Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 98/10/31]
Sherlock での内容検索でハードディスクの索引を作成しようとすると「あと約 100 時間」と表示されてしまった.
● Mac OS 8.5 :スローダウンの原因:アップルメニュー内のエイリアス
Mac OS 8.5 が遅いといわれている原因を発見できたのではないかと思われる.
Apple Tech Exchange に Mac OS 8.5 US と JLK の問題が記載されている.そこでは Mac OS 8.5 US に Japanese Language Kit ( JLK ) をインストールすると,アプリケーションの起動時や終了時にフリーズしたかのように間があくという指摘について,ハードディスクのエイリアスがアップルメニューにあるためだという Apple 技術サポートの見解が述べられている.
ハードディスクのエイリアスがアップルメニューにあると,ハードディスクの巨大な階層が作成され,(アピアランスなどからの)フォント変更の際には表示される前の全てのフォントを再構築するとしている.(高木氏からもこの記載についてお知らせいただいている)
アピアランスコントロールパネルの遅れに関しては TIL にも記載があり,フォント再構築について同様のことが述べられていたと記憶しているのだが,アップルメニューのエイリアスについての記載はなかったように思える.また,それがアピアランス切り替え以外でも起きることも記載されていなかったように思う.
私は Mac OS 8.5 にしていくつかの場面で速くなったような印象を持っている.ところが,皆様からいただく Mac OS 8.5 についてのメールの多くで,遅い,重いというご意見が随所に見られる. Net 上でも速いという感想と遅いという感想の両方を見ることができるが,遅いという方がかなり多いという印象だ.しかし,私にはそのような障害が確認できず不思議に思っていたし,確認できないため項目にもしていなかった.
遅い,重いというご意見は例えば,何かの操作中に間があくとか,ウィンドウの切り替えに間があくなどの指摘をいただいているが,上記の JLK に関する記載にそれら症状と類似のものを感じ,これらスローダウンと関連するのではないかと思えた.
そこで,それまで入れていなかったハードディスクのエイリアスをインストールしたばかりの Mac OS 8.5 J に入れてみたところ,皆様からいただいたような症状が現れることを確認した. 索引作成に 100 時間かかるというハードディスクのエイリアスをアップルメニューオプションに入れ,ウィンドウを閉じようとしたが 2分近くハングアップしたかのようになってしまった.てきめんであった.ポインタは動くが何も操作を受け付けない状態が続いた.その後, Finder であろうがアプリケーションであろうが,全てで操作がスローダウンし,耐え難いまでに Macintosh は遅くなった.エイリアスをアップルメニューから外すとそれらの障害はうそのように消えてしまう.
思うにこれはアップルメニューオプションの問題と類似している.アップルメニューオプションにハードディスクなどが登録された場合,いろいろな場面で Macintosh がスローダウンする. Mac OS 8.1 まではこれはアップルメニューオプションの問題であり,アップルメニューの問題ではなかった. Mac OS 8.5 になって,アップルメニューにも類似の問題が拡大されたと考えればよい.
アップルメニューオプションの障害はアップルメニューオプションの "最近使った項目" のチェックをとるかアップルメニューオプション自体を外すことで回避できるが,アップルメニューについては,内容が多かったり,階層が深かったりするようなディスクやフォルダ等のエイリアスを入れないことで回避する他ないだろう.
● Mac OS 8.5 :ディスク損傷を避ける考え得る方法
この問題が起きるケースはユーザの 1 パーセント以下であるが, 0.1 パーセントより多いと MacInTouch が調査から推定している.何度も述べているように,まず,起きることではない.事故が起きても,事前のバックアップがあればそれほど問題にはならない.
MacInTouch, MacFixIt は 10/30 に相次いで Mac OS 8.5 で報告されているインストール時のハードディスク損傷を避ける取りあえずの方法を掲載している.それらに共通しているのは事前にドライバ更新だけを単独で行い, PRAM クリア後に Mac OS 8.5 CD からインストールするというものだ.どうも問題の焦点は CD-ROM からのドライバ更新に関わる何らかのメカニズムに起因するという方向に向かいつつあるのではなかろうか.( 10/28 項目「 Mac OS 8.5 :ディスク損傷(継続)」参照.つまり上記ページより私の方が先にこの点を指摘している.)
実は私も自分のマシンにインストールする際には同じプロセスを実行している. CD-ROM からのドライバ更新はこれまでの経験から自動で行ったことはない. CD-ROM のインストーラによるドライバ更新で何らかの問題が発生するとすれば,問題を避けるインストール法は次の通りである.
「もっとも確実な方法」「 Apple ドライバ以外のハードディスクドライバを使用している場合 A」
- 全てのバックアップを取って,ハードディスクを単一パーティションだけとしてイニシャライズし直してから,以下の方法を取る.しかし,それほど神経質でない人の場合はバックアップだけで以下の方法に進む.
「 Apple ドライバ以外のハードディスクドライバを使用している場合 B」
- 8.5 対応がはっきりしているバージョンにドライバを更新する
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再起動して PRAM クリア
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Disk First Aid 8.5.1 で検証して,異常がないか確認する
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Mac OS 8.5 システム CD のオプションボタンからドライバ更新のチェックを外してインストールする「 Apple ドライバ以外のハードディスクドライバを使用している場合 C」
- バックアップ後ハードディスクをドライブ設定 1.6.1 に変更して物理フォーマットする
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再起動して PRAM クリア
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Disk First Aid 8.5.1 で検証して,異常がないか確認する
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Mac OS 8.5 システム CD のオプションボタンからドライバ更新のチェックを外してインストールする「これまで Apple ドライバを使用していた場合」
- 本問題の原因や回避法がはっきりするまでは Mac OS 8.5 インストールを見合わせる.
● PageMaker 6.5.3J アップデータ
- ドライブ設定 1.6.1 を起動して,ドライバ更新を行う
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再起動して PRAM クリア
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Disk First Aid 8.5.1 で検証して,異常がないか確認する
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Mac OS 8.5 システム CD のオプションボタンからドライバ更新のチェックを外してインストールする
これまでの PageMaker を 6.5.3 J にアップデートするアップデータが Mac OS 8.5 でインストールできない不具合があっため, Mac OS 8.5 下で アップデートできるようにしたアップデータ.アップデート内容は前回公表されたものと同じ.
(C) Akiyama Satoru