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重要: Blue & White G3: UltraDMA でのデータ損傷 Mac OS 8.6:原因不明の処理待ちによる中断 Norton Utilities 4.04 Updater |
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[ 99/5/28]
●重要: Blue & White G3: UltraDMA でのデータ損傷
MacInTouch 99.5.27 は FWB が Western Digital AC420400D, Maxtor 90840D6, Quantum Bigfoot TX などの UltraDMA ドライブでのデータ転送でのデータ損傷の可能性について公開していると報告している.
FWB のページによれば,ドライブは上記のものには限られない.コピー,データを開く,アプリケーションの起動, OS のインストールの操作によりデータ損傷は起きる.簡単なテストしては,Disk Copy の smi ファイルなどのような自己マウントイメージファイルを作成し,開く際にエラーが出るようだと障害が発生していると思われる.
FWB によれば Hard Disk ToolKit 3.0.2 では ATA のドライバ設定で Ultra DMA Mode 2 を選択していると起きるようで, Ultra DMA Mode 1 に変更することで回避できるが,それでも継続して発生するようだと, Multi-Word DMA 2 を試してみると書かれている.
この中で, FWB は,この問題はハードウェアの問題なので最近の Drive Setup でも起きるとしていて,注目される. Drive Setup は低速の設定 ( Ultra DMA Mode 1 のこと?) にできないために,このようなハードディスクには Hard Disk ToolKit を用いるようにとしている.
本ページでは昨日 "ドライブ設定の DMA 対応と未対応ドライブでのデータ損傷?" を報告したばかりである.
● Mac OS 8.6:原因不明の処理待ちによる中断
私はこれまで 2 回,他の項目内で Mac OS 8.6 で原因不明の処理待ちが生じることがあると書いた. MacFixIt 99.5.26 は "Mac OS 8.6: The stall" として報告があるとしている.私の経験とは異なるものも中にはあるが,多くのケースが概ね類似していると思われる.
私の PowerBook G3 Series で Mac OS 8.6 にアップデート後, Finder ,アプリケーション使用中など,あらゆる場合の Macintosh 使用中に 20-30 秒程度の処理待ちが生じ,ユーザの入力を受け付けないことが起きる場合がある.中断の間,ポインタは動くが,他の処理は全く反応しなくなる.ただし,処理待ちが終了した際に,処理待ち中に入力した命令がまとめて実行される場合がある.
症状が発生している間はハードディスクのアクセスはない.仮想記憶のオン,オフに関わらず起きる.また,アピアランスのなめらかな文字表示との関連もないようだ.アップルメニューオプションは外している. Mac OS 8.6 以外の機能拡張類を外しても発生した.
比較的インターネット接続中に発生する頻度が低いように思えるが,接続中でも発生する.ファイル共有のオンオフにも関わらないし,CD-ROM ドライブも関係ない.スリープ復帰後に起きやすいようにも思えたが,関係なかった.バッテリ駆動や電源アダブタ使用時も問わない.つまり,あらゆる状況下で起きるのである.そのため,原因が分からない.
いったん,この症状が発生すると, 5-10 分程度の間隔で続けて起こり,作業がそのたびに中断するので仕事に支障が出る.ただし,症状が発生するのは 1-2 日に 1 回程度である.症状から逃れるには,システム終了や再起動をするが,それでも継続して現れる場合がある.
私は PowerBook G3 Series を作業環境マネージャで切り替えて一日に数カ所で使用する.そのようにして,環境が変わって,スリープから復帰し,作業環境マネージャで新しい環境にしてから発生する.比較的大学の LAN 接続時には起きにくい.(記憶にない.)自宅で発生することが多い.大学と自宅の違いはインターネット常時接続とそうでないこと,また, IP 取得が固定か DHCP かという点だろう. TCP/IP の仕様が変わった事とも関係あるのかも知れないなど,どうもネットワーク接続での問題のように思っているのだが,原因が分からない.
家内の Mac OS 8.6 をインストールしたマシン二台では起きないと言う.また,私がここで項目中に私のマシンで発生している障害を書くと,大概は何人かの方から同じ症状について確認のメールをいただけるのに今回は全くそのようなお話をいただけていない.(ので,これまでこの障害についての項目化した報告は原因究明できるまで慎重にしていたのだ)
このように,あまり起きていない事であるとは思うが,以下に述べるような Mac OS 8.5 から起きていた各種の処理待ちを考え合わせると無視できないものであると思い, MacFixIt にも報告があったのを機会に,このように長文の報告とした.
Mac OS 8.5 では以下のような状況で処理待ちが発生した.
「 Mac OS 8.5.x の原因不明のハードディスクアクセス」
Mac OS 8.5.x では作業中に突然ハードディスクアクセスが始まり,数秒から十数秒その状態が続き,マシンはハングしたようになりマウスクリックやキー入力を受け付けず(ポインタは動くが),ハードディスクアクセスが終了すると処理待ち中に行ったユーザの操作がまとめて実行されるという現象が常に起きていた.仮想記憶を切っても起きるが,仮想記憶がオンにしている場合の方がハードディスクアクセスが長いように思えた.ファイル共有も関係しているのではないかと確かめようとしていたが,よく原因を見極めないうちに Mac OS 8.6 に移行してしまった.
「ネットワーク・タイムサーバによる処理待ち」
また,ハードディスクアクセスを伴わない処理待ちが時々発生していた.数秒程度ユーザの入力を受け付けなくなる上記の症状は似ている.これは調べた結果,日付 & 時刻コントロールパネルのネットワーク・タイムサーバを使用する設定にしていると起きることが分かった.ここで自動的に設定していると,一日に何度か発生する.また,設定を定期的に行う設定にしていると,その時刻に処理待ちが発生する.特に,ネットワーク・タイムサーバがビジーであったり,ネットワークに接続できていない場合に処理待ちの時間が長い.定期的に設定している場合は例えば午前 0 時などに必ず処理待ちが発生するなどの症状が出る.
追記:
MacFixIt で記事が更新されている.多くの報告が集まっているようだ.それらのうちの効果があるとされる回避法には私がすでに試しているようなものもある.(仮想記憶のオン,AppleShare PDS の削除など.これらに効果はない)また, Mac OS 8.x でも起きていたという報告もあるが,これは上記の私の書いたことと混同しているのではないかと思う. Mac OS 8.6 の処理待ちは Mac OS 8.5.1 までで起きていたものとは異なる.
いくつかの報告は私が怪しいとにらんでいるのと同じように Ethernet 関連の障害ではないかとしている.例えば,IP 確立時にフリーズするのだとか, DHCP を固定に変えると障害が現れないとか, IP 確立中に Macintosh の接続環境を変更することによって起きる,など,どうも焦点はこのあたりにあるようだ. Open Transport の新バージョンでは改善されているという報告もある.
● Norton Utilities 4.04 Updater
5 色 iMac (Rev.D)333MHz 版のうち Western Digital 製ハードディスク搭載モデルで起きていた非互換問題に対処した. 4.0.3 またはそれ以前の FileSaver と Anubis v3.x または APS Power Tools v4.x との非互換を解消したとも書かれている. iMac の問題は 266MHz モデルでも起きていたのだが,そのことは記述されず,333MHz としか書かれていない.英語版であることに注意.
参照:
99/4/30 項目 "Norton Utilities: iMac 333MHz版 266MHz 版 Western Digital ハードディスクでクラッシュ"
(C) Akiyama Satoru