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Description"CONTENT="Netscape Communicator:Internet Config 使用でメール設定に異常
Netscape:Profile Manager によるファイル削除(継続)
Mac OS 8.6:バルーン表示でのマイナーバグ
Sherlock:-30516 エラー
PowerBook G3 Series など:バッテリ充電表示
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : PC カードからの起動はできない
iMac 333MHz の処理待ち: Apple Tech Info Library での告知
FAQ: iMac の Finder 文字化け
よもやま:最近の私のメモリ関係の設定値
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[ 99/7/14]



● Netscape Communicator:Internet Config 使用でメール設定に異常


松瀬氏からお教えいただいた. Netscape Communicator で Internet Config ( インターネット設定機能拡張) を使用する設定にすると,メールサーバの Mail server user name が空になってしまい, Outgoing mail (SMTP) server がサーバー名となり, Incoming mail server がユーザ名となってしまうそうである.
(Communicator 4.08, Internet Config 2.0.2)

私は Communicator 4.6 で試してみたが, Incoming mail server がユーザ名となることが確認された.この部分がアカウントを指すだけだとすると問題は起きないかも知れないが,私は Communicator のメールを使用した経験が皆無に近いので,このことが障害を発生させるのかどうかまではよく分からない.



● Netscape:Profile Manager によるファイル削除(継続)


7/8 項目 "Netscape Communicator 4.6x: MacFixIt の Profile Manager に関する警告" に記された, Netscape の Profile Manager によるファイル削除について,松瀬氏から, Netscape 3.0x までの設定がある場合, Communicator 4.5 を起動することでもプロフィールが削除されたことがあるとお知らせいただいた.( MacFixIt では 3.0x から 4.0x アップデート後, 4.5x を挟まずに 4.6x アップデートして User Profile Manager でプロフィールを削除した場合に問題が起きるとされている)

Navigator 3.ox までの設定があると Communicator を起動した場合に自動的にプロフィールが複数あると認識してしまうようで,起動時に表示されるダイアログで複数表示されるため片方を削除すると両方とも削除されたそうである.プロフィールを何度作り直しても同じ結果になったそうだ.

松瀬氏は, Navigator と Communicator の設定を全て初期設定フォルダから移動してから Communicator を起動することにより,プロフィールがひとつしかない状態で正常に認識され,起動時に選択画面の出ない状態になったそうである.



● Mac OS 8.6:バルーン表示でのマイナーバグ


Mac OS 8.6 のバルーンヘルプをオンにして, File Exchange コントロールパネルの "PC Exchange"または,インターネットコントロールパネルの "詳細設定" の "ヘルパー" で,ファイルを選択して "変更" ボタンを押し,さらに,タイプの "選択" ボタンを押してナビゲーションサービスを出し,ショートカットボタンをクリックするとハングする.

Apple でもこの問題を確認して調査中である.確認されているのは上記の状況であるが,他の状況でも発生する可能性もあるかも知れない.そのようになった場合は command+option+esc で抜けられるが,マシンは再起動した方がよい.



● Sherlock:-30516 エラー


Apple は Mac OS 8.6 の Sherlock 2.1-J での索引作成時に起きる -30516 エラーに関して調査中だそうだ.



● PowerBook G3 Series など:バッテリ充電表示


PowerBook G3 Series, PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) のメインバッテリの LED 充電表示とコントロールバーやメニューバーの充電表示が一致しない場合がある.(バッテリ本体の充電表示では充電されていることになっているのに,メニューバーでは稲妻マークが出るなど)

これは双方の充電の状況を知る方法が異なるからである.バッテリ本体はバッテリの電圧だけを測定するのに対してコントロールバーでは電圧と電流の両方から把握するらしいのだ.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : PC カードからの起動はできない


PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) では PC カードを利用したストレージからの起動はできない仕様となっている.



● iMac 333MHz の処理待ち: Apple Tech Info Library での告知


TIL: 31023 : iMac 333MHz: Periodic "pauses" during normal use

Apple が Apple Tech Info Library でも iMac 333MHz で起きる処理待ちについて文書を公開している.内容的に新しいものは何もない.

私は Apple は 2 週間程度で修正プログラムを用意できるだろうということを聞いている.



● FAQ: iMac の Finder 文字化け


Q :

iMac を起動するとメニューからファイル,フォルダ名まで何もかも文字化けする.文字間が開いている場合もある.ハードディスクを初期化してシステムをクリーンインストールしたが直らない.

A:

仮想記憶を切ることで改善される.



●よもやま:最近の私のメモリ関係の設定値


「 ディスクキャッシュ」

ディスクキャッシュはどの程度がよいのかはっきり分かっていない.実メモリを数百 MB 搭載するなどということが一般にもあまりなかったころは,ディスクキャッシュ設定限界まで可能な限り大きく設定するようにしていた.しかし,実メモリをたくさん搭載することが多くなった現在では,それではあまりにもキャッシュ量が多いように思っている. Apple が推奨する実メモリ 1MB 当たり 32K という設定では キャッシュが多すぎて無駄な場合もあるのではないかと思う.

以前から私は 3000 K 前後に設定している.最近 4000 K に設定してみていたのだが,違いは感じなかったので 3000K 前後に戻した. 3000 K という数字を出したときは,いろいろ比較してみて最適だと思えた容量であったのだが,それは数年前であった. 4000 K ではいろいろテストしているわけではないので,いいかげんな感想にすぎない.

Photoshop を使用する際にディスクキャッシュを最低にした方がよいと言われることもあるようだが, Photoshop の以前のバージョンのころのことで,それはずいぶん古い話だと思っている.最近のバージョンでディスクキャッシュと Photoshop の間で不都合が出た経験は全くなく過去にもそのようなことは経験していない.(仮想記憶と障害を起こしたことが Photoshop の古いバージョンではあったが,) ディスクキャッシュを最小にすべきだという意見には同意できない. Photoshop のマニュアルに書かれているディスクキャッシュの設定の意味はよく分からないが,これは,メモリが少ないのにディスクキャッシュにメモリを割り当てて, Photoshop にメモリ割り当てしないとパフォーマンスが悪くなるということではないのだろうか.

また, Mac OS 8.5 でディスクキャッシュに問題があると一部で噂されたことがあるが,私はひとつも確認することができず,通常の仕様のマシンで根拠のある話とは思えなかった.ディスクキャッシュを適切な値で使用することは明らかにマシンパフォーマンスを向上させる.

「 RAM ディスク」

RAM ディスクについてはこれまでも何度か書いたことがある.

最近のシステムでは標準の RAM ディスクでもシステム終了時に自動保存してくれる機能があるので,私はシステム標準の RAM ディスクの機能を用いてきている. RAM ディスク作成ユーティリティも各種あり,それらのうちの一つを使用していた時期も過去にはあったのだが,不安定な場合を何度か経験して以来,何年か前にシステム標準のものに乗り換えた.ただし, PowerBook G3 Series でマシンクラッシュ時に保護されないということはここで発表した通りである.そのことは Apple Tech Info Library でも公表されたが,その記載内容に納得できない点がある.私にはそこに書かれているような再起動時にテンポラリファイル( 存続型 RAM ディスクのことと思われる)が作成されている事実があるとは思えない.また,最近の他の機種でシステム標準の RAM ディスクがどれほど堅牢なものかまではよく知らない.

参考:
4/30 項目 " PowerBook G3 Series :リセット時の RAM ディスクの内容"
TIL: 24752同日本語版

PowerBook を使うようになるまでは RAM ディスク容量は 5-6 MB 程度で, Netscape の初期設定フォルダのみを入れていた. PowerBook を使用するようになってバッテリ駆動時間を延ばすために ATOK12 のユーザ辞書と標準辞書も入れるようになり,現在では 17 MB 程度に設定している.

クラッシュ時に RAM ディスクの内容が保護されないので ATOK12 の環境設定ではシステム辞書だけを RAM ディスクのものを参照するようにしている.ユーザ辞書については電源アダブタ使用時にハードディスク上のものを参照させるよう設定し,バッテリ駆動時のみ RAM ディスクを参照するように設定し直している.(ファイル・シンクロナイズを使用して同期させている) Mac OS 8.5 からはフォントキャッシュが変わったためハードディスクアクセスを完全に無くすことはできないだろうが,かなり少なくできる.

RAM ディスクも大変有益な機能であるので,使用されたことのない方は一度お試しになってはどうだろうか.

「仮想記憶」

仮想記憶は Mac OS 8.1 から相当改善された.それでも 604 や 603 チップ搭載機種では仮想記憶を使うとマシン速度を低下させてしまう. G3 マシンでは私の場合(PowerBook G3 Series 300MHz)速度低下がほとんど感じなくなる程度であるので,仮想記憶を使う方がメリットがあると思い始めた.(ただし,私は仮想記憶専用パーティションを作成している)

仮想記憶は設定可能な最低容量に設定する(実メモリで使用可能な容量+ 1MB )と長く言われてきた.私も何度かそのように書いている.しかし,実は仮想記憶は実メモリの 1.5 倍までの設定を想定して最適化されている.

そのため,私は PowerBook G3 Series を使用し始めてからこれまでにいろいろ試してきたのであるが,現在では 1.5 倍の設定でほとんど問題ないと思うようになった.私のマシンは 192 MB 搭載であるが,使用可能な内蔵メモリは 170 MB 程度に表示されるため,260 MB に設定してきた.

最後に書くように現在は切って使わざるをえなくなっているのだが,仮想記憶を使用していた期間よりも切って使用している方がいろいろと不都合がある.それは,一般にいわれているように,仮想記憶を使った方がマシンが安定するということではない.そのようなことはまだ経験していない.また,メモリリークについて仮想記憶を使用すると起きなくなるということは間違いである.仮想記憶を使用してもメモリリークは完全には改善されない.(メモリリークは Netscape などのインターネットアプリケーションのバグであり, Mac OS の問題ではないというのが Apple の見解である)

仮想記憶を使った方が不都合がないと私がいうのは単に使用できるメモリ量が増えるということである.使用可能メモリ量が多くなり,なおかつ,アプリケーション個々の使用メモリ量が節約されるのでアプリケーションのメモリ割り当てを多くすることもできるし,より多くのアプリケーションを同時に立ち上げることができるということである.

私の場合,授業で Photoshop, Illustrator などのアプリケーションを同時に立ち上げて説明する必要がある.そのため,仮想記憶を切っていると, 192 MB ではメモリが足りなくなることが往々にしてあるのだ.ただし,仮想記憶オンの場合,アプリケーションを多く立ち上げることで困ることがなかったかというとそうでもない.特に Illustrator を起動したときに FCB 348 の制限から機能をフルに使用できないということがよく起きる.(これは次期 OS バージョンで修正されるかも知れない)

参照:
98/6/16 項目 "開くことのできるファイルの数"
99/1/28 項目 "Tech Info Library :フォント数の上限"
99/6/22 項目 "同時に開けるファイル数制限"


仮想記憶はいくつかのアプリケーションほかで障害が発生する.そのような場合には使用できない.通常は設定しておき,そのような使用が予想される場合は command キーを押しながら起動すると仮想記憶を切ることができるので,そのように使う事もできるだろう.

私の場合だが,最近バックアップのために購入した Flip disk が仮想記憶を使用するとコピーエラーが発生するために,残念だが現在は仮想記憶を使っていない.( Flip disk のマニュアルにも明記されている.買ってから知った.)そうでなければ, 1.5 倍に設定して使いたいところだ. Flip disk は 2400 で認識されない不具合も私の場合は起きている.そのために Flip disk 以外の方法(製品)を考慮中である.しかし,バックアップは大事なので, Flip disk を使用してバックアップする方法を採っている間は仮想記憶を使用できない.(それまではネットワーク上の他のマシンに接続された MO とハードディスクに取っていたのだが,速度の点で PC カードでの直接接続によるバックアップに変えたわけだ)



追記:
ディスクキャッシュの設定値について松岡氏から MIDI などリアルタイム処理の必要なアプリケーションでは最小に設定する方がよいとご指摘いただいた.また,松岡氏は QuickTime による再生でも同様のことが言えるかも知れないと仰っている. QuickTime 再生の際のコマ落ちなどがある場合はディスクキャッシュの値も確認し,少なくしてみるとよいかもしれない.



(C) Akiyama Satoru



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