Macintosh トラブルデータベース Archives |
Mac OS 9: Finder クラッシュ:ATI ドライバによる原因 Mac OS 9: Open Transport の改善点 (1) Mac OS 9: Open Transport の改善点 (2) Mac OS 9:ファイル共有がらみのハングアップ未解決 Mac OS 9:一部フォントの2バイト文字が表示されない:回避法 Mac OS 9: Mac OS 8.6 に戻すと一部 ATM が表示できない Mac OS 9: Perman Note は互換? Mac OS 9:SoftWindows と RealPC の動作 (継続) Mac OS 9:Sonnet Crescend G3 の問題 (継続) Mac OS 9:NewPower G3 PDS ドライバの未対応 Mac OS 9:USB Adapter Card Support 1.2 の動作について Mac OS 9: Hewlett-Packard 社インクジェットプリンタ一部回避法 TIPs:Mac OS 9 移行マニュアル (その1): 移動するシステムファイル類 |
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[ 99/11/5]
Mac OS 9 インストール後,何度かクラッシュを経験している. OS インストール初期にはいつも経験することなので,これをもって安定性に問題があると断定するのは早計である.
私自身心苦しく思っていることがあるのだが,こうしたページで障害を報告すると,どうしてもその障害が誇大に受け取られる場合がある.私のページの意図は障害を報告することだけではなく,それらを克服して Macintosh をより良く効率的に使用することである.
バグのないプログラムはない.こうしたページが少しでも Macintosh ほかの改善に貢献できればユーザのみならず,広い範囲で利益となるだろう.
Mac OS 9 では改善された点もあり,いくつか分かったことを最初の方に書いてみる.このほか経験したことでは,何度か RAM ディスクで問題が発生した.
● Mac OS 9: Finder クラッシュ:ATI ドライバによる原因
ATI 社はFinder may crash in Mac OS 9 with ATI Universal Installer 4.0.x installedを公開した.それによれば, Mac OS 9 をインストールしても ATI ドライバを上書きしないため, Finder がクラッシュするとされている.回避法は以下.
1.機能拡張マネージャで全ての ATI ドライバを使用停止にする
2.ATI Universal Installer 4.0.x をインストールする
これは OS 上書き時であろうか.クリーンインストールした私のシステムでは "ATI Driver Update" が J1-1.4.8 で Mac OS 8.6 と同じバージョンであった以外には全てバージョンは上がっていた.
ATI Universal Installer 4.0.x がインストールするファイルのバージョンは IMPORTANT INFORMATION for the ATI Universal Installer 4.0.1 で調べることができる.クリーンインストールした Mac OS 9 の ATI 関連ファイルは全てこれよりバージョンが上がっているように思える.
追記:
これは RAGE 128 搭載 PowerMacintosh で該当することが判明した. Apple システム・プロフィールで,デバイスとボリュームのタブを選択し,ディスプレイカードで確認する.
● Mac OS 9: Open Transport の改善点 (1)
Mac OS 9 の Open Transport は DHCP でハングアップするように思えるといった障害が一部環境で発生する場合があるが,一方でいくつか改善されている点がある.
Mac OS 8.6 で起きていた DHCP 時の処理待ちは改善されている.
この問題は 99/5/28 項目 " Mac OS 8.6:原因不明の処理待ちによる中断" , 99/6/1 項目 " Mac OS 8.6:原因不明の処理待ちによる中断(継続)" ほかで私が報告したものである. Open Transport で TCP/IP を DHCP 参照としている場合,環境によって,5-10 分ごとに 30 秒程度の処理待ちが生じる問題である.この問題は現在起こっている DHCP の問題と類似したものであるが,その問題の方は改善されていて, Mac OS 8.6 で問題が出ていた私の環境で障害は解消されているようだ.
● Mac OS 9: Open Transport の改善点 (2)
Open Transport 2.0.3 で起きていた PowerBook でのスリープ障害が改善されている.私の PowerBook G3 Series で発生していたのであるが, Mac OS 9 インストール後,自動的にスリープに入るようになった.
この障害は 99/6/8 項目 " Mac OS 8.6: Open Transport によるスリープ障害" で報告したもので, Mac OS 8.6 で PowerBook が電源アダブタ使用時に自動的にスリープに入らない場合があるというもの.全ての環境で起きるわけではなく,発生しないというご報告もいただいていた.
● Mac OS 9:ファイル共有がらみのハングアップ未解決
Mac OS 8.5 からよく起きていたファイル共有がらみのハングアップを Mac OS 9 でも経験した. CD-ROM 挿入時に起きた. "ファイル共有機能拡張" のメモリ割り当てを増やした状態でも起きている.
参考:
99/6/20 項目 "Mac OS 8.5/8.6: CD-ROM 挿入でのハング"
99/10/15 項目 "ファイル共有がらみのハングアップ:一部回避法"
● Mac OS 9:一部フォントの2バイト文字が表示されない:回避法
藤田氏からお知らせ下さった. Mac OS 9 インストール後,Monnaka, Fukagawa,ASL Font+3.0 といったフォントの 2 バイト部分が表示できないことが起きる場合があるそうだ.この現象は USSY'S でも報告されているそうで,症状は同じだそうである.
藤田氏と USSY'S での報告の共通点は Language Kit で日本語以外の言語をインストールした後,カスタム削除している点である.
野崎氏からこの障害について回避法をお寄せいただいた.
野崎氏も同様の障害が発生したため,フォントフォルダを確認すると "丸漢コンパチビリティ" 丸漢がなくなっていることに気がつかれた. "丸漢コンパチビリティ" をカスタムインストールすることで解決したそうである.
● Mac OS 9: Mac OS 8.6 に戻すと一部 ATM が表示できない
直氏からいただいた.
Mac OS 9 を Mac OS 8.6 が別パーティションにあるハードディスクにインストールした後, Mac OS 8.6 から起動すると Illustrator 上でフォントワークス社の ATM フォントが表示できないそうである.
私はフォントワークス社の ATM フォントを購入しているがインストールした状態ではないので確かめることはできなかった. Mac OS 9 インストール後に Mac OS 8.6 (ATM 4.0.2) から起動して Adobe Illustrator 8.0.1 で他の ATM フォントをいくつか表示したが,それらに問題はなかった.フォントフォルダは Mac OS 8.6 と同一のものを使用している.
追記:
直氏から,アピアランスコントロールパネルで "なめらかな文字で表示する" のチェックを入れると改善され,その後は,チェックをとっても障害はないそうだ.
● Mac OS 9: Perman Note は互換?
たびたび書いてきた Perman Note が "Check 9 File Mgr Compatibility" で非互換と報告された問題について, Ihara 氏から BUG に問い合わせた結果,「現在検証中だがとりあえずのところは問題ないようだ」との回答を得たことをお知らせ下さった.
より正確を期すためにバージョンアップしたというCheck 9 File Mgr Compatibility 1.0.2でも依然として非互換報告がある.
● Mac OS 9:SoftWindows と RealPC の動作 (継続)
山崎氏から SoftWindows のメニュー,ダイアログの文字化けは Language Register で解決されるということと,吉光氏からお知らせいただいた RealPC で Windows98 を Safe モードで起動できても通常モードで起動できないのと同様, SoftWindows 98 でも同様の障害が発生するとお知らせいただいた.
又城氏からは, RealPC について, iMac では文字化けしたが,修正できたことと, Blue & White G3 では起動途中で止まってしまうので,環境によって異なるようだとのご報告をいただいている.起動できた場合でもダブルクリックできないなど問題があるそうだ.
沢田氏の場合, SoftWindows5.0.5 + Windows95 で不完全ながら動作している.マウスボタンのダブルクリックが利かない, Windows のコントロールパネルの「マウス」を開くと、ダイアログ右側のびっくり箱のアイコンのハンドルが異様に早く回転しているという症状があるそうだ.
● Mac OS 9:Sonnet Crescend G3 の問題 (継続)
山門氏から "crescend 1.3.7" の名称を "‾ crescend 1.3.7" と‾をつけることで読み込まれる順番を変更したところ,問題なく起動できるようになったとの回避法をお教えいただいた.
● Mac OS 9:NewPower G3 PDS ドライバの未対応
中尾氏からお知らせ下さった. Newer 社の G3 アップグレードカードのうち,唯一,7100/8100用 NewPower G3 PDS のドライバが Mac OS 9 未対応だそうだ.
● Mac OS 9:USB Adapter Card Support 1.2 の動作について
99/11/3 項目 "Mac OS 9:USB カードは未サポート" で Apple が Mac OS 9 非互換とした USB Adapter Card Support 1.2 について,橋本氏から支障なく動作するというご報告をいただいている.
吉光氏からは Mac OS USB Driver Development Kit (DDK) (v1.3.5f8) を使用する方法をお知らせいただいている.
● Mac OS 9: Hewlett-Packard 社インクジェットプリンタ一部回避法
MacInTouch 99.11.2 は Hewlett-Packard 社 Deskwriter 500 用 6.0.4 バージョンのドライバを使用して, DeskWriter 660 C , DeskJet 800シリーズが Mac OS 9 でも使用できるという投稿を紹介している. Apple StyleWriter 4100 は Hewlett-Packard の同型プリンタの OEM 製品であるのでこれも可能だという話だが,この機種は日本では発売されていない.
参考:
項目 "Mac OS 9:Hewlett-Packard 製品の対応状況"
追記:
この内容について, 99/11/7 項目 "Mac OS 9 と Hewlett-Packard インクジェットプリンタの互換:一部検証結果" に検証結果が書かれているので参照願いたい.
●TIPs: Mac OS 9 移行マニュアル (その1): 移動するシステムファイル類
Mac OS 9 はクリーンインストールなさっていることと思うが,クリーンインストール後に以前のバージョンの OS からシステム関連ファイルを移動させなければならない.
1.初期設定フォルダの Mac OS 関連ファイル類
TCP/IP を始めとし,これらの設定数が多い場合,最初から設定し直すのはかなり面倒だ.また,作業環境マネージャでの切り替えをしている場合,作業環境マネージャの設定もある.私は以下のものを移動した.
・ "AppleTalk 初期設定"
・ "Internet Preferences"
・ "TCP/IP 初期設定"
・ "Users & Groups Data File"
・ "スティッキーズファイル"
- Mac OS 9 では利用者 & グループコントロールパネルはファイル共有コントロールパネルに統合されたが,設定自体は同一ファイルに保存されている.そのまま移行できる.
・ "カスタム・デスクトップパターン"
- スティッキーズに保存したデータがある場合は移動させる.
・ "プリント初期設定" フォルダ
- アピアランスコントロールパネルに現れるデスクトップパターンに,自分で登録したパターンがある場合,このファイルに記録されているのでそのまま移動させる.一応 Mac OS 9 では初期状態でもグレイのパターンが入るようにはなったようだ.
・ "リモートアクセス" フォルダ
・ "作業環境マネージャ初期設定" フォルダ
- これが大事である.ここに TCP/IP などで保存しているインターネット接続関連等の設定が保存されている.
上記のファイルを移動させない場合でも設定をやり直せばいいわけで,他の Mac OS 関係の初期設定などは移行しないで設定し直した方がいいいだろう. Mac OS 関連の他の初期設定の見分けがつき,設定を受け継いで移行したい場合はそれも移動させればいい.
初期設定を移動せずに設定をやり直す方がいいという理由は,新しい機能などが追加されている場合などがあったりすることと,この際新しくして不安定要因の可能性を受け継がなくさせるためである.
2.初期設定フォルダのアプリケーション関連ファイル類
常用している主要なアプリケーションで設定の複雑なものの初期設定ファイルも古いシステムフォルダの初期設定フォルダから Mac OS 9 の初期設定フォルダに移動する.初期設定ファイルのそれらしき名称のものは全て移動させる.不明の初期設定ファイルを調べるには,法条氏によるAppReferというユーティリティが便利である.
いくつかのアプリケーションではシリアル番号の初期登録を初期設定ファイルに保存している場合がある.新しくした Mac OS 9 から起動してアプリケーション起動時に登録を求められるような場合は初期設定ファイルを以前のシステムフォルダから移動することで回避することができる場合がある.そのほか,アプリケーションを新しいシステムから開いて支障がある場合は,アプリケーションが新システムと非互換である場合もあるが,必要なシステムファイルが移動されていないことがあるので,調べてみることも必要だ.初期設定ファイル以外にも必要なファイルがある場合もあり,初期設定を移動するだけで十分とは限らない.
・日本語入力変換プログラムの初期設定/ユーザ辞書
・ATM
- 日本語入力変換プログラムの設定は複雑な場合が多く,辞書の指定等もあり,そのまま移動させた方がいいだろう. ATOK や EGBRIDGE などの主要なプログラムの場合は初期設定フォルダ内にフォルダとして収まっているので,フォルダごと移動する.
最近のことえりの場合,ユーザ辞書や自動学習辞書等が初期設定フォルダ内にあるのでことえりユーザは移動させる.
・ Web ブラウザ
- ATM は Mac OS 9 で対応バージョンを新しくインストールすることになる.そのため,今回の OS バージョンアップ時に ATM 関連の初期設定を移動させる必要はない.
・ "TWAIN"
- Netscape や Internet Explorer といったブラウザの設定やメールは初期設定に入っていることがほとんどである.ブックマークなどもそのまま移行させたいはずだ.それらの名称のついている関連ファイル,フォルダを全て移動させる.
・ ColorSync プロファイル
- スキャナほかで TWAIN を使用している場合はこのフォルダを移動する.
3.コントロールパネル/機能拡張フォルダから
- Mac OS 9 では ColorSync プロファイルを収めておくフォルダ名と格納場所が変更されている.これらは "ColorSync 特性" フォルダから中味のプロファイルだけを Mac OS 9 のシステムフォルダ第1階層の "ColorSync プロファイル" フォルダに移動させる.
アップル社以外のアプリケーションなどが使用したり,独自の機能を持ったコントロールパネル/機能拡張類がある場合,それらも移動させる.ただし,それらが Mac OS 9 対応かどうか確認が必要である. 機能拡張では以下のようなもののほか,必要な機能拡張を移動する.いくつか移動させてはならないものもあり,注意すること.
「機能拡張」
・日本語入力変換プログラム/辞書
・プリンタほかドライバ類/プリンタ記述ファイル
・ "Modem Scripts" フォルダ内のスクリプト
- プリンタ,スキャナほかのドライバ,関連ファイル等,および, PostScript プリンタを使用している場合はプリンタ記述ファイルを移動させる.セレクタからの設定は "プリント初期設定" フォルダを移動している場合は必要ない場合もあるが,そうでない場合などはプリンタ記述ファイルの再設定などが必要である.
デスクトッププリンタについては不可視ファイル等あり,若干面倒なので,新しく作り直した方がいいと思っている.
ここでも Mac OS 9 に非互換のプリンタドライバがあるので,移行前によく調べること.
必要なもののみ移動させる.同じ名称のスクリプトはほとんどが更新されているのでフォルダごと置き換えないようにする.
・StuffIt Engine/StuffIt Engine PowerPlug
・ほか
- これらは従来バージョンが Mac OS 9 非互換であるので移動させないこと. Mac OS 9 をインストールすると,対応したこれらの機能拡張がインストールされている.
「コントロールパネル」
- このほか "PPP 接続スクリプト" "Global Guide Files" などフォルダ内にある必要なファイルも移動する.
・ FinderPop
・ATM
- FinderPop を使用されている方は, StuffIt 関連アプリケーションについてクラッシュする設定になっている場合が多いので設定し直すことが必要である.
参照:
99/11/4 項目 "Mac OS 9:FinderPop から StuffIt アーカイブを扱うとクラッシュ"
4.システムフォルダ第1階層
- ATM はそれまでのバージョンが非互換である場合が多く, Adobe から新しい ATM 4.5.2 を入手してインストールし直すことになる.
参照:
99/10/24 項目 "ATM 4.5.2 ほか公開"
99/11/1 項目 "Mac OS 9:ATM Deluxe 4.5.2 は日本語 Mac OS 9 と非互換"
いくつかのアプリケーションは正常に動作するために Mac OS のシステムフォルダにアプリケーション用のフォルダを作成するものがある. "Claris" フォルダ, "エルゴ" フォルダなどである.移行前のシステムフォルダ第1階層にあるこのようなフォルダ類は全て Mac OS 9 の同じ位置に移動する.最近の Adobe 製品は "アプリケーションサポート" に "Adobe" フォルダが必要である.これも忘れないようにしたい.それら以外に気のつくものを以下にあげてみる.
・ "フォント" フォルダ
・ "インターネット検索サイト" フォルダ
- グラフィックユーザその他でフォントフォルダの構成をいじりたくない場合,そのまま Mac OS 8.6 で使っていたフォントフォルダを移動して問題ない.
・ "コントロールバー項目"
- ここには Sherlock で使用する検索プラグインが収められている.従前のシステムフォルダの同名フォルダに入っているプラグインは Mac OS 9 の "インターネット検索サイト" 内の "インターネット" フォルダにとりあえず移動する.
・ "スクラップブックファイル" と "ノートパッドファイル"
- 新しいバージョンのものもあるのでフォルダごと移動しないほうがよい.
・電子メールフォルダ
・ "FinderPop 項目フォルダ"
- 使用している電子メールのフォルダがシステムフォルダ第1階層にある場合がある.名称はアプリケーションによって異なる.そのようなものがある場合は,ここにこれまでのメールが保存されている場合が多いので,フォルダごと新しいシステムフォルダの同じ階層に移動させる.
このほかシステム第1階層には "ランチャー項目" "よく使う項目" "スクリプト" "起動項目" フォルダなどいくつか移動するとよいものがある場合がある.各自で判断願いたい.
- FinderPop を使用している場合にできる.これまでの Mac OS では初期設定フォルダにある場合があるが,最新の FinderPop はシステムフォルダ第1階層にあるものを認識するので,そのまま場所を変えて移動する.
5.アップルメニュー
新旧比較して必要なものを移動する. Mac OS 9 では一部アプリケーションまたは Apple エクストラフォルダに移動している場合がある.
参照:
99/10/24 項目 "Mac OS 9:インストール後に移動/削除されるファイル"
6. Microsoft 関連機能拡張類など
Microsoft 関連の機能拡張類は,これまで私がこのページで公表し何度か繰り返してきたとおり,基本的に機能拡張フォルダに入れる必要はない.
Mac OS 9 の機能拡張フォルダにある Microsoft 関連機能拡張類は Internet Explorer と OutlookExpress で使用するものである.これらのファイルは全て Internet Explorer と OutlookExpress のアプリケーション本体のあるフォルダ(初期状態で Mac OS 9 システムフォルダのあるのと同一階層の "インターネット" フォルダ内 "インターネットアプリケーション" フォルダにある)の第1階層 (アプリケーションのある場所) にコピーし,オリジナルの機能拡張類は使用停止にしておく.
Microsoft の機能拡張類 ( "Microsoft Component Library" および "MS Font Embed Library (PPC)" ) はそのままコピーしておくが, "MS Library Folder" フォルダについてはそのままフォルダをコピーした後,アプリケーションのある場所に中味を出しておく. "ActiveX Controls" フォルダについては使わない方が身のためだ.
Office ユーザは Office 98 の場合,機能拡張フォルダに入る機能拡張類を Office 98 フォルダ第1階層にある "Office" フォルダに入れる.機能拡張フォルダに入る "MS Library Folder" "Type Libraries" 各フォルダの中味を同じく "Office" フォルダに直接配置する.
Microsoft 関連機能拡張類をこのように各アプリケーションフォルダ内にコピーして配置すると同じものが配置されるわけで,総容量が馬鹿にならないと感じることもある.そのような場合はどこかひとつの場所にまとめておいてエイリアスを入れてもよい.エイリアスを機能拡張フォルダに置くことでもよい.
OS のバージョンアップ時だけなくても,システムを入れ替える場合はある.そのような場合に,単独で動作する Microsoft 各アプリケーションフォルダを作成しておけば,システムフォルダの Microsoft 関連ファイルを削除するだけで済み,システムの安定と同時に管理の負担を軽減できる.
追記:
分かりにくいようなので補足したい.
Microsoft Internet Explorer 4.5 と OutlookExpress 4.5 の機能拡張類をそれらアプリケーションのフォルダに移して,システムフォルダから削除して動作させるには次のようにする.
1.コントロールパネルからインターネットコントロールパネルを起動して終了する.(既に開いたことがある場合,この手続きは必要ない)
2.機能拡張フォルダから次のファイルとフォルダを Internet Explorer と OutlookExpress のアプリケーション本体のあるフォルダ内にそれぞれコピーする.コピー後,コピー元のファイル類は使用停止フォルダに移動するか,削除して差し支えない.
3.コピーされた "MS Library Folder" フォルダ内のファイルを全てアプリケーション本体のあるフォルダ階層に出す.結局, Internet Explorer と OutlookExpress のフォルダには次のファイルがあることになる.
- "Microsoft Component Library"
"MS Font Embed Library (PPC)"
"MS Library Folder" フォルダ
システムフォルダの機能拡張フォルダには "インターネット設定機能拡張" と "Text Encoding Converter" があることをご確認いただきたい.
- Explorer Library (PPC)
Microsoft Component Library
MS C++ Library (PPC)
MS Configuration Lib PPC
MS Container Lib (PPC)
MS Favorites Library (PPC)
MS Font Embed Library (PPC)
MS Import Lib PPC
MS Internet Library (PPC)
MS JScript (PPC)
MS Parser Library (PPC)
MS Preferences Library PPC
MS Variant Lib (PPC)
[その他]
99/11/3 項目 "Mac OS 9:iMac Firmware Update 後の再起動/終了の遅れ" に以下を追記している.
- 同様の現象が既に iMac Firmware Update されていた iMac に Mac OS 9 をインストールすると起きるという報告があるそうだ.そうすると, iMac Firmware Update 1.2 ではなく, Mac OS 9 の問題ということになる.
(C) Akiyama Satoru