トラブル時の問い合わせ先,調べ方 トラブルの対処法(1) Tips & FAQs Macintosh News |
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トラブル時の問い合わせ先,調べ方
トラブルの対処法(1)
本項目は 98/6/14 項目冒頭に書いた内容を書き改めたものである.
とるべき基本的行動
トラブルが起きたり,操作法が分からないときにはいくつかとるべき方法がある.これらの方法のうちでなるべく他の人に迷惑をかけない方法をとり,自分自身で解決するようにしなければならない.といった方法があるだろう.
- 1.マニュアル,ヘルプ類をよく読む
2.インターネット上のメーカーのページを訪ねる
3.インターネットの関連ページで調べる
4.メーカーのサポートに電話かファックス,メールして尋ねる
5.製品を購入した販売店で尋ねる
6.周囲のユーザに相談する
7.雑誌,書籍で調べる
これらの方法でも分からない場合,インターネットではさらに次の方法が考えられる.ただし,インターネットの精神をご理解いただき,一方的に情報を消費する態度は慎まねばならない.これらのインターネットで尋ねる方法をとる際には,最初に書いたとるべき方法を試した上で行うべきである.最低限の自己努力なしに他に依存する態度はインターネットの利用について誤解があると言わねばならない.
- インターネット上で相談する
ML に参加して質問する(質問するためだけの理由で加盟するというような態度は慎むべきである)
fj.sys.mac などのニュースグループで質問する
Macintosh に関連した掲示板で質問してみる
Macintosh のトラブルについて質問を受け付けているサイトに連絡をとってみる
自分で解決する
トラブルは誰にでも起きる.コンピュータを有効に活用するためにはトラブル対処法に習熟することを避けて通れない.これは個人個人が習得すべきスキルであり,誰かに頼るべきものではない.誰かに頼れば,いつまでたっても同じ事を繰り返すことになる.
トラブルを克服するのに必要な能力は以下であろう.これらの習得を避けて人に頼るのは安易である.場合によってトラブルは自分のスキルを向上させてくれるものである.自己を向上させる機会であると捉えれば,未知のトラブルはわくわくすることだってないわけではない.
- ・コンピュータ等の一般知識と個々の製品知識があること
・トラブル対処の一般的知識とトラブル事例の知識があること
・実際の経験を積んでいること
・ある種のインスピレーション,創造性,および,洞察力,論理的思考
従って,基本的にトラブルについては自分自身で解決するように努力したい.ここで大切なことはトラブルを解消する方法やプロセス,考え方といった一般的な知識,経験を得ることである.長期的に眺めた場合,現在のトラブル回避にかける時間は将来への投資となって返って来るものだ.
ひとりではどうしようもない場合もあるかもしれない.そのような見極めができた場合はさっさとあきらめて調べることも必要だ.最初に行うことはマニュアルやヘルプを参照することである.また,メーカーのページを訪ねてみよう.これは自分自身でできることだ.
他の方法,問い合わせ先等についてはある程度の費用や,他の人の時間を要するものである.それらなしに行える方法(マニュアル/ヘルプ,メーカーページ)を多くの人が採ることで,結局は Macintosh に関連したベンダー,開発者,ユーザー全体のコストを下げ,ユーザー個々にも製品のよりよい開発,サポートの改善,それらの低価格化という利益をもたらすものである.
次からは実際の調べ方について触れていく.
1.マニュアル,ヘルプ類をよく読む
Macintosh を使う際にマニュアルは必要ないという意味のことが話されることがある.これは Macintosh のインターフェースが優れて直感的であることと,アプリケーション間でも統一がとれていることを比喩的に例えた話であるし,確かにそのような面はある.しかし,実際にはマニュアルを読むべきである.アプリケーションの詳しい操作法はマニュアルでしか分からない場合がある.ひとつのアプリケーションの習熟のためには必要なことである.
トラブル時や操作法が分からない時に最初にとるべき行動はマニュアルあるいはヘルプを参照することである.マニュアルにはたいがいトラブルに関する章がある. Macintosh にはトラブル克服のための専用マニュアルがついていることがある.これらを開いて,目次または索引から該当する項目がないか調べる.
また,マニュアルに記されていない事項がハードディスクにファイルとしてインストールされている場合がある.「お読み下さい」とか「 Read Me 」とか記されているファイルである.これらも参照したい.そうしたファイルが分からない場合は Sherlock の「内容で検索」を用いるとたどり着くことができるかも知れない.
操作法等についてはヘルプを参照することも有効である.ヘルプには検索機能があり,より効率的に必要な内容にたどり着けるだろう.普段からヘルプの使用法には慣れておきたい.
印刷されたマニュアルの不自由な点は検索ができないことである.トラブル時や何らかの操作法が分からない場合に全文を読み返すことはできない.このような場合,メーカーのページ上あるいは製品の CD-ROM 上にマニュアルの PDF ファイル等が配布または収録されている場合があるので,それらをハードディスク上に保存しておけば検索が可能となる.
2.インターネットのメーカーのページを訪ねる
製品が発売された後で発見された障害などはメーカーのインターネットのページで対処法等が記されていることがある.場合によってはアップデートプログラムが配布されていることもある.また,そこにはメールでの相談受付先が書かれている場合もある.
Macintosh の場合,アップル社がそのようなページを充実させる方針であるので訪ねてみるとよい.例えば以下のようなページがある.これらのページは大変有用な内容を保っている.
メーカーの電話などによるサポートが有限化,有料化する傾向があるが,こうしたメーカーの開設する Web 上のページの利用は無料であることも留意すべきである.
3.インターネットの関連ページ等で調べる
インターネット上にはメーカーのページ以外にコンピュータに関するたくさんのページがある. Macintosh に関するページはそれらのうちでも内容が充実し,数も多い.とりわけ,トラブルとそれを回避する方法に関する情報を提供するサイトは Macintosh 独特のものと言っていいと思う.他のコンピュータおよび周辺機器,ソフトウェアについてトラブルに関するページがないわけではないが,趣旨が全く異なっていると思える.他の領域ではクレーム,警告といった性格が強く,メーカーを揶揄するものあるいは自己防衛といった性格のものがほとんどである. Macintosh のトラブルを扱うページはトラブルを回避して Macintosh をよりよく使用することに重点が置かれているものが多い.また,ユーザーや開発者の連帯が強いのも特色である.
こうしたトラブルに関するページにはデータベースとして検索することを最初から目的としているものや,結果としてそのような使い方が有効なページがある.
これらのページを使用する場合は,誤情報が含まれている場合があることを常に注意した方がよい.誤情報ではなくても限定された情報が拡大して解釈されるおそれもある.メーカー確認がある情報は確実である.(メーカーが確認しない,あるいは解釈の異なる大変重要な情報もある.)
思いつくサイトをあげてみたい.
国内のものについて私が書くのは差し障りもあるのであまり触れないでおく.国内のものは情報が限定されているものが多く,また,信頼度,独自性,著作権の理解に関してより一層の改善が必要であろう.そうした中で大変優良なサイトもある.現在更新されていないのが残念である.私のサイトと共にあげてさせていただきたい.
- MacFixIt
The Complete Conflict Compendium
- "Sad Macs, Bombs, and Other Disaster" の著者であり, "The Macintosh Bible" のトラブルに関する章の担当者の一人である Ted Landau 氏のサイト.世界的に著名なページである.ユーザーからの情報のみならず,ベンダーや著名なプログラマなどからの情報提供もある.
ユーザーからの情報は時として誤情報が含まれる場合が少なくないので,情報が少し枯れたものを参照した方がよい場合がある.
MacInTouch
- コンフリクトデータベース.
- Ric Ford 氏と Rick LePage 氏の協同による 1985 年に私のページに先立つこと数ヶ月前に創始されたページで, Macintosh に関するニュースページの嚆矢である.著名なニュースページであるが,トラブル情報は充実している.情報の確度は高い.