Macintosh トラブルデータベース Archives |
|
項目での事項検索はブラウザの検索機能をお使い下さい.検索は各ページで command+F キーにより検索語を入力できます.再検索は command+G でできます. |
● Mac OS X Public Beta による Mac OS 9 書き換えによるファイル共有での問題
● Mac OS X Public Beta: Mac OS X Public Beta からの PPP パルス接続法
● Mac OS X Public Beta: PowerBook G3 Series での不具合
● SoundSticks:PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) での再生音の不具合
● Apple への Apple Modem Updater 2.0 による障害報告
●よもやま (でもないが)
[ 00/10/28]
● Mac OS X Public Beta による Mac OS 9 書き換えによるファイル共有での問題
00/10/26 項目 "Mac OS X Public Beta: Classic 環境用 Mac OS 9 の書き換え" において記した Mac OS X Public Beta による Mac OS 9 書き換えの一部ファイルのために, AppleShare のファイル共有で障害が発生する.
Mac OS X Public Beta がインストールする "ファイル共有機能拡張" J1-7.6.7b2L2 を用いてファイル共有したマシンのディスクの空き容量が正しく表示されなかったり,書き込もうとすると途方もない容量 (数十GBなど) の空きがないとしてコピーできない.
"ファイル共有機能拡張" J1-7.6.7b2L2 を Mac OS 9 の 7.6.5 に戻すことで回避できる.
● Mac OS X Public Beta: Mac OS X Public Beta からの PPP パルス接続法
Harvest 氏よりお知らせいただいた. Mac OS XのPPP Connectを使用し,アナログ回線 (ダイヤル式) 経由でプロバイダに接続する場合, PPP Connect のモデム設定にはパルスとトーンを切り替える設定がないため,パルスでのダイヤルができない.
回避法は PPP Connect の電話番号を入力するフィールドに, AT コマンドの「ATDP」を追 加し,「ATDPxxxx-xx-xxxx」というように入力する.
● Mac OS X Public Beta: PowerBook G3 Series での不具合
山中氏からお知らせいただいた.氏の PowerBook G3 Series で以下の問題が発生するそうである.
1.「突然スリープする」
Mac OS X Public Betaを使用中に,突然マシンがスリープに入ってしまう場合がある.何かのキーを押せば復帰するがその後も数回続けてスリープしてしまう.
br 2.バッテリ残量認識の不正
バッテリの残量がまだかなり残っている状態でも,バッテリの残容量が少なくなっているという英語の警告メッセージが出る場合がある.特にスリープから復帰した場合に顕著である.
スリープの問題については, Power Mac G4 でスリープしないという報告がある.
● SoundSticks:PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) での再生音の不具合
Simizu 氏よりいただいた. Harman 社 SoundSticks を PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) に使用すると, DVD 音声と外部入力音声が SoundSticks から出力されず本体のスピーカから出てくる.また, SoundSticks が接続されていると,音量調整は全て SoundSticks 側に行くので本体スピーカから出てくるこうした音については音量調整が出来ない.氏は PowerBook (FireWire) では発生しないことを確認なさっている.
氏が Harman 社とApple 社に問い合わせたところ, Harman 社からは,内部でハード的に音声信号を合成している関係で改善は無理であると回答があった.
PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) が CD の音声再生が USB 出力されることから,ハードウェアデコードで DVD を再生しているからこうなるのではないかということである.
● Apple への Apple Modem Updater 2.0 による障害報告
00/10/20 項目 "Apple Modem Updater 2.0 英語国際版" で項目化した Apple Modem Updater 2.0 英語国際版について,川嶋氏より米国においてアップデートに関するトラブルが Apple Tech Exchange に報告されているとお知らせいただいた.
川嶋氏によれば,iMac (特に DV 系), G4, G3 (僅か) について報告されていて,報告された障害内容は以下のようである.
PowerBook G3 Series の内蔵モデムアップデータは以前にも前バージョンが出た際に同様の報告が相次いだことがあった.
- ・スピードパフォーマンス低下(各機種概ね共通/最多)
・モデム応答無し
・インターネットに接続できなくなった
・ファックス着信が出来ない
・異音発生
・モデムを認識(Remote Access を含め)しない
・モデムの故障
・ハードディスク回転低下やモニタースクリーン障害(真っ白に)
・マシンのフリーズ
・システムクラッシュ
●よもやま (でもないが)
多くの皆様が楽しみになさっている「よもやま」が最近さっぱりない.「よもやま」の未発表のストックがあったりするのだが,もう古かったりする.「よもやま」ではないのだが,最近 Mac OS X Public Beta を入れたけど,なかなか使えないということなど.
私は Mac OS X Public Beta をインストールしたもののほとんど使っていない.使っていない理由は,ベータ版であるので通常の業務に使用できるレベルに達していないということであり,ベータを使うだけの時間的余裕がないからである.
通常の業務に使用できないというのは, PowerBook のタップに未対応である点と, RAM ディスクがない点,モニタキャリブレーションというのが主な理由だった.しかし,このうちモニタキャリブレーションは Classic 環境で "ガンマ" を起動するといいことに気づいてやや解決した.
モニタキャリブレーションに関連して, Mac OS X Public Beta では Jobs 氏がグラフィック関連からの要請を考慮して Aqua だけでなく Graphite を用意したとかいう話であったが,デスクトップピクチャは青いままで,まったく困ってしまう. Mac OS X Public Beta を入れて最初にしたことはグレーのデスクトップピクチャを作ることだった.
グレーのデスクトップピクチャはできたものの,キャリブレーションができない.ColorSync を使うとできるかも知れないが,それでは Mac OS 9 から起動したときに変になるかも知れない.とにかく,何より,画面が明るすぎて目が痛かった. (Classic 環境で "ガンマ" を起動することで解決したことは前述の通り)
タップができないことは困るのだが,同時にポインタの動きが悪い (加速がないほか).そのため大変使いづらい.これらについて私は Mac OS 9 でポインタ加速ユーティリティを使用していたのだが,それが Classic 環境で問題が出て,使えないこともあって,さっぱりだ.
タップができない, RAM ディスクが使えないといったことは未解決であり,いつも使っているもののうち, Classic 環境では起動できないものもあり,インストールした Mac OS X Public Beta から起動するのはもっぱら皆様からの Mac OS X Public Beta での障害報告などの検証に使うくらいである.
(C) Akiyama Satoru