Designer's Farm. Macintosh Troubles : Archives . Top Banner

Point


Macintosh トラブルデータベース
Archives


Point

Triangle Macintosh News 全文検索
Triangle NUCB Macintosh News Search
Triangle Macintosh トラブルニュース
Triangle トラブルニュースデータベース
Triangle Macintosh News

Point

● iBook (FireWire):Fn キー+= が動作しない
●ソフトウェア・アップデート 1.2 日本語版
●Apple Studio Display LCD (ADC):電源関連誤作動についての TIL
● Power Mac G4 Cube:起動の問題
● Mac OS X SCSI Card Updater 日本語版
● Mac OS X Public Beta がインストールできない: Power Mac G4 (AGP Graphics) での例
● Mac OS X Public Beta:何度もログインすると Classic がログアウト時に終了できない,処理が遅くなる

● Mac OS X Public Beta:AppleShare 接続は TCP/IP のみ
● Mac OS X Public Beta:Classic 環境のネットワークブラウザからのサーバ接続は機能しない
●マウントされないハードディスクをマウント,修復する方法の議論


Point

項目での事項検索はブラウザの検索機能をお使い下さい.検索は各ページで command+F キーにより検索語を入力できます.再検索は command+G でできます.

Point





[ 00/11/25]



● iBook (FireWire):Fn キー+= が動作しない


Kaneo 氏よりお知らせいただいた. iBook (FireWire) 日本語キーボード で Fn キーを押しながら = キーを押しても動作しない.

最近の iBook および PowerBook では Fn (fn) キーや Fn キーと他のキーの組み合わせによって,文字キーを擬似的にテンキーとする機能がある. iBook (FireWire) ではその際に = キーが動作しないそうだ.NumLock をオンにするか, CD-ROM から起動した場合は動作する.

氏はアップルに問い合わせ,アップルでも症状を確認した.計算機機能がテンキーの=しか認識しない会計ソフトがあり,その場合大変不便だそうだ.ANSI 配列 (ASCII とか US とか表記される場合もある) キーボードの場合は未確認.サポートセンター『0070-800-27753-1(窓 口 3番)』では、131-9677という問い合わせ番号でこの問題に関する照会が可能だそうだ.

追記:
佐藤氏より,原因は "キーボード" コントロールパネルのプログラムの不備によるものであり,応急手当として,同コントロールパネルを外すという方法があるとお教えいただいた.また, ASCII キーボードでも同様に障害が発生するそうだ.



●ソフトウェア・アップデート 1.2 日本語版


ソフトウェア・アップデート J1-1.2 日本語版

北米版公開時に項目として記したとおり,以前のバージョンからの具体的な変更点について日本語版でもなにも記載されていない.

本バージョンから "Security Library" 機能拡張を必要とするようで,同機能拡張を機能拡張フォルダから外している場合,起動すると「ソフトウェア・アップデートは使用できません」というアラートが表示される.この問題は北米版公開時に米国で報告されていた問題であるが,日本語版でも同様であることを望月氏より教えいただくことができた.なお,他の「Security」が名称の最初につく機能拡張類については必須ではないそうである.

私はどこかでソフトウェア・アップデートとセキュリティ関連機能拡張が関連するということを読んだか,本ページで書いたことがあるような気がするのであるが,見つけられなかった.



●Apple Studio Display LCD (ADC):電源関連誤作動についての TIL


TIL: 58736 : Apple Studio Display LCD (ADC): Randomly Goes to Sleep, Wakes From Sleep

Cube で起きていた電源関連誤作動問題での症状と似た症状および,モニタコントロールパネルを閉じても開いたり,開くと閉じるといった症状が記載されている.後は 00/10/4 項目 "Power Mac G4 Cube:電源関連誤作動問題についての TIL 公表" および 00/10/4 項目 "Power Mac G4 Cube:電源関連誤作動問題ここまでのまとめ" にて触れられた内容とのものである.以下は記された回避法.

1.ディスプレイを安定した平らな場所に設置する
2. "省エネルギー設定" コントロールパネルの設定を確認する.スリープするような設定であればマシンはスリープする.
3.モニタケーブルのマシン本体への差し込み確認.
4.電源アダブタへのケーブルの差し込みと AC コードの電源コンセントへの差し込み確認.
5.モニタのスイッチになにも接触していないか確認.
6.受話器,電灯,コンピュータ,他のディスプレイ,ファンなどといったものが 1 メートル以上離してみて,症状が改善されるか確認する.
7.症状が継続する場合, Apple のサポートに連絡する.



● Power Mac G4 Cube:起動の問題


橋本氏よりいただいた.氏の Power Mac G4 Cube において,初期状態で起動するものの,それ以降 Apple Studio Display LCD (ADC) 15 TFTディスプレイがオンにならない, AC アダブタを含む全てのケーブル類を外してしばらく放置後に起動させると起動するが,それ以降は起動しない,といった障害が発生する.

マシンをアップルに修理に出したのであるが,改善されず,原因が特定されないようで修理のめどがたっていないようだとのこと.

私には初期不良のように思える.Apple は初期不良を認めないという見解をもっているようなのだが,今回の Cube についての電源関連誤作動問題については多数のマシン交換が実際には行われた.



● Mac OS X SCSI Card Updater 日本語版


Mac OS X SCSI Card Updater 日本語版

オリジナルの Power Macintosh G3 MT300/333(M6573J/A, M6495J/A,M7107J/A)またはオリジナルの Macintosh Server G3 333(M6704J/A)の Apple Ultra Wide SCSI PCI カードのファームウェアをアップデートする.カード名は Apple システム・プロフィールで表示することで見分ける.カード名:Apple53C875Card のもの.カードリビジョン 4 120 はアップデート済みである.



● Mac OS X Public Beta がインストールできない: Power Mac G4 (AGP Graphics) での例


Ihara 氏より,氏の Power Mac G4 (AGP Graphics) でも Mac OS X Public Beta がインストールできないとお知らせ下さった.これまで, Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) についてインストールできない場合があることが知られていたが, AGP モデルでの事例ということになる.
(G4 400 (AGP)/メモリ192MB/MATSHITA DVDドライブ,DVD-ROM R-8585 Revision 1A30, ドライバ1.3.5/Maxtor 51024U2,revision DA620XS)

症状としては CD を入れて C キー押し下げで起動するとハピーマック表示後,虹色のカラーホイールが左上に回転しないまま表示され,フリーズしてしまうそうである.また,たまに起動できることがありインストールできたものの,その後 Mac OS X Public Beta をインストールされた内蔵ハードディスクから立ち上げようとすると同じ症状発生する.

以下の点は確認済みである.

・増設メモリとキーボード,マウス,モニタ以外の周辺機器を外して, PRAM クリアする.
・内蔵ハードディスクは Mac OS X Public Beta 付属の Disk First Aid で検査して異常がない.ドライブ設定でフォーマットされた Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) である.
・他のハードディスクに換装
CD-ROM 接続法の問題には当てはまらない.



● Mac OS X Public Beta:何度もログインすると Classic がログアウト時に終了できない,処理が遅くなる


TIL: 106073 : Mac OS X Public Beta: Classic May Fail to Quit at Log Out, Slowing Performance

Mac OS X Public Beta で,マシンを再起動することなく何度かログインし直しながら使用すると, Classic 環境がログアウト時に終了できず,システムの処理が低下する.また,一部ではリムーバブルメディアが排出できなくなる.

回避法はマシンを再起動する.将来の Mac OS X で解決する予定だそうだ.



● Mac OS X Public Beta:AppleShare 接続は TCP/IP のみ


TIL: 106071 : Mac OS X Public Beta: Classic Uses Only TCP/IP for AppleShare Connections

Mac OS X Public Beta の Classic 環境は TCP/IP 上の AppleShare サーバに接続できるが, AppleTalk 上の AppleShare (NBP) プロトコルでは接続できない.セレクタやネットワークブラウザ上に AppleTalk 上の AppleShare サーバは表示されるが接続には失敗する.
( Mac OS X Public Beta からも同様である)



● Mac OS X Public Beta:Classic 環境のネットワークブラウザからのサーバ接続は機能しない


TIL: 106070 : Mac OS X Public Beta: Network Browser Connect to Server Does Not Work in Classic

Mac OS X Public Beta では Classic 環境でのネットワークブラウザの「サーバへ接続...」によるボリュームのマウントはできない.セレクタを使用するか, Mac OS X Public Beta のネットワークブラウザを使用する. Mac OS X からのサーバ接続は目標のコンピュータの IP アドレスか DNS 名を URL 欄に入力する.

TCP/IP 上に AppleShare を実現する Mac OS 9 ではないそれ以前の AppleTalk ファイル共有または AppleShare サーバを Classic 環境から利用することはできない.



●マウントされないハードディスクをマウント,修復する方法の議論


川嶋氏よりお知らせいただいた.最近 MacFixItの掲示板において MicroMat 社の TechTool Pro 3 技術者, Alsoft の技術サポート要員を含む議論があったそうだ.以下,氏による要約である.

「障害状況」

システムを HFS+ のボリュームから起動すると,メモリーテスト(ハピーマック表示)終了後にマシンがフリーズする. Mac OS 9.0 CD からブートすると,メニューバー右端側に時刻のみ表示され,モニターおよびメニューバーはブランクになり,フリーズする.問題のディスクを G3 B&W に接続すると,やはり同じ症状になる.第 2 ボリュームの OS X Public Beta からはブートできるがマウントしない.Mac OS X Disk Utility により Disk First Aid は "Catalog file entry not found for extent, 4, 0" をレポートする.
(G4/400MHz Sawtooth (Gigabit Ethernet 前) 20 GB IDE を UltraDMA Bus に接続/ Mac OS 9.0.4)

「ユーザによる対処」

1.ブート可能な ZIP ディスクに "Macintosh Explorer" Control Strip Module や市販ディスク修復ユーティリティーをインストールする. Command- Option を押し下げたままでブートし Control Strip が現れるまでまち, Explorer をそこから起動.Explorer は損傷したドライブに(クリック)アクセス成功するものの,直ちにフリーズ.

2.損傷 HDD ディスクのフラットケーブルを一時外し,Mac OS 9.0 CD よりブートし,DiskWarrior などの起動後フラットケーブルを接続する.しかし,この時使用した Norton Utilities はディスクを認識できなかった.

3.Windows 用 HFS Driver でアクセスを試みが,クラッシュ.

「MicroMat 社の提案」

最終ステップとして,Linux PowerPC CD からのリブート (OS X PB でも可能かも?).これによりファイルリカバリーはしないが,損傷パーティーションの除去をする.

「Alsoft 社の提案」

キーボードの D (Special Extension 隠しコマンド) を押し下げたままで, DiskWarrior CD よりブートすることにより,Finder で Desktop 上にマウントさせる.そして損傷ディスクを修復する.

「ユーザがとった解決法」

本人は 損傷していない HFS 標準ラッパー(Wrapper)ボリューム [注] 領域が, HFS+ フォーマットのハードディスクに残存することに希望をつないだ. HFS 標準フォーマットが有効な Mac OS 8.0 もしくはそれ以前のシステムを使用している IDE バスマシン PowerMac 4400 nに損傷ハードドライブを Mac OS 8.0 から起動し,Norton Utilitiesで損傷ディスクをほとんど修復(一部不可)できた.再び,自分の G4 に接続し,現在も使用中とのこと.

[ 注 ] :
過日,アップル社のデベロッパー用ハンドブックで学習したことなのだが, HFS+ フォーマットしたハードディスクの一部領域には, HFS 標準ラッパー(Wrapper)ボリューム領域が損傷していなければ,残る仕組みであるとが HFS+ の技術仕様に記されてあった.


MacFixIt の議論自体を私は知らないので,氏の要約からだけの感想であるが,ディレクトリの一部にそれほど深刻ではない損傷のあるハードディスクがマウントされない場合について,マウントする方法が探求されたものと理解した.マウント成功後の処理についてもう少し別の観点があってもいいのではないかとの感想も持った.

ディスクユーティリティによって修復できたとしても,私としては,初期化してバックアップに戻すことがよりよいのではないかと思える.バックアップ後に更新した重要ファイルがあるとして,そのファイルのみを取り出すというのであれば,ディスクユーティリティの使用はある程度の意義があると思える.重大な問題が発生したと判断したディスクをディスクをディスクユーティリティで修復できたと思いこんでそのまま使用し続けるというのは,場合にもよるが,疑問を持たれてもいいのではないだろうか.

私は本ページでこれまで何度か DiskWarrior が優れていると書いている.それは DiskWarrior で修復することがいいのだという意味ではない. DiskWarrior は再構築した仮想ディスクを仮想マウントする.この機能が優れているのである.重要ファイルがバックアップに含まれない場合に,この仮想マウントされたディスクから必要ファイルを取り出して,後はディスクを初期化してバックアップに戻すという方法を私は推奨したい.また,ディスク修復ユーティリティではないが,こうした場合に Data Rescue も同様の目的のために使用できる優れたユーティリティである.



(C) Akiyama Satoru



Point