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DMA をめぐるデータ損傷:アップデータ,イメージファイルでの障害
Drive Setup 1.7.3
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : SCSI ディスクモード ID 2 はバグ
障害切り分けの基本プロセス - CD-ROM 起動: iMac の処理待ち
Mac OS 8.6: Epson 製 USB プリンタ
Mac OS 8.6:EGWORD 9.0 が起動できない場合
Mac OS 8.6 :Keyspan USB カードとの非互換:回避法
Norton AntiVirus Auto-Protect と BeHierarchic 4.0 日本語版
Sherlock などファイル検索の日付設定
Windowsウイルス「Worm.ExploreZip」はMacユーザーにも危険
LinuxPPC R5 CD-ROM に AutoStart 汚染の疑い?
Netscape Communicator 4.6.1
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[ 99/6/15]



iMac の処理待ちは 15 日項目 "障害切り分けの基本プロセス - CD-ROM 起動: iMac の処理待ち" の追記 2 の吉原氏の方法で収まるようだ.



● DMA をめぐるデータ損傷:アップデータ,イメージファイルでの障害


清水氏,吉田氏からお知らせいただいた.アプリケーション等のアップデータインストール,あるいは,イメージファイルのマウントなどで障害が発生する場合があり, ATA/IDE ハードディスクのドライバによる可能性がある.

清水氏によれば,Mac OS 8.6にしてから,イメージファイルを ShinkWrap 3 や Disk Copy 6.3.3 J で開こうとするとフリーズする現象が起きる場合がある.

吉田氏は新しくインストールした Excel や B'sCrew アプリケーションのアップデートが(リソースが異なるとして)できないことと,Disk Copy の smi ファイルを開く際のエラーを経験された.アップデータについては CD からのインストール,コピーともにできない氏は内蔵ハードディスクを Quantum FireBall SE 4.3 と IBM DTTA351010 の両方を使用しているが,障害は IBM DTTA351010 でのみ発生した.( PawerMacintosh G3 DT266/Zip Rev.2)

吉田氏の原因は IBM DTTA351010 に使用したドライバであった.最初使用していたドライブ設定について,本ページの 5/27 項目 5/28 項目を参照し,ドライバの問題ではないかと疑い, B'sCrew 3.1.1 でリードとライトの DMA を使用しないに設定にしたところ,障害は解消した.( B'sCrew はデフォルトで DMA がオンになっているそうだ.)

吉田氏は Mac OS 8.6 にした時期とハードディスクを増設した時期が重なっていたために最初 Mac OS 8.6 を疑ったそうであるが,ドライバの DMA に関する問題であったということである.

参照:
5/27 項目 "ドライブ設定の DMA 対応と未対応ドライブでのデータ損傷?"
5/28 項目 "UltraDMA でのデータ損傷"
6/8 項目 "PageMaker のファイル損傷ほか"



Drive Setup 1.7.3


Blue & White G3 での Ultra ATA 転送を改善したとある.具体的な内容は不明である.上記項目と関連している可能性もある.もしそうであれば,ドライバ更新を行うことで改善できるものと思われる.更新すると ATA ドライバは 3.21 から 3.22 に更新される.

Drive Setup などドライバやフォーマッタは日本語版でなくても何ら支障はない.



● PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) : SCSI ディスクモード ID 2 はバグ


TIL: 58406 : PowerBook G3 Series (Bronze keyboard): SCSI ID Setting in PowerBook SCSI Setup Control Panel

PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) が公表された当初, PowerBook SCSI Setup コントロールパネルの SCSI ディスクモードの設定 ID にも関わらず,実際には常に 2 にしかならないことは Apple からいろいろなところで公表されていた.ところが,今回, Apple Tech Info Library で,それはバグであると公表された.

この障害は Mac OS ROM ファイルで修正されているのだが, PowerBook G3 Series CD-ROM からの通常のインストールでは含まれていないそうだ. CD-ROM の Important Extra System Software フォルダにあるそうなので,クリーンインストール後,手動でコピーするように書かれている.

なお, SCSI ディスクモードは PowerBook が ATA/IDE ハードディスク仕様になったため不適切であるとして, HD ターゲットモードと呼ぶように Apple で名称変更していることは何度かこれまでもお伝えしたとおりである.本 TIL では全てこの用語となっている.

参照:
1/18 項目 " HD ターゲットモード"



●障害切り分けの基本プロセス - CD-ROM 起動: iMac の処理待ち


iMac の処理待ちについてだが, iMac Station に, iMac(333)問題専用掲示板が設けられている.

私のところには大久保氏から 7600/Mac OS 8.1 でも同様の障害が起きることが報告されている. Netscape Communicator 4.5 使用時に障害が現れるそうである.デザイン室の学生に聞いたところ,聞いた学生 5 人全員の iMac 333MHz では言われているような障害は起きていないそうだ.

立石氏によれば,ハードディスクの疑似物理フォーマット(アップルサポートが物理フォーマットと言っているが, ATA/IDE ディスクに物理フォーマットはできない.ドライブ設定で 0 を書き込む設定にすることで同等の効果がある.--- 3/24 項目 " Drive Setup 1.7.2" 参照)とシステムクリーンインストール後,しばらくは障害発生頻度が劇的に減るが,時間とともに増加してくるとお知らせいただいた.私の学生は,全員が購入後直ちにハードディスク初期化,システムインストールを行っているが,物理フォーマットはしていない.またシステムは私が指導して不要なものを外すなどカスタマイズしている.

この障害については実際に目にすることができないので私には何とも言えない.すでにこれまで何度か本ページで述べたように処理待ちはいくつか考えられる既知の原因があり, iMac 処理待ちとして報告された例の中には Open Transport 2.0.3 の DHCP による処理待ちではないかと思われるものもある.また, Mac OS 8.5 から継続している原因不明のハードディスクアクセスを伴う処理待ちとの区別がつかないものもある.

障害が類似の処理待ちと異なる独自の症状を見せていると思われる点は,処理待ち時間が 5-10 秒程度,頻度が 5-10 分間隔で繰り返される場合であり,これは DHCP やハードディスクアクセスの処理待ちと区別できるであろう.

これらの障害が特有のものであるとすれば,まず,ハードウェアに障害があるのか,システムソフトウェアなどソフトウェアに原因があるのか切り分ける必要があるだろう.

原因究明の基本プロセス(もちろん,秋山の考える「基本プロセス」だが....)として,私であれば,最初に CD-ROM 起動で障害確認する.(私が聞いた範囲で,このことを確認している障害報告が見られない.)これは障害がハードウェアにあるのかソフトウェアにあるのか切り分ける基本中の基本であると私は思っている.(ハードウェアとシステムソフトウェアの CD-ROM 起動での障害切り分けはそれほど単純なものではない.しかし,まあ,ある程度は分かる.)トラブル時の対処法として,機能拡張マネージャで Mac OS 基本や Mac OS 全てとして試す方法はよく言われるが,私は CD-ROM 起動が基本だと言いたい.

もし, CD-ROM 起動で障害が現れない場合は,ハードディスクドライバ,またそれに関連した仮想記憶,ディスクキャッシュ,PRAM,希にはメモリ取り付け時の CUDA チップ設定といったことの例外はあるが,内蔵ハードディスクに入ったシステムソフトウェア,アプリケーションソフトウェアの問題であると考えられる.次に行うことはハードディスクから shit 起動することだ.

もし, CD-ROM 起動でも障害が継続する場合は,(ハードディスクドライバ,仮想記憶,ディスクキャッシュ, PRAM , CUDA チップ内容など以外であれば)ハードウェアの障害である可能性が高い.

CD-ROM 起動による障害切り分け時には仮想記憶オフ,ディスクキャッシュ最小,キーボードとマウス以外のケーブルを外した状態で行うことが望ましい.

CD-ROM 起動での障害切り分けを独り占めするつもりはないし,たいした方法でもないかもしれないが,障害確認の基本であるとかハードウェアとシステムソフトウェアの障害切り分けに使うと明示的に書くのは私が初めてだと思っている.ここに書かれたことを読んで,雑誌,ネット上ほかなどでこの方法をトラブルシューティングの基本と書いて利益を得ようとする場合はせめて私が本ページで推奨している方法とひとこと書いてもらいたいものだ.

追記:

塩見氏から, iMac の処理待ちについて, CD-ROM 起動で障害が出ない,また,さらに shift 起動でも障害が出ないとお知らせくださった.ハードウェアの問題ではない可能性が強い.また, Mac OS の機能拡張類に起因する障害である可能性が強い.塩見氏は Web 共有による処理待ちの可能性を示唆されているが, Mac OS 基本セットでの起動で障害が出ていたことからそれだけとは言えない場合もあるとされている. Web 共有の処理待ちは既に私が可能性として指摘しているものである.( 6/10 項目 " iMac? ブラウザ?原因不明の処理待ち?" )

追記 2:

吉原氏から Apple CD/DVD Driver (J1-1.2.2) を外すことで今のところ( 2 時間経過)改善できるとお知らせいただいている. CD-ROM ドライブ製造元が LG となっているものに障害が発生するのではないかと言われ始めているが, MATSHITA でも障害が発生するという報告がある.

吉原氏はそのままでは CD-ROM が使えなくなることから, Mac OS 8.1 の機能拡張 Apple CD-ROM (J1-5.4.2) を入れることで対応している.吉原氏がテストしてみたところでは, Mac OS 8.5 の Apple CD/DVD Driver (J1-1.0.1) では処理待ちが発生する.

Mac OS 8.1 の Apple CD-ROM (J1-5.4.2) を持っていない場合, Mac OS 8.1 アップデートに入っている.雑誌付録 CD-ROM などを当たってみていただきたい. iMac(333)問題専用掲示板でたんま氏が TomeViewer によって, Apple CD-ROM (J1-5.4.2) だけを取り出す方法を書かれている.( TomeViewer を使って Mac OS 8.1 アップデートの中にある「第一巻」を開き,「Apple CD-ROM」を選択して Expandする)

追記 3:

今井氏は AppleTalk コントロールパネルで詳しい情報も指定にしてから AppleTalk を切ったところ障害が収まったそうである.ケーブルが長い,またはケーブルの品質等に問題がある場合に起きることがあるのではないかとご指摘である.



● Mac OS 8.6: Epson 製 USB プリンタ


TIL: 58407 : USB: Troubleshooting Epson Printer Compatibility

Apple Tech Info Library に Mac OS 8.6 で Epson USB プリンタを使用する場合の注意が出ている. USBPrintDriver 機能拡張があることを確認し,以下の機能拡張を外すとある.

Epson USBPrintClass1
Epson USBPrintClass2
Epson USBPrintClass3
Epson USBPrintClassA

もし, Epson プリンタ用ソフトウェアで障害が発生する場合は, Epson プリンタソフトウェアを外して,最新のソフトウェアバージョンをインストールするとも書かれている.



● Mac OS 8.6:EGWORD 9.0 が起動できない場合


エルゴソフトが EGWORD Ver.9.0 MacOS 8.6(日本語版)上で起動できない件についてというページを公表した.これまで本ページで報告したフォント破損以外に,「リュウミンライトKL」「リュウミンライトKL等幅」「中ゴシックBBB」「中ゴシックBBB等幅」がある場合に起動できない場合があるとしている.

追記:
EGWORD9.0.2 アップデータにより解決された.



●Mac OS 8.6 :Keyspan USB カードとの非互換:回避法


5/13 項目 " Mac OS 8.6 :Keyspan USB カードとの非互換" について, ki3 氏から回避法をお教えいただいた.

エラーが出る場合,アップルの USB DDK V1.0.1 をインストールすることで回避できる場合があるそうである.



● Norton AntiVirus Auto-Protect と BeHierarchic 4.0 日本語版


山口氏からお知らせいただいた. ATI Graphics Accelerator と Norton AntiVirus Auto-Protect の非互換の回避法などのために, "Norton AntiVirus Auto-Protect" をシステムフォルダ第1階層に移動している場合, BeHierarchic 4.0 日本語版 を併用すると,システムフォルダが存在しないボリュームがマウントされないという障害が発生する.

Norton AntiVirus Auto-Protect 機能拡張を通常通り機能拡張フォルダに戻してやると障害は解消される. Blue & White G3 以外でも同様である.

参照:
4/7 項目 " Blue & White G3 : ATI Graphics Accelerator と Norton AntiVirus 5.0.3 の非互換"



● Sherlock などファイル検索の日付設定


Sherlock などで日付によって検索する場合の日付表示の設定は日付 & 時刻コントロールパネルで行う. "99" などとなっていても内部的にはきちんと処理されているので 2000 年問題とは無縁である.



Windowsウイルス「Worm.ExploreZip」はMacユーザーにも危険


上記 MacWIRE 記事によれば, Macintosh でも, AppleTalk で Windows 互換のネットワークを作成し,感染した Windows マシンがネットワークに接続されている場合で,なおかつ,ファイル拡張子に ".doc" ".ppt" ".hsm" ".xls" をもったファイルがある場合( AppleTalk 上で共有しているという意味か?)それらのファイルが1Kバイトに変更されるという被害を受けるとしている.

Macintosh での感染自体はないが,もちろん, Windows 実行環境( Windows ソフトウェアエミュレータ, DOS 互換カード)では感染する.

参考:
J-047: The ExploreZip Worm
Worm.ExploreZip
SARC「Worm.ExploreZip」ウィルス FAQ情報
Worm.ExploreZip検知・駆除用ツール




● LinuxPPC R5 CD-ROM に AutoStart 汚染の疑い?


MacInTouch 99.6.15 は LinuxPPC R5 CD-ROM が AutoStart 汚染されているのではないかという投稿が来ているとしている.



Netscape Communicator 4.6.1



(C) Akiyama Satoru



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