Macintosh トラブルデータベース Archives |
ハイバネーション機能ほかの条件 PowerBook (FireWire): USB 関連でのスリープ解除 iMac Firmware Update 1.6 インストール後 Zip USB TA が使えなくなる場合 FireWire ボリュームからの起動 Apple CD/DVD Driver 1.3.1:SCSI CD-ROM の問題 Apple Cinema Display:拡張 DVD 再生時の黒い帯 エレコムマウスドライバでの描画速度低下 FAXstf 5. 1:セレクタのプリンタ選択が維持されない PowerBook (FireWire): Final Cut Pro 非互換の装置 システムフォルダを認識させる方法 |
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[ 00/2/24]
●ハイバネーション機能ほかの条件
三沢氏からお知らせ下さった. iBook, PowerBook (FireWire) で可能となったハイバネーション機能 ("メモリの内容を保存してからスリープする" 機能) の使用にあたって留意する事項がある.
三沢氏は PowerBook (FireWire) でハイバネーションの設定ができないのでアップルのサポートに問い合わせたところ,次の回答を得た.
ハイバネーション機能は Mac OS の RAM ディスクを使用しているため,ユーザが使用した場合は機能が利用できないとのことである.また,ハイバネーション機能は仮想メモリをオンにしなければ使用できない.
- 「 RAM ディスクをユーザが使用した場合,ハイバネーション機能は使用できない」
なお,省エネルギー設定の以下の設定はファイル共有をオンにしなければ使用できない.
参照:
- 「ネットワーク管理者アクセス時はスリープを解除する」
「ネットワークの状況に合わせてスリープを解除する」
99/9/12 項目 "iBook:バックアップバッテリなし"
99/10/11 項目 "iBook:esc キーの機能"
00/2/17 項目 "PowerBook (FireWire):"メモリの内容を保存してからスリープする" 機能対応ほか"
● PowerBook (FireWire): USB 関連でのスリープ解除
三沢氏からお知らせ下さった. PowerBook (FireWire) 500MHz でスリープ中に USB 機器を接続したり外したりするとスリープ解除される.ディスプレイを閉じていても解除されるそうだ.また, USB マウスを接続している場合,マウスボタンをクリックすると解除される.
● iMac Firmware Update 1.6 インストール後 Zip, USB TA が使えなくなる場合
難波氏からいただいた.氏の iMac DV SE に iMac Firmware Update 1.6 をインストールしたところ,Iomega Zip Drive USB 250MB と Omron TA MT128S-DU2 のドライバーをインストールして起動させるとしばらくしてアドレスエラーが表示されるようになった.ドライバを外すと iMac は起動できるが機器を認識できない.
そこで, Mac OS 9 に付属する ZIP USB driver を使い, Firmware Update についている power management updater 1.6を機能拡張に入れることで, ZIP もTAも使えるようになったそうである. (Iomega Tool は使えない)
● FireWire ボリュームからの起動
TIL: 58606 : FireWire Booting: What Computers Support It and How To
FireWire ボリュームからの起動法と対応マシンについて.
「対応マシン」「起動法」
- ・ Power Mac G4 (AGP Graphics) でかつ Boot ROM バージョン 3.22f1 のもの
・PowerBook (FireWire)
Apple の Unified Macintosh Architecture (UMA) チップセットの製品. iBook は UMA であるが FireWire 接続口がない.
参照:
- 装置がデスクトップにマウントされたのを確かめてから有効なシステムフォルダをインストールして "起動ディスク" コントロールパネルで指定して再起動. (これまでの SCSI 他の装置からの起動法と基本的に変わらない)
99/9/14 項目 "Power Mac G4: FireWire ボリューム起動についての開発状況"
追記:
本 TIL の記述は発表の翌日に訂正された.当初発表された記述では Power Mac G4 (PCI Graphics) 全機種, iMac DV , PowerBook (FireWire) が対応となっていたが, Power Mac G4 (PCI Graphics) の一部と iMac DV は非対応であるらしく,記述が改められ又,削除されている.(吉田氏からお知らせいただいた.)
● Apple CD/DVD Driver 1.3.1:SCSI CD-ROM の問題
Mac OS 9 の Apple CD/DVD Driver 1.3.1は拡張 CD-ROM をデータおよびサウンドパーティションとして複数のボリュームに分けてマウントする.しかし, SCSI CD-ROM ドライブの場合はデータパーティションしかマウントしない. Apple はこの問題に気づいており,次期バージョンで修正する予定.
参照:
Mac OS 9: Enhanced CD は複数のパーティションでマウントされる
99/12/21 項目 "Mac OS 9:CD-ROM をマウントするとアイコンが二つ現れる/ CD が入っていないといわれる"
●Apple Cinema Display:拡張 DVD 再生時の黒い帯
Apple Cinema Display で拡張 (Enhanced) DVD ビデオディスクを再生した場合に,画面の左右に黒い線が現れる. Apple ではこの問題を確認し,現在調査中である.
●エレコムマウスドライバでの描画速度低下
岩崎氏からお知らせいただいた.エレコム製 USB ホイールマウスドライバ 1.2.5 を iBook にインストールしたところ, Internet Explorer 4.5 で「メモリ不足のため画像が読み込めませんでした」というメッセージが表示されることが多くなったり, Internet Explorer が突然終了することを経験された. Norton Utilities SystemInfo の描画速度テストで CopyBits はインストール前に比較して 20 パーセント程度低下していると診断される.
マウスを接続していなくても障害に変化はない.ドライバver.1.2.4 では再現しないそうであるが, Internet Explorer などでホイールが使用できないフレームがあるなどの制限がある.
● FAXstf 5. 1:セレクタのプリンタ選択が維持されない
林氏からお知らせ下さった.氏の環境 (Power Mac G4 (PCI Graphics)/ Mac OS 8.6 に USB 変換ケーブルによって EPSON/PM-2000C+を接続) において, FAXstf 5. 0 から FAXstf 5. 1 にアップデートしたところ,セレクタでプリンタを選択した後,そのまま若干の作業を続けた後にプリントしようとするとプリンタが選択されていないというアラートが表示されるようになった.印刷するたびに選択し直す必要がある.
FAXstf を再び元の FAXstf 5. 0 にしたところ,障害は収まったそうである.
● PowerBook (FireWire): Final Cut Pro 非互換の装置
TIL: 58605 : PowerBook(FireWire): Device Control In Final Cut Pro
PowerBook (FireWire) とともに現在出荷されている FireWire には問題があり,以下の DV カメラやビデオデッキを Log & Capture ウインドウから操作すると Final Cut Pro がクラッシュしたり,通信が切れたりする. Final Cut Pro のアップデートバージョンで対応予定.
●システムフォルダを認識させる方法
- Sony DSR-20
Sony GV-D300
Sony GV-D900
Sony PC-10
Sony TRV-7
Sony TRV-9
Sony TRV-9E
Sony WV-D9000
iBook の ?マーク点滅フォルダに関して書いた項目中に私が「システムフォルダを再認識させる方法」によって改善されるケースがあると書いた.最近の関連項目中に ?マーク点滅フォルダ発生時に CD-ROM 起動した場合,ハードディスクがマウントされるが,その中のシステムフォルダに Mac OS スマイルマークアイコンが表示されていない場合に有効であると言われている.その方法について記す.
この方法は Apple の技術者が "Re-bless the System Folder" と呼んでいる.特別な方法ではなく,古くからのユーザには一般的に知られている方法である. iBook に限らず,システムフォルダが認識されない場合やシステムフォルダを切り替える方法として使われてきた.
方法は二つ程度ある.いずれにしても他のボリューム等から起動して行う必要がある.
「第一の方法」
「第二の方法」
- 認識されていないシステムフォルダまたは,システムフォルダ内の System スーツケースの開閉を繰り返す.
Macintosh は System スーツケースと Finder がおなじフォルダの同一階層にある場合,それをシステムフォルダであると認識する.まれに,システムインストール後やアップデート後にシステムフォルダが認識されない場合が発生する.その際にこの方法をとることが知られている.
- システムフォルダフォルダ内の System スーツケース(または Finder.どちらか一方のみ) をシステムフォルダ以外の場所に移動させ,再び戻す.
また,システムインストール時に,上書きアップデートさせないで新規インストールさせたい場合に,システムフォルダから System スーツケースまたは Finder を分離してインストールすることで新規インストールさせるという方法も知られていて,この "Re-bless the System Folder" の応用である.
TIL 18611にはクリーンインストール後に古いシステムフォルダに再び戻す方法として,この方法が解説されている.同一ボリューム上のシステムフォルダの切り替えにも使用できる.( Apple は同一ボリューム上の複数のシステムフォルダの使用は認めていない)
もしも同一ボリューム上に他に System スーツケースと Finder のあるフォルダが存在する場合,現在のシステムフォルダの System スーツケースまたは Finder のどちらかを移動させると,別の System スーツケースと Finder のあるフォルダの方がシステムフォルダと認識される場合があるので注意.また, System スーツケースか Finder を移動した場所に Finder か System スーツケースがあるとその場所がシステムフォルダと認識されるのでこれも注意.例えば,すでに Finder が存在するデスクトップに System スーツケースを移動すると,デスクトップがシステムフォルダとなる.(!)
CD-ROM から起動した場合はデスクトップはロックされているとして移動できないが,これはデスクトップが CD-ROM のものであり, CD-ROM に変更を書き込めないからである.上記 TIL 18611 にあるように, Apple の技術者は初期設定フォルダに移動する方法を好んでとるようだ.
大木氏から,システムインストール後のシステムフォルダが認識されないケースについて,この方法と同時にハードディスクのオプティマイズをするとよいとお教えいただいた.デスクトップ再構築というのもやってみるといいかもしれない.
iBook で起きているケースはこのケースばかりではない.このようなケースについても,事例の中には単にシステムフォルダの開閉による認識では有効でない場合もあり,この方法で改善されない場合も考えられる.
(C) Akiyama Satoru