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Mac OS 9 Audio Update 1.1
Automatic Update Software 1.1
Norton Utilities および Norton AntiVirus アップデータ
PM-800C:印刷後のリモートアクセス接続障害 (原因)
Power Mac G4 (AGP Graphics) と TAXAN Storage Fighter (継続)
Internet Explorer 4.51 and Outlook Express 5.01
ATM 4.5.2 Lite:Common フォルダが生成されない
Mac OS 9:Newer MAXPowerG3/240PDS と8100AV
ATI Xclaim Video Playerとサウンド入力
PowerDomain 2940UW と IDE SCSI 変換ハードディスク
Adobe Illustrator 8.01「詰め」データファイル
Eudora Pro 4.2:Format=Flowd 使用時の引用符ほか
TIP:ナビゲーションサービスで任意のウインドウを開く
よもやま:ナビゲーションサービス
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[ 99/12/24]



年末年始の更新はしばらく休ませていただく予定です.最終更新がいつになるかはまだ分かりません.米国ではクリスマスのホリデーとなり,このままお伝えすべき重要な項目がなければ,今回で年内の更新は終えることになるかも知れません.



Mac OS 9 Audio Update 1.1


USB ポートが内蔵されている Mac OS 9 環境下の Power Macintosh (iMac, Power Macintosh G3 blue and white, Power Mac G4 computers) 全てで使用でき,Harman Kardon iSub スピーカ ( iMac (Slot Loading) のみ) に対応する.また, DVD ムービーのプレイバックを拡張する.

以下のファイルからなる.

MacOS ROM 3.2.1
USB Audio Extension 1.0.1
Apple Audio Extension 1.0

これは私が 99/9/14 項目 "Power Mac G4: FireWire ボリューム起動についての開発状況" において, Power Mac G4, iMac (Slot Loading) 以前の既存 USB 内蔵 Macintosh においても USB スピーカ対応アップデータを検討中であると述べたものであると思われる.また,私の情報源によれば, DVD と音声の同期ができない問題に一部対処しているそうだが,完全なものではないそうだ.

本アップデータを該当機種にかけたところ,インターネット接続時にフリーズするようになったという複数の報告がある. Apple も調査中であるが,現時点では原因等不明である.



Automatic Update Software 1.1


北米版の Mac OS 9 "Software Update" コントロールパネル, "Software Update Engine" および "Software Update Scheduler" 機能拡張をバージョン 1.1 にする.



● Norton Utilities および Norton AntiVirus アップデータ


インストール後はほとんどのファイルが置き換わる. "Norton Shared Lib" などの機能拡張類のシステムファイルはシステムフォルダの所定の場所に入っていない場合アップデートされないのは相変わらず. "Norton Shared Lib" を機能拡張フォルダから退避させて使用させている場合は注意. Norton AntiVirus の場合はウイルス定義ファイルも最新のものになる.私の場合,インストーラは一回では正常に Finder を終了できなかった.また, Norton Utilities ではファイルが所定の位置にインストールされない場合があった.以下「お読み下さい」に記載された内容からの抜粋.

Norton Utilities 5.0.2アップデータ

・iBook やや Power Macintosh G4 などのバス 2 上にある ATA デバイスに起因する Norton Disk Doctor の問題を解消

・FireWire デバイスで WipeInfo を使って[デバイス全体抹消]を選択したときに起きるエラーを解消

・閉じたループを Norton Disk Doctor で検出して修復可能

Norton AntiVirus 6.0.1 アップデータ

・Mac OS 9上で圧縮ファイルをスキャン時にまれにエラーが発生する問題を解消

・Norton AntiVirus 5.0.x がインストールされているマシンに、6.0を上書きインストールした場合に起こる「エラー: Norton AntiVirus Auto-Protect を起動できませんでした。理由は Norton AntiVirus Library ファイルが損傷しているか Norton AntiVirus Additions フォルダの中に見つからないためです。」というメッセージが表示される問題を解消

・iBook で Auto-Protect をロードして再起動するとエラーが起きるという互換性の問題を解消

立ち返り氏によれば Adaptec PowerDomain 2940UW 4.1 で FileSaver を用いるとクラッシュする問題は 5.0.2 で解消されているそうだ.

参考:
99/12/15 項目 " FileSaver と Adaptec PowerDomain 2940UW の問題(継続)" ほか



● PM-800C:印刷後のリモートアクセス接続障害 (原因)


99/12/21 項目 "PM-800C:印刷後のリモートアクセス接続障害" に関して下條氏から回避できたとお知らせいただいた.

氏はロジクールマウスをドライバを外して使用していたのだが,マウスを純正のものに取り替えたところ障害は解消されたそうである.

USB 装置の障害は様々であるが,このような意外な症状となって現れる場合もあるということのようである. USB 対応機種ではどのようなトラブルであっても USB 機器を外してみるというのはトラブル時の基本と言えそうだ.



● Power Mac G4 (AGP Graphics) と TAXAN Storage Fighter (継続)


99/12/13 項目 "Power Mac G4 (AGP Graphics) と TAXAN Storage Fighter" でお知らせいただいた TAXAN (加賀電子) Storage FighterATA/66 PCIカードが Power Mac G4 (AGP Graphics) と非互換である問題について,阿多氏から加賀電子にお問い合わせいただいた結果をお知らせいただいた.

加賀電子でも非互換を確認している.新しく互換のファームウェアを作成したが, Macintosh 用書き込み用ソフトウェアがなく(MS-DOS ! 用だけだそうだ),現在 Macintosh 用を作成中とのこと.

現時点では個々に対応しているということで,カードを加賀電子に送付するとファームウェアを書き込んでくれるそうだ.



● Mac OS 9:Netscape の Type 2/3 エラー


鷲尾氏から Mac OS 9 で Netscape Communicator 4.7 を用いると Type 2/3 エラーが発生する場合があることと,原因についてお知らせいただいた.

これは Netscape Talkback が非互換であることが原因であり, Netscape のアプリケーションフォルダ内の "Talkback" フォルダを削除することで解消できる.

参照:
99/10/23 項目 " Mac OS 9: Netscape Communicator の Talkback 非互換"




Internet Explorer 4.51 and Outlook Express 5.01


99/12/13 項目 "Internet Explorer 4.5:認証と JavaScript の問題" ほかで触れた認証等の問題を修正する.修正されるのは機能拡張ライブラリであり,アプリケーション本体等はアップデートされないため,本体のバージョン番号などは 4.5 のままである.

追記:
日本語版も公開された.



● ATM 4.5.2 Lite:Common フォルダが生成されない


マルオメージ氏からいただいた. ATM 4.5.2 Lite は Common フォルダを生成しないそうだ.そのため和文フォントなどを利用する場合は和文フォントなどをインストールするか,従来使用していた Common フォルダを使用する必要がある.

Mac OS 9 ではファイルシステムの変更により FCB (file control blocks または fork control blocks) 関連の仕様変更があり,メモリの FCB 一覧を直接参照するプログラムはブロックされ,119 エラーが表示されるようになった.従来の ATM 4.x はこの仕様であったため,特に Apple は ATM 非互換バージョンについて,起動時に使用不可フォルダに移動するようにしたとしている.

Mac OS 9 上書き移行時に実際にそのように使用不可フォルダに移動させられたという話も聞くが,私のところで試したところ,そのようにはならず,起動時にフリーズしてしまった.

ところで, ATM 4.5.2 Lite はどこが Lite なのかよく分からなかったのだが,マルオメージ氏のご指摘で納得できたように思う.



● Mac OS 9:Newer MAXPowerG3/240PDS と8100AV


K.H 氏からいただいた. Newer MAXPowerG3/240PDS カードは 6100 では 11 月に公開されたドライバで動作するが, 8100 /80AV では動作しないそうだ.米 Newer 社からの回答では,作業を続けているとのことであるが,発売後の OS まではサポートできないとも言っ ているそうだ.


●ATI Xclaim Video Playerとサウンド入力


上記,K.H 氏によれば, ATI Xclaim VR 128 を Power Mac G3 (beige) MT300/OS9 で用いた場合, Xclaim Video Player使用時には音声が Macintosh のスピーカーから出力できないそうだ.サウンド入力 をサウンド入力ポートにしても, Xclaim Video Playerを起動すると「なし」に切り 替わるという.米 ATI に連絡したところ,初耳だとのことで,調査してみるとの回答であったそうだ.



● PowerDomain 2940UW と IDE SCSI 変換ハードディスク


立ち返り氏によれば Adaptec PowerDomain 2940UW 4.1 に接続した I・O DATA 製 20GB 外付けハードディスクについて B'sCrew 3.1.4 で使用できないとお知らせいただいた.

最近の大容量 SCSI 外付けハードディスクは IDE-SCSI 変換ボードを内蔵していて,実際には IDE ハードディスクが用いられている.



Adobe Illustrator 8.01「詰め」データファイル


Adobe Illustrator 8.01 で作成した Illustrator,Illustrator EPS ファイルのテキストに適用されていた「詰め」が無効になってしまったり, Illustrator8.0.1でリュウミンR-KL,リュウミンB-KLのフォントを使用したテキストに「詰め」を適用しても効果がない場合に使用する.



● Eudora Pro 4.2:Format=Flowd 使用時の引用符ほか


夢荘氏からいただいた.

Eudora Pro 4.2 の初期状態では引用符が縦バーとなり,従来の書式情報を含むメールでの引用符であるかのように思えるが,そうではない.

Eudora Pro は初期状態で RFC 2646 Format=Flowd 対応となっている. Format=Flowd に対応している場合,ワードラップによってウインドウサイズが変更され一行の文字数が変化しても引用符が常に行頭に表示される. Format=Flowd 対応時の引用符は従来のものとは異なり縦バーで表示される規格となる.このため,従来の>引用符は使えないほか,引用符の編集も行えない.

従来の引用符を使用したい場合や,引用符を編集したい場合は <x-eudora-setting:260=1> をダブルクリックする.(詳しくは 99/12/15 項目 " Eudora Pro 4.2 日本語版での初期状態と変更法ほか" ) 夢荘氏のページでも解説されている.

また,欧文が赤く表示されるのは初期状態で英文のスペルチェックがオンになっているためである.設定を変更することでオフにできる.



● TIP:ナビゲーションサービスで任意のウインドウを開く


「 Finder で開かれているウインドウに移動する方法」

移動したいウインドウ内のファイルまたはフォルダ等かタイトルバーアイコンを,ナビゲーションサービスのディレクトリを示しているウインドウ内にドロップする.

ファイル等ウインドウ内の項目をドロップした場合には,その項目が選択された状態になる.ただし,複数の項目を選択してドロップしても効果はない.



●よもやま:ナビゲーションサービス


上記 "TIP:ナビゲーションサービスで任意のウインドウを開く" で書かれた方法は,既によく知られていることであれば,ご容赦願いたい.私は知らなかった.

私はナビゲーションサービスが苦手である.遅いし,使い勝手がいいとは思えないのだ.

私は "Click, there it is!" というユーティリティを愛用している.これは通常のファイルオープンセーブダイアログボックスを使用している際に, Finder 上で開かれたウインドウをクリックするとダイアログボックスがそのディレクトリに移動するようにできる機能拡張である.他にも似た機能を持ったユーティリティもあろうが,そのような同種のユーティリティに比較して "Click, there it is!" はその機能だけを実現するだけのため,動作も軽く大変安定している.

ところが,この "Click, there it is!" がナビゲーションサービスに対応できていないどころか,作者が対応しないと宣言までしてしまった.そのため,ただでさえ使いにくいナビゲーションサービスがなおさら不便に思えて仕方なかった.

そんなある日, "Click, there it is!" とまではいかないが, TIP に書いたそれに代わる操作法で似たような機能が実現できることを偶然発見した.ちょっと,思いついてやってみたらできてしまっただけだが.

従来のファイルダイアログに比較すると,ナビゲーションサービスでは複数の項目を選択できるという長所がある.また,「よく使う項目」や「最近使った項目」というのもいいとは思う.しかし,それらに移動するための操作が結構面倒だし,「よく使う項目」は増えてきたときに選ぶ時間がかかるようになる.そのアプリケーションで以前開いた場所を記憶すると同時に,「よく使う項目」はどのアプリケーションでも表示されるものと,そのアプリケーションだけなどで表示されるものというようにできないだろうか.

また,通常のファイルオープンセーブダイアログボックスでできることができないというのも困ったものだ.いくつかのショートカットはナビゲーションサービスで使えないし,クリック一回で一つ上の階層に移動できないのは時々いやになってしまう.デスクトップへの移動に 2 動作必要というのも考えものだ.

私はこうしたファイルやフォルダ,その場所を示すインターフェースは,通常のウインドウでできる操作と全く同一にすべきだという独自の考えを持っている. したがって,ナビゲーションサービス上でファイル等のコピー,移動,削除等ができず,他のウインドウ内を同時に参照して比較,移動等できない現在のナビゲーションサービスはまだまだだと思う.

ナビゲーションサービス内のボックス内のリスト表示は不十分である.修正日ほかのリストが表示されない.また,最も標準的なウインドウ表示であるアイコン表示ができない.

このようにファイルダイアログは通常のウインドウやデスクトップと同じになるべきだという私の考え方を進めていくと,限りなく Finder に近づいていくのではないだろうかと思われる方もいると思う.そうなのだ.さらに書くと,保存や開きたい先の実際のウインドウやらフォルダ,ファイルやらをクリックするだけで,ナビゲーションサービスのようなものさえなしに,アプリケーション等に分かるようになるべきだと私は思っている.

ファイルダイアログが Finder と異なった操作法をしなければならないとすれば,それだけでユーザに負担となる.初級者がファイルのセーブなどでつまずくのはこのためである. Macintosh の使い方を初めて学習する人がやっと Finder の使い方を憶えたと思ったら,それとは似ているが操作が異なるファイルダイアログで作成したファイルを保存するときの困惑は十分想像できる.似ているだけに認知上混乱して厄介なのだ.

こうしたファイルブラウザについては, NeXT のブラウザウインドウを思い浮かべる方もいらっしゃることだろう.これはディレクトリの階層を並列して表示でき,複数のディレクトリ階層間でファイルの移動等ができる.( Greg Landweber 氏の Greg's Browser は類似の機能を現行 Mac OS 上で実現できる) NeXT のブラウザウインドウは便利な場合もあるが,ユーザから透明になるべきだという私の考えからは不十分である.

Mac OS X で NeXT 風のファイルブラウザが装備されるかも知れないそうだ. Mac OS X は Copland というかつて Apple が構想した次世代 OS に代わるものであるが,私には Mac OS X は Copland と比べると,見劣りするように思えてならない. Mac OS という名前は同じだが,現在の Mac OS とはいくつもの点で別物であるかも知れない.できるだけ現在のインターフェースを受け継ぐか,さらに良いものにしてもらいたいと思っているが,項目をデスクトップ上に移動するとエイリアスになるとか,ボリュームがエイリアスだとか聞くと,心底ぞっとする.これは私の知っている Mac OS ではない.



(C) Akiyama Satoru



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