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同一フォルダ内の同一名称ファイルの存在 Power Mac G4 Firmware Update 2.4 北米版:一部 PCI カード等と非互換? iBook Firmware Update 2.4 北米版:一部ファンクションキーの動作変更? スリープ解除後の問題:Multimedia Update 1.0V1.1による改善 スリープ解除後のハングアップ:G3Strip(J) v1.9.1 Apple システム・プロフィールでのメモリ「低速」表示についての TIL iMac (Slot Loading):標準的な CD 形状以外は未対応との TIL CarbonLib J1-1.0.4 ColorSync 3.0.1 日本語版 |
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[ 00/6/4]
●同一フォルダ内の同一名称ファイルの存在
飯泉氏からお知らせいただいた.大変興味深い.
飯泉氏が DiskWarrior を使用した際,「Rebuild (再構築)」後の「 DiskWarrior Report」画面で「Replace(置き換え)」がグレーアウトして選択できないことがあった. Alsoft に問い合わせたところ,「同じフォルダに同一名称のファイルがある場合はディレクトリの置き換えはできない仕様になっている」と回答された.
氏が調べたところ,Conflict Catcher 8.0.4 (J) の "CC最終ファイル" (Preference内) が重複していた.一方を削除したところ, DiskWarrior は正常に置き換えができるようになったそうである.また,TechTool Pro 2.5.4 (E) の "TechTool Support Files" も重複していることがあるそうである.これらのファイルは初期化したディスクにそれらソフトウェアをインストールした後にも再現されるため,ディレクトリ異常とは考えられない.なお, Disk First Aid でも異常を報告しない.
Alsoft によれば, Language Kit を使用すると重複したファイルが作成されることがあるという. DiskWarrior がこの様な状態で置き換えできなかったり,問題を報告しないことについては,そもそも同じファイルが同一ディレクトリにあること自体がおかしいのだが,将来のバージョンに向けて検討すると言っていたそうだ.
ディレクトリ異常とは考えられないのに同一名称のファイルが同一ディレクトリに存在することは私には驚きであった. Apple 製以外の一部ソフトウェアのみならず, Apple の Language Kit にそのような問題があることも不思議なことである.
DiskWarrior (ディスクウォーリア) については,そのような状態で置き換えをしない DiskWarrior の仕様は全く正しいものであると思えた.もしも,この状態でディレクトリを修復しようとするようなハードディスク診断ユーティリティがあるとすれば,そのようなプログラムはデタラメである.
● Power Mac G4 Firmware Update 2.4 北米版:一部 PCI カード等と非互換?
MacInTouch 00.6.2 は Power Mac G4 Firmware Update 2.4 について,一部 PCI カードと非互換であるといった投稿を紹介している.
投稿者は PowerDomain 2940U2W を使用しているが, Firmware アップデート後マシンが起動しなくなった. Apple に問い合わせたところ,一部 PCI カードや周辺機器とは非互換であり, PCI カードメーカーが Firmware アップデートする必要があると告げられたそうである. Firmware アップデート後,マシンをアップデート前の状態に戻す方法は現在のところない (し,これまで,そのようなことを可能にする方法が公開されたことも皆無である).
● iBook Firmware Update 2.4 北米版:一部ファンクションキーの動作変更?
MacInTouch 00.6.2 は iBook Firmware Update 2.4 北米版適用後,F1 から F12 のファンクションキーが fn キーを併用しないでも動作するように変更されたという投稿を紹介している.
●スリープ解除後の問題:Multimedia Update 1.0V1.1による改善
00/5/13 項目 "PowerBook でスリープ解除後にトラックパッドが使えなくなる場合" について, hosoki 氏よりソフトウェア・アップデートによって Multimedia Update 1.0V1.1 アップデートしたしたところ,障害が改善されたとお知らせいただいた.
●スリープ解除後のハングアップ:G3Strip(J) v1.9.1
大森氏は Internet Explorer や Outlook Express を起動したまま PowerBook をスリープさせると解除後に Finder がハングアップした. 00/5/19 項目 "スリープ解除後の無音障害:有効な回避法" でも改善されず,調べたところ, "G3Strip(J)" v1.9.1 を外すと障害が回避されたそうである.他の機能拡張との組み合わせで起きていた可能性もあるそうだが,未確認.
参照:
00/5/22 項目 "最近の障害:音が出ない"
追加訂正
大森氏より,G3Strip(J) v1.9.1によるものではなく,SpeedStartUp1.0.2 による障害であったと検証結果を追加ご報告いただいた.
● Apple システム・プロフィールでのメモリ「低速」表示についての TIL
TIL: 88005 : Apple System Profiler: Reports Slow Memory
Apple Tech Info Library なのだが,原文に難解な部分がある.
難解な部分は「 PC-100-322S と PC-100-333s メモリの CAS 遅延のレートは 3 であり PC-100-222S は 2 である」ということだろうと思う.現在の Apple システム・プロフィールはこの違いを表すことができているというわけだ.
- PowerBook (FireWire), Power Mac G4 の PC-100 RAM 使用製品において,CAS 遅延が異なる複数の PC-100 RAM モデュールが用いられている場合 Apple システム・プロフィールは「* 速度の違うDIMM(低速)」と報告する.
PC-100-222S, PC-100-322S, PC-100-333s の各メモリは Apple の PC-100 メモリとして適合する. PC-100-322S と PC-100-333s メモリの CAS 遅延のレートは 2 より 3 である(日本語が変だが, TIL 原文が難解). これはコンピュータの処理速度に影響しない.
Apple システム・プロフィールの将来のバージョンでは適合するメモリについて遅いメモリと報告しないようにする予定である.
なお, TIL には書かれていないが, Apple システム・プロフィールの表示の「*」(アスタリスク) は CAS 遅延レートが異なるメモリである場合に表示される.
参考:
00/3/30 項目 "PowerBook (FireWire):Apple システム・プロフィールでのメモリ「低速」表示"
追記:
久保田氏からメモリについて, CL2 や CL3 という表記で区別されているとお知らせいただいた.
● iMac (Slot Loading):標準的な CD 形状以外は未対応との TIL
TIL: 58641 : iMac (Slot Loading): Non-Standard CD Shapes Not Supported
77mm および 120mm のみ対応とある.関連した TIL も更新されている.
● CarbonLib J1-1.0.4
二島氏からお知らせいただいた.ソフトウェアアップデート機能から "CarbonLib J1-1.0.4" 機能拡張がアップデートできるようになっている.
私も 2 日前に気がついてアップデートしたが,英語版と同一のようである. AppleWorks 6 日本語版の 32 K 問題等に目立った改善はない.
● ColorSync 3.0.1 日本語版
北米版も発表されている.
(C) Akiyama Satoru