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項目での事項検索は Netscape の検索機能をお使い下さい.検索は各ページで command+F キー により検索語を入力できます.再検索は command+G でできます.

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[ 99/9/30]



PowerBook G3 DVD-ROM Update1.0


PowerBook G3 Series (Bronze Keyboard) において, DVD-ROM ディスクまたは CD-ROM ディスクがドライブに入っていない場合でなおかつドライブトレイが閉まっていると,マシンが起動できないことがあることを修正する.

インストールするには CD-ROM ドライブにディスクが入っていない状態でトレイがイジェクトされた状態で,ハードディスクにコピーした本アップデータを起動する.ファームウェアアップデートであるので慎重に行うこと.

参考:
99/7/25項目 " PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : DVD ドライブ関連の再起動障害"
99/7/28 項目 " Mac OS 8.6:Apple CD/DVD Driver の問題"

追記:
日本語版 TIL



● Western Digital Caviar 一部製品の回収


Western Digital は Hard Drive Quality Alert -- WD Caviar を公開し,本年 8/27 から 9/24 の間に生産された Caviar 5400 RPM EIDE ハードディスクを連続運用している場合,半年から一年後に起動しなくなる問題があるとして回収しているとしている.

回収しているモデルは以下.

WD64AA
WD68AA
WD84AA
WD100AA
WD102AA
WD135AA
WD136AA
WD170AA
WD172AA
WD200AA
WD205AA

追記:
匿名氏から氏の Power Mac G4 に関して,回収モデルと同一モデル WD102AA が使用されているとお知らせ下さった.( Apple システム・プロフィールによって表示できる) しかし,製造月日は該当しなかったそうだ.匡体を開けて HD 本体のラベルに記載されている製造月日は「DATE:10 AUG 99」であったそうである.

該当モデルの場合,製造月日を確認されたい.なお,現時点で Western Digital 社のページに Macintosh 用のユーティリティは公開されていない.



●現バージョン ATM の Mac OS 9 非互換


Adobe Forum に ATM 現行バージョンは Mac OS 9 に非互換で "deinstalled" フォルダに移動させられ,ユーザがインストールしても ATM 読み込み時にマシンがクラッシュするとしている.

Adobe は Mac OS 9 対応の 4.5.2 バージョンを開発中であるが, 11 月までには公開できないそうだ.ただ,Illustrator,Photoshop などの現行 Adobe バージョンのソフトウェアはアプリケーションの PostScript サポートが ATM のような機能をもつために影響がないそうだ.どの場合も PostScript プリンタ出力には問題はない.



●起動時の "インターナショナルユーティリティがない"


TIL: Mac OS: "International Utilities Not Present" Error During Startup :

Apple Tech Info Library の内容は以下.

フリーズ後の起動時に Disk First Aid が起動したときに爆弾が出て "インターナショナルユーティリティがない. shift 起動して下さい" といった内容のアラートが表示される. shift 起動すると Disk First Aid をかけることができるが,再び起動すると同じように爆弾が出ることがある.このような場合, shift 起動して一般設定コントロールパネルで "システム終了時の警告" を切り, Disk First Aid でディスクに問題がないことを確かめてから,再び "システム終了時の警告" をオンにする.

この問題は Mac OS 8.6 で発生することのある問題で,一般設定コントロールパネルとの関連が疑われていたが,決定的な回避法に至らない場合があった.

参照:
99/5/20 項目 " Mac OS 8.6:インターナショナルユーティリティがない"
99/5/22 項目 " Mac OS 8.6:インターナショナルユーティリティがない(継続)"


追記:
Apple Tech Info Library の回避法では改善されない場合がある.



● Font First Aid のスキャンが途中で終了してしまう


TIL: 25008 : Font First Aid: "An Error Occurred" When Scanning

Mac OS 8.6 のフォント関連の問題を修正する Font Manager Update に含まれるユーティリティ Font First Aid を実行すると途中で終了してしまうことが起きる場合,アピアランスコントロールパネルのプラチナサウンドがオンになっているなど,サウンドトラックがオンになっていることが原因.いったんそれらの機能をオフにしてから実行する.



●デスクトッププリンタ -8940 エラー


TIL: 60490 : Desktop Printing Error: -8940

Apple Tech Info Library にデスクトッププリンタを使用してネットワーク上のプリンタに出力した場合 -8940 エラーが発生することがあることについて文書が公開された.

この問題はマシンとプリンタ間の通信に障害が発生しているとし,ケーブル等の接続を確認し,プリンタとコンピュータの各設定を確かめ,必要ならば,ケーブルを交換する. LocalTalk 上のプリンタの場合, LocalTalk ケーブルであることを確認して,コネクタ終端がターミネータ処理されていることを確認する. Ethernet クロスケーブル接続のプリンタの場合, Apple Ethernet Speed and Duplex tools が必要かも知れない.プリンタが RJ45 Ethernet 用ポートを持たない場合はハブが必要.



TIL: 58462 : PowerBook 5300 and 190: Troubleshooting No Power On Symptom


PowerBook 5300, 190 で起動しない場合 Power Manager のリセットを行うこととその方法.これらの機種ではオレンジ色のライトが点灯して起動しないなどの特有の問題が起きるが,本ページでも何度か触れてきたもの. Apple Tech Info Library としてはこの問題について何度か同じように触れてきていて,内容はそれらと同じものだが,独立した文書としたというところか.



● QuarkXPress ハードウェアキーの USB 対応状況


QuarkXPress のハードウェアキー(ドングル)は ADB 仕様のため ADB 接続端子のない最近の Apple の機種ではそのままでは使えない.このことについて,クォーク社はサポートページで QuarkXPress4.0x 日本語版については Griffin社 iMate USB アダブタを使用することで, iMac/233 , New Power Book G3, Power Mac G4/400 において使用可能であるとしている.(クォーク社は QuarkXPress 4.0 用の USB アダプタを1999年12月末日まで提供している



● Photoshop 5.5 ツアー&トレーニング CD:QuickTime 4 での非動作


Photoshop 5.5 のツアー&トレーニング CD-ROM が QuickTime 3 を要求し, QuickTime 4 がインストールされたマシンで起動できない.米国版では QuickTime 4 で動作するアップデータが発表されている.



fj.sys.mac 検索システム


白水氏が fj.sys.mac 検索システムを公開されている. fj.sys.mac は日本語で主に投稿されるネットニュースの Macintosh 関連グループとしては投稿数が最も多い.検索システムは有用だろう.試用してみたが,ヘッダや署名まで含めて検索できた.

ネットニュースは玉石混淆のことがある.検索結果の記事内容を信用するかどうかは慎重に.一般的にいって,そのニュースグループをある程度続けて購読することによって信頼できる投稿者等を知ることができる場合がある.



● iMac Update 1.0 の FTP からの撤去


iMac アップデート 1.0 米国の Apple FTP から iMac Update 1.0 が撤去された.理由は多くのユーザが間違ってインストールしようとして混乱しているからというものだそうだ. Mac OS 8.1 の iMac ユーザは Mac OS 8.5 にアップデートするように言っているらしい.

アップル FTP ではまだ iMac アップデート 1.0 は現時点でも公開されている.




[ 99/9/25]



● Adobe Golive 4.0.1J: QuickTime エディタでの文字化け


大森氏からいただいた. Adobe Golive 4.0.1J の QuickTime エディタで,テキストトラ ックに2バイト文字を入力すると文字化けして表示される.

氏が Adobe に問い合わせなさったところ,「現象を確認しました.既知のトラブルでは無かったので,詳しく調べたうえ,回答させていただきます」との回答であったそうである.現在のところ回避法はないとのこと.



● Quick Time 4 と Default Folder:Illustrator 8.0.1 での処理待ち


YOSHIMOTO 氏からお教えいただいた. Default Folder と Quick Time 4 がインストールされた環境で,プレビューのあるファイルオープンダイアログから Adobe Illustrator 8.0.1のファイルを開こうとするとハングするそうである.

ファイルオープンダイアログでプレビューがある場合に,そのダイアログを出した時点で Illustorator 8.0 で作成したファイルを選択すると時計カーソルのままハングする. lllustrator 8.0 以外のファイルを選択した場合については未確認である. Quick Time 4になってからファイルオープンダイアログでテキストデータのプレビューなどが拡張されたことと関連があるのではないかとご指摘である.

氏は結局元の Quick Time 3.0 に戻して解決したそうである.( Netscapeのプラグインなど完全にアンインストールが困難であったそうだ)

追記:
田畑氏から障害に関して氏の環境では正常に表示されるとお教えいただいた.氏によれば,オープンダイアログでテキストファイルを選択したときにテキストのプレビューが表示されるのに時間がかかっていてハングしたように見えるのではないかということである.回避するには,オープンセーブダイアログ上のプレビュー表示のチェックと外しておく要にする方法がある.また,テキストファイルの拡張子に関係しているようで,.txt あるいは拡張子なしの場合にこれらの現象が起き,他の doc,html,eps などの拡張子ではプレビューが作られないそうである.

上記,YOSHIMOTO 氏の環境では Illustrator ファイル選択時であるので田畑氏の場合とは異なるが,Illustrator ファイルは元はといえばテキストファイルであるので,関連することもあるかも知れない.

追記 2:
この問題は Default Folderと関連はなく, QuickTime 4 の一般的な問題であることが判明した.10/3 項目を参照のこと.なお,項目名を変更している.



● EPSON TWAINドライバ: 2.62 で動かない


西田氏からいただいた.氏の G3 マシン (G3 DT/233) を Mac OS 8.6 を新規インストール後,それまで使えていた EPSON GT-5500 を Mac OS 8.6 対応という TWAIN DRIVER 2.62 (98/03/18版) で使用するとフリーズした. EPSON のドライバページにある "新 Power Mac G3 専用" という TWAINドライバ 3.20 と交換したところ,使用できるようになったそうである.



● Power Mac G4:ドライブ設定 1.8 が必要ほか


TIL: 58460 : Power Mac G4: Requires Drive Setup 1.8 or later

Apple Tech Info Library に Power Mac G4 ではドライブ設定のバージョン 1.8 かそれ以上が必要であるという文書が公開された.それより前のバージョンのドライブ設定を使用するとクラッシュする.

こうした問題は iBook と PowerBook G3 でも発生するとしている.この意味は出荷されたマシンに備わっているバージョンのドライブ設定かそれ以降のバージョンを使わないと,そのようなことが起きるという意味のようだ.

追記:
秋山は最初, iBook と PowerBook G3 についてもドライブ設定バージョン 1.8 を使わないと問題が起きるとも受け取られるのではないかとして不明な内容であるとしたが,上記のように読むべきではないかとご助言いただき修正した.



● Power Mac G4: SCSI カードが機能しないと書かれていた問題


99/9/12 項目 " Power Mac G4: お読み下さい" で私はTIL: 58433 : Power Mac G4: Read Meに,多くの古いサードパーティ製 SCSI PCI カードは機能しないか問題が発生すると書かれているが,それが, Blue & White G3 互換のものについての記述かどうかは判らないと書いた.この点について新しい Apple Tech Info Library が公開され一部明らかになった. Blue & White G3 互換のものも含むことが分かった.

TIL: 58461 : Power Mac G4: Ultra2 SCSI Card Requires Firmware Version 1.2 or Later

Blue & White G3 の SCSI カードを Power Mac G4 に移した場合,そのカードに接続したボリュームから起動しないとされている.回避法はあり, SCSI カードの Firmware のバージョンを 1.2 かそれ以降にアップデートすると書かれている.

参考:
99/7/4 項目 " Ultra2 SCSI Card Firmware Update"



● Power Mac G4: ADB ポートを利用するディスプレイ


TIL: 58457 : Power Mac G4: ADB AppleVision Display Support

Apple Tech Info Library に AppleVision など ADB ポートの必要なディスプレイを ADB ポートのない Power Mac G4 に接続するには Griffin Technology の iMate という ADB/ USB 変換アダブタを使用するという内容の文書が公開された.



● DVD トラブルと仮想記憶


MacInTouch 99/9/22 は投稿情報として DVD ビデオを見ることのできないトラブルに見舞われていた投稿者が仮想記憶を切ることによって,問題を改善できたという情報を掲載している.他の投稿者は Mac OS 9 で改善されるとも言っている.



● ATM 4.5.x, Font Manager Update, Quark 4.0.x, Mac OS 8.6


MacInTouch 99.9.23 は上記組み合わせで Quark 4.0.x のスクロールなどで問題が発生するという投稿を紹介している. ATM か Font Manager Update を外す, ATM のキャッシュを増大させるなどの回避法が書かれている. 99.9.25 には DiamondSoft の Font Fixer によって回避できるという投稿( Font Manager Update を外して Font Fixer をインストールする) も紹介している.

参照:
99/6/25 項目 " Mac OS 8.6 :Font Manager の問題(1)古いタイプのフォントを壊す問題"


ATM 4.5.1 に関しては様々な問題が発生することが知られている.安定した環境を望むならば使わない方がよいと思っていて,私は使っていない.フォント関連のユーティリティもなるべく使わないことにしている.(機能拡張類は全く使わない)また,日本では Quark 4.0.x の普及は進んでいないと認識している.そのため,これらの情報はあまり本ページでは取り扱っていない.



EGWORD9.0.2アップデータ


"最初にお読み下さい" に次のように変更点が記されている.

・ Mac OS 8.6 上で「リュウミンライトKL」「リュウミンライトKL等幅」「中ゴシックBBB」「中ゴシックBBB等幅」の 4 つのフォントをインストールしている環境で, EGWORD Ver.9.0 が起動しない件を修正
・未保存の文書を表示メニュー「ウインドウを隠す」で非表示にした状態で EGWORD Ver.9.0 を終了すると、保存のアラートが表示されずにそのまま終了してしまう不具合を解決

参考: 99/6/15 項目 " Mac OS 8.6:EGWORD 9.0 が起動できない場合"



ファイルメーカーPro 4.0v3 および 3.0 v4 アップデータ




[ 99/9/22]



● Photoshop 5.5 アップデート:インストール後の PageMaker でのエラー


畠山氏よりお知らせいただいた. Adobe Photoshop 5.5 日本語版アップデート後, PageMaker 6.5.3 において,ポインタでオブジェクトを移動しようとすると,その書類ウインドウの左端まで移動してしまい,そこから移動できなくなるトラブルが発生するそうである.

畠山氏が調べたところ, Microsoft OLE Library が Photoshop インストール時に上書きされていた. Microsoft OLE Library を外したところ障害は出なくなった.ただ,インストールした 5 台中 4 台にこの問題が発生したが, 1 台では障害が出なかったそうである.( Blue & White G3, Mac OS 8.6 + Font Mnager Update)

Photoshop インストール時に Microsoft OLE Library がインストールまたは上書きされ,場合によってはバージョンダウンされるために障害が発生することは英語版 Photoshop で起きる例があり,様々な問題を起こすようだ.日本語版でも起きるようだ.

私の場合は, Microsoft OLE Library を機能拡張フォルダには入れずに Microsoft 各アプリケーションフォルダルートまたは適当なフォルダ( Office 98 の場合は Office フォルダ)に移動している.また,機能拡張などシステムリソースをインストールするのではないかと思われるアプリケーションをインストールする場合は,最小限の別システムから起動してインストールすることにしている.今回も,別の最小限のシステムに簡易インストールしたが,その場合は Microsoft OLE Library はインストールされなかった.既存起動システムフォルダ内に Microsoft OLE Library が存在する場合だけインストールされるのかも知れない.

参照:
ソフトウェアのインストール




● PowerBook: Speech Recognition 使用時にサウンド入力装置の設定が保存されない


PowerBook で Speech Recognition を使用している場合に,サウンド入力装置を設定しても,再起動すると設定が元に戻って保存されないことが起きるそうだ. Apple ではこの障害を確認しており,次期 OS バージョンで修正する予定.



● Power Mac G4 (AGP Graphics) : シングルチャネル PCI SCSI カード使用時にスリープから復帰しない場合


TIL: 58451 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Single Channel SCSI Cards May Interfere with Wake From Sleep

以下のような内容である.

Power Mac G4 (AGP Graphics) の Power Manager 2.0 での PCI バス電源供給について,スリープ時には非対応の PCI カードがあるとスリープ中も電源が供給される. Power Manager 2.0 非対応のシングルチャネル SCSI カードの場合 PCI 電力供給をカットする機能によりスリープから復帰できない.

回避法は省エネルギー設定コントロールパネルでスリープしないようにすること.将来の Mac OS で改善する予定.なお, Power Mac G4 (AGP Graphics) とシングルチャネル SCSI カードの組み合わせだけで起きる.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) :バッテリ過放電時のバッテリ認識障害


TIL: 58449 : PowerBook G3 Series (Bronze keyboard): Restoring Battery Functionality After Deep Discharge

以下のような内容である.

PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) で実際にはメインバッテリが挿入されているのにメニューバーのバッテリアイコンに×印がついたりコントロールバーでもバッテリが表示されないことがある.認識されない状態のために充電することができない状態となる.長期間 AC 電源なしにバッテリを挿入したまま放置すると起きる場合がある.

予防のためには,バッテリの LED がひとつだけ点灯するか点滅する状態になったら充電する.また,長期間使用しない場合は事前にバッテリを十分充電してから取り外しておくこと.

このようになった場合は次のようにする.

1.バッテリをおよそ 30 秒程度挿入する.

2.バッテリを拡張ベイから 1 インチ(2.54cm )ほどだけ引き出す.(完全に取り外してはいけない)

3.数秒放置してからまた 30 秒程度挿入する.

これを 10 回から 12 回程度繰り返す必要があるかも知れない.メニューバーやコントロールバーで認識されたら充電を始めることができる.サードバーティ製充電器を使用する方法もある.



JKL Micro-Lume Fluorescent Lamps


液晶モニタ用のバックライト蛍光灯のページ. MacInTouch 99/9/21 が紹介した.これによると,寿命は 20000 時間程度である.MacInTouch は同時に, Apple から Cinema display のバックライトは 4 本で,寿命は 15000 時間であると伝えられたという投稿情報を伝えている.

一般に液晶モニタは液晶の寿命よりもバックライトの寿命の方が短く,バックライトが寿命を迎えるとバックライトだけの交換が難しい場合,事実上,バックライトの寿命がモニタの寿命となる.



● メモリ上のファイルチェックユーティリティ: FCBCounter


本ページではこれまでメモリに同時に読み込まれる数制限(FCB: file control blocks. 348)に関して,最近の OS とアプリケーションでいくつか障害が発生することがあることと,それが Mac OS 9 で 8169 に大幅に緩和される見通しであることを何度か書いてきた.

98/6/16 項目 "開くことのできるファイルの数"
FCB 制限について触れ,障害原因となることを初めて書いたもの

99/1/28 項目 " Tech Info Library :フォント数の上限"
TIL の記述や一般の理解であるフォント数 128 の制限ではなく,実際の障害は FCB 制限であることを指摘したもの
99/6/22 項目 "同時に開けるファイル数制限"
ファイル数制限について Apple が改善予定であることを最初に公開したもの

私がこのようなことを書いて以降,この制限により Illustrator などのアプリケーション起動などで障害が発生することが他でも認識されるようになってきた. Alsoft は List Open Files という現在開かれているファイル数を報告するフリーウェアを提供するようになり,状態を把握し易くなった.

しかし, List Open Files にはいくつか改善してもらいたい点があった. List Open Files は開いた時点でのメモリの状況しかわからず,継時的に検査したい場合はそのつど起動,保存する必要があった. 特に,問題が起きたときにはもうすでに List Open Files は開くことができないのでその場合は無意味なのだ.また,ひとつは日本語対応ではないためにレポートを読むには工夫がいった点である. FontPatchin' などのシステムフォントとアプリケーションフォントの関係を変更するユーティリティを使用している場合は問題ないが,私自身はこうしたユーティリティはシステムに負担があったり,他に問題を起こすこともあるので全く使っていない.

D-FORCE 氏の FCBCounter は特に継時的な検査に有効なユーティリティである.検査したい場合デスクトップの片隅に常時ユーティリティを表示させておけばよい.危険がある場合に事前に知ることも可能である.起動した時点でのファイルについてはレポートを保存しなければならないが, List Open Files も日本語については読めないのでセーブすることは同じである.

Mac OS 8.6 でも試したが良好であった.また,大変詳しい内容が報告される.添付されている PDF ファイルは一読の価値がある.その中に将来 Mac OS がこの問題に対処した場合には本ユーティリティを使用しないようにという注意が記されているので使用前にはよくお読みいただきたい.




[ 99/9/19]



● FUJIFILM・イメージメモリーカードリーダーによるプリント障害


杉本氏からお教えいただいた.ファイルメーカ Pro や PageMaker でプリント障害が発生するようになった.プリント中に Type 2/11 がランダムに発生する.

原因は FUJIFILM・イメージメモリーカードリーダー USB 機器のためであった.杉本氏がこれを疑い,外したところ障害は解消した.

障害切り分けの基本として,接続している周辺機器を外してみるというのがある. USB 機器を使用してる場合はことのほか当てはまるだろう.意外なところで意外なものが影響することがあるものだ. USB ではなくても例えばフロッピードライブに入れっぱなしにしていたフラッシュパスが原因で障害が起きたとかいう例もある.



●障害事例: Sherlock の索引作成時のフリーズ


匿名氏からいただいた. Sherlock J1-2.1 (Mac OS 8.6) において索引作成時にフリーズする.既知の障害対策でも解決できなかったが,初期設定の "索引作成中のシステムの応答" を "索引作成を速く" に設定したところ索引作成ができるようになった.



● Microsoft Word 98 からの At Ease 使用制限回避 (MacInTouch)


MacInTouch 99/9/16 は読者の投稿として, Microsoft Word 98 の最近使用した書類をメニューから選択できる機能を使うことによって At Ease のセキュリティ機能を回避できるとしている.投稿者は Microsoft のサポートも確認していると言っている. Microsoft サポートからは ResEdit によって最近使用した書類を開く機能を無効にする方法があると言われたがその方法が分からないとしている.



● Microsoft Word 98 に関する問題の一部についての MacFixIt の回避法


「 FCB 348 制限関連でファイルが削除される問題」

99/3/26 項目 " Microsoft Word 98:開かれているファイルが多すぎて保存できない" に関して MacFixIt が続報している.

この問題は Word 98 でファイルを保存しようとすると,開かれたファイルが多すぎて保存できませんというアラートが出て保存できないだけでなく,そのままウインドウを閉じるとオリジナルのファイルも削除されるというもの.場合によっては重大な問題である.

当然だと思うのだが MacFixIt はこれを Mac OS の FCB 348 制限(同時にメモリ上に展開できるファイル数 348 の制限)を越える場合に起きるとしている.回避法は FCB 348 に近い状態でマシンを使わないことと,そのようなアラートが出た場合,そのウインドウを閉じないで,オリジナルのファイルのコピーをハードディスク上に作ることだそうである.そうすることで,オリジナルファイルは消えてもコピーは残るというわけだ.

本トラブルに関しては益田氏から日本語版でもファイルが削除されてしまった事例をお知らせいただいている.

「 Norton AntiVirus 6.0 Auto-Protect による Word 98 処理速度低下」

これは日本では未発売の Norton AntiVirus 6.0 との問題であるが,それ以前の日本で既発売のバージョンでも似た問題があるかも知れないので紹介する.

Norton AntiVirus の Auto-Protect 機能拡張が入っていると,ハードディスクにアクセスし続けて Word 98 の処理速度が低下するということがあるらしい. Word 98 に限らず, Norton AntiVirus で問題が起きた場合に Auto-Protect 機能拡張を外したりその機能を停止したりするのは FAQ であると思うが,この場合もそれが通用する.これ以外に MacFixIt は Symantec の次の回避法を紹介している.

Norton AntiVirus のプレファランスの "スキャン" の項目中 "ファイルオープン時とアプリケーション起動時に既知のウイルスをスキャン" のチェックを外し,効果がなければ, "予防" 項目中の "ウイルスらしい活動を監視しない" の設定にするというもの.

詳細は MacFixIt 9/17 を参照していただきたい.



● Tip:フォントによる起動障害など:障害切り分けの基本プロセスの補足


99/9/14 項目 "9600 で起動しない事例(その後)" に関連して,横山氏から, iMac での起動障害についてフォント破損が原因である障害例をお教えいただいた.

Mac OS 8.6 でのフォントリソースの異常による様々な障害は別として,一般にフォントまたはフォントフォルダの異常により Mac OS または各アプリケーションが起動できない場合はよく見られる.特に Mac OS 8.5 からのフォントについての変更に関連しているのか,それまで起動障害等が起きなかったフォントフォルダを Mac OS 8.5 で使うと起動障害が起きる場合がまま見られる.

フォントフォルダの異常についてはフォルダに入ったフォントスーツケース数(128)制限によるもの,フォントリソースの破損(フォントデータの破損),許諾違反のフォントコピーが入っているといったものが考えられる.また,まれにではあるが,フォントフォルダそのものの異常というケースもある.フォントフォルダに関しては適当なフォルダに "フォント" という名称をつけて使用しても動作する場合がほとんどであるが,これは正しいフォントフォルダではなく,そのことが原因で起動しないアプリケーションがあったりする.

shift 起動は機能拡張類を読み込まない起動方法であるが,フォントフォルダは読み込まれる. shift 起動による障害確認についてはフォントは例外事項となり, shift 起動でも障害が確認される場合,フォントフォルダによる可能性が残る.なお,何度もこれまで注意を喚起してきているが, Mac OS 8/8.1 日本語版での shift 起動はテキストエンコーディングに起因する厄介なディレクトリ異常を引き起こすことがあるので行わないようにする.

shift 起動は障害確認について簡便な方法であるが,フォントフォルダのことほかがあるので CD-ROM 起動が確実である. CD-ROM 起動により障害が起きないことが確認された後,システムフォルダの障害切り分けについて,フォントに原因がある可能性が考えられる場合は, shift 起動ではなく,システムフォルダ内の各種フォルダを外して起動する方法を私はよく行う.ただし,この方法は Enabler, Mac OS ROM をはじめ必要なファイルを残して置かなければならず,ある程度の OS の一般知識ならびに使用機種での起動可能システムに関する知識が必要である.

( shift 起動時に読み込まれるフォルダとしてはフォントフォルダ以外に初期設定フォルダも同様である.初期設定フォルダの全ての初期設定が読み込まれるわけではないが,必要なファイルは読み込まれる. )

(CD-ROM 起動は障害切り分けの基本であると私がこのページで書いてから,多くの雑誌,書籍他でも同様に書かれることが多くなった.しかし,中には誤って私の書いたことを理解している記事がある. CD-ROM 起動によりハードウェアの問題かそうでないか切り分けられるという理解は正しいとは言えない. CD-ROM 起動は原因が既存システムフォルダにあるかどうかの確認方法であって,ソフトウェア起因かハードウェア起因かの切り分けができる場合もあるがそうでない場合もある. CD-ROM 起動によってアプリケーションでの障害確認を行う場合も考えに入れなければならない.システムソフトウェアでの障害確認に関しての CD-ROM 起動についてであっても,ハードウェアかソフトウェアかの障害原因の切り分けと言うことは多くの場合それでもよいが,全てそうであると断言するには問題がある.この言い方ではハードウェアの物理的問題だけのように理解されやすいが,ハードウェアについてその関連ソフトウェアに起因する場合も CD-ROM 起動で障害が発生する場合があるからである.)

一般に行われている機能拡張マネージャによる方法は初級ユーザーには分かりやすい方法であるが,完全な方法でもないし,これで全てが分かるものでもない.徹底的に障害を切り分ける必要のある場合,機能拡張マネージャによる方法はある程度の経験者にとって不適切な方法であると私は断言したい.機能拡張マネージャによる方法はその限界を知って行うべきで(例えば機能拡張類を機能拡張マネージャで全てオフにしてもオフにならないファイルはいくつもある),私は自分自身の障害切り分け等で使ったことはない.ただし,機能拡張類のコンフリクト等が疑わしい場合で,サードパーティ製機能拡張類を分離させて起動するにはよい方法である.(が,それでも私は使わない)

ここに書かれたことのうちにはある程度の経験者に有効な内容がある.初級ユーザーがよく理解できないまま行う場合は慎重にお願いしたい.機能拡張マネージャによる方法は初級ユーザーにはよい方法である.また,初級ユーザーが CD-ROM 起動をハードウェアとシステムソフトウェアの原因切り分けの方法と理解するのは概ね問題ない.

参照:
ゴミ箱を空にできない(Mac OS 8/8.1 で出現する捨てられないフォルダ)
99/6/15 項目 "障害切り分けの基本プロセス - CD-ROM 起動: iMac の処理待ち"

付記:
このような Tips 関連については貧しい内容にも関わらず多くの方に利用していただけているが,他の私の書いたもの同様,無断使用は許諾していない.雑誌や書籍等で私の書いた内容や項目のアイデアを使いたい場合は文章中のどこかに私のページを参照したと書いていただければ許諾を事前にとる必要はなく,事後にお知らせいただければそれでよい.



● Apple Tech Info Library 日本語版


次のようなファイルほかが追加されている.

Mac OS 8.5.1 : PowerBook 1400 に CD からインストールするときに発生するエラー
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : “システム追加分”フォルダについて
QuickTime 4 : QuickTime ストリーミングについて




● CD メディアとドライブの互換一覧


TIL: 58439 : CD Media: Drive and Media Compatibility




[ 99/9/14]



● Power Mac G4: FireWire ボリューム起動についての開発状況


Power Mac G4 について USB ボリュームからの起動が可能になったが,懸案の FireWire についてはどうなのか.この点について調べてみた.その結果,確実にそうなるとは断言できないが,少なくとも現時点では Apple は以下のように計画していることが判明した.

現時点で出荷中の Power Mac G4 (PCI Graphics) では FireWire ボリュームからの起動はできない.しかし, FireWire とソフトウェアのアップデートにより,数ヶ月以内に起動できるようにする予定である.そのようなことが可能になって以降に出荷される Power Mac G4 は FireWire ボリュームからの起動が可能となるだろう.

これらを調べている間に,既存 Blue & White G3 について USB 関連アップデートにより USB スピーカの利用が可能になるかどうか検討中だということも判った.ただ,それは USB スピーカと聞いたもので, USB ボリュームからの起動機能を含むアップデータかどうかは不明.



● Internet Explorer での入力スクリプト切り替えをさせない方法


月足氏からいただいた.

Mac OS 8.5 からフォントとキーボードを一致させない設定が選択できるようになったが(キーボードコントロールパネルのオプション設定で「フォントとキーボードを一致させる」のチェックを外す), Microsoft Internet Explorer はそれによらずに一致させてしまう.掲示板の書き込み時など Internet Explorer が US モードに切り替えてしまうため,日本語入力をする他のアプリケーションを同時に使用しながら Internet Explorer で掲示板に書き込むと使いにくい.また,このことにより日本語入力が不安定になるという報告があるそうだ.月足氏はこれを Internet Explorer の「アドレスバー」の表示を切ることにより改善されることを発見された.

この設定により,アプリケーションを切り替えても US モードに変更されてしまうことがなくなるそうだ.アドレスバーを表示していると, Internet Explorer に切り替えた際に最初にアドレスバーにマウスのカーソルがいってしまい, Internet Explorer がアドレスバーのフォントとキーボードが強制的に一致させてしまうために, US モードに切り替 わっていたことが原因ではないかと仰っている.



● 9600 で起動しない事例(その後)


99/7/20 項目 " 9600 で起動しない事例" に関して坂本氏からお知らせいただいた. ( PowerMacintosh 9600/233 を漢字Talk 7.5.5 から Mac OS 8.1 にシステムアップデートしたところ,正常に起動できなくなったというもの)一応,一部フォントが壊れていたものと思われる.ただ,これが不可解な点は同じフォントでもそれまでは問題が生じなかったという点である.



● Apple Tech Info Library での検索法


TIL: 22104 : Tech Info Library: Basic Search Techniques
TIL: 58444 : Tech Info Library: Advanced Search Techniques


Apple Tech Info Library での検索を利用する際の基本的,上級のテクニックについて.

基本編では "not", "and", "or", "," などのオペレータなどについて述べられている.上級編では,大文字でも小文字でも良いが,小文字の方がヒットは高いとか,完全一致語はコーテーションでくくる(例: International ではなく "International" と既述する),基本的キーワード一覧ほかが触れられている.




[ 99/9/12]



● EPSON プリンタのインク切れによる認識障害(継続)


石塚氏から,インク切れによるプリンタ認識障害はシリアル接続でも同様に発生すること, Epson の他機種 (PM-750C) でも発生すること, Windows 機でも同様であることをお知らせいただいた.

また,橋本氏からはモノクロプリントでもカラーインクが切れいていると同様の障害が発生することをお知らせいただいている.

参考:
99/9/9 項目 "EPSON プリンタのインク切れによる認識障害"
98/8/28 項目 "iMac : USB 対応 EPSON プリンタでの問題"



● iBook:バックアップバッテリなし


TIL: 58445 : iBook: Does Not Have a Backup Battery

iBook は他の PowerBook とちがってバックアップバッテリがない.もしメインバッテリが充電されず交換する必要がある場合, AC アダブタを接続したまま行うのがベストである. AC アダブタが'使えない場合でもコンデンサによって PRAM の内容を 20 秒間保持できる. AC アダブタが使えない状況で交換に 20 秒以上かかった場合は( PRAM がクリアされるために)いくつかのコントロールパネルで設定をし直す必要があるだろう.

以上が Apple Tech Info Library の大枠である.これらの記述から察するに, Apple はこれまでの PowerBook のようにメインバッテリを交換しながらユーザが iBook を使うということは考えていないことが判る.構造からも当然だろうが,メインバッテリは組み付けということで,ユーザが交換するようなものとは性質が異なる.この辺り PowerBook ユーザは頭の切り替えが必要かも知れない.

追記:
Apple Tech Info Library の内容が大幅に修正されている.つじ氏からお知らせいただいた.

バックアップバッテリなしで「システムクロック」が持続する時間は「 10 分」.「 PRAM はメインバッテリを長時間外しても影響されない.」

また,次の内容が追加されている.

省エネルギーコントロールパネルで "Preserve memory contents on sleep" (スリープ時にメモリ内容を保護する)を選択してスリープしてからバックアップバッテリを外しても,スリープ復帰時にスリープ以前の状態に戻ることができるので,こちらの方法でもよい.



● iMac のオレンジライト点灯( MacFixIt など)


MacFixIt 99/9/8 は iMac (特に Rev.A/B) で見られることがあるスリープ復帰後のパワーライトの不良(点灯しないまたはオレンジ点灯)を伴う障害について, 起動時にも見られるとしている.これらの障害はアナログ回路または母板の交換といった修理を要するとしている.

Apple Studio ディスプレイでも同様の問題が発生する場合があるという投稿もある.省エネルギー設定コントロールパネルで全てをオフにして Sleeper を使用することで回避できると Sleeper の作者は言っている.

私の学生の iMac でもオレンジライト点灯を伴うブラックアウトが購入時状態で起きているのを見ている.スリープ後に復帰できずにオレンジライト点灯する場合と, iMac 起動時にオレンジライトが点灯し起動できない場合である.学生がハードディスクを初期化し,システムを新たにインストールし構築する作業(私のところでは購入した Macintosh について最初に必ず行う作業である)をした後はこのような問題は見られない.必ずしも母板や電源ユニットのハードウェア上の障害でもない場合もあると思う.

一般的には USB 機器との接続等に問題があるとも考えられる. iMac が発売された頃に本ページでも触れているが, USB ケーブルを着脱してみる,ケーブルを交換してみる,といった方法も試してみてはどうだろう.当然のことであるが,各種のアップデータは実施済みであること.起動問題等は静電気も影響することがある.全て,本ページでは既述である. "USB" などの検索語で検索されたい.



● Power Mac G4: お読み下さい


TIL: 58433 : Power Mac G4: Read Me

9/11 項目 で紹介した Power Mac G4 に関する Apple Tech Info Library のうち,お読み下さいの内容を紹介する.多くの古いサードパーティ製 SCSI PCI カードは機能しないか問題が発生すると書かれているのだが, Blue & White G3 互換のものについての記述かどうかは判らない.


「 Power Mac G4 の使用」

・スリープ

Power Mac G4 ではスリープの電源管理が新しくなり,可能な限り電力を省く. PCI バスにも適用されるが古い PCI カードまでは新しい電源管理が及ばないので,スリープ中でも PCI バスと冷却ファンには電力が供給される.
( PCI のカードとバスの用語の使い分けに注意.つまり一枚でも古い PCI カードがある場合,全ての PCI カードに電源供給が続けられるというように読める. - 秋山)

・コピー&ペースト時の警告音

コピー&ペースト時(警告音をサウンドコントロールパネルでペーストするときの,ということだと思う - 秋山)の長い警告音はメモリが必要であることを意味する.サウンドコントロールパネルで長い警告音がする場合,コントロールパネルに必要なメモリを割り当てる必要がある.サウンドコントロールパネルのメモリ割り当ては "情報を見る" ウインドウから行う.メモリ割当量は使用する音声入力装置の質に依存する.

・外部スピーカ

サウンドコントロールパネルで全ての音声出力を調整できる.また,サウンドコントロールパネルのスピーカ設定によりスピーカのテストを行うことができる.など.

・オーディオ CD の再生と録音

オーディオ CD の再生時にサウンド入力で指定する必要はなくなったが,オーディオ CD からの録音時には選択する必要があるかも知れない.

・ストライプボリューム

Power Mac G4 はストライプされたボリュームから起動することはできない.

・サードパーティ製フォーマッタ使用時の起動ディスク

Anubis や FWB のようなサードパーティ製フォーマッタを使用した場合,複数のシステムフォルダを各パーティションに置いて起動ディスクコントロールパネルによって指定して起動ボリュームを切り替えることはできない.

・ Ethernet のパフォーマンス問題

Ethernet は自動認識時に最適な性能を発揮する. Ethernet での速度に問題がある場合はネットワーク管理者に相談せよ.など.

・ Power Mac G4 を Ethernet スイッチに直接接続する場合

Power Mac G4 を Ethernet スイッチに直接接続する場合,スパニングツリーを切ること.そうしないと AppleTalk アドレスが重複することがあり,ネットワーク接続が不安定になる.


「サードパーティソフトウェアの問題」

・ SoftRaid によってフォーマットされた RAID ボリューム

v2.2 より前の SoftRaid ソフトウェアによってフォーマットされた RAID ボリュームは Power Mac G4 のシステムソフトウェアによって,初期化されていないとか損傷しているとか,誤って報告される.その誤った報告に基づいて初期化するとデータは失われる.

・ブックマークとお気に入りファイルを Internet Explorer または Communicator を再インストールする前に待避すること

インストール CD から Internet Explorer または Communicator を再インストールするとブックマークとお気に入りファイルは上書きされ,それまでのデータは消えてしまうので,あらかじめ待避しておき,再インストール後に置き換える.


「ハードウェア互換問題」

・ DB-15 コネクタによるモニタ接続

Mac-to-VGA コネクタを使用すること.( Blue & White G3 から既知のことであるので詳しい内容は省略-秋山)

・モニタについての重要な情報

Apple Studio ディスプレイを USB ケーブルで接続するとき,モニタの USB ケーブルをコンピュータの背面パネルに接続すること. ADB ケーブル接続の古い AppleVision または Apple Studio ディスプレイは ADB ケーブルを接続できない.画面を調節するためには外部からのコントロールが必要である.

・ ATA ハードディスクの増設

Ultra ATA ハードディスクを増設する場合, 80 ピンの Ultra ATA ケーブルしか使えない.初期の Power Macintosh モデルに用いられた 40 ピンの ATA ケーブルを使ってはならない.

・外付け USB ハードディスクのフォーマット

多くの USB ハードディスクは DOS フォーマットされている.それらのハードディスクを DOS フォーマットのまま使用することはできるが, Mac OS 拡張または標準フォーマットするほうが性能がよくなる.それらについているユーティリティを使用するか,以下の方法に依ること.

1. USB ハードディスクを接続して電源を入れる
2.アップルメニューのコントロールパネルから File Exchange を開く
3. PC Exchange タブを選択する
4.起動時にマウントのチェックを外して PC Exchange を無効にする
5. File Exchange をクローズボックスをクリックして閉じる
6.デスクトップの USB ドライブのアイコンを選択して,特別メニューから "ディスクの初期化..." を選択する
7.出てくるメニューから Mac OS 拡張または標準フォーマットを選択し,初期化する.

・スリープ中の USB 機器の接続

スリープ中のコンピュータに USB 機器を接続するとコンピュータは自動的にスリープ解除される.

・ Zip のパスワード保護

インストールされている USB Mass Storage Support ドライバは Zip のパスワード保護をサポートしない.パスワード保護されたディスクを挿入しても排出され,その旨ダイアログが表示される.この機能をサポートするには Zip ドライブ製造元に連絡すること.

・ディジタルビデオカメラの使用

一部のディジタルビデオカメラはディジタルビデオリンクの確立に問題が生じる.カメラが認識されない場合,カメラをオフしてオンしてみる.

・サードパーティ製 SCSI PCI カード

多くの古いサードパーティ製 SCSI PCI カードは機能しないか問題が発生する.一部の wide SCSI カードは 8 台の機器が接続でき,それは 15 台ではない.これは SCSI の仕様である.カードの製造メーカーの Web サイトで最新の互換情報を得,ファームウェアアップデート可能か調べること.



Macintosh/タブレットドライバ V2.6.5b-US 以下の装置で Blue & White G3 および Mac OS 8.6 で正常に動作しない問題を修正とある.

ArtPadIIADB
ArtPadIIProADB
ArtPadADB
UD-0608-A
ArtPadfanADB
プレピオADB




[ 99/9/11]



8 月 31 日に発表された Power Mac G4 に関する技術文書が Apple Tech Info Library で公開されている.目についた項目等を以下に要約する. USB 機器からの起動ができるようになると書かれていたりしている.



● Power Mac G4:機種の区別


TIL: 58418 : Power Mac G4: How to Differentiate Between Models

Apple は Power Mac G4 の母板の区別による機種の違いを示す呼称としては次のようにするつもりのようだ.
Power Mac G4 (PCI Graphics)
Power Mac G4 (AGP Graphics)

外見上の違いは以下.

Power Mac G4 (PCI Graphics):サウンドポートが水平の位置関係
Power Mac G4 (AGP Graphics):サウンドポートが垂直の位置関係

AGP 以外の相違点

DVD デコード:
Power Mac G4 (PCI Graphics) :ハードウェア
Power Mac G4 (AGP Graphics) :ソフトウェア

内蔵モデム:
Power Mac G4 (PCI Graphics) : Blue & White G3 と同じ
Power Mac G4 (AGP Graphics) :新しい装置を採用

ほか:
Power Mac G4 (AGP Graphics) は無線ネットワーク内蔵.また,デジタルビデオが可能



● Power Mac G4 (AGP Graphics):起動時の ROM による自己テスト


TIL: 58442 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Power On Self Test Beep Definition

Power Mac G4 (AGP Graphics) の起動時の ROM による自己テストはコールドブートのみ有効で,問題があれば起動音でなくビープ音が発生する.ビープ音は回数で報告される内容を判断する.

ビープ音 1 回: RAM がインストールされていない
ビープ音 2 回:非互換の RAM タイプ
ビープ音 3 回:バンク不良
ビープ音 4 回: ブート ROM に正しいブートイメージがない(もしくは sys config block 異常)
ビープ音 5 回: プロセッサが使えない

99/1/7 項目 " Apple 新製品に関する Tech Info Library" において紹介した Blue & White G3 での自己テストのビープ音の内容とは異なっているので注意する必要がある.ビープ音 1-4 回は類似しているが,ビープ音 5 回の示す内容が異なっている.

これらは Power Mac G4 (AGP Graphics) についてであり, Power Mac G4 (PCI Graphics) ではないことにも注意しなければならない. Power Mac G4 (PCI Graphics) については TIL: 58183 が同時に改訂されていて,そこに記されている.つまり, Blue & White G3 と変わらないということである.

参照:
TIL: 58183 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Power On Self Test Beep Definition の内容は以下

ビープ音 1 回: RAM が見つからない
ビープ音 2 回: EDO や SDRAM など非互換の RAM
ビープ音 3 回: RAM バンクがテストをパスしなかった
ビープ音 4 回: ブート ROM の残りの領域のチェックサム異常
ビープ音 5 回: ブート ROM のチェックサム異常



● Power Mac G4: USB バス (USB 装置からの起動ほか)


TIL: 58430 : Power Mac G4 (AGP Graphics): USB Info and Benefits of Two Separate USB Busses

Power Mac G4 (AGP Graphics) は 12 Mb USB コントローラをそれぞれの USB ポートに(独立して)持っているため,それぞれに 127 の USB 装置を接続できる(都合 254 台ということ.これまでは USB ポートはふたつあったが,コントローラは一つであり,合計で 127 台接続であったということ)

また,各バスが独立したことにより,それぞれに別機器を接続するようにすればより安定した複数装置の使用が期待できるとしている.

Power Mac G4 (AGP Graphics) と Power Mac G4 (PCI Graphics) では起動可能な USB 装置から起動することができ, USB オーディオ装置を使用可能である.起動可能な USB 装置は superdisk やサードパーティ製 USB ハードディスクである.オーディオ USB 装置云々はアイソクラナス転送対応ということのようで, USB スピーカ,マイク,録音/再生装置が使えるようになる.

接続例
ポート A:スピーカ,キーボード,マウス
ポート B:ハードディスク,デジタルカメラ,電話



秋山注:
Power Mac G4 (PCI Graphics) でオーディオ USB 装置の機能を利用するためには Mac OS 9 が必要であり, Power Mac G4 初期出荷分に添付されている Mac OS 8.6 では利用できない.



● Power Mac G4:ビデオカードのメモリと表示可能解像度


TIL: 58428 : Power Mac G4: Video Card Memory and Resolutions Supported

Power Mac G4 (PCI Graphics) と Power Mac G4 (AGP Graphics) の ATI Rage 128 カードは 16 MB のビデオメモリを搭載していて,それ以上の増設はできない.また,表示可能な解像度の一覧が掲載されている.



● Power Mac G4 (AGP Graphics) :内蔵モデム


TIL: 58432 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Internal Modem Specifications

Power Mac G4 (AGP Graphics) は v.90/K56-Flex 対応の新しいモデムをオプションで追加できる.新しい内蔵モデムは母板に取り付けられるデジタルプロセッサ (DSP) ボード部分とケース背部に取り付けられている D/A コンバータ (DAC) の二つの部分に分かれている.非内蔵モデルでも DAC 部分は取り付けられている.



● Power Mac G4:起動時間が長くかかる


TIL: 58421 : Power Mac G4: Select a Startup Disk to Reduce Boot Time

NewWorld ROM アーキテクチャ採用の Power Mac G4 などの Macintosh では起動時に全ての SCSI, IDE, 全てのネットワークポート, USB の各ポートについて起動可能ボリュームがないか走査するために大変時間がかかる.この時間を短くするためには起動ディスクコントロールパネルで起動ボリュームを選択する必要がある.



● Power Mac G4 (AGP Graphics) : Power Manager 2.0 の PCI パワーダウンモード


TIL: 58422 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Supports Power Manager 2.0

Power Mac G4 (AGP Graphics) では PCI カードへの電源供給をあらかじめ指定して停止することができ,システムファンも停止する.しかし,一枚でも Power Manager 2.0 未対応の PCI カードが装着されているとこの機能は働かず,省電力は最大限にならず,スリープ中でもファンは回転する.



● Power Mac G4 (PCI Graphics) :使用可能な SDRAM


TIL: 58425 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Upgrading Memory

Power Mac G4 (PCI Graphics) の SDRAM 増設メモリ

8ns かそれ以上の速さ
PC-100 シンクロナス DRAM (SDRAM)
3.3 ボルト
64-bit wide, 168 ピン
DIMM 上の最大メモリ数:16
バッファなし:(レジスターまたはバッファのある SDRAM は使えない)
最大 2.0 インチ高

標準的な PC-100 スロット 4 個を持ち,それぞれ 256MB まで挿せ,合計 1 GB のメモリを使用できる.スロット間でメモリ容量等を統一する必要はない



● Power Mac G4 (AGP Graphics) :使用可能な SDRAM : 1.5GB の上限


TIL: 58425 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Upgrading Memory

Power Mac G4 (PCI Graphics) の SDRAM 増設メモリ

PC-100 シンクロナス DRAM (SDRAM)
3.3 ボルト
64-bit wide, 168 ピン
DIMM 上の最大メモリ数:16
バッファなし:(レジスターまたはバッファのある SDRAM は使えない)
最大 2.0 インチ高

PC-100 メモリスロットを 4 個持つ. 2GB インストールできるが, Finder が 1.5 GB までしか扱えないので,実質 1.5GB が上限.スロット間でメモリ容量等を統一する必要はない

上記項目の Power Mac G4 (PCI Graphics) との違いは 2 点.

Power Mac G4 (PCI Graphics) での 8ns かそれ以上の速さという記述がない

Power Mac G4 (PCI Graphics) の最大 1GB の記述の代わりに1.5GB の Finder 制限の記述となっている.



● Power Mac G4:他の Apple Tech Info Library


Power Mac G4 に関してはこれまで紹介した以外に以下の Apple Tech Info Library が公表されている.

TIL: 58433 : Power Mac G4: Read Me
製品に添付される "お読み下さい" の内容.興味深い内容をたくさん含むので次回更新時に紹介する.

TIL: 58434 : Power Mac G4: Technical Specs
基本的仕様

TIL: 58429 : Power Mac G4 (PCI Graphics): CD-ROM, Hard Drive, and ATA Bus Information
Mac G4 (PCI Graphics) の ATA バス規格等に関して, Ultra-ATA/33 バスケーブルでコンピュータとハードディスクを 33 MB までの転送速度で接続できるなど.

TIL: 58427 : Power Mac G4: Description of Velocity Engine
これまで AltiVec として知られていた Velocity Engine について

TIL: 58420 : Power Mac G4: Use Apple System Profiler to Identify Video Card
Apple システム・プロフィールでビデオカードを調べるには "システム概略" の項目を見る.

TIL: 58441 : Power Mac G4 (PCI Graphics): USB Audio Requires Mac OS 9
オーディオ USB 装置の機能を利用するためには Mac OS 9 が必要であり, Power Mac G4 初期出荷分に添付されている Mac OS 8.6 では利用できない.

TIL: 58431 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Ethernet and Wireless Networking Specifications
Power Mac G4 (AGP Graphics) の Ethernet とワイヤレスネットワークの仕様

TIL: 58424 : Power Mac G4: Final Cut Pro Support
TIL: 59011 : Power Mac G4: AppleShare IP 6.x Support
TIL: 58423 : Power Mac G4: Mac OS X Server 1.0 Support




[ 99/9/9]



● Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL 関連ファイル(継続)ほか


99/8/24 項目 " Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL スケジューラ" に関してお知らせ下さった岡山氏から追加情報をいただいた.

Adobe Illustraor 5.5J の起動途中のフリーズの頻発に関して, AOL スケジューラを起動項目から外すことで改善されていたが,Font First Aid 実行後障害が再発した. PRAM クリアやシステム上書きインストールでは改善がなかったが, AOL Link Scanner と AOL Link Enhanced 機能拡張を外すことで改善されたそうである.

QuickTime 4 と Illustrator 5.5 の起動問題については Dominica 氏からも障害の確認をいただいている.

一般的に言って,最近の Mac OS に最初から標準でインストールされている AOL および Microsoft 関連システムファイル類は必要がなければ外す方が Macintosh は安定する.それらの機能を使用する場合でも Microsoft 関連ファイルの場合はシステムフォルダに置かない方法もあり,これまで何度か紹介している. Kaz 氏は本ページで示された方法に基づいて, Microsoft 社の Office, Internet Explorer に関して機能拡張類を外して動作させる方法のページを作成されているので参照されたい.



●モリサワ OCF フォントサポート終了予定ほか


馬場氏からお知らせ下さった.今月発売の MdN に発表されている.

販売中止: 2000 年 2 月末
サポート中止: 2001 年 7 月末
New CID への無償バージョンアップ申し込み受付: 2000 年 2 月末
New CID への有償バージョンアップ申し込み受付: 2000 年 7 月末



● PowerBook G3 Series など:バッテリが充電できない(継続)


PowerBook G3 Series などでメインバッテリが充電できない問題について, Apple は Battery Reset Update を公開した.しかし,それでもバッテリが充電できない場合がある. Battery Reset Update を使用してもバッテリが充電できない場合は次の方法を試してみる.

1.バッテリ一個だけを拡張ベイに 15 秒挿入する.

2.そのバッテリを 10 秒取り外す.

3.上記を 10 回から 15 回繰り返す.

参照:
99/8/10 項目 " PowerBook G3 Series Battery Reset Update 1.0"



● EPSON プリンタのインク切れによる認識障害


伊達氏からお知らせ下さった.

私の所有している PowerMacintosh G3 MT266 に dit 社の「USB Port for Desktop」という USB カードを増設しました.これに EPSON 社の「 PM-770C 」を接続し,セレクタから USB ポートを選択しようとしましたが, USB ポートが出てきませんでした.

そこで「 USB Card Support 1.2 」をインストールしました.しかし,相変わらず USB ポートはセレクタに出てきませんでした.(中略-秋山) Macintosh トラブルニュースの 6/15項目 " Mac OS 8.6: Epson 製 USB プリンタ" を参考に「EPSON USBPrintClass1」等を外してみましたが駄目でした.

ところがプリンタのインクが切れかかっていたのを思い出し,インクカートリッジを交換したところ, USB ポートがセレクタに現れました.現在は問題なく使用可能です.

これと同じ事例が Begginer's Trouble Shooting に投稿されております. この投稿例の場合は iMac ですが,増設した USB ポートでも起きることから, PM-770C,もしくは USB ポートを持つプリンタ全てで起きることかも知れません.

インク切れに関しての Epson プリンタでの症状は Epson のドライバの仕様によるものではないだろうか.次項目に類似の事例を掲載した.それはこのようなソフトウェアに依存する障害ではないケースであり, USB 接続のプリンタで起きるいくつかの障害に関しては事例を収集する必要があるだろう.これまではポートが認識できないといった場合はプリンタをリセットするという方法で解決できた場合があったが, USB では USB 独自のケースもあるようだ.

追記:
石塚氏から,インク切れによるプリンタ認識障害はシリアル接続でも同様に発生すること, Epson の他機種 (PM-750C) でも発生すること, Windows 機でも同様であることをお知らせいただいた.

また,橋本氏からはモノクロプリントでもカラーインクが切れいていると同様の障害が発生することをお知らせいただいている.



●障害事例: iMac と EPSON PM-700C


飯田氏からお寄せいただいた.

iMac 266 MHz ライム(アップルストアで特価品のもの)(RAM total 160 M)を所有していますが, USB 接続したEPSON PM-700C で印刷中ストップしてしまいその後はリスタートしても OS を入れ替えても復旧できませんでした.また,貴兄のサイトに掲載されていたこともほとんどすべてためしてみました.

症状はセレクタでみると左側にプリンタアイコンはでるのですが右側にUSBポートがでてきません.それでも印刷は他のマシンにまかせて使い続けていたのですが今度はマウスのフリーズが起動時に頻発するようになりました.購入時はまったくおこりませんでした.

アップルに電話したらOSの入れ替えばかりいうのでもう何度も,と伝えたらいちど販売店に相談してくれとのことでしたのでクイックガレージにもっていきましたらロジックボード交換で無事USB接続が復活しました.



Japanese Apple System Profiler Updaters v2.1.1/v2.2


Sonnet Presto PPC でアップグレードされた Centris 610, 650; and Quadra 610, 650, 700, 800, 900, 950 で起きる Apple システム・プロフィール v2.1.1 と v2.2 のバグを修正する.




[ 99/9/6]



更新を再開する.

99 問題というのがある.これは COBOL で書かれたプログラムでは 99 を終了命令とするため, 1999 年 9 月 9 日に問題が発生するという, 2000 年問題の変種である.しかし,これはデマに近いものである. 9 月 9 日は 0909 となり,99 とはならないからである.



●注意: PowerBook G3 Series:オーディオ CD 関連によるハードディスク損傷


TIL: 24985 : PowerBook G3 Series: Data Corruption When Reading Audio CDs

Apple Tech Info Library で PowerBook G3 Series で起きることがあるハードディスクのデータ損傷について公開されている. PowerBook G3 Series で一部のデジタルオーディオソフトウェアで演奏を行う際にハードディスクに同時に書き込まれたデータが損傷することがあるというもの.

問題が発生するのは QuickTime Player, SoundJam MP, MacAmp で,それらのプログラムがオーディオ CD からデータを読み込みながら同時にハードディスクにファイルを書き込む際にファイルが損傷するそうだ.そのため回避法が公表されるまでこれらのアプリケーションを PowerBook G3 Series で使用するのは避けるようにとしている.

ファイルの損傷というのは Apple Tech Info Library には明確には書かれていないが, MacFixIt 8/30 に寄せられた投稿よれば,ハードディスクの管理領域に異常が発生するとしている.ただし,これは当初 MacFixIt に書かれたように修復不能なデータ損傷ではなく, DiskWarrior によって修復できるそうである. ( Disk First Aid では修復できない)

PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) では起きない.また, AppleCD Audio Player では問題ない.

追記:
IBM 8GB ハードディスク IBM-DYLA-28100 を内蔵している場合,そのハードディスクでこの障害が発生する.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) :スリープ後の復帰と USB 機器


Apple は PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) と一部の USB 機器との非互換により, PowerBook がスリープから復帰する際に問題が発生することがあることを認め,事例を収集している.障害の修正は次期 OS バージョンで行われるだろう.

USB はまだ新しい規格であるため,様々な障害が発生する場合がある.殊にサードパーティ製品は種類も多く, Macintosh との相性問題が発生することもあるだろう.サードパーティ製 USB 機器を接続した Macintosh で未知の障害が発生する場合,それら USB 機器を外して起動して障害が発生するかどうか確かめることはトラブル克服の第一歩であろう.



Mac OS USB DDK v1.3



USB に関連して問題が発生する場合に使用すると効果があるかも知れない.これらは開発者用であるので一般ユーザの使用は保証されない.使用者がリスクを負うこと.

使用にあたっては "Mac OS USB DDK Readme" ほかを熟読してから行う.使用法もそこに書かれているが,簡単にインストール法を書くと, Mac OS 8.6 でインストールされる全ての USB 関連機能拡張を外してから, "Extensions-AppleBuilt" フォルダ内の機能拡張ほかをインストールし,"USB Support" 機能拡張に 'usbx' リソースを追加する(Resource ID = 1984).外すべきものは以下があげられている.

USB Support
USB Device Extension
USBCompositeDriver
USBFamilyExpert
USBHIDKeyboardModule
USBHIDMouseModule
USBHIDUniversalModule
USBHubDriver0
USBHubDriver1
USBOpenHCIDriver
USBPrintDriver
USBCommClass
SerialShimLib



●ホイールマウス機能拡張:様々な障害原因


エレコムホイールマウスの機能拡張などホイールマウスの機能拡張は, Apple システム・プロフィールでフリーズさせるなど様々な障害を発生させることがある.

エレコムホイール付き USB マウス "M-WULT4LG" および "M-WULT4BK" についてはメーカーからアップデータが公表されている.ここには以下のような点が修正されたと記されている.

・システムプロフィールの終了時にハングアップする.
・「ホイール付きマウス設定」のウインドウを出したままで Mac OS を終了できない.
・ PowerBook G3において,マウス動作でディスプレイの省電力モードから復帰できない.




● QuickTime 4 インストールと特定ファイルの問題


これは QuickTime 3 で一般的に見られた問題であるが, QuickTime 4 インストールでも同様に見られる問題のようだ. QuickTime 4 をインストールすると,一部ファイルのアイコンが QuickTime アイコンに変わってしまったり,それらのファイルをクリックすると QuickTime Player などが起動したりする.そのようになるファイルは拡張子がついている場合で,特に,txt, GIF, jpg, mov, dif といった拡張子の場合に起きる可能性が高いと考えられる.

QuickTime 設定コントロールパネルで "QuickTime 互換機能を使用する" 設定になっている場合に起きるのでその設定のチェックを外すと回避できる.ただし,いったんそのようになったファイルについてはチェックを外しても元には戻らない.デスクトップ再構築等の回避法が必要かも知れない.

これらの障害は他のアプリケーション使用時に影響が及ぶ場合があり,例えばブラウザでも障害が発生する.この場合の対処法に関しては 99/8/1 項目 " QuickTime プラグインが対応する MIME タイプのブラウザでの設定法" で記した.また,六反田氏によれば,メールの添付ファイルで .txt の拡張子の場合に障害が発生することがあるそうだ.



● Sherlock:索引更新できない場合の TIL による対処法


TIL: 24976 : Sherlock: Find By Content Indexing Issues

Sherlock の内容で検索の索引更新できない場合についての原因や対処法が Apple Tech Info Library で述べられている.

基本的なハードディスクのディレクトリ異常( Disk First Aid での検査で判る)や機能拡張類のコンフリクトでないことを確認した場合,初期設定フォルダ内の "検索初期設定" ファイルを削除してから,不可視の "TheFindByContentFolder" フォルダを削除してから新しく作り直すという方法が述べられている.

不可視の "TheFindByContentFolder" フォルダの探し方,削除の仕方は私がかつて発見して公開したSherlock による不可視項目の検索と削除と同一の方法が述べられている.

Sherlock の Mac OS 8.6 での索引作成時の障害に関しては 99/6/3 項目 " Mac OS 8.6 : Sherlock 障害の対処法いろいろ" に網羅している.



● Power Macintosh G3/G4:Zip 内蔵後の起動時のブラックアウト


TIL: 58440 : Power Macintosh G3/G4: Black Screen After Installing ATA Zip Drive

Power Macintosh G3/G4 に ATA Zip ドライブを内蔵した場合,起動時にモニタが暗いままとなることがある.これは Zip 内蔵時にデータケーブルのみ接続し,電源ケーブルが接続されていないためである.



Tech Exchange J


Tech Exchange のアップル(日本)版.以下の利用法と, 5 つの掲示板が新設されている.

利用方法等
Mac OS
Power Macintosh
PowerBook
iMac
QuickTime




EGBRIDGE10.0.5 アップデータ


Mac OS 8.6で起こる,記号を入力しスペースキーをタイプして半角に変換した場合,変換した半角記号を確定しないまま文字入力を続行すると,続けて入力した文字列が半角記号より前に入力される不具合を解決する.このバグは本ページで指摘されたもの.実は,私の家内が発見したものである.

参照:
99/5/19 項目 " Mac OS 8.6:EGBRIDGE10: 1 バイト未確定文字での不具合"




ATI 4.0.1 Software Update


初期の PCI Macintosh あるいはクローン機に Nexus 128 または Rage Orion を装着すると,起動の際ハングする障害を修正する. ATI Universal Installer 4.0.0, 4.0.1 か, Mac OS 8.x にあてることになる.



iMac CD Update 2.0 日本語版



● iMac CD Update 2.0:Apple システムプロフィール 使用後の問題


iMac 333MHz の該当機種に iMac CD Update 2.0 によって LG 製 CD-ROM (LG3)をファームウェアアップデートした直後に Apple システム・プロフィールを開くと CD-ROM の認識に時間がかかることがある.このようになる場合, Apple システム・プロフィールのバージョンが古い. 2.2 であることを確認する.



ドメイン名登録等に関する規則、ドメイン名登録申請等の方法と様式および申請書式の改訂について



今年は 8 月下旬から 9 月上旬にかけてチベットへ参ります.その間はお休みをいただきます.




[ 99/8/24]



先週あたりから "California" というウイルス警告が海外のメーリングリストで告知され始めている.早晩,国内にも流れ始めるかも知れない.これはデマであり,そのようなウイルスは存在しない.



● Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL スケジューラ


8/15 項目 " QuickTime 4 と Illustrator 5.5" に関連して岡山氏からお知らせいただいた.Adobe Illustraor 5.5J の起動途中のフリーズの頻発に関して,氏の場合は AOL スケジューラを起動項目から外すことで改善されたそうである. QuickTime4.0 は残しておいて差し支えないそうだ.

AOL 4.0 インストール後に起動項目に入っていたもので, AOL 3.01以前と QuickTime 4.0との組み合わせで同様の問題が起きるかどうかは未確認とのこと.



● Blue & White G3:複数のキーボード接続時の起動時キーボードコマンド


TIL: 60461 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Multiple Keyboards, Shift Key During Startup

以下のような内容の Apple Tech Info Library である.

Blue & White G3 では USB キーボードを接続している場合,起動時の初期化段階で機器を認識中にキーボードのキャップスロックキーライトが点滅する.複数の USB キーボードを接続している場合はこの初期化プロセスがやや長くなる.この初期化プロセスが終了する前にキーボードのキーを押しても無効である.キーボードのキャップスロックライトの点滅が終わってからハピーマックが現れるまでの間にキーを押すようにしなければならない.該当するキーコマンドは以下.

shift :機能拡張他の無視
command:仮想記憶切
space:機能拡張類読み込み前に機能拡張マネージャ呼び出し



● Adobe Acrobat Distiller 4.0 でのファイルサイズ増?: MacFixIt


MacFixIt 8/20 は Adobe Acrobat Distiller 4.0 でファイル互換を Acrobat 4.0 にした場合, Distiller 3.02 で作成すれば 152K となるファイルが 2.2 MB となるという投稿中心の情報を紹介している.それらの中には Adobe でも確認していて修正中であるという情報もある.

私は Acrobat を常時使用しているわけではないので,確認してみたが,その範囲では指摘されているような現象は起きなかった.3.0 互換ファイルを Distiller 4.0 で作成した方がファイルサイズは大きかったし, 3.0 互換と 4.0 互換でのファイルサイズ増加の程度は 10 パーセント程度であった.



●防衛白書と犯罪白書 CD-ROM が AutoStart 汚染


大蔵省印刷局は "平成10年版防衛白書 CD-ROM 版" (98年11月発行)と "平成10年版犯罪白書 CD-ROM版"(99年2月発行)が AutoStart 9805 に汚染されていることを発表した.それぞれ少部数の発行(42および35枚)である.大蔵省印刷局では交換に応じている.



● CUDA チップとリセットボタン

Macintosh の機種によってはマザーボード上にボタンがある場合がある.これは CUDA リセットボタンである.例えば, Blue & White G3 のマザーボード上のボタンは CUDA リセットボタンである.このボタンによって, CUDA チップをリセットする. CUDA チップは一般に次の機能を持っている.

・電源オンオフ
・システムリセット命令の管理
・ PRAM の管理
・ ADB 管理
・時刻管理
・ GeoPort やシリアルポートによる電源制御

CUDA チップは Motorola の電源制御チップによって常に電源供給されている.電源がオンの時には電源ユニットから,電源オフの場合で電源ケーブルが接続されている場合には待機電源,それら以外はバックアップバッテリから供給される.従って,このリセットボタンを押す際に,コンピュータの電源が入っているいないは関係ない.また,電源ケーブルを外してバックアップバッテリを外し 15 分以上放置することでもリセットされる.

CUDA チップリセットは次のような場合に有効である場合がある.

・メモリ増設後にマシンが起動しない
・マシンが起動しない
・パワーオンするとマシンに通電するが,起動音がせず,起動できない
・周辺機器がないのにシリアルポートが使用できず, PRAM クリアしても改善がない
・理由もなくマシンの電源が切れる
・内蔵機器を増設する際

リセット時にはマシンの電源はオフにするが,電源コードは接続したままにする.また,静電気対策は十分に確認してから行い,数秒間押し続ける.このチップのリセットによってマシンが壊れたりすることはない.しかし,必要もないのに使うべきものではない.

なお,内蔵メモリを増設する際,仮想記憶は切った状態で行うようにしたい.また, CUDA リセットは通常のキーボードによる PRAM クリアではクリアされない PRAM の後半もリセットされてしまい,最近の OS ではリセットされない日付/時間,出荷日時,積算使用時間等もリセットされてしまうので注意.

参照:
TIL: 14841 : Power Macintosh: Description of Integrated Circuits




[ 99/8/22]



Font Manager Updater 1.0 日本語版


7/30 項目 " Font Manager Update 1.0 " の日本語化バージョン.詳細は 7/30 項目を参照のこと.これらで改善される Mac OS 8.6 の様々な次項については以下.

8/15 項目 "Font Manager Updater による改善(継続)"
Office 98 でのメニュー表示
8/9 項目 "Font Manager Updater による改善(継続)"
ウインドウ内のアイコン表示
8/6 項目 "Font Manager Updater での改善点(継続)"
PageMaker での PDF 書き出しなど PageMaker でおきる様々なクラッシュ
8/4 項目 "Font Manager Updater での改善"
リスト表示の表示と速度

「今のところ改善されているのではないかと思われている点」

Hard Disk ToolKit (HDT) などいくつかのアプリケーションでのパスワード入力時のクラッシュ
プリント時に数枚目からプリントできなくなる障害
Finder で突然システムフォントが表示できなくなる障害
アンダーラインが離れすぎる

本機能拡張をインストールすると機能拡張マネージャでのセット名が変更されるという点については確認できなかった.




[ 99/8/20]



● iMac CD Update 2.0 でアップデート時のエラー表示


iMac 333MHz モデルでの CD-ROM に関わる処理待ちを改善する iMac CD Update 2.0を使用した場合にアップデートできないユーザーが発生しているようだ.

アップデータを起動すると次のようなメッセージが表示されてアップデートできないという.

The attempt to update your drive has failed.
Program or drive comfiguration Error.

The application will now quit.

Apple ではこの障害を現在調査中である.本アップデータはアップデートの必要ないマシンに使用した場合はその旨表示される. iMac 333MHz モデルでも処理待ちの障害の起きないマシンにインストールする必要はあまりない.(LG 製 Revision 番号が LAD3 の CD-ROM ドライブを搭載した一部のマシンで障害が発生すると言われている)

iMac CD Update 2.0 は上記以外の iMac ではアップデートの必要はないと出る場合がある.ということは, iMac CD Update 2.0 で改善されるという CD-ROM の振動という問題は過去の iMac CD Update 1.0 と同じであるということではないだろうか.つまり, iMac CD Update 2.0 に含まれる CD-ROM ドライブの振動を改善するというプログラムは iMac CD Update 1.0 と何ら変わらないと考えられるのではないかと思う.



● Mac OS ROM ファイルのダウングレードによるクラッシュ


TIL: 24969 : Mac OS: Crash/freeze Caused By Erroneous ROM File Update

iMac 以降の Mac OS ROM ファイルを必要とする機種( Blue & White G3, PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) )において, iMac Update 1.0 やシステム CD からカスタムインストールすると Mac OS ROM ファイルのバージョンが古いものに置き換わることがあり,その場合,ハピーマック表示後にフリーズするという内容.

iMac Update 1.0 は Mac OS 8.5 以降では必要ない.また, Mac OS 8.6 に Mac OS 8.5 システム CD からカスタムインストールする際に Mac OS ROM ファイルが入れ替わり,障害が発生する.

障害が発生した場合の回避法は以下の項目に記したものと同じ.

参考: 6/6 項目 " iMac/Blue & White G3: Mac OS 8.6 アップデート後の Mac OS 8.5 CD カスタムインストールで起動できなくなる"



● PowerBook 1400 での PC フォーマットディスクの問題(継続)


奥村氏から情報をいただいた.

奥村氏は雑誌 MacPower(アスキー)の 98 年 8 月 9 月ころの服部孔明氏の連載ロードテスト "PowerBook 1400c/133" の記載からヒントを得られて,ロックしていない場合は問題ないことを確認された.(同記事に同様の問題の記載があるが,そこでの回避法は現在では無効であるそうだ)

さらに,氏はロックしていない場合のことなどを検証し,次の結果を得られた.

Dell でフォーマットしたディスク 3 枚に Excel のファイルをひとつコピーし,次のように分類した.

1. Macintosh でファイルを開いたもの
2. Macintosh でマウントのみしたもの
3.ロックして Macintosh でマウントした

それらが PC/AT 互換機でどうなるか検証した.

  Dell IBM 三菱 日立 富士通

Macintosh でファイルを開いたもの

読める 読める 読める マウントのみ可 マウントのみ可
Macintosh でマウントのみしたもの 読める 読める 読める マウントのみ可 マウントのみ可
ロックして Macintosh でマウントした 読める 読める 読める 読める 読める

(「マウントのみ可」は Excel のアイコンは見えたが,開くことができない状態. PowerBook1400/OS8.6/NUPowrG3 233.Windows の OS のバージョン,Excelのバージョン,ノートとデスクトップなどは不統一)

別の Macintosh で DOS フォーマットしたフロッピーに Excel のファイルをコピーして PowerBook でマウント Aptiva ユーザに渡したら読めませんとのことだったそうである.



● Tip: Sherlock 検索サイトのセット保存?


Sherlock のインターネット検索については検索サイトというプラグインを入手してシステムフォルダ第1階層にある "インターネット検索サイト" フォルダに入れることでインターネット検索ウインドウにチェック可能なサイトとして現れてくる. Sherlock を起動して "インターネット検索" のタブをクリックすることでインターネット検索が可能になる.

検索サイトプラグインは現在では大変多岐に渡って提供されている.

アップルの Sherlock ページ

Sherlock Archive

Macintosh News 用 Sherlock プラグイン
(池田昌紀氏提供. 1999/03/30 から Macintosh News 2.0 にバージョンアップされています)

Sherlock は Mac OS 8.6 の 2.1 バージョンから "すべてチェックしない" ボタンがついた.しかし,検索サイトプラグインが増えてくるに従ってインターネット検索時に検索サイトの組み合わせが多様になる.数も多いのでいちいちチェックを入れ直すのは大変である.そのためそれらセットごとに保存して使い分けたい.このセット保存は全く不可能というわけではない.

Sherlock には "ファイル" メニューに "検索条件の保存..." と "検索条件を開く..." という項目がある.これを利用することでほぼセット保存と同様のことが可能である.

「インターネット検索サイトのセット保存」

インターネット検索ウインドウ内で保存したい組み合わせの検索サイトだけにチェックを入れる

検索語句欄に適当にセット保存したい名称を入力する(例えば, "セットA" とか "国内セット" など)

"ファイル" メニューの "検索条件の保存..." を選択し,新規フォルダなど専用のフォルダを作成し,そこに検索条件を保存する

この操作を繰り返し,希望するセットを作成しては保存する

Sherlock で希望する検索サイトのセットを使用したい場合, "ファイル" メニューの "検索条件を開く..." からこれまで保存した検索条件ファイルを指定して開く.検索時にはすでに入力された検索語句を消去して新たに検索語を入力して行う.

「未解決の点」

この方法には改善すべき困難な問題がある.

1. Sherlock を開いて最初に読み込んだ際に,入力された検索語での検索に自動的に入ってしまう.

2.検索語が入力された状態で保存されるため,純粋なセットのみの保存とはならない.

1 については "中止" ボタンを押すことで途中で中止できる.そうした場合,それ以降の検索セットの読み込みでは検索に自動的に入ることはない.

2 は現状では致し方ないと思われる.セット保存されたファイルについて,検索語と思われるデータ部分を削除してみたが,改造したファイルでは読み込みに失敗することがあるのであきらめた.

また,次項目で書くようにこれらの方法を検討している間に,インターネット接続されていない状態でインターネット検索を実行しエラーが出た後に Sherlock を終了しようとするとハングし,マシンを強制リセットするしかない状態になる.最初に検索条件を読み込むと自動的にインターネット検索に入るようだから,インターネット未接続の状態でこれらのテストをしないようにしていただきたい.

この程度であるが,実用には差し支えないと思われる.私は現在 43 個のプラグインを使用し 10 セットの組み合わせを保存して使っている.



● Sherlock:インターネット未接続での検索でハング


インターネット接続されていない状態で Sherlock のインターネット検索を実行すると,エラーダイアログが表示され,その後 Sherlock を終了しようとするとマシンはハングし,マシンを強制リセットするしかない状態になる.




[ 99/8/18]



マウスの使い方 3 種


・マウスを空中で動かし,マウスというのは不思議な道具だと思っていた人(当然ポインタは動かない)

・モニタにくっつけてモニタ上でマウスを動かし,なんて不便だと思っていた人.

・マウスはひっくり返してトラックボールのようにボールを直接指で回転させて使うものだと思っていた人.


全て本当の話.



● Mac OS 8.6.1 はタイプミス?


8/9 項目 " Mac OS 8.6.1 Update の予告?" においてお知らせした, Apple が発表した開発者向けの内容に "Mac OS 8.6.1 Update releases" という表現があったことについて,横田氏から実際に Mac OS Anthology Disk を入手されてお調べになったたところ,実際には Mac OS 8.6 Update であり,上記の Apple の発表はタイプミスではないか思われるとご連絡をいただいた.

Mac OS 8.6.1 については他の方から,以前からすでに発表予定であるとお知らせいただいたりしていて,よく分からない.私自身は件の発表を数日前に入手してしばらく手元に置いていたもののだが,訂正等が入らないので掲載したものである. 8/9 項目には 16 日に追記していた.



●システムソフト電子辞典と非純正アピアランステーマ


天野氏から純正のプラチナ以外のアピアランス用テーマファイル(Allegro Themes Projectにて配布)を使用するとシステムソフト電子辞典が起動時にフリーズするとお知らせいただいた.また, Kaleidoscope では問題が起きず,最近は Kaleidoscope も問題が少なくなっているとのことである.

追記:
村田氏, Yoshizawa 氏からご確認をいただいた.



●ユー・ガット・メール DVD-ROM 再生の問題


林氏からユーガットメール(ワーナーホームビデオ) DVD ビデオについて,そのままでは再生が困難であるとお知らせいただいた.

回避法はディスクを挿入する前に command+option+I を押したまま,ディスクを挿入する.

再生困難な場合の症状は,ディスクを挿入してデスクトップ上にアイコンが出て,AppleDVDプレーヤーを立ち上げると,ディスクが壊れているあるいは汚れていて読み込めないというメッセージが出る.ディスクのアイコンを開くと何も表示されず,項目が 0 となっているそうだ.

氏はワーナーホームビデオに問い合わせたところ,同様の苦情が入っていることと,上記回避法を回答されたそうだ.

このような問題は UDF フォーマットメディアについて起きる.この問題については 4/7 項目 " DVD ドライブでメディアが読めない: command+option+I " および, 5/20 項目 " DVD ドライブで CD-ROM, DVD-ROM ディスクがマウントしない" で触れたことがあるのでご参照願いたい.



● G3 CPU カードと Apple Enet 機能拡張


天野氏からお知らせいただいた. G3 CPU 増設カードを使用している場合,カードによってはネットワークの切断が起きることがあり, Apple Enet 機能拡張を外すことで改善することがあるそうだ.

いつの記事か失念しましたが,OS 8.5 で AppleTalk が不意に切断し,再起動を要する件についての対策で, Apple Enet 機能拡張をはずすというのがありました.私は PM 8600/250 にインターウェアの 750/233 を 250 にクロックアップしたカードを挿したマックを研究用に使用しておりましたが,この突然で頻繁なネットワークの切断に悩まされていて,上述の方法で解決できました.

8.5 時代,オリジナルの CPU に戻しても同現象がおこりました.これがメモリやそのほかの拡張カード(TwinTurbo 4M)のためかどうかは正確には検証していません.しかし OS を 8.6 にしたら,もはや Apple Enet 機能拡張をはずすことはできなくなったようです.アップグレード後は以前ほどではないにしてもネットワーク切断,再起動を余儀なくされていました.最近,CPU を Newer の 400/200 にかえたところ,ネットワーク関連のトラブルが一切なくなったばかりか,このくらいはマックの常識だと思っていた,再起動を要するエラーが全くなくなりました.

参照:
99/4/19 項目 " Mac OS 8.5:AppleTalk ネットワークが中断されました"




● Acrobat 4.0 の日本語埋め込みフォントの状況


DOMARU氏から大変貴重な情報をお教えいただいた. Adobe Acrobat 4.0 日本語版での日本語フォント埋め込み機能について,和文フォントの対応の実際の状況と注意点のご報告である.

Acrobat 4.0 にて,ようやく 2 バイトフォントのエンベット(埋め込み)が出来るようになりました.これで欧米並に Acrobat が,公文書などに利用されはじめるのではないかという感じですね.個人的に期待はしております.また 雑誌などでかなり取り上げられていることもあり,御存知だとも思いますが,DTPなどでのフローの改善などにも,一役買いそうです.

こういった事情もあり,個人的にAcrobat 4.0 と 埋め込み可能な Morisawa 社の New CID Font を導入してみました.

ところが,導入後,試しにエンベット出来るかどうかのテストを行ったのですが,どうも上手く行かないんです. Acrobat Distller (PDFを書き出すソフト)の「ジョブオプション」の「フォント」の設定上で「全てのフォントを埋め込む」と設定しても,フォントが置き変ってしまいます.また,同「ジョブオプション」の「フォント」の設定で,インストールした Morisawa 社の New CID Font を見つけることすら出来ません.どうやら認識されていないようです.

あれこれ試行錯誤した結果,どうやら System Foler の Font Folder に,FONT がない場合,認識されないようです.※ OS が管理している Font でないと,認識されません.とくに,ATM DELUX などのFONT 管理 ソフトを使って,System Foler の Font Folder 外で Font を管理している場合には,まったく認識されません.

後に Adobe 社の Site の Acrobat の FAQ を見ると,しっかり載っておりました.

しかし,Acrobat では,外部 Font Folder を指定するための設定もあるんですよね.また,Morisawa 社など主要 FONT メーカでは,今までの OCF Font を New CID Font に対応させることを表明しており,OS で管理する Font の数が少ないうちはまだいいですが,OS で認識できる Font の上限数が決まっている以上,これじゃあちょっと問題だなぁ,なんとかならないかというのが,正直な感想です.

また この件に関して,同社に問合せたのですが,開発の方へリクエストという感じで報告していただけるとのことです.ユーザーからのリクエストが多ければ,それだけプライオリティーが高くなるので,対応が早くなるだろうともおっしゃっておりました.この件に関して,なんとかならないだろうかと思っていらっしゃる方もいるとおもいますが,そういった方は,同社へ是非リクエストしてみてはいかがでしょうか.

私に関していえば,早く対応してもらいたいと思っております. ATM で Font を管理するようになってから,いちいち Font を System Folder から出し入れしなくなって,かなり助かっておりましたので...

あと,ちょっとした情報ですが,わざわざ新しい CID Font を買わなくとも,下記に挙げたソフトを導入された方は,サービスフォントとしてついてくる Font で,Acrobat で埋め込みが可能です.

ATL 2.0 J バンドル版 (イラストレータを購入するとついてくるヤツです)
ATM Delux 4.0
ATM Delux 4.5

上記ソフトを購入すると,

タイプバンク ゴシック B
タイプバンク 明朝 B
平成角ゴシック W5
平成明朝 W5
小塚明朝 L

などがサービスフォントとして入っておりますが,上記の FONT で,FONT をエンベットすることが出来ました.

また,小塚明朝などの CID FONT を既に導入している方は,埋め込みに対応しているようですので,新たにバージョンアップなどをしなくてもいいようです. ATM Delux などで Font の 種別を確認したときに,GX 対応 CID と表示されるようであれば,埋め込み可能なFont (New CID Font) です.

フォント数上限についてはフォントスーツケースを統合することで事実上の制限はあまりなくなる.現在事実上の制限となっている FCB 348 の制限については次期 Mac OS 9 で大幅に緩和されるだろう.



PowerBook サポートに次のPowerBook Tech Info Library 日本語版が追加された


PowerBook G3 Series:グラフィックスパフォーマンスについて
PowerBook G3 Series:よくお問い合わせいただくご質問(FAQ)
PowerBook G3 Series:バッテリに関してよくお問い合わせいただくご質問(FAQ)
PowerBook G3 Series:特徴、構成、パフォーマンスに関してよくお問い合わせいただくご質問(FAQ)
PowerBook G3 Series:メモリに関してよくお問い合わせいただくご質問(FAQ)
PowerBook G3 Series:デザイン要素に関して良くお問い合わせいただくご質問(FAQ)
PowerBook G3 Series:DVD、CD-ROM、ハードドライブに関してよくお問い合わせいただくご質問(FAQ)
PowerBook G3 Series:通信に関してよくお問い合わせいただくご質問(FAQ)
PowerBook G3 Series:モデムをリセットする方法

ほとんどが米国の Apple Tech Info Library の翻訳であり,本ページをご覧いただいている方には新しい情報は何もない.




[ 99/8/15]



次の Tips & FAQs ファイルを公開した.

トラブル時の問い合わせ先,調べ方
ネット上で問い合わせる際のマナー

トラブル時の問い合わせ先,調べ方 98/6/14 項目冒頭に書いた内容を全面的に手を入れて書き改めたものである.

ネット上で問い合わせる際のマナーは,トラブル時の問い合わせ先,調べ方の中で掲示板等を紹介しているために,それらサイトにご迷惑をかけるといけないと思い,利用法等補足する必要があると考えて新たに作成したものである.

不適切な内容がある場合はご指摘いただけるとありがたい.



● QuickTime 4 のストリーミング再生の問題(1):ファイアウォール


QuickTime 4 のストリーミング再生に問題が出る場合がある.特に,ダイアルアップルータや大規模ケーブルネットワーク,ファイアウォールの設定によっては再生が困難となる.

この問題についてアップルは QuickTime が RTP/RTSP ストリーミングトラフィックを使用するためにサーバがそのような設定になっていない場合,困難が発生するとしている.

参照:
ファイヤウォールと QuickTime 4


この中でアップルはファイアウォール内で QuickTime 4 が正常に動作するためには以下の IETF の推奨に従うようにと述べている.

RTSP/TCP データ用にポート554を開く
RTP/UDP データ用にポート6970から6999まですべてを開く



● QuickTime 4 のストリーミング再生の問題(2):ダイアルアップルータ


上記項目でも触れられているファイヤウォールと QuickTime 4にも記されている問題であるが,ダイアルアップルータ使用環境で QuickTime 4 のストリーミング再生ができない場合がある.

この問題について,特にヤマハ RTA50i の設定を例にして中島氏から回避法の実例をお寄せ下さった.

まず,アップルのファイヤウォールと QuickTime 4というページに,ルータについては以下の設定が必要だとあります.

・RTSP/TCP データ用にポート554を開く
・RTP/UDP データ用にポート6970から6999まですべてを開く

で,使用するプロバイダに上記のポートを使えるように,静的IPマスカレードを設定すればストリーミングビデオが再生できます.

例:ストリーミング再生をするマシンが 192.168.0.2 の場合

nat use on
nat masquerade on
nat masquerade static 1 192.168.0.2 tcp 554
nat masquerade static 2 192.168.0.2 udp 6970-6999

(上記の設定はブラウザからできますが,その方法については割愛します. ヤマハのISDNルータのトラブル情報になってしまいますので.)

(中略)
なお,ヤマハ YAMAHA RTシリーズ FAQ (注: RTA50i の FAQ には載っていません)のページのネットワークゲームを遊ぶ設定のヒント集に,静的IPマスカレードの設定方法等が載っています.

追記:
山田氏から,氏の RTA50i において「RTSP/TCP データ用にポート554を開く」に関して設定しなくても再生可能であるとご連絡いただいた.また,佐山氏からは複数台のルータを使用している場合, DHCP 設定の関係で 2 台目以降からは再生が難しいとお教えいただいている.



● QuickTime 4 と Illustrator 5.5


RAIN 氏から Mac OS 7.6.1 で QuickTime 4 と Illustrator 5.5 が非互換であるという次のような情報をいただいた.未確認である.

Illustrator 5.5の調子が悪くなりました.起動途中でフリーズしたり,立ち上がっても,作業中にやはりフリーズ.何度か再起動をかけ,問題なく動いてくれるときも時々あるものの,やはり十中八九起動中にフリーズ.原因がわからず,シェアウェアのソフトを疑ったりコンパネや機能拡張から様々なものを外してみました.最終的に調子の悪くなった時期がQuickTime4.0をいれた時期だったような気がしてはずしてみるとフリーズもなく素直に立ち上がる様になりました. Illustrator 5.5以外のソフトではフリーズすることはありません. QuickTime4.0の日本語版・英語版ともに同様の症状です.(Peforme5430, Mac OS 7.6.1 )



追記:
天野氏から,本現象については確認できないとご連絡いただいた.(PowerMac 8600+Newer G3/400, Mac OS 8.6日本語版,Illustrator 5.5英語版, QuickTime 4日本語版)



● Font Manager Updater による改善(継続)


天野氏から, Kaleidoscope 使用時に Microsoft Office 98 各アプリケーションで,メニューバー選択時に最後の1文字が消えて「ファイル」が「ファイ...」と表示される問題が, Font Manager Updater によって解消したとお知らせいただいた.

また,古屋氏からプルダウンメニューの障害(参考画像)が改善されたとお知らせいただいている.



● Kaleidoscope と エレコムホイールマウス機能拡張で Office に障害


天野氏から, Kaleidoscope と エレコムホイールマウス機能拡張とが非互換で, Microsoft Office 98 のメニューバーの文字が最初の 1 文字を残して後が "..." と表示されるとお知らせいただいた.



●ランチャーでのカスタムアイコンフォルダの表示法


TIL: 60455 : Mac OS: Launcher - Displaying Custom Folder Icons On Buttons

ランチャーにカスタムアイコンをもったフォルダをドロップしてもカスタムアイコンで表示されず一般的なフォルダアイコンとなってしまう.このような場合にカスタムアイコンを表示する方法が Apple Tech Info Library で公開された.

カスタムアイコンが反映しない場合,カテゴリボタンを option+クリックするか,カテゴリボタンがない場合はシステムフォルダ第1階層にある "ランチャー項目" フォルダから目的のフォルダのエイリアスを表示させる.次にそのエイリアスについて "情報を見る" を表示させる.ランチャーを再表示させるとカスタムアイコンが表示される.



● Blue & White G3:Zip コピー中のマウスポインタの動き


TIL: 60457 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Jittery Mouse Movement When Copying Files From Built-In Zip Drive

Zip メディアにコピー中, USB マウスを装備した Macintosh で,ポインタの動きがぎこちなくなる.これはポインタ表示の割り込み優先権が ADB の場合よりも低いため, Zip ドライバが CPU 処理をより多く要求することでこのようなことが起きる.コピーダイアログウインドウがアクティブになっていると顕著であるので,バックグラウンドにすれば少しは目立たなくなるそうだ. Apple では可能な解を調査中である.



● iMac/Blue & White G3:カスタムインストールによりデスクトップパターンが初期化される


TIL: 60456 : iMac, Power Macintosh G3 (Blue and White): Custom Install Resets Desktop Pattern

iMac と Blue & White G3 で Mac OS 8.5.x のカスタムインストールを実行していくつかのファイルを更新するとデスクトップパターンが初期化される.これはインストール時に "Mac OS 初期設定" が置き換えられるからである. "Mac OS 初期設定" にはデスクトップパターンのほか,ラージ・システムフォント,強調表示色のようなアピアランスに関連した情報が蓄えられている.デスクトップピクチャは "デスクトップピクチャ初期設定" に蓄えられるので初期化されない.



● iMac 各 Rev ごとに必要なアップデータ一覧


TIL: 58174 :iMac: When to Install Available Updaters


現行 333MHz では iMac Firmware Update 1.2 と Mac OS ROM 1.0 が必要としている.( iMac CD Update 2.0 は本 TIL 更新後に発表されている)

Rev 3 に関してだが, iMac Firmware Update 1.2 によってアップデートすることは必要であると思う.現在安定している場合はそうでもないかも知れないが,デザイン室の学生の Rev 3 のある一台はそれまで頻繁に起動できないとかフリーズするとかの症状が出ていたが,アップデートすることで改善された.アップデート法については下記を参照願いたい.

参照:
5/27 項目 " iMac FirmwareUpdate 1.2 "




● PowerBook のスリープ予定設定


TIL: 24957 : PowerBook: Scheduled Sleep

PowerBook の省エネルギー設定の "スリープ解除およびスリープ予定" でスリープする時刻を指定していても,スリープ予定時間の 20 分以内に使用している場合は, PowerBook は指定した時間にスリープせず,最低でも使用を止めてから 20 分しないとスリープしないという内容.スリープ予定の時間までに少なくとも 20 分 PowerBook を使用していない時間が継続しなければスリープしないということ.指定した時間を過ぎて使用し続けた場合にどうなるかは書かれていないので分からない.

Apple は省エネルギー設定でのスリープやシステム終了時刻の設定が有効になる時間についてはこれまで 15分という場合と 20分という場合があった.今回の場合についても試してみたが,その結果では 15分の遅れであった.




[ 99/8/13]



● iMac の処理待ちを解消するファームウェアアップデータ


iMac CD Update 2.0を Apple は発表した.これは CD-ROM ドライブでの振動発生を抑制すると共に, iMac 333MHz で起きていた処理待ちを解消するとされている.日本で発売された iMac に適用できる.

CD-ROM ドライブ上のチップの内容を書き換えるために,書き換え時に不用意に Macintosh が停止するなどの事故があると CD-ROM ディスクは交換を要する事態になるので慎重に行うこと.海外のサイトには振動が収まったという報告もある.

日本語版の同アップデータは 30 日以内に公表されるとしているが,本北米版アップデータとの違いはドキュメントが日本語化されているかどうかであって,アップデータプログラム自体に変更はなく,日本で発売された iMac に使用して問題はない.

追記:
iMac CD Update 2.0 日本語版が公開された.






[ 99/8/10]



PowerBook G3 Series Battery Reset Update 1.0


8/4 項目 " PowerBook G3 Series:充電障害" において Apple が調査中であるとして私が報告した PowerBook G3 Series での充電障害を改善するアプリケーション.全ての充電障害が解消できるわけではないと断っている.

"About PB G3 Battery Reset" によれば, M4753 ファミリーの PowerBook G3 Series でメインバッテリが充電されない,現れない,予想外の振る舞いをするなどの状況を改善するとしている. M4753 ファミリーとは 1998年 5月および同年 9月に発売されたもの.現行 PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) と PowerBook G3 (3400 と同筐体) 以外の PowerBook G3 Series (Wall Street) である.

もし,それらの PowerBook G3 Series で充電障害が発生する場合は本アプリケーションを使用してバッテリをリセットする.使用に際しては, AC 電源アダブタが接続されていることを確認する.バッテリはどちらのベイに入っていても良い.(両方入っていても良い.)アプリケーションを起動してバッテリを指定してリセットする.リセット後にバッテリを再挿入し直すと充電が始まる.




[ 99/8/9]



● Mac OS 8.6.1 Update の予告?


Apple は Apple Developer Connection において,開発者向け CD-ROM (Mac OS Anthology Disks) の発表に関し, Mac OS 8.6 および "Mac OS 8.6.1 Update releases" のライブラリが含まれていると発表している.

Mac OS 8.6.1 Update については日本語版(J-Kanji) の記述もある.これらのことから, Mac OS 8.6 から Mac OS 9 の間に Mac OS 8.6.1 アップデート版が公開されるものと考えられる.

追記:
横田氏から実際に Mac OS Anthology Disk を入手されてお調べになったたところ,上記の Apple の発表はタイプミスではないか思われるとご連絡をいただいた.



●不可解な不可視 Icon ファイル生成


Frank 氏から以下の操作により,フォルダ内に不可視 Icon ファイルが生成するとお知らせいただいた.

1.不可視ファイルのないフォルダについてコンテクストメニューを表示させると,フォルダ内に不可視 Icon ファイルが生成される.

2.いくつかファイルやフォルダの納められたフォルダをリスト表示にし,その中のデータが入ったフォルダを三角アイコンをクリックして下向きになるようにして内容を表示させる.その状態で command+N で新規フォルダを作成すると,新規に作成されたフォルダに不可視の Icon ファイルが生成される.

Frank 氏は Mac OS 8.5.1 で確認されているが,私は Mac OS 8.6 でも同様の現象が起きることを確認した.Frank 氏は Web 製作などで支障が出るのではないかとご指摘である.(フォルダごとサーバにプットするような場合などが考えられる)



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) :モニタのキーボード痕


PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) では液晶モニタにキーボード痕ができる場合があることが知られている.(田川氏からお知らせいただいた.田川氏からは他の不具合のご報告もいただいている)

Apple は蓋を閉める場合に紙を間に挟むという回避法を伝えていたことがある.最近では,ユーザの指の脂によって跡が残ることがあると言っているようだ.その場合,液晶モニタ表面をクリーニングするようにとしている. 8/1 項目 "液晶ディスプレイのクリーニング" として, Apple が以前に公開されたものとほとんど同じ内容の Tech Info Library を発表したことについて私はいぶかしく思っていたのだが,考えてみれば,この問題と関連があったのかも知れない.



● Font Manager Updater での改善(継続)


埜口氏からお知らせいただいた.

・ウインドウ内のアイコン表示が高さについて 1 ピクセルずつ狭くなり, Mac OS 8.5/8.5.1 のときと同様の間隔で表示されるようになった.

・アップルメニューの「コントロールパネル」のサブメニューに,すべての項目が表示されず,▼マークが出る.

前者はスモールアイコン表示でスモールアイコン同士が上下で接してしまうことになる.私は Mac OS 8.5 からそのようになったことについて行儀が悪いなあと良い印象を持っていなかったのであるが, Mac OS 8.6 で 1 ピクセル空くようになったものと思い,喜んでいた.しかし,これで Mac OS 8.5 の状態に戻ることになった.後者について,私はアップルメニューオプションは外していることもあってよく分からなかった.

このほか, Mac OS 8.6 ではメニューが全部表示されないというような問題も出ていたが,この問題も解決されるかも知れないが,私には確認できない.システムフォントが突然表示されなくなる問題については全く見られなくなったのだが,もともと発生頻度が低い障害であったこともあり,このためかどうかまで確言できない.



FireWire 2.1


FireWire Enabler 2.1 機能拡張と FireWire Support 2.1 機能拡張からなる.

FireWire Enabler 2.1 機能拡張は Apple FireWire PCI Card, Blue & White G3, Newer FireWire 2 Go PC Card で動作する FireWire ハードディスクのドライバをアップデートした場合にハードディスクのパフォーマンスを改善する.

FireWire 2.1 は FireWire ハードディスクを, QuickTime 4.0 と Final Cut Pro のような映像処理アプリケーションを使った場合に,同一 FireWire バス上の一部の DV カムコーダを使って,デジタル映像を録画,再生できるようにする.また,様々な FireWire 機器のパフォーマンスを改善し,信頼性を向上させる.



● DVD 画像のバックグラウンド動作法


MacInTouch 8/6 は Cory Knox 氏による DVD 画像を DVD-ROM 搭載マシンのデスクトップで動作させる方法を掲載している.方法は以下のように書かれている.

Apple DVD で再生させ,コントローラを非表示にしてスクリーン一杯に表示させ,スクリーンショットを撮る.そのスクリーンショットをアピアランスコントロールパネルで背景にする.さらに Apple DVD で再生させ,コントローラを非表示にしてスクリーン一杯に表示させるプロセスを 1-2 回繰り返し, Apple DVD Player を隠す.




[ 99/8/6]



● Mac OS 8.6:仮想記憶容量の初期設定値


TIL: 24955 : Mac OS 8.6: Virtual Memory Defaults To At Least 64 MB

以下のような内容である.

Mac OS 8.6 からは仮想記憶容量の初期設定値は,実装メモリ+1MB か, 64MB かのいずれかのうち,より多い方となる.それまでの OS バージョンでは,実装メモリ+1MB の値か各 OS バージョン毎の設定可能最小値のいずれかとなる.

Mac OS 8.5/8.5.1 を Mac OS 8.6 にアップデートした場合, 仮想記憶の設定値が 64MB 以下であっても, PRAM クリアするかメモリコントロールパネルの "初期設定値を使用" ボタンを押すまで,設定がそのまま受け継がれる.



●自動終了後の空のフォルダ


TIL: 19835 : Energy Saver: Empty Folders After Shutdown

以下のような内容である.

PowerMacintosh 9500 で System (漢字Talk) 7.5.3 の省エネルギー設定の自動終了を用いた後に起動すると,ハードディスクに日付の記された空のフォルダができていることがある.これは"Document Auto-Save" の機能をオンにしていると作成され,自動終了時に開いているアプリケーションのセーブされていないファイルをセーブするためのフォルダである.終了時にアプリケーションが開いていない場合にセーブされない.



● Font Manager Updater での改善点(継続)


園田氏から, Font Manager Updater 1.0 を使用することで PageMaker での PDF 書き出し時の障害が解消したとお知らせいただいた.

私の環境では PDF 書き出しで依然としてエラーが出るが, Font Manager Updater をインストールした後に,エラー表示の内容に変化があった.私の場合は他の要因があるのかもしれない.

参照:
7/30 項目 " Font Manager Update 1.0 "
7/25 項目 " Mac OS 8.6:PageMaker PDF 書き出しでのクラッシュほか Apple の対応状況"




●熱暴走の見分け方


コンピュータあるいは周辺機器が熱暴走していると思われるときに次のようにして見分ける.

・障害が発生した時点で再起動またはリセットして障害が確認できない場合は熱暴走ではない.

・再起動など上記の切り分けで障害が持続する場合, 30 分以上システム終了してから起動して障害が再現されない場合,熱暴走の可能性が高い.



● .exe ファイル


最近,ネットニュースや Web の掲示板等で ".exe" ファイルを使いたいという主旨の質問がよく見られる.

".exe" のようにファイル名称の最後にドットと 3 文字の記号が付いている場合がある.これは拡張子といって,拡張子がついたファイルは Windows や DOS 用のファイルであることが多い.拡張子は Macintosh でいうとファイルとクリエータに相当するようなファイル属性を示したもので,これをファイル名称の一部として扱うのが Windows のファイル管理方式なのである. Macintosh のみのユーザにはうっとうしい拡張子であるが, DOS や Windows ユーザは拡張子によってどういう種類のファイルか見分けることができる.( Macintosh ではファイルアイコンで区別できる.)多くの拡張子のうち Macintosh のアプリケーションから開くことのできるデータファイルを示す拡張子(jpg や txt など)もあるが, ".exe" ファイルは実行形式のファイル (アプリケーションのようなもの) であり, Macintosh で実行することはできない.これは Windows 上で Macintosh のアプリケーションを実行できないことと同じことである.

つまり, ".exe" ファイルはエミュレーション環境でなければ Macintosh では実行できないし,仮に Macintosh 上で実行できるようなことがあってもそれらの命令は無効であり意味がない.もちろん,SoftWindows や Virtual PC 上で実行することは可能である.(自己解凍型の圧縮ファイルでデータファイルを圧縮したものは利用できることがある)

さて... ,ここまでの記述は,本ページをご覧になっている大半の方には既知のことであり,私が当たり前のことを書いたことを初心者に向けて書いているのだろうと思う方もいらっしゃるかも知れない.それもあるが,実は,本題はここからである.

".exe" ファイルのことを聞くのはコンピュータ初心者かも知れない. ".exe" を知らない Macintosh 熟練者がいてもおかしいわけではないので一概にコンピュータ初心者とは言えないかも知れないが,ネットニュースや Web 上の掲示板などでこれらの質問がされている場合,少なくともネットワークについては経験の不十分な初心者であることが分かる.他スレッドに何度も同じ質問と回答があるのにそれを参照しないで同じ事を質問していることや,ネットニュースでハンドルネームのみで署名がないとかハンドルさえない場合もあること,商用パソコン通信で使われる「アップ」とか「レス」とかいう言葉をインターネット上で見かけたのか見よう見まねで使用することなどで分かる.

これらの初心者は初めて Macintosh を購入してインターネットに接続したものの,いろいろと戸惑うことも多いのだろう.分からないまま方々の Web ページを見ていくうちにいつの間にか ".exe" ファイルを入手するのである. 従って,中にはそうして入手した ".exe" ファイルが危険である場合があることを知らない人もいるのである.

そのような質問に対して,エミュレーション環境で実行できるとか, PC (PC はパソコンではない.PC/AT 互換機のこと)で実行できると言って初心者がその通りすると,初心者ゆえに予想もしない結果となる場合があるかもしれない. PC の世界では Macintosh と異なり,いろいろ用心も必要である.

正体不明の ".exe" ファイルの場合, ".exe" ファイルを実行すると C ドライブを消去したり,ウイルスを植え付けたりする可能性もあるだろうが,初心者が質問してくる ".exe" ファイルは多くの場合 Web ページ上で配布されているものを入手したものであると思う.

これらのページの中には,うまい話(たいがいは非合法な)が書かれているものなどがあり,初心者がそれを鵜呑みにして入手した ".exe" ファイルを実行すると自動的に PPP からダイアルアップ接続するものがあるそうだ.接続先は海外の電話である.ユーザに後日法外な電話料金が請求されたり,場合によっては接続先のページで初心者が何も分からないまま理不尽な契約を結んでしまう場合があるかも知れない.経験を積んだユーザであれば, ".exe" ファイルの不審な挙動に途中で気が付いて実行中に強制終了させるだろうし,まずそのようなファイルを入手すること自体ないだろうが,初心者はよくわからないまま入手して実行してしまうこともある.

".exe" ファイルが実行できないと聞いて質問者はがっかりする場合もあるかもしれない.そのような初心者の中には PC を買わないで Macintosh を購入したことを後悔する人もいるかも知れない.そうではないのだ.実行できない Macintosh を購入したこと,つまり Macintosh の平和な文化を喜んで欲しいものだ.

参考:
99/3/13 項目 " iMac :無料進呈の詐欺まがい商法"

追記:
落合氏のご指摘により,当初発表した表現を一部改め,補足した部分がある.




[ 99/8/4]



● Font Manager Updater 各国語版の公開予定


Font Manager Updater によって Mac OS 8.6 (特に日本語版)のさまざまなマイナーな不具合が Font Manager のバグによるものであったことが明らかになりつつある.それらを考慮した場合, Font Manager Updater による Mac OS 8.6 のアップデートは必要不可欠なものである.しかし,現在公開されているものは北米版 OS での使用に限定されている.

北米版の日本語 OS での使用については,機能拡張マネージャのセットでの表示が Apple の意図通りにはならないこと以外,基本的機能については問題ないものと私は考えているし,そのように発表した.しかし,日本語版の発表は待たれるところではないだろうか.

各国語対応版は出される予定であり,現在 Apple では各国語版を作成中であることを私は聞いている.

公開される時期について, Apple の関係者が先週語ったところでは今週にでも発表したいということであった.しかし,私のこれまでの経験ではこのような約束がそのとおりになったことはあまり多くないので時期の約束についてはあまり期待していない.とにかく Apple としてはなるべく早い時期に公開したい意向のようだ.

Font Manager Updater に関しては MacInTouch MacFixIt に障害が発生するというような報告が入っている.それらの報告のうち, Macintosh がスローダウンするというような場合は PRAM クリアという回避法も書かれている.そのような報告もあるかも知れないが,全体としては解決される問題の方が多く,概ね問題ないものと思われる.私としてはできるだけ多くの方がアップデートすべきではないかと思っている.

参照:
7/30 項目 " Font Manager Update 1.0 "




● Font Manager Updater での改善


阿部氏から Font Manager Updater インストールに関してお気づきになられた事柄をお知らせいただいた.

・修復後, Finder でのリスト表示 (Osaka 9pt をアピアランスで指定) での一行の高さが低くなったと同時に,リスト表示がこれまでより速く表示される場合がある.

・Action Files について,ダイアログでのディレクトリ内容表示に要する時間にストレスを感じる場合が時々あったが,これもなくなっているように思われる(Finderほど顕著でなく,計測したわけではない)

・ Font Manager Updater アップデート後, Font First Aid によって走査中にエラーが発生して走査が完了しないボリュームがあった.この場合, Disk First Aid を実行後再度走査するように付属のドキュメントに記されているが,そのようにしても改善されなかった.

・氏の場合,以下のプログラムに関して修復対象となった.

・Action Files 1.2
・PM6.5J RSRC
・Script Debugger Demo

(7600/120(604e/200にアップグレード)Mac OS 8.6J)

高井氏からは Mac OS 8.6 に Font Manager Updater インストール後,それまで PageMaker 4.5 でツールの表示がアルファベットになるなどの不具合が出ていたものが,解消されたとお知らせいただいた.

Font First Aid 実行時にエラーが出る場合は Font First Aid のメモリ割り当てを増やしてみてはどうだろう.



● ATI Universal Installer Ver4.0.1 についての Apple の見解


ATI Universal Installer Ver4.0.1 については 8/1 項目 "ATI Universal Installer Ver4.0.1 による Internet Explorer フリーズの解消" に記したように,G3 マシンにおいて Internet Explorer で起きていた障害が改善される面と多少のスローダウンがある面がある. Apple は ATI Universal Installer Ver4.0.1 を関係のない Macintosh にインストールしないようにと言っている.インストールすることによって引き起こされる事態について Apple としては責任を持てないとしている.(当然の反応である)



● PowerBook G3 Series:充電障害


PowerBook G3 Series が起動中にメインバッテリに充電できず,スリープまたは終了時だけ充電される問題は本ページが AC アダブタ差し込み口のシールドの問題であると指摘したことがある.

参照:
98/7/21 項目 "PowerBook :バッテリ充電での問題"
98/8/10 項目 "PowerBook :バッテリ充電での問題(継続)"


最近,バッテリに充電できないという症例が米国でいくつか報告されている.報告されている症状の一部はシールドの問題での症状と類似していて,スリープ中や終了時には充電可能であるというもの.いくらたっても充電が完了しないというものもある. Mac OS 8.6 アップデート後に障害が発生したという報告もある.

Power Manager リセットでは改善されず,シールドの問題とは考えられない事例があり, Apple は現在調査中である.サービスプロバイダで Power Manager Unit (PMU) を交換して改善されたという事例がいくつかあることから Power Manager Unit の問題と指摘する声もあるが, Apple は考えられないとして否定している.



● Apple CD/DVD Driver の問題(継続)


福浦氏からお寄せいただいた. 7/28 項目 " Mac OS 8.6:Apple CD/DVD Driver の問題" に関して,氏の以下のようなご経験から単にドライバだけの問題ではない可能性があるとご指摘である.

氏は akia 互換機を Mac OS 8.1 から Mac OS 8.6 にアップデートされて使用されている.氏の環境では Mac OS 8.6 の Apple CD/DVD Driver は使えないため, Mac OS 7.6 付属の Apple CD-ROM 機能拡張をお使いになっている.その環境で,CDToAIFF v1.4b, MPecker Encoder 1.0b25 (PPC)J において,音楽CD-ROM から AIFF ファイルを作成できなくなってしまったそうである.取り込みを開始すると直ちにハードウエアエラーの表示が出てアプリケーションが終了してしまうそうである. Mac OS 8.1 ではこのようなことはなかったそうである.また,これまで本ページで書かれたような, CD-ROM にアクセスするのになかなかマウントされないというような問題もあるそうである.

なお,現在は FWB CD-ROM ToolKit Extension(2.2.1)を使用し問題なく使用できているそうである.



●仮想記憶を切ることができない


仮想記憶を切った後,起動時に Type 7 エラーが出るという問題については過去に項目化している.

参照:
98/11/9 項目 " Mac OS 8.5 :仮想記憶オフ後の Type 7 エラーの原因(続報)"
98/10/30 項目 " Mac OS 8.5 :仮想記憶オフ後の Type 7 エラ-"


詳しい原因等についてはこれらの項目を参照願いたいが,原因となるソフトウェアとして Norton CrashGuard のバージョンが古い場合があるそうだ.

Norton CrashGuard については Mac OS 7.6.1 まででは機能については一応有益であると考えられるが, Mac OS 8 からはあまり意味のないものであるばかりか,かえって Macintosh を不安定にすることがある.私は 97/10/12 項目 "Norton 5.3.1 Updater(英語版)適用で Speed Disk他に問題" の中で Mac OS 8 では Norton CrashGuard を外すように書いて以来,何度かそのことを書いてきている. Symantec では次期 Norton Utility からは Norton CrashGuard を除外する方針のようである.



● At Ease 3.0.x の既知の障害


TIL: 31070 : At Ease 3.0.3 Basic: Unresolved Issues

Apple Tech Info Library で At Ease 3.0.x に関する既知の問題一覧が公開されている.

・ PCI PowerMacintosh で shift 起動すると, At Ease 3.0 を無効にすることができる.管理者用パスワードを設定していても要求されず, Finder で起動してしまう.

・時々,アップルメニュー内のコントロールパネルのエイリアスがなくなる. At Ease から Finder に移った後や Restricted Finder 設定後に Finder に移った場合に起きるようだ.

・ At Ease ガイドを開いて At Ease を終了してログイン画面に戻る操作をした場合,カイドパネルがスクリーン上に残る. Finder で Macintosh ガイドを開いてフィイルメニューから At Ease に移行すると消える.表示だけのマイナーな問題である.

・ Mac OS 8.5 ではナビゲーションサービスを使うアプリケーションでナビゲーションサービスを使用するとどんなファイルでも開くことができる.

参照:
98/10/26 項目 " Mac OS 8.5 :At Ease の使用は奨められない"




●起動時の -41 エラー


TIL: 24431 : When I started my computer, I get Error Type 41. The same thing happen with extensions off. What is this and how do I resolve it?

以下のような内容である. Mac OS 8 でよく起きたようであり, Mac OS 8.1 へのアップデートを奨めている.

Type -41 エラーは Finder をロードできないことを意味している.このようなエラーが発生する場合, Finder が損傷している. Finder を削除して新しく入れ替える. Finder をロックすることは -41 エラーを予防するが,一部のソフトウェアをインストールすることができなくなる.

何かのソフトウェアをインストールした直後に -41 エラーが発生する場合,インストールプロセスに失敗しているか,非互換のソフトウェアによるものである.また,ソフトウェアインストール前に Disk First Aid を実行することも必要.

-41 エラーは Finder 設定初期設定ファイルの損傷でも起きる.その場合は CD-ROM から起動し, Finder 設定ファイルを捨てて再起動する.

参照: 97/9/17 項目 "ObjectSupportLib+ MacOS 8 による-41エラー"





[ 99/8/1]



ATI Universal Installer Ver4.0.1 による Internet Explorer フリーズの解消


樺嶋氏から ATI Universal Installer Ver4.0.1 をインストールすることにより,それまで起きていた Microsoft Internet Explorer 4.5 起動時のフリーズが改善されたとお知らせいただいた.

これまで氏のマシン( Blue & White G3/400/Mac OS 8.6 )では Microsoft Internet Explorer 4.5 を起動すると必ずフリーズしていた.フリーズは Internet Explorer が URL ウインドウを描画してから起きることから,氏は ATI のビデオカード(ATI Video SW Update 1.0)に関連しているのではないかと考え, ATI Universal Installer Ver4.0.1 を使用し,カスタムインストール時に "ORION" を選択してアップデートしてみたところ,フリーズは解消したそうである.

ただし,描画性能は低下する.Norton Utilities 4.0 の System Info では OverAll で約 30 パーセント低下するそうである.

アップデートされるファイルは以下だそうだ.

ATI Graphics Accelerator 3.9.7 → 3.9.8
ATI Rage 128 3D Accelerator 5.3.3 → 5.3.9
ATI Resource Manager 1.2.4 → 1.3
ATI Video Accelerator 4.2.2 → 4.2.4

Internet Explorer 4.5 の Blue & White G3 マシンのフリーズについては矢根氏からも障害をご報告いただいている. ATI Universal Installer Ver4.0.1 は以下のビデオカードに対応したアップデータ

RAGE ORION
NEXUS 128
NEXUS GA
XCLAIM 3D PLUS
XCLAIM 3D
XCLAIM VR
XCLAIM TV
XCLAIM GA

ただし, RAGE ORION に関して ATI Universal Installer Ver4.0.1 を以下の機種にインストールすると起動時にクラッシュしたり,画面が出ないなどの問題が起きることが確認されている.

4400, 5400, 5500, 6360, 6400, 6500, Twentieth Anniversary Macintosh, StarMax 3000,4000, 5000, UMAX C500, C600, Power Computing PowerBase



● Mac OS 8.5 以降でのシリアルポート初期化法の変更


TIL: 60445 : Mac OS 8.6: Beep On Opening Chooser With Command-Option Keys Down

command+option キーを押しながらセレクタを開くことによってシリアルポートの設定を初期化する方法は Mac OS 8.5 からは無効になっている. Mac OS 8.5 からはそのようにすると警告音が鳴るという内容.シリアルポートのリセットは PRAM クリアを用いる.



QuickTime 4.0.2 日本語版


英語版 QuickTime をインストールしている場合はそれらの機能拡張類を外してからインストールすること. "サウンドマネージャ",また,"作業環境マネージャモジュール" フォルダ内の "QuickTime Speed" も書き換えられる. "インターネット設定機能拡張" については QuickTime がインストールするものは 2.0.2 である. 2.0.3 がインストールされている Mac OS 8.6 では上書きされることはない.



● QuickTime プラグインが対応する MIME タイプのブラウザでの設定法


TIL: 36508 : QuickTime 4: Customizing MIME type assignments for the QuickTime Plug-in

ブラウザの QuickTime プラグインに関連した MIME タイプ設定の変更法.
QuickTime ムービーをブラウザに表示させて,ムービー下のバー右端にある下向きの三角形をクリックして現れるメニューから "Plug-in 設定..." を選択する.そこで現れたウインドウの "MIME 設定..." をクリックして設定するという内容.ページには画像入りで説明されていて,一目瞭然であるのだが,画像は Windows だ.

試みにやってみたときに,何と, QuickTime 4.0.2 日本語版をインストールされたときにブラウザの初期設定で私が行っていた設定が書き換えられていたことに気が付いた.



●液晶ディスプレイのクリーニング


TIL: 60446 : How To Clean an LCD Display

内容は以下の "透明プラスティックのクリーニング" とほとんど変わらない.

TIL: 30889 : Translucent Plastics: What to clean with?

最近の Apple 製品の透明なプラスティックをクリーニングするには,アルコールやアンモニアの含まれない,柔らかいリンネル,布を用いる.

市販のガラスクリーナーの使用も差し支えないが, Apple 社は市販のクリーニング用品として Meridrew Enterprises 社の Klear Screen をテストし,透明プラスティックに何の害も及ぼさないことが分かった.

相違点の主なものは Meridrew Enterprises 社の URL が記されたことくらい.

参照:
99/1/18 項目 "透明プラスティックのクリーニング"




System 7.5 Network Access Floppy Disk


System 7.5 の起動ディスク.要するに,フロッピーから起動できる System 7.5 が入っているということ.




[ 99/7/30]



Font Manager Update 1.0


Apple は Mac OS 8.6 の Font Manager のバグによる以下のような問題を修正する "Font Manager Update" 機能拡張と "Font First Aid" ユーティリティからなるアップデータを公開した. Apple の説明を要約してみる.

・ FOND リソースの損傷

特定の環境下で Mac OS 8.6 の Font Manager が損傷したリソースをアプリケーションまたはフォント内部に作成する.そうすると,損傷したリソースを持つフォントを移動することができなくなり,フォント管理ユーティリティがクラッシュする場合がある.

・誤った文字高さ

Mac OS 8.6 では, Apple の日本語フォント(Osaka ということか?)と Traditional Chinese fonts が Mac OS 8.5 のものより 1 ピクセル低いために,プリント時や編集時,モニタ表示時に問題を起こした.

Update (機能拡張?) は Font Manager が損傷した FOND リソースを作成するのを妨げ,損傷したリソースにより引き起こされる問題を除去する.しかし,既に損傷したリソースを修正したり取り除いたりすることはできない.損傷したファイルを修正するためには Font First Aid ユーティリティを使用する.

全ての Mac OS 8.6 ユーザは Font Manager Update (機能拡張) をインストールし, Font First Aid ユーティリティを使用すべきである.

インストールには "Font Manager Update" 機能拡張を機能拡張フォルダに手動でコピーして再起動する. "Font First Aid" ユーティリティはその後に使用し,決して "Font Manager Update" 機能拡張が読み込まれていない状態で使用してはならない.また, Mac OS 8.6 以外で使用してはならない.

北米版 Mac OS 8.6 が必要としているが,私には基本的に日本語版でも機能すると思われたので Mac OS 8.6 日本語版にインストールして, "Font First Aid" を使ってみた.(後で書くように北米版と限定するのは機能拡張マネージャのセット名称に関してのことがあるからだろう.それ以外では問題ないものと思われる.)以下のものに異常が報告され修正された.

Hard Disk ToolKit
FWB SCSI Configur
FWB Mounte
MacBench 5.0
Adobe Illustrator 日本語版 3.2
MacComCenter 1.4.1
PM6.5J RSRC

これらのものは Corrupt FOND Fixer Utility で報告されているもの以外を含んでいる.また, Corrupt FOND Fixer Utility で修正されたものも報告され,修正されたことになる.

"Font Manager Update" 機能拡張をインストールすると北米版 OS では機能拡張マネージャの Mac OS 全て並びに Mac OS 基本の名称に "(FMUpdate)" が追加されることになるらしいのだが,日本語版では変化がなかった.

本アップデータは 7/25 項目で Apple が修正していると私が予告したもの.そこで書いたように Font Manager 単独のアップデートとなっている. PageMaker については確認していた Illustrator ファイル配置で生じる障害について改善されることを確認したが, PDF 書き出しではエラーが発生する.

私が多少注目したいのは Osaka によって起きた問題という点である. Mac OS 8.6 でメニューのフォント表示がおかしいといった点があったが,改善されると思われる.また, Mac OS 8.6でシステムフォントが突然表示できなくなる問題と関連があるのではないだろうか.仮想記憶をオンにすることで,表示障害はほとんど起きなくなっているので検証しにくいのだが, "Font Manager Update" 機能拡張インストール後にこの障害が起きるかどうか注目したい.

参考:

7/25 項目 " Mac OS 8.6:PageMaker PDF 書き出しでのクラッシュほか Apple の対応状況"
6/25 項目 " Mac OS 8.6 :Font Manager の問題(1)古いタイプのフォントを壊す問題"
6/1 項目 " Mac OS 8.6: PageMaker 6.5x 日本語版の出力障害ほか"
PageMaker 6.5 Plus 日本語版と Mac OS 8.6に互換性の問題(MacWEEK-J 記事.この記事は PageMaker 6.5「 Plus 」についての記事である)

7/18 項目 " Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる"
7/23 項目 " Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる"
7/25 項目 " Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる"



DiskWarrior 1.0.4 Update


DiskWarrior 1.0, 1.0.1, 1.0.2, 1.0.3 を 1.0.4 にアップデートする.

1.回復したファイルを一覧にして報告する.

2.他に保存可能なディスクがない場合,ディレクトリを置き換えたディスクに報告を保存することができるようになった.

3. AppleScript 対応が改善された.

4.容易に識別でき,テストできるように,回復したファイルを Rescued Items フォルダに入れるようになった.

5. Damaged Items フォルダまたは Rescued Items フォルダに個々のファイルが入れられると, Put Away フォルダの設定がアップデートされる.そのため,ユーザはファイルを元のフォルダにテスト後戻すことができる.(意味がよく分からない)

DiskWarrior は USB ディスク,FireWire ディスクなどとも完全な互換性があるそうだ.私もここ数ヶ月 DiskWarrior を使用してる.幸か不幸かディスクに大きな問題が発生していないので DiskWarrior を評価する材料はあまりない.しかし, DiskWarrior を使ってときどきディレクトリを最適化したり,些細な問題を修正しているために何も起きないとも考えられる.

現在,私はディスクの保守については, Disk First Aid と DiskWarrior を主に使用し, Norton Utilities の Speed Disk をオプティマイズ時に使用している.何か起きたときには Data Rescue を使いたいと思っているが,出番がない. Norton Disk Doctor,TechTool Pro, MacTools Pro については検証のために補助的に使っている.

私はこのようなページを持っているためにディスク診断修復ユーティリティをこれだけ所有しているが,一般にこんなにたくさんは必要ない.しかし,それでも複数所有することは必要なことであると考えている.

参考:
Alsoft 社の DiskWarrior で崩壊と闘う(TidBITS-J John Christopher氏/亀岡孝仁氏翻訳) >



AppleShare IP Mail 6.2.1 アップデート


AppleShare IP Mail Server バージョン 6.2 で起きる, AppleShare IP Mail 6.2 メールサーバにおいてアドレスが未指定または空白の状態で受信した電子メールメッセージを拒否し,その電子メールメッセージをメール管理者およびメッセージ受信者のどちらも見ることができなかった問題を修正し,アドレスが空白のメッセージでも受信できるようにする.



Disk Copy 6.3.3 日本語版




[ 99/7/28]



● Mac OS 8.6:Apple CD/DVD Driver の問題


Mac OS 8.6 では CD-ROM あるいは DVD-ROM ドライブ関連で障害が発生することがある.

参照:
7/25 項目 " PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : DVD ドライブ関連の再起動障害" など

そうした問題のうちスリープ時にフリーズしたり,復帰時に長時間要する問題は G3 CD Update 2.0 が公開されて修正されている.しかし,他に"Apple CD/DVD Driver" J1-1.2.2 に起因すると思われる障害が iMac 333MHz の処理待ち問題以外にも発生していると思われる.

川原氏からは氏の知人のマシンに起きた参考とすべき症例をお教えいただいている. Parforma 5420 で Mac OS 8.6 システム CD から起動できない,また, Mac OS 8.6 インストール後, Mac OS 8.6 起動時にフリーズする障害が見られた. Mac OS 8.0 のシステム CD を CD-ROM ドライブに入れると起動できるのに対し, Mac OS 8.6 システム CD を入れていると同様に起動できない(ハピーマックも表示されない).

川原氏はこの障害に対して "Apple CD/DVD Driver" を Mac OS 8.1の "Apple CD-ROM" と入れ替えることを助言されたところ,障害が見られなくなったそうである.また, Mac OS 8.5 の "Apple CD/DVD Driver" を使用しても問題は起きないという.

Mac OS 8.6 の"Apple CD/DVD Driver" バージョン J1-1.2.2 に関連する問題のようだ.

7/25 項目 " PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : DVD ドライブ関連の再起動障害" などについては高野氏から確認と回避法をいただいている.

7月25日項目“DVD ドライブ関連の再起動障害”ですが,当方でも全く同じ症状が数回発生しています.一応解決法を見つけましたので,御報告します.

「機能拡張のApple CD/DVD driverとDVD Region Managerが壊れている」ようです.これをバックアップと交換して復旧しました.

当方の場合も宮崎氏と同様に,Finderが立ち上がらないままハングしてしまう現象が発生し,(最初はフォントワークス社のATMフォントのインストール後に発生)大慌てしました.当方のPBには多くのサードパーティ製機能拡張やコンパネをインストールしてあるため,それらのコンフリクトだろうと思い,space起動の後,機能拡張マネージャーでMacOS基本を選んでみましたが,ダメでした. shift起動したところ無事立ち上がりましたので,純正機能拡張かぁ,などと思いつつ,iMac333の処理待ちの件もありましたので,DVD関連の機能拡張をはずしてやったところ再起動できました.(DVD以外は通常使用している機能拡張のセットで)

その後,はずしたDVD関連拡張機能をながめているとApple CD/DVD driverと DVD/Region Managerの修正日付/時間がつい先ほどになっています.インストーラーによっておかしくなったかと思い,とりあえずこの2つをバックアップと入れ替えたところ,復旧できました.(OS8.1のCD driverはまだ試していません.)

高野氏は Apple CD/DVD driver の修正日付が常に更新されることに着目されている.損傷することについては,更新時に何らかの理由で損傷する可能性が更新されない機能拡張類より大きくなるとも言える.

以上のご指摘等から Mac OS 8.6 で CD-ROM あるいは DVD-ROM 関連の障害と思える症状が発生した場合に,

・"Apple CD/DVD Driver" J1-1.2.2 をバックアップのものに取り替える

・"Apple CD/DVD Driver" J1-1.2.2 を Mac OS 8.5 以前のドライバ(1.0.1)に取り替える

という回避法が有効であるかも知れない.

追記:
Mac OS 8.6 での CD-ROM 関連の問題については,上記のようなApple CD/DVD Driver だけでなく,デスクトップ再構築, CD-ROM 自動再生を切るといった回避法が有効な場合もある.



● JLK などでの日本語表示異常:日本語言語ファイルに 2 種類


Mac OS で日本語を可能にするシステムリソースである日本語スクリプトについて宮崎氏から興味深いご指摘をいただいた.宮崎氏によれば,日本語スクリプトには 2 種類あり,それによって日本語表示について異常が起きたり起きなかったりするのではないかということである.

宮崎氏がこれまで経験されたなかで,日本語スクリプト名称が "日本語" というものと "Japanese" というものとの 2 種類のファイルがあり,ファイルサイズも異なっていることを発見された. JLK は "Japanese" がインストールされ, Multilingual Internet Access でインストールされる日本語スクリプトは "日本語" だそうだ.

"Japanese" をインストールした場合,プライマリスクリプトを日本語に設定してもシステムフォントに Osaka を設定できないそうだ.しかし, "日本語" に替えると設定できるそうなのだ. JLK での日本語フォント表示異常がある場合,日本語 Mac OS を別途購入してそこから "日本語" スクリプトを取り出して取り替えて使用する,または, Multilingual Internet Access をインストールすることで改善される場合がありそうである.

参照:
98/10/26 項目 " Mac OS 8.5 :英語版システムの日本語化"
Mac OS 8 US 版の日本語化
漢字Talk7.5.2(とPCI-Mac)の問題点と注意点 "System7.5.3英語Systemでの日本語表示の方法"
ほか

追記:
当初, Multilingual Internet Access でインストールされる日本語スクリプトを "Japanese" としたが, "日本語" と訂正した.



● Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる(継続)


Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる問題について平山氏,広瀬氏から事例をお知らせいただいた.

平山氏はクラリスインパクト 2.0 と Word からのプリント時に 8 - 9 割の確率で同様の症状が出ている.Word からのプリントである一定のところでプリントが止まり,あとは排紙され,同時にシステムフォントが消えるそうである.
(PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) 400/HP895Cxi)

広瀬氏は Internet Explorer (version4.5J) を使っているときにときどき起きるそうである.Mac OS 8.6 日本語版にしてから,インターネット接続中に新しいページに移動する時に起きやすいという印象をお持ちである.



● Mac OS 8.6: "&" ディスク名称の問題


7/11 項目 "ヘルプビューアと&" (起動ボリューム名に "&" を使用していると Mac OS 8.6 のメニューからヘルプを開くことができない問題)について, Apple はこの問題を Mac OS 8.6 で新たに発生したバグであるとし,次期 OS で修正されると言っている.



[その他]
7/23 項目 " PowerBook 1400 での PC フォーマットディスクの障害(継続)" について,Chiba 氏から,氏の場合には,東芝Dynabook,富士通FMV(P2)では認識不能であったが,COMPAQ ペンティアムデスクトップマシンで認識可能であったとお知らせいただいている.





[ 99/7/25]



● Sound Manager 3.4:サウンド関連の設定が保存されない


有賀氏から氏の iMac でモニタ & サウンドコントロールパネルでサウンド入力の設定を変更しても再起動すると元のままとなり設定が保存されないとお知らせいただいている.私もお知らせをいただいて試してみて,同様の障害が発生することを確認した.有賀氏と同様 "モニタ & サウンド初期設定" フォルダを初期設定フォルダから捨てても障害は改善されない.

"モニタ & サウンド初期設定" と "サウンド初期設定" を捨てることも試みたが改善されない.最小限のシステムで立ち上げると障害は認められないので,機能拡張類に関連した障害であると思えた.調べた結果,私のシステムにインストールされていた QuickTime 4.0 の "Sound Manager" 3.4 が原因の一つであることが分かった. "サウンドマネージャ" J3-3.3 に入れ換えると障害は起きない.また,設定を変えるときだけ "Sound Manager" 3.4 を外してから再起動して戻してもよい. QuickTime 4.0.x は今のところ日本語版対応ではないので,このような問題はまま発生する.

一般にモニタ & サウンドコントロールパネルなどでの障害が起きた場合は上記の初期設定を捨ててみるほか,コントロールパネル本体の入れ換え,サウンドコントロールパネルがインストールされていないか,リソースまたは名称の異なる同一機能の機能拡張(今回のように QuickTime による Sound Manager)が共存したり,入れ替わっていないかなどを確かめる.音楽や音に関連したアプリケーションをインストールしている場合はそれらアプリケーションがモニタ & サウンドコントロールパネルの機能を無視する場合がある.



G3 CD Update 2.0


PowerMacintosh G3 に内蔵された 24 倍速 CD-ROM のファームウェアをアップデートし, G3 CD Update 1.0 を置き換える.それらの機種でスリープ,スリープからの復帰が正しく行えるようにするとされている. Mac OS 8.5.1/8.6 が必要である.日本語版 OS でもテストされてサポートされる.

スリープ時の問題とは, CD-ROM ドライブに CD-ROM が入っている場合にマシンをスリープさせるとマシンがフリーズすることがある問題と,マシンをスリープから復帰させる際に時間が長くかかる問題であると Read Me に記されている.インストールについて Read Me に記されている注意を要約する.

1.アップデート前に全ての書類とアプリケーションを閉じる.アップデート後マシンはシステム終了する.

2. CD-ROM ドライブに CD-ROM ディスクがある場合や内蔵 Zip ドライブに Zip ディスクがある場合,それらディスクを必ず取り出して,マウントされていない状態にする.

3. "G3 CD Update" をダブルクリックして出てくるダイアログで "continue"をクリックし実行する.

もし, "G3 CD Update" によってアップデートが行えない場合は,アップデートできないシステムであるか,既にアップデート済みである.
4.アップデート後アプリケーションは終了したことを表示して自動的にマシンを終了する.

ファームウェアアップデートの場合,アップデート中にマシンが終了してしまうと,いかなる理由であってもそのファームウェアのハードウェアは動作しなくなり,交換するほかなくなる.ファームウェアアップデートは電源供給が停止するなどしてマシンが不意に停止しないよう,十分準備,確認された状態で慎重に行うようにしなければならない.



● Mac OS 8.6:PageMaker PDF 書き出しでのクラッシュほか Apple の対応状況


園田氏から Mac OS 8.6 で PageMaker から PDF 書き出しを行うとフリーズが頻発するとお知らせいただいた. Adobe のサポートに連絡されたところ, Mac OS 8.6 の EPS がらみのバグのためであること,アップルで Mac OS 8.6 のアップデータを作成していること, Mac OS 8.5/8.5.1 では問題ないことが述べられたそうである.

Mac OS 8.6 では PageMaker について 6/1 項目に記したような様々な問題がマシンによっては発生する.そこでは PDF ファイル配置でクラッシュするとなっていたが, PDF 書き出しでも問題が発生する.これは私も確認していて,広く起きるようだ.

Adobe が Apple で修正されるとしている点について,この情報はこれまでも海外のサイト等で発表されているものである.しかし,私が聞いているのは少し異なっている. Apple では Font Manager の問題については確認して修正中である.ただし,次期バージョンの OS で改善されるだろうとしていて,それが, Mac OS 8.6 の修正版なのか, Mac OS 9 のことなのかは私には確認できていない.

Font Manager のバグと PageMaker の様々なクラッシュとの関連の詳細は明らかでない.そのうちのいくつかは関連しているだろうと思えるが,全てがそうかどうか不明である.従って, Font Manager の修正によって PageMaker での障害が解消するかどうかも不明である. Apple としては PageMaker の障害のために修正するという認識はない. Adobe が Apple に連絡して修正中であると言っていることについても Apple はその話は聞いていないと言っていた.

参考:
6/25 項目 " Mac OS 8.6 :Font Manager の問題(1)古いタイプのフォントを壊す問題"
6/1 項目 " Mac OS 8.6: PageMaker 6.5x 日本語版の出力障害ほか"
PageMaker 6.5 Plus 日本語版と Mac OS 8.6に互換性の問題(MacWEEK-J 記事.この記事は PageMaker 6.5「 Plus 」についての記事である)

Apple では現在 FontManager 以外に, iMac での処理待ちと Open Transport で起きる DHCP の処理待ちに関してそれぞれ修正中である. iMac のCD-ROM ドライバに関する修正は公表可能になった時点で直ぐに公開されるだろう.しかし, Open Transport DHCP の修正については上記 Font Manager の修正と同様,どのように公表されるかは現時点で私に確認は取れていず,不明な状況である.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : DVD ドライブ関連の再起動障害


宮崎氏からお知らせいただいた.氏の PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) 400MHz/DVD について, DVD ドライブが装着されている場合に再起動すると起動できない障害が現れている.

氏は同マシンを購入してシステムのインターネット接続等設定後再起動したが,起動することができなかった.再起動すると, Finder ロード後に DVD へのアクセス音があるが,その後の起動プロセスが完了せず,デスクトップ上に起動ディスクがマウントされないまま腕時計ポインタのままハングしてしまう.キーコンビネーションによる強制再起動でも同様になる.背面のリセットボタンによるシステム終了後からの起動(ウォームスタート)をすると起動できる.障害は DVD ドライブを装着している状態で現れ,外すと起動できる.

ハードウェアリセット,ハードディスクの 0 書き込みによる初期化,新規インストールでも障害改善は見られなかった.電源アダブタ使用時よりメインバッテリ駆動時に障害が顕著だそうだ. PowerBook G3 Discussion に同様の障害が一件あったそうである.



● QuickTime による iMac パズル


三宅氏から, Mac OS 8.6 でジグソーパズルがインストールされないことに関連して,アップルによって iMac Puzzle が配布されているとお知らせ下さった.ジグソーパズルがインストールされなくなったことと関連があるかどうかは不明.

参考:
99/7/4 項目 " Mac OS 8.6:ジグソーパズルの消失:TIL"
6/13 項目 " Mac OS 8.6:フルインストール CD でジグソーパズルがインストールされない"
6/20 項目 " Mac OS 8.6:ジグソーパズルの消失は仕様?"




[ 99/7/23]



● Microsoft Internet Explorer 4.5 でパスワード表示


坂本氏から Microsoft Internet Explorer 4.5 使用時にフォントフォルダに Courier フォントが入っていると,接続画面にパスワードが表示されてしまうというセキュリティ障害をお教えいただいた. (NTT-ME の MN128SOHO-SL11 ダイヤルアップルータにて接続) Netscape Navigator 使用時にはこの障害は現れないそうである.



● Sherlock 2.1:開くたびにウインドウサイズが小さくなる


須田氏からお教えいただいた. Mac OS 8.6 の Sherlock 2.1 からインターネット検索でウインドウサイズが可変となったのだが,そのウインドウサイズの天地が Sherlock を開くたびに小さくなる.須田氏によれば,開くたびに 1 画素(ピクセル)ずつ小さくなる.私も確認した.



USB Adapter Card Support 1.2


PCI Macintosh で USB 接続用 PCI カードを増設している Power Macintosh でそれらカードの一部が使用できるようにする機能拡張. USB ポートが最初から内蔵されている機種(iMac, Blue & White G3, PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) など)には必要ない. Mac OS 8.5.1 か Mac OS 8.6 が必要.

対応する USB PCI アダブタカードは Open Host Controller Interface (OHCI) のものであり,全ての USB アダブタカードが動作するわけではないそうだ.

ki3 氏からは KEYSPAN PCI-USBカード UPCI-2 に関して Mac OS 8.6 での使用時に出ていたアラートがこの機能拡張を使用することで消え,問題なく使用できているととお知らせいただいている. ki3 氏はhttp://download.info.apple.com/Apple_Support_Area/Apple_Software_Updates/English-North_American/Macintosh/USB_Updates/から入手されている.



● Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる(継続)


7/20 項目 "Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる" と関連している障害について,桝谷氏からご報告をいただいている.桝谷氏によれば,クラリスワークスで縦書きの書類をプリントすると,何枚目からクラリスワークスのみならず Finder 上のフォントが表示されなくなる.この報告は Mac お宝鑑定団でも投稿で報告されているそうで, Microsoft Word でも起きるとされ,プリント時に起きるということで共通点があるそうだ.

私が 10 ページほどの縦書きクラリスワークス書類をプリントして確認した範囲では障害は発生しなかった.私の場合, Finder 上でフォントが表示されない障害が現れたときは Netscape Communicator 4.6 で Web ページをスクロールしているか,別ウインドウを表示させたときである.7/20 に私が書いたときには仮想記憶を切ると障害が出るとしたが,それは誤りであった.それ以降仮想記憶を切っているが,一度,障害が発生した.桝谷氏も仮想記憶オンで障害が発生するとお書きである.また,システムフォントに関連しているとは思えるものの,障害発生時に Communicator で表示フォントをシステムフォント以外に設定してもフォント表示に改善はなかった.

追記:
桝谷氏のお名前の記述ほかに失礼をいたしました.伏してお詫びいたします.



● Mac OS 8.6 + JLK:Excel 98 日本語表示異常


吉本氏からお知らせいただいた. Mac OS 8.6 と JLK (Japanese Language Kit) の環境で Office 98 の Excel 98 に日本語入力すると文字化けする. SimpleText からコピー&ペーストすると正常に表示されるのでキーボードからの入力障害のようだ.(iMac 333)


Mac OS 8.6 と JLK での Excel についてはこのような障害が他にも報告されているが,一方で正常に入力,表示されるという報告もある. Office アップデータを施すことによって改善された場合もあるが,吉本氏は改善されなかった.



● PowerBook 1400 での PC フォーマットディスクの障害(継続)


6/6 項目 " Mac OS 8.6: PowerBook 1400 での PC フォーマットディスクの障害" および, 6/8 項目 " Mac OS 8.6 : 1400 での障害(継続): Newer NUpowr G3 カードの問題?" (owerBook 1400Cs/ Newer G3(233MHz) で, Mac OS 8.6 J インストール後, PC フォーマットのフロッピーディスクを Mac OS 上にマウントした後 に PC 上で認識不可能となってしまう)について,末永氏から新たな情報をいただいた.

氏の環境では 1400 でフォーマットしたディスクについて, IBM Aptiva, 東芝では認識することが可能である.( NEC 98, DELL では認識できなかった)

追記:
Chiba 氏から,氏の場合には,東芝Dynabook,富士通FMV(P2)では認識不能であったが,COMPAQ ペンティアムデスクトップマシンで認識可能であったとお知らせいただいている.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : MIDI シーケンサ Steinberg CubaseVST4.0 ほかでの問題(継続)


6/28 項目 " PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : MIDI シーケンサ Steinberg CubaseVST4.0 ほかでの問題" について,長崎氏からその後についてお知らせいただいた.

7 月 15 日に当該ソフトである Steinberg CubaseVST4.0 の国内代理店カメオインタラクティブから,カメオインタラクティブの方ではこの問題を確認しており,現在調査中であると発表があった.

当該部分では Cubase VST 4.0r3シリーズにおいて PowerBook G3/400,同/333 本体の音量調整ボタンを操作した場合に,プレイボタンが押せなくなる等の問題があること, MIDIport 32は使用できるが, S-MPU 64 は使用できないことなどが書かれている.



●作業環境マネージャの設定上限


TIL: 60420 : Mac OS: Limit of 16 Locations In Location Manager

Mac OS 8.5/8.6 の作業環境マネージャで設定できる作業環境の上限は 16 である.



● Adobe Acrobat 4.0 インストール後のカスタムアイコン異常


先日届いた Adobe Acrobat 4.0 をインストールした後に, Disk First Aid 他でカスタムアイコンに異常が報告された. Disk First Aid 以外では TechTool Pro と DiskWarrior でも調べたが同様のエラーが報告された. Norton ではよく分からなかった.(バンドルビット異常として報告される.私は Norton のバンドルビット異常はいつも無視している)私の場合は二つのボリュームに異常が出たので,それぞれ, Disk First Aid と DiskWarrior で修復を図り,どちらでも異常が報告されなくなった.

また,多くのファイルについて作成日と修正日の矛盾があり, Norton で報告される.何れの障害も重大な問題ではない. Acrobat Reader でこれらの問題は起きなかったように思う.



Apple Ethernet Speed & Duplex Tool


iMac, Blue & White G3, PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) で Ethernet 10/100 Base 自動認識機能を切り,使用する機能拡張によって,フル/ハーフを含んで,それらの選択を可能とする. Apple 非サポート.




[ 99/7/20]



7/18 項目 "仮想記憶とディスクキャッシュの最適値" を Tips & FAQs に仮想記憶とディスクキャッシュの最適値として収録した.



● Mac OS 8.6:システムフォントが突然表示できなくなる


私のマシンで起きている.最近ネット上で同様の報告がいくつかあったそうなので,ある程度一般的に起きることのように思われる.

マシン使用中(私の場合は必ず Netscape 使用中)に Finder のメニューバー,メニュー,ウインドウ内のファイル名,アプリケーション内の文字表示が突然できなくなる.それまで表示されていた部分については表示されているが,モニタを再描画させると消える.マシンを再起動すると障害は解消する.強制再起動する必要はなく,メニューからそれらしい位置を推測することで再起動することができる.パワーキーを押して出てくるダイアログの左端のボタンをクリックすることでも良いはずだ.

この障害はこれまでに数回起きている.最初はとにかく再起動したが, 2 回目にいろいろ試してみた.

まず, Finder を強制終了させてみたが改善はない.次にワープロや Illustrator を立ち上げてみて,文字表示させてみた.案の定,消えるのは Osaka 関連だけであり,他の ATM, TrueType フォントで表示させると表示できる.そこで,アピアランスコントロールパネルを起動させてフォント関連の設定を変更してみたところ,ラージ/スモール・システムフォントの設定を変更しても変化はなかったものの, Finder 表示フォントを Osaka などシステムフォント以外の ATM, TrueType フォントに設定すると, Finder 上のファイル名称等は表示されるようになった.だが,アピアランス上の設定変更ではそれ以上の改善はないので結局再起動した. Osaka などのシステムフォントで起きる現象のようだ.

この障害はこれまで 3 回起きている.数日から一週間に一回程度だろうか.ところが今日 3 度続けて起きた.ここ数週間について起きていて,過去には起きていなかったことについて思い当たることは仮想記憶をここ数週間で切るようになったことであろうか.私はここ数ヶ月仮想記憶を使用していた.しかし,最近購入したバックアップ装置が仮想記憶でエラーを出すために仮想記憶を切るようになった.本障害が出始めたのは仮想記憶を切ってからのように思える.

仮想記憶とフォントについては iMac の Finder の文字化けがすぐ思い当たる. Mac OS 8.6 での Font Manager の問題なども関連しているのだろうか.仮想記憶を使用した環境で本障害が起きている例があるとすれば私がここで書いた推測は誤りである.

一応仮想記憶をオンにしてみることにした.バックアップする際にはその都度マシンを再起動することにでもする.



●ディスクキャッシュ:速度を落とす場合ほか


飯森氏からこのところ続いているディスクキャッシュの話題に関して,主にディスクキャッシュが逆に荷負荷となり,処理を遅くする場合があることと,それらが考慮されているアプリケーションとそうでないアプリケーションがあることについてお教えいただいている.

Mac の File Manager には Read/Write 単位で Disk Cache の使用/不使用を指示する機能があります. Disk Cache が有効なのは何度も繰り返し Read/Write する data に対してですので, 1 度しか Read/Write しない data は逆に Disk Cache を介さず処理した方が高速になります. Document の save/Disk 全体の scan/大量の data の disk への取り込み等の処理は Disk Cache を使うと遅くなる処理の例です.不要な data を cache するのは,無駄な cache algorithm が動きますし,最悪それまでに cache に入っている data を追い出す場合もありますので,想像以上に速度を落とします.

Application の起動時間は以前に比べ劇的に高速化されています.これは主に仮想記憶の改良によるものですが, Code Fragment Manager が実行 code の Read 時 Disk Cache を使わなくなったことも一因です. Disk Cache 状態は MacsBugで "cache" command を使うと見ることができます.

結論としては, Disk Cache 使用/不使用をきちんと control したり,効率の良い単位で Read/Write したりと, I/O 効率に配慮している application は Disk Cache の設定に影響されず最高の性能を発揮しますが,手を抜いている application は System 状態や Disk Cache 設定に影響されやすく,自身はもちろん System 全体の性能も落とします.

氏の作成されたアプリケーションはもちろん最高の性能が出るように Disk Cache の使用/不使用が細かく control されている.私は氏の RestorePosition (デスクトップのアイコン位置を記録,復元)をありがたく使用させていただいている.

私がテストして公表したデータは Macintosh のシステムあるいは Finder でのディスクキャッシュの働きについてであった.アプリケーションの場合についてテストしてないことにご注意いただきたい.アプリケーションでテストするのは今回の場合難しい点がある.

飯森氏のご指摘によれば,アプリケーションにはディスクキャッシュの影響を被るものと影響が及んで遅くなるようなことがないように考慮されたものがあるということになる.飯森氏ご指摘のようにアプリケーションによって異なる結果が出るわけだから,どのアプリケーションでテストするかで異なってくる.また,同一環境,同一アプリケーションであっても結果は異なってくる.例えば Photoshop についてテストすることはできるのであるが,同一マシン環境でも Photoshop へのメモリ割り当てによっては違った結果になるかもしれない.割り当てメモリ値はほとんどのユーザで異なると思われるので,テスト結果に一般性を持たせるには少々考えてから実行しないといけない.また,ユーザは通常一種類のアプリケーションだけを実行するとは限らない.

そのようなわけで,アプリケーションについては各自がよく使用するアプリケーション類を用いて各自のマシンでテストするのが一番であろう.山本氏からは,氏がテストされたディスクキャッシュ値が及ぼすアプリケーション実行速度への影響について公開されたページ等をご紹介いただいた.

1・Disk cache容量についての考察
2・アプリケーションとDisk cache容量についての考察

氏の実行されたテストによれば,そのアプリケーションについてはディスクキャッシュを多く取った方が良い結果が出ている.飯森氏のご指摘から類推すれば,アプリケーションによっては異なった結果も出ることがあるかも知れない.私にはそのあたりはよく分からない.(山本氏は,氏の環境にご注意いただき,一般性はないかも知れないとお断りである)貴重なデータであるので,飯森氏のご指摘と併せてご参照願いたい.



● 9600 で起動しない事例


坂本氏からお知らせいただいた.氏は PowerMacintosh 9600/233 のメモリ増設に伴い漢字Talk 7.5.5 から Mac OS 8.1 にシステムアップデートした.ハードディスクを初期化後 Mac OS 8.0 をインストールし, Mac OS 8.1 アップデートしたところ,正常に起動できない障害が起きた.機能拡張読み込み前にフリーズする.他の 2 台でも同様だそうだ.

システム CD から,また shift 起動では起動するが, Mac OS 基本にして起動すると起動できない.コンフリクトかというと,バックアップ MO から起動することからそのようには考えられない.PRAM をクリアして SCSI チェーン上に別のシステムがあれば起動する場合がある.

過去に本データベースの 4400 での Mac OS 8.1 起動時の問題に類似しているように思えることから 4400 での回避法を行ったが効果はなかったそうだ.

参考:
98/1/31 項目 " Mac OS 8.1 : 4400 起動時の問題"
98/2/16 項目 " Mac OS 8.1 : PRAM クリアしないと立ち上がらない"
98/2/17 項目 " Mac OS 8.1 : Tanzania 使用機種での起動時のクラッシュ"
98/2/20 項目 " Mac OS 8.1 : Tanzania 使用機種での起動時のクラッシュ(継続)"
98/2/23 項目 " Mac OS 8.1 : 起動時のクラッシュ:アップルメニューオプション"
98/3/19 項目 " OS 8.1 / 4400 起動問題"
98/5/1 項目 " Mac OS 8.1 / 4400 の問題"
98/5/29 項目 " 4400 : OS 8.1 で起動しない:回避法か?"
98/6/20 項目 " 4400 の OS 8.1 起動問題: Drive Setup 1.5 で回避か?"
98/6/23 項目 " Mac OS 8.1 での 4400 の起動問題(ここまでのまとめ)"
98/6/26 項目 " Tanzania 基板のメモリスロット使用順に関する起動時クラッシュ"
98/6/26 項目 " 4400 /Mac OS 8.1 の起動問題: Apple の説明"
98/7/23 項目 " Mac OS 8.1 : 4400 の起動問題:TIL "
98/8/24 項目 " Power Macintosh 4400 Update 1.0 "



TechTool Pro 2.5 日本語版アップデータ


Mac OS 8.6 に対応し,ディスクの最適化(オプティマイズ)機能が加えられた.以下に "アップデータについて" に記された内容を記す.

●インターフェース
・シンプルインターフェースを追加.
・Caps lockキーの警告を追加.(シンプルインターフェース,スタンダードインターフェース)
●テストパネル
・ファイルとディスクの最適化機能の追加.(最適化)
・初期設定項目に"自動修復"オプションを追加.
・新たなエラーコードを大量に追加.(ドライブ)
・USBフロッピーディスクドライブに対応.(フロッピー)
・ボリューム名ではなくドライバの情報を表示.(ドライブ)
・カスタムアイコンが設定されたドライブの表示を可能にした.
 (エキスパートインターフェース:ファイル構造,Finder情報,メディア検査,ファイルの復活,最適化,ボリューム構造)
・修復機能の速度の大幅な向上.
・カスタムアイコン項目で"アイコン"リソースのチェックを追加.(Finder情報)
・印刷ルーチンを改善.
・メモリの物理配置を表示.(RAM)
・「確認と修復」機能を強化.(ボリューム構造)
・エラーリストに「表示」ボタンを追加し損傷したファイルを表示.(ファイル構造)
●コントロールパネル
・空にしたごみ箱のファイル復活機能を追加.(Trach Cache)
・ボリューム構造を記憶,比較する機能を追加.(診断)
・特定時刻にプロテクト情報を更新する機能を追加.(Protection)
・コントロールパネルの機能とデザインを変更.
・コントロールパネル初回起動時にシリアル入力が必要.
・最終更新日の表示を追加.(Protection,診断)

TechTool Pro はハードウェアテストが組み込まれている点が他の診断ユーティリティと異なり,特色となっている. TechTool Pro を他のディスクユーティリティと混同してはいけないだろう. TechTool Pro はディスクユーティリティ機能も持った独自の総合 Macintosh 診断ユーティリティである.

TechTool Pro には,独自の PRAM クリア, Desktop 再構築機能がある.通常の PRAM クリアやデスクトップ再構築では不十分な場合,それ以上の内容までクリアできる.そのようなクリア自体は TechTool Pro を使用しなくても可能であるが, PRAM クリアはそれを手軽に行えるし,デスクトップ再構築では Finder コメントを別に待避させて行うために Finder コメントを消さずに済む.これは便利な機能であるが,何らかの障害が発生していたり,対応バージョンによっては機能が正常に動作しない場合があるので頼り切りになるわけにはいかないだろう.同様の機能を提供する他のユーティリティソフトでも同様である.



● TechTool Pro 2.5.1 の最適化機能


TechTool Pro 2.5 日本語版アップデータによってアップデートされたバージョンは 2.5.1 となる.

アップデータはアップデート時に機能拡張,コントロールパネル類がシステムフォルダ以外の場所に待避されている場合でもシステムフォルダを変更せずに待避された古い機能拡張類をアップデートするようにできている点を評価したい.このようなハードディスク診断修復ツールの類のものの中には大量にシステムフォルダに機能拡張類をインストールするものがあるが,それは考えものである.本ユーティリティでも機能拡張フォルダに "Microsoft OLE Extension" ほかを置くようになっているのだが,アップデートの際に別にユーザが待避させている場合は問題ない.

最適化機能についてそれら機能拡張類は必要なく,アプリケーション単独で使用できる.また,最適化は起動ボリュームに対しても行える. TechTool Pro 2.5 のプログラムをメモリに読み込んでから, Finder ほか使用中のファイルを終了させて,メモリ上の最適化プログラムを実行する.これは起動ボリューム以外を対象にしても同様である.

実行後, TechTool Pro を終了させると再び Finder 他が読み込まれる.しかし,システムファイルの多くの部分(コントロールパネルと機能拡張の一部,コントロールバー項目など)が読み込まれないままになるので完全な復帰はできない.最適化後には再起動が必要である.また,再読込後,デスクトップ不可視ファイルの読み込みに失敗するのか,ファイル類のアイコン表示に異常が出たケースがあった.起動ボリュームなどに対しても行える機能はあくまでも別ボリュームから立ち上げる必要を無くしたものであると認識すべきである.

最適化は断片化したファイルをいったん空き領域に連続した形で待避してから書き戻すようだ.そのため,大きいファイルが断片化している場合,最低でもそのファイルの容量と同じ「連続した」空き容量がなければならない.例えば, 400MB のディスクイメージファイルがある場合, 400MB 以上の連続した空き領域が必要である.ハードディスクの空きが少ない場合や,大きいファイルがある場合,このプログラムはほとんど実用にならないのではないだろうか.最適化後のファイルのレイアウトの仕方がどうなっているのかはよく判らなかった.

最適化を実行してもボリューム作成日は修正されない.ボリューム作成日を参照するようなプロテクトのフォントでも問題はないだろう.しかし,アンカーファイルを移動するかどうか私にはそのようなファイルがないので判らなかった.プロテクトのあるアプリケーションやフォントなどを使用している方は本機能の実行については慎重になっていただきたい.また,試験的に使用している間にアプリケーションが終了できなくなることも起きている.

前項でも書いたように TechTool Pro は Macintosh の総合診断ユーティリティである.ディスクの最適化機能のみを取り上げてそれだけで TechTool Pro を評価するのは片手落ちであることを十分ご考慮いただきたい.




[ 99/7/18]



●仮想記憶とディスクキャッシュの最適値


7/14 項目 "よもやま:最近の私のメモリ関係の設定値" 公表以来,いろいろなご意見をいただくようになった. 7/14 項目はお読みいただいたように,私の体感的な印象(よく言えば感覚的経験)に基づいた設定値であった.それでいいと思っていたし,新たに確かめる必要もないと思っていた(つまり自分の感覚に自信はあった)のだが,よもやまとはいえ,本ページの影響が少なくないことを考慮して間違ったことを書いていてはいけないと思い,実際に計測してみた.

以下,「仮想記憶」と「ディスクキャッシュ」の設定をいくつか組み合わせて,効果が反映しやすく計測しやすいと思われた「起動時間」と「コピー時間」について手動計時してみた.マシンは PowerBook G3 Series 300MHZ 192MB Mac OS 8.6 HFS+ である.仮想記憶は HFS 専用パーティションに設定している.マシンは通常私が使用している状態としたが, AppleTalk は切った.192MB RAM 搭載であるが, RAM ディスク,ATMキャッシュなど差し引くと,実際に使用できる実メモリは 174 MB である.


「仮想記憶設定値」

・仮想記憶オフ (174MB 使用可能メモリ)
・仮想記憶オン/最小設定値 (175MB:174実メモリ+1MB)
・仮想記憶オン/最適範囲内最大設定値 (260MB:174実メモリ×150パーセント)

「ディスクキャッシュ値」

・128K(設定可能最小値)
・2016K
・3008K (私の設定値)
・4000K
・5568K (初期設定値)


起動時間は再起動(ウォームスタート)し,起動音がした時から,起動項目フォルダ内の項目の実行終了までの時間を計測した. Finder コピーについては,大小いろいろなファイルが 549 項目入っている 46.5MB のフォルダをコピーした.また,参考に Speed Doubler を使用した場合をいくつか計測している.

以下,結果である.単位は秒.数値が小さいほど高速.細かく解析する必要のない方は以下の表をとばして,後のグラフ化した図を参照した方が解りやすいだろう.

ディスクキャッシュ値
仮想記憶オフ (使用可能メモリ174MB)
仮想記憶オン+1MB (175MB)
仮想記憶オン150% (260MB)
 
起動時間(秒)
コピー時間(秒)
起動時間
コピー時間
起動時間
コピー時間
128K
163.66 42.29 167.57 43.77 167.45 43.67
2016K
104.41 41.64 99.74 45.19 100.32 41.34
3008K
97.51 34.50 98.04 33.26 98.18 34.39
4000K
95.96 37.22 97.66 37.20 97.43 36.56
5568K
97.13 34.95 98.18 35.79 96.12 35.32

次は Speed Doubler 使用時.(- は未計測)

ディスクキャッシュ値
仮想記憶オフ (使用可能メモリ174MB)
仮想記憶オン+1MB (175MB)
仮想記憶オン150% (260MB)
 
起動時間(秒)
コピー時間(秒)
起動時間
コピー時間
起動時間
コピー時間
128K
134.59 62.91 - - - -
3008K
96.35 46.31 97.68 45.34 97.25 45.98



Excel でグラフを作成してみた.起動時間とコピー時間とにそれぞれ分けて二つのグラフになっている.実線で結ばれた 3 点が同一のディスクキャッシュ設定値であり, 3 点の違いは仮想記憶の設定の違いを示している.高さが低いほど高速.

Chart1 Chart2


「分析」

・仮想記憶設定とディスクキャッシュ間に相関は見られない.
・仮想記憶は切った方が速い場合が多いが,その差は大変小さく,場合によって逆転がある.
・ディスクキャッシュを最小に設定した場合,起動時間とコピー速度いずれも明らかに遅い.
・ディスクキャッシュ 2000K-5568K 間で,起動時間に差はほとんどない.
・ディスクキャッシュ 2000K のコピー速度の成績が大変悪い.(2000K で 128K より成績が悪い場合については複数回計測し直して確かめている)
・コピー速度は ディスクキャッシュを 3000K より大きく取ると差は小さいながら逆に遅くなる.
・ Speed Doubler を使用すると,起動時間についてディスクキャッシュが少ない場合でもかなりの改善があるが,ディスクキャッシュをある程度設定するとあまり差がなくなる.
・ Speed Doubler のコピー機能を使用すると 3-5 割程度コピー速度低下が顕著となる.


「結論」

・仮想記憶の設定値による差はほとんど無視できる程度である.従って,計測値の中では仮想記憶は 150 パーセントの設定が有効である.
・ディスクキャッシュは 3000K 程度が効果的である.
・ Speed Doubler のコピー速度低下は著しい.

全体として,私がこれまで書いてきたことを概ね確かめることができた. Speed Doubler のコピーについては,常日頃使っていて感じていたような結果となった.通常のコピーではこのような結果となったが,私は同期や差分コピーを併用すると全体としては Speed Doubler を使用した方が(かなり)速いと考えている.

これらの結果については,あくまでの私のマシンの場合であることを断っておく.G3 マシンより以前のマシンで仮想記憶を用いると,本結果とは著しく異なった結果が出るはずだ.G3 マシンでも,バックサイドキャッシュの値によっては違った結果となるかもしれない.(私のマシンは 1 MB)

仮想記憶の設定で差が出ないと書いたが,それはここで計測した機能についてである.仮想記憶を使用すると必ずハードディスクへの書き込みが起きるわけだから,その時間は確実に遅くなるはずだ.しかし,それでも G3 マシンでは仮想記憶を使用する方が有益な時代になったと言える.(仮想記憶をオンにした場合には障害が発生するアプリケーションや機能があることも十分に踏まえて参照いただきたい)

ディスクキャッシュは起動時間,コピー速度以上に他の Finder 操作への影響があるが,それは今回計測していない.(計測が簡単でないため.ただ,あまり今回の結果とかけ離れたものにはならないだろう)




[ 99/7/17]



● Netscape Communicator:Internet Config 使用でメール設定に異常(継続)


7/14 項目 " Netscape Communicator:Internet Config 使用でメール設定に異常" について,より詳しく松瀬氏からお知らせいただいた.

Netscape Communicator で Internet Config を使用するとした場合に, Communicator のメール機能を使おうとすると, Communicator のメール設定が正しく行われない場合があることは 7/14 項目の通りである.このような場合にメールを使用してサーバとの間で送受信を行おうとすると,エラーが発生したり,設定することができないという障害が起きるそうだ.

ユーザー名が空白になる場合には「サーバーの設定が出来ていません」といったダイアログが出て設定終了できない.ユーザ名を記入すると設定を閉じることができるが,再び設定を開くとそのたびに Internet Config (インターネットコントロールバーで設定した設定)が読み込まれ,またユーザ名が空白になってしまうのだそうだ.



●ディスクキャッシュの設定値,フォントキャッシュなど


前回 7/14 項目 "よもやま:最近の私のメモリ関係の設定値" 内のディスクキャッシュの設定値について,何人かの方からメールをいただいている.

前回項目に追記したように,松岡氏からは音楽関連プログラムなどリアルタイム処理が必要な場合,ディスクキャッシュは最低に設定するべきであるとお教えいただいた.

福岡氏からは Photoshop の処理とディスクキャッシュとの関連性についてお教えいただいている.氏が Photoshop 3.0 バージョンを使用していた頃試したところ, Photoshop が一時書き込み(Photoshop用仮想記憶スクラッチディスクへの書き込み)に際して,キャッシュが影響することが判った.そのような場合,ディスクキャッシュを大きく設定していると,まとめて書き込むことになり,一時的に中断し作業に影響することがあったそうである.

例えば,スタンプツールを使用するときに影響が大きい.それ以来氏はディスクキャッシュを最小にするように設定なさっているそうである.しかし,氏はマシンの処理能力,ハードディスク性能ほかの影響によるため,今のマシンならさほど影響ないとお書きになっている.

松瀬氏は, Finder のウインドウ表示などにディスクキャッシュが影響するほか,コピー速度に影響するとお教えくださった.大きく取ることで目に見えてコピー速度が速くなるそうだ.また, Mac OS 8.1 までのフォントキャッシュについて誤解しているユーザがいるのではないかと仰っている.

フォントキャッシュをディスクキャッシュのように理解しているとすればそれは少し違っている. Mac OS 8.1 までのフォントキャッシュは,画面表示またはプリントする際に QuickDraw が展開した TureType のアウトラインデータをディスクに保存するものであって,メモリに読み込むものではない.

フォントキャッシュは有効な場合もあるが,かえって不都合を起こす場合も「多々」あり,私は使用していなかった.私の場合, ATM フォント以外は Osaka 以外使用しないようにしていたことや, PostScript プリンタ出力が主であったことなどあって,もともと必要がなかったこともある.しかし,フォントキャッシュファイルのありかた,フォントキャッシュデータの記録方式自体に当初から疑問というか不満があり,とにかく使わなかった.(もっと書かせていただければ,アップルの開発者の方々には申し訳ないが,私は怒りを感じていた.すいません.)アップルの方が Mac OS 8.5 出荷時にフォントキャッシュのあり方を変更したことについて,フォントキャッシュを使用することにより場合によっては遅くなる場合があったと認められたのは,私には正直に思え,技術者の誠意を感じたものだ.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) :Apple DVD Player がドライブを認識しない


MacInTouch 99.7.15 はApple DVD Player について,ハードウェアが見つからないというメッセージ( "必要なハードウェアがないため,Apple DVD Player は開けません" )が表示される場合があることについて投稿を紹介している.

投稿者はサウンド設定について確認する必要とケーブルの接触不良を可能性としてあげている.サウンド設定については投稿者は出力をサードパーティ製カードにした場合 DVD Player は内蔵サウンドを選択した場合に使えるだろうとしている.また,ケーブルについては,ドライブ本体とマザーボードとの間のケーブル接点がはずれている可能性を言っている.



● |←→| □Move&Rename


ファイル共有で使用される不可視フォルダ.




[ 99/7/14]



● Netscape Communicator:Internet Config 使用でメール設定に異常


松瀬氏からお教えいただいた. Netscape Communicator で Internet Config ( インターネット設定機能拡張) を使用する設定にすると,メールサーバの Mail server user name が空になってしまい, Outgoing mail (SMTP) server がサーバー名となり, Incoming mail server がユーザ名となってしまうそうである.
(Communicator 4.08, Internet Config 2.0.2)

私は Communicator 4.6 で試してみたが, Incoming mail server がユーザ名となることが確認された.この部分がアカウントを指すだけだとすると問題は起きないかも知れないが,私は Communicator のメールを使用した経験が皆無に近いので,このことが障害を発生させるのかどうかまではよく分からない.



● Netscape:Profile Manager によるファイル削除(継続)


7/8 項目 "Netscape Communicator 4.6x: MacFixIt の Profile Manager に関する警告" に記された, Netscape の Profile Manager によるファイル削除について,松瀬氏から, Netscape 3.0x までの設定がある場合, Communicator 4.5 を起動することでもプロフィールが削除されたことがあるとお知らせいただいた.( MacFixIt では 3.0x から 4.0x アップデート後, 4.5x を挟まずに 4.6x アップデートして User Profile Manager でプロフィールを削除した場合に問題が起きるとされている)

Navigator 3.ox までの設定があると Communicator を起動した場合に自動的にプロフィールが複数あると認識してしまうようで,起動時に表示されるダイアログで複数表示されるため片方を削除すると両方とも削除されたそうである.プロフィールを何度作り直しても同じ結果になったそうだ.

松瀬氏は, Navigator と Communicator の設定を全て初期設定フォルダから移動してから Communicator を起動することにより,プロフィールがひとつしかない状態で正常に認識され,起動時に選択画面の出ない状態になったそうである.



● Mac OS 8.6:バルーン表示でのマイナーバグ


Mac OS 8.6 のバルーンヘルプをオンにして, File Exchange コントロールパネルの "PC Exchange"または,インターネットコントロールパネルの "詳細設定" の "ヘルパー" で,ファイルを選択して "変更" ボタンを押し,さらに,タイプの "選択" ボタンを押してナビゲーションサービスを出し,ショートカットボタンをクリックするとハングする.

Apple でもこの問題を確認して調査中である.確認されているのは上記の状況であるが,他の状況でも発生する可能性もあるかも知れない.そのようになった場合は command+option+esc で抜けられるが,マシンは再起動した方がよい.



● Sherlock:-30516 エラー


Apple は Mac OS 8.6 の Sherlock 2.1-J での索引作成時に起きる -30516 エラーに関して調査中だそうだ.



● PowerBook G3 Series など:バッテリ充電表示


PowerBook G3 Series, PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) のメインバッテリの LED 充電表示とコントロールバーやメニューバーの充電表示が一致しない場合がある.(バッテリ本体の充電表示では充電されていることになっているのに,メニューバーでは稲妻マークが出るなど)

これは双方の充電の状況を知る方法が異なるからである.バッテリ本体はバッテリの電圧だけを測定するのに対してコントロールバーでは電圧と電流の両方から把握するらしいのだ.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : PC カードからの起動はできない


PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) では PC カードを利用したストレージからの起動はできない仕様となっている.



● iMac 333MHz の処理待ち: Apple Tech Info Library での告知


TIL: 31023 : iMac 333MHz: Periodic "pauses" during normal use

Apple が Apple Tech Info Library でも iMac 333MHz で起きる処理待ちについて文書を公開している.内容的に新しいものは何もない.

私は Apple は 2 週間程度で修正プログラムを用意できるだろうということを聞いている.



● FAQ: iMac の Finder 文字化け


Q :

iMac を起動するとメニューからファイル,フォルダ名まで何もかも文字化けする.文字間が開いている場合もある.ハードディスクを初期化してシステムをクリーンインストールしたが直らない.

A:

仮想記憶を切ることで改善される.



●よもやま:最近の私のメモリ関係の設定値


「 ディスクキャッシュ」

ディスクキャッシュはどの程度がよいのかはっきり分かっていない.実メモリを数百 MB 搭載するなどということが一般にもあまりなかったころは,ディスクキャッシュ設定限界まで可能な限り大きく設定するようにしていた.しかし,実メモリをたくさん搭載することが多くなった現在では,それではあまりにもキャッシュ量が多いように思っている. Apple が推奨する実メモリ 1MB 当たり 32K という設定では キャッシュが多すぎて無駄な場合もあるのではないかと思う.

以前から私は 3000 K 前後に設定している.最近 4000 K に設定してみていたのだが,違いは感じなかったので 3000K 前後に戻した. 3000 K という数字を出したときは,いろいろ比較してみて最適だと思えた容量であったのだが,それは数年前であった. 4000 K ではいろいろテストしているわけではないので,いいかげんな感想にすぎない.

Photoshop を使用する際にディスクキャッシュを最低にした方がよいと言われることもあるようだが, Photoshop の以前のバージョンのころのことで,それはずいぶん古い話だと思っている.最近のバージョンでディスクキャッシュと Photoshop の間で不都合が出た経験は全くなく過去にもそのようなことは経験していない.(仮想記憶と障害を起こしたことが Photoshop の古いバージョンではあったが,) ディスクキャッシュを最小にすべきだという意見には同意できない. Photoshop のマニュアルに書かれているディスクキャッシュの設定の意味はよく分からないが,これは,メモリが少ないのにディスクキャッシュにメモリを割り当てて, Photoshop にメモリ割り当てしないとパフォーマンスが悪くなるということではないのだろうか.

また, Mac OS 8.5 でディスクキャッシュに問題があると一部で噂されたことがあるが,私はひとつも確認することができず,通常の仕様のマシンで根拠のある話とは思えなかった.ディスクキャッシュを適切な値で使用することは明らかにマシンパフォーマンスを向上させる.

「 RAM ディスク」

RAM ディスクについてはこれまでも何度か書いたことがある.

最近のシステムでは標準の RAM ディスクでもシステム終了時に自動保存してくれる機能があるので,私はシステム標準の RAM ディスクの機能を用いてきている. RAM ディスク作成ユーティリティも各種あり,それらのうちの一つを使用していた時期も過去にはあったのだが,不安定な場合を何度か経験して以来,何年か前にシステム標準のものに乗り換えた.ただし, PowerBook G3 Series でマシンクラッシュ時に保護されないということはここで発表した通りである.そのことは Apple Tech Info Library でも公表されたが,その記載内容に納得できない点がある.私にはそこに書かれているような再起動時にテンポラリファイル( 存続型 RAM ディスクのことと思われる)が作成されている事実があるとは思えない.また,最近の他の機種でシステム標準の RAM ディスクがどれほど堅牢なものかまではよく知らない.

参考:
4/30 項目 " PowerBook G3 Series :リセット時の RAM ディスクの内容"
TIL: 24752同日本語版

PowerBook を使うようになるまでは RAM ディスク容量は 5-6 MB 程度で, Netscape の初期設定フォルダのみを入れていた. PowerBook を使用するようになってバッテリ駆動時間を延ばすために ATOK12 のユーザ辞書と標準辞書も入れるようになり,現在では 17 MB 程度に設定している.

クラッシュ時に RAM ディスクの内容が保護されないので ATOK12 の環境設定ではシステム辞書だけを RAM ディスクのものを参照するようにしている.ユーザ辞書については電源アダブタ使用時にハードディスク上のものを参照させるよう設定し,バッテリ駆動時のみ RAM ディスクを参照するように設定し直している.(ファイル・シンクロナイズを使用して同期させている) Mac OS 8.5 からはフォントキャッシュが変わったためハードディスクアクセスを完全に無くすことはできないだろうが,かなり少なくできる.

RAM ディスクも大変有益な機能であるので,使用されたことのない方は一度お試しになってはどうだろうか.

「仮想記憶」

仮想記憶は Mac OS 8.1 から相当改善された.それでも 604 や 603 チップ搭載機種では仮想記憶を使うとマシン速度を低下させてしまう. G3 マシンでは私の場合(PowerBook G3 Series 300MHz)速度低下がほとんど感じなくなる程度であるので,仮想記憶を使う方がメリットがあると思い始めた.(ただし,私は仮想記憶専用パーティションを作成している)

仮想記憶は設定可能な最低容量に設定する(実メモリで使用可能な容量+ 1MB )と長く言われてきた.私も何度かそのように書いている.しかし,実は仮想記憶は実メモリの 1.5 倍までの設定を想定して最適化されている.

そのため,私は PowerBook G3 Series を使用し始めてからこれまでにいろいろ試してきたのであるが,現在では 1.5 倍の設定でほとんど問題ないと思うようになった.私のマシンは 192 MB 搭載であるが,使用可能な内蔵メモリは 170 MB 程度に表示されるため,260 MB に設定してきた.

最後に書くように現在は切って使わざるをえなくなっているのだが,仮想記憶を使用していた期間よりも切って使用している方がいろいろと不都合がある.それは,一般にいわれているように,仮想記憶を使った方がマシンが安定するということではない.そのようなことはまだ経験していない.また,メモリリークについて仮想記憶を使用すると起きなくなるということは間違いである.仮想記憶を使用してもメモリリークは完全には改善されない.(メモリリークは Netscape などのインターネットアプリケーションのバグであり, Mac OS の問題ではないというのが Apple の見解である)

仮想記憶を使った方が不都合がないと私がいうのは単に使用できるメモリ量が増えるということである.使用可能メモリ量が多くなり,なおかつ,アプリケーション個々の使用メモリ量が節約されるのでアプリケーションのメモリ割り当てを多くすることもできるし,より多くのアプリケーションを同時に立ち上げることができるということである.

私の場合,授業で Photoshop, Illustrator などのアプリケーションを同時に立ち上げて説明する必要がある.そのため,仮想記憶を切っていると, 192 MB ではメモリが足りなくなることが往々にしてあるのだ.ただし,仮想記憶オンの場合,アプリケーションを多く立ち上げることで困ることがなかったかというとそうでもない.特に Illustrator を起動したときに FCB 348 の制限から機能をフルに使用できないということがよく起きる.(これは次期 OS バージョンで修正されるかも知れない)

参照:
98/6/16 項目 "開くことのできるファイルの数"
99/1/28 項目 "Tech Info Library :フォント数の上限"
99/6/22 項目 "同時に開けるファイル数制限"


仮想記憶はいくつかのアプリケーションほかで障害が発生する.そのような場合には使用できない.通常は設定しておき,そのような使用が予想される場合は command キーを押しながら起動すると仮想記憶を切ることができるので,そのように使う事もできるだろう.

私の場合だが,最近バックアップのために購入した Flip disk が仮想記憶を使用するとコピーエラーが発生するために,残念だが現在は仮想記憶を使っていない.( Flip disk のマニュアルにも明記されている.買ってから知った.)そうでなければ, 1.5 倍に設定して使いたいところだ. Flip disk は 2400 で認識されない不具合も私の場合は起きている.そのために Flip disk 以外の方法(製品)を考慮中である.しかし,バックアップは大事なので, Flip disk を使用してバックアップする方法を採っている間は仮想記憶を使用できない.(それまではネットワーク上の他のマシンに接続された MO とハードディスクに取っていたのだが,速度の点で PC カードでの直接接続によるバックアップに変えたわけだ)



追記:
ディスクキャッシュの設定値について松岡氏から MIDI などリアルタイム処理の必要なアプリケーションでは最小に設定する方がよいとご指摘いただいた.また,松岡氏は QuickTime による再生でも同様のことが言えるかも知れないと仰っている. QuickTime 再生の際のコマ落ちなどがある場合はディスクキャッシュの値も確認し,少なくしてみるとよいかもしれない.




[ 99/7/11]



●ヘルプビューアと&


TIL: 31030 : Mac OS 8.6: Apple Help Viewer 1.2.1 Fails To Open

起動ボリューム名に "&" (アンパーサンド) を使用していると Mac OS 8.6 のヘルプビューア 1.2.1 は起動ディスクを認識できなくなり HTML によるヘルプファイルの位置が分からず,メニューからヘルプを開くことができないという内容.

ヘルプビューアは Mac OS ヘルプを表示するアプリケーションである.あまり知られていないと思うが, Macintosh OS ではファイル名等にアンパーサンドを使用するのは要注意である.この問題に限らず,障害が発生することがあると私は考えている.実は私はアンパーサンドで問題が起きることがあるという項目を本ページ用に作成していたのであるが,公表しないままになっていたものである.

追記:
松瀬氏からファイル名の先頭に "." (ピリオド) をつけないという注意点も書いてはどうかというご助言をいただいた.ファイル名先頭のピリオドで問題が発生することは過去にも何度か書いているので触れなかった.

参照:
98/1/5項目 "Global Village Toolbox の問題" 中の "ビギナーの方へ"




● RAM ディスク:設定値によってクラッシュ?


須田氏からお知らせいただいた.氏のマシンで, RAM ディスク容量を 6528 K に設定すると Macintosh 起動時にハピーマックが出たところでフリーズし,起動できなくなるそうだ.
(Performa 5410改-ロジックボード交換, 180MHz/136MB/1.6G HD, Mac OS 8.6 )

RAM ディスク容量の値がはどのように選択可能になるのか私(秋山)には分からない.以前は値を直接入力できたのに,今回 Mac OS 8.6 で試したところそれはできなくなっていた.本情報について,私は 6528 k にセットできなかったために確認することができなかった.須田氏は機種依存の可能性があるとおっしゃっている.



● Multilingual Internet Access: JIS キーボードが ASCII 配列になる?


田中氏からいただいた. Multilingual Internet Access をインストールした状態では JIS 配列の PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) 400 ( Mac OS 8.6 )のキーボードが ASCII 配列のようにモニタ出力される.

CD-ROM 起動時や,簡易インストールで Multilingual Internet Access を含まないようにインストールしたシステムからは正常に JIS キ配列で出力される.もちろん,ハードウェアリセット, PRAM クリア等では改善されない.

Multilingual Internet Access を削除するには Mac OS インストーラ からカスタム削除する.田中氏は JIS キーボードが ASCII キーボードになるのでむしろ助かっているとおっしゃっている.



● EGBRIDGE: shift 起動後にカナ入力となる


藤沢氏からお教えいただいた. EGBRIDGE を使用していて, shift 起動したときにキーボード配列の入力がカナになっていると,その後通常の起動時に EGBRIDGE 環境設定の配列がローマ字になっていても,カナ入力されてしまう.回避法は環境設定でいったんカナ入力になおして何かのキーから入力した後に再び環境設定をローマ字入力に設定する.

エルゴソフトでも確認し,次バージョンで修正すると回答されたそうだ.
( EGBRIDGE 10.0.4 PowerBook G3 Series 266/14, 192MB, US キーボード, Mac OS 8.6)



● Mac OS 8.6/ Blue & White G3:発行と引用での障害


久米田氏からお寄せいただいた. Blue & White G3 (350MHz 192MB) を Mac OS 8.5.1 から Mac OS 8.6 にアップデート後,発行と引用を使用したファイルでアプリケーションがクラッシュするようになった. Word 98 ではある日突然ファイルが開けなくなってクラッシュし, FrameMaker 5.5J では印刷を実行すると途中でクラッシュする.同じファイル,プログラムでも Mac OS 8.5.1 では発生しないので 8.5.1 に戻されたそうである.

私(秋山) は発行と引用は使っていなかったので,私の Mac OS 8.6 の環境 ( PowerBook G3 Series 300MHz) において Word 98 で試してみたが,問題は確認できなかった.



● Mac OS 8.5 と JLK のスローダウン


98/10/31 項目 "Mac OS 8.5 :スローダウンの原因:アップルメニュー内のエイリアス" 内で述べられた JLK 使用時にアプリケーション起動が数分かかるようになる問題について, Inagaki 氏から BeHierarchic を使用すれば,階層の深いエイリアスをアップルメニューに入れてもスローダウンしないようになったとお知らせいただいた. Apple Menu Options を外し,初期設定の Apple Menu Options Prefs も削除する必要があるそうだ.



● MacTools TrashBack と Application Menu Extension のコンフリクト


斉藤氏からいただいた. MacTools Pro5.0J の MacTools TrashBack (v.5.0.0J) 機能拡張と, Application Menu Extension (v1.0 Matthew Xavier Mora 氏作.メニューバーの左端にアプリケーションメニューを追加する) 機能拡張がコンフリクトを起こし,起動時に Finder の起動,終了が繰り返される.( Mac OS 8.5.1/8.6, G3DT 266 および PowerBook 5300cs )

MacTools TrashBack を Application Menu Extension より早く読み込ませることにより回避できるそうだ.



●障害の再現について


私が皆様からいただいたり,独自に入手した情報等についてはできる範囲では再現してみて確認している.確認できたものは問題ないのだが,上記項目のように,再現できない場合もある.しかし,私の環境で再現できないからといって,その障害は起きないということにはならない.障害が起きたマシンの環境を正確に再現することは原理的に不可能だからだ.

殊に, iMac や Blue & White G3 といった新しいアーキテクチャのマシンでは,それまでのマシンと事情が異なる.最近では PageMaker と Mac OS 8.6 との非互換について,報告されるような障害は私の環境ではほとんど起きなかったが, iMac 上で確認すると再現されることを確認した.

私が確認できる場合は広く障害が起きるということであると思うが,私が確認できない場合でも機種によって起きる場合があるということと,私はそこまで確認していないということをお断りしておきたい.



AppleCare 延長保証制度



PowerChute 2.0.3


Mac OS 8.5 に対応.アップデートは PDF 書類に記入して FAX で送る.無償アップデートは平成11年4月19日以降購入者.



Agax v1.3



[その他]
7/8 項目 " iMac の処理待ち: Apple の状況" については,原因について Apple から新たに情報を得たため,公開後に書き直している.





[ 99/7/8]



● iMac の処理待ち: Apple の状況


米国のユーザからの報告の増加により, Apple (米国) でもこの障害を認知し,現在原因等を調査中である.日本で示された一時的回避法を明示的にユーザに周知することはしていないが,ユーザ間では CD-ROM を入れる対策が一般化しつつあるようだ. Apple ではその方法か,Apple CD/DVD Driver 機能拡張を使用停止にする方法,または CD-ROM トレイを出したままにする方法を伝えているようだ.

障害の原因について, Apple は CD-ROM ドライブなどハードウェアによるものではないと断言している.ドライバの問題であり,ドライバを改善することで対処できる見込みであるらしい.(新しいドライブに対応できていなかったということか?)



● Microsoft Word 98:ディスクが一杯で保存できない:数式が壊れている場合


遠矢氏から, Microsoft Word 98 で数式エディタで作成した数式を含む文書を保存する際にディスクが一杯であるとして保存できない障害が発生することがあることについて,保存できない文書内の数式が壊れている場合にそのようになるとお知らせいただいた.その数式を削除したり,新規に作り直すことにより保存できるようになるそうだ.ただし,どの数式が壊れているか簡単に発見する簡易な方法はないそうである.

99/1/25 項目 " Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない"
99/2/11 項目 " Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない(継続)ほか,数式エディタのかっこ"

追記:
福井氏から壊れた数式の見分け方をお知らせいただいた.正常な場合,数式を選択すると下のステータスバーに「ダブルクリックして数式 3.0 オブジェクトを開く」と出るのに対して,壊れている場合は単に「オブジェクトを開く」としか出ないそうだ.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) :Epson プリンタと USB についての MacInTouch ほかの記事


MacFixIt 99.7.5 および MacInTouch 99.7.6 は PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) で USB 関連の障害(起動時にクラッシュしたり認識できない)が多く報告されていているとしている.障害は Epson の機能拡張にまつわる場合が多いとし,それらを外すことで解決すると報告されているそうだ.

Epson 関連については,本ページではすでに 6/15 項目 " Mac OS 8.6: Epson 製 USB プリンタ" において,それら機能拡張を外すようにという Apple の技術情報を紹介している.

MacFixIt 99.7.5 は Epson の USB-to-Parallel アダブタによるという投稿情報を紹介している.プリンタを接続していない場合も含めて,そのアダブタをいずれかの USB ポートに接続していると,両方の USB ポートが起動時に使えなくなるそうだ.

この問題についても Apple はすでに把握していて,すでに Epson に連絡しているという情報を私も得ている.



● Netscape Communicator 4.6x: MacFixIt の Profile Manager に関する警告


MacFixIt 99.6.30, 99.7.2 および 99.7.5 は User Profile Manager でプロフィールを削除した場合に他の多くのファイルを削除してしまうという投稿情報を追跡している.

削除するものは Netscape のフォルダ内の Plug-ins フォルダ以外の全てだとか,メールやブックマークだとかであるとしている. Netscape アプリケーションの入ったフォルダと同じ階層やデスクトップにある他の Netscape 以外のファイルが削除されるという情報もある.

Netscape 4.0 から追加された新機能であるユーザプロフィールに関して, Navigator 3.0x から Communicator 4.0x にパーソナルアップグレードする際,ユーザプロフィールが作成される.その際,それまでの設定が全て保存された "Netscape ト" フォルダのエイリアスと "User Profiles" が自動的に "Netscape Users folder" 内に作成される.

さらに Communicator 4.5,そして 4.6 に順次アップデートしていった場合,これらは問題なく受け継がれていくのだが, 3.0x から 4.0 アップデート後に 4.5 を間に入れずに 4.6 にすると,二重に User Profiles ができ, Netscape が初期設定について混乱すると投稿は説明している.

また, User Profile Manager とは関係ないようなのだが,システムフォルダをいくつかのパーティションに作成している場合で, Netscape の初期設定がそれぞれにある場合,アクティブでないシステムの側の初期設定が使用されている場合があり,それらシステムを捨ててしまうと意図せず Netscape の初期設定を削除してしまうというケースが書かれている.

このような場合に限らず,アプリケーションやシステムファイルのインストールについてはあらかじめ十分な対策があった方がよいだろう.私のページでは別のインストール用システムや検証用マシンを使うことをこれまで提唱し続けている.そこで書かれているようにすることでこれらの問題は全て回避できることだ.

参照:
ソフトウェアのインストール





[ 99/7/4]



● Norton AntiVirus:7 月定義ファイルで Type11エラー


Norton AntiVirus for Macintosh (最新 5.0.3)の 7 月分定義ファイルを使用してハードディスクなどをスキャンすると Type11エラーが発生するということが起きているようだ.

Symantec でも問題の発生を認めている.問題が解決されるまでは 6 月分定義ファイルを使用するようにと言っている.

追記:

本項目公表後, Symantec は FTP の定義ファイルを 7/3 付け(日本時間 4 日)で入れ替えたとアナウンスした.以下の FTP で入手できる.ぼげ氏によれば,インストーラの修正日は 7/2 付けとなっているそうだ.

Symantec FTP

Symantec 社は,それ以前のインストーラによってインストールした場合,機能拡張フォルダ内の "Norton AntiVirus Additions" フォルダを削除するようにと言っている.6/28 の定義ファイルを入手した場合は破棄されたい.



Ultra2 SCSI Card Firmware Update


Mac OS 8.6 で Adaptec 2940U2B SCSI カードを使用している Power Macintosh G3 で,パフォーマンスを改善し,大きいファイルの問題を減少させるとある.



●キャッシュの設定値の格納場所


Mac OS 8.1 までは PRAM に格納され,メモリコントロールパネルは起動時に PRAM を参照する. Mac OS 8.5 以降では初期設定ファイルを作成し,メモリコントロールパネルはそれを起動時に参照し, PRAM に記録する.従って, Mac OS 8.1 まではマシンの PRAM 設定値によって値が変わったが, Mac OS 8.5 以降では起動システム毎の設定値に従って起動される.



● Mac OS 8.6:ジグソーパズルの消失:TIL


TIL: 31025 : Mac OS 8.6: Jigsaw Puzzle not Installed

これまで何度かお伝えした Mac OS 8.6 でジグソーパズルが消失することについて, Apple Tech Info Library が公開された.原因,理由は書かれていないのでこれまでお伝えした以上のことは何も分からない.

引き続き使用したい場合は Mac OS 8.6 インストール時にアップルメニューから待避させておくことが書かれている.

参考:

6/13 項目 " Mac OS 8.6:フルインストール CD でジグソーパズルがインストールされない"
6/20 項目 " Mac OS 8.6:ジグソーパズルの消失は仕様?"



AppleShare IP Mail 6.2.1



AdobePS 8.6



(C) Akiyama Satoru



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