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[ 98/12/17]



● Mac OS 8.5 : YAMAHA ルータの自動接続


久保田氏および川田氏のご努力で明らかになった.久保田氏は Mac OS 8.5 にアップデートしたときからYAMAHA RT-80i ダイアルアップルータでアプリケーションからの自動接続ができなくなってしまった.

ヤマハのサポートに問い合わせた結果,次のような回答があった.

「 OS 8.5になってスクリプトが変わってしまいましたので,今のところ対応はできません.将来ファームウェアで対応できるかも知れませんが,今のところ予定はありません.」

この点について,久保田氏はさらに YAMAHA のメーリングリストで問い合わせた結果,次のような点が明らかになったと川田氏からお知らせいただいた.

Mac OS 8.5 になってから起動時に Macintosh が DHCP サーバに対してアドレス割当を要求する DHCP パケットが規定より短くなってしまうことがあるらしいという未確認の情報がある.(そのため短いパケットを解さないルータで障害が起きることがある)

そのまま置いておくと,しばらくして正しい長さの DHCP パケットを Mac が再送するため,アドレスが割り当てられて接続できる.

ヤマハでは RT80i の次のリリースにおいて短いパケットでも RT がアドレスを割り当てられるよう対応する予定だそうだ. YAMAHA ルータに関しては Mac OS 8.5 になって障害が出る ( Ether 接続の障害など) という話は私もほかでも聞いていた.全く問題なく使用できている場合もある.杉谷氏は Mac OS 8.5 になって,TCP/IPの利用者モードの詳しい情報も設定にしてオプションで必要な時にのみロードのチェックを外すことで改善されている.

(本件は 12/16 に最初にここで公表されたものから大幅に書き直している)



● FileSaver 4.0:ゴミ箱を空にするのに時間がかかる


Norton Utilities 4.0 の FileSaver 4.0 を使用すると, Finder でゴミ箱を空にするときに時間がかかる.これは FileSaver が消去されるファイルをトレースしているからである.仕様であるので改善することはできないが, command+optionキーを押しながらゴミ箱を空にすると FileSaver をキャンセルできる.また,設定で "削除追跡をバイパス" のチェックを外すこともできる.



StuffIt Deluxe 5.0.1 Updater


ひらい氏からお知らせいただいた.このアップデータでは, StuffBrowser にロックがかかる問題は解消されているが,依然 2 バイト日本語ファイル・フォルダ名問題は解消されていないそうである.



●エルゴソフト Mac OS 8.5 対応一覧の更新


ある方からおしらせいただいた. EGBRIDGE や EGWORD などの開発元であるエルゴソフトの MacOS 8.5(日本語版)動作状況一覧のページが更新されている.

EGBRIDGE Ver.9.0 EGWORD Ver.8.0 など独立したページになって各ソフトウェアの対応状況が公開されている.

これら従来からのソフトウェアについては, Mac OS 8.5 発売当初エルゴソフトからの非対応というアナウンスから使えないという通念ができているのだが,これらのページに記されている不具合さえがまんすれば全く使えないということはない.事実,私の周囲の方はそのまま Mac OS 8.5 で使い続けている.

EGBRIDGE Ver.10 EGWORD Ver.9.0 に関しては Mac OS 8.5 の一部機能(メニューのプラチナ調,スマートスクロール,ナビゲーションサービスほか)が使えないと記されている.



● Mac OS 8.5 :ニフティマネージャ従来バージョンの非互換


上記項目と同じ方からの情報である. Mac OS 8.5上で Ver4.60 以前のニフティマネジャーを使用するとメールの表示,テキスト入力ほかで障害が発生する.この点について Nifty Serve はMac OS 8.5上でのニフティマネジャー動作についてを発表した.

最新の Ver4.70 を使用することで回避できる.CD-ROM郵送サービス(CD-ROMおよび郵送料無償)または直接ダウンロードできる.



●TIP :フロッピードライブの検証


フロッピーディスクを認識しないなどという場合に.フロッピードライブハードウェアが壊れているかどうか切り分けるためには, shift で起動してブランクディスクをフォーマットできるかどうか確かめる.これでフォーマットできない場合はハードウェアに何らかの問題がある.



Speed Doubler 8.1.2 日本語版アップデータ


Mac OS 8.5 に対応した.まだ一日しか使用していないが,今のところ,これまで問題だったコピー元およびコピー先ウィンドウ内の項目が整頓されてしまう問題は起きていない.



●よもやま: Speed Doubler と Retrospect.そして CopyDoubler


皆様は Speed Doubler 8 をどのように認識されているだろうか.私は以前から Speed Doubler 8 をコピーユーティリティとして価値あるものと認識している.以前はコピーユーティリティとして CopyDoubler という製品を使用していたのだが,現在はサポートされなくなっていて Mac OS 8 から使用できないため,現在では Speed Doubler が私にとって唯一の選択肢である.

私は特にバックアップ時の差分コピーの機能を必要としている.差分コピーをご存じない方は一度体験なさるとよいのではないだろうか.( Speed Doubler ではこの機能を「高速置換」と言っている.差分コピーと同様,同期コピーも必要なものだ.)私などは OS をアップデートをするかどうか判断する際に,この機能が Speed Doubler などのユーティリティによってサポートされるかどうかということが重要な要素とみなしている. Mac OS 8.5 に Speed Doubler が対応するまで,バックアップなどコピー量が多い場合, Mac OS 8.5 のマシン上でコピーを行わず, Speed Doubler が動く Mac OS 8.1 のマシン上に Mac OS 8.5 マシンのボリュームをマウントして行っていたほどである.やっとメインマシン上で Speed Doubler の差分コピーが使えるようになったので,他のマシンも Mac OS 8.5 にアップデートできる.

差分コピーは Retrospect というバックアップ専用ソフトウェアにもある機能なので,バックアップということを考えると Speed Doubler しか選択肢がないというわけではない.しかし,他の場面でも差分コピーは必要だし, Retrospect によるバックアップシステムはそれなりの心構えと準備が必要なので Retrospect は持っているものの使わずじまいになっている.( OS 標準のファイル・シンクロナイズが使える場合はこれもそのような機能に代替できる. Retrospect 同様, Speed Doubler の SpeedCopy ほどの汎用性がないのは残念だ)

そうこうしているうちに家内が Retrospect の評判を聞いてきて使い始めた.家内は Retrospect を気に入っている様子だ. Retrospect を中心に考えたそれなりの環境を構築した場合, Retrospect はかなり有用なように端で見てて思える.私は TCP/IP 上でのネットワークリモートバックアップシステムを構築したいと思っていて思案中である.その際には Retrospect が中心となるかも知れない.

Speed Doubler が最初に登場したころには Speed Doubler の中心機能は 68k エミュレータであったと思う.また,ディスクキャッシュも優れていた.コピー機能を使用していた人もいるだろうが,私は先に書いたように CopyDoubler ユーザーであったので, Speed Doubler のコピー機能はオフにしていた.また,当時試用してみたら Speed Doubler のコピー機能( SpeedCopy :高速ファイルコピー )にはとても信頼が置けないと思えるところが山ほどあり,それも使わなかった大きい理由であった.

現在では Power PC マシンで OS とアプリケーションのネイティブ化が進み, Speed Doubler のエミュレーション機能はあまり必要とされなくなった.特に Mac OS 8.5 ではエミュレーションでマシンが速くなるという印象はない.( Mac OS 8.1 までは速くなっていた.)ディスクキャッシュについては Connectix はとうに Mac OS 8 以降放棄しているし,そうすると Speed Doubler の恩恵は SpeedCopy ということになる.私は,Connectix 社のコメントなどからも Connectix 社は今後 Speed Doubler をコピーユーティリティとして開発し続けるような印象をもっている.例えば, Mac OS 8 から使えるようになったコピースケジュール機能はその現れだろう.

私は CopyDoubler が Mac OS 8 で使えなくなってから Speed Doubler の SpeedCopy 機能を使用し始めた.それまでは正直言ってとても信頼を置くことができなかった.よく皆さん使っているなという感想を持っていた.しかし,ファイルがなくなるとかクリエータが消えてしまうとかといったとんでもない時代とは異なり,現在ではまずまず安心して用いることができていると思う.それでもまだまだマイナーバグが前のバージョンでもあったようなので,ますます信頼性を高めていってもらいたいものだ.

それだけに今さらながら最初からほとんど何も問題がなかった CopyDoubler の完成度の高さに感嘆すると共に,このまま買収先の会社が死蔵することがないように願っている.( CopyDoubler と同じ開発元の DiskDoubler がサポートされなくなって何のバージョンアップもなしに今だに Mac OS 8.5 で何の問題もなく動作するのを見るのは驚きだ.メニューもちゃんとプラチナ調だ)



(C) Akiyama Satoru



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