Macintosh トラブルデータベース Archives |
Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL スケジューラ Blue & White G3:複数のキーボード接続時の起動時キーボードコマンド Adobe Acrobat Distiller 4.0 でのファイルサイズ増?: MacFixIt 防衛白書と犯罪白書 CD-ROM が AutoStart 汚染 CUDA チップとリセットボタン |
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今年は 8 月下旬から 9 月上旬にかけてチベットへ参ります.その間はお休みをいただきます.
[ 99/8/24]
先週あたりから "California" というウイルス警告が海外のメーリングリストで告知され始めている.早晩,国内にも流れ始めるかも知れない.これはデマであり,そのようなウイルスは存在しない.
● Illustrator 5.5 の起動問題: QuickTime 4 と AOL スケジューラ
8/15 項目 " QuickTime 4 と Illustrator 5.5" に関連して岡山氏からお知らせいただいた.Adobe Illustraor 5.5J の起動途中のフリーズの頻発に関して,氏の場合は AOL スケジューラを起動項目から外すことで改善されたそうである. QuickTime4.0 は残しておいて差し支えないそうだ.
AOL 4.0 インストール後に起動項目に入っていたもので, AOL 3.01以前と QuickTime 4.0との組み合わせで同様の問題が起きるかどうかは未確認とのこと.
● Blue & White G3:複数のキーボード接続時の起動時キーボードコマンド
TIL: 60461 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Multiple Keyboards, Shift Key During Startup
以下のような内容の Apple Tech Info Library である.
● Adobe Acrobat Distiller 4.0 でのファイルサイズ増?: MacFixIt
- Blue & White G3 では USB キーボードを接続している場合,起動時の初期化段階で機器を認識中にキーボードのキャップスロックキーライトが点滅する.複数の USB キーボードを接続している場合はこの初期化プロセスがやや長くなる.この初期化プロセスが終了する前にキーボードのキーを押しても無効である.キーボードのキャップスロックライトの点滅が終わってからハピーマックが現れるまでの間にキーを押すようにしなければならない.該当するキーコマンドは以下.
- shift :機能拡張他の無視
command:仮想記憶切
space:機能拡張類読み込み前に機能拡張マネージャ呼び出し
MacFixIt 8/20 は Adobe Acrobat Distiller 4.0 でファイル互換を Acrobat 4.0 にした場合, Distiller 3.02 で作成すれば 152K となるファイルが 2.2 MB となるという投稿中心の情報を紹介している.それらの中には Adobe でも確認していて修正中であるという情報もある.
私は Acrobat を常時使用しているわけではないので,確認してみたが,その範囲では指摘されているような現象は起きなかった.3.0 互換ファイルを Distiller 4.0 で作成した方がファイルサイズは大きかったし, 3.0 互換と 4.0 互換でのファイルサイズ増加の程度は 10 パーセント程度であった.
●防衛白書と犯罪白書 CD-ROM が AutoStart 汚染
大蔵省印刷局は "平成10年版防衛白書 CD-ROM 版" (98年11月発行)と "平成10年版犯罪白書 CD-ROM版"(99年2月発行)が AutoStart 9805 に汚染されていることを発表した.それぞれ少部数の発行(42および35枚)である.大蔵省印刷局では交換に応じている.
● CUDA チップとリセットボタン
Macintosh の機種によってはマザーボード上にボタンがある場合がある.これは CUDA リセットボタンである.例えば, Blue & White G3 のマザーボード上のボタンは CUDA リセットボタンである.このボタンによって, CUDA チップをリセットする. CUDA チップは一般に次の機能を持っている.CUDA チップは Motorola の電源制御チップによって常に電源供給されている.電源がオンの時には電源ユニットから,電源オフの場合で電源ケーブルが接続されている場合には待機電源,それら以外はバックアップバッテリから供給される.従って,このリセットボタンを押す際に,コンピュータの電源が入っているいないは関係ない.また,電源ケーブルを外してバックアップバッテリを外し 15 分以上放置することでもリセットされる.
- ・電源オンオフ
・システムリセット命令の管理
・ PRAM の管理
・ ADB 管理
・時刻管理
・ GeoPort やシリアルポートによる電源制御
CUDA チップリセットは次のような場合に有効である場合がある.リセット時にはマシンの電源はオフにするが,電源コードは接続したままにする.また,静電気対策は十分に確認してから行い,数秒間押し続ける.このチップのリセットによってマシンが壊れたりすることはない.しかし,必要もないのに使うべきものではない.
- ・メモリ増設後にマシンが起動しない
・マシンが起動しない
・パワーオンするとマシンに通電するが,起動音がせず,起動できない
・周辺機器がないのにシリアルポートが使用できず, PRAM クリアしても改善がない
・理由もなくマシンの電源が切れる
・内蔵機器を増設する際
なお,内蔵メモリを増設する際,仮想記憶は切った状態で行うようにしたい.また, CUDA リセットは通常のキーボードによる PRAM クリアではクリアされない PRAM の後半もリセットされてしまい,最近の OS ではリセットされない日付/時間,出荷日時,積算使用時間等もリセットされてしまうので注意.
参照:
TIL: 14841 : Power Macintosh: Description of Integrated Circuits
(C) Akiyama Satoru