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AppleVision 1.6.1 : Mac OS 8.5.x での不具合
Blue & White G3 :既存 Apple ADB キーボードで起動できない場合
Blue & White G3 :既存周辺機器の互換情報
NEC AtermIR450 の Internet Explorer4.0 での設定で障害
8.5.1 アップデート後の Multilingual Internet Access の削除
カスタム削除すべき項目の知り方
Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない
モデムが応答しない場合の Tech Info Library の回避法
ユーロ通貨記号の入力法
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[ 99/1/25]



たくさんの方から私の体調に関してありがたいお言葉をいただいている.この場をかりて感謝申し上げたい.多少は体調も回復してきて,このように更新ができるようになった.



● AppleVision 1.6.1 : Mac OS 8.5.x での不具合


Mac OS 8.5.x で AppleVision ディスプレイや Studio Display など Apple 製ディスプレイを接続し AppleVision 1.6.1 ソフトウェアを使用していると, Macintosh 起動時に "AppleVision ソフトウェアをロードできませんでした" あるいは "0x00008DE8 エラー" といったようなアラートが出て,解像度が 640x480 になってしまうといった問題が発生する場合がある.(同一マシンでも発生したりしなかったりする)

Apple ではこの問題を確認し,修正された新しい AppleVision ソフトウェアを準備中である.



● Blue & White G3 :既存 Apple ADB キーボードで起動できない場合


TIL: 58248 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Certain Keyboards Disallow Open Firmware Booting

いくつかの AppleDesign キーボードは新型 Blue & White G3 の Open Firmware に適切に信号を送れない. 異常の出るキーボードはロックできる Caps Lock キーを持ちかつ裏側に AppleDesign と記されたものである.



● Blue & White G3 :既存周辺機器の互換情報


Go Kimura 氏から新型 Power Macintosh G3 ( Blue & White )と従来の周辺機器との互換の状況についてお知らせいただいた.


「PCI カード(SCSI,ビデオ)」

Adaptec/PowerDomain 2940UW(U2Wではない)

そのまま問題なく使用できる.氏は Cheetah 4.5GB と Fujitsu/640MO を内蔵で繋ぎ外部に Canon/IX-4025(スキャナ)を繋いでいるが正常に動作している. Cheetah の性能は活かし切れてないと思われるが, SCSI のチェーンとしては問題なく使える.( MO は Zip を抜いて搭載)

ただし,2940UW に繋いだ機器からの起動はできない.

TwinTurbo128、XclaimVR、

共に標準搭載の RagePro128 と併用できている.ただし同じ ATI 社製である XclaimVR と RagePro128 にはドライバの重複があるため, XclaimVR の一部の機能拡張を外さないと RagePro128 の描画が遅くなる.重複するドライバ類は XclaimVR の方を捨てる事で全ての機能が問題なく使える.(3モニタ環境で確認済み)


「プリンタ」

EPSON/MJ-830C

シリアル変換ケーブル(実売¥7,200-程度)で問題なく印刷できる.ただしインク残量等のモニタ情報は利用できなくなった.

EPSON/MJ-930C

イーサアダプタ(実売¥42,000-程度)でネットワークプリンタとして使用できる.ただし,コスト的にこの方法は疑問とお書きである.


「 ADB 機器」

以下の ADB 機器に関して従来のもののほとんどが支障なく使えている.

・ Kensington製のマウスやトラックボール

・ WACOM/Intous(タブレット)

・ Director の ADBドングル

ADB ドライバは Mac OS ROM ファイル内に移動したため,通常の使用では支障なくても,システムエラーが発生した場合,従来のように ADB キーボードからの強制リセット等のキーコンビネーションが利かないこともあるのではないかと私には思える.



● NEC AtermIR450 の Internet Explorer4.0 での設定で障害


99/1/22 項目 "Blue & White G3 : NEC AtermIR450" に関連して,新藤氏から iMac (Rev.B) でも問題が出るとお知らせいただいた.

AtermIR450 を WWW ブラウザを用いて設定しようとしたところ「ERROR 501」という表示がされる.メーカーに調査したところ, IR450 を Internet Explorer 4.0 で設定しようとするとこのような状況が発生するとのこと.回避法として Netscape Navigater を使うか Internet Explorer 3.0 を使うことが回答された.指定されたブラウザでは障害が発生しないそうである.

また,未確認であるが,AtermIR450 で DNS のアドレスを変換する機能( DNS リゾルバ?)を使うとどういうわけか正常に動作せず, DHCPを使わずにプライベートアドレスを一つ一つ割り当てないといけない場合があるそうである.



● 8.5.1 アップデート後の Multilingual Internet Access の削除


Mac OS 8.5.1 アップデートを施すと, Mac OS 8.5 システム CD からカスタム削除ができなくなる.そのため例えば, Multilingual Internet Access が削除できない.

98/11/09 項目「 Mac OS 8.5 : Multilingual Internet Access とクラリスワークス」( Multilingual Internet Access をインストールしてクラリスワークスのそれまでのファイルを開こうとすると Type 2 エラーが発生する)のような問題が発生するため削除しなければならない場合がある.しかし, 8.5.1 にアップデートすると 8.5 システム CD からはカスタム削除できない.(斉藤氏より)

Multilingual Internet Access に限らず,システムに書き込れたリソースは ResEdit で削除できるが,多少の知識を要求する.ここではもっと簡易に Multilingual Internet Access を外す方法を紹介する.

「 Multilingual Internet Access の削除法」

システムフォルダ内機能拡張フォルダから "WorldScript II" を外す


再起動.(再起動後文字化けするので特別メニューの再起動の位置を憶えておく.アラートが出るが無視する)


System スーツケースを開くと地球のアイコンのファイルがあるので,名称と併せて判断し,それを捨てれば Multilingual Internet Access の機能を停止させることができる.(日本語スクリプトの地球アイコンを捨てないこと)


"WorldScript II" をシステムフォルダの機能拡張フォルダ(フォルダアイコンで区別する)に戻し,再起動する

フォントフォルダにもそれらの機能に伴ったフォントが入っているが,これらはあってもなくても障害を起こすようなものではないので特定できれば捨てるが,そのままにしておいてもかまわない.

追記:
鷹取氏から上記の方法では地球アイコンが取り出せないとお知らせいただいている.その場合は "WorldScript II" を外してからの再起動時に shift 起動するとよいそうである.また, shift 起動時に日本語スクリプト(地球アイコンのファイル)も文字化けして表示されるため間違って捨てないようお書きである.文字化けして判読できない場合はリスト表示して表示される地球アイコンのうち一番上のものを捨てないようにするとのことである.鷹取氏はその方法をページにまとめられている.

私は上記手順を公開する前に実際に問題がないか検証用マシンで試してみている.私のマシンとシステムでは上記手順で Multilingual Internet Access が取り出せた.場合によっては取り出せないこともあるのかもしれない.要は Multilingual Internet Access はシステムリソースとして System スーツケースに書き込まれるのでそれを除去すればよいということだ.従来 shift 起動で 2 バイト各国語スクリプトを取り出すことができていたのであるが, Mac OS 8.5 からは単に shift 起動ではできなくなっている.(英語システムでは可能である)



●カスタム削除すべき項目の知り方


Mac OS 8.5 を Mac OS 8.5.1 にアップデートすると, Mac OS 8.5.1 のシステム CD がある場合はそこからカスタム削除できるのだが, Mac OS 8.5 システム CD からのカスタム削除はできなくなる.そのため, Mac OS 8.5 で起きたいくつかの障害についてカスタム削除することによる回避方法が採れない場合がある.

インストーラによってカスタム削除できるものは基本的には手動でもできる.しかし,それにはある程度の知識が必要な場合もある.以下に手動で削除すべきシステムファイル類を知る手だてを書いてみる.

「実際に別システムにカスタムインストールしてみる」

ハードディスクに余裕があれば, Mac OS 8.5 の基本システムを新規インストールし,さらにカスタムインストールを行えば,付加された機能のためにインストールされた機能拡張類を知ることができる. Mac OS 8.5 からはインストールされたファイルの記録がとれる機能があるから,記録によってどのファイルがインストールされたか知ることができる.あとは,それに従ってインストールされたものを外す.

また,逆に Mac OS 8.5 を新規に簡易インストールしたシステムを作り,そこからカスタム削除することで削除すべきファイルを知ることができる.

「機能拡張マネージャ」

機能拡張マネージャで「表示」メニューから「パッケージ」を選択する.そうすると,機能拡張類が機能毎に分類されてパッケージというまとまりで表示される.特定の機能を外したい場合,このパッケージ単位で外すというのもひとつの方法である.ただ,この場合は多くの機能が Mac OS というパッケージになっていて特定の機能を探すのは難しい場合がある.機能拡張マネージャで機能拡張類を選択し「項目情報を表示」させると機能の説明が表示される場合があるので,そこから知ることも可能である.

必要な機能拡張類を間違って削除してしまうと Macintosh が起動できなくなったり,文字化けしたりすることがある.そのようになった場合はシステム CD から起動するか shift 起動によって Macintosh を起動して, 外した機能拡張類を元に戻す.



● Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない


中野氏からお知らせいただいた. Microsoft Word 98 で作成した 100K 程度の書類を別名で保存しようとすると「HDに書き込み中にディスクが一杯になりました。・・・」というアラートが出て保存できない.単なる保存では問題は起きないそうだ.書類は数式エディタで数式が入っている.(8.5,8.5アップデータ,8.5.1,7.5.5 で確認)

fj.sys.mac にも類似の書き込みがあり,回答がなされないままになっているという.( 500K程度,メモリ割り当て 60MB, CD からの起動でも同様,Equation Editor・脚注を多用)

私は 300K 程度の書類を作り,脚注 10カ所程度を入れて別名で保存したが,私の確認した範囲では障害を確認することはできなかった.( Mac OS 8.5.1/ HFS + )



●モデムが応答しない場合の Tech Info Library の回避法


TIL: 30893 : iMac: Troubleshooting "Modem Not Responding"

上記 Apple Tech Info Library に iMac のモデムが応答しない場合の回避法が載っている.書かれた回避法は iMac に限らず一般的方法として有効であると思われる.方法はいく通りかある.

1.モデムコントロールパネルの設定の確認

2.リモートアクセスコントロールパネルの確認

3.機能拡張マネージャを Mac OS 基本にしてみる

4. PRAM クリア

5. ATコマンドでのモデムリセット

6.モデム初期設定の削除

7. Apple Restore CD によるシステムフォルダのクリーンインストール

TIL はスクリーンショットも含めて記されている.



●ユーロ通貨記号の入力法


ユーロ新通貨単位の記号は option+shift+2 で入力できる.ただし,フォントにその記号がなければならない. Mac OS 8.5 以降 の Geneva 等は対応している.



(C) Akiyama Satoru



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