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[ 99/9/30]
● PowerBook G3 DVD-ROM Update1.0
PowerBook G3 Series (Bronze Keyboard) において, DVD-ROM ディスクまたは CD-ROM ディスクがドライブに入っていない場合でなおかつドライブトレイが閉まっていると,マシンが起動できないことがあることを修正する.
インストールするには CD-ROM ドライブにディスクが入っていない状態でトレイがイジェクトされた状態で,ハードディスクにコピーした本アップデータを起動する.ファームウェアアップデートであるので慎重に行うこと.
参考:
99/7/25項目 " PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : DVD ドライブ関連の再起動障害"
99/7/28 項目 " Mac OS 8.6:Apple CD/DVD Driver の問題"
追記:
日本語版 TIL
● Western Digital Caviar 一部製品の回収
Western Digital は Hard Drive Quality Alert -- WD Caviar を公開し,本年 8/27 から 9/24 の間に生産された Caviar 5400 RPM EIDE ハードディスクを連続運用している場合,半年から一年後に起動しなくなる問題があるとして回収しているとしている.
回収しているモデルは以下.追記:
- WD64AA
WD68AA
WD84AA
WD100AA
WD102AA
WD135AA
WD136AA
WD170AA
WD172AA
WD200AA
WD205AA
匿名氏から氏の Power Mac G4 に関して,回収モデルと同一モデル WD102AA が使用されているとお知らせ下さった.( Apple システム・プロフィールによって表示できる) しかし,製造月日は該当しなかったそうだ.匡体を開けて HD 本体のラベルに記載されている製造月日は「DATE:10 AUG 99」であったそうである.
該当モデルの場合,製造月日を確認されたい.なお,現時点で Western Digital 社のページに Macintosh 用のユーティリティは公開されていない.
●現バージョン ATM の Mac OS 9 非互換
Adobe Forum に ATM 現行バージョンは Mac OS 9 に非互換で "deinstalled" フォルダに移動させられ,ユーザがインストールしても ATM 読み込み時にマシンがクラッシュするとしている.
Adobe は Mac OS 9 対応の 4.5.2 バージョンを開発中であるが, 11 月までには公開できないそうだ.ただ,Illustrator,Photoshop などの現行 Adobe バージョンのソフトウェアはアプリケーションの PostScript サポートが ATM のような機能をもつために影響がないそうだ.どの場合も PostScript プリンタ出力には問題はない.
●起動時の "インターナショナルユーティリティがない"
TIL: Mac OS: "International Utilities Not Present" Error During Startup :
Apple Tech Info Library の内容は以下.
フリーズ後の起動時に Disk First Aid が起動したときに爆弾が出て "インターナショナルユーティリティがない. shift 起動して下さい" といった内容のアラートが表示される. shift 起動すると Disk First Aid をかけることができるが,再び起動すると同じように爆弾が出ることがある.このような場合, shift 起動して一般設定コントロールパネルで "システム終了時の警告" を切り, Disk First Aid でディスクに問題がないことを確かめてから,再び "システム終了時の警告" をオンにする.
この問題は Mac OS 8.6 で発生することのある問題で,一般設定コントロールパネルとの関連が疑われていたが,決定的な回避法に至らない場合があった.
参照:
99/5/20 項目 " Mac OS 8.6:インターナショナルユーティリティがない"
99/5/22 項目 " Mac OS 8.6:インターナショナルユーティリティがない(継続)"
追記:
Apple Tech Info Library の回避法では改善されない場合がある.
● Font First Aid のスキャンが途中で終了してしまう
TIL: 25008 : Font First Aid: "An Error Occurred" When Scanning
Mac OS 8.6 のフォント関連の問題を修正する Font Manager Update に含まれるユーティリティ Font First Aid を実行すると途中で終了してしまうことが起きる場合,アピアランスコントロールパネルのプラチナサウンドがオンになっているなど,サウンドトラックがオンになっていることが原因.いったんそれらの機能をオフにしてから実行する.
●デスクトッププリンタ -8940 エラー
TIL: 60490 : Desktop Printing Error: -8940
Apple Tech Info Library にデスクトッププリンタを使用してネットワーク上のプリンタに出力した場合 -8940 エラーが発生することがあることについて文書が公開された.
この問題はマシンとプリンタ間の通信に障害が発生しているとし,ケーブル等の接続を確認し,プリンタとコンピュータの各設定を確かめ,必要ならば,ケーブルを交換する. LocalTalk 上のプリンタの場合, LocalTalk ケーブルであることを確認して,コネクタ終端がターミネータ処理されていることを確認する. Ethernet クロスケーブル接続のプリンタの場合, Apple Ethernet Speed and Duplex tools が必要かも知れない.プリンタが RJ45 Ethernet 用ポートを持たない場合はハブが必要.
●TIL: 58462 : PowerBook 5300 and 190: Troubleshooting No Power On Symptom
PowerBook 5300, 190 で起動しない場合 Power Manager のリセットを行うこととその方法.これらの機種ではオレンジ色のライトが点灯して起動しないなどの特有の問題が起きるが,本ページでも何度か触れてきたもの. Apple Tech Info Library としてはこの問題について何度か同じように触れてきていて,内容はそれらと同じものだが,独立した文書としたというところか.
● QuarkXPress ハードウェアキーの USB 対応状況
QuarkXPress のハードウェアキー(ドングル)は ADB 仕様のため ADB 接続端子のない最近の Apple の機種ではそのままでは使えない.このことについて,クォーク社はサポートページで QuarkXPress4.0x 日本語版については Griffin社 iMate USB アダブタを使用することで, iMac/233 , New Power Book G3, Power Mac G4/400 において使用可能であるとしている.(クォーク社は QuarkXPress 4.0 用の USB アダプタを1999年12月末日まで提供している)
● Photoshop 5.5 ツアー&トレーニング CD:QuickTime 4 での非動作
Photoshop 5.5 のツアー&トレーニング CD-ROM が QuickTime 3 を要求し, QuickTime 4 がインストールされたマシンで起動できない.米国版では QuickTime 4 で動作するアップデータが発表されている.
● fj.sys.mac 検索システム
白水氏が fj.sys.mac 検索システムを公開されている. fj.sys.mac は日本語で主に投稿されるネットニュースの Macintosh 関連グループとしては投稿数が最も多い.検索システムは有用だろう.試用してみたが,ヘッダや署名まで含めて検索できた.
ネットニュースは玉石混淆のことがある.検索結果の記事内容を信用するかどうかは慎重に.一般的にいって,そのニュースグループをある程度続けて購読することによって信頼できる投稿者等を知ることができる場合がある.
● iMac Update 1.0 の FTP からの撤去
iMac アップデート 1.0 米国の Apple FTP から iMac Update 1.0 が撤去された.理由は多くのユーザが間違ってインストールしようとして混乱しているからというものだそうだ. Mac OS 8.1 の iMac ユーザは Mac OS 8.5 にアップデートするように言っているらしい.
アップル FTP ではまだ iMac アップデート 1.0 は現時点でも公開されている.
[ 99/9/25]
● Adobe Golive 4.0.1J: QuickTime エディタでの文字化け
大森氏からいただいた. Adobe Golive 4.0.1J の QuickTime エディタで,テキストトラ ックに2バイト文字を入力すると文字化けして表示される.
氏が Adobe に問い合わせなさったところ,「現象を確認しました.既知のトラブルでは無かったので,詳しく調べたうえ,回答させていただきます」との回答であったそうである.現在のところ回避法はないとのこと.
● Quick Time 4 と Default Folder:Illustrator 8.0.1 での処理待ち
YOSHIMOTO 氏からお教えいただいた. Default Folder と Quick Time 4 がインストールされた環境で,プレビューのあるファイルオープンダイアログから Adobe Illustrator 8.0.1のファイルを開こうとするとハングするそうである.
ファイルオープンダイアログでプレビューがある場合に,そのダイアログを出した時点で Illustorator 8.0 で作成したファイルを選択すると時計カーソルのままハングする. lllustrator 8.0 以外のファイルを選択した場合については未確認である. Quick Time 4になってからファイルオープンダイアログでテキストデータのプレビューなどが拡張されたことと関連があるのではないかとご指摘である.
氏は結局元の Quick Time 3.0 に戻して解決したそうである.( Netscapeのプラグインなど完全にアンインストールが困難であったそうだ)
追記:
田畑氏から障害に関して氏の環境では正常に表示されるとお教えいただいた.氏によれば,オープンダイアログでテキストファイルを選択したときにテキストのプレビューが表示されるのに時間がかかっていてハングしたように見えるのではないかということである.回避するには,オープンセーブダイアログ上のプレビュー表示のチェックと外しておく要にする方法がある.また,テキストファイルの拡張子に関係しているようで,.txt あるいは拡張子なしの場合にこれらの現象が起き,他の doc,html,eps などの拡張子ではプレビューが作られないそうである.
上記,YOSHIMOTO 氏の環境では Illustrator ファイル選択時であるので田畑氏の場合とは異なるが,Illustrator ファイルは元はといえばテキストファイルであるので,関連することもあるかも知れない.
追記 2:
この問題は Default Folderと関連はなく, QuickTime 4 の一般的な問題であることが判明した.10/3 項目を参照のこと.なお,項目名を変更している.
● EPSON TWAINドライバ: 2.62 で動かない
西田氏からいただいた.氏の G3 マシン (G3 DT/233) を Mac OS 8.6 を新規インストール後,それまで使えていた EPSON GT-5500 を Mac OS 8.6 対応という TWAIN DRIVER 2.62 (98/03/18版) で使用するとフリーズした. EPSON のドライバページにある "新 Power Mac G3 専用" という TWAINドライバ 3.20 と交換したところ,使用できるようになったそうである.
● Power Mac G4:ドライブ設定 1.8 が必要ほか
TIL: 58460 : Power Mac G4: Requires Drive Setup 1.8 or later
Apple Tech Info Library に Power Mac G4 ではドライブ設定のバージョン 1.8 かそれ以上が必要であるという文書が公開された.それより前のバージョンのドライブ設定を使用するとクラッシュする.
こうした問題は iBook と PowerBook G3 でも発生するとしている.この意味は出荷されたマシンに備わっているバージョンのドライブ設定かそれ以降のバージョンを使わないと,そのようなことが起きるという意味のようだ.
追記:
秋山は最初, iBook と PowerBook G3 についてもドライブ設定バージョン 1.8 を使わないと問題が起きるとも受け取られるのではないかとして不明な内容であるとしたが,上記のように読むべきではないかとご助言いただき修正した.
● Power Mac G4: SCSI カードが機能しないと書かれていた問題
99/9/12 項目 " Power Mac G4: お読み下さい" で私はTIL: 58433 : Power Mac G4: Read Meに,多くの古いサードパーティ製 SCSI PCI カードは機能しないか問題が発生すると書かれているが,それが, Blue & White G3 互換のものについての記述かどうかは判らないと書いた.この点について新しい Apple Tech Info Library が公開され一部明らかになった. Blue & White G3 互換のものも含むことが分かった.
TIL: 58461 : Power Mac G4: Ultra2 SCSI Card Requires Firmware Version 1.2 or Later
Blue & White G3 の SCSI カードを Power Mac G4 に移した場合,そのカードに接続したボリュームから起動しないとされている.回避法はあり, SCSI カードの Firmware のバージョンを 1.2 かそれ以降にアップデートすると書かれている.
参考:
99/7/4 項目 " Ultra2 SCSI Card Firmware Update"
● Power Mac G4: ADB ポートを利用するディスプレイ
TIL: 58457 : Power Mac G4: ADB AppleVision Display Support
Apple Tech Info Library に AppleVision など ADB ポートの必要なディスプレイを ADB ポートのない Power Mac G4 に接続するには Griffin Technology の iMate という ADB/ USB 変換アダブタを使用するという内容の文書が公開された.
● DVD トラブルと仮想記憶
MacInTouch 99/9/22 は投稿情報として DVD ビデオを見ることのできないトラブルに見舞われていた投稿者が仮想記憶を切ることによって,問題を改善できたという情報を掲載している.他の投稿者は Mac OS 9 で改善されるとも言っている.
● ATM 4.5.x, Font Manager Update, Quark 4.0.x, Mac OS 8.6
MacInTouch 99.9.23 は上記組み合わせで Quark 4.0.x のスクロールなどで問題が発生するという投稿を紹介している. ATM か Font Manager Update を外す, ATM のキャッシュを増大させるなどの回避法が書かれている. 99.9.25 には DiamondSoft の Font Fixer によって回避できるという投稿( Font Manager Update を外して Font Fixer をインストールする) も紹介している.
参照:
99/6/25 項目 " Mac OS 8.6 :Font Manager の問題(1)古いタイプのフォントを壊す問題"
ATM 4.5.1 に関しては様々な問題が発生することが知られている.安定した環境を望むならば使わない方がよいと思っていて,私は使っていない.フォント関連のユーティリティもなるべく使わないことにしている.(機能拡張類は全く使わない)また,日本では Quark 4.0.x の普及は進んでいないと認識している.そのため,これらの情報はあまり本ページでは取り扱っていない.
● EGWORD9.0.2アップデータ
"最初にお読み下さい" に次のように変更点が記されている.
参考: 99/6/15 項目 " Mac OS 8.6:EGWORD 9.0 が起動できない場合"
- ・ Mac OS 8.6 上で「リュウミンライトKL」「リュウミンライトKL等幅」「中ゴシックBBB」「中ゴシックBBB等幅」の 4 つのフォントをインストールしている環境で, EGWORD Ver.9.0 が起動しない件を修正
・未保存の文書を表示メニュー「ウインドウを隠す」で非表示にした状態で EGWORD Ver.9.0 を終了すると、保存のアラートが表示されずにそのまま終了してしまう不具合を解決
●ファイルメーカーPro 4.0v3 および 3.0 v4 アップデータ
[ 99/9/22]
● Photoshop 5.5 アップデート:インストール後の PageMaker でのエラー
畠山氏よりお知らせいただいた. Adobe Photoshop 5.5 日本語版アップデート後, PageMaker 6.5.3 において,ポインタでオブジェクトを移動しようとすると,その書類ウインドウの左端まで移動してしまい,そこから移動できなくなるトラブルが発生するそうである.
畠山氏が調べたところ, Microsoft OLE Library が Photoshop インストール時に上書きされていた. Microsoft OLE Library を外したところ障害は出なくなった.ただ,インストールした 5 台中 4 台にこの問題が発生したが, 1 台では障害が出なかったそうである.( Blue & White G3, Mac OS 8.6 + Font Mnager Update)
Photoshop インストール時に Microsoft OLE Library がインストールまたは上書きされ,場合によってはバージョンダウンされるために障害が発生することは英語版 Photoshop で起きる例があり,様々な問題を起こすようだ.日本語版でも起きるようだ.
私の場合は, Microsoft OLE Library を機能拡張フォルダには入れずに Microsoft 各アプリケーションフォルダルートまたは適当なフォルダ( Office 98 の場合は Office フォルダ)に移動している.また,機能拡張などシステムリソースをインストールするのではないかと思われるアプリケーションをインストールする場合は,最小限の別システムから起動してインストールすることにしている.今回も,別の最小限のシステムに簡易インストールしたが,その場合は Microsoft OLE Library はインストールされなかった.既存起動システムフォルダ内に Microsoft OLE Library が存在する場合だけインストールされるのかも知れない.
参照:
ソフトウェアのインストール
● PowerBook: Speech Recognition 使用時にサウンド入力装置の設定が保存されない
PowerBook で Speech Recognition を使用している場合に,サウンド入力装置を設定しても,再起動すると設定が元に戻って保存されないことが起きるそうだ. Apple ではこの障害を確認しており,次期 OS バージョンで修正する予定.
● Power Mac G4 (AGP Graphics) : シングルチャネル PCI SCSI カード使用時にスリープから復帰しない場合
TIL: 58451 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Single Channel SCSI Cards May Interfere with Wake From Sleep
以下のような内容である.
● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) :バッテリ過放電時のバッテリ認識障害
- Power Mac G4 (AGP Graphics) の Power Manager 2.0 での PCI バス電源供給について,スリープ時には非対応の PCI カードがあるとスリープ中も電源が供給される. Power Manager 2.0 非対応のシングルチャネル SCSI カードの場合 PCI 電力供給をカットする機能によりスリープから復帰できない.
回避法は省エネルギー設定コントロールパネルでスリープしないようにすること.将来の Mac OS で改善する予定.なお, Power Mac G4 (AGP Graphics) とシングルチャネル SCSI カードの組み合わせだけで起きる.
TIL: 58449 : PowerBook G3 Series (Bronze keyboard): Restoring Battery Functionality After Deep Discharge
以下のような内容である.
●JKL Micro-Lume Fluorescent Lamps
- PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) で実際にはメインバッテリが挿入されているのにメニューバーのバッテリアイコンに×印がついたりコントロールバーでもバッテリが表示されないことがある.認識されない状態のために充電することができない状態となる.長期間 AC 電源なしにバッテリを挿入したまま放置すると起きる場合がある.
予防のためには,バッテリの LED がひとつだけ点灯するか点滅する状態になったら充電する.また,長期間使用しない場合は事前にバッテリを十分充電してから取り外しておくこと.
このようになった場合は次のようにする.
1.バッテリをおよそ 30 秒程度挿入する.
2.バッテリを拡張ベイから 1 インチ(2.54cm )ほどだけ引き出す.(完全に取り外してはいけない)
3.数秒放置してからまた 30 秒程度挿入する.
これを 10 回から 12 回程度繰り返す必要があるかも知れない.メニューバーやコントロールバーで認識されたら充電を始めることができる.サードバーティ製充電器を使用する方法もある.
液晶モニタ用のバックライト蛍光灯のページ. MacInTouch 99/9/21 が紹介した.これによると,寿命は 20000 時間程度である.MacInTouch は同時に, Apple から Cinema display のバックライトは 4 本で,寿命は 15000 時間であると伝えられたという投稿情報を伝えている.
一般に液晶モニタは液晶の寿命よりもバックライトの寿命の方が短く,バックライトが寿命を迎えるとバックライトだけの交換が難しい場合,事実上,バックライトの寿命がモニタの寿命となる.
● メモリ上のファイルチェックユーティリティ: FCBCounter
本ページではこれまでメモリに同時に読み込まれる数制限(FCB: file control blocks. 348)に関して,最近の OS とアプリケーションでいくつか障害が発生することがあることと,それが Mac OS 9 で 8169 に大幅に緩和される見通しであることを何度か書いてきた.
98/6/16 項目 "開くことのできるファイルの数"99/1/28 項目 " Tech Info Library :フォント数の上限"
- FCB 制限について触れ,障害原因となることを初めて書いたもの
99/6/22 項目 "同時に開けるファイル数制限"
- TIL の記述や一般の理解であるフォント数 128 の制限ではなく,実際の障害は FCB 制限であることを指摘したもの
私がこのようなことを書いて以降,この制限により Illustrator などのアプリケーション起動などで障害が発生することが他でも認識されるようになってきた. Alsoft は List Open Files という現在開かれているファイル数を報告するフリーウェアを提供するようになり,状態を把握し易くなった.
- ファイル数制限について Apple が改善予定であることを最初に公開したもの
しかし, List Open Files にはいくつか改善してもらいたい点があった. List Open Files は開いた時点でのメモリの状況しかわからず,継時的に検査したい場合はそのつど起動,保存する必要があった. 特に,問題が起きたときにはもうすでに List Open Files は開くことができないのでその場合は無意味なのだ.また,ひとつは日本語対応ではないためにレポートを読むには工夫がいった点である. FontPatchin' などのシステムフォントとアプリケーションフォントの関係を変更するユーティリティを使用している場合は問題ないが,私自身はこうしたユーティリティはシステムに負担があったり,他に問題を起こすこともあるので全く使っていない.
D-FORCE 氏の FCBCounter は特に継時的な検査に有効なユーティリティである.検査したい場合デスクトップの片隅に常時ユーティリティを表示させておけばよい.危険がある場合に事前に知ることも可能である.起動した時点でのファイルについてはレポートを保存しなければならないが, List Open Files も日本語については読めないのでセーブすることは同じである.
Mac OS 8.6 でも試したが良好であった.また,大変詳しい内容が報告される.添付されている PDF ファイルは一読の価値がある.その中に将来 Mac OS がこの問題に対処した場合には本ユーティリティを使用しないようにという注意が記されているので使用前にはよくお読みいただきたい.
[ 99/9/19]
● FUJIFILM・イメージメモリーカードリーダーによるプリント障害
杉本氏からお教えいただいた.ファイルメーカ Pro や PageMaker でプリント障害が発生するようになった.プリント中に Type 2/11 がランダムに発生する.
原因は FUJIFILM・イメージメモリーカードリーダー USB 機器のためであった.杉本氏がこれを疑い,外したところ障害は解消した.
障害切り分けの基本として,接続している周辺機器を外してみるというのがある. USB 機器を使用してる場合はことのほか当てはまるだろう.意外なところで意外なものが影響することがあるものだ. USB ではなくても例えばフロッピードライブに入れっぱなしにしていたフラッシュパスが原因で障害が起きたとかいう例もある.
●障害事例: Sherlock の索引作成時のフリーズ
匿名氏からいただいた. Sherlock J1-2.1 (Mac OS 8.6) において索引作成時にフリーズする.既知の障害対策でも解決できなかったが,初期設定の "索引作成中のシステムの応答" を "索引作成を速く" に設定したところ索引作成ができるようになった.
● Microsoft Word 98 からの At Ease 使用制限回避 (MacInTouch)
MacInTouch 99/9/16 は読者の投稿として, Microsoft Word 98 の最近使用した書類をメニューから選択できる機能を使うことによって At Ease のセキュリティ機能を回避できるとしている.投稿者は Microsoft のサポートも確認していると言っている. Microsoft サポートからは ResEdit によって最近使用した書類を開く機能を無効にする方法があると言われたがその方法が分からないとしている.
● Microsoft Word 98 に関する問題の一部についての MacFixIt の回避法
「 FCB 348 制限関連でファイルが削除される問題」
99/3/26 項目 " Microsoft Word 98:開かれているファイルが多すぎて保存できない" に関して MacFixIt が続報している.
この問題は Word 98 でファイルを保存しようとすると,開かれたファイルが多すぎて保存できませんというアラートが出て保存できないだけでなく,そのままウインドウを閉じるとオリジナルのファイルも削除されるというもの.場合によっては重大な問題である.
当然だと思うのだが MacFixIt はこれを Mac OS の FCB 348 制限(同時にメモリ上に展開できるファイル数 348 の制限)を越える場合に起きるとしている.回避法は FCB 348 に近い状態でマシンを使わないことと,そのようなアラートが出た場合,そのウインドウを閉じないで,オリジナルのファイルのコピーをハードディスク上に作ることだそうである.そうすることで,オリジナルファイルは消えてもコピーは残るというわけだ.
本トラブルに関しては益田氏から日本語版でもファイルが削除されてしまった事例をお知らせいただいている.
「 Norton AntiVirus 6.0 Auto-Protect による Word 98 処理速度低下」
これは日本では未発売の Norton AntiVirus 6.0 との問題であるが,それ以前の日本で既発売のバージョンでも似た問題があるかも知れないので紹介する.
Norton AntiVirus の Auto-Protect 機能拡張が入っていると,ハードディスクにアクセスし続けて Word 98 の処理速度が低下するということがあるらしい. Word 98 に限らず, Norton AntiVirus で問題が起きた場合に Auto-Protect 機能拡張を外したりその機能を停止したりするのは FAQ であると思うが,この場合もそれが通用する.これ以外に MacFixIt は Symantec の次の回避法を紹介している.
Norton AntiVirus のプレファランスの "スキャン" の項目中 "ファイルオープン時とアプリケーション起動時に既知のウイルスをスキャン" のチェックを外し,効果がなければ, "予防" 項目中の "ウイルスらしい活動を監視しない" の設定にするというもの.
詳細は MacFixIt 9/17 を参照していただきたい.
● Tip:フォントによる起動障害など:障害切り分けの基本プロセスの補足
99/9/14 項目 "9600 で起動しない事例(その後)" に関連して,横山氏から, iMac での起動障害についてフォント破損が原因である障害例をお教えいただいた.
Mac OS 8.6 でのフォントリソースの異常による様々な障害は別として,一般にフォントまたはフォントフォルダの異常により Mac OS または各アプリケーションが起動できない場合はよく見られる.特に Mac OS 8.5 からのフォントについての変更に関連しているのか,それまで起動障害等が起きなかったフォントフォルダを Mac OS 8.5 で使うと起動障害が起きる場合がまま見られる.
フォントフォルダの異常についてはフォルダに入ったフォントスーツケース数(128)制限によるもの,フォントリソースの破損(フォントデータの破損),許諾違反のフォントコピーが入っているといったものが考えられる.また,まれにではあるが,フォントフォルダそのものの異常というケースもある.フォントフォルダに関しては適当なフォルダに "フォント" という名称をつけて使用しても動作する場合がほとんどであるが,これは正しいフォントフォルダではなく,そのことが原因で起動しないアプリケーションがあったりする.
shift 起動は機能拡張類を読み込まない起動方法であるが,フォントフォルダは読み込まれる. shift 起動による障害確認についてはフォントは例外事項となり, shift 起動でも障害が確認される場合,フォントフォルダによる可能性が残る.なお,何度もこれまで注意を喚起してきているが, Mac OS 8/8.1 日本語版での shift 起動はテキストエンコーディングに起因する厄介なディレクトリ異常を引き起こすことがあるので行わないようにする.
shift 起動は障害確認について簡便な方法であるが,フォントフォルダのことほかがあるので CD-ROM 起動が確実である. CD-ROM 起動により障害が起きないことが確認された後,システムフォルダの障害切り分けについて,フォントに原因がある可能性が考えられる場合は, shift 起動ではなく,システムフォルダ内の各種フォルダを外して起動する方法を私はよく行う.ただし,この方法は Enabler, Mac OS ROM をはじめ必要なファイルを残して置かなければならず,ある程度の OS の一般知識ならびに使用機種での起動可能システムに関する知識が必要である.
( shift 起動時に読み込まれるフォルダとしてはフォントフォルダ以外に初期設定フォルダも同様である.初期設定フォルダの全ての初期設定が読み込まれるわけではないが,必要なファイルは読み込まれる. )
(CD-ROM 起動は障害切り分けの基本であると私がこのページで書いてから,多くの雑誌,書籍他でも同様に書かれることが多くなった.しかし,中には誤って私の書いたことを理解している記事がある. CD-ROM 起動によりハードウェアの問題かそうでないか切り分けられるという理解は正しいとは言えない. CD-ROM 起動は原因が既存システムフォルダにあるかどうかの確認方法であって,ソフトウェア起因かハードウェア起因かの切り分けができる場合もあるがそうでない場合もある. CD-ROM 起動によってアプリケーションでの障害確認を行う場合も考えに入れなければならない.システムソフトウェアでの障害確認に関しての CD-ROM 起動についてであっても,ハードウェアかソフトウェアかの障害原因の切り分けと言うことは多くの場合それでもよいが,全てそうであると断言するには問題がある.この言い方ではハードウェアの物理的問題だけのように理解されやすいが,ハードウェアについてその関連ソフトウェアに起因する場合も CD-ROM 起動で障害が発生する場合があるからである.)
一般に行われている機能拡張マネージャによる方法は初級ユーザーには分かりやすい方法であるが,完全な方法でもないし,これで全てが分かるものでもない.徹底的に障害を切り分ける必要のある場合,機能拡張マネージャによる方法はある程度の経験者にとって不適切な方法であると私は断言したい.機能拡張マネージャによる方法はその限界を知って行うべきで(例えば機能拡張類を機能拡張マネージャで全てオフにしてもオフにならないファイルはいくつもある),私は自分自身の障害切り分け等で使ったことはない.ただし,機能拡張類のコンフリクト等が疑わしい場合で,サードパーティ製機能拡張類を分離させて起動するにはよい方法である.(が,それでも私は使わない)
ここに書かれたことのうちにはある程度の経験者に有効な内容がある.初級ユーザーがよく理解できないまま行う場合は慎重にお願いしたい.機能拡張マネージャによる方法は初級ユーザーにはよい方法である.また,初級ユーザーが CD-ROM 起動をハードウェアとシステムソフトウェアの原因切り分けの方法と理解するのは概ね問題ない.
参照:
ゴミ箱を空にできない(Mac OS 8/8.1 で出現する捨てられないフォルダ)
99/6/15 項目 "障害切り分けの基本プロセス - CD-ROM 起動: iMac の処理待ち"
付記:
このような Tips 関連については貧しい内容にも関わらず多くの方に利用していただけているが,他の私の書いたもの同様,無断使用は許諾していない.雑誌や書籍等で私の書いた内容や項目のアイデアを使いたい場合は文章中のどこかに私のページを参照したと書いていただければ許諾を事前にとる必要はなく,事後にお知らせいただければそれでよい.
● Apple Tech Info Library 日本語版
次のようなファイルほかが追加されている.
Mac OS 8.5.1 : PowerBook 1400 に CD からインストールするときに発生するエラー
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : “システム追加分”フォルダについて
QuickTime 4 : QuickTime ストリーミングについて
● CD メディアとドライブの互換一覧
TIL: 58439 : CD Media: Drive and Media Compatibility
[ 99/9/14]
● Power Mac G4: FireWire ボリューム起動についての開発状況
Power Mac G4 について USB ボリュームからの起動が可能になったが,懸案の FireWire についてはどうなのか.この点について調べてみた.その結果,確実にそうなるとは断言できないが,少なくとも現時点では Apple は以下のように計画していることが判明した.
現時点で出荷中の Power Mac G4 (PCI Graphics) では FireWire ボリュームからの起動はできない.しかし, FireWire とソフトウェアのアップデートにより,数ヶ月以内に起動できるようにする予定である.そのようなことが可能になって以降に出荷される Power Mac G4 は FireWire ボリュームからの起動が可能となるだろう.
これらを調べている間に,既存 Blue & White G3 について USB 関連アップデートにより USB スピーカの利用が可能になるかどうか検討中だということも判った.ただ,それは USB スピーカと聞いたもので, USB ボリュームからの起動機能を含むアップデータかどうかは不明.
● Internet Explorer での入力スクリプト切り替えをさせない方法
月足氏からいただいた.
Mac OS 8.5 からフォントとキーボードを一致させない設定が選択できるようになったが(キーボードコントロールパネルのオプション設定で「フォントとキーボードを一致させる」のチェックを外す), Microsoft Internet Explorer はそれによらずに一致させてしまう.掲示板の書き込み時など Internet Explorer が US モードに切り替えてしまうため,日本語入力をする他のアプリケーションを同時に使用しながら Internet Explorer で掲示板に書き込むと使いにくい.また,このことにより日本語入力が不安定になるという報告があるそうだ.月足氏はこれを Internet Explorer の「アドレスバー」の表示を切ることにより改善されることを発見された.
この設定により,アプリケーションを切り替えても US モードに変更されてしまうことがなくなるそうだ.アドレスバーを表示していると, Internet Explorer に切り替えた際に最初にアドレスバーにマウスのカーソルがいってしまい, Internet Explorer がアドレスバーのフォントとキーボードが強制的に一致させてしまうために, US モードに切り替 わっていたことが原因ではないかと仰っている.
● 9600 で起動しない事例(その後)
99/7/20 項目 " 9600 で起動しない事例" に関して坂本氏からお知らせいただいた. ( PowerMacintosh 9600/233 を漢字Talk 7.5.5 から Mac OS 8.1 にシステムアップデートしたところ,正常に起動できなくなったというもの)一応,一部フォントが壊れていたものと思われる.ただ,これが不可解な点は同じフォントでもそれまでは問題が生じなかったという点である.
● Apple Tech Info Library での検索法
TIL: 22104 : Tech Info Library: Basic Search Techniques
TIL: 58444 : Tech Info Library: Advanced Search Techniques
Apple Tech Info Library での検索を利用する際の基本的,上級のテクニックについて.
基本編では "not", "and", "or", "," などのオペレータなどについて述べられている.上級編では,大文字でも小文字でも良いが,小文字の方がヒットは高いとか,完全一致語はコーテーションでくくる(例: International ではなく "International" と既述する),基本的キーワード一覧ほかが触れられている.
[ 99/9/12]
● EPSON プリンタのインク切れによる認識障害(継続)
石塚氏から,インク切れによるプリンタ認識障害はシリアル接続でも同様に発生すること, Epson の他機種 (PM-750C) でも発生すること, Windows 機でも同様であることをお知らせいただいた.
また,橋本氏からはモノクロプリントでもカラーインクが切れいていると同様の障害が発生することをお知らせいただいている.
参考:
99/9/9 項目 "EPSON プリンタのインク切れによる認識障害"
98/8/28 項目 "iMac : USB 対応 EPSON プリンタでの問題"
● iBook:バックアップバッテリなし
TIL: 58445 : iBook: Does Not Have a Backup Battery
iBook は他の PowerBook とちがってバックアップバッテリがない.もしメインバッテリが充電されず交換する必要がある場合, AC アダブタを接続したまま行うのがベストである. AC アダブタが'使えない場合でもコンデンサによって PRAM の内容を 20 秒間保持できる. AC アダブタが使えない状況で交換に 20 秒以上かかった場合は( PRAM がクリアされるために)いくつかのコントロールパネルで設定をし直す必要があるだろう.
以上が Apple Tech Info Library の大枠である.これらの記述から察するに, Apple はこれまでの PowerBook のようにメインバッテリを交換しながらユーザが iBook を使うということは考えていないことが判る.構造からも当然だろうが,メインバッテリは組み付けということで,ユーザが交換するようなものとは性質が異なる.この辺り PowerBook ユーザは頭の切り替えが必要かも知れない.
追記:
Apple Tech Info Library の内容が大幅に修正されている.つじ氏からお知らせいただいた.また,次の内容が追加されている.
- バックアップバッテリなしで「システムクロック」が持続する時間は「 10 分」.「 PRAM はメインバッテリを長時間外しても影響されない.」
● iMac のオレンジライト点灯( MacFixIt など)
- 省エネルギーコントロールパネルで "Preserve memory contents on sleep" (スリープ時にメモリ内容を保護する)を選択してスリープしてからバックアップバッテリを外しても,スリープ復帰時にスリープ以前の状態に戻ることができるので,こちらの方法でもよい.
MacFixIt 99/9/8 は iMac (特に Rev.A/B) で見られることがあるスリープ復帰後のパワーライトの不良(点灯しないまたはオレンジ点灯)を伴う障害について, 起動時にも見られるとしている.これらの障害はアナログ回路または母板の交換といった修理を要するとしている.
Apple Studio ディスプレイでも同様の問題が発生する場合があるという投稿もある.省エネルギー設定コントロールパネルで全てをオフにして Sleeper を使用することで回避できると Sleeper の作者は言っている.
私の学生の iMac でもオレンジライト点灯を伴うブラックアウトが購入時状態で起きているのを見ている.スリープ後に復帰できずにオレンジライト点灯する場合と, iMac 起動時にオレンジライトが点灯し起動できない場合である.学生がハードディスクを初期化し,システムを新たにインストールし構築する作業(私のところでは購入した Macintosh について最初に必ず行う作業である)をした後はこのような問題は見られない.必ずしも母板や電源ユニットのハードウェア上の障害でもない場合もあると思う.
一般的には USB 機器との接続等に問題があるとも考えられる. iMac が発売された頃に本ページでも触れているが, USB ケーブルを着脱してみる,ケーブルを交換してみる,といった方法も試してみてはどうだろう.当然のことであるが,各種のアップデータは実施済みであること.起動問題等は静電気も影響することがある.全て,本ページでは既述である. "USB" などの検索語で検索されたい.
● Power Mac G4: お読み下さい
TIL: 58433 : Power Mac G4: Read Me
9/11 項目 で紹介した Power Mac G4 に関する Apple Tech Info Library のうち,お読み下さいの内容を紹介する.多くの古いサードパーティ製 SCSI PCI カードは機能しないか問題が発生すると書かれているのだが, Blue & White G3 互換のものについての記述かどうかは判らない.
「 Power Mac G4 の使用」
・スリープ
Power Mac G4 ではスリープの電源管理が新しくなり,可能な限り電力を省く. PCI バスにも適用されるが古い PCI カードまでは新しい電源管理が及ばないので,スリープ中でも PCI バスと冷却ファンには電力が供給される.
( PCI のカードとバスの用語の使い分けに注意.つまり一枚でも古い PCI カードがある場合,全ての PCI カードに電源供給が続けられるというように読める. - 秋山)
・コピー&ペースト時の警告音
コピー&ペースト時(警告音をサウンドコントロールパネルでペーストするときの,ということだと思う - 秋山)の長い警告音はメモリが必要であることを意味する.サウンドコントロールパネルで長い警告音がする場合,コントロールパネルに必要なメモリを割り当てる必要がある.サウンドコントロールパネルのメモリ割り当ては "情報を見る" ウインドウから行う.メモリ割当量は使用する音声入力装置の質に依存する.
・外部スピーカ
サウンドコントロールパネルで全ての音声出力を調整できる.また,サウンドコントロールパネルのスピーカ設定によりスピーカのテストを行うことができる.など.
・オーディオ CD の再生と録音
オーディオ CD の再生時にサウンド入力で指定する必要はなくなったが,オーディオ CD からの録音時には選択する必要があるかも知れない.
・ストライプボリューム
Power Mac G4 はストライプされたボリュームから起動することはできない.
・サードパーティ製フォーマッタ使用時の起動ディスク
Anubis や FWB のようなサードパーティ製フォーマッタを使用した場合,複数のシステムフォルダを各パーティションに置いて起動ディスクコントロールパネルによって指定して起動ボリュームを切り替えることはできない.
・ Ethernet のパフォーマンス問題
Ethernet は自動認識時に最適な性能を発揮する. Ethernet での速度に問題がある場合はネットワーク管理者に相談せよ.など.
・ Power Mac G4 を Ethernet スイッチに直接接続する場合
Power Mac G4 を Ethernet スイッチに直接接続する場合,スパニングツリーを切ること.そうしないと AppleTalk アドレスが重複することがあり,ネットワーク接続が不安定になる.
「サードパーティソフトウェアの問題」
・ SoftRaid によってフォーマットされた RAID ボリューム
v2.2 より前の SoftRaid ソフトウェアによってフォーマットされた RAID ボリュームは Power Mac G4 のシステムソフトウェアによって,初期化されていないとか損傷しているとか,誤って報告される.その誤った報告に基づいて初期化するとデータは失われる.
・ブックマークとお気に入りファイルを Internet Explorer または Communicator を再インストールする前に待避すること
インストール CD から Internet Explorer または Communicator を再インストールするとブックマークとお気に入りファイルは上書きされ,それまでのデータは消えてしまうので,あらかじめ待避しておき,再インストール後に置き換える.
「ハードウェア互換問題」
・ DB-15 コネクタによるモニタ接続
Mac-to-VGA コネクタを使用すること.( Blue & White G3 から既知のことであるので詳しい内容は省略-秋山)
・モニタについての重要な情報
Apple Studio ディスプレイを USB ケーブルで接続するとき,モニタの USB ケーブルをコンピュータの背面パネルに接続すること. ADB ケーブル接続の古い AppleVision または Apple Studio ディスプレイは ADB ケーブルを接続できない.画面を調節するためには外部からのコントロールが必要である.
・ ATA ハードディスクの増設
Ultra ATA ハードディスクを増設する場合, 80 ピンの Ultra ATA ケーブルしか使えない.初期の Power Macintosh モデルに用いられた 40 ピンの ATA ケーブルを使ってはならない.
・外付け USB ハードディスクのフォーマット
多くの USB ハードディスクは DOS フォーマットされている.それらのハードディスクを DOS フォーマットのまま使用することはできるが, Mac OS 拡張または標準フォーマットするほうが性能がよくなる.それらについているユーティリティを使用するか,以下の方法に依ること.
・スリープ中の USB 機器の接続
- 1. USB ハードディスクを接続して電源を入れる
2.アップルメニューのコントロールパネルから File Exchange を開く
3. PC Exchange タブを選択する
4.起動時にマウントのチェックを外して PC Exchange を無効にする
5. File Exchange をクローズボックスをクリックして閉じる
6.デスクトップの USB ドライブのアイコンを選択して,特別メニューから "ディスクの初期化..." を選択する
7.出てくるメニューから Mac OS 拡張または標準フォーマットを選択し,初期化する.
スリープ中のコンピュータに USB 機器を接続するとコンピュータは自動的にスリープ解除される.
・ Zip のパスワード保護
インストールされている USB Mass Storage Support ドライバは Zip のパスワード保護をサポートしない.パスワード保護されたディスクを挿入しても排出され,その旨ダイアログが表示される.この機能をサポートするには Zip ドライブ製造元に連絡すること.
・ディジタルビデオカメラの使用
一部のディジタルビデオカメラはディジタルビデオリンクの確立に問題が生じる.カメラが認識されない場合,カメラをオフしてオンしてみる.
・サードパーティ製 SCSI PCI カード
多くの古いサードパーティ製 SCSI PCI カードは機能しないか問題が発生する.一部の wide SCSI カードは 8 台の機器が接続でき,それは 15 台ではない.これは SCSI の仕様である.カードの製造メーカーの Web サイトで最新の互換情報を得,ファームウェアアップデート可能か調べること.
● Macintosh/タブレットドライバ V2.6.5b-US 以下の装置で Blue & White G3 および Mac OS 8.6 で正常に動作しない問題を修正とある.
- ArtPadIIADB
ArtPadIIProADB
ArtPadADB
UD-0608-A
ArtPadfanADB
プレピオADB
[ 99/9/11]
8 月 31 日に発表された Power Mac G4 に関する技術文書が Apple Tech Info Library で公開されている.目についた項目等を以下に要約する. USB 機器からの起動ができるようになると書かれていたりしている.
● Power Mac G4:機種の区別
TIL: 58418 : Power Mac G4: How to Differentiate Between Models
Apple は Power Mac G4 の母板の区別による機種の違いを示す呼称としては次のようにするつもりのようだ.
外見上の違いは以下.
- Power Mac G4 (PCI Graphics)
Power Mac G4 (AGP Graphics)
AGP 以外の相違点
- Power Mac G4 (PCI Graphics):サウンドポートが水平の位置関係
Power Mac G4 (AGP Graphics):サウンドポートが垂直の位置関係
● Power Mac G4 (AGP Graphics):起動時の ROM による自己テスト
- DVD デコード:
内蔵モデム:
- Power Mac G4 (PCI Graphics) :ハードウェア
Power Mac G4 (AGP Graphics) :ソフトウェア
ほか:
- Power Mac G4 (PCI Graphics) : Blue & White G3 と同じ
Power Mac G4 (AGP Graphics) :新しい装置を採用
- Power Mac G4 (AGP Graphics) は無線ネットワーク内蔵.また,デジタルビデオが可能
TIL: 58442 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Power On Self Test Beep Definition
Power Mac G4 (AGP Graphics) の起動時の ROM による自己テストはコールドブートのみ有効で,問題があれば起動音でなくビープ音が発生する.ビープ音は回数で報告される内容を判断する.99/1/7 項目 " Apple 新製品に関する Tech Info Library" において紹介した Blue & White G3 での自己テストのビープ音の内容とは異なっているので注意する必要がある.ビープ音 1-4 回は類似しているが,ビープ音 5 回の示す内容が異なっている.
- ビープ音 1 回: RAM がインストールされていない
ビープ音 2 回:非互換の RAM タイプ
ビープ音 3 回:バンク不良
ビープ音 4 回: ブート ROM に正しいブートイメージがない(もしくは sys config block 異常)
ビープ音 5 回: プロセッサが使えない
これらは Power Mac G4 (AGP Graphics) についてであり, Power Mac G4 (PCI Graphics) ではないことにも注意しなければならない. Power Mac G4 (PCI Graphics) については TIL: 58183 が同時に改訂されていて,そこに記されている.つまり, Blue & White G3 と変わらないということである.
参照:
TIL: 58183 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Power On Self Test Beep Definition の内容は以下● Power Mac G4: USB バス (USB 装置からの起動ほか)
- ビープ音 1 回: RAM が見つからない
ビープ音 2 回: EDO や SDRAM など非互換の RAM
ビープ音 3 回: RAM バンクがテストをパスしなかった
ビープ音 4 回: ブート ROM の残りの領域のチェックサム異常
ビープ音 5 回: ブート ROM のチェックサム異常
TIL: 58430 : Power Mac G4 (AGP Graphics): USB Info and Benefits of Two Separate USB Busses
Power Mac G4 (AGP Graphics) は 12 Mb USB コントローラをそれぞれの USB ポートに(独立して)持っているため,それぞれに 127 の USB 装置を接続できる(都合 254 台ということ.これまでは USB ポートはふたつあったが,コントローラは一つであり,合計で 127 台接続であったということ)
また,各バスが独立したことにより,それぞれに別機器を接続するようにすればより安定した複数装置の使用が期待できるとしている.
Power Mac G4 (AGP Graphics) と Power Mac G4 (PCI Graphics) では起動可能な USB 装置から起動することができ, USB オーディオ装置を使用可能である.起動可能な USB 装置は superdisk やサードパーティ製 USB ハードディスクである.オーディオ USB 装置云々はアイソクラナス転送対応ということのようで, USB スピーカ,マイク,録音/再生装置が使えるようになる.
接続例
ポート A:スピーカ,キーボード,マウス
ポート B:ハードディスク,デジタルカメラ,電話
秋山注:
Power Mac G4 (PCI Graphics) でオーディオ USB 装置の機能を利用するためには Mac OS 9 が必要であり, Power Mac G4 初期出荷分に添付されている Mac OS 8.6 では利用できない.
● Power Mac G4:ビデオカードのメモリと表示可能解像度
TIL: 58428 : Power Mac G4: Video Card Memory and Resolutions Supported
Power Mac G4 (PCI Graphics) と Power Mac G4 (AGP Graphics) の ATI Rage 128 カードは 16 MB のビデオメモリを搭載していて,それ以上の増設はできない.また,表示可能な解像度の一覧が掲載されている.
● Power Mac G4 (AGP Graphics) :内蔵モデム
TIL: 58432 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Internal Modem Specifications
Power Mac G4 (AGP Graphics) は v.90/K56-Flex 対応の新しいモデムをオプションで追加できる.新しい内蔵モデムは母板に取り付けられるデジタルプロセッサ (DSP) ボード部分とケース背部に取り付けられている D/A コンバータ (DAC) の二つの部分に分かれている.非内蔵モデルでも DAC 部分は取り付けられている.
● Power Mac G4:起動時間が長くかかる
TIL: 58421 : Power Mac G4: Select a Startup Disk to Reduce Boot Time
NewWorld ROM アーキテクチャ採用の Power Mac G4 などの Macintosh では起動時に全ての SCSI, IDE, 全てのネットワークポート, USB の各ポートについて起動可能ボリュームがないか走査するために大変時間がかかる.この時間を短くするためには起動ディスクコントロールパネルで起動ボリュームを選択する必要がある.
● Power Mac G4 (AGP Graphics) : Power Manager 2.0 の PCI パワーダウンモード
TIL: 58422 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Supports Power Manager 2.0
Power Mac G4 (AGP Graphics) では PCI カードへの電源供給をあらかじめ指定して停止することができ,システムファンも停止する.しかし,一枚でも Power Manager 2.0 未対応の PCI カードが装着されているとこの機能は働かず,省電力は最大限にならず,スリープ中でもファンは回転する.
● Power Mac G4 (PCI Graphics) :使用可能な SDRAM
TIL: 58425 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Upgrading Memory
Power Mac G4 (PCI Graphics) の SDRAM 増設メモリ
標準的な PC-100 スロット 4 個を持ち,それぞれ 256MB まで挿せ,合計 1 GB のメモリを使用できる.スロット間でメモリ容量等を統一する必要はない
- 8ns かそれ以上の速さ
PC-100 シンクロナス DRAM (SDRAM)
3.3 ボルト
64-bit wide, 168 ピン
DIMM 上の最大メモリ数:16
バッファなし:(レジスターまたはバッファのある SDRAM は使えない)
最大 2.0 インチ高
● Power Mac G4 (AGP Graphics) :使用可能な SDRAM : 1.5GB の上限
TIL: 58425 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Upgrading Memory
Power Mac G4 (PCI Graphics) の SDRAM 増設メモリ
PC-100 メモリスロットを 4 個持つ. 2GB インストールできるが, Finder が 1.5 GB までしか扱えないので,実質 1.5GB が上限.スロット間でメモリ容量等を統一する必要はない
- PC-100 シンクロナス DRAM (SDRAM)
3.3 ボルト
64-bit wide, 168 ピン
DIMM 上の最大メモリ数:16
バッファなし:(レジスターまたはバッファのある SDRAM は使えない)
最大 2.0 インチ高
上記項目の Power Mac G4 (PCI Graphics) との違いは 2 点.
● Power Mac G4:他の Apple Tech Info Library
- Power Mac G4 (PCI Graphics) での 8ns かそれ以上の速さという記述がない
Power Mac G4 (PCI Graphics) の最大 1GB の記述の代わりに1.5GB の Finder 制限の記述となっている.
Power Mac G4 に関してはこれまで紹介した以外に以下の Apple Tech Info Library が公表されている.
TIL: 58433 : Power Mac G4: Read Me
TIL: 58434 : Power Mac G4: Technical Specs
- 製品に添付される "お読み下さい" の内容.興味深い内容をたくさん含むので次回更新時に紹介する.
TIL: 58429 : Power Mac G4 (PCI Graphics): CD-ROM, Hard Drive, and ATA Bus Information
- 基本的仕様
TIL: 58427 : Power Mac G4: Description of Velocity Engine
- Mac G4 (PCI Graphics) の ATA バス規格等に関して, Ultra-ATA/33 バスケーブルでコンピュータとハードディスクを 33 MB までの転送速度で接続できるなど.
TIL: 58420 : Power Mac G4: Use Apple System Profiler to Identify Video Card
- これまで AltiVec として知られていた Velocity Engine について
TIL: 58441 : Power Mac G4 (PCI Graphics): USB Audio Requires Mac OS 9
- Apple システム・プロフィールでビデオカードを調べるには "システム概略" の項目を見る.
TIL: 58431 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Ethernet and Wireless Networking Specifications
- オーディオ USB 装置の機能を利用するためには Mac OS 9 が必要であり, Power Mac G4 初期出荷分に添付されている Mac OS 8.6 では利用できない.
TIL: 58424 : Power Mac G4: Final Cut Pro Support
- Power Mac G4 (AGP Graphics) の Ethernet とワイヤレスネットワークの仕様
TIL: 59011 : Power Mac G4: AppleShare IP 6.x Support
TIL: 58423 : Power Mac G4: Mac OS X Server 1.0 Support
[ 99/9/9]
● Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL 関連ファイル(継続)ほか
99/8/24 項目 " Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL スケジューラ" に関してお知らせ下さった岡山氏から追加情報をいただいた.
Adobe Illustraor 5.5J の起動途中のフリーズの頻発に関して, AOL スケジューラを起動項目から外すことで改善されていたが,Font First Aid 実行後障害が再発した. PRAM クリアやシステム上書きインストールでは改善がなかったが, AOL Link Scanner と AOL Link Enhanced 機能拡張を外すことで改善されたそうである.
QuickTime 4 と Illustrator 5.5 の起動問題については Dominica 氏からも障害の確認をいただいている.
一般的に言って,最近の Mac OS に最初から標準でインストールされている AOL および Microsoft 関連システムファイル類は必要がなければ外す方が Macintosh は安定する.それらの機能を使用する場合でも Microsoft 関連ファイルの場合はシステムフォルダに置かない方法もあり,これまで何度か紹介している. Kaz 氏は本ページで示された方法に基づいて, Microsoft 社の Office, Internet Explorer に関して機能拡張類を外して動作させる方法のページを作成されているので参照されたい.
●モリサワ OCF フォントサポート終了予定ほか
馬場氏からお知らせ下さった.今月発売の MdN に発表されている.
● PowerBook G3 Series など:バッテリが充電できない(継続)
- 販売中止: 2000 年 2 月末
サポート中止: 2001 年 7 月末
New CID への無償バージョンアップ申し込み受付: 2000 年 2 月末
New CID への有償バージョンアップ申し込み受付: 2000 年 7 月末
PowerBook G3 Series などでメインバッテリが充電できない問題について, Apple は Battery Reset Update を公開した.しかし,それでもバッテリが充電できない場合がある. Battery Reset Update を使用してもバッテリが充電できない場合は次の方法を試してみる.
参照:
- 1.バッテリ一個だけを拡張ベイに 15 秒挿入する.
2.そのバッテリを 10 秒取り外す.
3.上記を 10 回から 15 回繰り返す.
99/8/10 項目 " PowerBook G3 Series Battery Reset Update 1.0"
● EPSON プリンタのインク切れによる認識障害
伊達氏からお知らせ下さった.
インク切れに関しての Epson プリンタでの症状は Epson のドライバの仕様によるものではないだろうか.次項目に類似の事例を掲載した.それはこのようなソフトウェアに依存する障害ではないケースであり, USB 接続のプリンタで起きるいくつかの障害に関しては事例を収集する必要があるだろう.これまではポートが認識できないといった場合はプリンタをリセットするという方法で解決できた場合があったが, USB では USB 独自のケースもあるようだ.
- 私の所有している PowerMacintosh G3 MT266 に dit 社の「USB Port for Desktop」という USB カードを増設しました.これに EPSON 社の「 PM-770C 」を接続し,セレクタから USB ポートを選択しようとしましたが, USB ポートが出てきませんでした.
そこで「 USB Card Support 1.2 」をインストールしました.しかし,相変わらず USB ポートはセレクタに出てきませんでした.(中略-秋山) Macintosh トラブルニュースの 6/15項目 " Mac OS 8.6: Epson 製 USB プリンタ" を参考に「EPSON USBPrintClass1」等を外してみましたが駄目でした.
ところがプリンタのインクが切れかかっていたのを思い出し,インクカートリッジを交換したところ, USB ポートがセレクタに現れました.現在は問題なく使用可能です.
これと同じ事例が Begginer's Trouble Shooting に投稿されております. この投稿例の場合は iMac ですが,増設した USB ポートでも起きることから, PM-770C,もしくは USB ポートを持つプリンタ全てで起きることかも知れません.
追記:
石塚氏から,インク切れによるプリンタ認識障害はシリアル接続でも同様に発生すること, Epson の他機種 (PM-750C) でも発生すること, Windows 機でも同様であることをお知らせいただいた.
また,橋本氏からはモノクロプリントでもカラーインクが切れいていると同様の障害が発生することをお知らせいただいている.
●障害事例: iMac と EPSON PM-700C
飯田氏からお寄せいただいた.
● Japanese Apple System Profiler Updaters v2.1.1/v2.2
- iMac 266 MHz ライム(アップルストアで特価品のもの)(RAM total 160 M)を所有していますが, USB 接続したEPSON PM-700C で印刷中ストップしてしまいその後はリスタートしても OS を入れ替えても復旧できませんでした.また,貴兄のサイトに掲載されていたこともほとんどすべてためしてみました.
症状はセレクタでみると左側にプリンタアイコンはでるのですが右側にUSBポートがでてきません.それでも印刷は他のマシンにまかせて使い続けていたのですが今度はマウスのフリーズが起動時に頻発するようになりました.購入時はまったくおこりませんでした.
アップルに電話したらOSの入れ替えばかりいうのでもう何度も,と伝えたらいちど販売店に相談してくれとのことでしたのでクイックガレージにもっていきましたらロジックボード交換で無事USB接続が復活しました.
Sonnet Presto PPC でアップグレードされた Centris 610, 650; and Quadra 610, 650, 700, 800, 900, 950 で起きる Apple システム・プロフィール v2.1.1 と v2.2 のバグを修正する.
[ 99/9/6]
更新を再開する.
99 問題というのがある.これは COBOL で書かれたプログラムでは 99 を終了命令とするため, 1999 年 9 月 9 日に問題が発生するという, 2000 年問題の変種である.しかし,これはデマに近いものである. 9 月 9 日は 0909 となり,99 とはならないからである.
●注意: PowerBook G3 Series:オーディオ CD 関連によるハードディスク損傷
TIL: 24985 : PowerBook G3 Series: Data Corruption When Reading Audio CDs
Apple Tech Info Library で PowerBook G3 Series で起きることがあるハードディスクのデータ損傷について公開されている. PowerBook G3 Series で一部のデジタルオーディオソフトウェアで演奏を行う際にハードディスクに同時に書き込まれたデータが損傷することがあるというもの.
問題が発生するのは QuickTime Player, SoundJam MP, MacAmp で,それらのプログラムがオーディオ CD からデータを読み込みながら同時にハードディスクにファイルを書き込む際にファイルが損傷するそうだ.そのため回避法が公表されるまでこれらのアプリケーションを PowerBook G3 Series で使用するのは避けるようにとしている.
ファイルの損傷というのは Apple Tech Info Library には明確には書かれていないが, MacFixIt 8/30 に寄せられた投稿よれば,ハードディスクの管理領域に異常が発生するとしている.ただし,これは当初 MacFixIt に書かれたように修復不能なデータ損傷ではなく, DiskWarrior によって修復できるそうである. ( Disk First Aid では修復できない)
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) では起きない.また, AppleCD Audio Player では問題ない.
追記:
IBM 8GB ハードディスク IBM-DYLA-28100 を内蔵している場合,そのハードディスクでこの障害が発生する.
● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) :スリープ後の復帰と USB 機器
Apple は PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) と一部の USB 機器との非互換により, PowerBook がスリープから復帰する際に問題が発生することがあることを認め,事例を収集している.障害の修正は次期 OS バージョンで行われるだろう.
USB はまだ新しい規格であるため,様々な障害が発生する場合がある.殊にサードパーティ製品は種類も多く, Macintosh との相性問題が発生することもあるだろう.サードパーティ製 USB 機器を接続した Macintosh で未知の障害が発生する場合,それら USB 機器を外して起動して障害が発生するかどうか確かめることはトラブル克服の第一歩であろう.
●Mac OS USB DDK v1.3
USB に関連して問題が発生する場合に使用すると効果があるかも知れない.これらは開発者用であるので一般ユーザの使用は保証されない.使用者がリスクを負うこと.
使用にあたっては "Mac OS USB DDK Readme" ほかを熟読してから行う.使用法もそこに書かれているが,簡単にインストール法を書くと, Mac OS 8.6 でインストールされる全ての USB 関連機能拡張を外してから, "Extensions-AppleBuilt" フォルダ内の機能拡張ほかをインストールし,"USB Support" 機能拡張に 'usbx' リソースを追加する(Resource ID = 1984).外すべきものは以下があげられている.
●ホイールマウス機能拡張:様々な障害原因
- USB Support
USB Device Extension
USBCompositeDriver
USBFamilyExpert
USBHIDKeyboardModule
USBHIDMouseModule
USBHIDUniversalModule
USBHubDriver0
USBHubDriver1
USBOpenHCIDriver
USBPrintDriver
USBCommClass
SerialShimLib
エレコムホイールマウスの機能拡張などホイールマウスの機能拡張は, Apple システム・プロフィールでフリーズさせるなど様々な障害を発生させることがある.
エレコムホイール付き USB マウス "M-WULT4LG" および "M-WULT4BK" についてはメーカーからアップデータが公表されている.ここには以下のような点が修正されたと記されている.
- ・システムプロフィールの終了時にハングアップする.
・「ホイール付きマウス設定」のウインドウを出したままで Mac OS を終了できない.
・ PowerBook G3において,マウス動作でディスプレイの省電力モードから復帰できない.
● QuickTime 4 インストールと特定ファイルの問題
これは QuickTime 3 で一般的に見られた問題であるが, QuickTime 4 インストールでも同様に見られる問題のようだ. QuickTime 4 をインストールすると,一部ファイルのアイコンが QuickTime アイコンに変わってしまったり,それらのファイルをクリックすると QuickTime Player などが起動したりする.そのようになるファイルは拡張子がついている場合で,特に,txt, GIF, jpg, mov, dif といった拡張子の場合に起きる可能性が高いと考えられる.
QuickTime 設定コントロールパネルで "QuickTime 互換機能を使用する" 設定になっている場合に起きるのでその設定のチェックを外すと回避できる.ただし,いったんそのようになったファイルについてはチェックを外しても元には戻らない.デスクトップ再構築等の回避法が必要かも知れない.
これらの障害は他のアプリケーション使用時に影響が及ぶ場合があり,例えばブラウザでも障害が発生する.この場合の対処法に関しては 99/8/1 項目 " QuickTime プラグインが対応する MIME タイプのブラウザでの設定法" で記した.また,六反田氏によれば,メールの添付ファイルで .txt の拡張子の場合に障害が発生することがあるそうだ.
● Sherlock:索引更新できない場合の TIL による対処法
TIL: 24976 : Sherlock: Find By Content Indexing Issues
Sherlock の内容で検索の索引更新できない場合についての原因や対処法が Apple Tech Info Library で述べられている.
基本的なハードディスクのディレクトリ異常( Disk First Aid での検査で判る)や機能拡張類のコンフリクトでないことを確認した場合,初期設定フォルダ内の "検索初期設定" ファイルを削除してから,不可視の "TheFindByContentFolder" フォルダを削除してから新しく作り直すという方法が述べられている.
不可視の "TheFindByContentFolder" フォルダの探し方,削除の仕方は私がかつて発見して公開したSherlock による不可視項目の検索と削除と同一の方法が述べられている.
Sherlock の Mac OS 8.6 での索引作成時の障害に関しては 99/6/3 項目 " Mac OS 8.6 : Sherlock 障害の対処法いろいろ" に網羅している.
● Power Macintosh G3/G4:Zip 内蔵後の起動時のブラックアウト
TIL: 58440 : Power Macintosh G3/G4: Black Screen After Installing ATA Zip Drive
Power Macintosh G3/G4 に ATA Zip ドライブを内蔵した場合,起動時にモニタが暗いままとなることがある.これは Zip 内蔵時にデータケーブルのみ接続し,電源ケーブルが接続されていないためである.
● Tech Exchange J
Tech Exchange のアップル(日本)版.以下の利用法と, 5 つの掲示板が新設されている.
●EGBRIDGE10.0.5 アップデータ
Mac OS 8.6で起こる,記号を入力しスペースキーをタイプして半角に変換した場合,変換した半角記号を確定しないまま文字入力を続行すると,続けて入力した文字列が半角記号より前に入力される不具合を解決する.このバグは本ページで指摘されたもの.実は,私の家内が発見したものである.
参照:
99/5/19 項目 " Mac OS 8.6:EGBRIDGE10: 1 バイト未確定文字での不具合"
● ATI 4.0.1 Software Update
初期の PCI Macintosh あるいはクローン機に Nexus 128 または Rage Orion を装着すると,起動の際ハングする障害を修正する. ATI Universal Installer 4.0.0, 4.0.1 か, Mac OS 8.x にあてることになる.
● iMac CD Update 2.0 日本語版
● iMac CD Update 2.0:Apple システムプロフィール 使用後の問題
iMac 333MHz の該当機種に iMac CD Update 2.0 によって LG 製 CD-ROM (LG3)をファームウェアアップデートした直後に Apple システム・プロフィールを開くと CD-ROM の認識に時間がかかることがある.このようになる場合, Apple システム・プロフィールのバージョンが古い. 2.2 であることを確認する.
●ドメイン名登録等に関する規則、ドメイン名登録申請等の方法と様式および申請書式の改訂について
今年は 8 月下旬から 9 月上旬にかけてチベットへ参ります.その間はお休みをいただきます.
[ 99/8/24]
先週あたりから "California" というウイルス警告が海外のメーリングリストで告知され始めている.早晩,国内にも流れ始めるかも知れない.これはデマであり,そのようなウイルスは存在しない.
● Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL スケジューラ
8/15 項目 " QuickTime 4 と Illustrator 5.5" に関連して岡山氏からお知らせいただいた.Adobe Illustraor 5.5J の起動途中のフリーズの頻発に関して,氏の場合は AOL スケジューラを起動項目から外すことで改善されたそうである. QuickTime4.0 は残しておいて差し支えないそうだ.
AOL 4.0 インストール後に起動項目に入っていたもので, AOL 3.01以前と QuickTime 4.0との組み合わせで同様の問題が起きるかどうかは未確認とのこと.
● Blue & White G3:複数のキーボード接続時の起動時キーボードコマンド
TIL: 60461 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Multiple Keyboards, Shift Key During Startup
以下のような内容の Apple Tech Info Library である.
● Adobe Acrobat Distiller 4.0 でのファイルサイズ増?: MacFixIt
- Blue & White G3 では USB キーボードを接続している場合,起動時の初期化段階で機器を認識中にキーボードのキャップスロックキーライトが点滅する.複数の USB キーボードを接続している場合はこの初期化プロセスがやや長くなる.この初期化プロセスが終了する前にキーボードのキーを押しても無効である.キーボードのキャップスロックライトの点滅が終わってからハピーマックが現れるまでの間にキーを押すようにしなければならない.該当するキーコマンドは以下.
- shift :機能拡張他の無視
command:仮想記憶切
space:機能拡張類読み込み前に機能拡張マネージャ呼び出し
MacFixIt 8/20 は Adobe Acrobat Distiller 4.0 でファイル互換を Acrobat 4.0 にした場合, Distiller 3.02 で作成すれば 152K となるファイルが 2.2 MB となるという投稿中心の情報を紹介している.それらの中には Adobe でも確認していて修正中であるという情報もある.
私は Acrobat を常時使用しているわけではないので,確認してみたが,その範囲では指摘されているような現象は起きなかった.3.0 互換ファイルを Distiller 4.0 で作成した方がファイルサイズは大きかったし, 3.0 互換と 4.0 互換でのファイルサイズ増加の程度は 10 パーセント程度であった.
●防衛白書と犯罪白書 CD-ROM が AutoStart 汚染
大蔵省印刷局は "平成10年版防衛白書 CD-ROM 版" (98年11月発行)と "平成10年版犯罪白書 CD-ROM版"(99年2月発行)が AutoStart 9805 に汚染されていることを発表した.それぞれ少部数の発行(42および35枚)である.大蔵省印刷局では交換に応じている.
● CUDA チップとリセットボタン
Macintosh の機種によってはマザーボード上にボタンがある場合がある.これは CUDA リセットボタンである.例えば, Blue & White G3 のマザーボード上のボタンは CUDA リセットボタンである.このボタンによって, CUDA チップをリセットする. CUDA チップは一般に次の機能を持っている.CUDA チップは Motorola の電源制御チップによって常に電源供給されている.電源がオンの時には電源ユニットから,電源オフの場合で電源ケーブルが接続されている場合には待機電源,それら以外はバックアップバッテリから供給される.従って,このリセットボタンを押す際に,コンピュータの電源が入っているいないは関係ない.また,電源ケーブルを外してバックアップバッテリを外し 15 分以上放置することでもリセットされる.
- ・電源オンオフ
・システムリセット命令の管理
・ PRAM の管理
・ ADB 管理
・時刻管理
・ GeoPort やシリアルポートによる電源制御
CUDA チップリセットは次のような場合に有効である場合がある.リセット時にはマシンの電源はオフにするが,電源コードは接続したままにする.また,静電気対策は十分に確認してから行い,数秒間押し続ける.このチップのリセットによってマシンが壊れたりすることはない.しかし,必要もないのに使うべきものではない.
- ・メモリ増設後にマシンが起動しない
・マシンが起動しない
・パワーオンするとマシンに通電するが,起動音がせず,起動できない
・周辺機器がないのにシリアルポートが使用できず, PRAM クリアしても改善がない
・理由もなくマシンの電源が切れる
・内蔵機器を増設する際
なお,内蔵メモリを増設する際,仮想記憶は切った状態で行うようにしたい.また, CUDA リセットは通常のキーボードによる PRAM クリアではクリアされない PRAM の後半もリセットされてしまい,最近の OS ではリセットされない日付/時間,出荷日時,積算使用時間等もリセットされてしまうので注意.
参照:
TIL: 14841 : Power Macintosh: Description of Integrated Circuits
[ 99/8/22]
● Font Manager Updater 1.0 日本語版
7/30 項目 " Font Manager Update 1.0 " の日本語化バージョン.詳細は 7/30 項目を参照のこと.これらで改善される Mac OS 8.6 の様々な次項については以下.本機能拡張をインストールすると機能拡張マネージャでのセット名が変更されるという点については確認できなかった.
- 8/15 項目 "Font Manager Updater による改善(継続)"
8/9 項目 "Font Manager Updater による改善(継続)"
- Office 98 でのメニュー表示
8/6 項目 "Font Manager Updater での改善点(継続)"
- ウインドウ内のアイコン表示
8/4 項目 "Font Manager Updater での改善"
- PageMaker での PDF 書き出しなど PageMaker でおきる様々なクラッシュ
「今のところ改善されているのではないかと思われている点」
- リスト表示の表示と速度
- Hard Disk ToolKit (HDT) などいくつかのアプリケーションでのパスワード入力時のクラッシュ
プリント時に数枚目からプリントできなくなる障害
Finder で突然システムフォントが表示できなくなる障害
アンダーラインが離れすぎる
[ 99/8/20]
● iMac CD Update 2.0 でアップデート時のエラー表示
iMac 333MHz モデルでの CD-ROM に関わる処理待ちを改善する iMac CD Update 2.0を使用した場合にアップデートできないユーザーが発生しているようだ.
アップデータを起動すると次のようなメッセージが表示されてアップデートできないという.
Apple ではこの障害を現在調査中である.本アップデータはアップデートの必要ないマシンに使用した場合はその旨表示される. iMac 333MHz モデルでも処理待ちの障害の起きないマシンにインストールする必要はあまりない.(LG 製 Revision 番号が LAD3 の CD-ROM ドライブを搭載した一部のマシンで障害が発生すると言われている)
- The attempt to update your drive has failed.
Program or drive comfiguration Error.
The application will now quit.
iMac CD Update 2.0 は上記以外の iMac ではアップデートの必要はないと出る場合がある.ということは, iMac CD Update 2.0 で改善されるという CD-ROM の振動という問題は過去の iMac CD Update 1.0 と同じであるということではないだろうか.つまり, iMac CD Update 2.0 に含まれる CD-ROM ドライブの振動を改善するというプログラムは iMac CD Update 1.0 と何ら変わらないと考えられるのではないかと思う.
● Mac OS ROM ファイルのダウングレードによるクラッシュ
TIL: 24969 : Mac OS: Crash/freeze Caused By Erroneous ROM File Update
iMac 以降の Mac OS ROM ファイルを必要とする機種( Blue & White G3, PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) )において, iMac Update 1.0 やシステム CD からカスタムインストールすると Mac OS ROM ファイルのバージョンが古いものに置き換わることがあり,その場合,ハピーマック表示後にフリーズするという内容.
iMac Update 1.0 は Mac OS 8.5 以降では必要ない.また, Mac OS 8.6 に Mac OS 8.5 システム CD からカスタムインストールする際に Mac OS ROM ファイルが入れ替わり,障害が発生する.
障害が発生した場合の回避法は以下の項目に記したものと同じ.
参考: 6/6 項目 " iMac/Blue & White G3: Mac OS 8.6 アップデート後の Mac OS 8.5 CD カスタムインストールで起動できなくなる"
● PowerBook 1400 での PC フォーマットディスクの問題(継続)
奥村氏から情報をいただいた.
奥村氏は雑誌 MacPower(アスキー)の 98 年 8 月 9 月ころの服部孔明氏の連載ロードテスト "PowerBook 1400c/133" の記載からヒントを得られて,ロックしていない場合は問題ないことを確認された.(同記事に同様の問題の記載があるが,そこでの回避法は現在では無効であるそうだ)
さらに,氏はロックしていない場合のことなどを検証し,次の結果を得られた.
- Dell でフォーマットしたディスク 3 枚に Excel のファイルをひとつコピーし,次のように分類した.
それらが PC/AT 互換機でどうなるか検証した.
- 1. Macintosh でファイルを開いたもの
2. Macintosh でマウントのみしたもの
3.ロックして Macintosh でマウントした
Dell IBM 三菱 日立 富士通 Macintosh でファイルを開いたもの
読める 読める 読める マウントのみ可 マウントのみ可 Macintosh でマウントのみしたもの 読める 読める 読める マウントのみ可 マウントのみ可 ロックして Macintosh でマウントした 読める 読める 読める 読める 読める