Macintosh トラブルデータベース Archives |
警告:TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築機能 (継続) Multiprocessing フォルダに依存するアプリケーションがある 内蔵 GC アクセラレーションでの障害 Acrobat Reader 4.0 と標準以外のアピアランステーマ スーパープラスツールのアップデータ開発状況 Mac OS 9:マルチユーザのアプリケーションセットを複製する 方法 シンプル Finder で省略されるメニュー項目など Adobe Illustrator 8.0:A4 以上の出力障害 (継続):暫定回避法 ファイル・シンクロナイズ:作成日が一致しないため更新しない 障害事例: Mac OS 9 での共有ボリュームマウントに関わる起動障害 ATI Universal Installer Ver4.20 |
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[ 99/12/6]
●警告:TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築機能 (継続)
99/12/3 項目 "注意:TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築機能" について,やはり「警告」としたい.私以外でも重大な結果を招くことがあるようである.(私がいくつか試した場合では Mac OS 標準フォーマット (HFS) の場合で障害が発生しない場合もあった)
当該項目に記したとおり, TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築機能を使用してディスクに重大な障害が発生したり,ファイルを消失した場合は, Alsoft 社の DiskWarrior 1.l を使用することで回復できる.亘香通商のスーパープラスツールに入っているディスクウォーリア 1.0.4 でも Mac OS 9 で現状ではほとんど問題なく使用できる. (他社製のツールは試していない.試すことが自殺行為になる可能性がある場合,そんなことを自分のディスクで試すつもりはない.)
DiskWarrior 英語版を日本語 OS で使用することにデータ保全の面では何の問題もないが,レポートなどの表示が文字化けする場合がある.そのような場合は,再構築したディレクトリを置き換えないままで,レポートを保存してから一旦 DiskWarrior を終了し,レポートを日本語エディタなどで開けば 2 バイト部分の文字化けが読めるようになる.その上で,もう一度 DiskWarrior を起動してプレビューで該当ファイルを確かめればよい.
レポート保存時の注意としては,障害が発生しているボリュームに保存しないようにすることである.もっとも,今回のような障害がひどい場合は書き込む事ができない場合もあるだろう.
今回の私の例では,ディスクウォーリアによってファイルを取り戻せたものの,ファイルやディレクトリ名称までは元通りにならなかったので,バックアップに戻すことが必要であろう.バックアップがない場合は, Data Rescue 2.1.1J を試していただきたい.
DiskWarrior はこれまでのディスク診断修復ユーティリティと少々異なっている面があるので,私は時間さえ許せば DiskWarrior を中心とした使用法などを書きたいと思っている.あてにしないで待っていてもらいたい.
追記:
他のツールは危険だという意味のことを試しもせずに書いたので,一応試してみた.
TechTool Pro 2.5.3 のディレクトリ再構築を用いて意図的に破壊させたディスクについて, Disk First Aid J1-8.5.5, Norton Disk Doctor 5.0,MacTools Clinic 5.0.1J を試してみた.
試したのは比較的軽度の程度の障害であったディスクだと思える.一応, Norton で修復できた場合だが,クロスリンクが表示されるようなエラーを本当に修復できたのかどうかは断言できない.また,もっと重度の場合にどのようになるかは分からない.重ねて言うが,修復することが自殺行為になる可能性が原理的にあるツールの使用は十分すぎるほどの慎重さが必要である.私が推薦できるのは DiskWarrior のみであり,その DiskWarrior であってもバックアップより優れているわけではない.
- 「Disk First Aid J1-8.5.5」
規定外キー,4,37 を報告して修復できない.
「Norton Disk Doctor 5.0」
カタログ B ツリーのエラーを何度か表示して修復.修復は最後まで行ったようだ.ただし,修復が完全であったかどうか確認はしていない.MacTools Clinic 5.0.1J が修復途中で修復できなかったディスクに Norton を使用してみたが,修復することができず,返って多数のファイルを消失させる結果となった.
「MacTools Clinic 5.0.1J」
クロスリンクを表示して修復できない.
MacTools Clinic 5.0.1J は Mac OS 9 に対応かどうか不明であったが,今回使用してみてエラーは発生しなかった.
これらを試してみて判ったことがひとつある. Norton Disk Doctor 5.0 の修復のアンドゥの機能であるが,障害を再現することができるために非常に便利であるということである.これまでは一度あるツールで修復した場合,他のツールで同じ状況を比較して試すことができなかったのだが,それが可能になる場合があるということである.
このようにアンドゥ機能があるのであれば, Norton Disk Doctor のような原理的に危険が必ず伴うツールでも安心して用いることができるように思えるかも知れないが,必ずアンドゥできるとは限らない場合があり,それが困る.
DiskWarrior の場合だが, DiskWarrior より先行するツール類を先に使ってしまった場合, DiskWarrior による修復はその仕組みから言って困難となることが多い.今回の場合, MacTools Clinic 5.0.1J の修復途中のディスクに関しては DiskWarrior で修復することができたが,失われたファイルは元のディレクトリには戻らず,救出ファイルとして作成された.
● "Multiprocessing" フォルダに依存するアプリケーションがある
99/11/12 項目 "スリープ復帰障害と Multiprocessing (継続): TIL での確認" に, "Multiprocessing" フォルダに依存するアプリケーションがあるという TIL の情報を書いたことがあるが,田桐氏から, CAD ソフトの VectorWorks に VectorWorks 用レンダリングソフトウェアの RenderWorks をインストールして(組み込んで)使用する時に "Multiprocessing" フォルダがないと, Type 2/3 エラーが発生するとお知らせいただいた.また,氏は LightWave3D などの動作にも必要であるという情報を聞いたことがあるそうである.
参照:
99/11/11 項目 " iBook:Mac OS 9 でのスリープ復帰障害と Multiprocessing"
99/11/12 項目 "スリープ復帰障害と Multiprocessing (継続): TIL での確認"
●内蔵 GC アクセラレーションでの障害
上記,田桐氏から PowerMacintosh 7600/132 + Newer MaxPowrG3 300/1M/200 の組み合わせで FreeHand 8.01b を使用するとガイドラインを移動する時に描画がおかしくなった.(残像が残る) "内蔵 GC アクセラレーション" 機能拡張を外すことによって障害は解消されたそうである.(Mac OS 8.6)
"内蔵 GC アクセラレーション" 機能拡張は場合によってこのような画面上のゴミのような描画不良を起こすことがある.
● Acrobat Reader 4.0 と標準以外のアピアランステーマ
吉澤氏からお知らせいただいた. Mac OS のアピアランステーマ以外のテーマファイル (Allegro Themes Project など) を選択して使用していると,Adobe Acrobat Reader 4.0が起動途中で異常終了する. (Mac OS 8.6 で確認)
この場合,そうしたテーマファイルがインストールされていても,アピアランスコントロールパネルで "プラチナ" にしていると起きないそうである.
秋山が Mac OS 8.6/9 で簡単に試した範囲では現象を確認できなかった.
●スーパープラスツールのアップデータ開発状況
ここまで何度か触れてきているように, Mac OS 9 ではスーパープラスツールのうち,プラスメーカー 1.0.2J やプラスオプチマイザー 1.1J といったユーティリティが使えなくなっている.それらは起動して操作しようとすると警告が出て使用できない.開発元の Alsoft ではすでに英語版アップデータを公開している.
ディスクウォーリア 1.0.4J については使用可能であり機能的に支障はないものの,開発元の Alsoft では 2GB超 ファイル等 Mac OS 9 の File Manager の新機能に対応した 1.1 英語版アップデータが公開されている.
これらアップデータの日本語版プラスツール対応について,匿名氏から情報をいただいた.
発売元の亘香通商によれば,スーパープラスツールのアップデータが完成次第,亘香通商のページ,Alsoft,Macintosh 専門誌付録 CD-ROM 等で配布予定だそうだ.
● Mac OS 9:マルチユーザのアプリケーションセットを複製する 方法
TIL: 31144 : Mac OS 9: Multiple Users - Creating A Saved Set Of Applications
Mac OS 9 のマルチユーザで利用者を設定してアプリケーションのセットを作成した場合,新規利用者で同じアプリケーションのセットを指定する方法.マルチユーザコントロールバーを開いて希望するアプリケーションセットの利用者を作成するときに, "複製" ボタンを選択すればよい.
●シンプル Finder で省略されるメニュー項目など
TIL: 25072 : Mac OS: Menu Differences Between Simple Finder and Regular Finder
通常の Finder でのメニューとシンプル Finder との比較.プルダウンメニューのスクリーンショット入りなので分かりやすい.シンプル Finder ではメニュー項目に割り当てられる各種ショートカットやポップアップメニューが使えなくなる点にも注意.
● Adobe Illustrator 8.0:A4 以上の出力障害 (継続):暫定回避法
99/11/28 項目 "Adobe Illustrator 8.0:A4 以上の出力障害" に関して鈴木氏から情報をお寄せいただいた.
氏は EPSON PM-2000C (ドライバ 5.04J, PowerMacG3DT233/OS8.5.1) でIllustrator8.0よりA3用紙にプリントすると全てのアートワークにジャギーがかかった.そこで, Illustrator の環境設定 (一般) から"アートワークのアンチエイリアス"チェックボックスをオンにして出力するとジャギーは目立たなくなったそうである.場合によっては有効かも知れない.
●ファイル・シンクロナイズ:作成日が一致しないため更新しない
TIL: 18220 : File Sync Creation Date Problem
Apple Tech Info Library に,ファイル・シンクロナイズ使用中に,同一名称の書類の作成日が一致しないため更新できない旨表示されて更新されない場合, "ファイル・シンクロナイズ情報" 初期設定を外して設定し直すという文書がある.
私はこのエラーが Mac OS 9 も含めずっと続いて起きる組み合わせがあるのだが,初期設定を作り直しても障害は継続する.
岡部氏は,ファイル・シンクロナイズにおいて, -192 エラーなど一般的な不具合が繰り返されるうちに "ファイル・シンクロナイズ情報" 初期設定が読み込めなくなったそうである.その場合, "ファイル・シンクロナイズ情報" 初期設定を捨てて作成し直すことが有効であったそうだ.
参照:
98/11/9 項目 "ファイル・シンクロナイズ:メモリエラーの原因判明"
99/1/4 項目 "ファイル・シンクロナイズ:メニューからの終了時のエラー"
99/1/4 項目 "ファイル・シンクロナイズと Type 3 エラー:初期設定ファイルとの関連?"
●障害事例: Mac OS 9 での共有ボリュームマウントに関わる起動障害
山田氏からいただいた. Mac OS 9 ではいくつかの要因が関わり合って障害克服が難しい場合が起きるようである.ファイル共有によってボリュームをマウント中に事故が発生した場合に,クライアントマシンでの起動が難しい場合がある.
共有ボリュームマウント時に起動できなくなる障害では,私は shift 起動させているが, Mac OS 9 では未経験である.
- 現象:
起動時にフリーズしたようになる.5 分から 10 分待つことで,起動が完了する. CD-ROM からの起動,他のパーティションからの起動でも同様になる.スムーズに起動するには Open Transport 機能拡張を起動時に読み込まないようにする.
問題発生の状況と原因
iMac でしたので,インストールは PowerBook 2400 との TCP/IP 経由のファイル共有によりおこなってました.私の失敗は,作業を終えようとしたときに,ファイル共有のサーバー側であったPB2400をスリープしてしまい,iMac は強制的に共有状態を切られた形になりました.問題は,( Chooser からの) AppleShare Client の共有設定時に, PB 2400 を起動時にマウントするチェックを付けてしまっていたことでした.次にiMacを起動したときに,起動時に PB 2400 をマウントしようとしても見つけ出せずフリーズしていたような状態が続いたわけです.
Open Transport の問題は, Ether ケーブルをはずせという習わしから,ケーブルを抜いたりして,ますますサーバーは探せないわけでした.今回の件は,OS 9のTCP/IP経由のファイル共有実現とOpen Transportの無口な攻防という入り組んだ OS9特有の問題だと思います.
さて,問題が把握できるまで,OS9 CD-ROMや,他のパーティションで立ちあげた場合も同様の結果になり,苦労しました.Chooserで起動時の共有の設定を外すには, Open Transportを読み込んでなければいけないし,読み込むとうまく立ち上がらない.
日本語 Mac OS 9 で立ちあげたときはどう待っても,フリーズしたような状態から脱することができませんでした.最終的には,共有先であった PB 2400 を起動し,共有させることで問題は解決されました.
もし共有先が移動とかクラッシュとかで失った場合,怖いことになりそうです.起動時の共有ヴォリュームの初期設定ファイルがあるなら,それを削除すればよさそうですが,CD-ROMから立ちあげてもダメだったっていうのは....
●ATI Universal Installer Ver4.20
以下の条件が必要.
対応製品
- Mac OS 8.1 から 8.6 または Mac OS 9
QuickDraw 3D 1.5.4 かそれ以上
QuickTime 3.0.2 かそれ以上
OpenGL 1.1 かそれ以上
マザーボード上に組み込まれた ATI チップの場合はインストーラが認識しないそうである.
- NEXUS 128
NEXUS GA
RAGE ORION
XCLAIM 3D PLUS
XCLAIM 3D
XCLAIM GA
XCLAIM VR
XCLAIM VR 128
XCLAIM TV
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