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[ 00/12/30]



● Power Mac G4 Cube:電源スイッチ不良による発煙についての日本語 TIL


Power Mac G4 Cube: 電源スイッチの不具合について

アップルは Power Mac G4 Cube の一部に電源スイッチの不具合があり,そのために発煙する場合があるという日本語 TIL を発表した.

それによれば,ある部品の不良により発生することが確認されていて,この不具合によって強い異臭や煙が発生することがあるという.アップルでは既に製造工程に変更を加えているそうだ.また,安全上の問題に繋がる恐れはないとしている.このほか,不具合が生じたユーザのための連絡先等が記されている.

参照:
00/12/25 項目 "重要:Power Mac G4 Cube:発煙をアップルが確認との報道"





[ 00/12/25]



●重要:Power Mac G4 Cube:発煙をアップルが確認との報道


アップル G4 Cubeの一部に不具合 電源部分から発煙

Mainichi INTERACTIVE に標記のような記事 (太田阿利佐氏) が掲載された.発煙をアップルが 1 件について確認し,「電源に関わる部品の一部が発熱し,電解物質が気化したため」と回答があったほか,複数の報告を受けていることも確認された.

追記:
Mainichi INTERACTIVE に続報が掲載されている.

アップル Cubeの発煙で電源部の改良との関連を調査


Power Mac G4 Cube の電源関連障害への対策と関連していることをアップルでは調査していること,スイッチボード上の C2 コンデンサが発熱することなどが判明している.アップルでは「けが人や火事は発生しておらず,今後も発生しないと確信している」と回答しているそうだ.



● Mac OS X Public Beta:パスワードにコロンを使えない


TIL: 31280 : Mac OS X Public Beta: Passwords Cannot Contain the Colon Character

「:」(コロン) をパスワードに使用することはできない. OS の一部ではパスワードが通るかもしれないが,他の部分ではパスワードを確認できず,アクセスを拒否する.



[その他]
00/11/10 項目 "Mac OS X Public Beta:フォントの格納場所と優先順位" 項目の追記について,白山氏より秋山のミス (誤訳) をご指摘いただいた.さらに追記して,内容も訂正した.





[ 00/12/22]



● PowerPoint 2001:Type 3 エラーで起動しなくなる


永田氏よりお知らせいただいた. Microsoft Office 2001 に含まれる PowerPoint 2001 をしばらく使用していると Type 3 エラーが発生し,起動しなくなるそうである.初期設定フォルダ内 Microsoft フォルダ内の "PowerPoint Toolbars (9)" を削除することによって起動するように改善されるそうである.(Blue & White G3 300MHz/Mac OS 8.6)

初期設定ファイルを削除すると,ツールバーの初期設定が初期状態になってしまうそうであるが,これは正常に動作している状態の初期設定ファイルをバックアップしておき,障害が発生した際にバックアップしたものに取り替えるという方法はどうだろうか.

追記:
山本氏より本障害について Microsoft 社の回答をお知らせいただいた.氏も同様の障害が発生するため, Microsoft サポートに連絡したところ,「ツールメニュー」の「ユーザ設定」で「書式」に関するコマンドを設定するとこのような障害が発生するとの回答であった.書式以外のコマンドを設定した場合には障害は発生しない模様.障害の修正予定は未定だそうである.



● Excel 2001:Visual Basic Editer 関連でシートコピーするとフリーズする場合


[XL2001] VBE を起動した状態でシートのコピーを行うとフリーズ


Microsoft 社は上記ページを公開し, Microsoft Excel 2001 で Visual Basic Editer に関連してシートをコピーするとフリーズする場合があることを公開した.障害が発生する状況は二種類確認されている.現在のところ回避法はない.



●フレッツ・ISDN:CHAP認証非対応プロバイダでのリモートアクセス接続成功例


池田氏より,できないと従来思われていた PAP を使用して CHAP認証に非対応のプロバイダにリモートアクセスで接続でき,途中で切断されることもない方法があるとお知らせいただいた.

「方法」

TA に付属する 128K 用 CCL ファイルをモデムに設定する.(64K 用を使わない)

128K CCL ファイルを使用しても実際の接続は 64K となり,料金を 128K 用分支払うことにはならないことを NTT にご確認済みである.また,リモートアクセスを使用すると,FreePPP を用いた場合に比較して体感速度が速く感じるのみならず,実際にもファイル FTP が 2 倍程度速くなるそうである.

この方法を下記掲示板にて公開なさったところ,お二人の方より確認をいただけたそうである.(パソコンスクランブルMac 過去ログ)

すべての場合に有効であるという確証はまだないものの,試す価値はあるものと考えられる.

参照:
00/8/12 項目 "フレッツ・ISDN:一部プロバイダと TA での問題"
00/9/9 項目 "フレッツ・ISDN 利用についてのアップル TIL"


追記:
本方法を用いることによって成功するというご報告をいくつもいただいている.大変有効なようだ.



● FinderPop 1.9.2:マルチユーザでの不具合


藤井氏よりお知らせいただいた.マルチユーザ環境で FinderPop 1.9.2 日本語版を使用していると, FinderPop の設定を変更してもマシンを再起動するまで反映されない.秋山も Mac OS 9.0.4 で確認した.

藤井氏によれば,初期設定を捨ててマルチユーザを「切」にして再起動すると正常に動作するようになるそうだが,再度マルチユーザを「入」にすると FinderPop のバージョンが異なるという警告が出て FinderPop を開くことができなくなるそうである.



● Apple Enet 2.4.2


横田氏より, AppleShare IP 9.0.4 Update Version:1.0 には "Apple Enet" 2.4.2 が含まれていて, Mac OS 9.0.4/PowerBook (FireWire) 500 に使用したところ,現在のところ問題がないとお知らせいただいた.

AppleShare IP 9.0.4 Update Version:1.0 には以下のファイルが含まれているそうである.

"Apple Enet" 2.4.2
"Apple CPU Plugins" 2.8
"Disk First Aid" 8.6

参照:
00/11/3 項目 "Apple Enet 2.4.1 のメモリリーク?"




●ワコムタブレットドライバ 4.5.6 インストーラ


ワコムタブレットドライバ 4.5.6 について藤井氏よりお知らせいただいた.以下のような変更点等があるそうである.

・4.5.5 インストーラがイタリア語で表示された問題は改善されている.
・カスタムインストールができない.
・ USB がない機種に USB ドライバもインストールされる.
・ TabletSprocket がインストールされるようになった.

参照:
00/11/10 項目 "ワコムタブレットドライバ 4.5.5 の改善点など"




● Quick Time 5 Preview 2:システム終了での問題


戸枝氏よりお知らせいただいた. Quick Time 5 Preview 2 英語版をインストールした英語版 OS を含む三台の Macintosh ( G4 AGP, iMac Summer 2000, iMac Slot Loading) において,起動ボタンを数秒押さなければシステム終了できなくなっているそうである (Mac OS 9.0.4). Quick Time 5 Preview 2 には優れた機能があるためその状態でもお使いになっているとのこと.



● iMac ダイアルアップ接続後の雑音


TIL: 88055 : iMac: Static From Speakers During Dial-Up Connection

iMac (Slot Loading) および iMac (Summer 2000) において,ダイアルアップ接続後スピーカから雑音が出ることがある.また,入力源が内蔵モデムに変更されている.このような場合,コントロールバーの "音源" または "サウンド" コントロールパネルを用いて入力源を「内蔵モデム」から「サウンド入力ポート」に変更するか,コンピュータのサウンドボリュームを低くする.

接続後入力源が変更されるのはモデム音を聞くことができるようにしているためで,正常な動作である.切断後に元の設定に戻る.



● Mac OS X Public Beta:特定のフォルダ名をパーティションに使用できない


TIL: 25223 : Mac OS X Public Beta: Partition Naming Issue

Mac OS X Public Beta の起動ボリュームにある特定の基本的なフォルダの名称をハードディスクパーティション名に使用していると,起動後,起動ボリューム第1階層にあるそれらフォルダが見えなくなったり使用できなくなる.

以下のフォルダの名称が該当する.

"Applications"
"Library"
"Mac OS 9"
"System"




[ 00/12/19]



● Apple CPU Plugin 2.7 北米版


Apple CPU Plugin 2.7 北米版

00/12/16 項目 "Power Mac G4 (Gigabit Ethernet)? Mac OS 9 ?:突然のハング,フリーズ" で報告した Power Mac G4 で発生していたフリーズなどの障害を改善するものと考えられる.機能拡張フォルダ内 "Multiprocessing" フォルダ内の "Apple CPU Plugin" を置き換える.添付ファイルには Power Mac G4 の信頼できるパフォーマンスを提供するとあるだけで具体的な修正内容は明らかにしていない.

私が12/16 項目において障害と Apple の確認を公開してから二日目に Apple は米国内でソフトウェア・アップデートに本ファイルを公開した.私は項目に Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) ? Mac OS 9.0.4 ? と書いた (その時点で得られた情報は Gigabit Ethernet に限られていた) が, Power Mac G4/ Mac OS 9.0.4 がアップデート対象となっている.ただし,インストーラは Dual であることを要求するようなので,実際には Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) Dual のみが対象であることも考えられる.北米版アップデータであるため Mac OS 9.0.4 北米版が必要.また, Mac OS X Public Beta には不要.

私の PowerBook G3 Series でインストーラを起動すると「Apple CPU Plugin は PowerMacintosh Dual Processor が必要であり,このコンピュータにインストールすることはできない」と表示した.アップデータから "Apple CPU Plugins" を取り出して手動でインストールしてみたが,特にこれまでのところは問題ない. (一日程度では何も問題は判明しない.もともと私の PowerBook G3 Series は本機能拡張への依存度は低い.NewWorld アーキテクチャマシンは依存する部分が拡大している)

参照:
00/12/16 項目 "Power Mac G4 (Gigabit Ethernet)? Mac OS 9 ?:突然のハング,フリーズ"




●注意: HDT (Hard Disk ToolKit) 4.0: iMac DV と非互換


FWB HDT Knowledge database 2545において, HDT (Hard Disk ToolKit) 4.0 と iMac DV/DV+ (SE のことか?) が非互換であり,使用しないようにと公表されている.

Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) Dual と Power Mac G4 Cube とは問題ないとされている.具体的な非互換の状況は明らかではないが,ハードディスクドライバであるので使用している場合は直ちに使用を中止し,データをバックアップしてから,ドライバを置き換えるか他のフォーマッタで初期化し直すこと.

追記:
馬場氏より,本問題について,起動後にフリーズするという症状となるとお知らせいただいた.



● Mac OS 9:インストール時の「Big System Morsels」エラー


TIL: 25222 : Mac OS 9: "Big System Morsels" Error During Installation

Mac OS 9/9.0.4 をインストールする際に「Big System Morsels ソースファイルを読み込むときにエラーが発生しました.インストールを継続することができません」というエラー報告が表示され,インストールできない場合があることについての,回避手順.ただし, PowerPC アップグレードカードを使用しているコンピュータに Mac OS 9 をインストールしようとした場合もこのエラーが発生する.

このエラーは通常 CD-ROM ディスク読み込みに問題があることと関連している.

1.ディスクが汚れていないか確認し,汚れている場合は拭き取る. (中心から外部に向かって 往復せずに一方向のみ乾いた柔らかい綿布で拭き取り,と書かれている)

2. CD-ROM レンズクリーナを使う

3.上記で解決しない場合はハードウェアの非互換かもしれない.以下を試す.

・ディスプレイ, Apple マウス, Apple キーボード以外の外部機器を全て外す
・適当な RAM が装着されているか確認する ( RAM の速度が一致していないかまたは同じ銘柄の組み合わせでない場合,問題があるコンピュータがある)
・内部の ATA, SCSI ケーブルが接触不良,破損等していないか確認する.
・工場出荷後に増設されたハードディスク, CPU アクセラレータなど内部ハードウェアを外す.

4.ソフトウェアの一部ファイルの問題の回避または別のインストール方法.

・外部 CD-ROM を接続しインストールする.
・ネットワーク上の他のコンピュータに CD-ROM を装着し,ファイル共有してネットワーク上からインストールする.

5. 5500/225, 6500/225, 6500/250 初期出荷分のキャッシュ DIMM 異常に該当する場合 Apple サービスプロバイダに連絡する.

参照:
98/5/29 項目 "5500/6500 一部機種の不良: 5500/6500 L2 Cache Disable 機能拡張"





[ 00/12/17]



● Power Mac G4 (Gigabit): PCI ボード増設でモニタに電源が入らない:PCI カードを増設できない?


杉窪氏からお知らせいただいた. Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) も母板の PCI スロットに根本的な寸法上の問題があり, PCI ボードを増設すると AGP スロットのグラフィックカードが外れてしまい,モニタに電源が入らなくなる.

氏によれば,AGP グラフィックボードの固定ボルトを外してみると,ボードとネジ穴が目測で 5 ミリほどずれていたそうである.この状態でボードをたわませることによって取り付けられているという.

アップルに問い合わせたところ,出荷時にモニタに表示できるようにボード取り付け位置を調整しているようだとのこと.ここに新たに別の PCI ボードを取り付けることによってボードのたわみ具合が変化して,ボードが浮き上がり,接触不良となるそうだ.

PCI ボードのメーカーは 5 ミリもずれていたら使えないと言っているそうである.

このようになった場合,AGP のグラフィックボードを差し直すことでモニタ表示は改善されるそうであるが, PCI カードを増設することはできないようだ.

追記 1:
込山氏より新規購入なさった二台の Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) について,BooDoo5500 および Adaptec2930U PCI カードを問題なく取り付けできているとお知らせ下さった.出荷時期によって違いがあるかもしれない.

追記 2:
井上氏より Power Mac G4 (Gigabit Ethernet あるいは AGP Graphics) から母板の固定方法が変更されており,そのため,その調節の仕方によってこのようなことが起きるのではないかとご指摘いただいた.

固定ビス削減のため一部の個所にスライド式の固定方法が採用されています.ロジックボード固定時にいったん I/O ドアから少し離れてセットして,その後水平にI/Oドア方向に7-8mm移動させてビス止めを行い固定します.この時 FireWire コネクタ部をシールドスポンジに無理矢理押し込まねばならず結構な力をかけて押さえておいた状態でビスを締めなければなりません.これを怠るとロジックボードが I/O ドアから少し離れた状態で固定されることになります.

いったん母板を取り付け直すことによって改善されるかもしれない.

追記:3
刈谷氏より, Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) 400 + VOODOO 4 ビデオカードの構成で使用できていることと,歪みはなく,ごく僅かのネジ穴との調整 (許容範囲) であることをお知らせいただいた.



● MRJ 2.2.3 の重大なセキュリティホール


電総研高木氏からお知らせいただいた.氏は MRJ 2.3.3 に次のような問題があることを発見された.悪意あるウェブサイト設営者が意図的に仕掛けたページを閲覧した場合,次のようなことが起きる.

1.閲覧者のコンピュータ内の任意のファイルが盗まれる
2.閲覧者のブラウザが乗っ取られ,任意のウェブサイトにアクセスさせられる
3.組織内部にしか公開していないウェブページ(イントラネットなど)の情報が盗まれる

確認された影響の及ぶブラウザ

Microsoft Internet Explorer 4.5/5
Netscape 6
iCab pre 2.2 Mozilla MRJ Plug-in 1.0b1 使用時の Communicator 4.76

詳細はhttp://java-house.etl.go.jp/ml/archive/j-h-b/039434.htmlに公開されてる.

氏はこの問題を Apple に連絡したが, CERT が定めた 45 日を過ぎても Apple は対処しないために公開なさったものである.

回避法はブラウザの JAVA をオフにする.



● Power Mac G4 (Gigabit Ethernet)/Cube:ディスプレイの増設


TIL: 25221 : Power Mac G4 (Gigabit Ethernet), Power Mac G4 Cube: Connecting Additional Displays

Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) は ADC 形式の一台のモニタに対応できる.ディスプレイを増設するには PCI ディスプレイカードを使用する. Cube は VGA または ADC のどちらか一台だけに接続できる.

(秋山注:本日別項目にある通り, Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) での PCI カード増設には注意を要する)



● iMac (Slot Loading)/G4 (AGP):3COM OfficeConnect Dual Speed Switch と非互換


TIL: 31289 : Macintosh: 3COM OfficeConnect Dual Speed Switch Interoperability Condition

iMac (Slot Loading) および Power Mac G4 (AGP Graphics) が以下の 3COM 製品と一部環境下で非互換であると Apple Tech Info Library に公表された. 3COM に連絡するようにというだけで,具体的な障害内容,回避法は書かれていない.

3COM OfficeConnect Dual Speed Switch 4 (3C16733A)
3COM OfficeConnect Dual Speed Switch 8 (3C16734B)



● iMac からの AirPort (AirMac) カード,メモリの取り外し方


TIL: 95072 : IMac: AirPort Card Take Apart Instructions

TIL: 95071 : iMac: SDRAM DIMM Take Apart Instructions

サービスプロバイダ向け修理手順. iMac (Slot Loading/Slot Loading) から AirPort (AirMac) カードの取り外し方 (95072) およびメモリの取り外し方 (95071) が写真入りで示されている.静電除去マットを用意するように記されている.高電圧での生死に関わる事故に対する注意,および静電によるコンピュータ損傷がないようにコンピュータの防磁カバーの金属に触れることと作業が終了するまで歩き回らないようにという注意がある.

秋山が本文書を参照した時点では具体的な作業手順を示す写真が文書の HTML 記述不備のためにそのままでは表示されなかった.これら写真は URL を直接入力するか,ソースを手直しすれば表示される.



● QuickTime:バージョンの調べかた


TIL: 25220 : QuickTime: How to Determine Which Type and Version Is Installed

"QuickTime 設定" コントロールパネルのポップアップメニューから「QuickTime について」を選択した画面に表示されている.



[ 00/12/16]



● Power Mac G4 (Gigabit Ethernet)? Mac OS 9 ?:突然のハング,フリーズ


Mac OS 9/Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) 使用中にシステムがハング,フリーズする場合について Apple が確認し,調査中である.

症状はマシン使用中にハングし,ポインタは動くがマウスクリックに反応しなくなる.また,その後,キーボードからアプリケーション終了,ファイル保存などのコマンドを入力するとそのままフリーズするというもの.

一部ユーザからは "Apple CPU Plugins" 2.6 (機能拡張フォルダ内 "Multiprocessing" フォルダにある) を 2.5 に置き換えることによって障害が改善するという報告があるそうである.また,マウスに関連しているのではないかという報告もあり,マウス交換によって症状が改善することがあるともいう.

一部海外サイトではこの問題についての投稿があり, Apple USB マウスのファームウェアの問題からの垂直水平にしか動かなくなる問題 ( 99/11/24 項目 "USB マウスのファームウェア問題: Blue & White G3,iMac でも出荷" ほか) と関連づけているが,症状がかなり異なるし, Apple はそのように問題を見なしていないような印象を受けた.



● Disk First Aid 8.6:断片化による起動障害修正


Disk First Aid 8.6 英語国際版
Disk First Aid 8.6 北米版

以前から Mac OS X Public Beta インストール CD-ROM に収められていた Disk First Aid 8.6 英語版等が公開された.TIL: 75102 : Disk First Aid 8.6: Software and Informationによれば,本バージョンは以下の拡張がある.

・断片化がすすむと起動できないようになる Mac OS 9 でフォーマットした Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) ボリュームのいくつかの損傷を修復する.

・ Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) の Mac OS X Public Beta との互換を改善する.

・起動ディスク上のより多くの問題を修復できるようにした.

断片化の問題は以前から公開されていて (以下の参照先項目) これまで解消法がなかった問題である.上記 TIL および Read Me には,起動時にハピーマックが出たままコンピュータが応答しなくなるという症状と,非常に多量のファイルがあり,常にファイルが開かれているような場合に起きるという記述がある. Macintosh マネージャが起動している AppleShare IP に発生しやすいとも.

Disk First Aid は起動ディスクを修復できる能力が以前からあるが,文書は CD-ROM 起動などから起動ディスクを修復することを推奨している.また, Disk First Aid 8.6 は北米版と英語国際版でのみ試験されていると書かれているが,実際には Mac OS X Public Beta 日本語版にも添付されている.

私が Mac OS X Public Beta に添付されていた Disk First Aid 8.6 を使用したときにはそれまでの Disk First Aid を含む他のディスクユーティリティでは問題がないとされるボリュームに対して検査すると問題 (wrapper System file) を指摘して修復した.修復後には問題は報告されない.実は,秋山が Mac OS X Public Beta をインストールする際にインストールに失敗したことがある.そのときに本 Disk First Aid 8.6 を使用した際に問題を指摘され,修復してインストールできたことがある.また, Mac OS X Public Beta で従来バージョンの Disk First Aid で発生していた MountChck エラー報告は出なくなっている.秋山は以前からこの Disk First Aid 8.6 E を使用しているが問題は経験していない.

参照:

00/5/28 項目 "Mac OS 9.0.x:ハードディスク断片化のため起動できない"
ディレクトリや Systemファイルが8個以上に断片化した場合に起きる.

00/10/16 項目 "Mac OS X Public Beta:Disk First Aid の MountChck エラー報告"




● Desktop の意味についての TIL


TIL: 106090 : Mac OS: Usage of the Term Desktop

Mac OS では以下のように「Desktop」という用語がいくつか使われているが,それらの意味と違いについての説明.特に目新しいことはない.大文字と小文字の違いに注意.

「desktop」

モニタに表示されるユーザが目にする作業環境.

「Desktop file」

デスクトップ再構築というときの DB および DF ほかの不可視ファイル

「Desktop Folder」

Mac OS 9 かそれ以前の Mac OS で存在する不可視フォルダ.ゴミ箱とボリュームアイコンを除くデスクトップ上の項目を収納している不可視フォルダ.

「Desktop」フォルダ

Mac OS X Public Beta で存在する各ユーザのホームディレクトリにあるフォルダ. Mac OS 9 以前の「Desktop Folder」の機能を果たすが,各ユーザ毎にまとめられている.



● iMac のスピーカ/ヘッドフォンジャック


TIL: 58753 : iMac: Speaker and Headphone Port Specifications

iMac のスピーカおよびヘッドフォンジャックの規格,仕様等.



● Power Mac G4:スクリーンでのメモリエラー表示


TIL: 95040 : Power Mac G4: Memory Error Dialog Box on the Screen

サービスプロバイダ向け修理手順.スクリーンにメモリエラーダイアログが表示されるときの対処手順.

対象機種:
Power Mac G4, Macintosh Server G4

対処手順:(以下を順番に試していく)

1.SDRAM を装着し直す.(オンボードメモリが実装されていない場合,正常に起動するためには SDRAM DIMM が必要)

2. PC-100 SDRAM DIMM のみが装着されているか, EDO メモリではないことを確認する.

3. MacTest を実行し,不良 RAM を特定する.

4.動作が確認されいている SDRAM DIMM に交換する.



● AppleWorks 6:位置揃えしたテキスト印刷での不具合


AppleWorks: 位置揃えを行ったテキストがマージンを越えて印刷される

日本語 TIL. AppleWorks 6 でテキストに対して特に文章全体の位置揃えを行ったときに,書類のマージンを越えて印刷される.左揃え(縦書きの場合は上揃え)の場合は正しく印刷される.回避法は PDF で書類を作成してその書類から印刷する.




[ 00/12/14]



● iMac (Summer 2000):アナログボード修理と iMovie での色再現の問題


石井氏よりお知らせいただいた. iMac (Summer 2000) のモニタ異常でアナログボードを交換するような修理の場合, iMovie で全画面表示した場合に色再現の問題が発生するとアップルから説明を受けたそうである.

氏の iMac (Summer 2000) SE のモニタでウインドウ枠などの色がずれるといったコンバージェンス不良と思われる症状が発生した. CD-ROM 起動での確認,別の部屋への移動などでも症状が改善されず,初期不良ということでアップルサービスセンターにての修理となった.ところが,一ヶ月半経過しても修理が終了しないため問い合わせたところ,上記のような回答があった.

アップルの説明では,現在 iMovie を修正するソフトウェアを開発中でその開発を待って修理品を返送するため修理が滞っているそうで,相当数の修理品が保留扱いになっているそうである.氏は iMovie についてアップデータを後でアップルのページから自分で入手するというようにして iMac を戻してもらったそうである.アナログ回路の障害については直っていたそうだ.



● Power Mac G4 (Gigabit):対応解像度一覧


TIL: 58756 : Power Mac G4: Supported Digital and Analog Resolutions

Apple Tech Info Library に Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) の対応解像度が公開されている.



● iMac/ Power Mac G4:マウスは応答するが,コンピュータの反応が遅い


TIL: 95069 : iMac and Power Mac G4: Computer Slows Down Unless the Mouse is Moved

iMac (Slot Loading/Summer 2000) および Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet) で, "省エネルギー設定" コントロールパネルの「プロセッサ・サイクリングを許可する」設定になっている場合,マウスが応答するがアプリケーションやゲームが遅い,マウスを動かすと反応速度が戻ってくるという現象が起きる.



● Power Macintosh G3/Mac OS 8.6:起動途中ににディスプレイ解像度が変化する


TIL: 60768 : Power Macintosh G3: Display Resolution Switches When the Computer Turns On

正常な動作である.



● QuickTime 4 関連の日本語 TIL


いくつか QuickTime に関しての日本語 TIL 文書が公開された.

iMovie: 4 GB 以上のサイズの QuickTime ムービーを書き出すと、QuickTime Player で開けない
iMovie から 3.9 GB を越える QuickTime ムービーを書き出し, QuickTime Playerのファイルメニューにある「ムービーを開く」から開こうとすると,「次の動作ができません:“(ファイル名)”ファイルを開く。原因: QuickTime が認識できるファイルではありません。」という警告が表示されて開くことができない.

対処法としては iMovie の書き出しダイアログボックスの設定で圧縮比をあげてから再度書き出しする.今後リリースされるバージョンでこの問題に対応する予定.

QuickTime 4: 起動時にエラーが出るゲーム

QuickTime 4 を「基本のインストール」によってインストールした場合,QuickTime を使用したゲーム起動時にエラーが出ることがある.回避法は「すべてをインストール」で QuickTime を再インストールする.

QuickTime 4: バージョン 4.1 以降では MP3 VBR エンコーディングをサポート

QuickTime 4 では VBR(可変ビットレート)でエンコードされた MP3 オーディオファイルは再生できない.4.1 以降で対応している.

QuickTime 4: Web ブラウザでムービー再生するとクラッシュしてしまう

ブラウザのメモリ割り当てが十分でないとこのようなことが起きる.ブラウザのメモリ割り当てを増加させてみる.

QuickTime 4: スタートアップムービーを使うと起動時にエラーが起きる

Sorenson コーデックを使ったスタートアップムービーを使用すると,起動時に「実装されていないトラップ (unimplemented trap) 」エラーが起きる. Sorenson コーデックには対応していないので,対処法としてはスタートアップムービーを使わないようにするか, Sorenson コーデックを使っていないムービーを使用する.

QuickTime 4: Adobe Type Reunion 1.2 が動作しない

QuickTime 4 と Adobe Type Reunion 1.2 は非互換.Adobe Type Reunion を 2.5 にする.




[ 00/12/9]



Apple Tech Info Library に主に Power Mac G4 などのサービスマニュアルの一部内容を転載していると思われる文書が公開されている.内容を簡単に紹介したい.

紹介した一連の TIL には次のような記載がある.

Apple 認定サービスプロバイダ向けの修理手順であるが,教育的目的で一般公衆に公開する.現時点で顧客が在宅部品交換システムで行える作業は限定されている.認定サービスプロバイダでない場合, Apple か地方の認定サービスプロバイダに修理予定の連絡を取ること.

これらの文書はユーザが知識を得ることを目的とされたものである.しかし,在宅部品交換システムとの関わりに触れられていることからは, Apple の修理体制が集中化されていく傾向にあることとなんらかの関わりがあるかもしれないと思わせる.



● Power Mac G4:起動時にビープ音が一回する


TIL: 95050 : Power Mac G4: Computer Beeps Once At Startup

サービスプロバイダ向け修理手順.起動時にビープ音が一回するのは RAM が装着されていないか見つからないことを意味する.

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4, Mac OS Server が動作する Macintosh Server G4

対処手順:(以下を順番に試していく)

1.SDRAM リセット.

2.SDRAM が装着されていない場合,動作が確認されいている PC-100 SDRAM DIMM を最初の (top) スロットに装着する.

3.DRAM が装着されている場合,動作が確認されている PC-100 SDRAM DIMM にひとつずつ最初のスロットから入れ換えてみる.

4.プロセッサモジュールを装着し直す.

5.プロセッサモジュールを交換する.

6.母板交換



● Power Mac G4:起動時にビープ音が二回する


TIL: 95051 : Power Mac G4: Computer Beeps Twice

サービスプロバイダ向け修理手順.以下の機種で起動時にビープ音が二回するのは非互換の RAM が装着されている可能性がある.

対象機種:
Power Mac G4, Macintosh Server G4, Mac OS Server が動作する Macintosh Server G4

対処手順:(以下を順番に試していく)

1. PC-100 SDRAM DIMM のみが装着されているか, EDO メモリではないことを確認する.

2.動作が確認されいている PC-100 SDRAM DIMM を既存の SDRAM に一回にひとつずつ交換する.

3.プロセッサモジュールを装着し直す.

4.プロセッサモジュールを交換する.

5.母板交換



● Power Mac G4:起動時にビープ音が三回する


TIL: 95052 : Power Mac G4: Computer Beeps Three Times

サービスプロバイダ向け修理手順.以下の機種で起動時にビープ音が三回するのは RAM バンクがメモリテストを通過しないことを意味する.

対象機種:
Power Mac G4, Macintosh Server G4, Mac OS Server が動作する Macintosh Server G4

対処手順:(以下を順番に試していく)

1.動作が確認されいている PC-100 SDRAM DIMM を既存の SDRAM に一回にひとつずつ交換する.

2.プロセッサモジュールを装着し直す.

3.プロセッサモジュールを交換する.

4.母板交換



● Power Mac G4:起動時にビープ音が四または五回する


TIL: 95053 : Power Mac G4: Computer Beeps Four or Five Times

サービスプロバイダ向け修理手順.以下の機種で起動時にビープ音が三回ないし四回するのは ROM 不良,修復不良を意味する.

対象機種:
Power Mac G4, Macintosh Server G4, Mac OS Server が動作する Macintosh Server G4

対処手順:(以下を順番に試していく)

1. RAM,PCI カード,ハードディスク,外部 USB 機器, FireWire 機器を含む全ての社外製ハードウェアをコンピュータから外す.ひとつずつ再装着しながら起動してみる.

2.母板交換



● Power Mac G4:ファンが回転せず起動しない


TIL: 95038 : Power Mac G4: System Does Not Power On, No Fan Movement

サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.電源部を露出したまま動作させる手順が含まれるからであろう.知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

対処手順:(危険)

「危険!」以下の手順は高電圧の危険があり,死あるいは深刻な傷害に至る可能性がある.「Apple 認定技術者でなければ行ってはならない」

1. Power Macintosh G4 (PCI Graphics) の場合:母板の LED DS7 と DS8 を検査する.動作中のユニットでは複数の LED は互いに同期するようになっていて,同時に点灯するか,両方とも消灯する.一方の LED だけが点灯し他方が消灯しているような場合,問題がある.

2.コンセントが適正か確認する.問題のないことの確認されている電源ケーブルで試す.

3.電源ユニットの後部の電圧設定スイッチが正しい電圧に設定されているか確認する.

4.電源ユニットコネクタの細流電圧を検査する.以下を参照する.(秋山注:本項目作成時点で下記 TIL は存在していない)
Power Mac G3 (Blue and White) and Power Mac G4 (AGP Graphics/PCI Graphics):TIL: 58561: Power Macintosh G3 (Blue and White) and Power Mac G4: Power Supply Voltage Test
Power Mac G4 (Gigabit Ethernet):TIL: 95064 : Power Mac G4 (Gigabit Ethernet): Power Supply Voltage Test"


5.キーボードを外し,コンピュータの前面ボタンを押す.もし,起動した場合, USB キーボードを交換する.起動しない場合は次の手順.

6. Power Mac G4 (PCI Graphics):CUDA チップをリセットする.下記参照
TIL: 95065 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Cuda Chip

7.母板のリセット
Power Mac G4 (AGP Graphics):下記参照
TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board
Power Mac G4 (PCI Graphics):下記参照
TIL: 95066 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Board
本手順でも障害が解消されない場合は次の手順.

8.母板交換



● Power Mac G4:スクリーンが明るくならず起動音がしないが,LED は点灯する


TIL: 95039 : Power Mac G4: Screen Is Black, Not Boot Tone, LED is Lit

サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.実際に危険な手順があるように秋山には思えなかったが,知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)

症状:

スクリーンが明るくならない,起動音がしない,ドライブが作動しない.しかし,ファンは回転し, LED は点灯する.

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

対処手順:(危険)

「危険!」以下の手順は高電圧の危険があり,死あるいは深刻な傷害に至る可能性がある.「Apple 認定技術者でなければ行ってはならない」

1. Power Mac G4 (PCI Graphics) の場合, J25 にあるジャンパーブロックがプロセッサタイプとして適切な色 (color 外見?) であるか,必要なメタルチップがあるか,正しい方向に装着されているか確認する確認する.サービスマニュアルの分解図の "Processor Module" を参照すること.

2.映像回路/カードの接続とコネクタピンを検査する.

3. Power Mac G4 (PCI Graphics)の場合,CUDA チップをリセットする.TIL: 95065 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Cuda Chipを参照すること.

4.母板をリセットする.以下を参照すること.
Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet) :TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board Power Mac G4 (PCI Graphics) :TIL: 95066 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Board

5.ビデオカードを装着し直す.

6.SDRAM DIMM を装着し直す.

7.プロセッサモジュールを装着し直す.

8.全ての SDRAM DIMM を外し,一回に一枚ずつ交換しながら試験する. (不良 DIMM が発見されたら:注秋山) 不良 DIMM を交換する.

9.全てのビデオカードを交換する.

10.プロセッサモジュールの交換.

11.母板の交換.

12.電源ユニットの交換.



● Power Mac G4:スクリーンが明るくならず起動音がしないが,LED は点灯する:95039 と類似 TIL


TIL: 95054 : Power Mac G4: Screen is Black, No Startup Tone, Drive Does Not Operate


本文書はTIL: 95039 : Power Mac G4: Screen Is Black, Not Boot Tone, LED is Litとほとんど同じと言ってよい.相違点は対象機種に Mac OS Server で動作する Macintosh Server が追加されている点と,高圧注意の警告がない点である.すでに 95043 は紹介済みであるので本 TIL の内容は省力する.



● Power Mac G4:スクリーンに何も出ない


TIL: 95043 : Power Mac G4: No Video
サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.実際に危険な手順があるように秋山には思えなかったが,知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)



起動音があり,ドライブは作動し,ファンも回転し, LED 点灯する.しかし,スクリーンに何も映らない症状での修理手順.

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

作業手順:

1.全てのビデオケーブル/カードの接続とコネクタピンを確認する.

2.全ての社外製装置を取り外す.

3.ビデオカードを装着し直す.

4. Power Mac G4 (PCI Graphics) の場合, J25 にあるジャンパーブロックがプロセッサタイプとして適切な色 (color 外見?) であるか,必要なメタルチップがあるか,正しい方向に装着されているか確認する確認する.サービスマニュアルの分解図の "Processor Module" を参照すること.

5. PRAM クリア.

6.SDRAM DIMM を装着し直す.DIMM が PC-100 DIMM であることを確認する.

7.全ての SDRAM DIMM を外し,一回に一枚ずつ交換しながら試験する. (不良 DIMM が発見されたら:注秋山) 不良 DIMM を交換する.

8. Power Mac G4 (PCI Graphics)の場合,CUDA チップをリセットする.TIL: 95065 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Cuda Chipを参照すること.

9.母板をリセットする.以下を参照すること.
Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet) :TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board Power Mac G4 (PCI Graphics) :TIL: 95066 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Board

10.正常であることが確認されているモニタで試験する.必要ならモニタを交換する.

11.ビデオカードの交換.

12.プロセッサモジュールの交換.

13.母板の交換.



● Power Mac G4:スクリーンに何も出ない:95043 と類似 TIL


TIL: 95055 : Power Mac G4: Screen is Black, Startup Tone Present, Drive Operates


本文書はTIL: 95043 : Power Mac G4: No Videoとほとんど同じと言ってよい.相違点は対象機種に Mac OS Server で動作する Macintosh Server が追加されている点と,高圧注意の警告がない点である.すでに 95043 は紹介済みであるので本 TIL の内容は省力する.



● Power Mac G4:スクリーンは明るくなるが何も映らない


TIL: 95056 : Power Mac G4: Screen Lights Up but Nothing is Displayed on the Screen

サービスプロバイダ向け修理手順.起動音がしてスクリーンが明るくなるが,何も映らない場合の修理手順.

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4, Mac OS Server が動作する Macintosh Server G4

作業手順:

1.ビデオケーブル/カードの接続を確認する.

2.CUDA チップをリセットする.TIL: 95065 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Cuda Chipを参照すること.

3.母板をリセットする.以下を参照すること.
Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet) :TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board Power Mac G4 (PCI Graphics) :TIL: 95066 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Board

4.全ての PCI カードと SDRAM を装着し直す.

5.プロセッサモジュールを装着し直す.

6.正常であることが確認されているモニタで試験する.必要ならモニタを交換する.

7.プロセッサモジュールの交換.

8.母板の交換.



● Power Mac G4:AGP Graphics と Gigbit の母板および見分け方


TIL: 95035 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Logic Board Diagram

サービスプロバイダ向け文書. Power Mac G4 (AGP Graphics) と Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) の母板を図示している.AGP Graphics と Gigbit は FireWire 外部ポートそばの (Ethernet ポートと反対側にある) 内部 FireWire ポートの有無で見分ける. Gigbit にはない.

なお,次項目の PMU ボタンも図示されている.



● Power Mac G4 (AGP Graphics):ブロック図


TIL: 95061 : Power Mac G4 (AGP Graphics): Block Diagram

サービスプロバイダ向け文書. Power Mac G4 (AGP Graphics) の主母板のブロック図.主な IC と接続されるバスを示す.



● Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet):PMU リセット法


TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board

サービスプロバイダ向け文書.

PMU (Power Management Unit) はコンピュータの電源機能を管理するマイクロコントローラチップである. PMU はコンピュータの中のコンピュータである.メモリ,ソフトウェア,ファームウェア,入出力,水晶発振子,CPU を持ち,以下の機能を司る.

・コンピュータに起動,終了,スリープ,スリープ解除,待機などを告げる
・多数の命令からのシステムリセットの管理
・ PRAM の維持
・現在の時刻管理

「重要」:

母板を取り扱うとき非常に注意すること.母板を取り扱う場合には PMU に影響がないように,バッテリを取り外す. PMU は非常に敏感なため,母板の回路に触れるだけで PMU が応答しなくなることがある. PMU が応答しなくなると, PMU がリセットされないとバッテリ寿命は 5 年から 2 日になる (秋山注:原文に「if」が重複していてよく判らない) . PMU チップはバッテリの近くにある.

多くのシステムトラブルは PMU リセットによって解決される.起動できないコンピュータがある場合はモジュールを交換する前にいつも以下に従うこと.

「PMU リセット手順」

1.電源ケーブルを外し,バッテリホルダ (BT1) のバッテリを検査する.バッテリは 3.3V から 3.7V なければならない.バッテリ不良の場合はバッテリを交換し, 10 秒待ち,次の手順に従って PMU をリセットする.バッテリが正常なら次の手順.

2. PMU リセットスイッチ (S1) を一度押す.二度押してはいけない.二度押すと PMU が応答しなくなる.

3.電源投入するため電源ケーブルを接続するまで 10 秒待つ.コンピュータが起動できたら次段階に進む.もし起動できない場合,コンピュータ以外に問題がある.

3.MacTest Pro を動作させ,顧客にコンピュータを返却する.

注意:この手順全体はコンピュータの PRAM をクリアする.コンピュータの日付けと時間,他のシステムパラメータを,顧客に返却する前に再設定すること.



● Power Mac G4 (PCI Graphics): CUDA チップのリセット


TIL: 95065 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Cuda Chip

サービスプロバイダ向け文書.

CUDA は Power Mac G4 (PCI Graphics) の母板上にあるマイクロコントローラチップである.起動できない Power Mac G4 (PCI Graphics) がある場合はモジュールを交換する前にいつも以下に従うこと.

多くのシステムトラブルは CUDA リセットによって解決される.CUDA チップの機能は以下.

・システムの電源のオンオフ
・多数の命令からのシステムリセットの管理
・ PRAM の維持
・現在の時刻管理

「リセット手順」

バッテリ右側のリセットボタンを押す.それでも起動障害が残る場合はPower Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Boardを参照すること.

参照:
99/8/24 項目 "CUDA チップとリセットボタン"




● Power Mac G4 (PCI Graphics):母板のリセット


TIL: 95066 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Board

サービスプロバイダ向け文書.

起動できない Power Mac G4 (PCI Graphics) がある場合はモジュールを交換する前にいつも以下に従うこと.

「手順」

1.コンピュータの電源を落とす.

2.ユニットの前面の起動ボタンを押す

3.サイドアクセスパネルを開ける

4.母板からバッテリを外す

5.少なくとも 10 分待ってバッテリを戻す

6.電極の +- が正しくセットされているか確認する

7.コンピュータを再アッセンブルし,ユニットをテストする

注意:この手順はコンピュータの PRAM をクリアする.コンピュータの日付けと時間,他のシステムパラメータを確実に点検すること.



● Power Mac G4:クリック音,高音,コツンという音,擦過音


TIL: 95044 : Power Mac G4: Clicking, Chirping, Thumping, or Rubbing Noise

サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.実際に危険な手順があるように秋山には思えなかったが,知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)

clicking, chirping, thumping, rubbing といった雑音がする場合の作業手順.(クリック音,高音,コツンという音,擦過音としたが,適切な日本語かどうか全く判らない)

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

対処手順:(危険)

「危険!」以下の手順は高電圧の危険があり,死あるいは深刻な傷害に至る可能性がある.「Apple 認定技術者でなければ行ってはならない」

1.全ての PCI カードを取り外してユニットを試験する.カード取り外し後に問題が起きない場合,カードを一回に一枚ずつ 戻しながら問題のあるカードを特定する.問題のあるカードは交換する.

2.ドライブからメディアを取り外しノイズが去るか確かめる.ノイズが出なくなる場合,メディアを交換する.

3.ファンにケーブルが引っかかっていないか確かめる.

4.ファンを外して検査し,ノイズが去ればファンを交換する.

5. CD-ROM/Zip ドライブキャリヤを装着し直す.

6.全てのドライブの電源ケーブルを外し,一回に一台ずつ接続してみて検査する.問題のあるドライブを交換する.

7.電源ユニットの交換.

8.ビデオカードの交換.

9.母板の交換.

10.プロセッサモジュールの交換.



● Power Mac G4:すぐシステム終了してしまう


TIL: 95045 : Power Mac G4: System Shuts Down Immediately

サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.実際に危険な手順があるように秋山には思えなかったが,知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

対処手順:(危険)

「危険!」以下の手順は高電圧の危険があり,死あるいは深刻な傷害に至る可能性がある.「Apple 認定技術者でなければ行ってはならない」

1.コンセントが適正か確認する.問題のないことの確認されている電源ケーブルで試す.

2.電源ユニットの後部の電圧設定スイッチが正しい電圧に設定されているか確認する.

3. Power Mac G4 (PCI Graphics):CUDA チップをリセットする.下記参照
TIL: 95065 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Cuda Chip

4.母板のリセット
Power Mac G4 (AGP Graphics):下記参照
TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board
Power Mac G4 (PCI Graphics):下記参照
TIL: 95066 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Board

5.電源ユニットの交換.



● Power Mac G4 (AGP Graphics):システムが応答しなくなるまたはハング


TIL: 95046 : Power Mac G4 (AGP Graphics): System Stops Responding or Hangs

サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.実際に危険な手順があるように秋山には思えなかったが,知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

対処手順:(危険)

「危険!」以下の手順は高電圧の危険があり,死あるいは深刻な傷害に至る可能性がある.「Apple 認定技術者でなければ行ってはならない」

1.システムソフトウェアが Mac OS 8.6 またはそれ以降であることを確認する.

2.特定のアプリケーションでシステムが応答しないかハングする場合,アプリケーションを入れ換える.

3.コンピュータ付属レストア CD-ROM からのシステムソフトウェアのクリーンインストール.

4.ソフトウェアが Power Macintosh の本モデルに互換か開発元に確かめる.

5.システム機能拡張またはコントロールパネルの問題でないか確かめるために機能拡張をオフにして起動する.

6. Disk First Aid での検査.

7.不良メモリを試験する. MacTest Pro をループモードで一晩中走査させる.もし,MacTest Pro が不良メモリや他のハードウェア異常を発見した場合,疑わしいハードウェアを動作確認のとれているハードウェアに交換する.

8. PRAM クリアする.

9.すべての SDRAM DIMM を取り外し,一回に一枚ずつ交換しながら試験する.不良 DIMM は取り外す.

10.母板のリセット.下記参照
TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board

11.母板の交換.

12.プロセッサモジュールの交換.

(本 TIL のタイトルは Power Mac G4 (AGP Graphics) であるのに対して,内容の対象機種は Power Mac G4 となっていることに注意.手順 10 の参照 TIL は原文ではタイトル名に誤りがあり, Power Mac G4 (PCI Graphics) 対象となっているが,リンクされた実際の TIL はPower Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet)を対象としている)



● Power Mac G4:断続的にシステム終了してしまう


TIL: 95047 : Power Mac G4: System Shuts Down Intermittently

サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)

対処手順:(危険)

「危険!」以下の手順は高電圧の危険があり,死あるいは深刻な傷害に至る可能性がある.「Apple 認定技術者でなければ行ってはならない」

1.ファンのケーブルの接続とファンが回転するか確認する.

2.通気口が空いているか確認する.コンピュータをアクセスパネルを開けたまま操作しないこと.ヒートシンクが加熱する.

3.電源ケーブルがしっかり接続されているか確認する.

4.電源が適正電圧で通電しているか確認する.

5.電源ケーブルを交換してみる.

6.バッテリを検査する.

7. Power Mac G4 (PCI Graphics):CUDA チップをリセットする.下記参照
TIL: 95065 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Cuda Chip

8.母板のリセット
Power Mac G4 (AGP Graphics):下記参照
TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board
Power Mac G4 (PCI Graphics):下記参照
TIL: 95066 : Power Mac G4 (PCI Graphics): Resetting the Logic Board

9.電源ユニットの交換.

10.母板の交換.

11.プロセッサモジュールの交換.



● Power Mac G4:システムフリーズ


TIL: 95049 : Power Mac G4: System Freezes

サービスプロバイダ向け修理手順.通常の捜査中にシステムフリーズが発生する場合の修理手順.

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

作業手順:

1. shift キー押し下げ起動する. "機能拡張マネージャ" で一回に一つずつシステム機能拡張とコントロールパネルを追加するたびに起動して,問題を特定する.

2.コンピュータ付属のリストア CD からクリーンインストールする.

3.母板のリセット.下記参照
TIL: 95037 : Power Mac G4 (AGP Graphics/Gigabit Ethernet): Resetting the PMU on the Logic Board

4. RAM,PCI カード,ハードディスク,外部 USB 機器, FireWire 機器を含む全ての社外製ハードウェアをコンピュータから外す.ひとつずつ再装着しながら起動してみる.

5.MacTest Pro をループモードで走査させ, Apple のハードウェアを検査する.

6.母板の交換.

7.プロセッサモジュールの交換.



● Power Mac G4:画像の歪み


TIL: 95057 : Power Mac G4: Distorted Video

サービスプロバイダ向け修理手順.

サービスプロバイダ向け修理手順.(秋山注:本手順は必要な知識に欠ける一般ユーザには生死に関わる危険な手順を含むと警告されている.実際に危険な手順があるように秋山には思えなかったが,知識として読むだけにし,実際に実行しないようにお願いしたい)

対象機種:

Power Mac G4, Macintosh Server G4

対処手順:(危険)

「危険!」以下の手順は高電圧の危険があり,死あるいは深刻な傷害に至る可能性がある.「Apple 認定技術者でなければ行ってはならない」

1. Apple 製モニタを使用している場合,オンライン上で見つけることができるか MacTest Pro CD にある "Display Adjustment Utility" を用いて調整する.

2.社外製モニタを使用している場合,動作確認のとれているモニタを試してみる.

3.ビデオケーブルを検査し,差し込み直す.

4.ビデオアダブタが使われている場合,ビデオアダブタを検査する.以下を参照すること.
TIL: 95058 : Power Mac G4 (AGP Graphics): VGA-to-Macintosh Adapter

5. "Display Adjustment Utility" を用いてスクリーン・ジオメトリーを調整する.

6. "Display Adjustment Utility" を用いてカットオフ,ホワイトバランスを調整する.

7.所有者のモニタのマニュアルを参照し,追加情報を得る.



● Power Mac G4 (AGP Graphics):VGA- Macintosh 変換アダブタ


TIL: 95058 : Power Mac G4 (AGP Graphics): VGA-to-Macintosh Adapters

本 TIL は一連のサービスマニュアルの内容を用いた TIL (前回更新時,および本日更新分項目で紹介されているもの) と異なり,通常の TIL の形式となっているが,TIL: 95057 : Power Mac G4: Distorted Videoに関連している.

Power Mac G4 で,画像が歪む場合の対処法がいくつか記されている.

1. VGA モニタで「画像が来ない」「モニタが暗いまま」の状況を避けるには,VGA- Macintosh 変換アダブタを 2 個接続しないこと. 2. VGA モニタを接続する必要がある場合次のうちのいずれかの方法で接続する.

VGA モニタ:双方が VGA コネクタの VGA ケーブル: Power Mac G4 のビデオカード

VGA モニタ:一方が VGA コネクタで他方が Macintosh コネクタの混合ケーブル:Power Mac G4 のビデオカード




[ 00/12/8]



● iBook (FireWire) Battery Update


iBook (FireWire) Battery Update (英語国際版)
同北米英語版
長時間非動作状態で放置した iBook (FireWire) が再充電できなくなる問題を修正する.



● URL Access 2.1 北米版


URL Access 2.1 北米版

新しい認証方式を使用する新たなあるいは現行のサイトへのアクセスを改善する.Mac OS 9.0.4 以上が必要.

入手する際には,特定の国への輸出制限などに同意する必要がある.上記文書からのリンクはその許諾書であり,実際のファイル容量は 594K ある.

入手したデータにあるインストーラは北米版 OS のみインストールするため,インストーラからそのまま日本語版 OS にインストールすることはできない.北米版 OS にインストールされるのは "URL Access" 機能拡張 2.1 バージョンである.インストーラからファイルを取り出すことのできるユーザは日本語版に使用して差し支えないものと考えられる.( Mac OS 9.0.4 に含まれているのは J1-2.0)



● Netscape 6:Toolbar, Window のサイズの設定が保存されない場合の改善例


大塚氏よりお知らせいただいた.氏の PowerBook G3 Series/Mac OS 9.0.4 において,Netscape 6 で次のような症状が発生した.

1. Toolbars の設定が保存されない
2. Preferences Window のサイズ変更が保存されない

以下のようにすることで修正できたそうである.

1. Netscape Registryを捨てる
2. Netscape Profile Manager をダブルクリックする
3.起動ディスク:書類:Mosilla:Users50:defaultを削除
4.別パーティションに新規 Profile を作成する

氏の Power Macintosh 7600 ではこのような障害は発生しなかったそうである.しかし,Netscape 4.7.6 のユーザフォルダ (専用パーティション) の中に, Mozilla の Cache フォルダは作られましたが Cache 自体は起動ディスク:書類:Mosilla:Users50:default 内に作られたため,上記同様に処理なさったそうである.



● Mac OS X Public Beta: Classic 環境ではデバッガは開かない


TIL: 106080 : Mac OS X Public Beta: Cannot Open Debugger in Classic

command+パワーキーによるか,プログラマーズボタンによってデバッガモードに入ることができる ROM ベースの Microbug デバッガモードで現れるボックスは, Mac OS X Public Beta の Classic 環境では開くことができない.他のデバッガは開くことができるが,プログラマーズボタンは動作しない. Apple Pro Keyboard にはパワーキーがないため, command+パワーキーの組み合わせを用いることができない.



● Mac OS X Public Beta:Tomb Raider,Star Wars ゲームでの OpenGL エラー


TIL: 106086 : Mac OS X Public Beta: Using Classic With Tomb Raider, Star Wars: Episode 1 Racer

Tomb Raider 1.0.2 またはそれ以前,Star Wars: Episode 1 Racer 1.0,1 またはそれ以前のバージョンでは, Mac OS X Public Beta の Classic 環境で正しく Open GL が認識できず, OpenGL 1.1 以降をインストールするようにとかインストールするかとか表示される.各社からアップデータを入手する.(北米での話である)



●最近起きたこと: Netscape の異常終了


一週間か二週間か前に,2-3 日 の間,私が常用している Netscape 4.7.5 日本語版が突然 Type 2 エラーで異常終了することが毎日一度か二度起きるようになった.また,授業中に Illustrator でフォントを操作中に学生たちの目の前でマシンがフリーズしてしまった.

Netscape の異常終了が 2 回目に発生したときに Netscape のキャッシュをクリアしたのだが, 3 回目が翌日に発生した.Illustrator のこともあり,これらはシステムに関連していると思えた.そこで,最近インストールしたものを思い出してみた. ATM 4.6.1 と Netscape 6 であった.Illustrator の異常終了は ATM フォント使用中のフリーズであったので, ATM はなにか怪しい.

私はアプリケーションなどをインストールする際には常用しているシステムフォルダから起動した状態で直接インストールするようなことはしない.常に,他の試験用マシンか,別の最小限のシステムから起動してインストールしている.

参照:
ソフトウェアのインストール


従って,元に戻すには,手動でコピーしたそれらシステムファイルを全て外して,元に戻すだけで済む. ATM 4.5.2 に戻してから Illustrator で同様の操作をしても問題は起きなかった.ただし,障害が発生した環境で同一操作をして確実に障害が発生するかどうか確かめていたわけではないので ATM 6.2.1 がどうこう言うつもりはない.

ところが, Netscape の方は改善されなかった.変な不可視ファイルがないか調べたり, Disk First Aid で検査したのだが,判らなかった.そこで,私は初期設定フォルダだけ待避させてから,常用しているシステムフォルダを捨て, 2 週間くらい前の安定していたと思われるころのシステムフォルダに戻してみた.

待避した初期設定フォルダから日本語入力変換プログラムのユーザ辞書だけを戻して,バックアップから戻したシステムを一週間以上使用してるが, Netscape は安定している.システムフォルダの何かが壊れていたのだろう.時間さえあれば,システムフォルダのバックアップコピーからシステムファイルを少しずつ戻しながら原因をもっとはっきりさせたかったのだが,そこまでできなかった. Netscape の障害が日に一度か二度しか起きないような頻度なので,問題のあるシステムファイルを特定するのはちょっと骨が折れるのだ. System スーツケースのみをバックアップのものに取り替えただけで改善されたかも知れないのだが....

私がとっているバックアップの方法は一度書いたことがある.時間差をおいて複数のバックアップを交互にとっている.今回も最新のバックアップではなく,少し古い方を使用してみた.最新のバックアップはこうした場合,障害がすでに発生したものである可能性もあるからだ.

私は障害が発生する際に新規インストールし直すということはあまりした記憶がない.新規インストールが手っ取り早くていいように思われる方もいらっしゃるかも知れないが,私の場合はカスタマイズし直すのに時間がかかり,元の状態に戻すのには時間がかかる.システムフォルダについては最初に新規インストールしたものとそれをカスタマイズした直後のものもバックアップとして MO に保存しているのだが,もっぱら,定期的に時間差をおいてとっている複数のバックアップの方が役に立っている.




[ 00/12/4]



● PowerBook 全機種の集中修理体制移行


AppleCare 修理サービス PowerBook修理サービス のページに 2000年12月18日(月)以降は PowerBook 全機種の修理をアップルサービスセンターでの集中修理体制に移行すると注意書きされた.また,アップルはユーザにもメールで周知している



● Excel 2001: Excel 98 のファイルが保存できない場合


埜口氏からお知らせいただいた. Microsoft Excel 2001 において, Excel 98 を含むそれ以前のバージョンで作成されたマクロを含むシートを保存しようとすると「ファイルが保存できませんでした」というエラーが発生して保存できないそうだ.回避法は以下.

「回避法」

A.保存時ごとに再度保存操作を行う.

B.
1.「ツール」メニューの「マクロ」から「Visual Basic Editor」を起動する.
2.「ツール」メニューの「参照設定」を実行し,「参照可能なライブラリファイル」の項目で「参照不可」になっている全ての項目のチェックボックスをオフにするか,「参照」ボタンでライブラリファイルの正しいパスを指定する.



● Netscape 6 と Mozilla:利点と問題点などの評価


広瀬氏,川嶋氏から,Netscape 6 および Mozilla について現時点での利点や問題点などをお知らせいただいた.

「広瀬氏による Netscape 6 ブラウザ評価」

いくつかの点で進歩しているが,使いにくくなっているところもかなりある.

良い点:

・全般に HTML を正しく表示することについては以前のバージョンより格段に進歩している。表示速度もまずまず

・文字コードなどの処理はうまくやっているようで,英語版を使っているにも関らず日本語などの文字化けはずっと減っている

・ローカルディスクのファイルをダブルクリックで開いたときに新しいウインドウに表示してくれる

問題点:

・起動が特に遅い

・スクロールが遅い

・キャッシュやダウンロード先の指定が自由に変えられない

・ブックマークウインドウでブックマークをドラッグで移動したとき,一時的に消えてしまうことがある(いったんウインドウを閉じてまた開けば見えるようになる)

・メモリ使用量も 20MB 以上と大量で,もはやインストールされているメモリが 64MB 程度では使用に耐えないだろう

・ヘルプコンテンツをブラウズ中は,初期設定(Preferences)ウインドウが出せないし,その逆も不可.ヘルプを見ながら初期設定することができないのは不親切である.それでも以前のバージョンの異様に重く見にくかったヘルプよりはましだが

・ヘルパーアプリケーションの設定に FileExchange の設定が反映されていない.

・新機能のヒストリーだが,設定をいろいろいじっているうちに,ブックマークメニューから消えてしまい復活できなくなってしまった

・前にもときどき指摘されていた Mac OS において突然すべての文字が表示されなくなることがある問題だが,この現象, NetScape 6 を利用するようになってからよく起こるように感じる

(使用環境:Mac OS 9.04 日本語版. PowerbookG3 WallStreet 233MHz 384Mb 18GB)
「川嶋氏による Netscape 6 と Mozilla の評価」

共通バグまたは不具合:

・ Bookmarks menu の "Imported IE Favorites" は削除できない
・大変大きなメモリーリーク
・Adobe 社のプラグイン "PDFViewer" は機能しない
・アップルメニューでの "About Netscape" や "About Mozilla" は機能しない
・ Preferences 設定の Helper Application で TEXT 保存を手動設定しても機能しない
・ AOL Instant Messenger 動作 (Mozilla は非搭載)

Netscape 6 では不具合でも,Mozilla では機能し速度も速いもの:

・Pull-down メニューの動作不安定
・メーラープログラムの不安定性(Mozilla でも希になる)
・スクロール速度
インストールすると,Netscape 6 は登録手続きを要求されるが Mozilla にはそれがない(インストール時間が極端に短い)

改善が望まれる点:

・起動時間が長すぎる
・ファイルメニューから,Plain Text/HTML として保存選択機能がない
・Preferences 設定の Helper Application はブランクで手動入力
・Contextual menusアクセス仕様のため,マウスクリック・ホールドに代わり.コントロールキー押し下げ併用で不便

大変便利な機能:

1.Search Bookmarks/History 機能.履歴検索能力はスピーディーで正確 (Mozilla)
2.サイドバーの検索機能.グループ分けのカスタマイズが可能.検索後の Bookmark への登録

その他:

・Mozilla のページのレンダリングは Communicator 4.76,Explorer 5.0 より若干早く, iCab より若干遅い.
・インターフェースのデザインは Classic のほうが Modern よりも動作がスムーズである (Mozilla)
・AIM とブラウザのシームレス性が格段と向上
・メーラー機能は従来よりも柔軟性が随分高い.但し LDAP 非対応
・全体的機能は現存するブラウザーを凌駕している

「川嶋氏による Netscape 6/Mozilla 使用メモリ削減法」

川嶋氏は以下のようにして Netscape 6/Mozilla 使用メモリの増加を抑制しているそうだ.

* 128 MB 3枚の SDRAM のスロットへの差込順位を変えてみた.(これは直接関係ないのですが,偶然若干のブート時間短縮を見いだした)

* 仮想メモリをデフォルトから 4 パーセント増やした. (128 MB 1 枚を抜き, 256 MB でアプリケーションを動かすとメモリーヒープが 10 パーセントほど減少することを発見したのに伴い)

* Default Folder 3.0.8 ベータ版を 3.0.7 に戻した.(3.0.7 を使うとヒープ量が減少することがわかった)

なお, Mozilla はftp://ftp.mozilla.org/pub/mozilla/nightly/latest/で入手可能である.川嶋氏によれば,Mozilla ではスクロールバーが動作する.また,同時に Netscape Communicator を起動することができ,外国語/日本語サイトに関係なく,日本語フォントに変えなくてすむそうである.ファイル総容量も小さく,処理速度も速いそうだ.



● Netscape 6:キャッシュの場所の変更法


Netscape 6 では 4 バージョンまで可能であった Preferences からのキャッシュ保存場所の指定がができなくなっている. MacFixIt 00.11.21 では Thomas Deliduka 氏のキャッシュ保存場所の変更法が記されている.この方法について,川嶋氏より Nescape 6 のみでなく, Mozilla でも有効であると以下の検証結果をいただいた.

作業手順:

1.Netscape 4.7.x の "Netscape Preferences" ファイルを Jedit などのエディターで開く
2.3 行目に記載されている「user_pref("browser.cache.directory",」 の次 (「"AAAAA... 」で始まり,「="); 」で終わるブロック(7行前後)を Mozilla または Netscape 6 の "pref.js" の同様のブロックと差し替える.

Mozilla 起動直後に Communicator 4.7.6 の Cache フォルダ (専用 Work Disk) の中に,Mozilla の Cache フォルダと Cache が作られたそうであり,動作はすこぶる快調だそうだ. 作業前に双方の初期設定ファイルをバックアップすることと,オリジナルは別場所に保管しておくようご注意いただいた.

なお,Netscape 6 の "pref.js" は以下の場所にある.

起動ディスク:書類:Mosilla:Users50:default:



● Mac OS 9:ブラウザのファイルダウンロードには FTP 受動モードが必要


TIL: 31283 : Mac OS 9: Web Browser Unable to Download Unless FTP Passive Mode is Enabled

Web ブラウザによってインターネット上のファイルを入手する場合, "インターネット" コントロールパネルの「詳細設定」において「FTP受動モード (PASV) を使用する」にチェックが入っていることを確認する.

そうでない場合,ダウンロードが開始されなかったり,「受動モード設定」といった表示がされる.



● PageMaker での LaserWriter ドライバ使用法


TIL: 31284 : Mac OS: Adobe PageMaker Does Not Use Apple Printer Driver by Default

Adobe PageMaker からプリントを選択した場合,セレクタで選択した LaserWriter によって出力されないで, PageMaker のものが選択される.LaserWriter のようなドライバを使用するには,option キーを押しながらプリントメニューを選択すればよい.

この方法は比較的古くから知られている方法であり,特に今回 TIL 化した意図は不明. PageMaker プリント時の障害回避法として,本ページでも何度も取り上げてきている.

参考:
96/11/21 項目 "LaserWriter 8.4 および 8.4.1 と PageMaker 6.0 および 6.0.1 の問題"
97/6/28 項目 "PageMaker6.0 と Laser Writer J1-8.4.2の問題"
00/10/25 項目 "PageMaker 6.5のプリンタドライバと Mac OS 8 の問題"
00/10/31 項目 "PageMaker 6.5Jの TrueTypeプリント他問題"



● FireWire , USB ,ADC 各コネクタのピン配列


以下の TIL に FireWire , USB ,ADC 各コネクタ部のピン配列について信号割り当てと簡単な説明が記されている.

TIL: 58750 : FireWire: Pin Assignments
TIL: 58751 : Apple Display Conector: Pin Assignments
TIL: 58749 : USB: Pin Assignments



● ResEdit の移動


ResEdit の場所が移動されている.本ページに記載された AutoStart の発見,除去法に必要な場合があるため,過去の項目中のリンク先を書き替えた.従来の場所から移動されたのは暫く前のことである.伊藤氏よりお教えいただいた.

なお,伊藤氏によれば AutoStart は現在でも感染が続いているそうだ.私も最近 AutoStart 感染事例を見たことがある.




[ 00/12/1]



●三菱製モニタと Power Mac G4:再起動時にモニタが映らない

馬場氏よりお教えいただいた.三菱製モニタ (の一部?) を Power Mac G4 (Gigabit ?) に接続して使用した場合,再起動した際画面が表示されない障害が発生する.

氏が三菱に確認したところ,三菱でも障害を確認しているようであったとのこと.氏が確認したモニタ型番は RDF17S/RDF19S.三菱では,三菱修理相談窓口 (フリーダイヤル 0120-08-1460) を用意し,連絡を取れば対応するようにしているそうだ.氏によれば,Plug&Playの機能をカットする変換アダプタを配布しているのではないかとのこと.

追記:
三菱, NEC は特定の " Mac OS ROM" バージョン (4.9.1 から 5.5.1) の G4 マシンとの非互換を確認している.問題は Power Mac G4 側にあり,誤ってパワーオフコマンドを送ってしまうという.以下に影響の及ぶモニタ型番と対応させるためのパッチが発表された.

Monitor Power Patch for Mitsubishi display monitors and Apple Macintosh G4 computers



●iBook (FireWire):Fn キー+= が動作しない:原因と回避法


00/11/25 項目 "iBook (FireWire):Fn キー+= が動作しない" について,佐藤氏より,原因は "キーボード" コントロールパネルのプログラムの不備によるものであり,応急手当として,同コントロールパネルを外すという方法があるとお教えいただいた.

なお, ASCII キーボードでも同様に障害が発生するそうだ.



● Illustrator 9:マルチユーザ機能関連でプリンタが表示されない


馬場氏よりお教えいただいた.マルチユーザの管理者からログインし,セレクタで AdobePS 8.6 を選択した状態で Adobe Illustrator 9 から出力しようとしてもプリンタが表示されない場合がある.回避法は Illustrator 9 を起動した状態でセレクタから AdobePS 8.6 を選択し,一度 PPD 選択を行う. PageMaker 6.53PJ, Photoshop 5.5 では起きないそうだ.



● PowerBook Firmware Update 2.7 日本語版


PowerBook Firmware Update 2.7 日本語版 FireWire ポートを内蔵する PowerBook がローカルドライブ上の Mac OS 9 で起動しているときのみ動作するとある.付属の文書には,PowerBook Firmware Update 2.7 は,お使いの PowerBook の FireWire 機能のサポートを強化するとしか変更点が書かれていないため,詳しいことは不明.

参照:
00/9/25 項目 "PowerBook Firmware Update 2.7 北米版"




● Netscape 6:空白ページ (継続)


00/11/28 項目 "Netscape 6 の空白ウインドウ:回避法" ほかで触れられた Netscape 6 の空白ページの障害のうち,使用中に Netscape ブラウザウインドウが空白になる症状について,岩平氏から情報をいただいた.

氏は Windows 2000 をお使いであるが,そちらでも Netscape 6 で同様の症状がごくまれに発生するそうである.そのことからすると,これは Mac OS に関連した問題ではなく, Netscape 6 の問題である可能性が高くなる.

Windows 2000 のアンチエイリアシング機能を使用していることから共通の要因がある可能性も否定できない.

回避法としては空白のブラウザウインドウのみを閉じて再び新たにウインドウを開けばよいそうである.



●ソフトウェア・アップデート 1.2 に Security 関連機能拡張が必要であることの TIL での文書公開


TIL: 31281 : Mac OS 9: "Software Update Not Able to Run" Message

必要な機能拡張ファイル類がない場合,ソフトウェア・アップデートコントロールパネルが「ソフトウェア・アップデートが起動しません (not able to run) 」というメッセージを報告する.以下の機能拡張が機能拡張フォルダに必要.

・Security Cert Module
・Security Library
・Security Manager
・Security Policy Module
・Security Storage Module

この問題は 00/11/15 項目 "ソフトウェア・アップデート 1.2 日本語版" において既に報告している.望月氏によれば,これらの機能拡張の中で特に "Security Library" が必要である.



● Mac OS 9:言語解析ライブラリが見つからないエラーについての日本語 TIL


Mac OS 9: 言語解析ライブラリが見つからないエラーについてが公開された. Macintosh を起動する際に「言語解析ライブラリが見つかりません」というエラーメッセージが表示される場合について障害が発生する状況と暫定的対応方法が述べられている.

問題は他社製プリンタドライバなどの機能拡張をインストールする場合に発生することがるとしている.症状としてはコンピュータ起動後,デスクトップ表示時またはアプリケーション起動時に「言語解析ライブラリが見つかりません」というメッセージが表示され,日本語変換できない状態となる.

暫定的回避法は以下のうちのいずれか.

1.初期設定フォルダにあることえりが使用する辞書ファイルにカスタムアイコンを貼りつける.

shift 起動してから,ことえりの "ユーザ辞書", "ユーザ辞書-逆引", "自動学習辞書", "自動学習辞書-逆引" およびそのほかのことえり辞書ファイルがある場合はその辞書ファイルについて,情報ウインドウのカスタムアイコンをコピーしてそのままペーストしなおす.

2. Mac OS の再インストール

Mac OS 9 になってから,ことえりで変換できなくなるとか,「言語解析ライブラリが見つかりません」と起動時に表示されるという問題はよく報告されていた.これらがすべてこの問題であるとは限らないが, Mac OS にはアイコンにまつわる奇妙な現象はほかにもあった.要因として他社製プリンタドライバなどの機能拡張ファイルがきっかけになるらしいのだが,この「など」が何なのか不明.また,そうだとすると機能拡張によるコンフリクトと考えたいところだが,そうとは書いていない点から, Mac OS 純正ソフトウェア側の問題であると読みとれる.

これまで本障害がネット上で掲示板等で議論される場合, "日本語解析プラグイン初期設定", "ことえり初期設定" を捨てる回避法が取られる場合があった.



● PCI USB アダブタカードに接続された一部 USB キーボードが他のキー配列に対応できない


TIL: 25210 : USB Adapter Cards: Limited Functionality With Some Input Devices

PCI USB アダブタカードに接続された一部 USB キーボードが Dvorak や AZERTY の他のキー配列に対応できず,イージーアクセスも使用できない.回避法は ADB キーボードを使用する.影響の及ぶマシンは以下.アスタリスクは同仕様の Performa も含む.

・USB keyboards connected to a PCI-based USB adapter card
・Power Macintosh 4400
・Power Macintosh 5400*, 5500
・Power Macintosh 6300/160*,6400*,6500
・Power Macintosh 7200, 7300, 7500, 7600
・Power Macintosh 8200, 8500, 8600
・Power Macintosh 9500, 9600
・Power Macintosh G3 デスクトップ
・Power Macintosh G3 ミニタワー
・Power Macintosh G3 All-in-one
・Twentieth Anniversary Macintosh



● AirMac (AirPort) ベースステーション:10.0.1.1 アドレス


TIL: 25212 : AirPort: Base Station Reports 10.0.1.1 Address

AirMac (AirPort) ベースステーションが NAT (Network Address Translation) のプライベートアドレスである 10.0.1.1 アドレスを報告する場合,パブリックアドレスを確かめる手順.

1. AirMac (AirPort) 管理ユーティリティを開き,見たい AirMac (AirPort) ベースステーションを選択する.
2.設定をクリックし,インターネットタブを選択する.
3. TCP/IP の設定ポップアップメニューから手動を選択する.
4. IP アドレス欄に表示される.



● Mac OS X Public Beta がインストールできない場合の回避事例


目加田氏より, Power Mac G4 (AGP Graphics) に Mac OS X Public Beta がインストールできない場合の確認と回避事例をお知らせいただいた.

氏の場合,古い CD-R を Adaptec SCSIカード(AHA-2940UW) を用いて接続していた.このカードを外すことで回避できたそうだ.カードのファームウェアは最新. PCI スロットは一番下.カードを再び装着すると Mac OS X Public Beta からの起動はできないそうだ.

Power Mac G4 (AGP Graphics) 400 ファームウェア更新済み/256MB/HITACHI DVDドライブ,DVD-ROM GD-3000 Revision 020S, ドライバ1.3/IDEディスクドライバ3.2.5 WD20G, IBM30G



● Mac OS X Public Beta:カーネルパニックと記録法


TIL: 106076 : Mac OS X Public Beta: What Is a Kernel Panic?

Mac OS X Public Beta , Mac OS X Server,AIX,A/UX ほかの UNIX スタイルのオペレーティングシステム ( Mac OS X Public Beta は UNIX ときっちりというかあからさまに書かれてしまっている - 秋山) はカーネルパニックと称される型のを経験する.これはソフトウェア開発者に有益な情報を提供する.

これは,予想外のフォーマットまたは適切に処理できない命令を受けたときに発生するオペレーティングシステムのコア (カーネル) エラーである. Mac OS X Public Beta または Mac OS X Server でエラーが起きると,エラーが発生する前の最後の画面のトップに (on top of the last video image) 黒の背景で白の文字が表示される.(多分この状態を示す画像があるのだろうが,現時点では画像が表示されなかった - 秋山)

カーネルパニックはオペレーティングシステムが他の型のから復帰できない場合にも続く場合があり,損傷しているか非互換のソフトウェアかまれにハードディスクに起因して発生する場合がある. Mac OS X Public Beta のようなベータ版ソフトウェアではこの情報とそれがいつ起きたかという情報が開発する際に有益である.

カーネルパニックが起きた場合コンピュータは反応しないため,スクリーンショットを記録することはできない.別のコンピュータか紙に手書きなどで写し取る必要がある.画面をカメラで撮影してもよく,好まれる.ディジタルカメラ等でもよい.



● Mac OS X Public Beta:カーネルパニック情報の記録すべきことがら


TIL: 106079 : Mac OS X Public Beta: How to Log a Kernel Panic

1.上記項目での記録法において,記録すべきことがら

・ "Backtrace:" に続く行
・ "DSISR=," "DAR=," または "PC=" が表示されているとき,その次の数字または文字
・他にないように思える他の文字."To continue press c. To reboot press r." といった一般的な命令は無視してよい.

カーネルパニックは 16 進数を含み,16 進数は「0x000894c0」のように 「0x」で始まる.画面には他の情報が続くがこれは開発者向けであり,これ以降は通常のトラブルシューティングハンドブックに従ってコンピュータを再起動してよい.

2.コンピュータ環境の記録

コンピュータが正常な状態で Apple システム・プロフィールによって情報を得る.

・プロセッサとプロセッサスピードを含むコンピュータ名称またはモデル番号 (例:Macintosh G3 (Blue and White), 300 MHz)
.起動ディスクにしているハードディスクボリュームについての ATA, SCSI などのバスの種別,バスの番号,デバイスの番号, HFS, HFS+ などボリュームフォーマットの種別を含む情報.
・ビデオカード, PCI, PCMCIA カード,ドライブなどコンピュータに追加された機器等の名称.
・実メモリ搭載量

3.カーネルパニックが発生する前になにが起きたかの記録

例えば,初めて Mac OS X Public Beta をインストールしているときか,他社製アプリケーションを実行しているときか,インターネットを用いているときか,何か新しいハードウェアを接続して再起動しているときかといった情報.カーネルパニックが確実に再現できる場合はその情報.

4. Apple への報告



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境は PPP を使用できない


TIL: 31279 : Mac OS X Public Beta: Classic Environment Cannot Use PPP Connection

Mac OS X Public Beta と Classic 環境は PPP 接続を共有することができない. Mac OS X Public Beta で接続された PPP でも Classic 環境から IP 接続することはできない. Mac OS 9 から起動することになる.



● Mac OS X Public Beta:AppleShare 接続は TCP/IP のみ:TIL 番号の変更


TIL: 106075 : Mac OS X Public Beta: Classic Uses Only TCP/IP for AppleShare Connections

00/11/25 項目 "Mac OS X Public Beta:AppleShare 接続は TCP/IP のみ" で紹介された,TIL: 106071 : Mac OS X Public Beta: Classic Uses Only TCP/IP for AppleShare Connections と同じ文書と思われる. 106071 は現在見あたらなくなった.




[ 00/11/28] 追加



● Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連障害: Apple の文書公開


TIL: 31278 : Power Mac G4 (Gigabit Ethernet): Does Not Turn on When Power Button Pressed

一部の Power Mac G4 (Gigabit) において発生している本体前面スイッチが薄暗く点灯したまま終了/起動できなくなる障害について, Apple から Apple Tech Info Library が公開された.

限られた数の Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) において,パワーボタンを押しても起動しないとされている.以下を確認しても改善されない場合は Apple サービスプロバイダに連絡するとなっている.

・電源ケーブルがコンピュータとコンセントにしっかり差し込まれていることを確認.
・他のコンセントに差し替えてみる.
・コンピュータのドアを開き,リボンケーブルが前面ボードに確かに接続されていることを確認.
・同リボンケーブルが母板に確かに接続されていることを確認.

リボンケーブル等は写真があるようなのだが,秋山が確認した時点で写真は表示されなかった.

参照:
00/11/18 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連障害 (継続) :ここまでのまとめ"





[ 00/11/28]



● Netscape 6 の空白ウインドウ:回避法


00/11/18 項目 "Netscape 6:空白ページほか" において触れられた Netscape 6 インストール後に現れる空白ウインドウについて,海外のページでも同様の症状が報告されてるものの,見当違いの回避法が記されているか,症状の原因等があまり理解できていないと思えたため,自分で調べてみた.

参照:
00/11/18 項目 "Netscape 6:空白ページほか"



Netscape 6 の空白ウインドウという場合,いくつかの場合があることを区別しなければならない.

「Netscape 6 の空白ウインドウの 3 ケース」

1.インストール直後にやや小さいタイトルのない空白ウインドウが出現し,そのウインドウを閉じても大きい空白のウインドウが現れる.メニューバーに何も表示されず,この状態から抜け出すためにはアプリケーションの強制終了 (キーボードから command+option+esc) を行うことになる.

2.アプリケーションは起動するが,「Preferences」ウインドウを表示したときに空白のウインドウが表示される.

3.使用中に,ブラウザのウインドウ内にテキストが表示されなくなる.


「インストール直後に空白のウインドウが表示され起動できない場合」

原因:

Netscape 6 はインストールされた直後,アプリケーションを自動的に起動する.このとき,アプリケーションの起動,動作に必要なアプリケーションファイルの一部のありかを絶対パスでいくつかのファイルに記録する.

そのため,アプリケーションの入っているフォルダを移動したり,ディスク以下のアプリケーションが入っているフォルダのうちのどれでも名称を変更すると,起動できなくなる.

回避法:

A. Netscape 6 が最初にインストールされた場所に戻し,フォルダの名称が変更されていないか確認する.もし, "Netscape Folder" 以外の名称であれば元に戻す. Netscape 6 のフォルダ名称が正しく,場所も移動されていない場合は,それを含んだフォルダあるいはディスク名称が変更されているので,元に戻す.

B.「A」で記された方法が困難な場合, Netscape 6 を再インストールし,そのままの状態で使用する.別の場所に Netscape 6 を置きたい場合,最初にインストールされた Netscape Folder をそのまま残しておけば,他の場所にある Netscape 6 からの起動は可能である.

C. Netscape 6 アプリケーションと同一フォルダ内にある"chrome" フォルダ内の "all-locales.rdf", "all-packages.rdf", "all-skins.rdf" の 3 ファイルをエディタなどで開き,そこに記載されたユーザのローカルパスの絶対記述を探し,その部分を希望するパスに書き直す (一括置換でよい)

秋山は Netscape 4 バージョンを使用していて,当面 Netscape 6 に移行するつもりはない. しかし,Netscape 6 がハードディスク上にあると,希望する 4 バージョンでファイルが開かないことがあるため,このような場合, Netscape 6 をイメージファイル化して必要な場合のみ使用するようにしている.こうした使用法では,最初から書き込み可能なイメージディスクにインストールするか, C の方法によることで,これまで通り使用することができるだろう.


「Preference が空白になる」

原因:

不明

回避法?:

よく判らない.秋山もこの現象を経験した.秋山の場合, Netscape 6 のフォルダにある "Component Registry" と "Talk Back" フォルダを外して起動し直したら解消された.ただし,それらを元に戻しても再発しないので単なる事例としてお受け取りいただきたい.


「使用中にテキストが表示されなくなる」

原因:

最近の Mac OS で起きる,フォントキャッシュ? などに関連した障害に関連しているものと考えられる

回避法?:

この症状はある程度使用しないと出現しないものと思われる.秋山は Netscape 6 を使用するつもりがないため,この症状を確認できていない.もしも,上記の原因であれば, "アピアランス" コントロールパネルの「なめらかな文字で表示する」のチェックを外すことで改善されるかも知れない. Netscape 6 はこの設定に関わらず,なめらかな文字表示するかも知れないのでその場合には改善はないだろう.

参照:
00/7/9 項目 "文字が突然消える: Mac OS 9 以降での回避法?"
00/8/9 項目 "文字が突然消える:プリント障害の原因と回避法"

追記:
使用中に Netscape ブラウザウインドウが空白になる症状について,岩平氏から情報をいただいた.

氏は Windows 2000 をお使いであるが,そちらでも Netscape 6 で同様の症状がごくまれに発生するそうである.そのことからすると,これは Mac OS に関連した問題ではなく, Netscape 6 の問題である可能性が高くなる.

Windows 2000 のアンチエイリアシング機能を使用していることから共通の要因がある可能性も否定できない.

回避法としては空白のブラウザウインドウのみを閉じて再び新たにウインドウを開けばよいそうである.



● Netscape 6 のインストールに必要とされるシステムファイル


上記項目を調べるために,今回初めて Netscape 6 をインストールしてみた結果,インストールやアプリケーションの起動にはいくつかの機能拡張類ほかが必要なことを知ることができたので報告したい.

Netscape 6 のインストールには次のシステムファイルが必要である.最小限のシステムにインストールする場合は確認すること.また, Netscape 6 はインストール直後に自動的に起動する.そのため,インストーラが動作するだけでなく,起動するために必要なファイルがある.

「機能拡張フォルダ」

・ Open Transport 関連機能拡張
・ QuickTime 関連機能拡張
・インターネット設定機能拡張

「テキストエンコーディング」フォルダ

日本語が表示される最小限のファイル以外に
・Western Language Encodings
を起動するために必要とする

従って, Netscape 6 のインストールを shift 起動から行うことはできない.インストールの際にはいくつかの初期設定ファイル, "書類" フォルダ内の "Mozilla", "Temporary Items" にふたつのフォルダを作成するが,従来のシステムファイルに上書きするようなことはないため,常用しているシステム下でインストーラを起動してもそれほど大きい問題は発生しないものと思われる.

"Temporary Items" に作成されたフォルダの類は消去されない場合がある.このような場合は, Sherlock 2 から消去するか,Eradicatorのようなユーティリティを使用する.消去しても問題はないものと思われる.また, "初期設定" フォルダ内のファイルおよび, "書類" フォルダ内の "Mozilla" フォルダは削除してもアプリケーション起動時に新たに作成される.起動に必要不可欠なファイル類ではないものと思われる.

参照:
00/1/27 項目 "Eradicator 1.0"
00/ 項目 "Mac OS 9:起動時に削除されない一時ファイル"




● Netscape 6 起動時に参照されるファイルの一部


上記項目を調べていくうちに, Netscape 6 アプリケーションが起動する際,起動プロセスの一部で次のファイルが参照されているように思われた.つまり,以下のうち,"all-ns.js" ファイル以外は起動に必要不可欠である.

・「Activation」ウインドウの表示:"defaults" フォルダ内 "pref" フォルダ内の"all-ns.js"

・起動時に参照されるアプリケーションファイルのありかを記録したファイルのありかを記録したファイル:"defaults" フォルダ内 "pref" フォルダ内の "config-ns.js" または "config.js".

これらは下記 "chrome" フォルダ内のファイルを参照しに行くものと思われる.

・起動時に参照されるアプリケーションファイルのありかを記録したファイル:"chrome" フォルダ内 "all-locales.rdf", "all-packages.rdf", "all-skins.rdf"




[ 00/11/25]



● iBook (FireWire):Fn キー+= が動作しない


Kaneo 氏よりお知らせいただいた. iBook (FireWire) 日本語キーボード で Fn キーを押しながら = キーを押しても動作しない.

最近の iBook および PowerBook では Fn (fn) キーや Fn キーと他のキーの組み合わせによって,文字キーを擬似的にテンキーとする機能がある. iBook (FireWire) ではその際に = キーが動作しないそうだ.NumLock をオンにするか, CD-ROM から起動した場合は動作する.

氏はアップルに問い合わせ,アップルでも症状を確認した.計算機機能がテンキーの=しか認識しない会計ソフトがあり,その場合大変不便だそうだ.ANSI 配列 (ASCII とか US とか表記される場合もある) キーボードの場合は未確認.サポートセンター『0070-800-27753-1(窓 口 3番)』では、131-9677という問い合わせ番号でこの問題に関する照会が可能だそうだ.

追記:
佐藤氏より,原因は "キーボード" コントロールパネルのプログラムの不備によるものであり,応急手当として,同コントロールパネルを外すという方法があるとお教えいただいた.また, ASCII キーボードでも同様に障害が発生するそうだ.



●ソフトウェア・アップデート 1.2 日本語版


ソフトウェア・アップデート J1-1.2 日本語版

北米版公開時に項目として記したとおり,以前のバージョンからの具体的な変更点について日本語版でもなにも記載されていない.

本バージョンから "Security Library" 機能拡張を必要とするようで,同機能拡張を機能拡張フォルダから外している場合,起動すると「ソフトウェア・アップデートは使用できません」というアラートが表示される.この問題は北米版公開時に米国で報告されていた問題であるが,日本語版でも同様であることを望月氏より教えいただくことができた.なお,他の「Security」が名称の最初につく機能拡張類については必須ではないそうである.

私はどこかでソフトウェア・アップデートとセキュリティ関連機能拡張が関連するということを読んだか,本ページで書いたことがあるような気がするのであるが,見つけられなかった.



●Apple Studio Display LCD (ADC):電源関連誤作動についての TIL


TIL: 58736 : Apple Studio Display LCD (ADC): Randomly Goes to Sleep, Wakes From Sleep

Cube で起きていた電源関連誤作動問題での症状と似た症状および,モニタコントロールパネルを閉じても開いたり,開くと閉じるといった症状が記載されている.後は 00/10/4 項目 "Power Mac G4 Cube:電源関連誤作動問題についての TIL 公表" および 00/10/4 項目 "Power Mac G4 Cube:電源関連誤作動問題ここまでのまとめ" にて触れられた内容とのものである.以下は記された回避法.

1.ディスプレイを安定した平らな場所に設置する
2. "省エネルギー設定" コントロールパネルの設定を確認する.スリープするような設定であればマシンはスリープする.
3.モニタケーブルのマシン本体への差し込み確認.
4.電源アダブタへのケーブルの差し込みと AC コードの電源コンセントへの差し込み確認.
5.モニタのスイッチになにも接触していないか確認.
6.受話器,電灯,コンピュータ,他のディスプレイ,ファンなどといったものが 1 メートル以上離してみて,症状が改善されるか確認する.
7.症状が継続する場合, Apple のサポートに連絡する.



● Power Mac G4 Cube:起動の問題


橋本氏よりいただいた.氏の Power Mac G4 Cube において,初期状態で起動するものの,それ以降 Apple Studio Display LCD (ADC) 15 TFTディスプレイがオンにならない, AC アダブタを含む全てのケーブル類を外してしばらく放置後に起動させると起動するが,それ以降は起動しない,といった障害が発生する.

マシンをアップルに修理に出したのであるが,改善されず,原因が特定されないようで修理のめどがたっていないようだとのこと.

私には初期不良のように思える.Apple は初期不良を認めないという見解をもっているようなのだが,今回の Cube についての電源関連誤作動問題については多数のマシン交換が実際には行われた.



● Mac OS X SCSI Card Updater 日本語版


Mac OS X SCSI Card Updater 日本語版

オリジナルの Power Macintosh G3 MT300/333(M6573J/A, M6495J/A,M7107J/A)またはオリジナルの Macintosh Server G3 333(M6704J/A)の Apple Ultra Wide SCSI PCI カードのファームウェアをアップデートする.カード名は Apple システム・プロフィールで表示することで見分ける.カード名:Apple53C875Card のもの.カードリビジョン 4 120 はアップデート済みである.



● Mac OS X Public Beta がインストールできない: Power Mac G4 (AGP Graphics) での例


Ihara 氏より,氏の Power Mac G4 (AGP Graphics) でも Mac OS X Public Beta がインストールできないとお知らせ下さった.これまで, Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) についてインストールできない場合があることが知られていたが, AGP モデルでの事例ということになる.
(G4 400 (AGP)/メモリ192MB/MATSHITA DVDドライブ,DVD-ROM R-8585 Revision 1A30, ドライバ1.3.5/Maxtor 51024U2,revision DA620XS)

症状としては CD を入れて C キー押し下げで起動するとハピーマック表示後,虹色のカラーホイールが左上に回転しないまま表示され,フリーズしてしまうそうである.また,たまに起動できることがありインストールできたものの,その後 Mac OS X Public Beta をインストールされた内蔵ハードディスクから立ち上げようとすると同じ症状発生する.

以下の点は確認済みである.

・増設メモリとキーボード,マウス,モニタ以外の周辺機器を外して, PRAM クリアする.
・内蔵ハードディスクは Mac OS X Public Beta 付属の Disk First Aid で検査して異常がない.ドライブ設定でフォーマットされた Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) である.
・他のハードディスクに換装
CD-ROM 接続法の問題には当てはまらない.



● Mac OS X Public Beta:何度もログインすると Classic がログアウト時に終了できない,処理が遅くなる


TIL: 106073 : Mac OS X Public Beta: Classic May Fail to Quit at Log Out, Slowing Performance

Mac OS X Public Beta で,マシンを再起動することなく何度かログインし直しながら使用すると, Classic 環境がログアウト時に終了できず,システムの処理が低下する.また,一部ではリムーバブルメディアが排出できなくなる.

回避法はマシンを再起動する.将来の Mac OS X で解決する予定だそうだ.



● Mac OS X Public Beta:AppleShare 接続は TCP/IP のみ


TIL: 106071 : Mac OS X Public Beta: Classic Uses Only TCP/IP for AppleShare Connections

Mac OS X Public Beta の Classic 環境は TCP/IP 上の AppleShare サーバに接続できるが, AppleTalk 上の AppleShare (NBP) プロトコルでは接続できない.セレクタやネットワークブラウザ上に AppleTalk 上の AppleShare サーバは表示されるが接続には失敗する.
( Mac OS X Public Beta からも同様である)



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境のネットワークブラウザからのサーバ接続は機能しない


TIL: 106070 : Mac OS X Public Beta: Network Browser Connect to Server Does Not Work in Classic

Mac OS X Public Beta では Classic 環境でのネットワークブラウザの「サーバへ接続...」によるボリュームのマウントはできない.セレクタを使用するか, Mac OS X Public Beta のネットワークブラウザを使用する. Mac OS X からのサーバ接続は目標のコンピュータの IP アドレスか DNS 名を URL 欄に入力する.

TCP/IP 上に AppleShare を実現する Mac OS 9 ではないそれ以前の AppleTalk ファイル共有または AppleShare サーバを Classic 環境から利用することはできない.



●マウントされないハードディスクをマウント,修復する方法の議論


川嶋氏よりお知らせいただいた.最近 MacFixItの掲示板において MicroMat 社の TechTool Pro 3 技術者, Alsoft の技術サポート要員を含む議論があったそうだ.以下,氏による要約である.

「障害状況」

システムを HFS+ のボリュームから起動すると,メモリーテスト(ハピーマック表示)終了後にマシンがフリーズする. Mac OS 9.0 CD からブートすると,メニューバー右端側に時刻のみ表示され,モニターおよびメニューバーはブランクになり,フリーズする.問題のディスクを G3 B&W に接続すると,やはり同じ症状になる.第 2 ボリュームの OS X Public Beta からはブートできるがマウントしない.Mac OS X Disk Utility により Disk First Aid は "Catalog file entry not found for extent, 4, 0" をレポートする.
(G4/400MHz Sawtooth (Gigabit Ethernet 前) 20 GB IDE を UltraDMA Bus に接続/ Mac OS 9.0.4)

「ユーザによる対処」

1.ブート可能な ZIP ディスクに "Macintosh Explorer" Control Strip Module や市販ディスク修復ユーティリティーをインストールする. Command- Option を押し下げたままでブートし Control Strip が現れるまでまち, Explorer をそこから起動.Explorer は損傷したドライブに(クリック)アクセス成功するものの,直ちにフリーズ.

2.損傷 HDD ディスクのフラットケーブルを一時外し,Mac OS 9.0 CD よりブートし,DiskWarrior などの起動後フラットケーブルを接続する.しかし,この時使用した Norton Utilities はディスクを認識できなかった.

3.Windows 用 HFS Driver でアクセスを試みが,クラッシュ.

「MicroMat 社の提案」

最終ステップとして,Linux PowerPC CD からのリブート (OS X PB でも可能かも?).これによりファイルリカバリーはしないが,損傷パーティーションの除去をする.

「Alsoft 社の提案」

キーボードの D (Special Extension 隠しコマンド) を押し下げたままで, DiskWarrior CD よりブートすることにより,Finder で Desktop 上にマウントさせる.そして損傷ディスクを修復する.

「ユーザがとった解決法」

本人は 損傷していない HFS 標準ラッパー(Wrapper)ボリューム [注] 領域が, HFS+ フォーマットのハードディスクに残存することに希望をつないだ. HFS 標準フォーマットが有効な Mac OS 8.0 もしくはそれ以前のシステムを使用している IDE バスマシン PowerMac 4400 nに損傷ハードドライブを Mac OS 8.0 から起動し,Norton Utilitiesで損傷ディスクをほとんど修復(一部不可)できた.再び,自分の G4 に接続し,現在も使用中とのこと.

[ 注 ] :
過日,アップル社のデベロッパー用ハンドブックで学習したことなのだが, HFS+ フォーマットしたハードディスクの一部領域には, HFS 標準ラッパー(Wrapper)ボリューム領域が損傷していなければ,残る仕組みであるとが HFS+ の技術仕様に記されてあった.


MacFixIt の議論自体を私は知らないので,氏の要約からだけの感想であるが,ディレクトリの一部にそれほど深刻ではない損傷のあるハードディスクがマウントされない場合について,マウントする方法が探求されたものと理解した.マウント成功後の処理についてもう少し別の観点があってもいいのではないかとの感想も持った.

ディスクユーティリティによって修復できたとしても,私としては,初期化してバックアップに戻すことがよりよいのではないかと思える.バックアップ後に更新した重要ファイルがあるとして,そのファイルのみを取り出すというのであれば,ディスクユーティリティの使用はある程度の意義があると思える.重大な問題が発生したと判断したディスクをディスクをディスクユーティリティで修復できたと思いこんでそのまま使用し続けるというのは,場合にもよるが,疑問を持たれてもいいのではないだろうか.

私は本ページでこれまで何度か DiskWarrior が優れていると書いている.それは DiskWarrior で修復することがいいのだという意味ではない. DiskWarrior は再構築した仮想ディスクを仮想マウントする.この機能が優れているのである.重要ファイルがバックアップに含まれない場合に,この仮想マウントされたディスクから必要ファイルを取り出して,後はディスクを初期化してバックアップに戻すという方法を私は推奨したい.また,ディスク修復ユーティリティではないが,こうした場合に Data Rescue も同様の目的のために使用できる優れたユーティリティである.




[ 00/11/21]



● PowerPoint 2001 での NIS フォント表示


藤井氏よりいただいた. Microsoft Office 2001 の PowerPoint で,それ以前のバージョンで作成したスライドを開くと NIS の ATM (CID)フォントの字間が狂い文字位置が異なる状態になるそうである.また,入力中のキャレット (インサーションポイント) も一文字分前に表示されるそうだ.

TrueType の場合は問題なく表示され, Word の場合は ATM でも問題なかったそうだ.



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境から iDisk に接続することはできない


TIL: 106068 : Mac OS X Public Beta: Cannot Connect to an iDisk from the Classic Environment

Mac OS X Public Beta では Mac OS X ネイティブアプリケーションから iDisk に接続する必要がある. Classic 環境から iDisk に接続することはできない.ただし, Mac OS X Public Beta からマウントした iDisk は Classic 環境で使用することができる.

Mac OS X Public Beta に含まれている Microsoft Internet Explorer から iDisk に接続するためには次のようにする.

1.「移動」メニューから「サーバへ接続...」を選択
2. URL に "idisk.mac.com" を入力
3.接続をクリックする
4. ID とパスワードを入力
5. OK をクリック

将来の Mac OS X では Classic 環境から iDisk に接続することができるようになるだろう.



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境でソフトウェア・アップデートはできない


TIL: 106065 : Mac OS X Public Beta: Software Update Does Not Work in Classic

Mac OS X Public Beta の Classic 環境でソフトウェア・アップデートはできないため, Mac OS 9 から起動し直して行うといった内容.ソフトウェア・アップデートした Mac OS 9 はより優れているとも書かれている.

(言わずもがなの内容.アップデートしたものがよいという内容からしても,近々, Mac OS 9 アップデートがソフトウェア・アップデートとして公開されるのだろうか)



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境の TCP/IP コントロールパネルは無視される


TIL: 106066 : Mac OS X Public Beta: Mac OS 9 TCP/IP Control Panel Ignored in Classic

Mac OS X Public Beta の Classic 環境上で Mac OS 9 の TCP/IP コントロールパネルから設定を変更しても無視される. Mac OS X Public Beta での TCP/IP と Mac OS 9 の TCP/IP は別の設定値を参照する. Mac OS X Public Beta で設定値を変更しても Mac OS 9 から起動した場合の TCP/IP 初期設定には何も変更を加えない. Classic 環境での Mac OS 9 TCP/IP は Mac OS X Public Beta での TCP/IP 設定値を参照する.



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境からのネットワーク機器への直接アクセスはできない


TIL: 106067 : Mac OS X Public Beta: Classic Does Not Allow Direct Hardware Networking Access

Mac OS X Public Beta での Classic 環境での "sniffers" のような低レベル (よりハードディスクに近いところで動作するというような意味) で通信するようなアプリケーションはポートが使用中ですと報告することがある.

Classic での Open Transport, AppleTalk, TCP/IP ネットワークは Mac OS X のネットワークの性能に依存する.LocalTalk のみならずネットワークにハードウェアから直接アクセスするソフトウェアは Classic では動作しない.



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境でツールチップが表示されないことがある


TIL: 106069 : Mac OS X Public Beta: Certain Tool Tips Not Displayed in Classic

Mac OS X Public Beta の Classic 環境上のアプリケーションのツールチップ (ツールパレットのツールにポインタを持っていった場合などに表示されるツールを説明する小さいウインドウ.ツールのヒント) が表示されない場合がある.

ツールチップウインドウが Classic アプリケーション以外の Mac OS X Public Beta のデスクトップなどではびょうがされない. TIL には SimpleText (Classic) のScene 4/Netscape Folder1あいテキスト画面を背景に開いておく回避法が記されているが,




[ 00/11/18]



● Netscape 6:空白ページほか


先ほど公開された Netscape 6 について,インストール直後に開らくウインドウや設定ウインドウほかが空白になるという障害が発生する場合が比較的多く見られるようだ.ウインドウ以外にメニューバーにも何も表示されない.原因等の詳細は現在のところ不明.回避法は一部でフォント設定とアピアランスコントロールパネルでのフォント設定を標準のものにするとか,「なめらかな文字で表示する」に関連しているというものほかがあるが,確実な情報ではない.

Mail/News Account settings を開くとクラッシュする場合があるそうだ.川嶋氏によれば,当初問題なくてもある程度使用してから障害が発生するような場合がある.

スクロールマウスでページがスクロールできないのはKnown Problemsに書かれていて,仕様である.



● Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連障害 (継続) :ここまでのまとめ


皆様から多くの情報をいただいている.これまで何度か項目化しているため,ここでまとめてみたい.


「代表的な症状」

本体前面スイッチが薄暗く点灯したまま終了/起動できなくなる.

一部では母版上のチップ「C1563」の焼損が起きる場合がある.この場合回路が焼けるような臭いがするかもしれない.

障害は数ヶ月正常に使用できた後に突然起きる場合が多いようだ.

「原因」

母版の問題であると思われるが,修理されたマシンは前面パネルも交換されている場合があり,詳しいことは不明.

「該当マシン」

Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) の特に初期に発売されたもの.

概ね 00/11/10 項目の VR1500 と書かれたチップにダイオードがひとつまたはふたつハンダ付けされている母版を持つマシンに起きることが多いようだが,そうでない場合でも発生している.

「回避法」

ユーザにできる回避法はない.無償修理期間中に Apple サービスプロバイダに修理を依頼する.

「暫定的回避法?」

サービスプロバイダに修理に出すべきであるが,修理に出す前にバックアップをとるなどで起動させたいような場合には次のような方法がある.

A.旧 USB キーボードの使用 (注意)

起動スイッチのついた旧型 USB キーボードを接続すると起動できるようになる. Apple の米国サポートが提案していた.ただし,その状態で使用した場合,キーボードにまで障害が及び,使えなくなるという可能性も考えられるので,自己責任で行っていただきたい.

B.秋山氏よりの方法

・起動するには電源ケーブルを差す

・終了するにはメニュー等から終了させてHD,ファンの回転が止まってから電源ケーブルを抜く (ケーブルを抜いて 5 秒程度経つまでは起動中と同じ明るさで LED が点灯している)

「修理状況」

母版の取り替えによって直る場合が概ね多いものと思われる.しかし,一部,前面パネルも同時に修理されて帰ってきたマシンがある.次の「アップルなどの対応」も参照のこと.

現在,サービスプロバイダには修理依頼が殺到していて,アップルの方でも対応した母版の米国からの供給が滞っていて,時間がかかる場合がある.母版の供給状態によっては早く帰ってきた場合もあるようだが,時間がかかる (1ヶ月以上,年内は無理など) 場合がほとんどのようであるため,修理中は代替マシンをユーザ側で確保する必要がある.

「アップルなどの対応等」
修理については,母版交換によって対応している場合と母版と前面パネルを同時交換している場合がある.

製品の場合,対策された母版搭載マシンは 11月 25 日からという情報と12 月 30 日以降という情報がある.一方,12 月 30 日以降に出されるマシンは対策のため設計し直した前面パネルを用いているという情報もある.

参考:
00/11/15 項目 " Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連起動障害 (継続):ダイオード非直付けマシンでも障害発生,および,異臭でのチップ焼損"
00/11/10 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連起動障害の原因?"
00/11/10 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連起動障害 (継続)" 00/11/5 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):本体スイッチの問題? (継続)"
00/11/3 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):本体スイッチの問題?"
00/10/26 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):スリープから復帰しない障害事例"
00/10/6 項目 "Power Mac G4 (Gigabit Ethernet):最近の障害報告"
Power-switch glitch hits some G4 Macs
『Power Mac G4』の電源スイッチにバグ



● Adaptec PowerDomain 39160: Apple Firmware アップデータ 2.4 実行後の不具合の解消


00/7/14 項目 "ファームウェアアップデート後の障害と障害克服事例" (Adaptec PowerDomain 39160 に接続されている内蔵 SCSI HDから起動できなくなる) においてお知らせいただいた山下氏より,その後,Adaptec 社のページに公開された Firmware 1.0.2 によって解消されたとお知らせいただいた.

39160 カードは G4 Firmware2.4 にする以前では Adaptec2930U と併用できていたが、Firmware 実行後は併用できないそうである.従って,インストール時に他のカードがある場合,それらを外して実行しないと認識されないそうである.



● Carbon アプリケーション: Mac OS 9.0.4 インターネット設定機能拡張がないと Type 3,10 エラーなど


TIL: 60763 : Mac OS 9: Type 3 or Type 10 Error May Occur if Internet Config Is Missing

Mac OS 9.0.4 で AppleWorks 6, Script Editor などの CarbonLib を必要とする Carbon アプリケーションを起動する場合, "インターネット設定機能拡張" が機能拡張フォルダにないと,Type 3 や Type 10 エラーを表示して起動できないという内容.



● Power Mac G4:ATI RAGE 128 カードを増設すると節電モードにならない


TIL: 58725 : Power Mac G4: Second ATI RAGE 128 PCI Card Affects Low-Power Mode

Power Mac G4 (AGP Graphics) および, Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) に二枚目のビデオカードとして ATI RAGE 128 カード (BTO) を増設した場合,スリープモードでもファンが回り続ける.カードが低電力モードに対応していないためで,回避法はない.



●ファームウェアアップデートでの割り込みボタン押し下げについての TIL


TIL: 58512 : Firmware Updates: Fully Depress the Interrupt Button

NewWorld ROM 機種からの Macintosh ではマシンのファームウェアアップデートがときどきある.それに伴って,ファームウェアアップデート時にアップデートできないなどの状況に陥るユーザも出てきている.そのような場合のほとんどはインタラプトスイッチ (割り込みボタン,プログラマーズスイッチなどとも言う) 押し下げが不十分であることが原因である.本ページでも何度か記してきていることであるが, TIL でも特にこのことについて文書化された.



● iMovie:初期状態での書き出し設定一覧


TIL: 60766 : Movie: Export Option Defaults

iMovie の映像と音声の書き出し時の初期設定一覧



● QuickTime:Windows マシンでの障害特定法などの TIL


TIL: 60765 : This article contains general troubleshooting tips for QuickTime software on Windows-based computers.

Apple Tech Info Library の文書. Windows マシン上で QuickTime を使用する際に障害があった場合の特定法 (以下) ほか.

1. QuickTime 動作システム要件の確認
2. ScanDisk での確認
3.セーフモードで起動し,QuickTime スタンドアローン版で動作確認.
4.インストールしているビデオ,サウンドについてのドライバのマシンとの互換確認
5.DirectX の互換確認



● iTools:HomePagge でQuickTime ムービーが適切に表示されない場合に調べることという TIL


TIL: 25203 : iTools HomePage: QuickTime Movies Do Not Display Properly

iTools HomPage Movie Theater テンプレートの QuickTime ムービーがブラウザ上で適切に表示されない場合に一部チェックする事項についての TIL.

1. "Movies" に保存されたムービーファイル名称に拡張子 ".mov" がついているか.

2. QuickTime 4.0 以降のフォーマットであること.

3.ブラウザに QuickTime プラグインの最近のバージョンがあること.



● Eudora 4.3.2 日本語版


Eudora 4.3.2 日本語版 Eudora 修正履歴によれば, 4.3.1 から次の問題が修正されている.

・ユーザ登録または変更すると Type2 エラーが発生する
・ Kerberos の設定が保存されない
・条件検索で正規表現が動作しない
・送信メールボックスの内容が文字化けする
・リンク履歴に保存される URL が短すぎて,判別がつかない場合がある
・以前のバージョンのメールボックスを開くと文字化けする




[ 00/11/15]



● Power Mac G4 (Gigabit): DVD-RAM 書き込みでのディレクトリ損傷の可能性


川嶋氏からお送りいただいた.新型 Power Mac G4 (Gigabit と思われる) の DVD-RAM ドライブ/ Mac OS 9.0.4 に DVD カートリッジに書き込み後,別カートリッジを装着し直した場合にドライバ (Drive Setup 2.0.1) が変更ボリュームを検知できず,ディレクトリ損傷を招く場合があることを Apple が確認しているそうである.

本情報について,秋山は確認できていない. 00/11/10 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):二番目からの DVD-RAM 空き容量が正しく認識されない" との関連性があるかもしれず,二番目の DVD-RAM のディレクトリが正しく書き込めない可能性は十分に考えられる.この 11/10 項目から類推すれば,現在のところ, DVD-RAM に書き込む場合は一枚毎にマシンを再起動する必要があるものと考えられる.



● Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連起動障害 (継続):ダイオード非直付けマシンでも障害発生,および,異臭でのチップ焼損


Power Mac G4 (Gigabit) 本体前面スイッチが薄暗く点灯したまま終了/起動できなくなる障害について, 00/11/10 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連起動障害の原因?" ほかを公開した.このことについて確認をいただくメールをいただいた一方,ダイオードが直付けされているマシンでも障害が発生するというご指摘もいただいている.

いただいた情報では対策マシンは 11月25日以降ということであった.私はダイオード直付けのないマシンはすでに市場に出回っているとしたのだが,直付けされていないマシンがそのまま対策されたマシンではないかもしれない.

また,本障害の症状について,スイッチを自分で取り外したユーザが異臭を感じたという米国での事例を紹介したが,里田氏はそのままの状態で異臭が発生したそうである.そこで,問題のチップ周辺を確認したところ,指摘されているチップの隣の「C1563」というチップが焼損していたそうである.氏からは写真もお送りいただいた.

ユーザが何もしないのにこのような焼損が起きるというのは重大が事故につながるかも知れず,問題が出ているユーザは早急に修理に出すことが望ましいと思われる.ただ,たくさんいただく皆さんからの情報ではどうも修理が殺到している模様で,時間がかかりそうだ.



● Power Mac G4 (Gigabit) Dual:UltraATA 内蔵ハードディスクを取り外すと起動障害


米国の Macintosh 専門販売店から情報を得た. Power Mac G4 (Gigabit) Dual マシンで,内蔵 UltraATA バスからハードディスクを取り外し, SCSI カードを使用してそこから起動しようとしてもできない.

母板と ATA バスとは密接な関係になっていて,ここに何も接続しない状態では問題が発生するという.従って, PCI SCSI カードを用いてハードディスクを接続する場合でも内蔵ハードディスクは接続したままにする必要がある. PCI SCSI カードやハードディスクのメーカ,種類を問わないそうである.



●ロジテック CW-P1210BF: Blue & White G3 でマウス,キーボードが使用できない


フジワラ氏からいただいた. Blue & White G3 でロジテック社 CD-R/RW ユニット CW-P1210BF を使用した場合,マウス,キーボードが使用できない.このことについて同社に問い合わせたところ, 9 月 25 日に障害の確認の回答があった.

この問題は Blue & White G3 でのみ起きるそうで,回避法は USB ケーブルを一旦抜いてから差し直す.メーカでは現在ソフトメーカーで対応を進めているそうだ.



● iTools HomePage, iCard:モノクロ画像が壊れる


TIL: 25200 : iTools HomePage, iCard: Distorted Grayscale Images

iTools HomePage Photo Albums または iCard で一部のモノクロ画像 (グレイスケール画像) が左側に縦長に縮み,右側は縦のカラーの線が並ぶ. RGB に画像を変換することで回避する.



● Mac OS X Public Beta: Mac OS 9 から起動できない場合についての TIL


TIL: 106062 : Mac OS X Public Beta: Computer No Longer Starts Up From Mac OS 9

Mac OS X Public Beta 使用時に,選択した Mac OS 9 から起動できなくなった場合についての TIL.下記ですでに紹介した TIL へのリンクからなっている.

Mac OS X Public Beta 使用後, Mac OS 9 からの起動で問題が発生する場合については,この TIL 以外に Mac OS 標準フォーマット (HFS) ディスクで認識されないなどの問題が発生する場合について記したことがある.

参照:
00/11/5 項目 "Mac OS X Public Beta:Classic 環境でのドライブ設定からのドライバ更新は危険"
00/11/5 項目 "Mac OS X Public Beta:抗ウイルスソフトウェア非互換についての TIL"




● Mac OS X Public Beta:日付けと時間の設定法


TIL: 106063 : Mac OS X Public Beta: Changing Date and Time

Mac OS X Public Beta での日付けと時間,タイムゾーンとタイムサーバの設定法. Mac OS X Public Beta ではそれまでの Mac OS 9 の設定が Classic 環境で現れず,設定できない. Mac OS X Public Beta 上のシステム環境設定で設定する.



[その他]
Mac OS X Public Beta のフォント参照順序についての TIL がまた変更されている.今度は少しは納得できる内容になってきたのだが,まだ疑問が残る. 00/11/10 項目 "Mac OS X Public Beta:フォントの格納場所と優先順位" に追記している.





[ 00/11/12]



●ソフトウェア・アップデート 1.2 以前:一覧の内容が表示されない


TIL: 25198 : Mac OS 9: Software Update Control Panel Lists Are Unreadable

"ソフトウェア・アップデート" コントロールパネルを開いてサーバアクセス後,アップデート可能な場合に表示される一覧表の内部にソフトウェアのテキストが表示されない場合がある.これは Mac OS 9 から 9.0.4 の "ソフトウェア・アップデート" 1.2 を含むそれまでのバージョンで起きる可能性があり, "アピアランス" コントロールパネルでの「 Finder 表示用フォント」の設定で非互換のフォントを指定している場合に起きる.

1.2 ではアップデートログの内容も同様の障害を示す場合がある.これらの回避法は「 Finder 表示用フォント」の設定をデフォルトに戻す.

(本 TIL の内容が日本語 OS で起きるかどうか判らない.また,本文書内のデフォルトフォントはもちろん北米 Geneva 10 ポイントであり,日本とは異なる)



● iTools: iTools インストール済みなのにログインできない


TIL: 25199 : iTools: Repeated Requests to Install; Cannot Log In

iTools がインストールされていても iTools でログインすると, iTools をインストールするように表示されてログインできない場合にについて,本 TIL ではブラウザの設定状況,インストール方法について述べている.

Microsoft Internet Explorer および Netscape Communicator の場合に分けて書かれている.

「Microsoft Internet Explorer」

・ Internet Explorer 5 またはそれ以降のこと.

・ Sherlock 2 を用いて全ての iTools インストーラを探してゴミ箱に捨てて空にする.その上で新たに iTools をダウンロードする.

・ "機能拡張マネージャ" によって,機能拡張フォルダに「Text Encoding Converter」がありオンになっていることを確認する.

・ iTools インストール前に他のアプリケーションを全て終了する.

・ "インターネット" コントロールパネルの「使用する Web ブラウザ」を確認する.特に複数のブラウザがある場合正しく指定されていること.

・ Internet Explorer の初期設定からキャッシュをクリアする.

・次の設定を確認する.

・Cookie が許可されていること
・スクリプト,プラグイン, ActiveX が有効であること
・Java が有効であること
・JaveScript が有効であること
・セキュリティは「中 (安全)」にする

・ Microsoft Internet Explorer アプリケーションがオリジナルの場所のフォルダ (起動ディスクの "インターネット" フォルダ内以下にあるということだろう) にあることを確認する.

・ Microsoft Internet Explorer アプリケーションと Plag-ins フォルダが同一フォルダ内にあることを確認する.

「Netscape Navigator/Communicator」

・Netscape Navigator/Communicator 4.5 またはそれ以降のこと.

・ Sherlock 2 を用いて全ての iTools インストーラを探してゴミ箱に捨てて空にする.その上で新たに iTools をダウンロードする.

・ "機能拡張マネージャ" によって,機能拡張フォルダに「Text Encoding Converter」がありオンになっていることを確認する.

・ iTools インストール前に他のアプリケーションを全て終了する.

・ "インターネット" コントロールパネルの「使用する Web ブラウザ」を確認する.特に複数のブラウザがある場合正しく指定されていること.

・ Netscape の設定からキャッシュをクリアする.

・次の設定を確認する.

・Cookie が許可されていること (秋山注:元のサーバに戻す Cookie だけでよい)
・Java が有効であること
・JaveScript が有効であること

・Netscape Navigator/Communicator アプリケーションがオリジナルの場所のフォルダ (起動ディスクの "インターネット" フォルダ内以下にあるということだろう) にあることを確認する.

・Netscape Navigator/Communicator アプリケーションと Plag-ins フォルダが同一フォルダ内にあることを確認する.

・ "Netscape Preferences" が初期設定フォルダの "Netscape Users" フォルダにあることを確認する.



●ユーザ交換可能な部品の取り付け手順を示す QuickTime ムービーなど


Apple から直接購入できる部品 (CIP:Customer-Installable Parts:在宅自己交換修理サービス) について交換手順を示す QuickTime ムービー, PDF が公開されている.

PowerBook (FireWire) については, AirPort,バッテリ,DVD ドライブ,キーボード,メモリ (上下) についての PDF と一部ムービー (高低解像度) があるほか,静電防止用リストバンドの使い方と静電気放電の仕方のリンクがある.

iMac (Slot Loading) でのメモリ交換手順では, iMac をひっくり返してからアクセスドアを開いて,その後に電源ケーブルを抜いている.

ページからリンクされたページ上のムービーは全部だとかなりの容量となるので,私の自宅の貧弱な通信環境ではとても全部確認できないが,参考になるものもあると思える.各ページにある Power Mac G4 (Gigabit) での静電気の放電の仕方を示す QuickTime ムービーは見てがっかりするかもしれない.

TIL: 50026 : Power Macintosh G4-CIP
TIL: 50027 : Power Mac G4 Cube-CIP

TIL: 50033 : iMac (Slot Loading)-CIP
TIL: 50032 : iMac (Original)-CIP

TIL: 50028 : PowerBook-Firewire-CIP
TIL: 50030 : PowerBook G3 (Bronze)-CIP
TIL: 50029 : PowerBook G3 Series-CIP

TIL: 50031 : iBook-CIP




[ 00/11/10] 追加



● Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連起動障害の原因?


匿名氏より, Power Mac G4 (Gigabit) 本体前面スイッチが薄暗く点灯したまま終了/起動できなくなる障害の原因らしき状況についてお知らせいただいた.

マザーボード上の VR1500 と書かれたチップにダイオードがひとつまたはふたつハンダ付けしてあるものがあり,それが不良の原因らしい.対策された基板にはそのようなものがない.簡単に見分けられそうなので購入時に確認すればいいのではないだろうか.

ただし,匿名氏によれば,対策されたマシンは今月 25 日から出回るそうである.(ダイオードがハンダ付けされていないマシンも実際には出荷されている場合もある)

匿名氏からは基板の写真をいただいている.若干編集して公開させていただく.

問題ありボード写真
「問題のあるチップ搭載ボード部分写真」


問題ないボード写真
「問題の出ないボード部分写真」

参照:
00/11/18 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連障害 (継続) :ここまでのまとめ"





[ 00/11/10]



● PowerBook ファームウェア・アップデート 2.7


PowerBook ファームウェア・アップデート 2.7

FireWire 装備の Mac OS 9 環境の PowerBook のみに適用される.Read Me には PowerBook の FireWire 機能のサポートを強化するとあるが,具体的な変更点等は不明.



● Power Mac G4 (Gigabit):スイッチ関連起動障害 (継続)


Power Mac G4 (Gigabit) 本体前面スイッチが薄暗く点灯したまま終了/起動できなくなる障害について,何人かの方から情報をいただいている.

「マザーボード交換による改善」 Umibe 氏

米国在住の Umibe 氏の友人のマシンにこの症状が発生し, CompUSA で修理した.修理伝票には次のように書かれていたそうである.当初電源トラブルと判断され,電源を交換したが症状に改善がなく,マザーボードを交換したというように書かれていた.

「NCR 担当者の話」栄田氏

Macintosh 販売店,株式会社ディオス金沢,栄田氏から, この問題について,NCR 修理担当者の話をお伝え下さった.

・非常に多くのマシンが本障害での修理で持ち込まれる.
・当初は電源ユニットの交換で対応していたが,再発するため基板を疑い始めた.
・アップルにその旨を伝えて対処依頼しても,アップルは動作を確認しないことには基板を出せないとして,機械がいつ直ってくるか全くわからない状態である.

栄田氏の会社では, 旧 USB キーボードを接続する方法にて対応なさっているそうである.

「暫定使用法」秋山氏

・起動するには電源ケーブルを差す

・終了するにはメニュー等から終了させてHD,ファンの回転が止まってから電源ケーブルを抜く (ケーブルを抜いて 5 秒程度経つまでは起動中と同じ明るさで LED が点灯している)

参考:
00/11/5 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):本体スイッチの問題? (継続)"
00/11/3 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):本体スイッチの問題?"



● iBook (FireWire):Kensington TurboRing Trackball ドライバとの非互換


TIL: 31268 : iBook (FireWire): Kensington TurboRing Trackball Issue

Mac OS 9 の iBook (FireWire) に Kensington TurboRing Trackball を使用するための "Kensington ADB Startup" 機能拡張が入っていると iBook (FireWire) のトラックパッドが反応しない.



● Power Mac G4 (Gigabit):二番目からの DVD-RAM 空き容量が正しく認識されない


TIL: 25193 : Power Mac G4 (Gigabit Ethernet): DVD-RAM Available Space Issue

Power Mac G4 (Gigabit) に DVD-ROM ディスクを挿入して使用する場合,最初にディスクを排出して以降のディスクは全て,最初に認識されたディスクと同じ空き容量があるものとして表示される.二番目からのディスクの空き容量を正しく表示するためには,マシンを再起動するしかない.将来の Mac OS アップデートで修正されることになっている.



●ワコムタブレットドライバ 4.5.5 の改善点など


藤井氏よりいただいた.ワコムタブレットドライバ 4.5.5 日本語版をワコム社ページより入手して起動したところ,インストーラはイタリア版だったそうである.インストールされる内容は日本語版のもので問題ないようだ.

添付文書に複数タブレットの接続をサポートしないという一文がなくなっているそうである.また, PowerBook G3 Series 292 に intuos i400 ADB を接続してみたところ,起動後のスリープ中にタブレットを接続すれば認識されるようになったことをご確認なさったそうである.



● Mac OS X Public Beta: G4 マシンでスリープしない (継続): iMac でも?


大橋氏から, AppleScript によるスリープコマンド送信,カスタムインストールによってもメニューからはスリープしないことなどお知らせいただいた.
(Power Mac G4 (AGP Graphics) 400, ROM revision $77D.45F6, Boot ROM Version $0003.26f1)

氏は省エネルギー設定で早めにスリープするように設定するとモニタのみスリープに入るが, 完全にはスリープしないともお書きである.本体電源ボタンも何も反応しないそうだ.

ROM バージョンが早いものでも同じかどうか,また, Linux では PowerBook はスリープするがデスクトップはスリープしないことなど関連が興味深いというご主旨をお寄せいただいた.

また,藤田氏からは iMac DV 400 でもメニューからスリープしないとお知らせいただいている.

参照:
00/11/3 項目 "Mac OS X Public Beta:G4 でスリープしない場合がある"




● Mac OS X Public Beta:B'sCrew 関連


Mac OS X Public Beta では B'sCrew で初期化したハードディスクに関してインストールできない場合がある (問題なくインストールできる場合もある).中山氏からは Mac OS 9 との起動ディスク切り替え時に "System Disk" コントロールパネルでは B'sCrew 3.1.6 のボリュームが現れないとお知らせいただいた.

B'sCrew のバージョンを 3.1.7 に更新することで認識できるようになったそうである.ただし "System Disk" で OS X ボリュームを選択して再起動しても Mac OS 9 が立ち上がってしまうそうである.この場合, "System Disk" から OS X ボリュームを選択後,Startup Manager を使うと OS X と Mac OS 9 の両方が起動ディスクとして選択できるとのこと. Macintosh 起動時に option キー押し下げで選択する.



● Mac OS X Public Beta:G3 カード搭載機種での Apple System Profiler キャッシュ表示


久保田氏よりいただいた.G3 カード搭載機種に Mac OS X Public Beta をインストールし, "L2CacheConfig" を用いてバックサイドキャッシュを使用できるようにした場合, Apple System Profiler には 2次キャッシュがインストールされていないように表示されるそうである.
(Power Macintosh 7300/180 + インタウェア G3/466)

ペンチマークによりキャッシュの効果を確認できていることから,単に Apple System Profiler の表示の問題であるように思われる.

G3 カードを搭載した G3 より前の機種に Mac OS X Public Beta をインストールすることは可能な場合がある.その場合でもそのままではキャッシュが利かないようになるらしく, "L2CacheConfig" はそれを改善するためのユーティリティ.

参考ページ:
X Appeal.org
L2CacheConfig Release Notes




● Mac OS X Public Beta:フォントの格納場所と優先順位


TIL: 31271 : Mac OS X Public Beta: Font Registration (Load) Order

Mac OS X Public Beta でのフォント格納 (読み込み) 場所と順位.また,一カ所以上フォントが格納されている場合の使用優先順位.以下の順位で格納,参照される.

「格納場所と格納 (読み込み) 順位」

1. /System/Library/Fonts ("system" フォルダ)
2. /Library/Fonts (ルート"Library" フォルダ)
3. /Network/Library/Fonts (ルート"Network" フォルダ.存在しない場合もある)
4. ‾/Library/Fonts (ユーザフォルダ)
5.アプリケーションまたは書類独自のフォント (開かれている場合)

追記:

本項目には以下の TIL の記述を記載していた.しかし, TIL 自体が変更され,以下の記述の元となった部分はなくなっている.もともと,現在残っている部分と削除された部分は私の稚拙な英語読解力からは矛盾するように思えたものである.

削除された部分と当初秋山が付けた注意書き
「最も最後に登録されたフォントから使用され,それ以下のフォントファイルは無視される. (「それ以下のフォントファイル font file listed below it」というのが何なのか,英文がよく理解できなかった)」


追記 2:

11/13 付で更に TIL が変更され,注意書きが追加されている.

「一カ所以上にフォントファイルがある場合,最後にロードされたもの (この表の下) から優先的に使用される」

最初に 1-5 の順で参照されると書き,注では下から使用されると書いている.これは,サーチの順が 1-5 であり,その結果を元に新しいものから使用されるということではないだろうか.しかし,格納する仕組みが説明されていないため,私には登録場所の順位があることの意義がよく判らない.

追記:3
白山氏よりご指摘をいただいた.「追記」について,公開当初私が書いた「最も最近に」は「もっとも最後に」の間違いであった.明らかに秋山のミスである.「追記」自体の記述も混乱を避けるために訂正している.
また,検索順について, 1-5 であって 5-1 でないのは,フォントのある可能性のある場所を全て検索するということではないかとご指摘いただいた.



● Mac OS X Public Beta:一部ポータブル機種の輝度調節ボタンの無効


TIL: 106023 : Mac OS X Public Beta: Brightness Buttons Do Not Respond

F1/F2 キーにより輝度 (ブライトネス) 調節を行う PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) , PowerBook (FireWire) , iBook では, Mac OS X Public Beta 環境でそれらボタンは機能しない.将来の Mac OS X バージョンで修正予定である.

Mac OS 9 では調節可能であり,そこでの設定が Mac OS X Public Beta でも持続する.

(秋山の PowerBook G3 Series でも,輝度調節はできない.省エネルギー設定にもそれらしい場所があるがグレイアウトして使えない.また, Mac OS 9 で行った設定も保持されない.つまり,まぶしい)

追記:
PowerBook G3 Series について佐藤氏から氏のマシンではキーボード上の輝度調節ボタンを小刻みに押すと調節できるとお知らせいただいた.どうも私のマシンではできないようだ.ただし,氏のマシンでも起動するたびにもとに戻るそうである.

追記 2:
私のマシンでも小刻みにボタンを押すことで輝度が変化することを確認できた.変化する光量が少なかったので認識できなかった.




[ 00/11/5]



● Power Mac G4 (Gigabit):本体スイッチの問題? (継続)


00/11/3 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):本体スイッチの問題?" についていくつか情報をいただいている.

飯野氏からは上記項目の出口氏と同様の障害が発生しているとお知らせいただいた.以下,氏の記述を引用する.

二ヶ月間,問題なく使用してきた Power Mac G4 (Gigabit) が,ある朝,突然起動障害. Studio Display 前面のタッチパネルから起動不能,本体前面の LED が薄暗く点灯したままとなっていた.3,4回本体前面のリスタートボタンを押していると,LED が消灯.以後,再起動不能となった.

内蔵ハードディスクは Power Mac G3 にて動作確認し,ドライブには問題なし.いったん,修理に出したが「電源部分のトラブル.修理まで時間がかかる」との報告があり,内蔵ハードのデータが必要のため返却してもらった.返却後,Studio Display での接続をあきらめ,他の VGA モニタに接続し,初代 iMac のキーボード上のスタートボタンで起動した.しかし,2-3 回の起動後,キーボード操作不能(マウスは操作可能)状態になり,完全バックアップをとった時点であきらめた.

本問題の当面の回避法として,米国 Apple ではディスプレイ側から起動狩猟するか,可能であれば旧 USB キーボードを接続してキーボードから起動終了する方法を述べている.しかし,飯野氏の実例ではそれも限界がある場合も考えられる.また,このことは単なる本体スイッチのみの不良ではなく内部回路そのほかの不良を示唆するものであろう.

また,出口氏からはアップルに問い合わせたところ日本では初めて相談されたと回答されたことなどお知らせいただいている.

米国のユーザの報告として,本障害マシンについて前面パネルのスイッチを外して使用していたところ,内部より回路が焼けるような異臭が発生したというものがある.これは Apple の予想もしない使用の仕方であるので何があっても不思議はないのだが,このような使用法をなさらないようにご注意いただきたい.なお,この報告については川嶋氏からもお知らせいただいている.



●Mac OS X Public Beta:Mac OS 9 Finder のより簡易な終了法


00/11/3 項目 "Mac OS X Public Beta:Mac OS 9 Finder の終了法" 公開後,たくさんの方々よりより簡易な方法があるとお知らせいただいている .(平尾氏,芥川氏ほかの方々)

この問題は, Mac OS X Public Beta 上で Mac OS 9 の Finder をダブルクリックして起動して使用した後, Finder をメニューから終了してしまうと,マシンがハングしてしまうため,正常の方法で Finder を終了することができない問題.上記項目では UNIX kill コマンドを用いる方法を紹介した.

以下の方法によっても Finder を終了することが可能である.

Mac OS X Public Beta で Classic Finder が開いた環境で,キーボードから command+option+esc キーを押すと,「Application List」というウインドウが開く.そこにある「Classic Finder」の項目を「Force Quit」する.

河野氏からは上記方法以外にも方法があるとご示唆いただいている. Classic 環境において AppleScript による Finder Quit を送る,また, "Process Viewer" を用いることによっても command+option+esc キーを押すのと同様の結果が得られるそうである.

command+option+esc キーによる Finder 終了後も実は kill の方法で挙げたところの「TruBlueEnv」は残っている.従って,前回項目の方法と本方法は全く同一のプロセスを別のインターフェースから行うものではないかもしれない.

実は,私は Finder をメニューから終了してマシンがハングした状態でこれを行っており,その状態ではこのコマンドはうまく動作しなかったため,回避法としてこのコマンドを除外してしまっていた. kill にしてもこの方法にしても,事前に行う必要があり,ハングアップしてからはどちらも有効ではない.



● Mac OS X Public Beta:Classic 終了でも Classic アプリケーション動作


上記項目のうち,松下氏はすでに当初よりご指摘なさっていたのであるが, Mac OS X Public Beta で Classic 環境を終了しても,Classic アプリケーションは動作し続けるし,新たに Classic アプリケーションを Classic 環境なしに起動することができる.



● Mac OS X Public Beta:「インストーラが B'sCrew ディスクを認識しない」の訂正

00/ 項目 "Mac OS X Public Beta:インストーラが B'sCrew ディスクを認識しない" について,誤りがあったため,「認識しない場合がある」と訂正したい.

稲葉氏より, B'sCrew フォーマットの氏の Blue & White G3 400/DVD の内蔵ハードディスクに Mac OS X Public Beta はインストールできているとご指摘いただいた.私の場合は PowerBook G3 Series に外付けハードディスクとして接続していた.

B'sCrew による非認識の問題は私だけに起きたものではなく,多くの方々が経験されている.どのような場合にこの問題が起き,どうすれば問題が起きないか詳しいことは判っていない.



● Mac OS X Public Beta: Mac OS 9 環境での同一名称ファイルの存在


田中 (俊) 氏より, Mac OS X Public Beta においても,プライマリスクリプトの混在環境で起きるファイルフォルダなど同一名称項目の存在の問題が発生する場合があることをお知らせいただいた.

Mac OS X Public Beta でも言語を切り替えて日本語名ファイル等を操作する場合に発生する可能性があるそうだ. Mac OS 9 上では同一名称に見えるが, Mac OS X Public Beta では Unicode 表示され,異なった名称となる.詳しくは氏のページを参照されたい.

参照:
00/6/11 項目 "同一フォルダ内の同一名称ファイルの存在:欧文ファイル名称で起きる原因"
00/6/4 項目 "同一フォルダ内の同一名称ファイルの存在"
00/6/8 項目 "同一フォルダ内の同一名称ファイルの存在 (継続)"




● Mac OS X Public Beta:Classic ではシリアルポートを使えない


TIL: 106060 : Mac OS X Public Beta: No Serial Port Access from Classic

Mac OS X Public Beta の Classic 環境ではシリアルポートを使えない.シリアスポートを使用しようとすると「notInitErr(-900)」と表示される.



● Mac OS X Public Beta:Classic 用 Mac OS 9 には各アプリケーション用項目が必要な場合がある


TIL: 106057 : Mac OS X Public Beta: Some Classic Applications Require Installation of System Folder Components

通常使用している Mac OS 9 と Mac OS X Public Beta Classic 動作用 Mac OS 9 のシステムフォルダが別の場合, Classic 環境アプリケーションが正常に動作するためには各アプリケーションのインストーラがインストールするシステムフォルダ内の項目が必要な場合がある.(言わずもがなの内容で TIL にする必要があるものだろうか)



● Mac OS X Public Beta:Classic と OS Xのアプリケーション 間のコピーとペーストで時間がかかる


TIL: 106059 : Mac OS X Public Beta: Copy and Paste Between Classic and Mac OS X Applications

Mac OS X Public Beta 上で, Mac OS X 対応アプリケーションと Classic アプリケーション間のコピー&ペーストを行う場合,クリップボードの同期に数秒間必要である.



● Mac OS X Public Beta:ハードウェアに依存する Classic アプリケーションは非互換


TIL: 106058 : Mac OS X Public Beta: Access Not Provided in Classic for Certain Hardware-Oriented Applications

Mac OS X Public Beta の Classic 環境ではハードウェアに直接アクセスする必要のあるAppleCD Audio Player や Apple DVD Player は適切に動作しない. Mac OS X Public Beta 用アプリケーションを使用しなければならない. Mac OS X Public Beta は DVD 再生アプリケーションを持たないため, DVD 再生は Mac OS 9 から起動しないとできない.



● Mac OS X Public Beta:抗ウイルスソフトウェア非互換についての TIL


TIL: 106051 : Mac OS X Public Beta: Norton AntiVirus Does Not Work in Classic
TIL: 106052 : Mac OS X Public Beta: Using McAfee Virex With Classic May Cause a Startup Issue<


Norton AntiVirus は Classic 環境であっても非互換である.また, Virex の場合,Classic 環境で指定し使用した後に Mac OS 9 から起動した場合に起動できなくなる.



● Mac OS X Public Beta:Classic ビデオキャプチャソフトウェアの非互換


TIL: 106056: Mac OS X Public Beta: Cannot Capture Video in Classic

iMovie など,ハードウェアレベルで映像を取り込む機能のある Classic ソフトウェアは, Mac OS X Public Beta では「カメラが接続されていない」などのアラートが出て,取り込むことができない.



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境でのドライブ設定からのドライバ更新は危険


TIL: 106053 : Mac OS X Public Beta: Cannot Update Disk Drivers in Classic

Mac OS X Public Beta の Classic 環境はドライブ設定のようなディスクユーティリティがディスクドライバを更新するのに必要な機能がないため,更新することができない.そのため,更新することはできない.

もしも,そのような環境で更新してしまうと, Mac OS 9 から起動した場合に起動できなくなるかも知れない.また,更新できたように思えても実際には更新されていない.



● Mac OS X Public Beta: Classic 環境の Sherlock 索引作成は切ること


TIL: 106054 : Mac OS X Public Beta: Turn Off Sherlock 2 Indexing in Classic

Mac OS X Public Beta の Classic 環境の Sherlock 2 の索引作成が Mac OS X Public Beta ボリュームに適用された場合,時間がかかりディスク領域を消費するため推奨できない.



● Mac OS X Public Beta:Sherlock は起動ボリュームの索引を作成しない


上記項目の TIL に, Mac OS X の Sherlock のバージョンは Mac OS X Public Beta 起動ボリュームの索引を作成しないようになっていると述べている.



● Mac OS X Public Beta:NetProbe の DNS Lookup が完了しない場合


TIL: 106055 : Mac OS X Public Beta: NetProbe DNS Lookup Fails

Mac OS X Public Beta に含まれる NetProbe は,ネットワークの設定が誤っていたり DNS サーバが応答しない場合,あるいは TCP/IP の設定が BootP で手動になっていたり接続していない場合に DNS Lookup を完了できないことがある.



[その他]
00/11/1 項目 "Mac OS X Public Beta: Power Mac G4 (Gigabit) 400 に CD 起動できないマシン?" について,当初ブート ROM によるものという見解を紹介し,その後,そのブート ROM でも起動できている実例を紹介した.そのため,ブート ROM が原因とする考え方を捨てたのであるが,鈴木氏から,新たにブート ROM がやはり原因なのではないかというご意見をいただいている.




[ 00/11/3] 追加



● Software Update 1.2 北米版


Automatic Update Software

先日より米国でソフトウェア・アップデートできるようになっていた Software Update 1.2 北米版が FTP でも公開された.

付属書類には,インターネットからの配信速度の改善とアップデートされる項目についてのみ書かれていて, 00/10/20 項目 "ソフトウェア・アップデートの問題を Apple が調査中" で記したような,現状での様々な問題点については触れられていない.



● WXG Ver.4 for Macintosh 4.0.3


WXG Ver.4 for Macintosh → 4.0.3へのアップデートモジュール

Apple Pro Keyboard に対応したことと,ANSI キーボードかな入力時に英数変換が正しく行われないなどの不具合修正とのこと.




[ 00/11/3]



● Power Mac G4 (Gigabit):本体スイッチの問題?


00/10/6 項目 "Power Mac G4 (Gigabit Ethernet):最近の障害報告" ほかにおいて,川嶋氏よりお知らせいただいた問題は,本体前面のスイッチの問題ではないかと取りざたされ始めている.

出口氏より実例をご報告いただいた. 3 ヶ月近く問題なく使用してきた Power Mac G4 (Gigabit) について,突然起動障害 (あるいは終了できない問題) が発生した.起動しないのでよく見ると LED が薄暗く点灯したままとなっていた.電源ケーブルを抜いて起動させても LED が薄暗く点灯したまま起動しないそうである. LED が薄暗く点灯したままとなるのは本障害として米国で報告されている例と一致する.この問題については本体フロントパネルの起動ボタンに関連した異常であるとか,そうではなく,マザーボードに関する不良であるとかの見解がある.

川嶋氏からはさらに詳細なご報告をいただいている.一部ユーザによる情報として,マザーボードに接続されている電源供給リボンワイヤーが製造過程でよじれ過ぎ金属部品に挟まっていたために起動障害を誘発したものとの販売店修理センターの見解,および,アップル社はパワースイッチ絡みの障害を直すために、フロントパネルのデザイン見直しをし始めているとのことと,その改良型ボードは 12 月 30 日以降に出荷されるという情報をご紹介いただいた. (これらの情報はあくまで米国ユーザの情報であり,未確認情報の類である)

秋山は Apple がこの問題について現在調査中であることまでは確認している.

参考:
00/10/6 項目 "Power Mac G4 (Gigabit Ethernet):最近の障害報告" 00/10/26 項目 "Power Mac G4 (Gigabit):スリープから復帰しない障害事例"




● DVD-ROM タイトル再生時の画像ジャンプ


一部の DVD-ROM タイトル再生時に,音は飛ばないのに,映像が飛ぶ現象が発生している. Apple は調査中である.

CD-ROM や DVD-ROM 再生時に飛んだりとぎれたりする場合,仮想記憶を切る,アピアランスコントロールパネルのサウンドをなしにする, PowerBook のプロセッササイクリングを切る, AppleTalk を切る,バックグラウンドで動作するソフトウェアなどを立ち上げないなどは一般的な対処法である.



● Studio Display の USB ハブの問題:アップルの現状での対応


Apple Studio Display の内蔵ハブに問題があることは 00/5/11 項目 "Apple Studio Display:内蔵 USB ハブ障害のケース" において最初に項目化したものである.このことについて Apple Studio Display 15 TFT の場合であるが,匿名氏よりアップル社の現在の対応についてお知らせいただいた.

氏がこの問題について,モニタをアップルへ修理に出そうとしたところ,「原因がまだはっきりしていないため,修理で預かりましても修理できません」との回答を得た.

また,「現状での対応はお話することができません」 1年間の保証の問題もあり,トラブル解明が無償保証期間を過ぎても対応してもらえるのかも問い合わせましても「現状では保証できるかという点もお答えできません」との回答だったそうだ.また,初期不良としての対応も社内で検討中で未定とのことである.

参考:
00/5/11 項目 "Apple Studio Display:内蔵 USB ハブ障害のケース"
00/6/20 項目 "Apple Studio Display 内蔵 USB ハブ障害:実例とアップルの対応"



● Apple Enet 2.4.1 のメモリリーク?


MacInTouch 00/11/1 は "Apple Enet" 機能拡張 2.4.1 にメモリリークがあるとするメーカーサポートからの情報を掲載してる.

Mac OS 9 では 2.3 というバージョンである. 2.4.1 というのは新機種で入っているのだろうか.



● Mac OS X Public Beta:G4 でスリープしない場合がある


00/10/28 項目 "Mac OS X Public Beta: PowerBook G3 Series での不具合" の項目内に書いたのであるが,判りにくかったようなので,改めて項目化する.

Power Mac G4 において, Mac OS X Public Beta インストール後, Mac OS X Public Beta 環境ではスリープしない場合があるようだ.

黒原氏の場合, Power Mac G4 (AGP Graphics) 450 (200/2/18 発売モデル) について,省エネルギー設定によって設定して放置した場合自動的にスリープに入るのに,メニューからスリープを選択してもスリープしないそうである.

この問題について,全ての G4 マシンで起きるのか,一部の機種だけなのか不明である.



● Mac OS X Public Beta:Mac OS 9 Finder の終了法


00/11/1 項目 "ShowDrives" 中に記した, Mac OS X Public Beta Classic 環境上で Mac OS 9 Finder を起動した場合に終了することができなくなる問題について,松下氏より Terminal を用いて kill コマンドによって Classic 環境ごと終了させる方法をお教えいただいた.以下のようにして行う.

1. "Applications" フォルダ内 "GrabBag" フォルダにある "CPU Monitor" を起動する.

2.「Processes」メニューの「Open Top...」を選択する.「/usr/bin/to」というウインドウ が開き,同時にTerminal が起動して Terminal ウインドウが開く.

3.「/usr/bin/to」ウインドウ内にある「TruBlueEnv」の PID の数字を読みとる.

4. Terminal 上で,

>kill ***

と入力して return キーを押す.(***はTruBlueEnvのPID番号)

おかげさまで無事終了できるようになった.

追記:
この項目に関して大変多くの方々より, command+option+esc キーによって開く「Application List」から選択して強制狩猟する方法がよいとご指摘いただいた.



● Mac OS X Public Beta:いくつかの不具合など


久保田氏より Mac OS X Public Beta でご経験なさったいくつかの不具合ほかについてお知らせいただいた.

1. System Disk がインストールしたはずの OS X を認識しない

OS X をインストールしたドライブを複数のパーティションにわけている場合,変な情報のパーティションがあるとそれ以降のパーティションを認識しないようです.

OS Xをインストールした以外のパーティション(実際には一つのパーティションで済むことも多い)をアンマウントすると認識するようになることがあります.

2. MAC OS X で「ディスクを取り出す」を行うと,一つのパーティションだけでなくドライブ全体がアンマウントされる

再マウントする方法は OS X の再起動以外,私にはわかりません.

3.再起動の時アプリが死ななくて困ることがある

死なないアプリを強制終了 (秋山注:kill コマンド.本日別項目を参照) させればいいので,旧 OS の時よりはましですが,まるで Windows NTみたいですね.

4. PowerBook G3 (bronze keyboard) の拡張ベイに取り付けた HDD へは通常の方法ではインストールできませんので,こそくな手段を使ってインストールしたときのメモを私のページに書いてみました.

http://cgi.linkclub.or.jp/‾bombo/dog/OSX.shtml



[その他]

00/11/1 項目 "Mac OS X Public Beta: Power Mac G4 (Gigabit) 400 に CD 起動できないマシン?" について記した Power Mac G4 (Gigabit) 初期型のブート ROM に関わる CD 起動障害の未確認情報について,記載したマシンから起動できている実例を PUFFY 氏よりご指摘いただいている.当該項目には直ちに追記している.

本ページでは未確認であるものなど一部項目に「?」を記している場合があるので,そのような項目の内容についてはご注意いただきたい.

ただし,鈴木氏よりやはりブート ROM の可能性を捨てきれないのではないかとご意見をいただいている.





[ 00/11/1]



● Mac OS X Public Beta: Power Mac G4 (Gigabit) 400 に CD 起動できないマシン?


木村氏よりいただいた. Power Mac G4 (Gigabit) 400 の一部に Mac OS X Public Beta CD から起動できないマシンがあるそうだ.

Power Mac G4 (Gigabit) 400 の以下のブート ROM の初期ロットマシンは Mac OS X Public Beta CD を C 起動しても,ハピーマックが出て左上のカラーホイールが回転しない状態で止まる.

「障害の発生するブートROM バージョン」

$0003.31f1

現在出荷中のマシンのブート ROM は「$0003.34f1」であり,問題ないそうだ.また,Dual 450MHz でも問題はないとのこと.

追記:
この問題について,上記 ブート ROM のマシンでも問題なくインストール完了していると,PUFFY 氏よりお教えいただいた.ブート ROM とは関連がないのではないだろうか.



● Mac OS X Public Beta:インストーラが ATA ドライブを認識しない場合の TIL の問題


川嶋氏よりいただいた. 00/9/15 項目 "Mac OS X Public Beta:インストーラが ATA ドライブを認識しない場合" において紹介したTIL: 58713 (日本語版あり) の回避法について,実際には回避困難であるそうだ.

TIL は, Power Mac G4 では,第 1 コントローラの DVD-RAM ドライブがスレーブになっている場合, Mac OS X Public Beta のインストーラが第 2 ATA コントローラ上の ATA ドライブを認識できないとして, DVD-ROM をマスターに設定し直すと書かれている.しかし,内蔵 DVD-RAM ドライブをマスターに設定する方法がどこにも (TIL および kBase) 公表されていないそうだ.また,Public Betaについては未サポートであるので, Apple に直接問い合わせすることもできない.

氏の Blue & White G3 でもこの問題が発生したが, DVD-ROM の製造元 (松下) に問い合わせたところマスターになっていたそうだ.ATA STF66 拡張インタフェースカード(加賀電子)のケーブルをロジックボード本体に差し込み変更すると,ハードディスクを認識しインストールできるが,ケーブルを元へ戻すとハードディスクをマウントされなくなる.加賀電子サポートによると,すでに同様の問い合わせがあるが,ファームウェア や ROM のアップデートでは対応できないだろうとのことだそうだ.



● Mac OS X Public Beta:インストーラが B'sCrew ディスクを認識しない


Mac OS X Public Beta がインストールできない場合がいくつかある.そのうち,ハードディスクが B'sCrew でフォーマットされている場合,インストールできないようだ.

Apple のハードディスク設定でフォーマットする必要がある.私が経験した. B'sCrew 以外の他社製フォーマッタでも同様かどうかは未確認である.

追記:
稲葉氏より, B'sCrew フォーマットの氏の Blue & White G3 400/DVD の内蔵ハードディスクに Mac OS X Public Beta はインストールできているとご指摘いただいた.私の書いたことは時と場合によるらしい.



● Mac OS X Public Beta:root ログインによる設定ロック解除


山中氏からお教えいただいた. Mac OS X Public Beta はインストール時に設定したアカウントで入った場合,「システム環境設定」の各種一部項目で設定を変更するためにいちいちロックを外すために (所有者であっても) 認証を受けなければならないようになっている.

この認証について,ログイン時に「root」のアカウントで入ると不要になる.私も確認し,それ以来, root で入るようになった.また,氏によれば, "Terminal" での作業も root で最初から作業できるため,「su」コマンド入力は不要となる (私も確認した) .山中氏は,root で入ると気のせいか一般ユーザ環境よりも動作動作が軽いのではないかとお書きになっている.

root で入るには,ログイン時にアカウント欄に「root」または「System Administrator」と入力し,パスワードは Mac OS X Public Beta インストール時に設定した所有者のものを用いる.ただし,これは UNIX のスーパーユーザとなり,不注意な作業でシステムを壊す可能性もあるので十分ご注意いただきたい.

私はコンピュータ所有者であるのにいちいち設定を変えるのに認証を受けなければならないという点に理不尽な不自由さを感じ,この一点だけでも Mac OS X Public Beta を見るのもいやという状態だった.それがひとつ解消された.



● ShowDrives


ShowDrives 1.0

Mac OS X Public Beta に隠されている,デスクトップにボリュームとゴミ箱を表示する機能をオンオフできるフリーウェア.

Mac OS X Public Beta にログイン後,本アプリケーションを起動して設定する.ボリュームとゴミ箱は個別に表示,非表示を設定できる.設定はログインし直すことによって有効となる.

私はどうしても Mac OS X Public Beta に馴染めなかったのだが,多少 "ShowDrives" で緩和された.本ユーティリティによってボリュームとゴミ箱を表示した設定の root でログインすることと,「システム環境設定...」の「ログイン」で "ガンマ" と Mac OS 9 の "Finder" をログイン時に自動的に開くように設定することによって,やっと Mac OS X Public Beta Classic 環境を使ってみる気に少しなった.こうして作られた Classic 環境自体は Mac OS であるからだ.(問題がひとつある. Mac OS 9 の Finder が終了できないこと.リセットするしかないのだろうか.)

このユーティリティを使っていて気づいたのだが, Mac OS X Public Beta ではボリュームのデスクトップでのマウント順がまた変更になっているようだ. ASCII 順でもないようで,よく判らない.

追記:

ボリュームとゴミ箱のマウントは Terminal で以下のように入力することでも可能だそうだ.

>defaults write com.apple.finder Desktop.HasLocalVolumes 1
>defaults write com.apple.finder Desktop.HasTrash 1

最後の「1」は表示させるものであり,非表示に戻す場合は「2」とする.



● Mac OS X Public Beta:option 起動


原氏よりお教えいただいた.氏の Blue & White G3 350/DVD では Mac OS X Public Beta 起動,再起動時に option 起動すると,強制的に Mac OS 9 システムフォルダから起動するそうである.

これは, 00/10/26 項目 "Mac OS X Public Beta: Classic 環境用 Mac OS 9 の書き換え" 中に私が書いた NewWorld ROM アーキテクチャマシンでの option 起動の機能についてご指摘いただいたもの.最近の機種でも同様かどうかは未確認.



● Mac OS X Public Beta:ADB に直接アクセスするアプリケーションは使えない


TIL: 106049 : Mac OS X Public Beta: No Direct ADB Access in Classic

Mac OS X Public Beta では, Classic 環境において, ADB に直接アクセスするようなアプリケーションは,その機能がないため使用できない.



● Mac OS X Public Beta: NetInfo ユーザでログインできない場合


TIL: 106050 : Mac OS X Public Beta and Mac OS X Server: Cannot Log in As NetInfo User When Disconnected From Network

Mac OS X Public Beta または Mac OS X Server では,ネットワークに接続していない環境やネットワークの何等かの設定変更によって, NetImfo ユーザとしてログインできない場合がある.

なお,本文書には,「System Administrat or」 (キャップとローヤーケースに注意) の ID と Mac OS X Public Beta インストール時に設定したパスワードを用いることによって, root で入れると書かれている.



● Mac OS 8.1 以降:ボリュームマウント時のフリーズ回避法例


和田氏よりいただいた. Mac OS 8.1 以降 (だと思う), CD-ROM, Zip ,イメージファイルなどをマウントする際にマシンがハングアップする障害が発生するようになっていた.この問題について,内蔵ハードディスクなどのボリュームを既に 10 以上作成してマウントしておくことによって回避できるそうである.

氏は Mac OS の AppleShare の機能制限である 10 ボリュームまでしか共有できない点に着目されて,ハードディスクフォーマット時に最後の方に容量の小さいボリュームをいくつか追加することによって 10 ボリューム以上にすることで回避できることを発見なさった.

この方法のデメリットは新たにボリュームをファイル共有することができないこと,例えばマウントした CD-ROM を共有できない,また,デスクトップにボリュームがたくさん並ぶことだそうだ.

この問題は Mac OS 8.1 から起きているものと考えられる. (Mac OS 8.0 での障害事例がないため.) 障害が頻繁に発生するようになったのは Mac OS 8.5 からである.現在の Mac OS 9 では私の場合ほとんど起きなくなっているが,コントロールバーからファイル共有をオフにすると問題が発生する場合がある.次項で触れる.



● Mac OS 9:コントロールバー:ファイル共有オフでのハング


Mac OS 9 ではボリュームマウント時のハングアップの問題が完全でないにしても大幅に改善された.しかし,私の場合,コントロールバーのファイル共有からファイル共有を停止するとハングアップすることが頻繁に発生するようになった.

私の対処法はコントロールバーのファイル共有からの停止を避け, "ファイル共有" コントロールパネルを開いて停止するというもの. "コントロールバー機能拡張" のメモリ割り当てを増大させることによって改善できるかも知れないが,それは行っていない.



● MN128 ファームウェアアップデートでの問題


川嶋氏よりいただいた. 10 月 1 日に公開された MN128 ファームウェアアップデートすると,UDP から HTTP 設定に変更しないと, QuickTime が動作しない.また, WhatRoute などの一部機能が動作しない.サポートに問い合わせた結果,次回の FirmWare アップデータで修正する方向であるそうで,急いで修正するとのことだったそうだ.

また,メール着信通知に関する不具合の修正がなされたそうだが,十分修正されていないそうである.プロバイダーによって異なる装置を採用していることや, MN128 搭載メモリー容量制限のために難しいそうだ.




[ 00/10/28]



● Mac OS X Public Beta による Mac OS 9 書き換えによるファイル共有での問題


00/10/26 項目 "Mac OS X Public Beta: Classic 環境用 Mac OS 9 の書き換え" において記した Mac OS X Public Beta による Mac OS 9 書き換えの一部ファイルのために, AppleShare のファイル共有で障害が発生する.

Mac OS X Public Beta がインストールする "ファイル共有機能拡張" J1-7.6.7b2L2 を用いてファイル共有したマシンのディスクの空き容量が正しく表示されなかったり,書き込もうとすると途方もない容量 (数十GBなど) の空きがないとしてコピーできない.

"ファイル共有機能拡張" J1-7.6.7b2L2 を Mac OS 9 の 7.6.5 に戻すことで回避できる.



● Mac OS X Public Beta: Mac OS X Public Beta からの PPP パルス接続法


Harvest 氏よりお知らせいただいた. Mac OS XのPPP Connectを使用し,アナログ回線 (ダイヤル式) 経由でプロバイダに接続する場合, PPP Connect のモデム設定にはパルスとトーンを切り替える設定がないため,パルスでのダイヤルができない.

回避法は PPP Connect の電話番号を入力するフィールドに, AT コマンドの「ATDP」を追 加し,「ATDPxxxx-xx-xxxx」というように入力する.



● Mac OS X Public Beta: PowerBook G3 Series での不具合


山中氏からお知らせいただいた.氏の PowerBook G3 Series で以下の問題が発生するそうである.

1.「突然スリープする」

Mac OS X Public Betaを使用中に,突然マシンがスリープに入ってしまう場合がある.何かのキーを押せば復帰するがその後も数回続けてスリープしてしまう.

br 2.バッテリ残量認識の不正

バッテリの残量がまだかなり残っている状態でも,バッテリの残容量が少なくなっているという英語の警告メッセージが出る場合がある.特にスリープから復帰した場合に顕著である.

スリープの問題については, Power Mac G4 でスリープしないという報告がある.



● SoundSticks:PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) での再生音の不具合


Simizu 氏よりいただいた. Harman 社 SoundSticks を PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) に使用すると, DVD 音声と外部入力音声が SoundSticks から出力されず本体のスピーカから出てくる.また, SoundSticks が接続されていると,音量調整は全て SoundSticks 側に行くので本体スピーカから出てくるこうした音については音量調整が出来ない.氏は PowerBook (FireWire) では発生しないことを確認なさっている.

氏が Harman 社とApple 社に問い合わせたところ, Harman 社からは,内部でハード的に音声信号を合成している関係で改善は無理であると回答があった.

PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) が CD の音声再生が USB 出力されることから,ハードウェアデコードで DVD を再生しているからこうなるのではないかということである.



● Apple への Apple Modem Updater 2.0 による障害報告


00/10/20 項目 "Apple Modem Updater 2.0 英語国際版" で項目化した Apple Modem Updater 2.0 英語国際版について,川嶋氏より米国においてアップデートに関するトラブルが Apple Tech Exchange に報告されているとお知らせいただいた.

川嶋氏によれば,iMac (特に DV 系), G4, G3 (僅か) について報告されていて,報告された障害内容は以下のようである.

・スピードパフォーマンス低下(各機種概ね共通/最多)
・モデム応答無し
・インターネットに接続できなくなった
・ファックス着信が出来ない
・異音発生
・モデムを認識(Remote Access を含め)しない
・モデムの故障
・ハードディスク回転低下やモニタースクリーン障害(真っ白に)
・マシンのフリーズ
・システムクラッシュ

PowerBook G3 Series の内蔵モデムアップデータは以前にも前バージョンが出た際に同様の報告が相次いだことがあった.



●よもやま (でもないが)


多くの皆様が楽しみになさっている「よもやま」が最近さっぱりない.「よもやま」の未発表のストックがあったりするのだが,もう古かったりする.「よもやま」ではないのだが,最近 Mac OS X Public Beta を入れたけど,なかなか使えないということなど.

私は Mac OS X Public Beta をインストールしたもののほとんど使っていない.使っていない理由は,ベータ版であるので通常の業務に使用できるレベルに達していないということであり,ベータを使うだけの時間的余裕がないからである.

通常の業務に使用できないというのは, PowerBook のタップに未対応である点と, RAM ディスクがない点,モニタキャリブレーションというのが主な理由だった.しかし,このうちモニタキャリブレーションは Classic 環境で "ガンマ" を起動するといいことに気づいてやや解決した.

モニタキャリブレーションに関連して, Mac OS X Public Beta では Jobs 氏がグラフィック関連からの要請を考慮して Aqua だけでなく Graphite を用意したとかいう話であったが,デスクトップピクチャは青いままで,まったく困ってしまう. Mac OS X Public Beta を入れて最初にしたことはグレーのデスクトップピクチャを作ることだった.

グレーのデスクトップピクチャはできたものの,キャリブレーションができない.ColorSync を使うとできるかも知れないが,それでは Mac OS 9 から起動したときに変になるかも知れない.とにかく,何より,画面が明るすぎて目が痛かった. (Classic 環境で "ガンマ" を起動することで解決したことは前述の通り)

タップができないことは困るのだが,同時にポインタの動きが悪い (加速がないほか).そのため大変使いづらい.これらについて私は Mac OS 9 でポインタ加速ユーティリティを使用していたのだが,それが Classic 環境で問題が出て,使えないこともあって,さっぱりだ.

タップができない, RAM ディスクが使えないといったことは未解決であり,いつも使っているもののうち, Classic 環境では起動できないものもあり,インストールした Mac OS X Public Beta から起動するのはもっぱら皆様からの Mac OS X Public Beta での障害報告などの検証に使うくらいである.




[ 00/10/26]



私の所にも Mac OS X Public Beta が届いたのでインストールしてみた.さて,どんなものやら.



● Mac OS X Public Beta: Classic 環境用 Mac OS 9 の書き換え


Mac OS X Public Beta 起動時に Classic 環境を起動する場合, Mac OS 9 のシステムフォルダが必要である. Mac OS X Public Beta インストール後最初に Classic アプリケーションを起動すると,次のようなメッセージが表示され,OK すると,指定した Mac OS 9 システムフォルダにファイルが追加または書き換えられる.

「XXX上のシステムフォルダに追加またはアップデートする必要のあるClassic特有のリソースがあります。それらを追加またはアップデートしますか。」

承諾した場合, Mac OS 9 システムフォルダに次のファイルがインストールされる.

システムルート

"Classic"
"Classic Support"
"Classic Support UI"
"Clipboard"
"ProxyApp"

機能拡張フォルダ内

"AppleShare" 3.8.7b2c1
"CarbonLib" J1-1.04
"Classic RAVE" 1.2
"Open Transport" 2.7.1
"OpenGLLibrary" J1-1.2b2c4
"Software Update Engine" J1-1.1.3
"Software Update Scheduler" J1-1.1.3
"ファイル共有機能拡張" J1-7.6.7b2L2

これらのうち,既に同一バージョンにアップデートされている場合も上書きされた場合がある. Open Transport はベータバージョンではなく正式バージョンのように思える.

Open Transport や AppleShare ,ファイル共有機能拡張が書き換えられるため,既存の業務等に使用している Mac OS 9 システムフォルダを Classic 用に指定するのは,一部にネットワークにつながらなくなったというような報告もあるため,慎重にした方がよいだろう.私は新規インストールした Mac OS 9.0.4 システムフォルダをそのために使用した.

Open Transport ほかが書き換えられることで,既存システムフォルダから起動した場合に不具合が発生するかどうかは不明である.私は確かめるために既存 Mac OS 9.0.4 の該当ファイルを避難した上で Mac OS X Public Beta から書き換える形でなく,書き換えられた別 Mac OS 9.0.4 システムフォルダからそれらファイルをコピーして半日ほど使用したが,まだよく判らない.

なお, Mac OS X Public Beta CD-ROM から起動してインストール前にインストーラを終了させようとしたが,ハングしたようになった.しかたなく強制リセットした.また,インストーラを中止する際,起動ディスクを option キーによって選択できるというメッセージが表示されるが, NewWorld ROM アーキテクチャマシン (iMac 以降のデスクトップ,Bronze keyboard 以降の PowerBook および iBook) で可能な機能であり,それ以前の機種では機能しない.

追記:
ファイル共有で問題が発生することを確認した.次回更新時に詳しい内容を報告する.



● Power Mac G4 (Gigabit):スリープから復帰しない障害事例


00/10/9 項目 "Power Mac G4 (Gigabit Ethernet):最近の障害報告" で川嶋氏からご報告いただいた, Power Mac G4 (Gigabit) 500/Dual の障害の具体的事例を藤澤氏からお寄せいただいた.

ある日, 2 時間ほどスリープさせて解除しても復帰しなかったためリセットしたところ,起動音後にハピーマックが出ないで?フォルダが点滅した.ハードディスクと DVD ドライブは回転していたが, PRAM クリアしたり, Ethernet ケーブルを外すなどしても CD-ROM による起動もできなくなった.

そのため,サービスセンターで修理したところ, CPU カードの不具合により起動しなかったことが確認され, CPU カードが交換された.現在正常委動作しているそうだ.



● Netscape 4.76


Netscape Communicator 4.76 が公開されている.

MacInTouch に寄せられた情報によれば,主に次のように修正されている.

・ Netscape の JVM の替わりに MRJ を使う機能が試験的に搭載された.MRJ Plugin と MRJ があれば,Advanced prefs pane で "Use Java Plug-in" をオンにすればよい. MRJ Plugin の新しいバージョンは数日内に公開される.

・ Macintosh の Toolbar にフォルダ,サブフォルダが表示される.

・システムフォルダや起動パーティションの名称を変更しても Profile folder を手動で特定し直さなくてもよくなった.

・ローカルアドレスブックでのハングの修正.

・ 「target="_top"」を含むリンクをクリックしてもクラッシュしなくなった.

・インアクティブのテキストフィールドがキーイベントを要求する問題の修正

・JavaScript 「TEXTAREA」が日本語など 2 バイト文字に対応した.

・MPEG, AVI, ZIP, GZIP ファイルは QuickTime または StuffIt Expander をヘルパーとして設定されるようにした.

・アドレスブックウインドウの New Massage ボタンクリックがユーザ指定文字セットを反映しない問題の修正.

・リンクの command+クリックで開かれるウインドウに javascript: links が入力されないようにした.

・BLOCKQUOTE タグ内の Table が正しく表示されない問題の修正.

・ Flash Player 5 と Beatnik 2.0.5.2 が Macintosh 用インストールに含まれた.

ほか.

なお,ブックマークの文字化けの件は改善されていないと中尾氏よりお知らせいただいている.



● GameSprockets 1.7.5 v1.1 英語国際版


GameSprockets 1.7.5 v1.1

GameSprockets 1.7.5 からの変更点等詳しいことは不明.入手してみたが, J-GameSprockets 1.7.5 とバージョン,作成・修正日とも同じように思える.

参照:
00/9/29 項目 "GameSprockets 1.7.5 日本語版"




●日本語 TIL の QuickTime 5 Public Preview 関連文書


日本語 TIL に次の文書が公開されている.

QuickTime 5 Public Preview: インストール後、コンピュータ起動時に毎回エラーメッセージが表示される

QuickTime 5 Public Preview インストーラで「基本的なインストール」または「すべてをインストール」を行うと, Macintosh 起動時に「 QuickTime ソフトウェアの一部を読み込めませんでした.最新バージョンにアップデートすることでこの問題を解決できます」というアラートダイアログが表示され,ダイアログ上の「今行う」ボタンをクリックしても「必要な情報が QuickTime サーバ上で見つかりませんでした」と表示される.

回避法は QuickTime 5 Public Preview インストーラで「カスタムインストール」を選択して「すべてを選択」ボタンをクリックしてインストールする.

QuickTime Streaming Server 3 Public Preview: 日本語の環境ではインストールできません

日本語版 Mac OS X Public Beta にインストールするには日本語版 Mac OS X Public Beta の使用言語を英語に設定して行う.インストール後日本語環境に戻して使用できる.

本ページではベータ版やプレビュー版については基本的に扱っていないが, Mac OS X Public Beta については例外とする.



[その他]
00/10/16 項目 "Power Mac G4 Cube:Cube のトラブルと回避事例:その 1" に内部ケーブルと筐体, DC-DC コンバータカードの物理的関係によって障害が発生する須田氏による事例を追記した.




[ 00/10/22]



● iMac (Summer 2000):モニタの波形のゆれについての TIL 公開


TIL: 31262 : iMac (Summer 2000): Wavy or Flickering Picture on the Screen

iMac (Summer 2000) で起きることのあるモニタの波形のゆれについて関連 TIL が公表された.

症状としては,コンピュータスクリーン上にシャドーバーが重なった場合 ("shadow bars" cascade down the computer's screen) ,画像がちらついたり波形になるとされている.

可能であれば異なった場所に移動して症状が継続するか確かめる.継続しない場合は電気器具等の影響 (電磁波のこと) である.継続する場合は Apple のサービスセンターに連絡することという内容.

この文書の公表により, Apple は以下の項目に触れた調査の結果,この問題の発生を公式に認めたことになる.

参考:
00/9/15 項目 "iMac (Summer 2000):モニタの波形のゆれ (継続)"



● Mac OS X Public Beta:256色と 640 x 480 は推奨できない


TIL: 106046 : Mac OS X Public Beta: 256 Color Mode and/or 640 x 480 Resolution Not Recommended

256 色と 640 x 480 の解像度は画面の異常が出るかもしれないため推奨できない.(256色設定と 640 x 480 の解像度は組み合わせた場合もそれぞれ単独の場合でも)

ゲームなどの Classic アプリケーションが自動的にこのような設定に変更することがあり,アプリケーション上では問題ない場合がほとんどであるが,それらを終了した後に問題が起きるため,設定を再び手動で戻す必要がある.



● Mac OS X Public Beta:自己マウント .smi ディスクイメージのマウント法


TIL: 106039 : Mac OS X Public Beta: Using Disk Copy Images

Mac OS X Public Beta 上で, ".img" および ".smi" イメージファイルのマウント法.

".img" のイメージファイルは,ダブルクリックすれば Mac OS X Public Beta 用の "Disk Copy" が起動して使用できるようになる.

Mac OS X Public Beta より前の "Disk Copy" で作成した自己マウント ".smi" ディスクイメージファイルの場合,ダブルクリックは Classic 環境が起動する. Mac OS X Public Beta で使用する場合は, "Disk Copy" を起動してそのウインドウに ".smi" ディスクイメージファイルをドラッグする.



● Mac OS X Public Beta:複数の Mac OS 9 から選択する


TIL: 106048 : Mac OS X Public Beta: Choosing Between Multiple Mac OS 9 System Folders

Mac OS X Public Beta の System Preferences または System Disk 上に複数の Mac OS 9 システムフォルダが現れる場合,ボリューム名やパス名 (同一ボリュームに複数のシステムフォルダがある場合のみ) が現れるので,それを手がかりにして希望する Mac OS 9 システムフォルダを選択する.

Mac OS X Public Beta では同一ボリューム上にある起動可能なシステムフォルダ (blessed System Folder) 以外のシステムフォルダも認識する.



● Mac OS X Public Beta:認識可能ファイルシステム


TIL: 106042 : Mac OS X Public Beta: File Systems Accessible in the Classic Environment

「Mac OS X Public Betaが認識できるディスクフォーマットとファイルシステム」

・ Mac OS Standard (HFS)
・ Mac OS Extended (HFS Plus)
・ UNIX File System (UFS)
・ Network File System (NFS)
・ Universal Disk Format (UDF)

「Mac OS 9 が認識できるディスクフォーマットとファイルシステム」

・ Mac OS Standard (HFS)
・ Mac OS Extended (HFS Plus)
・ Universal Disk Format (UDF)
・ Microsoft Disk Operating System (MS-DOS)

このため, Mac OS X Public Beta では認識できるボリュームが Classic 環境では認識できない場合があるし, Mac OS 9 で利用できるボリュームが Mac OS X Public Beta から起動すると利用できない場合がある.

1. Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus)

問題なく利用できる.

2. UNIX File System (UFS)

Mac OS X Public Beta では認識できるが, Classic 環境では認識できない.

3.MS-DOS フォーマットドライブ

Mac OS X Public Beta では認識できない.

UDFフォーマット DVD-RAM メディアは Mac OS X Public Beta で書き込みできない.



● Mac OS X Public Beta:UDF ボリュームのアプリケーションを起動できない


TIL: 106041 : Mac OS X Public Beta: Applications Don't Open From UDF Volumes

Mac OS X Public Beta では UDF フォーマットのボリューム (DVD-RAM や DVD-ROM) 上のアプリケーションを起動できない. Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) または Mac OS 標準フォーマット (HFS) ボリュームにコピーしてから起動する.



● Mac OS X Public Beta: Classic マルチモニタ環境での問題


TIL: 106047 : Mac OS X Public Beta: Classic Does Not Behave As Expected With Multiple Monitors

Mac OS X Public Beta の Classic 環境では,マルチモニタが期待通りに動作しない. Classic アプリケーションでメニューバーが異なった場所に現れたり正しく表示されない.

将来的に改善予定である.



● Mac OS X Public Beta:DHCP クライアント ID フィールドはない


TIL: 106044 : Mac OS X Public Beta: No DHCP Client ID Field

Mac OS X Public Beta では DHCP クライアント ID フィールドがない.将来のソフトウェアバージョンにこの機能を組み込むかも知れない.



● Mac OS X Public Beta:IE の異なったバージョンを同時に起動できない


TIL: 106045 : Mac OS X Public Beta: Cannot Have Two Open Versions of Microsoft Internet Explorer

Mac OS X Public Beta では Microsoft Internet Explorer の 4 または 5 の異なったバージョンを同時に開くことはできない.



● Mac OS X Public Beta:Apple Pro Keyboard の MacsBug 呼び出しはできない


TIL: 106040 : Mac OS X Public Beta: MacsBug and Apple Pro Keyboard

Mac OS X Public Beta では Apple Pro Keyboard の command+Eject による MacsBug 起動はできない.将来バージョンで修正予定.



● Mac OS X Public Beta:AOL 5 での接続の問題


TIL: 106043 : Mac OS X Public Beta: Cannot Connect to AOL in Classic Environment

Mac OS X Public Beta Classic 環境からダイヤルアップで AOL 5 を用いて接続しようとすると,モデムで接続できないというメッセージが表示される. American Online アプリケーションはコンピュータのシリアルポートまたは内蔵モデムに直接アクセスする必要があるのに対して Mac OS X Public Beta の Classic 環境はこれらの機能がないためである.

ダイアルアップ以外の接続方法を用いるか, Mac OS 9 から起動して接続する.将来の Mac OS X で対応できるように作業中.




[ 00/10/20]



● Apple Modem Updater 2.0 英語国際版


Apple Modem Updater 2.0 英語国際版

以下, "About Apple Modem Updater" という付属書類から.

対象機種:
・PowerBook G3 Series.ただし,初期の PowerBook G3 Series には適用できないとある.
・iMac
・Power Macintosh G3 (Blue and White)
・Power Macintosh G4 (PCI および AGP)

( MacFixIt には iBook, Power Mac G4 Cube にもインストールできたという報告がある)

内蔵 56k モデム用新ファームウェア 2.3,アップデートされた AT コマンドセット, "Modem Country Selector" ソフトウェアからなる.ファームウェア 2.3 は互換性,安定性,処理速度を数多く修正する.中でも,V.34 でしか接続できなかったり,接続できなかったりした問題を改善する.

(使用しているマシンの現在のモデムファームウェアバージョンは "Apple システム・プロフィール" から知ることができる. "Modem Country Selector" を起動すると「Japan」が自動的に選択された)

アップデート時にはモデムとモデムポートが使用されていないことやファクシミリなどの通信プログラムの応答が停止されていることを確認する.電話のモデュラージャックを外すとよい. PowerBook は 電源アダブタに接続すれば突然電源が切れたりしないようにできる.いったんアップデートを始めてからキャンセルするとモデムが損傷する場合がある.アップデート完了までに 5 分を要する.

アップデータは V.90 と K56flex の最新プロトコルを含むファームウェアをインストールする.アップデート後,接続速度が低く表示される場合があるかもしれないが,実際にはスループットは向上する.(これは以前から何度か Apple が繰り返して述べている)

北米版も公開されている.

私は現在 PowerBook G3 Series を使用していて Apple システム・プロフィールで見ると内蔵モデムファームウェアバージョンは 2.2 であった.現在あまり問題を感じてないことと時間がとれないことのため,アップデートできていない.アップデート後モデムを認識できないなどのトラブルが発生する場合は PRAM クリアを試みられたい.



●旧機種での Apple Pro Keyboard 新設キーの動作


月太郎氏より,お知らせいただいた.

氏の Power Mac G4 (AGP Graphics) あるいは Power Macintosh G3 DT/266 上で Apple Pro Keyboard のボリューム,ミュート,イジェクトキーが,USB DDK1.4.6f をインストールすることによって使用することができるようになったそうである.(Keyspan USB カード使用)



●ソフトウェア・アップデートの問題を Apple が調査中


川嶋氏よりお知らせいただいた.氏が Apple の Tech Exchange 上でソフトウェア・アップデートの不具合について問い合わせしたところ,そのスレッド中で Apple 担当者が一部のソフトウェア・アップデートの問題について調査中であるという回答をしたそうである.

問題は以下. ColorSync をソフトウェア・アップデートを用いてアップデートしようとしたが,アップデートが不十分で一部のファイルがアップデートされないというメッセージが表示されたため,手動でアップデートした.ところが,それ以降ソフトウェア・アップデートでアップデートにチェックを入れると Macintosh がフリーズする.



● Office 2001 英語版:Excel でのホイールマウスの動作


阪本氏からいただいた.

Microsoft Office 2001 の Excel 2001 ではLogitech 社製ホイールマウスのホイールボタンのスクロール機能が機能しなくなっている.また,プリントプレビューで IntelliMouse Explorer のスクロール機能が使えなくなっている.

プリントプレビューでは Excel 98 においてはホイールマウスのスクロールを用いると Excel 98 が異常終了していた.



● Mac OS X Public Beta 英語版: Mac OS 9 日本語化環境で作成したファイルの問題


番場氏よりいただいた. Mac OS 9 US版 を日本語化した環境 (FontPatchin'3 を用い Views Font の設定を Roman のままとする) で作成したフォルダまたはファイルの日本語名称が Mac OS X Public Beta 英語版では文字化けしてしまうそうである.

Mac OS X Public Beta 英語版ではアプリケーション名等の日本語が文字化けするという問題があったが,日本語版では解消していると言われているので,この問題も関連しているかも知れない.



● Mac OS X Public Beta: AppleWorks 6 の異常終了


日本語版 TIL に Mac OS X Public Beta: AppleWorks アプリケーションが予期せず終了するという文書が公開された. Mac OS X Public Beta 上で AppleWorks 6 を Carbon アプリケーションとして起動することができるが,日本語入力しようとすると AppleWorks が予期せず終了する場合があるとしている. AppleWorks 6 の日本語入力機能は Mac OS X Public Beta に対応していないそうだ.



● Mac OS X Public Beta:複数の Ethernet 接続はできない

TIL: 106038 : Mac OS X Public Beta: Network Services Do Not Work With Multiple Network Interfaces

Mac OS X Public Beta は複数の Ethernet 環境を扱うことができないため,複数の Ethernet カードなどが装着されている場合にそれら複数の環境を認識して TCP/IP, AppleTalk が機能しなくなるトラブルがある.そのようなトラブル時,トラブル予防の設定方法ついて書かれている.

ただし,複数の接続については将来的に改善するかも知れないと書かれている.



● Mac OS X Public Beta: TCP/IP 設定に localhost と表示


TIL: 31250 : Mac OS X Public Beta: "localhost" Appears in Host Name Field

Mac OS X Public Beta では TCP/IP の設定にホストネームが表示されるようになっている. "localhost" は工場出荷状態の設定であり,ネットワークにホストが設定されていない場合に表示される.




[ 00/10/16]



● Power Mac G4 Cube:Cube のトラブルと回避事例:その 1


須田氏からいただいた.

須田氏は Power Mac G4 Cube について,起動時の電源切断,使用中の突然のスリープ,電源切断などに悩まされていた. DC-DC コンバータカードを触ってみると,ぐらぐらしていて横のフレーム (柱) に基板が接触しそうであった.

そこで,カードとフレームとの干渉を避けるため,フレームにクッションテープを貼ってみたところ障害が全て解消したそうである.

(15インチStadio displayとの組み合わせ)

追記:
須田氏は別の Cube について同様の対策を施しても改善されない例を経験なさった.この場合,ケーブルがはみ出していたため,筐体に無理な力がはたらき, DC-DC コンバータカードの収まりが悪くなることを発見なさった.

先日もう1台の Cube のセットアップをした際に,当然のごとく「クッションテープ作戦」を施しましたが,例の電源トラブルは改善されませんでした.

再度内部ユニットを取り外し,よくよく観察してみると DC-DCコンバータカードからコネクタを介して,AirMac カード取付ブラケット方面に伸びているケーブルがフレームよりはみ出してたわんでおり,これを内側に押し付けると,(匡体に挿入すれば自然に押し付けられる)その反動で DCーDC コンバータカードが外側に逃げ,外れかかるような状態になります.(TILではそれを『輸送中のカードのゆるみ』と説明しています)

そこで,

.このケーブルのはみ出しをなくすように内部に納める.(AirMacカード取付ブラケットの固定ネジをゆるめ,ケーブルを移動する)

・クッションテープを貼った部分から離れた位置の,フレームとDC-DCコンバータカードとの隙間にも干渉防止の詰め物をする.

以上の対策を施したところ,電源断絶,突然スリープは全く発生しなくなりました.

【補足】

・DCーDCコンバータカードは,カード全体の幅に対して3分の1ほどの幅のコネクタでロジックボードに固定されている(しかもコネクタは一方の端に寄っています)ため,もともと外れやすい構造です.

・内部ユニットを匡体から取り外した状態で起動すると,電源トラブルは起こりません. ただし,タッチセンサー(スイッチ)の周囲を指で強く押してみたところ,電源が落ちました.

以上のことから,

・タッチセンサーが取り付けられている上蓋の強度不足・内部ユニットを匡体に納める(天井から釣り下げるような構造)際に無理な力がかかる?

・DCーDCコンバータカードの取付けのゆるみなど複数の要因が重なりあってトラブルを発生させていると考えられます.



● Power Mac G4 Cube:Cube のトラブルと回避事例:その 2


礒野氏からいただいた.

礒野氏は発売直後に Power Mac G4 Cube を 15 台購入なさったが,そのうち 2 台について次のような問題があった.

・電源が切れてしまう:1台

DC-DC コンバータをこじることで解消.見た目はきちんとささっているようだった.

・スピーカから音が出ない:1台

他のスピーカをつなぐと鳴る,問題のスピーカを他のマシンにつなぐと鳴らないということからスピーカユニットそのものの初期不良と考えられたが,アップルのサポートは本体ごと送り返すように譲らなかったため,本体とも送付.

発売直後のマシンについて電源誤動作が 15台中 1 台という割合は参考にしたい数字である.



●新機種の Netscape でのホーム固定 (継続)


Power Mac G4 Cube, Power Mac G4 (Gigabit) など新機種の Netscape Communicator 4.7 のホームページ固定の問題について,礒野氏によれば,これは Netscape 初期設定「Internet Config を使用」にチェックが入っているためであり,次のいずれかによって変更することができる.

1. "インターネット" コントロールパネルでホームページを指定し直す.
2.ネットスケープの「設定...」の「個人情報」で「Internet Config を使用」のチェックを外す.

参照:
00/10/13 項目 "新機種の Netscape でのホーム固定"




● Office 2001 英語版:Excel 中国語表示できない


Microsoft Office 98 日本語版には Excel, PowerPoint で中国語が化けて表示できないという問題があった.この点について,この度新しく発売された Office 2001 英語版について阪本氏より問題があるとお知らせ下さった.

氏によれば,英語版上で日本語表示は問題ないが,中国語表示に問題があるそうだ.なお, Office 98 英語版では中国語表示は可能であった.

参照:
98/12/19 項目 "Excel 98, PowerPoint 98 の文字化け"




● Mac OS X Public Beta:Classic 環境を Mac OS 9 スクリーンセーバが干渉


TIL: 106033 : Mac OS X Public Beta: Screen Savers in Classic Environment

Mac OS 9 で動作するスクリーンセーバは Mac OS X Public Beta Classic 環境において,他のアプリケーションで作業中に動作して作業を妨げる.使用しないか外すこと.



● Mac OS X Public Beta:Disk First Aid の MountChck エラー報告


TIL: 106034 : Mac OS X Public Beta: Disk First Aid Finds MountCheck Errors

Disk First Aid は Mac OS X Public Beta 以前に作成されたため, Mac OS X Public Beta 環境では MountCheck エラーを報告したり,修復完了と報告しても再度検査すると同様の報告をする.

これは Disk First Aid が Mac OS X Public Beta がボリューム管理のために用いるいくつかの情報を理解できないことによる.通常の操作に影響はないので問題はない.



● Mac OS X Public Beta:Num Lock が押されていると Cocoa でドラッグできない


TIL: 106032 : Mac OS X Public Beta: Caps Lock Prevents Dragging in Cocoa Applications

Mac OS X Public Beta では Cocoa アプリケーション使用時に Num Lock キーが押されていると,アプリケーション内でアイテムをドラッグしたり操作することができない.例えばメールアプリケーションで個々のメールを動かせないなど.



● Mac OS X Public Beta:機能拡張マネージャからの再起動は無効


TIL: 106037 : Mac OS X Public Beta: Restart Button in Extensions Manager Does Not Work

Mac OS X Public Beta Classic 環境で "機能拡張マネージャ" コントロールパネルの再起動ボタンは機能しない.



● Mac OS X Public Beta:Retrospect の設定によるフリーズ/ハング


TIL: 106036 :

Mac OS X Public Beta Classic 環境で Dantz 社 Retrospect を使用してる場合で Retrospect コントロールパネルの「システム終了時に待つ」のチェックが入っていると Classic 環境でのアプリケーション使用時にフリーズまたはハングする.設定を変更することで回避できる.



● Mac OS X Public Beta:UFS からの初回起動時に Classic が起動しない


TIL: 106035 : Mac OS X Public Beta: Classic Environment Does Not Work From a UFS Volume on First Use

Mac OS X Public Beta を UNIX File System (UFS) ボリュームにインストールして初回起動時に Classic 環境が起動しない.このような場合, Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) ボリュームに Classic をコピーしてそれを起動する.そうすることによって Classic が Mac OS 9 システムフォルダに必要なコンポーネントを置くことができる.次回からは UFS 上のオリジナルから起動できるようになるため,コピーは削除してよい.



●日本語 TIL のファイル共有を開いた際の自動接続についての説明


Mac OS 9: “ファイル共有”を開くとダイアルアップルータが自動接続する

上記日本語 TIL に Mac OS 9 での NSL が DNS 逆引きを行うため, "ファイル共有" コントロールパネルを開くと,ダイアルアップルータが自動接続する現象の原因と回避法が記されている.

"ファイル共有" による自動接続はすでに本ページにより次のように回避法等説明済みである.

参照:
99/11/6 項目 "Mac OS 9:TCP/IP 上のファイル共有で自動接続"
99/11/6 項目 "Mac OS 9:ファイル共有コントロールパネルを開くのが遅い:原因判明"





[ 00/10/13]



●新機種の Netscape でのホーム固定


Power Mac G4 Cube, Power Mac G4 (Gigabit) など新機種にインストールされている Netscape Communicator 4.7 はホームページの設定がアップル社に固定され,変更することができない.このことについて,中野氏より,雑誌などの付録 CD-ROM に収録されている Netscape Communicator に替えたところ,ホームページを自由に設定できるようになったとお知らせいただいた.

参照:
00/9/18 項目 "Power Mac G4 (Gigabit Ethernet): Ethernet ハブとの相性ほか"




● Jedit の設定により ATOK13 の変換候補ウインドウが見えにくい


埜口氏よりいただいた.Jedit 3.0/4.0 と ATOK13 とを併用している場合,Jedit の「行番号色」の設定によって, ATOK13 の変換候補ウインドウの色が見にくくなることがあるそうである.

Jedit の開発元,株式会社まつもとの相談窓口によれば,「ATOK との問題なので」すぐに解決できるような問題ではないとのことであった.

氏によれば,このような場合,Jedit 初期設定で設定できる「行番号色」を暗い色 (RGB でいうと, R,G,B すべてが 50 パーセント以下の輝度になるような色) に設定することで回避できる.



●サードパーティ製 USB ドライブから起動できない場合


TIL: 25184 : Cannot Start up From Third-Party USB Drive

サードパーティ (Apple 社外) 製 USB ハードディスクからコンピュータが起動しない場合,製造会社のドライバが更新されていないか確かめる.製造会社のドライバを外して起動できる場合もある.



● Apple Hardware Test (iBook) 1.1 CD を iMac に入れるとマウスが動かないほか


TIL: 88047 : Apple Hardware Test (iBook): Mouse Does Not Function on iMac

Apple Hardware Test (iBook) 1.1 CD をトレイローディング方式の iMac に入れて起動するとマウスが機能しない.shift+R または shift+s で再起動するか終了する.Apple Hardware Test (iBook) 1.1 CD は iBook (FireWire) のみで動作する.

Apple Hardware Test については以下に Read Me が公開されている.北米英語版とある.

TIL: 88048 : Apple Hardware Test: Read Me

Apple Hardware Test は,モニタに USB マウスを接続している場合と iBook に USB マウスを接続している場合には使えないと記されている.



● Mac OS X Public Beta:現時点での Mac OS 9 各国語版の制限


TIL: 106028 : Mac OS X Public Beta: Compatible Mac OS 9 Localizations

Mac OS X Public Beta は Mac OS 9 英語版,フランス語版,ドイツ語版のみ動作する.そのため,それ以外のローカライズ Mac OS 9 では次のようなアラートが表示される.

Macintosh HD 上のシステムフォルダをアップデートする Classic の特定のリソースがありません.他の起動ディスクを選択してください.

Mac OS X Public Beta の将来のバージョンではより多くの言語に対応するだろうとのことである.



● Mac OS X Public Beta:PPP Connect が一時間で切れる


TIL: 106026 : Mac OS X Public Beta: PPP Connect Application Disconnects After an Hour

Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) デュアルプロセッサモデルで,電話回線のモデムからインターネット接続した場合, Mac OS X Public Beta の PPP Conect アプリケーション上ではまだ接続されていると表示されているにも関わらず, PPP Connect アプリケーションが一時間で切れる. Mac OS X 将来バージョンで修正されるだろう.



● Mac OS X Public Beta:デスクトップファイルについて


TIL: 106027 : Mac OS X Public Beta: About the Desktop File

Mac OS X Public Beta ではデスクトップファイル (Desktop Database) を使用しないが, Mac OS 9 では Mac OS X Public Beta ディスクに作成する. Mac OS 9 のデスクトップファイルがあっても Mac OS X Public Beta の動作に影響はない.

Mac OS X Public Beta に Mac OS 9 をインストールして最初に Mac OS 9 から立ち上げた場合,デスクトップ再構築が起きる.



● Mac OS X Public Beta:fsck ユーティリティ,シングルユーザモード


TIL: 106030 : Mac OS X Public Beta: "file system dirty, run fsck"
TIL: 106029 : Mac OS X Public Beta: Why, When, and How to Run fsck for File System Maintenance


Mac OS X Public Beta での fsck (file system check) ユーティリティおよびシングルユーザモードについての説明,使用方法など.

「fsck を使用する二つの症状」

Mac OS X Public Beta には fsck (file system check) ユーティリティが含まれており,次のような場合,ディスク検査,修復を行うことができる. Mac OS 9 から起動した場合は Disk First Aid を用いる.

1.起動してすぐコマンドライン画面になったまま

コンピュータの起動が十分でなく,コマンドライン (テキスト) 画面になって停まってしまう.「ファイルシステムがダーティです. fsck を起動してください」というメッセージが出て,メッセージの下に「#」 (pound-sign) プロンプトが表示される.

2.コマンドラインは出ないが,起動できない

起動してもログイン画面に至らなかったり,ログインしてもデスクトップ画面にならない.この場合,シングルユーザモードで起動する必要がある. ( fsck を用いるためにシングルユーザモードで起動するという意味)

「シングルユーザモード」

次の場合,シングルユーザモードに入る必要がある.

・コンピュータが正常に起動しない
・コマンドラインプロンプトが表示されない

シングルユーザモードには次のようにして入る.

1.コンピュータを再起動する. (強制再起動を含む)

2.起動音がしたら直ぐに「s」キーを押す.「#」が行頭にある文字行が表示されたらシングルユーザモードである.

「コマンドラインからの fsck 使用法」

1.「#」の次に「fsck -y」(「」は不要) をタイプし,return キーを押す.
fsck ユーティリティは五つの「フェイズ」を実行し,ディスクの状況と断片化について報告する.もし, fsck が変更,修復,何かを修正した場合,「ファイルシステムは変更されました」というメッセージを表示する.

このメッセージが表示された場合,再度, fsck をメッセージが表示されなくなるまで実行 (「fsck -y」コマンド) する. 2. fsck が問題が見つからないと報告する場合,「#」の次に「reboot」(「」は不要) をタイプして return キーを押す.

「-y フラグ」

fsck はファイルシステムに fsck が変更を加える前にユーザに変更許可を求める.「-y」コマンドを続けて入力することによってすべてに yes と自動的に答えるようにする UNIXコマンドラインが用意されている.



● Mac OS X Public Beta:ISO-8601 標準日付け設定法


TIL: 60753 : Mac OS X Public Beta: How to Set Date and Time to ISO 8601:1988 Standard

Mac OS X Public Betaでの ISO-8601 標準日付け設定法.

また,同時に Mac OS 9 での設定法も公開されている.

ISO-8601 標準日付けというのは日付けについての記述法の一種.例えば,「2000-10-20 08:45:16-08」というようにユーザには表示される.日本ではごく普通に記載されているような順序であるが,欧米での慣習等からは異なっている.



● MRJ 2.2.3 日本語版


MRJ 2.2.3 日本語版

改善内容等は 00/9/23 項目 " Mac OS Runtime for Java (MRJ) 2.2.3 北米版" を参照.メモリ制御の改善など.




[ 00/10/9] 追加



● Mac OS X Public Beta: Mac OS 9 切り替え起動後のアラート


田中 (俊) 氏よりお知らせいただいた.

Mac OS X Public Beta で起動後,起動システムを Mac OS 9.0.4 に切り替えて再起動すると,「適切にシステム終了しなかった可能性があります.」というアラートが表示され, Disk First Aid が起動する場合がある.

必ず発生するわけでもないので原因は今のところ不明であるが, Mac OS X Public Beta で Classic 環境下に Classic.app を使用した後に発生する確率が高いようにお感じになっているそうだ.(Classic.app では, 通常使用しているMac OS 9.0.4のパーティションを Classic 環境の起動ディスクに割り当て)



● Mac OS X Public Beta: Mac OS 9 起動時の Finder リセット


田中 (俊) 氏によれば, Mac OS 9.0.4 起動時にまれにデスクトップが表示されるタイミングで「アプリケーション"Finder"は,予期せず終了しました.」のアラートが表示される場合があるそうだ.

その後, Finder が再起動するが, Mac OS X Public Beta のパーティションがマウントされないそうだ.
( PowerBook (FireWire) ハードディスクを3分割し, Mac OS X Public Beta と Mac OS 9.0.4 は別ボリュームに収めている)



● Mac OS X Public Beta:動作可能コンピュータ


TIL: 43090 : Mac OS X Public Beta: Capable Apple Computers

Mac OS X Public Beta ば以下のマシンで動作する.

・ Power Mac G4 または Macintosh Server G4 全て

・ iMac 全て

・ PowerBook G3 Series , PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) , PowerBook (FireWire)

・ iBook 全て

・ Power Macintosh G3 または Macintosh Server G3 全て

次の要件が必要

・128MBメモリ実装

・1GB のハードディスク空き容量

・ Classic アプリケーションを使用するための Mac OS 9.0.4

最初に発売された PowerBook G3 (3400 と同筐体のモデル) では動作しないと注意されている.

また,動作可能コンピュータについては Mac OS X: Getting Started に写真入りで分かりやすく表示されている.



●異常終了後の起動ディスク検査の仕組み


本日別項目での田中 (俊) 氏のご報告のついでに, Mac OS 8.5 以降に備わった異常終了後の起動ディスクチェックについて記す.

Mac OS 8.5 以降, Macintosh は起動すると起動ディスク第1階層に "Shutdown Check" というの不可視ファイルを作成する.このファイルは Macintosh が正常に終了するときに削除されるようになっている.ファイルに内容はなく,サイズは 0 である.

Macintosh は起動時にこのファイルを探す.このファイルがない場合, Macintosh は前回正しく終了されたということになりディスクの検査は行われない.しかし,このファイルが見つかった場合,正常に終了されなかったとみなされ,システムに組み込まれている Disk First Aid の簡易版がディスクを検査するようになっている.

このファイルは一般設定コントロールパネルの "システム終了時の警告" 機能で使用されるもので,一般設定コントロールパネルで "システム終了時の警告" がオフにされるとこの機能は働かない.

このような用途で作成されるファイルであるので,削除してもほとんどなにも問題ない.もし,正常に Macintosh が終了できているのに毎起動時にハードディスク走査が発生する場合はこのファイルを疑うこともできる.また,このファイルが損傷しているという場合は Macintosh の終了時に終了できない, Finder リセットが起きるなどという障害が発生するかも知れない.

参考:
98/10/16 項目 " Mac OS 8.5 の新機能"
98/10/27 項目 "起動時の「不適切な終了」メッセージ"



● iBook (FireWire):閉じたまま使用できない


TIL: 88045 : iBook (FireWire): Does Not Operate When the Computer Is Closed

iBook (FireWire) はキーボード,マウス, TV や外部モニタを接続しても閉じたまま使用することはできない.それらを接続した場合, iBook (FireWire) は外部モニタに表示し,復帰するが,すぐにスリープする.



● Power Mac G4 (Gigabit Ethernet):最近の障害報告


川嶋氏より,米国において Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) の障害が報告されている様子についてお知らせいただいた.

Cube 以外の G4 マシンでのトラブル報告が Tech Exchange G4 Froum (US)で相次ぐ.G4 デュアル・プロセッサー の突然の故障もでている.

9月中旬頃から標記の問題が,頻繁に取り上げられている.中には,サードパーティーとの不具合や不適切なセッティングも見受けられるが,共通して次のような内容である.

1. スリープに関するもの
2. クラッシュやフリーズに関するもの
3. 起動時のトラブルまたはマシンの突然故障

興味深いのは, G4 マザー/ロジックボード (プロセッサーを含めるケースも) の交換が幾分目立ち始めたことや,Apple 社モデレーターによる検査手続き勧告( 彼らがアドバイスする,ユーザーによる特定診断でも再現する場合) もいくつか掲載されるようになった. (私が最初に発見した時期は 8 月上旬頃のネット上でのレポートであった)

アップル社による,交換に至る原因の中に,マシン起動もしくはリブート時にファンの起動, LED ライト点灯直後に,無音状態に陥りマシンが死んでしまうケースが 2 件.なお,同様のケースは 2 月にも他のサイトで確認されている.




[ 00/10/4] 追加



● Power Mac G4 Cube:電源関連誤作動問題についての TIL 公表


アップルは Apple Tech Info Library 日本語版において, Power Mac G4 Cube: 電源ボタンの不規則な動作についてを公開した.

これは一部 Power Mac G4 Cube で起きている突然終了/起動/スリープしたりそのような動作が繰り返されたりする障害について記されたものである.

同 TIL には同症状に関して次のような手順を試すように書かれている.

1. Cube 本体を安定した平らな場所に設置されているか

2. Cube 上面になにも置かない

3. "省エネルギー設定" コントロールパネルの設定確認

4.電源アダブタの Cube 本体への差し込み確認

5.電源アダブタの AC コードの電源コンセントへの差し込み確認

6. DC-DC コンバータカードをもう一度しっかりと差し込んでみる

こうしたことで解決しない場合は AppleCare コールセンター(0070-800-27753-1.無料) に問い合わせるようにと書かれている.

特に決定的な回避法が記されているとは思えない.また,原因等の記述も見あたらない.



● Power Mac G4 Cube:電源関連誤作動問題ここまでのまとめ


本障害に関連してこれまで次のような項目を作成してきている.

00/8/30 項目 "Power Mac G4 Cube と ADC/DVI ディスプレイ:スリープしてしまう問題"
00/8/30 項目 "Power Mac G4 Cube:スリープ/システム終了する問題"
00/9/3 項目 "Power Mac G4 Cube:静電気により電源が勝手にオンオフする"
00/9/3 項目 "Power Mac G4 Cube:DC/DCコンバータカードが外れているため起動できない"
00/9/9 項目 "Power Mac G4 Cube:熱暴走?"
00/9/9 項目 "Apple Studio Display (15' 液晶):タッチスイッチの誤作動"
00/9/9 項目 "Power Mac G4 Cube:電源関連の誤作動問題"
00/9/13 項目 "Power Mac G4 Cube:電源関連の誤作動での改善事例"
00/9/13 項目 "Power Mac G4 Cube:電源関連の誤作動についての Apple サポートの回答"
00/9/29 項目 "Power Mac G4 Cube:電源問題:フレームの歪み"
これまで得られた所見からすると,問題は Power Mac G4 Cube 側と接続された ADC Apple Studio Display 側に大きく二つに分けられる.(同時に両方に障害原因がある場合も考えられる)

どちらの場合も原因として最有力なのは今回採用されたタッチスイッチが誤動作しているというものである.静電気,タッチセンサーが敏感すぎる,シールド不完全,周囲の電気製品等のノイズが乗る,などの要因が考えられる.一部マシンフレームの歪みに原因があるとされるものも,タッチスイッチ部関連に無理な力が加えられることによるものとも考えられる.

これらの要因を除去するためにはアップルでの修理,交換を基本とするが,ユーザ側で対策を講じるとすれば以下が考えられる.

・ Cube 本体を安定した平らな場所に置く.倒したりして使用しない.
・ Cube 上面になにも置かないなど,熱がこもらないように注意する.
・温度の低い場所に置いてみる.
・ "省エネルギー設定" コントロールパネルの設定確認.
・ 電源ケーブルの差し込みの確認.
・ Cube 内部のカード 特に DC-DC コンバータカードがしっかり差し込まれているか確認する.
・ USB 等ユーザが追加した機器を全て外してみる.
・ディスプレイ,電源アダブタ本体,他家電製品 (AC アダブタ,蛍光灯なども含む) と本体を 1 m 程度以上離れた位置に置く.または設置場所 (部屋等) を変えてみる.
・ OA クリーナ等静電気を防ぐ効果のあるものでディスプレイ,マシン本体を拭いてみる.
・ アースをとってみる.(電源コンセントに直接差し込み,差し込み方向を変えてみるなど)
・タッチスイッチに薄いビニール皮膜をかぶせてみる.
・ ADC ディスプレイ以外のディスプレイを接続してみる.
・可能であれば,内部電源関係特にタッチスイッチ周辺のケーブルの配置を変えてみる.



● PowerBook (FireWire):仮想メモリ使用時にパーティションされたボリュームを認識できない


アップルはPowerBook (FireWire): 複数パーティションに分けたディスクのマウントに失敗するを公開した. PowerBook (FireWire) で複数のパーティションに分けたハードディスクを使用している場合で Mac OS 9.0.4 の仮想メモリをオンにしていると,再起動時にボリュームが正しくマウントできない場合があるとしている.

回避法は仮想メモリを切ることとされている.



[ 00/10/4]



● Power Mac G4 Cube: Mac OS 9.0.4 Rev.2 での変更点ほか


川嶋氏からお知らせいただいた.9月4日前後および,9月23日の週に米国で出荷された一部 Power Mac G4 Cube にインストールされた Mac OS 9.0.4 では次の点が変更されているそうだ.

9月4日前後に米国で出荷された Mac OS 9.0.4 Rev.2 を採用した New G4 CUBE で変更されていたシステムファイル. () 内は旧バージョン.

・ Mac OS ROM 5.2.1 (4.9.1)
・ Apple Audio Extension v.1.0.9 (1.0.7)
・ Apple Monitor Plugins v.2.0.3 (2.0)
・ Serial Shim Lib v.1.4.5 (1.4.4)
・ USB Device Extension v.1.4.5 (1.4.4)
・ Apple System Profiler v.2.4.6 (2.4.5)

9月23日の週に米国で出荷された一部 G4 CUBE で変更されたシステムファイル.

・ Firewire 2.6 extensions
・ Mac OS Rom 5.5.1
・ ATI 3D Accelerator 5.0
・ ATI Driver Update 1.6.4
・ ATI Graphics Accelerator 5.1.5
・ ATI MPP Manager 1.2f1
・ ATI Radeon 3D Accelerator 6.0.7
・ ATI Rage 128 3D Accelerator 5.9.1
・ ATI Resource Manager 2.7
・ ATI Video Accelerator 4.6.1



● Mac OS 9.0.4:アップデート後の SimpleText アイコン異常の回避法


00/4/6 項目 "Mac OS 9.0.4:System のバンドルビットオフによるアイコン白紙化など" において記載された,アップデート後 SimpleText アイコンのマスクとイメージがずれる障害について,小谷氏より回避法をお知らせいただいた.

「回避法」

1.全てのボリューム上の SimpleText を削除する.
2.デスクトップの再構築をする.
3. OS のインストーラなどより SimpleText をコピーする.
4.再度デスクトップの再構築をする.



● Mac OS X Public Beta:Mac OS 9 再インストールにはボリュームの初期化が必要


TIL: 106025 : Mac OS X Public Beta: Reinstalling Mac OS 9

Mac OS X Public Beta インストール後に Mac OS 9 を再インストールする方法が Apple Tech Info Library で公開された.

Mac OS X Public Beta がインストールされているハードディスクまたパーティションに Mac OS X 9 を再インストールする場合,ハードディスクまたはパーティションを初期化する必要があると記されている.



● Mac OS X Public Beta: PC カード非対応


TIL: 106024 : Mac OS X Public Beta: PC Cards Not Recognized

Mac OS X Public Beta は PCMCIA カードに対応していない.利用する場合は Mac OS 9 から起動する.将来バージョンで修正予定.



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境でインターネットアプリケーションが動作しない場合


TIL: 106022 : Mac OS X Public Beta: Internet Applications Do Not Work in the Classic Environment

TCP/IP を用いるインターネット関連アプリケーションは Mac OS X Public Beta 用にネイティブに書かれたものが動作するのに, Classic 環境では動作しない場合がある.

Classic 環境で接続時に「接続を試みましたが失敗しました」または「ネームサーバが応答しません」というメッセージが表示され,IP を直接入力すると接続できる.これは TCP/IP Preferences ファイルが破損していることが原因であり, DNS サービスができていない状態である.

Classic 環境を終了し, Sherlock で TCP/IP Preferences を探し出し,削除する.次に System Preferences を起動してネットワークをクリックし,ネットワークペーンの左下のロックアイコンをクリックして所有者名とパスワードを入力してから, Configure DNS ポップアップメニューを手入力にして DNS を入力し,適用 をクリックする.



● Mac OS X Public Beta:ユーザパスワードの変更法


TIL: 60737 : Mac OS X Public Beta: How to Change a User's Password

Mac OS X Public Beta でユーザまたは複数の管理者が登録されている場合の管理者のパスワードを変更するにはマルチユーザコントロールパネル (コントロールパネルと書いてあるが,アプリケーションのこと?) から行う.

1.パスワードを忘れていない管理者としてログインする.
2. Mac OS X Public Beta ディスクのアプリケーションフォルダ内ユーティリティフォルダ内のマルチユーザアプリケーションを起動する.
3.ロックアイコンをクリックする.
4.忘れていないパスワードと管理者名を入力する.
5.パスワードを忘れたユーザを選択する.
以下省略.

(どうもよく判らないのだが, Mac OS X Public Beta では複数の管理権限者がいるのだろうか?)

追記:
藤田氏,田中 (俊) 氏より, Mac OS X Public Beta ではインストール時に最初に設定したユーザである管理権限者と同等の権限を一般ユーザに与えることができるとお知らせいただいた.

MultiUser アプリケーションを使用して,「Allow user to administer this machine」というチェックボックスをオンにすることによって一般ユーザに同等の権限を持たせることが出きるそうである.



● Mac OS X Public Beta:PowerBook (FireWire) のファンクションキーによるモニタ調節はできない


TIL: 106023 : Mac OS X Public Beta: Brightness Buttons Do Not Respond

Mac OS X Public Beta では PowerBook (FireWire) のファンクションキー F1, F2 によるブライトネスの調節はできない.将来バージョンでこの問題を解決する予定.



● 9600 に Voodoo5 5500PCI をインストールした事例


高嶋氏より Power Macintosh 9600 に Voodoo5 5500PCI をインストールした事例のご報告をいただいた.

・描画速度は狂ったように早くなる

(Norton SystemInfoによる.体感も早い)が,一部アプリケーションで表示が乱れた ( Netscape 4.7J のユーザープロファイル表示など)

・glclockでは Type 11 エラーで落ちたがオンラインアップデートで改善.gitron では遅い

glclock
gitron

・制御用のドライバを入れているとAdobe Type Manager Deluxe4.5.1 でエラー発生後フリーズ

・フォントアップデータも正常動作しない

なお,インストール後, QuickDraw3D RAVE に問題が出た.調べたところ, QuickDraw 3D RAVE のライブラリが古いものに置き変わっていたそうで,バージョンをそろえることで解決したそうである.



(C) Akiyama Satoru



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