできない(Mac OS 8/8.1 で出現する捨てられないフォルダ)
99/6/15 項目 "障害切り分けの基本プロセス - CD-ROM 起動: iMac の処理待ち"

付記:
このような Tips 関連については貧しい内容にも関わらず多くの方に利用していただけているが,他の私の書いたもの同様,無断使用は許諾していない.雑誌や書籍等で私の書いた内容や項目のアイデアを使いたい場合は文章中のどこかに私のページを参照したと書いていただければ許諾を事前にとる必要はなく,事後にお知らせいただければそれでよい.



● Apple Tech Info Library 日本語版


次のようなファイルほかが追加されている.

Mac OS 8.5.1 : PowerBook 1400 に CD からインストールするときに発生するエラー
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : “システム追加分”フォルダについて
QuickTime 4 : QuickTime ストリーミングについて




● CD メディアとドライブの互換一覧


TIL: 58439 : CD Media: Drive and Media Compatibility



(C) Akiyama Satoru



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