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Displays 1.7.x :コントロールバー解像度での変更について
Retrospect :スローダウン
Mac OS 8.1 以降の仮想記憶に関しての皆様からのご意見
DiskWarrior
Microsoft Word 98:開かれているファイルが多すぎて保存できない
LaCie USB ハードディスクのマウント
Laserwriter 8.6.1
エヌフォー・メディア Mac OS 8.5 対応
よもやま: PowerBook を買い替えたこと(3)
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[ 99/3/26]



● Displays 1.7.x :コントロールバー解像度での変更について


TIL: 24858 : Displays 1.7.1 Software: Monitor Resolutions Control Strip Module

Displays 1.7.x ではコントロールバーでの解像度の仕様が変わり,推奨解像度しか表示されない.全ての解像度を表示するには contorl+クリックする.ただし,推奨値以外の解像度を選択するとモニタは何も表示できなくなる.その場合は enter キーを押すかそのまま数秒放置すると元の解像度に戻る.



● Retrospect :スローダウン


Retrospect クライアントマシンで TCP/IP からバックアップしていると 5 秒ほどマシンが停まってしまうことが起きる.回避法は TCP/IP から AppleTalk にプロトコルを切り代える.



● Mac OS 8.1 以降の仮想記憶に関しての皆様からのご意見


99/3/22 "よもやま: PowerBook を買い替えたこと(1)" で仮想記憶の安定性について私が記したことに関してご意見などをいただいている.

畠中氏からは仮想記憶使用時の安定性について,アプリケーション使用時と OS 自体の安定性を区別する必要があるとご指摘いただいた.

ある特定のアプリケーションでは,システムの仮想メモリが On になっても特に安定するシチュエーションは少ないと思いますが, OS 自体の安定性はかなり違ってくる場合があります.

仮想メモリが On の場合, RAM 上に読み込まれた PPC コードフラグメントはプロテクションされるため, RAM 上のシステムコードがアプリケーションの暴走により破壊される事故が防がれます.もちろんこの時アプリケーションは momery access violation error で「落ちる」わけですが…少なくとも OS 道連れで「落ちる」頻度は少なくなることが期待できます.

もちろん仮想メモリが Off でも,こういったアクセスエラーがそもそも起きてなければ, On/Off で特に安定性に違いはないことになりますが.この辺りは各ユーザーの使用しているアプリケーションやシステム環境に著しく依存するのでなかなか難しいところです.

今井氏からはシステム標準の仮想記憶が不安定な場合,RAM Doubler 8.01J という選択肢もあることをご助言いただいた.

 以前は,悪(爆弾)の根源のように言われていましたが,現在, Mac OS よりもうまくメモリ管理してくれるようになっています.いちばんいいのは、アプリケーションに割り当てるメモリを大きくしておいても,未使用領域を圧縮してくれる機能です.

私は PowerBook 2400 / Mac OS 8.1 で仮想記憶のパフォーマンス低下とメモリ制限で苦労していた頃に RAM Doubler を試したことがあるが,私の場合はマシンのパフォーマンスが仮想記憶使用時よりさらに低下したので,それ以来試したことがなかった.



● DiskWarrior


99/3/20 項目 "最近経験したこと:ハードディスククラッシュとユーティリティ" について,松原氏から Alsoft 社の DiskWarrior をご推奨いただいた.

その項目のように,これまで多くの方々がお使いになっている既存ハードディスクユーティリティがたまたまであるにしても全て有効でなかったのみならず,事態を悪化させた経験のために,私も DiskWarrior の導入を考慮していたところなので,購入してみた. DiskWarrior の評価については,私,あるいは私の周囲で実際にハードディスクの障害が起きなければなかなかすぐにはできない.そのうちご報告したい.

Alsoft 社からの FTP からの入手はうまくできず,メール添付ファイルでの入手ということになった. 入手したバージョンは DiskWarrior 1.0.3 である.ユニークな発想のユーティリティである.松原氏は,私の事故時に真価を見せた Data Rescue と組み合わせて使用なさっているそうだ.



● Microsoft Word 98:開かれているファイルが多すぎて保存できない


標記問題に関して, MacFixIt 99/3/26 はユーザがMicrosoft サポートから聞いた回避法を掲載している. この問題は Word 98 でファイルを保存しようとすると,開かれたファイルが多すぎて保存できませんというアラートが出て保存できないというもの. Microsoft サポートによると, Word 98 の初期設定で "バックアップファイルを作成する" をチェックし, "高速保存を行う" のチェックを外す.また,システムフォルダの初期設定フォルダ内の Microsoft 関連初期設定で最後が 6 で終わるもの,特に Word 6 のものを削除することなどが述べられたという.

この問題は,私のページで継続して報告された 99/1/25 項目 " Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない"( また, 99/2/11 項目 " Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない(継続)ほか,数式エディタのかっこ" ) に類似しているが,同じ問題ではないので混同しないようにお願いしたい.ただし, Microsoft の回答内容は興味を引くので掲載した.これらの問題が日本語版で起きるかどうかも私は知らない. MacFixIt に掲載された Microsoft の回答には Word にバグがあるかどうか試す方法なるものも報告されていてこれも興味を引く.

追記:
保存できない場合にそのままファイルウインドウを閉じるとオリジナルのハードディスク上のファイルもなくなると警告している.



● LaCie USB ハードディスクのマウント


MacFixIt 99/3/26 は LaCie USB ハードディスクのマウントがうまくできず, LaCie に問い合わせたユーザの投稿を紹介している. LaCie USB ハードディスクの国内での使用はほとんどないと思われるが,事例としては参考になる内容なので紹介したい.(米国のサイトなどの報告は国内では事情が異なり,関係の薄いものも少なくない)

LaCie の技術サポートによると, LaCie USB ハードディスクは PC フォーマットされているために,Macintosh 用にフォーマットしなければならないのだが,添付 CD にはフォーマッタが入っていないそうだ.そのために CD-ROM からインストールされるドライバ等の機能拡張をいったん外した上で, Finder からの初期化を利用して初期化する方法がユーザに述べられたそうだ.

実際の詳しい具体的手順は MacFixIt を参照願いたい. USB デバイスからの起動はできない.



Laserwriter 8.6.1


Mac OS 8.5.1 以降でないと使えないので注意.



●エヌフォー・メディア Mac OS 8.5 対応外字用サポートデータ


ビットマップのみのフォントを表示する場合に縦書きキャラクタが未定義文字に置き換わってしまう問題を改善するためのサポートデータを配布した.



●よもやま: PowerBook を買い替えたこと(3)


私は昨年夏前に PowerBook 2400 を購入し, PowerBook を初めて使用した.使用してみると大変便利で,サブマシンのつもりがすぐにメインマシンとなってしまった.しかし,この度 PowerBook G3 Series を購入し,マシンを移行することになるかもしれない.

いずれのマシンもキーボードを取り替えた.2400 では企画室 YU オリジナルキーボードに替え, PowerBook G3 Series は Apple 純正の補修部品の US キーボードに替えた.企画室 YU オリジナルキーボードの使用期間は 1 ヶ月程度だろうか. PowerBook G3 Series での JIS キーボードの使用経験はない.つまり, PowerBook G3 Series を購入して私が最初に行ったことは起動ではなくキーボードの交換だった.(私が旅行で不在が続いた間に人に頼んで初期不良がないことを確認していた)


「 PowerBook 2400 でのキーボードの使用感」

2400 では 10 ヶ月以上 JIS キーボードを使った.私は JIS キーボードを使うのは初めての経験で,大変とまどった.そのため, US 補修部品の ASCII キーボードを使いたいと思ったのだが,従来,補修部品の入手は難しくなかったのに, PowerBook 2400 用 US キーボードの国内での入手は困難だった.修理名目での交換さえ容易ではなくなった.例えばサービスプロバイダなどに配布されている補修用部品リストのある CD-ROM には 2400 ASCII 配列キーボードの部品番号は載っていない.つまり,日本では存在さえしないことになっている.( 部品番号は 922-3030 )

それでも米国から購入することは可能であり,そのつもりで既に米国に問い合わせもしていたのだが,国内で製造されるという話を聞き,せっかくの機会だと思い,発売されるのをしばらく待つことにした.発売され購入した時には,もともとの JIS キーボードはキートップのラベルが一部消え,いくつかのキーの表面は摩耗して光沢を放っていた.黒い色のせいで目立つためなのか,デスクトップ用のキーボードとは材質が異なるためかわからないが,このようになる時間が短いように感じた.

この国内で発売された ASCII 配列のキーボードは企画室 YU から発売された PowerBook 2400 用 ASCII 配列オリジナル キーボードである.これは PowerBook で ASCII 配列キーボードを使用したいというユーザーの要請で発売されたもので,そのような運動をなさった方々のご努力と発売元,製造元のご理解の賜物である.

さて, YU の ASCII キーボードであるが,最初に目に付いたのは取り付け後の 2400 全体の印象が変わったという点である.私は黒を購入したので,透明キーボードではないのだが, PowerBook 全体の印象が変わってしまう.(黒の色は 2400 とよく調和している)私の場合は ASCII キーボードに最初から慣れ親しんでいたせいだと思うのだが,とてもしっくりとした感じがして,実は取り付けてからしばらくはその印象がうれしくてたまらなかった.2400 を使い始めたときよりもわくわくした.これはもうユーザー個々の問題なので JIS がいいという方ももちろんいるわけだ.

caps lock の青いライトは押し込んだ際に輝度が高くなり鮮やかに目に映える.家内はなんだというような反応だったが,私はいい感じがした.ただ,ライトがキーボードを収めた凹部の左側面に反射する.ま,何れにしても,ライトがなんだろうが打鍵に関係ない.

入力時にキーがたてる音だが,2400 の JIS キーボードに比較して,やや高く,カチャカチャいう.これも好みかも知れないが, PowerBook を会議中に用いることもあり,私は低ければ低いほどいいと思っている.

キータッチであるが,ストロークがやや深く,これに慣れるのに数週間かかってしまった.当初は打鍵したつもりでの取りこぼしが多く,慣れるまで苦労した.それに慣れたとしても,打鍵速度への影響があり,入力速度が遅くなったと思えた.一番改良を願いたい箇所である.

ストロークが深いせいかどうか分からないのだが,キーに引っかかるような印象を受けることがある.特に return や delete など右小指で打鍵するキーと左小指で打鍵するキーにそれを感じることがある.そのキーを改めて意識して打ってみるとそんなことはないのだが,入力中には気になる. 2400 の JIS キーボードや PowerBook G3 Series のキーは大変なめらかである.

キーの配列は ASCII であり,私はなつかしいふるさとに戻ったようでとにかくうれしかった.また, command キーがスペースキーの右側にもある点はとにかく便利である.しかし,モディファイアキーの一部の配置については私なりの意見もある.私の好みと慣れの話でしかないのだが,私は control の位置については好みがある.

古くからのユーザに A キーの隣の位置にこだわる方がいらっしゃることは知っているが,グラフィック等モディファイアキーをアプリケーション使用時に多用するユーザーは A キーの左位置に control が配置されるのは不便なのだ. control キーは以前には英語版 System で主要な機能が与えられておらず, 日本語入力変換プログラムがそれを使用することは合理的であった.しかし, Mac OS 8.0 からは control キーに主要な機能が割り当てられるようになり,見直しも必要かも知れない.私の場合, ATOK だが,文字入力時に control キーを使用しない入力が可能なので,特に control キーには左下隅に位置してもらいたい.私は PowerBook を文字入力主体として使用しているのだが, contorol を使わないで入力しているのでこんなことを言うのかも知れないので,ご寛恕願いたい.

caps lock が左下隅にくるのも間違って押し込むことがあり, caps lock を忌み嫌う(私のところで学生や同僚がトラブルだと騒ぐ場合のパターンのひとつが caps lock の押しっぱなしなのだ)私には困るところだ.(キー配列の好みを言い出すと十人十色できりがない.私の好みの話としてご理解いただきたい.日本語入力に関しての私の好みは,JIS でも ASCII でもないし,それら配列でのかな入力でもない.私は誰が何と言おうとニコラ配列が一番だと思っている心の狭いユーザなのだ.)

さて,こうした機械的な側面とは別に気になるところが一つある.それはメニューバー右の鉛筆 (日本語モード)または国旗 (USモード) の左側に空きができることだ.これは caps lock がロックされた場合にアイコンを表示するためのもののようなのだが,私は上記のように caps lock を使わないので,いつも意味もない空きが表示されるだけなのだ.ユーザーの好みで機能を停止できるようにしてもらいたいものだ.

また,たまにメニューバーのバッテリ残量表示アイコンが二重に表示されることがある.キーボードを交換するまでは起きなかったことなので, YU オリジナルキーボードが関連していると思っている.

どうもこう書いてくると,私は平均的な PowerBook 2400 で ASCII キーボードを求めようとするベテランユーザーとは好みが異なるのだろうか.しかし,キーの ASCII 配列自体はそれら配列の好みなどの不満以上に価値があり,基本的に満足している.私は単に US キーボードを個人輸入したほうがよかったのかもしれないけれど, 2400 用 US 補修部品の ASCII キーボードは要注意である. return キーが JIS キーボードと同じ形であるほか,いわゆる ASCII キーボードとは少し違うのである.それは困る.私がキーボードを換えた時に最初にみかけが変化して好ましく思えた最大の要因はリターンキーの形の変化だったと思う.リターンキーが JIS キーボードと同じなのでは何のために US キーボードを買うのか分からなくなる.正直言って US 補修パーツのキーボードは私には格好よく見えない. YU のオリジナルキーボードは格好いい.キーボード右側のキー配列は文句ない.特に既に書いたようにスペースバー右の command キーの存在は光っている.


ところで, 2400 の JIS キーボードであるが, JIS 配列であることを除けば,何ら不満はなかった.デスクトップ用のキーボードしか使ったことのない私には PowerBook のキーボード自体初めての使用であった. 2400 の JIS キーボードのタッチは大変よかった.非常になめらかで,指へのショックも少なく,これまで使ったキーボードの中で一番いいのではないかと思えたものだ.(後で書くが PowerBook G3 Series のキーボードはそれと同じかそれ以上によい)

最初はキーボード全体が小さいことに違和感を持ったが,私の場合 1-2 日ですぐに慣れた.手の大きさは個人差があり,人によってはいつまでも慣れないこともあろう.ストロークが浅いこと( PowerBook だから当たり前なのだが)も最初は違和感を持ったが,慣れると打鍵が速くなり,いいものだと思えた.何となく入力速度が速くなったように思えたものだ.

また,音の小さいことも 2400 JIS キーボードのよかった点だ.ただ,私は他の機種をあまり知らないので比較できないのが残念だ.

しかし, JIS キーボードの配列には全く参っていた.それで US 配列の YU オリジナルキーボードを購入したわけだが,キーボード配列以外は JIS キーボードが全般に優れていたと思える.だが,何度も言うが,私は JIS 配列はがまんできなかった.2400 のキーボードについてはキートップのラベル印刷の摩耗が早いように思えたことは一度述べたとおりである.


「 PowerBook G3 Series 用 US キーボード」

慣れの問題でしかない.私は 2400 で最初は JIS キーボードに慣れて ASCII 配列とどちらも使えるようになろうと思っていた.しかし,とにかく JIS キーボードに慣れることはなかった.そのため, PowerBook G3 Series 購入にあたって,私は US キーボードが入手できるかどうかを重要なポイントとした. US キーボード(補修パーツ番号: 922-3348 )は国内から通販で入手することができた.私が PowerBook G3 Series を購入したのは US キーボード入手後だった.

2400 を PowerBook G3 Series に移行しようとした理由はこれまでいくつか書いてきたとおりである.しかし,実際に移行して一番よかったと思っているのが,このキーボードである. 2400 の JIS キーボードのタッチ,音の静かさそのままで, 2400 で入手困難な本格的な ASCII 配列の環境が実現できた.caps lock と ctrl の位置関係も JIS 配列のようなことはない. PowerBook G3 Series が大きいことからキーボードも大きく,デスクトップマシン用キーボードの大きさそのままとなり,これも打ちやすい要因だろうと思える. 2400 の頃には小さい 2400 キーボードに慣れた結果,デスクトップマシンで文字入力する際に逆に大きく感じてとまどうことがしばしばだったが,そんなこともなくなる. PowerBook G3 Series のキーボードを打っていると楽しくなる.

ただ,問題が全くないわけではなかった.これは方々で書かれていることで,私も同じだった.ホームポジションのキーボードの突起が人差し指になっていたことと, fn キーの出現である.

ホームポジションの突起は F と D キーおよび, J と K キーを交換することで対応した.案外キーボードを見ながら打っていたことが分かった.検索コマンドの F キーについて移動しているのに関わらず移動した F ラベルのキーを押してしまう. 1 週間以上経過しても間違えてしまうことがあった.しかし,まあ,だいたいこの方法でほとんど問題なくなった.

fn キーの出現は思わぬところに影響があった.fn キーとスペースキーの間の ctrl, option, command の各キーの位置が fn キーのために全体に右に移動したのだ.押し出される形で command キーの位置と文字キーの相対位置が変わってしまってショートカット時に command キーを押したつもりが,option を押していたということが最初にあった.これももう慣れた.

注記:
PowerBook に限らず,キーボードの換装時には PRAM クリアが必要な場合がある. PowerBook G3 Series の場合は ctrol+shift+fn+パワーオンキー をシステム終了状態で押す, Power Manager のリセット( PRAM クリアも同時に行われる)が必要である. RAM ディスクも初期化されるので,バックアップをお忘れなく.キーボードを交換しても入力される文字が以前と変わらないという場合には試す必要がある.


「そのほかいろいろ」

PowerBook ユーザに初めてなった方が知っていなければならない PowerBook を購入してすぐに行うことは電源アダブタを装着して,一晩以上できれば二日間放置することである.放電されたメインバッテリの充電もできるが,ここでの主目的は内蔵バックアップリチウムバッテリを充電することである.

PowerBook ユーザに初めてなった方で電源アダブタだけで使用する環境だからといってメインバッテリを外して使用する方がいるが,システム終了時でも内蔵バックアップバッテリは消耗しているため,日付などがリセットされることになる. PowerBook G3 Series は常にメインバッテリを装着して使用する.また,2-3 ヶ月の長期に渡って休暇,出張等で PowerBook G3 Series を放置する場合,メインバッテリ一個だけでは足りない場合がある.バックアップバッテリが消耗し続け,メインバッテリが電源を供給することになるのだが,そのくらいの期間だとメインバッテリでも足りないことがある.

PowerBook G3 Series で注意が必要だと思うことにバッテリなどの拡張ベイの中身を取り出す脱着レバーが何かに引っかかることがあり,バッテリなどが不用意に排出されるということがある.特にバッテリ駆動時にバッテリが排出され気がつかないでいると大変困るのだ.少し見ただけでは分からない程度に排出されている場合もある.また,机の上で作業中に袖などにレバーが引っかかることがある.スリープ時には 4 分の余裕があるが,通常の駆動時には直ぐにバックアップバッテリも上がってしまう.あっと思ってもすぐに戻せばバックアップバッテリは大丈夫のようだが.

PowerBook G3 Series ではメモリチェックのバイパスが利かない. Mac OS 8.5 からのメモリコントロールパネルでの隠し機能である,起動時のメモリテストを切る機能拡張は PowerBook G3 Series では利かないようだ.

Sherlock の内容で検索の索引作成に G3 の速さの効果が顕著だ.私が PowerBook 2400 で 2-3 日かかっていた同じボリュームについて, PowerBook G3 Series では 10 時間かからなかった.索引の更新も速い.

PowerBook 2400 では周辺機器やアクセサリをいくつか購入した.それらのうち, PowerBook G3 Series に流用できるものもあるが,そうでないものもある.以下,それらのことを書いてみる.

一番流用したいものが電源関係のアクセサリであるが,バッテリに互換性はない.電源アダブタ( AC アダブタ)であるが,これは 2400 用の小型電源アダブタを PowerBook G3 Series につないでも使えないように思えたが,先日,スリープ中やシステム終了時にはバッテリ充電ができることを発見した.また,駆動中の PowerBook への電力供給は可能であり,駆動中にバッテリ充電が行えないだけである.私はリュウド製の自動車シガレットアダブタ用の PowerBook 用電源アダブタを使用していた.この 2400 用は PowerBook G3 用でもあるが, PowerBook G3 Series 用の製品はまだない.この製品も Apple 製の電源アダブタと同様,通常の使用は無理であったが,スリープ中とシステム終了中の PowerBook G3 Series のバッテリを充電することができた.ただし,これら 2400 用などの電源アダブタによる充電時間は長くかかる.(あまり実用的とは言えないくらい)

リュウド製のカーアダブタは 2400 で大変便利に使っていた. PowerBook G3 Series では上記のように制限がある. PowerBook G3 Series 用も登場させてもらいたいものだ.(よくわからないことがある.この製品はAPA-24という製品に良く似ている.こちらは PowerBook G3 Series に対応となっているのだが....使えないことはないのだが駆動中のバッテリ充電ができない)米国には PowerBook G3 Series 対応でもっと安価なものもあるのだが,この程度の価格の場合,関税がかかったり,日本国内の宅配代などかかるので一概に安くつくとは限らないことがある.

なお, PowerBook G3 Series には 3400 の電源アダブタが流用可能である.また, PowerBook Duo とコネクタが共通で, G3 Series に電源アダブタを使用できるが,強力ではないのでバッテリ充電には長時間必要.

私は 2400 のモニタが小さいことと,フルカラーにならないことから VIMAGE PC CARD2 という PC カードを購入した.ところが, 8.1 までは使えたのだが, Mac OS 8.5 から使えなくなってしまった. Mac OS 8.5 対応というドライバを入手して使ってみたが,改善されない.

授業ではモニタに PowerBook の画面を表示している.当初は VIMAGE PC CARD2 を使って行っていたのだが,このようなことがあり,ミラーリングとなってしまった.しかし,ミラーリングで何ら問題はなかった.特に PowerBook G3 Series はフルカラーとなるので全く問題ない. VIMAGE PC CARD2 ではウインドウの描画でも問題があり,表示速度も改善を要するように思えた.これらの障害がミラーリングでは関係ないのだ. 2400 では複数モニタでの作業も考えていたのだが, PowerBook G3 Series ではモニタ表示面積が広くなったのでその必要性もあまり感じなくなっている.

まだ,書こうと思っていたこともあるのだが,一応,今回で PowerBook の乗り換えについてはおしまいとしたい.

追記:
水谷氏より,上記した安価なカーバッテリアダブタつまり, MadsonLine の製品について,国内でも販売されているとお知らせいただいた.オンラインPDA専門店「Vis-a-Vis」(ビザビ)だそうだ.Vis-a-Vis では最近 PowerBook 関連アクセサリの取り扱いを始めた.

CapsLock によるメニューバーの空白あるいはアイコンであるが,匿名氏からこれは LED のないキーボード用に作られた CapsLock 機能拡張によってそのようにされる場合があるとご指摘いただいた. CapsLock 機能拡張がインストールされるバージョンの OS での使用時にはこれを外すと表示されなくなるそうだ.2400 がどのシステムのバージョンから動作するのか私は知らないのだが,可能な場合もあるかも知れない.



(C) Akiyama Satoru



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