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項目での事項検索は Netscape の検索機能をお使い下さい.検索は各ページで command+F キー により検索語を入力できます.再検索は command+G でできます.

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[ 99/3/30]



Macintosh News 全文検索がバージョンアップした.より複雑な検索ができるようになった.この全文検索をご提供いただいている豊川氏はじめ,ミラーサイトご提供の方々には感謝にたえない.



「 Macintosh の Ethernet 接続」を数日前から公開している.これは 99/1/22 の項目 " 2 台の Macintosh を Ethernet 接続する" を書き換えたものである.



● Drive Setup 1.7.2 :アップデート後の起動トラブル


吉野氏から AppleShare ボリューム( UNIX 上の CAP. HFS のみとなる )を自動的にマウントする設定にしていると,ある程度の頻度で起動途中(アイコンパレードが終了したと思われるあたり)でフリーズ(ハング?)するとお知らせいただいた.これまでの Drive Setup のバージョンでは問題なかったそうだ.

Apple ではドライバアップデートでのトラブルに関して, Mac OS システム CD-ROM から起動してドライバアップデートするよう推奨している.また,ドライバを変更した場合には PRAM クリアする.米国のあるサイトでは Drive Setup 1.7.2 によるトラブルをかなり紹介しているが,私が読む限りはどのようなドライバ更新や初期化後などでも起きるまれではあるが一般的なトラブルの域を出ないもので, Drive Setup 1.7.2 に原因があるとは思われない.

田中 (淳) 氏から IBM DDRS34560W(Exchange to Narrw) をドライブ設定 1.6.2 で使用していたが,起動ディスクコントロールパネルを開くと同一デバイスの全パーテーションが選択状態になることがあったところ, DriveSeup 1.7.2 でドライバーアップデートしたところ解消したとお知らせいただいた. Macintosh は機種(あるいはハードディスク?)によって起動ディスクコントロールパネルでの表示や機能が異なる場合があり,同一ハードディスクの別パーティションから起動できたりできなかったりというようなこともある.ドライバや OS のバージョンでこれらが改善される場合もある.



● Apple の ハードディスクユーティリティ紹介


TIL: 2686 : Macintosh: List Of Disk Recovery Tools

Apple Tech Info Library のハードディスクユーティリティの紹介が更新されている.ここで紹介されているのは以下.

Disk First Aid
Drive Setup
Disk Warrior
Norton Utilities
TechTool Pro



● UMAX 製 MagicScan,Vistascan: Machintosh NEW G3 用アップデータ for SCSI


UMAX は同社製 MagicScan,Vistascan を Blue & White G3 で使用するための MagicScan,Vistascan 4.x G3 Updater 1.0を公開した.ただし, Blue & White G3 /400MHz 内蔵の 2940U2B SCSI カードには未対応であるとして,別途 SCSI カードと変換コネクタ等が必要としている. Adaptec PowerDomain 2930U での動作確認がされているそうだ.. Apple の BTO の SCSI カードは 2930 である.

ただし, OrangeMicro 社の Grappler 906F SCSIカードから Astra 1200S を接続した場合に正常に動作しないと MacInTouch 99.3.29 に記されている.

Blue & White G3 ではスキャナなど一部 SCSI 製品で使用できない問題が発生している. 99/3/18 項目 " Blue & White G3 :各社スキャナ接続トラブル" で触れたとおり,機器が認識されない, Macintosh が起動できないなどの接続トラブルが起きているものは,複数 SCSI Bus には対応していない,あるいはドライバなどが SCSI Manager 4.3 に対応していない場合である.このような製品は Blue & White G3 以前でも問題が発生したり,そのような可能性を指摘され続けていた.このうち,複数 SCSI バス未対応( Blue & White G3 のバス設定がこれまでの Macintosh と異なり,内部バスの設定となってしまう)のものはドライバのみの対応で改善することは難しい場合がある.



● PowerBook 2400 電源アダブタの PowerBook G3 Series への流用


前回更新時の項目 "よもやま: PowerBook を買い替えたこと(3)" で触れた PowerBook 2400 電源アダブタの PowerBook G3 Series との互換であるが,補足したい. PowerBook 2400 用電源アダブタは二種類あった.初期型の 45 ワット電源アダブタは PowerBook G3 Series で同じように使用できる.しかし,小型の軽量 36 ワット電源アダブタの方は同じように使うことはできないが,ある程度は使う事ができる.

36 ワット軽量電源アダブタで使えないのは, PowerBook G3 Series でユーザが操作している場合に同時にメインバッテリ充電ができないという点である. PowerBook G3 Series に 2400 の電源アダブタを接続して,ある程度作業するのに足る電力は供給される.また,スリープやシステム終了時にはメインバッテリも時間はかかるが充電可能である.

追記:
藤井氏からのご指摘で記述を改めた.私は最初軽量アダプタのことしか頭になかった.初期型の電源アダブタから考えると, PowerBook G3 Series 用電源アダブタを 2400 に流用することには注意が必要だという当初の記述については必要ないと思われたので削除した.

また,POWERBOOK NEWSでは本項目について CD-ROMドライブの利用,バックライトの明るさ,ネットワークの利用など状況によって一概に言えないという趣旨のご注意をいただいている.私は,バックライトの輝度を最高にし, ADB マウスを接続し, CD-ROM を挿入してドライブを回転させ,スマートメディア PC カードを入れ,Ethernet 接続の上で,モデムを使用して試しているが,それ以上電力を使用するような例えば ADB から電源を取るライトのような機器の同時使用などまでは試していない.私が書いたある程度というのは限られた範囲ということであるので,使用形態によってはPOWERBOOK NEWS でご指摘いただいたようにデータに関して不測の事態が生じる可能性もある.皆様の環境に応じて自己責任でお試しいただきたい.

ただし,初期型の PowerBook 2400 用電源アダブタの使用については全く問題ないものと考えられる.



● PowerBook G3 Series :バッテリ落下防止法


上記項目と同様, "よもやま: PowerBook を買い替えたこと(3)" 中に私が記したことに関して,今井氏から 対策をお寄せいただいた.

PowerBook G3 Series では不用意に拡張ベイモジュール脱着レバーが開いてしまう事故が起こることに関して,レバーとバッテリの間のちょっとしたすき間に「www.grip-it.com」で購入したシールを貼るというもの.脱着レバーに手がかかりにくくなるが,不用意にレバーを動かすことがなくなりバッテリーが落ちないそうだ.今井氏のページにその様子を見ることができる.

また, fn キーによって, ctrl キーが左下に位置しなくなったことについても ctrl キーに同シールを貼ることによって,指先で感知できるようにできるという方法もお知らせいただいている.



● Windows マクロウイルス: Melissa


Windows での話であり, Macintosh には基本的には感染しないものと見られている.また,日本語版 Windows で日本語版 Microsoft 製品のマクロで動作するかどうかも現時点では私に情報はない.

Microsoft Outlook/Exchange を操作する Microsoft Word マクロウイルス Melissa が米国で発見され, Microsoft 社のメールシステムがダウンするなどかなりの被害を出している. Melissa は,マクロを含む Microsoft Word 添付ファイル(アダルトサイトのリスト)を,自動的に電子メールで送りつけるもので,メールやクライアントマシンの問題よりもそのことによってメールサーバがダウンするなどして企業等で深刻な被害を出している.

メールの Subject は "important message from ... " で始まり,発信ユーザ名が含まれ,本文には "Here is that document you asked for... don't show anyone else;-" となっていて,さらに, Microsoft Word ファイルが添付される.この Microsoft Word 添付ファイルをユーザが開くと,マクロが動作し,受信者の Outlook のアドレス帳に登録された最初の 50人に自動的に同様のメール(添付ファイル)が送付される.

その他,特定日時に "Twenty-two points plus triple word score, plus 50 points for using all my letters. Game's over. I'm out of here." というメッセージを表示する.また,Office のマクロ保護機能(あまり役に立つとは私には思えないが)をオフにするという.

このマクロウイルスは,個々のマシンやユーザレベルではなく,メールを大量に複製することにより,ネットワークのメールシステム,具体的にはメールサーバの負荷を増大し,ダウンさせる被害を与えるという,これまでにない特徴を持っている.(個々のマシンにも被害を与える亜種の発生の可能性はある)

本 Microsoft マクロウイルスの Macintosh への影響であるが, Symantec AntiVirus Research Center では Macintosh への影響は調査中としている.しかし,今のところ Windows 上でのみ動作し, Macintosh では被害が出ないと思われている.ただし,Soft Windows, Virtual PC などの Windows エミュレーションソフトウェアやハードウェアを使用している場合には感染するので注意.また, Macintosh に送られた添付ファイルをそのまま Windows ユーザに送付すると動作する可能性がある.

Windows ユーザは patch for "Melissa" virusが出ているので該当する場合は試されたい.

Microsoft Word 等で問題のマクロウイルスに関しての基本的な知識はMacintosh のコンピュータウイルス (64k)中の "Microsoft のマクロウイルス" での記載を参照いただきたい.

Microsoft マクロウイルスについて,各種商用メディアは次のことを確実に伝えず,これらのウイルスが全てのコンピュータユーザに影響を与えるかのように誤った印象を与えている場合が多い.

Microsoft の製品を使用していないユーザには Microsoft マクロウイルスは関係ない.

Microsoft マクロウイルスを完璧に防護する方法はマクロの動作する可能性のある Microsoft 製品を使用しないことである.これはコストも全くかからない.
( Macintosh では Microsoft の Excel 5,Word 6, Office 98 を使用しない,あるいは使用してもそれらより前のバージョンのファイルとして作成保存することである)

このマクロウイルスにとどまらず,一般にメールに添付されている書類を開く場合は常にウイルス感染に注意すべきである.特に Microsoft 社のアプリケーションで作成されたファイルの扱いは慎重にする.

参照:
W97/Melissa

CERT CA-99-04-Melissa-Macro-Virusなど

patch for "Melissa" virus

追記:
Symantec AntiVirus Research Center は本日(米国時間29日,日本では30日), Melissa は Macintosh に感染しないと発表した.しかし, Macintosh から再び Windows ユーザに添付ファイルが送られた場合は再びマクロが動作するとして, Norton AntiVirus 用定義ファイルを発表している.
(当初ここで発表された定義ファイルを入手なさった方はもう一度本定義ファイルを入手されてアップデートし直した方がよいだろう)

MacFixIt 99.3.31 では Macintosh でも Word 98 のNormal template に感染するという投稿を紹介している.ご注意いただきたい.



● TIP:フリーズかどうか知る手がかり (1) メニューバークロックの点滅

メニューバークロックは設定によってコロンの部分を点滅させることができる.点滅させる設定にしていれば,点滅している状態が正常であるので,点滅していない場合は Macintosh でなにか CPU の負担の多い処理を行っている最中か,フリーズまたはハングアップである.

CPU に負荷がかかっている状態なのか事故なのかの見極めはこれだけではつかないので,点滅していないからといって即フリーズまたはハングではないのであまり当てにできない場合もある.

点滅の設定は "日付 & 時刻" コントロールパネルの "クロックオプション" ボタンで表示されるウインドウで "時刻内の“:”を点滅する" にチェックを入れることで行える.メニューバークロック機能のない 7.1 などの古い OS バージョンではこれらの方法はとれない.また, MIDI 等音楽関連のアプリケーション等を使用する環境ではメニューバークロックは使ってはならないそうだ.



● TIP:フリーズかどうか知る手がかり (2) ファイル共有

AppleShare によるファイル共有を行っているマシンであれば,他のマシンから当該マシンがセレクタやネットワークブラウザで認識されるかどうかによって,フリーズまたはハングかどうか知ることができる.こちらはかなり正確である.

なお,TIP というのはちょっとした便利な使い方といった意味である.TidBITS という Macintosh の世界では名の通ったニュースがあるが, Tidbit はちょっとした小記事というような意味である.どちらも英語では単数と複数は区別されるので,場合によって TIP だったり TIPs だったりする.



The Word 98 for Macintosh Bugs Page


Microsoft Word 98 英語版でのバグ専門ページ




[ 99/3/26]



● Displays 1.7.x :コントロールバー解像度での変更について


TIL: 24858 : Displays 1.7.1 Software: Monitor Resolutions Control Strip Module

Displays 1.7.x ではコントロールバーでの解像度の仕様が変わり,推奨解像度しか表示されない.全ての解像度を表示するには contorl+クリックする.ただし,推奨値以外の解像度を選択するとモニタは何も表示できなくなる.その場合は enter キーを押すかそのまま数秒放置すると元の解像度に戻る.



● Retrospect :スローダウン


Retrospect クライアントマシンで TCP/IP からバックアップしていると 5 秒ほどマシンが停まってしまうことが起きる.回避法は TCP/IP から AppleTalk にプロトコルを切り代える.



● Mac OS 8.1 以降の仮想記憶に関しての皆様からのご意見


99/3/22 "よもやま: PowerBook を買い替えたこと(1)" で仮想記憶の安定性について私が記したことに関してご意見などをいただいている.

畠中氏からは仮想記憶使用時の安定性について,アプリケーション使用時と OS 自体の安定性を区別する必要があるとご指摘いただいた.

ある特定のアプリケーションでは,システムの仮想メモリが On になっても特に安定するシチュエーションは少ないと思いますが, OS 自体の安定性はかなり違ってくる場合があります.

仮想メモリが On の場合, RAM 上に読み込まれた PPC コードフラグメントはプロテクションされるため, RAM 上のシステムコードがアプリケーションの暴走により破壊される事故が防がれます.もちろんこの時アプリケーションは momery access violation error で「落ちる」わけですが…少なくとも OS 道連れで「落ちる」頻度は少なくなることが期待できます.

もちろん仮想メモリが Off でも,こういったアクセスエラーがそもそも起きてなければ, On/Off で特に安定性に違いはないことになりますが.この辺りは各ユーザーの使用しているアプリケーションやシステム環境に著しく依存するのでなかなか難しいところです.

今井氏からはシステム標準の仮想記憶が不安定な場合,RAM Doubler 8.01J という選択肢もあることをご助言いただいた.

 以前は,悪(爆弾)の根源のように言われていましたが,現在, Mac OS よりもうまくメモリ管理してくれるようになっています.いちばんいいのは、アプリケーションに割り当てるメモリを大きくしておいても,未使用領域を圧縮してくれる機能です.

私は PowerBook 2400 / Mac OS 8.1 で仮想記憶のパフォーマンス低下とメモリ制限で苦労していた頃に RAM Doubler を試したことがあるが,私の場合はマシンのパフォーマンスが仮想記憶使用時よりさらに低下したので,それ以来試したことがなかった.



● DiskWarrior


99/3/20 項目 "最近経験したこと:ハードディスククラッシュとユーティリティ" について,松原氏から Alsoft 社の DiskWarrior をご推奨いただいた.

その項目のように,これまで多くの方々がお使いになっている既存ハードディスクユーティリティがたまたまであるにしても全て有効でなかったのみならず,事態を悪化させた経験のために,私も DiskWarrior の導入を考慮していたところなので,購入してみた. DiskWarrior の評価については,私,あるいは私の周囲で実際にハードディスクの障害が起きなければなかなかすぐにはできない.そのうちご報告したい.

Alsoft 社からの FTP からの入手はうまくできず,メール添付ファイルでの入手ということになった. 入手したバージョンは DiskWarrior 1.0.3 である.ユニークな発想のユーティリティである.松原氏は,私の事故時に真価を見せた Data Rescue と組み合わせて使用なさっているそうだ.



● Microsoft Word 98:開かれているファイルが多すぎて保存できない


標記問題に関して, MacFixIt 99/3/26 はユーザがMicrosoft サポートから聞いた回避法を掲載している. この問題は Word 98 でファイルを保存しようとすると,開かれたファイルが多すぎて保存できませんというアラートが出て保存できないというもの. Microsoft サポートによると, Word 98 の初期設定で "バックアップファイルを作成する" をチェックし, "高速保存を行う" のチェックを外す.また,システムフォルダの初期設定フォルダ内の Microsoft 関連初期設定で最後が 6 で終わるもの,特に Word 6 のものを削除することなどが述べられたという.

この問題は,私のページで継続して報告された 99/1/25 項目 " Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない"( また, 99/2/11 項目 " Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない(継続)ほか,数式エディタのかっこ" ) に類似しているが,同じ問題ではないので混同しないようにお願いしたい.ただし, Microsoft の回答内容は興味を引くので掲載した.これらの問題が日本語版で起きるかどうかも私は知らない. MacFixIt に掲載された Microsoft の回答には Word にバグがあるかどうか試す方法なるものも報告されていてこれも興味を引く.



● LaCie USB ハードディスクのマウント


MacFixIt 99/3/26 は LaCie USB ハードディスクのマウントがうまくできず, LaCie に問い合わせたユーザの投稿を紹介している. LaCie USB ハードディスクの国内での使用はほとんどないと思われるが,事例としては参考になる内容なので紹介したい.(米国のサイトなどの報告は国内では事情が異なり,関係の薄いものも少なくない)

LaCie の技術サポートによると, LaCie USB ハードディスクは PC フォーマットされているために,Macintosh 用にフォーマットしなければならないのだが,添付 CD にはフォーマッタが入っていないそうだ.そのために CD-ROM からインストールされるドライバ等の機能拡張をいったん外した上で, Finder からの初期化を利用して初期化する方法がユーザに述べられたそうだ.

実際の詳しい具体的手順は MacFixIt を参照願いたい. USB デバイスからの起動はできない.



Laserwriter 8.6.1


Mac OS 8.5.1 以降でないと使えないので注意.



●エヌフォー・メディア Mac OS 8.5 対応外字用サポートデータ


ビットマップのみのフォントを表示する場合に縦書きキャラクタが未定義文字に置き換わってしまう問題を改善するためのサポートデータを配布した.



●よもやま: PowerBook を買い替えたこと(3)


私は昨年夏前に PowerBook 2400 を購入し, PowerBook を初めて使用した.使用してみると大変便利で,サブマシンのつもりがすぐにメインマシンとなってしまった.しかし,この度 PowerBook G3 Series を購入し,マシンを移行することになるかもしれない.

いずれのマシンもキーボードを取り替えた.2400 では企画室 YU オリジナルキーボードに替え, PowerBook G3 Series は Apple 純正の補修部品の US キーボードに替えた.企画室 YU オリジナルキーボードの使用期間は 1 ヶ月程度だろうか. PowerBook G3 Series での JIS キーボードの使用経験はない.つまり, PowerBook G3 Series を購入して私が最初に行ったことは起動ではなくキーボードの交換だった.(私が旅行で不在が続いた間に人に頼んで初期不良がないことを確認していた)


「 PowerBook 2400 でのキーボードの使用感」

2400 では 10 ヶ月以上 JIS キーボードを使った.私は JIS キーボードを使うのは初めての経験で,大変とまどった.そのため, US 補修部品の ASCII キーボードを使いたいと思ったのだが,従来,補修部品の入手は難しくなかったのに, PowerBook 2400 用 US キーボードの国内での入手は困難だった.修理名目での交換さえ容易ではなくなった.例えばサービスプロバイダなどに配布されている補修用部品リストのある CD-ROM には 2400 ASCII 配列キーボードの部品番号は載っていない.つまり,日本では存在さえしないことになっている.( 部品番号は 922-3030 )

それでも米国から購入することは可能であり,そのつもりで既に米国に問い合わせもしていたのだが,国内で製造されるという話を聞き,せっかくの機会だと思い,発売されるのをしばらく待つことにした.発売され購入した時には,もともとの JIS キーボードはキートップのラベルが一部消え,いくつかのキーの表面は摩耗して光沢を放っていた.黒い色のせいで目立つためなのか,デスクトップ用のキーボードとは材質が異なるためかわからないが,このようになる時間が短いように感じた.

この国内で発売された ASCII 配列のキーボードは企画室 YU から発売された PowerBook 2400 用 ASCII 配列オリジナル キーボードである.これは PowerBook で ASCII 配列キーボードを使用したいというユーザーの要請で発売されたもので,そのような運動をなさった方々のご努力と発売元,製造元のご理解の賜物である.

さて, YU の ASCII キーボードであるが,最初に目に付いたのは取り付け後の 2400 全体の印象が変わったという点である.私は黒を購入したので,透明キーボードではないのだが, PowerBook 全体の印象が変わってしまう.(黒の色は 2400 とよく調和している)私の場合は ASCII キーボードに最初から慣れ親しんでいたせいだと思うのだが,とてもしっくりとした感じがして,実は取り付けてからしばらくはその印象がうれしくてたまらなかった.2400 を使い始めたときよりもわくわくした.これはもうユーザー個々の問題なので JIS がいいという方ももちろんいるわけだ.

caps lock の青いライトは押し込んだ際に輝度が高くなり鮮やかに目に映える.家内はなんだというような反応だったが,私はいい感じがした.ただ,ライトがキーボードを収めた凹部の左側面に反射する.ま,何れにしても,ライトがなんだろうが打鍵に関係ない.

入力時にキーがたてる音だが,2400 の JIS キーボードに比較して,やや高く,カチャカチャいう.これも好みかも知れないが, PowerBook を会議中に用いることもあり,私は低ければ低いほどいいと思っている.

キータッチであるが,ストロークがやや深く,これに慣れるのに数週間かかってしまった.当初は打鍵したつもりでの取りこぼしが多く,慣れるまで苦労した.それに慣れたとしても,打鍵速度への影響があり,入力速度が遅くなったと思えた.一番改良を願いたい箇所である.

ストロークが深いせいかどうか分からないのだが,キーに引っかかるような印象を受けることがある.特に return や delete など右小指で打鍵するキーと左小指で打鍵するキーにそれを感じることがある.そのキーを改めて意識して打ってみるとそんなことはないのだが,入力中には気になる. 2400 の JIS キーボードや PowerBook G3 Series のキーは大変なめらかである.

キーの配列は ASCII であり,私はなつかしいふるさとに戻ったようでとにかくうれしかった.また, command キーがスペースキーの右側にもある点はとにかく便利である.しかし,モディファイアキーの一部の配置については私なりの意見もある.私の好みと慣れの話でしかないのだが,私は control の位置については好みがある.

古くからのユーザに A キーの隣の位置にこだわる方がいらっしゃることは知っているが,グラフィック等モディファイアキーをアプリケーション使用時に多用するユーザーは A キーの左位置に control が配置されるのは不便なのだ. control キーは以前には英語版 System で主要な機能が与えられておらず, 日本語入力変換プログラムがそれを使用することは合理的であった.しかし, Mac OS 8.0 からは control キーに主要な機能が割り当てられるようになり,見直しも必要かも知れない.私の場合, ATOK だが,文字入力時に control キーを使用しない入力が可能なので,特に control キーには左下隅に位置してもらいたい.私は PowerBook を文字入力主体として使用しているのだが, contorol を使わないで入力しているのでこんなことを言うのかも知れないので,ご寛恕願いたい.

caps lock が左下隅にくるのも間違って押し込むことがあり, caps lock を忌み嫌う(私のところで学生や同僚がトラブルだと騒ぐ場合のパターンのひとつが caps lock の押しっぱなしなのだ)私には困るところだ.(キー配列の好みを言い出すと十人十色できりがない.私の好みの話としてご理解いただきたい.日本語入力に関しての私の好みは,JIS でも ASCII でもないし,それら配列でのかな入力でもない.私は誰が何と言おうとニコラ配列が一番だと思っている心の狭いユーザなのだ.)

さて,こうした機械的な側面とは別に気になるところが一つある.それはメニューバー右の鉛筆 (日本語モード)または国旗 (USモード) の左側に空きができることだ.これは caps lock がロックされた場合にアイコンを表示するためのもののようなのだが,私は上記のように caps lock を使わないので,いつも意味もない空きが表示されるだけなのだ.ユーザーの好みで機能を停止できるようにしてもらいたいものだ.

また,たまにメニューバーのバッテリ残量表示アイコンが二重に表示されることがある.キーボードを交換するまでは起きなかったことなので, YU オリジナルキーボードが関連していると思っている.

どうもこう書いてくると,私は平均的な PowerBook 2400 で ASCII キーボードを求めようとするベテランユーザーとは好みが異なるのだろうか.しかし,キーの ASCII 配列自体はそれら配列の好みなどの不満以上に価値があり,基本的に満足している.私は単に US キーボードを個人輸入したほうがよかったのかもしれないけれど, 2400 用 US 補修部品の ASCII キーボードは要注意である. return キーが JIS キーボードと同じ形であるほか,いわゆる ASCII キーボードとは少し違うのである.それは困る.私がキーボードを換えた時に最初にみかけが変化して好ましく思えた最大の要因はリターンキーの形の変化だったと思う.リターンキーが JIS キーボードと同じなのでは何のために US キーボードを買うのか分からなくなる.正直言って US 補修パーツのキーボードは私には格好よく見えない. YU のオリジナルキーボードは格好いい.キーボード右側のキー配列は文句ない.特に既に書いたようにスペースバー右の command キーの存在は光っている.


ところで, 2400 の JIS キーボードであるが, JIS 配列であることを除けば,何ら不満はなかった.デスクトップ用のキーボードしか使ったことのない私には PowerBook のキーボード自体初めての使用であった. 2400 の JIS キーボードのタッチは大変よかった.非常になめらかで,指へのショックも少なく,これまで使ったキーボードの中で一番いいのではないかと思えたものだ.(後で書くが PowerBook G3 Series のキーボードはそれと同じかそれ以上によい)

最初はキーボード全体が小さいことに違和感を持ったが,私の場合 1-2 日ですぐに慣れた.手の大きさは個人差があり,人によってはいつまでも慣れないこともあろう.ストロークが浅いこと( PowerBook だから当たり前なのだが)も最初は違和感を持ったが,慣れると打鍵が速くなり,いいものだと思えた.何となく入力速度が速くなったように思えたものだ.

また,音の小さいことも 2400 JIS キーボードのよかった点だ.ただ,私は他の機種をあまり知らないので比較できないのが残念だ.

しかし, JIS キーボードの配列には全く参っていた.それで US 配列の YU オリジナルキーボードを購入したわけだが,キーボード配列以外は JIS キーボードが全般に優れていたと思える.だが,何度も言うが,私は JIS 配列はがまんできなかった.2400 のキーボードについてはキートップのラベル印刷の摩耗が早いように思えたことは一度述べたとおりである.


「 PowerBook G3 Series 用 US キーボード」

慣れの問題でしかない.私は 2400 で最初は JIS キーボードに慣れて ASCII 配列とどちらも使えるようになろうと思っていた.しかし,とにかく JIS キーボードに慣れることはなかった.そのため, PowerBook G3 Series 購入にあたって,私は US キーボードが入手できるかどうかを重要なポイントとした. US キーボード(補修パーツ番号: 922-3348 )は国内から通販で入手することができた.私が PowerBook G3 Series を購入したのは US キーボード入手後だった.

2400 を PowerBook G3 Series に移行しようとした理由はこれまでいくつか書いてきたとおりである.しかし,実際に移行して一番よかったと思っているのが,このキーボードである. 2400 の JIS キーボードのタッチ,音の静かさそのままで, 2400 で入手困難な本格的な ASCII 配列の環境が実現できた.caps lock と ctrl の位置関係も JIS 配列のようなことはない. PowerBook G3 Series が大きいことからキーボードも大きく,デスクトップマシン用キーボードの大きさそのままとなり,これも打ちやすい要因だろうと思える. 2400 の頃には小さい 2400 キーボードに慣れた結果,デスクトップマシンで文字入力する際に逆に大きく感じてとまどうことがしばしばだったが,そんなこともなくなる. PowerBook G3 Series のキーボードを打っていると楽しくなる.

ただ,問題が全くないわけではなかった.これは方々で書かれていることで,私も同じだった.ホームポジションのキーボードの突起が人差し指になっていたことと, fn キーの出現である.

ホームポジションの突起は F と D キーおよび, J と K キーを交換することで対応した.案外キーボードを見ながら打っていたことが分かった.検索コマンドの F キーについて移動しているのに関わらず移動した F ラベルのキーを押してしまう. 1 週間以上経過しても間違えてしまうことがあった.しかし,まあ,だいたいこの方法でほとんど問題なくなった.

fn キーの出現は思わぬところに影響があった.fn キーとスペースキーの間の ctrl, option, command の各キーの位置が fn キーのために全体に右に移動したのだ.押し出される形で command キーの位置と文字キーの相対位置が変わってしまってショートカット時に command キーを押したつもりが,option を押していたということが最初にあった.これももう慣れた.

注記:
PowerBook に限らず,キーボードの換装時には PRAM クリアが必要な場合がある. PowerBook G3 Series の場合は ctrol+shift+fn+パワーオンキー をシステム終了状態で押す, Power Manager のリセット( PRAM クリアも同時に行われる)が必要である. RAM ディスクも初期化されるので,バックアップをお忘れなく.キーボードを交換しても入力される文字が以前と変わらないという場合には試す必要がある.


「そのほかいろいろ」

PowerBook ユーザに初めてなった方が知っていなければならない PowerBook を購入してすぐに行うことは電源アダブタを装着して,一晩以上できれば二日間放置することである.放電されたメインバッテリの充電もできるが,ここでの主目的は内蔵バックアップリチウムバッテリを充電することである.

PowerBook ユーザに初めてなった方で電源アダブタだけで使用する環境だからといってメインバッテリを外して使用する方がいるが,システム終了時でも内蔵バックアップバッテリは消耗しているため,日付などがリセットされることになる. PowerBook G3 Series は常にメインバッテリを装着して使用する.また,2-3 ヶ月の長期に渡って休暇,出張等で PowerBook G3 Series を放置する場合,メインバッテリ一個だけでは足りない場合がある.バックアップバッテリが消耗し続け,メインバッテリが電源を供給することになるのだが,そのくらいの期間だとメインバッテリでも足りないことがある.

PowerBook G3 Series で注意が必要だと思うことにバッテリなどの拡張ベイの中身を取り出す脱着レバーが何かに引っかかることがあり,バッテリなどが不用意に排出されるということがある.特にバッテリ駆動時にバッテリが排出され気がつかないでいると大変困るのだ.少し見ただけでは分からない程度に排出されている場合もある.また,机の上で作業中に袖などにレバーが引っかかることがある.スリープ時には 4 分の余裕があるが,通常の駆動時には直ぐにバックアップバッテリも上がってしまう.あっと思ってもすぐに戻せばバックアップバッテリは大丈夫のようだが.

PowerBook G3 Series ではメモリチェックのバイパスが利かない. Mac OS 8.5 からのメモリコントロールパネルでの隠し機能である,起動時のメモリテストを切る機能拡張は PowerBook G3 Series では利かないようだ.

Sherlock の内容で検索の索引作成に G3 の速さの効果が顕著だ.私が PowerBook 2400 で 2-3 日かかっていた同じボリュームについて, PowerBook G3 Series では 10 時間かからなかった.索引の更新も速い.

PowerBook 2400 では周辺機器やアクセサリをいくつか購入した.それらのうち, PowerBook G3 Series に流用できるものもあるが,そうでないものもある.以下,それらのことを書いてみる.

一番流用したいものが電源関係のアクセサリであるが,バッテリに互換性はない.電源アダブタ( AC アダブタ)であるが,これは 2400 用の小型電源アダブタを PowerBook G3 Series につないでも使えないように思えたが,先日,スリープ中やシステム終了時にはバッテリ充電ができることを発見した.また,駆動中の PowerBook への電力供給は可能であり,駆動中にバッテリ充電が行えないだけである.私はリュウド製の自動車シガレットアダブタ用の PowerBook 用電源アダブタを使用していた.この 2400 用は PowerBook G3 用でもあるが, PowerBook G3 Series 用の製品はまだない.この製品も Apple 製の電源アダブタと同様,通常の使用は無理であったが,スリープ中とシステム終了中の PowerBook G3 Series のバッテリを充電することができた.ただし,これら 2400 用などの電源アダブタによる充電時間は長くかかる.(あまり実用的とは言えないくらい)

リュウド製のカーアダブタは 2400 で大変便利に使っていた. PowerBook G3 Series では上記のように制限がある. PowerBook G3 Series 用も登場させてもらいたいものだ.(よくわからないことがある.この製品はAPA-24という製品に良く似ている.こちらは PowerBook G3 Series に対応となっているのだが....使えないことはないのだが駆動中のバッテリ充電ができない)米国には PowerBook G3 Series 対応でもっと安価なものもあるのだが,この程度の価格の場合,関税がかかったり,日本国内の宅配代などかかるので一概に安くつくとは限らないことがある.

なお, PowerBook G3 Series には 3400 の電源アダブタが流用可能である.また, PowerBook Duo とコネクタが共通で, G3 Series に電源アダブタを使用できるが,強力ではないのでバッテリ充電には長時間必要.

私は 2400 のモニタが小さいことと,フルカラーにならないことから VIMAGE PC CARD2 という PC カードを購入した.ところが, 8.1 までは使えたのだが, Mac OS 8.5 から使えなくなってしまった. Mac OS 8.5 対応というドライバを入手して使ってみたが,改善されない.

授業ではモニタに PowerBook の画面を表示している.当初は VIMAGE PC CARD2 を使って行っていたのだが,このようなことがあり,ミラーリングとなってしまった.しかし,ミラーリングで何ら問題はなかった.特に PowerBook G3 Series はフルカラーとなるので全く問題ない. VIMAGE PC CARD2 ではウインドウの描画でも問題があり,表示速度も改善を要するように思えた.これらの障害がミラーリングでは関係ないのだ. 2400 では複数モニタでの作業も考えていたのだが, PowerBook G3 Series ではモニタ表示面積が広くなったのでその必要性もあまり感じなくなっている.

まだ,書こうと思っていたこともあるのだが,一応,今回で PowerBook の乗り換えについてはおしまいとしたい.

追記:
水谷氏より,上記した安価なカーバッテリアダブタつまり, MadsonLine の製品について,国内でも販売されているとお知らせいただいた.オンラインPDA専門店「Vis-a-Vis」(ビザビ)だそうだ.Vis-a-Vis では最近 PowerBook 関連アクセサリの取り扱いを始めた.

CapsLock によるメニューバーの空白あるいはアイコンであるが,匿名氏からこれは LED のないキーボード用に作られた CapsLock 機能拡張によってそのようにされる場合があるとご指摘いただいた. CapsLock 機能拡張がインストールされるバージョンの OS での使用時にはこれを外すと表示されなくなるそうだ.2400 がどのシステムのバージョンから動作するのか私は知らないのだが,可能な場合もあるかも知れない.




[ 99/3/24]



infofarm サーバメンテナンスのため, Macintosh News全文検索は次の期間停止します.またその間, infofarm にある Macintosh News ミラーサイトへのアクセスはできません.

「 infofarm システム停止 」

11年3月26日(金) 17:00
から
29日(月) 13:00 まで

他のミラーサーバ等に影響はありません.


Drive Setup 1.7.2


Drive Setup は Blue & White G3 に添付されていた 1.7 が公開されていなかったので,公開されたバージョンとして本 1.7.2 は 1.6.2 からのバージョンアップとなる. Read Me には Mac OS 7.6 から Mac OS 8.5.1 までのユーザは本バージョンを使用するようにと書かれている.それ以前のユーザはアップデートする必要はないが, System 7.5 以降で試験され,サポートされるとしている.

At Ease 4.0 から 5.0 のユーザが本バージョンを使用する場合は事前にセキュリティに関して設定を確かめる必要がある.日本語版 At Ease 最新バージョンはそれ以下なので,英語版ユーザは Read Me を参照すること.

本バージョンでは ATA ドライバが 1.7 の 3.20 から 3.21 へバージョンアップされる. SCSI ドライバは 8.1.2 で,それまでの 8.1.1 からアップデートされている.

1.6.2 から 1.7 への変更は Blue & White G3 用として, Ultra DMA 転送がサポートされていた.また, ATAPI Zipドライブ及び DVD/CD-ROMドライブに挿入されたメディアのボリューム名が表示されるようになった.また,物理フォーマットに関する変更があり,今回の 1.7.2 では ATA/IDE の物理フォーマットがディム表示となるという表示の仕方等に変更があったとされている.

1.7 から 1.7.2 への変更は 1.7 での物理フォーマットに関する表示の仕方等の変更に関連がある. 1.7 では ATA/IDE ドライブに対して "オプション設定" の "物理フォーマット" をチェックして選択しても実際に物理フォーマットされないようになった. 1.7.2 では "オプション設定" の "物理フォーマット" の項目がディム表示になって選択できないようにしたもの.

ATA/IDE ドライブに対して物理フォーマットしたい場合は "全データを“0”にする" 設定を選択することで同様の効果を得ることができるとしている.

ハードディスクドライバでのドライバ更新は英語版日本語版の区別はない.日本語版ドライブ設定を使用しているユーザが英語版 Drive Setup を使用してドライバ更新をしても何ら問題はない.



● Mac OS 8.5.x のバグ?: Apple の見解


99/2/26 項目 " Mac OS 8.5.x のバグ?" について, Apple は調査の結果次の 3 点を確認した.(非公式情報)

1.エラーは Steve Jasik 氏の デバッガで発見されるが, Apple の開発ツールではエラーとはみなされない.

2.エラーは NuBus ベース Power Macintosh ( 6100, 7100, 8100 )で起きる.

3.エラーは非ネイティブ Power PC コードのエミュレーションモード実行時に起き,さらにそのような場合でも起きることは極めてまれである.

Apple はこの問題を修正するというパッチあるいは修正に関して NuBus ベース Power Macintosh にのみ適用できるとしているが,そのパッチが副次的作用を起こす可能性もあり, Apple としてはサポートできないとしている.

この問題は Steve Jasik 氏が Mac OS 8.5.x でアプリケーション起動時にシステムヒープを破壊する可能性のあるバグを発見したと発表したもの. Mac OS 8.6 では修正されているという.



● iMac :マウスとキーボードから入力できない場合の一対処法


iMac で USB マウス,キーボードから突然入力できなくなる場合がある.このような場合の対処法はいくつかあると思うが,( Rev.A,B では iMac Firmware Update や iMac アップデート 1.1を実行していない場合はインストールするなど) USB 機器を全て外して, 5 秒以上放置してから再接続してみると改善される場合があるそうだ.(静電気の可能性くさいが)



USB Floppy Enabler Ver1.0


iMac, Blue & White G3 にモリサワフォントおよびモリサワアプ リケーションのインストールを行うための機能拡張ファイルが配布されている.

馬場氏によれば,フォントワークスから配布されているものと同じではないかということである.



● CopyPaste 4.3J と Eudora Pro との非互換


Watanabe 氏から CopyPaste 4.3J インストール後, Eudora Pro 4.0.x J 起動中に Type 2 エラーが発生し, Eudora Proが終了して起動できないとお知らせいただいた.これは CopyPaste 4.3.1 のベータ 2 でも改善されていないそうだ.

この問題はコンフリクト情報掲示板でも報告があり, Copy Paste 4.2.2J にバージョンダウンする回避法が載っている.3月10日と18日の書き込みを参照のこと.

追記:
ヨシハラ氏からは EudoraPro 4.0.1-Jr1 と CopyPaste 4.3J で何も問題は発生しないとお知らせいただいた.氏はポップアップパレットを使用していないので,それが関連しているのではないかご指摘である.
( Performa 6310 / OS 8.1)



● ffffffffffff


メニューにfffff...と f が続く表示が出る場合, Graphics Accelerator ウィルスに感染している. 98/9/29 項目 "重要:ウイルス(トロイの木馬)警告: Graphics Accelerator " に詳細が記されているので参照のこと. Graphics Accelerator は凶悪なウイルスである.



●よもやま: PowerBook を買い替えたこと(2)


私はあまり一つのマシンにこだわる方ではないと思う.あるマシンで限界が見えるとそれをアップグレードしようとはせずに,新しいマシンで解決しようとする.たいがい,それまで使っていたマシンをアップグレードするより新しいマシンの方が性能に優れているものだ.新しいマシンを買うのは,古いマシンには別の機能を分担させて使用したいからということがあり, 1 台がそのまま 1 台のまま機能向上するより,多少予算が増えるが 2 台になったほうがいいと思うのだ.(貧乏性ともいう.)自宅のマシンもそれぞれに役割を持たせている.私は一つのマシンを末永く使っているユーザを見ると,私にそのような能力がないので,尊敬してしまう.

私のように乗り換えるやりかたの欠点はマシンが増えて家の場所をとるということだ.上記の結果,自宅のあちこちに Macintosh があることになった.何台も近親者に譲ってきたし,大学で何台かサーバとして学生に使わせているが,それでもだんだん増えてくる.

この方法の別の欠点は電力使用量が多くなることとコンセントが足りなくなることだ.私は地球温暖化に貢献したくはないので,最近ではマシンを購入する際に電力消費量が気になるようになった.特にサーバ類のように点けっぱなしの機種は重厚長大なマシンより PowerBook などの電力消費量の小さい機種がむしろ望ましいのではないかと思えてきている.

新しい PowerBook を買ったので自宅のシステム全体を考え直したいのだが,今のところ,サーバ機能は一体型コンパクトマシンと PowerBook に受け持たせたいと思っている.これらは占有空間も小さくて済むというのも魅力であるのだが,意外と一体型コンパクトマシンは電力使用量が多いので悩むところだ. PowerBook が何台もあれば悩まなくて済むのだが,私はまだ PowerBook を使い始めたばかりのユーザでしかなく,台数も少ないのでぜいたくできない.台数が多いと冬にコンピュータとモニタで部屋がちょっとだけ暖かくなるが,夏はこれが大変だ.私などと違ってベテランのユーザの方々は台数も多くいろいろ大変だろうと思う.

私は別に意識してそうしているのではないのだが,私の最近の購入パターンは型落ちになる前後のマシンを購入するというようになっている. 2400 がそうだったし, PowerBook G3 Series もちょうどそんな時期に購入したのではないだろうか.そういえば, 2400 の前に買ったマシンも型落ちだった.一時は Apple の製品は新製品が出て時間が経つほど旧マシンが安くなった.しかし,最近は在庫調整などうまくなったのか生産終了後市場に残っている期間は短くなっていて,価格が下がることを期待して待っていると,製品がなくなってしまうようになってきた.( PowerBook G3 Series がどうなるかは知りません.一説によると在庫がだぶついているとか.しかし, 2400 も余っているとかいわれていたのが実際には極めて短期間で入手困難となりました.)最近では新製品発売直前が一番値段が下がるように思う.


「 PowerBook ユーザになるのが遅かった理由」

私は PowerBook 2400/240 で初めて PowerBook を使い始めた,まだ 1 年未満の若葉ユーザだ.それまで PowerBook を購入しようという気はほとんど起きなかった.それは使ったことのない者に PowerBook の便利さが分からなかったからであるが,他にも私なりに購入を躊躇していた理由があった.もし, PowerBook の便利さを知っていたなら私はもっと早くから PowerBook ユーザになっていただろう.今では人には 2 台目から PowerBook を薦めたいと思っている.今から考えると,コンピュータ使用法に関して携帯型 PowerBook の可能性を知らないため,コンピュータ環境全体の概念が固定化していたと思う.

PowerBook の便利さを知った今となってはどうでもいい理由であるが,私は PowerBook についていくつか懸念を持っていた.第一はバッテリの取り扱いの面倒さであった.現在のリチウムイオンバッテリには気遣いは必要ないのだが,それ以前のバッテリにはメモリ効果というものがあって,取り扱いに注意が必要だった.また,バッテリに寿命があった.面倒くさがりの私にはとても使えるとは思えなかった.もともと,私は PowerBook がメインマシンになるとは想像もしていたなかったので,サブマシンとして外出先等で使うことが念頭にあり,バッテリについては重要視していた. PowerBook のバッテリ持続時間が概して短かったのも購入を躊躇させた理由であった.( DOS/V ノートのバッテリ持続時間カタログ数値にはからくりがあることはあとから知った)

PowerBook のバッテリがメモリ効果のないリチウムイオンバッテリになったのは PowerBook 5300 からであった.ただし,このモデルは発売直後にバッテリが発火する事故が起きてすぐにリチウムイオンバッテリは回収されてしまったのでリチウムイオンバッテリ装備は幻に終わった.実質リチウムイオンバッテリ装備になったのは 3400, 2400 からである.( 1400 はリチウムイオンバッテリではない. 3400 はそれ以前のバッテリも使えるため,その場合のバッテリ取り扱いは以前通りである)リチウムイオンバッテリが期待されていた別の理由にバッテリ持続時間が飛躍的に伸びると思われていたことがあった.しかし, 2400 でのバッテリ持続時間は期待されていたほどは伸びなかった.3400 や初代 PowerBook G3 がどの程度バッテリが持続するのか知らないのだが, PowerBook G3 Series は 3 時間はゆうに持つ.私の使用法だと 4 時間持つ.

以前の私には PowerBook は携帯するだけのサブマシンという固定イメージがあったが, PowerBook 購入をなかなかしなかったほかの理由としてそのような固定イメージから見ると, PowerBook が一般に大きく重いということがあった.世に PowerBook しか携帯マシンがなければそんなことは思わなかったかもしれないが, DOS/V ノートと比べるとどうしても不満を抱いた.また, PowerBook はそれら DOS/V マシンに比較すると価格が高かった.今は, SCSI ディスクモードほか, DOS/V ノートにはできない機能がある PowerBook と比べることはあまりしなくなったが,当時はやはり気になったものだ.

これらの理由のうち,リチウムイオンバッテリと大きく重いということが改善されたのが 2400 だったというわけである.ただ,それでもすぐには飛びつかなかった.それほど必要性を感じていなかったからだ.また, 2400/180 は CPU 能力が見劣りし,購入しようという気は最初全くなかった.

ところが,私の勤務先でやたら会議が増え,会議時間が長くなるようなことが続いた.別に私が出ていてもいなくてもいいような会議には欠席したいのであるが,定足数に足りないなどということもあり,会議中もコンピュータで仕事をしたくなったのだ.また,出張や旅行でも乗り物に乗っている時間が無駄に思えてきた.授業でもコンピュータを使うと良さそうだとも思えた.2400/240 が出て, CPU 能力も向上したと考えて,あくまでサブマシンのつもりで購入することになった.ところが使ってみるとすぐにメインマシンとなってしまったことはこれまでに書いたとおりである.

結局いろいろ書いてきたが,私が PowerBook を使っていなかったのはワーカホリックの程度が軽かったからなのだろう.ワーカホリックがひどくなったからどこでもコンピュータを使おうとして PowerBook を買ったのだろうか? 実際には PowerBook を使うようになってからの方が家庭にいる時間が長くなったと思っているのだが....(Macaholic とか Macoholic,あるいは Netoholic や Weboholic とかいう言葉はないのかしらん? あってもよさそうだ.私は違います)


「大きさと重さ」

前回書いたことだけ読めば, PowerBook G3 Series はいいことづくめで 2400 の欠点ばかりあげつらっているように思える.しかし, 2400 にはこうした点を補って余りある 2400 にしかない特徴があった.ほぼフルスペックのマシンで可搬性に優れているという点であった.

2300 はフルスペックというわけではない.もともとそのような開発意図ではなかったから当然だ.ドックとの併用が前提のいいマシンだったように思えるが,重さは 2400 とそれほど違わない.また,今となっては 2300 は遅いのが残念だ.私の親しい同僚も 2300 を使っていたのだが,最近はやはり遅いので使わなくなっている.それに対して 2400 には G3 化の道もある.ただ,私はそうするくらいなら PowerBook G3 Series を買ったわけだ.自分のこれまでの 2400 の使用形態からすると,通勤時と会議,授業,週一回程度の外食では PowerBook G3 Series でも我慢できるかもしれないと思ったのだ.

ここで多少私の PowerBook の携帯に関する使用形態について書いてみる.

通勤は自転車で 15 分程度というのは書いたとおりである.雨の時や荷物の多いときには自動車になる.自転車では肩からかけたバッグに PowerBook を入れている. Macintosh が開発されたときに自転車で運べるというイメージがあったそうなのだが,当時の Macintosh を自転車でというのはちょっと無理がある. PowerBook G3 Series でも無理があるのに.

大学では授業時に教室まで持ち歩いていて,出席を取ったり,授業資料を入れて授業時に使っている.また,大半の授業でモニタに接続して学生にミラーリングで資料を提示したり,コンピュータを使う授業では使い方を説明したり,また,板書も PowerBook でワープロを立ち上げて学生にはモニタを見せながらその場でワープロに書いて提示している.会議にも必ず持っていき,記録を取るが,内職もする.家庭では週一回程度外食して買い物をするのにつきあう習慣があり,家内はいやがるのだが,そこにも持っていって,こうしたページを作成している.(そうでもしなければとても時間がない)こうした使用では今のところ PowerBook G3 Series でもやっていけそうだと思っている.

会議ではそれまでの 2400 のバッテリ持続時間が短かく,予想したより会議が長かったりするとバッテリ残量が気になったものだが, PowerBook G3 Series では 3 時間以上 4 時間くらいはもつので大概は大丈夫になった.ただ,私のところでは会議にノートを持ち込む人間はこれまでなく,私が持ち込み始めてから私の周囲の PowerBook 使いが数人持ち込み始めたくらいだ.だから,どうしても目立ってしまう.会議では目立ってしまうと,内職がしにくくなるのだ. 2400 の時には小さいのでそれほどでもなかったのだが, PowerBook G3 Series は大きいのでかなり目立ってしまう.会議やレストランなどでの机が狭いことがあって,その時も 2400 が有利だ.大きくて困ることは結構あるものだ.

通勤だが, PowerBook G3 Series だけだとなんとかなる.しかし,それに本や雑誌が一冊ついたり,ソフトウェアパッケージが一本ついただけで事態は変わってしまう.本とかはとたんに重く感じるし,ソフトウェアパッケージはかさばってしまう.やはり, PowerBook G3 Series は重いしかさばるのだ.

PowerBook G3 Series を使い始めて,時たま 2400 を持つとこんなに軽かったのかと思う.使っていたころにはそれでも重いと思っていたし,分厚いのはなんとかしてもらいたかった. 2400 はこれからも携帯が長くなるような,出張や旅行等では使い続けるつもりだが,コンシューマノートの出来によってはどうなるか分からない. PowerBook G3 Series からも移行したいと思えるくらいコンシューマノートの出来がいいといいのだが.


「バッグとりんごマーク」

PowerBook G3 Series は重い.自転車通勤ではバッグのストラップをはすかいに肩に掛けて自転車に乗っている.近い距離なので済んでいるのだろうが,人によっては重いだろう.今は冬で厚着しているから気にならないかもしれないが,夏には肩にストラップが食い込むかもしれない.

私はバッグにはあまり頓着しないと思うが, PowerBook 自体が重いので重いバッグは願い下げだ.また,バッグの色は心理的に影響がある.黒は実際以上に重く見せて疲れさせてしまう.黒だけは避けたい.

私は Port の結構高価なレザー製のバッグを持っている. PowerBook を持っていなかったころに貰ったので, PowerBook を所有したら使おうと思っていた. Leather Classic という製品で,国内では結構高価で,貰って恐縮した.よく考えられていて,バッグ内部の PowerBook 本体を納めるところに伸縮素材が使われ, PowerBook 本体はバッグの中で宙吊りに納められるよう考えられている.落としたときなどでもショックが及びにくいわけだ.これは Port 社の特許だそうだ.内部のしきり等ベルクロで調整可能なので,大きい PowerBook G3 Series にもフィットできる.

ところが,このバッグ,大変重いし,大きい. PowerBook 2400 よりほんの少しだが重いのである.おまけに色が黒なのだ. Apple マーク入りの US 製バッグは持っていると注目されること請け合いだが,使えずにいる.もったいない話だ.欧米人はこうした重いものでも平気なのだろうか.自動車通勤時だけの使用としても私には重い.

この Port のバッグには, Apple マークのバッジがつけられている.以前どこかで Apple マークを使用できるバッグメーカは一社だけだという宣伝文句を見たことがあるのだが,それが Port だったかどうかよく憶えていない.( Apple 公式 ダストカバーというのもある)私の持っている製品の Apple マークのバッジはメタルのメッキ色のままで 6 色マークではない. PowerBook G3 Series のような単色である. Apple マークの単色使用が始まったのは PowerBook G3 Series からだが,このバッグが発売されたのはそれよりも数年も前のことである.

PowerBook G3 Series の外側は透明白のりんごマークが使われているが,開いたモニタ下に 6 色りんごマークが入っている.こういうのは広告理論などで認知不協和といってあまりいいことではないと考えられている.それにしても 6 色リンゴを小さくここに入れるだけのコストというのはどんなものだろう.ここに白いリンゴがあると印象が全然違ってくる.

私は実は 6 色マークを昔から古くさいと思っていた.かじってあるところなどどうしても素人っぽく見え, Apple のマークはあまり好きではなかった. Macintosh を毛嫌いする人の気持ちが分かるような気がしている.しかし,女性の 6 色りんごマークの人気は大したもので,クローン機が発売されていた当時,私の教えている学生にクローン機を価格や性能の点で考え得る選択肢として薦めたこともあったが,学生はりんごがついていますかと私に聞いてそれまでだった.彼女らの選択肢にりんごマークなしというのは最初からなかったのである.そういえば,私の PowerBook が替わったと最近学生たちが噂にしていたらしい.学生たちはそれをりんごが白くなっていると言っていたのだ.彼女たちにとってコンピュータの性能や大きさ,形よりりんごマークが重要なのだ.白のマークがどうなのかまだ聞いていないが,どうもあまり受けはよくないように感じられる.

今回,バッグのことを書こうとして Apple のページからサードパーティ製品のデータベースを使ったが,いろいろなバッグやメーカがあるものだ.(そのページで検索語に "bag" を入力する.その他のハードウェアで PowerBook アクセサリを選択するとまた違うメーカが表示される) サードパーティ製品のデータベースは結構おもしろい.時間があればいろいろ他にも見たい気がした.ただ,どういうわけか Port 社のバッグは "bag" からの検索ではヒットしない.WWW ページはあるのだが.




[ 99/3/22]



● Adaptec 2940U2W 4.1:クローン機での動作とファームウェア 4.0


99/3/18 項目 " Adaptec PowerDomain 2940UW 4.1: Macintosh クローンと非互換の警告" にも関わらず,村田氏はクローンでの PowerDomain 2940UW アップデータを使用しても何も問題が出ていないとお知らせくださった.また,あわせてクローン機での安定動作例をお寄せいただいている.

村田氏は SuperMac S900 に PowerDomain 2940UW を使用している.後述するように,カードのターミネーション設定を自動から「 Wide to Narrow 」にすることでファームウェア 3.0 で安定して使用できていた.ファームウェア 4.0 正式版の発表時にアップデートしたが,以前と変わりなく,カードに接続した外付けハードディスクからも問題なく起動でき,何の問題も発生していないそうだ.

村田氏は当初カードに Ultra-Wide 接続した内蔵ハードディスクを認識しないほか,省エネルギー設定でのスリープ後に S900内部バス接続ドライブがマウントしないというような障害があった.
SuperMac S900/Newer G3カード(266/514)/PowerDomain 2940UW
カードのインナー Ultra-Wide コネクタに Quantum 製 9.3G HD
外付け端子に変換コネクターを介して 4G と 1G(IBM製)の Fast SCSI HD
ドライブ設定で初期化できるハードディスクはドライブ設定 1.6.1.その他は B'sCrew 3.0. OS は 8.5.1

秋山注: Mac OS 8.5.x ではドライブ設定 1.6.1 インストール時に大変まれであるがブートブロックが破壊されることがある.既に 1.6.1 で問題ない場合は差し支えないが,これからドライバアップデートするというような場合 1.6.2 以降を使用した方がよい.

メーカに問い合わせた際のサポートからの回答では,

1.互換機での使用は未検証なのでおすすめできない.
2. G3 カードとの併用は同期のタイミングがとれない可能性がある(何件か報告があがっている)元の CPU に交換して使用して下さい.
3.カードのターミネータ設定は自動のままでよい.

との事であった.

しかし,氏はマニュアルに上記のような接続の場合はカードのターミネーション設定を自動で不都合がある場合は「 Wide to Narrow 」に設定するという記述を発見し,そのように設定を変更すると問題なく動作するようになり,ファイルサーバとして大変安定して稼働しているそうである.



●ことえり:アプリケーションのショートカットに影響する場合


むらもと氏からお知らせいただいた.氏は Mac OS 8.5 にして以来,ことえりでかな入力にしているときアプリケーションでショートカットが利かない症状に気がつかれた.

ことえりでかな入力にしているとき「ことえり初期設定」があると以下のアプリケーションでショートカットが使えないそうである.

・ Canvas 5
・ Acrobat Reader 3.0J
・ CodeWarrior R3

氏のさんでぃまっく 1999.03.14 に詳細が述べられている.私もAcrobat Reader 3.0J のことえりかな入力でショートカットが利かないことを確認できた.また,Acrobat Exchange 3.0J でも同様の症状が出ることも確認できた.



● ATOK12 :漢字変換時の option+space の復活


伊菅氏によれば, ATOK12 では漢字変換時の option+space のショートカットが機能するよう復活している. ATOK8 にあった変換時の option+space で次候補 10 語が表示される機能が ATOK11 でできなくなっていたもの.

参考:
98/3/31 項目 " ATOK11 の問題"



● ATOK12 :書き込み禁止エラー


ATOK12 で変換時に「書き込み禁止」というエラーが出る場合,ユーザー辞書が壊れている.



● PowerBook 同士の SCSI 接続での ID 設定


99/3/20 項目 "最近経験したこと:ハードディスククラッシュとユーティリティ" 中に記した, PowerBook 同士の SCSI 接続時に ID 2 の設定は同じでも問題ないのではないかと書いたことに関して,佐藤氏からご確認をいただいた.

佐藤氏はこれまで, 540c ( OS 8.5.1)と 550c ( OS 8.1) ,また, 540c と 100 での接続経験があり,問題なかったということである.

ということで,私も両方の PowerBook の保証が残っている今が実験時だと思ってつないでみた.問題ないようだ.接続した状態で(無事)起動してから Apple システム・プロフィールを開いてみたら,内部 ATA 0 に内蔵ハードディスクが,また, SCSI バス 0 に SCSI モードディスクモードで接続した別の PowerBook のハードディスクが表示されていた.ということで BUS 系統が全く別なので問題ないことを確かめることができた.( PowerBook G3 Series 300/ PowerBook 2400/240. OS は両方とも 8.5.1 )

私の場合は最近の PowerBook で内蔵ハードディスク等は ATA/IDE であるから上記のような Apple システム・プロフィールのような表示となって問題ないことが分かったのと同様に,佐藤氏の場合, SCSI 内蔵ハードディスクは ID 0 であり, SCSI ディスクモードの ID 設定とは関係ない.そのため,その PowerBook に接続されたハードディスクの設定が ID 2 でも何ら問題はないという事になる.

なお, PowerBook では ADB 接続をスリープ中に着脱できるが, SCSI 接続と切断は終了して行わなければならない. PC カード類でのスマートメディア等記憶媒体の着脱も同様で,スリープ中に強制的に行うことは重大な結果を招きかねない.

SCSI ディスクモード接続の PowerBook のハードディスクからの起動は可能である.これはデスクトップマシンに PowerBook を接続した場合でも同様である.



● Mac OS 8.1 以降の情報ウインドウでの "種類" 表示の変更


MATSUBAYASHI 氏から Mac OS 8 以降, Finder 上でフィルの情報ウインドウで "種類" で表示される内容が kind リソースを反映しない場合が増えたことをご指摘いただいている.これは 8.1 からの Finder が地域コードを判定し,そのシステムのプライマリスクリプトと一致する場合のみ表示させるようになったためだそうだ.そのため,日本語システムでは英語版アプリケーションの Kind リソースが表示されないことになる.

Mac OS 8.0 までは問題なかったのですが, 8.1 になってから,Finder でファイルの Get Info しても「Kind」欄が kind リソースを反映しない場合が増えた様に思います.例えば,8.0 までなら,"TEXT", "ttxt" のファイルは「Kind」欄に「SimpleText text document」と表示されていたのが, 8.1 以降は単に「SimpleText document」と表示されるといった具合で.その他にも「StuffIt 3 archive」が「StuffIt 5.0 document」と表示されるといった具合です.

アプリケーションの kind リソースは以前と同様存在しているのにどうやら 8.1 以降の Finder がその内容を反映していないのでは?と思いました.デスクトップの再構築,HFS <-> HFS+ などいろいろ試してみましたが,どうも問題は解決しませんでした. で,先日やっと原因を見つけました.

ResEdit(kind resource 用の template を使って)で SimpleText を開き,kind resource を眺めますと, file creator(先頭の 4バイト)に続いて, 1バイトおいて次の 1バイトの数字が「kind string localization region」を表しているそうです. ご存じの通り localization region として U.S. は 0, Japan は 14 が割り当てられておりますが(その他の localization region に対応する数字は vers リソースなどを眺めると分かります), 8.1 以降の Finder は,この kind resource の region code をきちんと見るようになり,現在の System の Primary Script code と一致する kind リソースのみ反映して表示する様です.

つまり,日本語版 Mac OS 8.5(Primary Script = 14)では,英語版のアプリケーション(kind resource の localization region = 0)の kind リソースの中身は Finder の Get Info では表示されないということです. 試しに,SimpleText を ResEdit で開いて,kind リソースをコピー,複製された方の kind リソースの localization region を 14 に変更し保存,デスクトップの再構築を行ったところ,無事「SimpleText text document」と表示されました.

これと同様に,U.S. のシステムに JLK をインストールして(Primary Script = 0),日本語版アプリケーション(kind resource の localization region = 14)を入れても,その書類の kind リソースは反映されないことも予想されます(未確認).この場合も,上述の方法で kind リソースをコピーして複製された方の localization region を 0 にすれば同様に表示されるようになるものと推察されます.

なお,当方の環境は 8.5.1 (U.S.) + Multilingual Language で, Script Switcher を使って Primary Script を Japan にしたものです. 念のために,自宅の Mac OS 8.5.1 日本語版の環境でも試してみましたが,やはり同様です.



● Blue & White G3 : ATI Graphics Accelerator によるマイナーバグ


MacFixIt 99/3/19 に ATI Graphics Accelerator がシステムクラッシュを起こすケースの投稿があった.モニタ解像度を 1600x1200 75Hz に設定し, ウインドウのアイコン表示の大きさを大小で切り替えるとクラッシュするそうだ. Apple 技術サポートも確認しているという.



●メモリコントロールパネルで仮想記憶の項目がない場合


"メモリ" コントロールパネルで仮想記憶の部分が現れない場合がある.これはハードディスクの空き容量以上に RAM を搭載した場合に起き,仮想記憶をオンにすることができない.回避法はハードディスクの空きを確保することである.



●よもやま: PowerBook を買い替えたこと(1)


最近マシンを PowerBook G3 Series に移行して,大学と自宅をこれで移動できるものかどうか試験的に使っている.私はそれまでメインマシンとして 2400 を使用していた.移行した理由は 2400 のメモリ制限のためいろいろ不便に思っていたことと, SCSI ディスクモードを使うことが前提の場合, 2400 には搭載ハードディスクの容量限界があり,現在何とか使えているもののすぐに足りなくなることは目に見えていたからである.どちらにしても. 2400 というマシンのハードウェアの限界であり,増設カードなどで改善できることではないために移行せざるをえないと思っていた.

( SCSI ディスクモードと言えば,今後発表される Apple 製ノート型マシンの SCSI ディスクモードはどうなるのだろう.起動シーケンス, ROM 内容に大きい変更があれば機能が継承されるかどうかわからない)

PowerBook G3 Series を購入したものの,その大きさと重さについて購入前から懸念があり,現在の使用形態を維持しながら移行できるものかどうか分からず,試験的に使っているというわけである.

実際に, 2400 から PowerBook G3 Series にしてみて何がよかったかというと,キーボード(US)がとてもいいことであった.もちろん,メモリ搭載量を多くできることには満足している.他にはバッテリ持続時間が長いこと.さらにそれに続いて,画面が大きいことと CD-ROM が使えること,ネットワーク関連のポートが作りつけになっていることなど便利に感じている.また,パームレストはよくできていると思う.

G3 の速さはまあまあよかったが,速さはこれらページを作成する程度ではあまりありがたみはない.これまで デスクトップ機や iMac などの G3 機で私の PowerBook G3 Series より遅いはずの機種をセットアップ等で触ったときでも Finder の動作も速いなあと思ったりしていたものだが,実際に PowerBook G3 Series に乗り移ってみると Finder はそれほど速いとは感じなかった.( G3 機を自分の所有マシンとして使うのは今回の PowerBook G3 Series が初めてだ). Photoshop を使うと速さは実感できるが,色を伴う作業はまだ液晶モニタでは限界がある .

心配していた大きさと重さだが,まだ経験が浅いのでよく分からない.大きさよりも重いことが問題だ.一応,大学と自宅の自転車での片道 15 分ほどの往復くらいでは使えそうだと思っている.あと, PowerBook G3 Series でよく言われる格好のよいことだが,ラバー部分など取り扱いに気を使うことになってしまって,その点はマイナスだ.また,ラバー部分を手で持つと,手の跡などが残って見苦しいことがあるが,かといって持たないわけにはいかない.格好のよいことは大切な事だが,私はあまり道具の取り扱いに気を配りたくはない.


「熱について」

熱については 2400 でも多少苦労させられたが, PowerBook G3 Series でもあるかも知れない. 2400 では夏に使うとキーボードが熱を持ち,指が不快になり使うのがつらいことがあった. PowerBook G3 Series はそれ以上ではなかろうかと思える. 2400 では冬に打鍵で指が冷えてきたことがあったが, PowerBook G3 Series ではいつも暖かい.これは冬にはいいのだが,夏にはこたえるのではないだろうか.

キーボードまたはキーボードの底に傾斜をつけて向こう側に熱が逃げるようにすれば多少は手にダメージが少なくなるというアイデアはどうだろうと思ったが, PowerBook を置くときに向こう側を持ち上げれば底面の熱も放熱しやすくなるのでその方がいいわけだ.

私は自宅では畳に置いて使うことが多く, 2400 では全体を傾けるための台を適当にでっちあげていた. PowerBook G3 Series 用ではサイズが合わず作り直すか改造しなければならなかったのだが,時間がなくてできていない.今のところ,適当な大きさの金属製トレーを見つけてそこに傾けて置いている. (246×347 のケーキ用パンだそうだ.左右はトレー内に収まるが,奥行きが収まらないために自然と傾いて入る)

熱から話がそれていくが,補助具としては,仰向けに寝ころんで使うときに腹部の上にまたがらせて据えるような支持架のようなもの(例えばこんなもの)を考えているのだが,これはさらにいつになるやら. 2400 の時代に PowerBook を大きく開いて腹部に乗せて使っていたのだが, 2400 の角が腹部に食い込んで痛くなっていたことを解決するために考えていたものである. PowerBook G3 Series ではその重さと手前の側面がやや尖っているので仰向けに寝ころんで使うのは無理だろうと思っていた.ところが,実際にやってみると, PowerBook G3 Series は大きいので腰骨に乗せて使えるためにかえって痛くないことに気が付いた. 2400 はケース手前の部分のカーブがややきつく,その部分が腹部を圧迫するのだが, PowerBook G3 Series はカーブが少し緩く,ケースのラッチ部分がへこんでいるので負担が少なくその分腰骨部分に重さを分散させ易い.

パームレストは 2400 で長時間作業すると角が手のひら下部に当たって痛かったりしたのが, PowerBook G3 Series では広く大変使いやすくなっている.しかし,ここが熱くなるとつらさも一層増すだろうか. 2400 ではパームレスト左側が特に熱くなったが, PowerBook G3 Series はやや左が温度が高いと感じるものの,左右の差はあまりない.また,トラックパッド上面は 2400 ほど熱くならないように思う. PowerBook G3 Series の底面の熱さは相当のもので,これは膝に置いて使うと,自重もあってやけどすると思えた. 2400 でも熱くなるが,低温やけどはあるにしてもすぐやけどしそうだということはない.

蓋を閉めてスリープに入る機能について, 2400 ではカチッとラッチが入らなければスリープしなかったのに対して, PowerBook G3 Series は開口部が 2cm 程度でスリープしてしまう.これはキーボード上面等にも主要な放熱機能を持たせている PowerBook G3 Series としては仕方のないことなのだが,どうもまだ馴れない.また,キーボード周辺部が開口しているのは飲み物を飲みながらなどの作業時に気を使ってしまう.これも放熱のために開口部を作っているのだろう.

このキーボードの開口部だが,若干のあそびがあり,ほんの少しではあるが,キーボードを天地左右に動かすことができる.放熱のことを考えた場合,内部構造からするに,手前を詰めて天側(モニタ側)をまとめて開けた方がよいように思える.左右は CPU やモデムカードの放熱には左側を開けて,ハードディスクの放熱には右を開ければいいということになるのではなかろうか.さきに書いた PowerBook を傾けて使用して放熱効果を持たせるという場合でも向こう側を開けた方が効果的なはずだ.手前を詰めることは飲み物等をこぼす事故のような場合,多少はそれらが内部に入りにくいという効果もあると思うのだが.

私が 2400 の熱で一番困ったのは夏季に PC カードのモデムが熱暴走することであった. PowerBook G3 Series の PC カードスロットの熱は 2400 の比ではない.しかし,モデムは内蔵されているのでさしあたってこの問題は私にとって関係なくなった.とにかく夏が問題だ.今は冬なので, PowerBook G3 Series の熱に関しての私の評価は夏を乗り切らないことにはあまりよく分からない.

「メモリ,仮想メモリ」

メモリについては 2400 のときに一番苦労して不満だったことなので,それらの制約から解放されて大変満足している.( 2400 では 112 MB .今は 192MB)私はこれらのページを作成する際には,ブラウザ一種,メーラ,エディタ,辞書,翻訳プログラム,ニュースリーダー,Fetch,カレンダーを立ち上げている.それで 2400 の場合は限度だった.多少の余裕を残しておかないとインターネットアプリケーション特に Netscape 使用時のシステムヒープ増大ですぐにマシンやアプリケーションが終了してしまう.( Microsoft Internet Explorer 4.x は Netscape 以上にメモリが増大してくるそうだ)他のアプリケーションを使用する際にはこれらのアプリケーションのうちいくつかを終了してから行わなければならなかった. PowerBook G3 Series では,そのようなことをしなくてもいくつかのアプリケーションをさらに立ち上げられるのはうれしい.

私は PowerBook をスリープにするだけでなるべく再起動やシステム終了したくない.しかし,インターネットアプリケーションによるシステムヒープ増大とそれが解放できない問題によって,しかたなく,一日に一度かそれ以上の頻度で再起動することが多い.これは 2400 でも PowerBook G3 Series でも同様だ.

2400 で当初 80MB がメモリ上限であったころ,仮想記憶を使わないと上記アプリケーションを立ち上げての作業ができなかった.仮想記憶は使いたくなかったが,マシンが使えないのでは選択の余地はなかった.

しかし,ハードディスクへのアクセスの頻繁なことや様々な場面で速度低下が私には著しく思え,仮想記憶にはうんざりだった. 2400 用アドテック製 96MB メモリを購入し 112MB に増設したのもそのためだ.私が増設して最初に行ったことは仮想記憶を切ることであった.増設しても,仮想記憶を切ると立ち上げられるアプリケーション数は以前と大してちがわない.しかしながら,仮想記憶を切ることで作業は以前より快適になった.

何度もここで書いてきたことだが,仮想記憶のパフォーマンスが現在のように著しく改善されたのは Mac OS 8.0 からではなく Mac OS 8.5 からでもない. Mac OS 8.1 からである.しかし,それでもなお仮想記憶のパフォーマンスは仮想記憶なしのパフォーマンスにはるかに及ばないように私には感じられていた.仮想記憶をオンにした方がパフォーマンスが一般にもよいという意見を聞くことがあるがそれは何かの間違いだろう.(例外として,いくつかのアプリケーションの二度目の起動で仮想記憶なしより速く起動できる場合があることは知られている) Mac OS 8.1 からの仮想記憶の改善は,メモリ使用の効率を上げるために使用しても,速度低下が人によっては我慢できる範囲かも知れないという意味であり,その範囲での現実的な選択肢というわけだ.

また,仮想記憶を使用することで安定度に貢献するという意見もあるが,私にはにわかには信じ難い.私の 2400 の環境では何も変わらなかった.(もともとどちらもまずまず安定している)そういう場合もあることを否定しないが,全てがそうだとはとても思えない.私にいただく皆様からのご報告では,仮想記憶をオンにして安定するという事例より,仮想記憶を切ることによって安定する事例の方が明らかに多い.マルチメディア(私はこのあいまいで意味のよく分からない言葉はあまり使いたくないのであるが)や音楽関連ソフトウェアでは仮想記憶は依然として問題外のようだ.

Mac OS 8.1 以降での仮想記憶使用による速度低下については使用アプリケーションなどの使用環境が人によって異なるために,気にならない方もいるかもしれないが,私は 2400 の操作のほとんどの場面でハードディスクにアクセスすることにうんざりしていた.そのために 2400 で 64MB のメモリを無駄にする 96MB のメモリを躊躇なく購入する程度に私は仮想記憶が遅いと思っていたわけである.

ところが, PowerBook G3 Series では仮想記憶のパフォーマンスも CPU に依存するのか,試しに仮想記憶をオンにしてみると 2400 ほど速度低下がないことに気がついた. ATA/IDE ディスクが CPU に依存するということもあるのだろう.それでも,ひとつかふたつの操作をしてみただけで遅いと思えたが,その速度低下の程度は 2400 のときに感じたほどではない.仮想記憶による速度低下は CPU の遅い機種の方が著しい. PowerBook G3 Series ではメモリに余裕があるので 2400 に比較してディスクキャッシュを大きく取っているのでそれも関係して,2400 ほどの低下を感じないのかも知れない.

(ただし,仮想記憶を使った場合にマシンは何度かハングしたように遅くなることがあった.実際にハングだったと思う.これを書くに当たって仮想記憶をオンにしてしばらく使ってみようと思ったが,バックグラウンドでアプリケーションが動作するときにフォアグラウンドで何か操作している際に 2 日で数回その症状が出たのでもうやめた.具体的には,バックグラウンドで Eudora Pro のサーバとのやりとり, Fetch の書き込み,ファイル共有の開始というような場合だった.このようなことは仮想記憶をオフにしても起きることだが,それが起きる頻度ははるかに低い)

仮想記憶は Mac OS 8.0 までのように誰が考えても使い物にならないというような状況ではなく,人によっては使えるというように状況が改善されてきている.仮想記憶が実メモリの替わりに使えて,パフォーマンスの低下がなく,また,安定するというのであればこんなにいいことはない.さらなる改善を望みたい.


どうも書き始めると長くなる.キーボードや大きさや本体の重さのことなど,話はとりとめもなく続く.続きは次回更新時としたい.



SCSIProbe 5.1.1


ATM との問題を改善した.




[ 99/3/20]



● Yano USB フロッピードライブ:コピー中のフリーズ:回避法ほか


99/3/16 項目 " iMac :スリープや解像度変更でブラックアウト" 項目中で触れられた Yano 製 USB フロッピードライブでのコピー中のフリーズについての回避法を首藤氏からお知らせいただいた.

首藤氏は氏の iMac Rev.A で,当初必ずフロッピーにコピー中,フリーズした.特に, DOS フォーマットフロッピーで顕著であった.氏は iMac Firmware Update が公表されたときに,同じころ Yano から公表された USB 関連のアップデートと同時に併せてアップデートしたところ,症状は改善されたそうである.

首藤氏によれば,ファイル数が多いフロッピードライブのマウントに数十秒から場合により1分近くかかる問題が残っている. Yano に確認したところ,現状のモータやドライバでは解決できないとの回答があったそうである.



● Mac OS 8.5 に本格的アピアランステーマが含まれなかった理由


Mac OS 8.5 発表まではアピアランスコントロールパネルで指定できるフォルダやウインドウの外観の変化したいくつかの本格的テーマが同時に採用されるという情報が流れていた.ところが,実際に発表された Mac OS 8.5 にはそれらのテーマ は含まれず,これまででも設定可能だった範囲のものだけがテーマなっていただけであった.

私が Apple で聞いた話では, Apple は直前まで本格的なテーマを用意しようとしていたのだが,それらテーマは安定して動作することができず,そのため, Mac OS 8.5 に間に合わず組込みをあきらめたそうだ.将来のバージョンでの組込みを考えているという.



● Mac OS 8.5.x:フォルダ容量の計算


Mac OS 8.5/8.5.1 はそれまでの OS のバージョンに比較してフォルダ容量の計算に時間がかかるようになった.これはそれまでの OS ではフォルダ容量の計算に CPU が専有されたのに対して, Mac OS 8.5/8.5.1 では他の処理と並行して行えるようになったためである.



● Apple システム・プロフィール使用後の CD-ROM マウントの遅れ


Apple システム・プロフィール使用後に CD-ROM もマウントに時間がかかるようになることがある.一部の拡張フォーマットあるいはオーディオの CD-ROM ディスクのマウント時にこの障害が現れる. Apple ではこの問題を調査している.



● Adobe PageMill 3.0 :起動時の Type 3 エラー


Adobe PageMill 3.0 起動時に Type 3 エラーが発生する場合,そのシステムの QuickTime バージョン2.5 以下が原因である. QuickTime 3.0.2 以上にバージョンアップすることで回避できる.



● EGWORD 9.0 と Norton CrashGuard の非互換


横山氏によれば,Norton Utilities 4.0 インストール後, EGWORD 9.0 使用中に Norton CrashGuard が PowerPC 例外 - マップ済みでないメモリの例外と報告し,アプリケーションの終了か再起動せざるをえなくなった.エルゴソフトのサポートに電話したところ, CrashGuard 自体と当たっているとして,機能拡張マネージャで CrashGuard を外すように回答された.

私のページでは CrashGuard に関しては 97/10/12 項目 "Norton 5.3.1 Updater(英語版)適用で Speed Disk他に問題" 中で「 Norton CrashGuard は OS 8 では外しておかれる方がよいだろう」と記述した.また,重ねて 98/9/10 項目 " FAQ : FileSaver " 中に次のように書いた.

昨年 Mac OS 8 発売直後に私は本ページで Norton CrashGuard を使用しない方がよいと記述した.多くの方は使用されていないと思うのだが,中にはその後私のページを参照されるようになったユーザで使用している方もいるかも知れない. CrashGuard はあまり役に立たないどころかエラーの発生源となっているので外した方がいいだろう.

これらの判断に変化はない.



●モニタのスリープ復帰時の音

TIL: 24827 : Apple Studio Display 17-inch: Degausses When Awakened

モニタがスリープから復帰するときに出す音やきしむような音は消磁の音であり,障害ではないという内容.



● Apple 製プリンタの情報源


TIL: 26186 : Support for Apple Printers

Apple Tech Info Library に Apple 製プリンタに関する Apple の各種 TIL 等についての一覧などが載ったファイルが公表されている.



Norton Utilities 4.0.3 日本語版アップデート


2 月上旬に公開された米国版アップデータとほぼ同じ内容であるが, B's Crew 2.x でフォーマットされたリサイズ可能なHFS Plus パーティションとの互換性の改善が試みられている.リサイズ可能な HFS + パーティションに Disk Doctor Ver4.0 を実行後, HD をマウントできなくなる問題が発生しなくなるとされている.ただし、B's Crew3.0のジョインドライブ機能には対応していないそうだ.

4.01からの改善点

・ Mac OS 8.5.1 上での動作確認を行い,問題がないことを確認.
・ B.H.A 社の B's Crew 2.x でフォーマットされたリサイズ可能な HFS Plus パーティションとの互換性を改善.これにより,リサイズ可能な HFS Plus パーティションに Disk Doctor 4.0 を実行後, HD をマウントできなくなる問題が発生しなくなる(ただし, B's Crew 3.0 のジョインドライブ機能には未対応)
・ Disk Doctor Ver 4.0.3 では処理能力が改善され,修復不可能なエラーのインスタンスを減らすよう改良.
・ Mac OS 8.x では,損傷したフロッピーやリムーバブルディスクを挿入すると, Finder クラッシュの原因となることがある. Norton Disk Doctor を起動して,オプションキーを押しながらディスクを挿入することでディスクは Norton Disk Doctor のドライブリストに追加されるが,デスクトップには現れない.
・ Disk Doctor のメインウインドウでドライブが選択されていれば,エンターキーを打つことでそのドラ イブが検査できる.
・ UnErase での回復を改善.
・ Wipe Info に関して, Norton Utilities CD から起動したときに,標準的なブートボリューム上の未使用スペースが抹消できなかった問題を解消.
・FileSaver は,ディスクドライバについてより多くのデータを保存し,ボリューム復活率を改善.
・ Mac OS 8.1 以降の 256 色環境で DiskLight の表示が正しくなかった問題を解消.
・ SuperDisk ドライブでフロッピーディスクを修復する際の問題を解消.
・ FileSaver はネットスケープキャッシュファイルの追跡をしなくなった.
・Norton Utilities のメインメニューにボリュームをドロップすると,NDD が起動して検査が始まるようになった.
・ Disk Doctor での壊れた Unicode 文字列の取り扱いを改善.

私のように, Norton Utilities がインストールする機能拡張やコントロールパネル類を手動でシステムフォルダ外に全て外して使用しているユーザでそれらのファイルも簡易インストールによってアップデートしたい場合は,古いバージョンのそれら機能拡張類をコントロールパネルフォルダや機能拡張フォルダなどのシステムフォルダ内に戻してアップデータを起動しなければならない.カスタムインストールで個々の項目を選択した場合はどこにあってもアップデートしてくれるようだ.

アップデータはファイル名称で区別するらしく,プログラム名称をユーザが書き換えている場合にはアップデートしてくれないので注意.また,バージョン番号であるが, 4.0.3 アップデータとあるが実際にアップデートされた各アプリケーションを情報を見るで表示させると 4.03 となっている.

私は "Norton Disk Doctor" と "Speed Disk" 以外の機能は使わないので機能拡張フォルダやコントロールパネルフォルダにインストールされるものを全て外している. "Norton Shared Lib" については "Norton Disk Doctor" と "Speed Disk" のあるフォルダの同一階層に置いておけばよい.

"Norton Utilities" という名称のファイルは "Norton ツール" フォルダ内の各アプリケーションのランチャーのようなものである.もしも "Norton ツール" フォルダ中に古いバージョンの Disk Doctor などのアプリケーションのバックアップなどが新しくアップデートされたものと同時に入っている場合, "Norton Utilities" から起動すると古いバージョンが開くので注意されたい. "Norton Utilities" のエイリアスなども作成されるようになっているが,これも同様の注意が必要である.

参考:
99/2/7 項目 "米国で Norton Utilities 4.0.3 アップデータ配布"



●最近経験したこと:ハードディスククラッシュとユーティリティ


以下,書いてみたら結構長くなった.お急ぎの方は最後の教訓部分だけお読みいただければよい.


「ケース 1」

私のところにも ATOK12 が届いた.また,私は最近になってPowerBook G3 Series を購入したのだが,時間がなくて移行することがなかなかできず, PowerBook 2400/240 ( IBM DTCA-24090 4GB に換装 )のまま使用していた.時間ができたので移行時にハードディスクの内容を全て移した後に PowerBook 2400 に ATOK12 を入れてテストしようとした.

PowerBook 間のデータ移行は HDI-30 SCSI ペリフェラルケーブルと HDI SCSI ディスクモードケーブルを組み合わせて,一方の PowerBook に他方の PowerBook を SCSI ディスクモードによって直接接続の上,認識させて行った.私は PowerBook SCSI ディスクモード( HD ターゲットモード)での "PowerBook SCSI ディスクモード" コントロールパネルの設定に関して,出荷時設定の ID 2 を一方の PowerBook については変更して行った.両方の PowerBook の SCSI ID が 2 でも問題ないのではないかと思うのだが,さすがにそれを試そうという気はない.これから書くようなことになったらどうしようかと思うからである.どなたかご存じの方はお教えいただきたい.

追記:
PowerBook 同士の SCSI 接続時の SCSI ID の設定については 22 日項目 " PowerBook 同士の SCSI 接続での ID 設定" において,同じ ID 同士でも衝突しないことを記した.

PowerBook 2400 には CD-ROM ドライブがついていないので ATOK12 の CD-ROM からのインストールが簡単にはできない.私は SCSI ディスクモードでデスクトップ機に接続してそこからインストールしようとした.ところが,実際に SCSI ディスクモードで PowerBook をマウントした後, ATOK12 インストーラを起動したところ,実行中のシステムにしかインストールできないことが分かった.ここで私がとるべき行動は次のうちのひとつであったはずだ.

1.そのままマウントされた PowerBook のハードディスクに ATOK12 インストーラをコピーし,デスクトップ機を終了し, PowerBook から起動してインストールする.

2.デスクトップ機を終了させ, PowerBook を分離し,双方を改めて起動し,ネットワーク越しに PowerBook にデスクトップ機の CD-ROM をファイル共有機能を使ってマウントし,そこからインストールする.

3.インストールをあきらめる.

ATOK12 インストール後のフリーズなど不具合の報告をいくつか受け取っていたためにリスクの存在を認知していた.しかし,私はデータを移行しているという気安さから,そのままインストーラをデスクトップ機に実行することに方針を変更した.デスクトップ機にインストールされた ATOK12 のファイルをそのまま PowerBook に移行すればいいと考えたのだ.

私はインストールの際には別の最小限のシステムにインストールするので最小限のシステムにインストールしたのだが,インストール終了後, ATOK12 インストーラは再起動を強制する.そのため,再起動をしたのだが,そのまま Macintosh はスローダウンしてフリーズしてしまった.他に手の施しようもなくキーボードリセットした.起動後,不幸にして PowerBook はマウントされなかった.いくつかのハードディスクユーティリティを試したが, SCSI ディスクモードでは認識されない.他の SCSI 機器を外してもだめだった. SCSI ではいろいろなことがあるので,ここでは私は SCSI ディスクモードをやめれば何とかなると思っていた.

PowerBook を外して単体で起動させてみると?マーク点滅となっている.最初は他から起動するとマウントするくらいの障害であろうとたかをくくっていた. ATOK12 をインストールするつもりで最小限のシステムに変更していたのだが,それが認識されていないのだと思っていた.悪くても Disk First Aid などで簡単に直ると思っていた.

とにかくマウントさせないと始まらない.たが, PCカードのスマートメディアから起動してみると,内蔵ハードディスクはマウントされなかった.内蔵ハードディスク内の起動システムフォルダの問題ではなく実際に障害がある.スマートメディア内の Disk First Aid を起動したが認識されないので,メンテナンス用システムの入っている外付けハードディスクを接続して修復しようとした.

ところが, Disk First Aid, Norton Disk Doctor, MacTools Pro 5.0, TechTool Pro 2 のいずれでも認識できない.これは重症だ.ハードディスクの先頭領域に損傷がある.私はバックアップはあるものの,その後 Netscape を一回使用したのでその履歴を救い出したかった. Netscape の履歴は RAM ディスクにあるのだが,毎日自動的にハードディスクの別パーティションに RAM ディスクをバックアップするようにしてあるので,それを吸い出したかった.また,このまま新しい別の PowerBook に移行するとはいうものの,これまで使っていた PowerBook はそのまましばらくはバックアップマシンとして置いておくつもりであった.でなければここであきらめて初期化したところである.

私は次にドライバを再インストールしようとした.ところが,ドライブ設定 1.6.2 がハードディスクを認識しない. Drive 7 と HDT はハードディスクを認識するものの(同じサイズのはずなのに)ドライバパーティションサイズが違うといってドライバをインストールできない. Silverlining Lite を使用すると, HFS ボリュームをマウントするかと聞いてきた. 私は HFS + にしていたのだが,とにかくOK した.しかし,マウントできない.ここで Norton を使用すると未確認ディスクとして初めて認識された.しかし, Norton の修復は事態を悪くした. PowerBook からの起動では?マークも出なくなり,液晶モニタが明るくなるだけだった.スマートメディアや外付けハードディスクからの起動も起動途中でハングし,手の施しようがなくなった.

私は修復はもうあきらめた.データのみ吸い出したかったので,ここで再び SCSI ディスクモードとし, Data Rescue 2.1.1J を試してみた.これはすごい.他のユーティリティが全く認識できなかったものを認識し,起動ディスクのパーティションにあるデータは無傷で救い出せるようだった.試しに復旧してみた 100 MB 程度のデータはそのままフォルダの構造やカスタムアイコンまでもそのままに全く問題なく救い出せた.私はデータを移行していたために全てのデータを復旧する必要がなかったので確言できないが,起動ディスクのパーティションのデータは間違いなく全て救い出せたと思う.

しかし,別パーティションのデータは一見救い出せたように見えたのであるが,実際にそのデータを開こうとすると,作成したアプリケーションが見つかりませんとして開くことができなかった.これらのデータのうちもともとが TEXT データであったものをエディタで開いてみると,バイナリデータのようであった.どうも他のファイルやアプリケーションなどの内容の一部が別のファイル名となって保存されている.なおかつ,そのバイナリデータの開始終了位置はでたらめである. Norton での復旧で管理領域のファイル構造が誤って書き換えられたとか,パーティションマップが破壊されているとかが原因であろう.以前私はパーティションに関して,データ復旧はパーティションしていない方がいいと書いたことがあるのだが,全くその通りであった.

私は FileSaver を使用していないのであるが,それを使用していたらデータを復旧できる可能性もあったかも知れない.しかし,いつも書くように私が信頼するのはバックアップである.このようなことがあっても FileSaver を私は使用していない.結局, PowerBook 2400 のハードディスクは初期化することになり,一回ブラウズした Netscape の履歴は救い出せなかった.私は一回のブラウズで数百ページを見るのでこれはちょっと痛かった.


「ケース 2」

一年に一回あるかどうかというハードディスククラッシュであるが,ある時はあるもので,その日のうちに別のハードディスクが大変なことになった.あまり通常は使っていない外付けのハードディスクなのだが,上記事故の後,各ハードディスクを点検した.その際,そのハードディスクは Disk First Aid と Norton では問題ないと出るのだが, MacTools Pro 5.0 で問題が報告された.修復させても修復できないと報告される. TechTool Pro 2 を試すとやはり問題が報告され修復するかという.修復させるとハードディスクは破壊された.

Disk First Aid では修復できなかった.ここで私がとるべき行動は後から考えると,あきらめる以外には Data Rescue でデータを復元することであった.しかし,私が行ったのは Norton Disk Doctor で修復させたことである.修復はさらに事態を悪化させた.修復終了後,ハードディスクルートのファイルは復元できたが,それ以外のデータは消失した. Norton Disk Doctor がハードディスク管理領域を書き換えてしまったために,ハードディスク管理領域のファイル情報を元にファイルを復元する Data Rescue はもはや手遅れだ.実際,何も救い出せなかった.結局ハードディスクは初期化せざるを得なくなった.


「いくつかの教訓」

・バックアップにすぐるデータ保全手段はない.
・市販ハードディスクユーティリティは使い方によっては事態を悪化させる.最後の手段と考えるべきだ.
・データ復旧のことを考慮すれば,ハードディスクを単一パーティションとした方がよい.

ここまでは私がこれまで何度となくここで書いたことだ.今回新たに加わったのは次である.

・ Data Rescue はかなり有効で強力なデータ回復手段である.
・ Data Rescue はその原理を知って,適切な時点で使用しなければならない.具体的にはハードディスクを認識できないなどの事態が起きた場合,まず最初に Data Rescue でデータを救い出すべきで,ハードディスク修復ユーティリティでの修復を行った後では手遅れの場合がある.
・ときにはふて寝でもしたほうがよい.

Data Rescue については 98/12/2 項目を参照されたい.誤解されては困るのだが,Norton など市販ハードディスク診断修復ユーティリティでハードディスクが回復したことは幾度もある.場合によって有益なユーティリティであることに変わりはない.

最後に書いたふて寝は少しは冗談もあるが,有効な障害対処法であることが多い.そのうちその理由も書いてみたい.

ところで,そもそも最初に書いた ATOK12 であるが,これはずいぶんいい.しばらくはそれまで使っていた ATOK11 も併用するつもりだったけれども ATOK11 は全く使わないですんでいる.




[ 99/3/18]



● Iomega Jaz ドライブの回収


Iomega は同社が 1998年9月1日以降に発売された 2GB または,再製品化された(remanufactured) 1GB Jaz ドライブ約 6 万台の製品回収を発表している. Cortech Systems が生産したこれらの電源装置のプラスチックケースが開いて内部回路が露出し,感電する可能性があるという.該当する製品は以下の二つの条件が満たされているもの.

1.電源ユニットのラベル左上に GPC14-2001と記されていて,かつ,
2.右下隅の 9 桁の製造番号の最初の 3 桁が 837から 907 で始まるもの



● Adaptec 2940U2W と 2940U2B のコンフリクト


MacInTouch 99/3/16 は Blue & White G3 に Adaptec 2940U2B と同時に2940U2W を装着すると, RAGE 128 のアクセラレーションが停止するという投稿を紹介している.回避法はいずれか一方を外し単独使用することのようだ.



PowerDomain 2940UW 4.1


Adaptec 2940UW の Blue & White G3 対応ドライバ.以前ベータ版がリリースされていたもの.下記項目で記しているように Macintosh クローン機とは非互換である.



● Adaptec PowerDomain 2940UW 4.1: Macintosh クローンと非互換の警告


Adaptec は PowerDomain 2940UW(上記項目で触れたページ)で PowerDomain 2940UW 用 4.0バージョンのドライバが Macintosh クローン機と非互換であると警告し, Firmware 3.0 を使用するようにと記している.

4400 ではどうなのだろう?



● Adaptec 製 SCSIカードでの QuarkXPress の印刷時の障害


QuarkXPress からの印刷時に, Adaptec の SCSI カードに接続されたボリュームにある 15MB 以上の EPS 画像が配置されている場合,正常に印刷できない障害が発生する場合がある.回避法は PowerDomain 2940UW 4.1にバージョンアップする.



● Blue & White G3 : Adaptec 2930U といくつかの外付けハードディスク


匿名希望氏によると, Blue & White G3 に Adaptec 2930U をインストールして BIOS の Eclear という外付けハードディスクを接続したところ, SCSI ID の重複のような症状が出て, G3 が起動できなくなる. pipit 2000HDi も同様だそうだ.外付けハードディスクのアクセスランプが点灯したきりとなる.

Eclear については他の機種の Macintosh に接続してもマウントできなくなり初期化せざるを得なくなったそうである.下記項目とも関連するかもしれない.



● Blue & White G3 :各社スキャナ接続トラブル


最近まで, MacFixIt MacInTouch では, Blue & White G3 に各社のスキャナを接続しても認識できないトラブルの報告が相次いでいたようだ.

かつて,スキャナが Macintosh に認識されない問題はこれまでも何度か本ページで紹介したとおりである.今回も内部 Bus と外部 Bus に関して未対応の製品などで問題が起きているようだ.いくつかのメーカは複数 SCSI Bus には対応していない.また,ドライバなどが SCSI Manager 4.3 に対応していない場合もある.

参考:
98/5/24 項目 " FWB CD-ROM ToolKit"ほか, 99 年 1-3 月の項目には旧 G3 での類似の問題や回避法が何回か触れられている.



● ATI ドライバの×印


藤井氏から ATI アクセラレータに赤×印がつく件についてご報告いただいている. ATI Rage 128 Update によりアップデート後にこの問題が発生した.藤井氏は本ページ 99/2/17 項目を参考に,"ATI Graphics Accelerator" 機能拡張のファイル名の前にスペースを入れて改善された.

この問題は Blue & White G3 発売当初からあった問題であるが,特にアップデート後に頻繁に起きるようだ.他のサードパーティ製機能拡張類なしでも発生する.回避法としては上記のように機能拡張ファイル名の最初にスペースを入れて読み込み順を早くする方法が一般的に有効であるようだが,私のページでも触れた AppleTalk のオンオフ他の方法もいろいろあるようだ.

ATI Graphics Acceleratorが起動時に読み込まれない問題についてというページにいろいろな対処法がまとめられているので参照されたい.



● PowerBook 用 VST Zip ドライブとドライバについて


金野氏から VST Zip 用のドライバに関しての知見をお知らせいただいた.

まず,Iomega Driverのバージョンについて整理します.MacOS 8.5日本語版のCDに付属のもの 6.0.1,Iomegaのwebサイトから入手可能な最新バージョンは,6.0.2(英語版)です.これらはATA接続の内蔵ドライブでもSCSI接続の外付けドライブでも動作します.VSTから入手できる最新のドライバは,ZipExtension 1.1です.

VSTのFAQのサイトには,付属のTools Diskを紛失した場合,VSTのwebサイトから ZipExtension 1.1を入手するか,IomegaのwebサイトからIomega Driver 6.0.2をダウンロードして下さいとの記述があります.実際試してみると,ZipExtensionと Iomega Driverのどちらでも動作しました.

ここで注意が必要なのは,ZipExtensionとIomega Driverは全く同じものではないということです.VST Zipの中身はIomegaのATAドライブのOEMですから,VST Zipは ATA接続の内蔵ドライブとして認識されます.そして,どうやらZipExtensionは, ATA接続に特化したドライバのようです.この違いは,ディスクに書き込まれるドライバに影響を与えます.古いバージョンのToolsプログラム(バージョン6.1日本語版)でディスク上のドライバを調べた結果,ZipExtensionでフォーマットしたディスクにはATAドライバが,Iomega DriverでフォーマットしたディスクにはSCSIドライバと ATAドライバの両方が書き込まれていることがわかりました(新しいバージョンの Tools 6.2だと,後者の場合,Iomega Driver 6.0.Xとしか表示されません).

通常,ドライバは機能拡張書類として起動時にロードされるので,ディスク上のドライバは動作に影響しませんが,Zipから起動する場合には問題になります.VSTの FAQサイトには,起動用のZipディスクを作成する場合,VST Zipドライブを使用し,外付けのドライブは使用しないようにとの記述があります.ディスク上にSCSIドライバのみが書き込まれることがないようにという意図だと思われます.しかし, ZipExtensionを使用してこの方法で起動用ディスクを作成すると,ディスク上には ATAドライバしか書き込まれず,外付けのSCSIドライブからは起動できないことになります.

IomegaWare 1.0 (英語版)のマニュアルには Iomega Driver 6.X から VST を含む ATAPIドライブをサポートしたとの記述があります.しかし,Iomega Driver 6.0.2とVST Zipの組み合わせで使用した場合,スリープからの復帰後,ドライバがアンロードされており,Zipディスクがマウントされなくなります.

ZipExtension 1.1の場合はそのようなことは起こりません. Iomega Driverを使う場合は,スリープ復帰後にIomega Guestを起動することにより,再びドライバをロードすることができます.IomegaWareには,Iomega CSMが付属していますので,コントロールバーから簡単にIomega Guestにアクセスできます.



● Norton AntiVirus 5.01J と At Ease 3.0J の非互換


中村氏は Norton AntiVirus 5.01J と At Ease 3.0J を併用すると Macintosh が起動できなくなることに気づかれた.シマンテックサポートセンターに連絡したところ,以下の回答を得た.

「CD-ROM」のRead Me に,「At Ease」の最新版を使用するように,記載して有るが,英文をただ日本語に訳しただけで日本語の最新版である,「At Ease 3.0J」とは,コンフリクトを起こすので使えないことを確認しました.今後の検討課題にいたします.



● PowerBook の初期トラックパッド


中村氏から, 99/2/9 項目 "トラックパッドでのポインタのジャンプへの電源の影響" に付随して, 5300 や Duo2300 の初期の物はジャンプを起こしやすく,トラックパットの交換でそれは解決できるとお知らせいただいた. (¥3000 工賃別 NCR)

これは初期のトラックパッドで知られた問題である.初期のトラックパッド個々の問題でなくパーツ全般の傾向であり,かなり敏感なようだ.当時, Apple (US) ではこの問題に対して感度を鈍くするためにラミネートフィルムを配布したりしていた.しかし,ラミネートフィルムを表面に貼ってもなおジャンプはよく起きるようだ.

中村氏は別の修理の際に同時に交換なされたそうだが,この障害にお悩みの方で初期製品をお持ちの方は,そのように何かの折に交換するとよいかも知れない.中村氏によると交換後のパーツは以前のものと比較して表面がややざらざらした印象だそうだ.



● PowerBook :パスワードなしにパスワード保護を解除する方法


TIL: 24826 : PowerBook: Removing Password Security Without Password

Apple Tech Info Library にパスワードを忘れた場合のパスワード保護を解除する方法が公開された.ひとつはサービスプロバイダに持ち込む方法と,ひとつはディスクの初期化である.

サービスプロバイダがパスワード保護をバイパスする方法を知っているというのは 98/9/21 項目 " PowerBook :パスワード保護" で私が既に書いているので本ページの熱心な読者の方々には目新しいことは何もない.過去項目にはヒントらしきものも書いている.

参考:
97/12/5 項目 "VST PowerBook 用 zipドライブの問題"
98/3/28 項目 "PowerBook : VST Zip ドライブでの処理の遅れ"




●ファイル共有が開始できない場合


最近私のマシンでファイル共有することができなくなる障害が起きた. Macintosh 起動後「ファイル共有を開始できませんでした」というアラートが出る.以下私のとった処置である.確実に行わなかったため,フルコースに近いものになった.ファイル共有に問題が発生した際の参考にしていただきたい.

1. Netscape 等を立ち上げインターネットに接続できることを確認して, Ethernet ケーブルや物理的接続の問題でないことの確認.また,各ボリュームに空き容量があることの確認.セレクタで AppleShere を開いての確認.(今回の場合,ネットワークボリュームは表示されていた)

2.ファイル共有関連初期設定 "AppleShare Prep" "ファイル共有 CP 初期設定" などの削除

3.各ハードディスクボリュームルートにある"AppleShare PDS" 不可視ファイルの削除

ファイル共有できない障害が出た場合,普通はこの時点でだいたい解決する.ところが解決しなかった.

4.ファイル共有関連機能拡張( "AppleShare" "File Sharing Library" "ファイル共有機能拡張")の交換(再インストールでもよい)

5. System スーツケースをバックアップのものに交換

6.別システムからの起動での確認(システム CD からの起動など)

これでも問題が続く.システムソフトウェアの問題ではないことがこの時点で確定できる.残りは,ネットワークの問題かハードウェアの問題ということになるのだが....

7.別のネットワークのケーブルに接続して,再度,ケーブルや接続,ネットワークの問題でないことの確認.

8. Disk First Aid でのハードディスク検証

ここまででも問題は発見できなかった.ハードディスクの余裕は十分にある.もうしょうがない.他の方はもっと早く試すだろう PRAM クリアをする必要がある.私は PRAM クリアが嫌いなのだ.

9. PRAM クリア

RAM ディスクのバックアップをとってから PRAM クリアしたら障害は消えた.やれやれと思ったのもつかの間, RAM ディスクの内容を戻してから再起動すると再び障害が発生した. PRAM は原因ではなかった. RAMディスクがおかしい! RAM ディスクの空き容量を見ると,ゼロだった.

10.RAM ディスク容量の拡張

原因は RAM ディスクの空き容量がゼロになっていたことであった.ファイル共有を可能にするためには各ボリュームに若干の空き容量が必要なのである.そのことは十分知っていたつもりなのだが,最初に確認した空き容量はハードディスクだけであったのだ.

いろいろやったおかげで,少しずつ時間がかかるようになっていたファイル共有開始までの時間が瞬時に行えるようになった.ファイル共有開始に必要な時間はそのマシンで使い始めた時にはあまりかからないのに,使用していくうちにかかるようになってしまうことがある.これは各ボリュームにある不可視 AppleShare PDS を削除すると改善される.

上記手順にはファイル共有に関する設定等についての確認が含まれていないので,ファイル共有での一般的なトラブル対処法としてはユーザの操作,設定についての確認も必要である.上記手順の他システムからの起動はもっと早い段階で行ってもよい.ただし,今回のようなケースでは CD-ROM からの起動は原因の特定を混乱させることになっていたかもしれない.(今回私は別ボリュームのシステムから起動した)



● Mac OS 8.5 からの PRAM クリアで初期化されるコントロールパネル項目


上記の障害発生時に対策として PRAM クリアすることがあった.その際,初期化され再設定しなければならなくなったコントロールパネルの項目は以下のようであった.(コントロールパネル以外にセレクタの設定も初期化される)

・「メモリ」の RAM ディスク
・「 AppleTalk 」
・「一般設定」のメニューの点滅
・「起動ディスク」
・「マウス」の速さ
・「モニタ & サウンド」の警告音
・「キーボード」のキーの繰り返し
・「PowerBook SCSI ディスクモード」

Mac OS 7.6.1 や 8.1 まで初期化されていた項目が Mac OS 8.5 からはされなくなっているものがかなりある.



[その他]
前回の " StuffIt Deluxe 5.0.3J :圧縮ファイル復元困難の回避法ほか(継続)" にいくつか追記している.






[ 99/3/16]



● StuffIt Deluxe 5.0.3J :圧縮ファイル復元困難の回避法ほか(継続)


山下氏,亀卦川氏から StuffIt Deluxe 5.0J で圧縮ファイルを復元できない問題について act2 テクニカルサポートに問い合わせた結果をお知らせいただいた. act2 でも一部の圧縮ファイルで障害が発生することを確認している.

1.原因について

新しいアルゴリズムで圧縮されたファイルの復元機能に問題があるため.圧縮の段階での問題ではない

2.回避法

"AladdinCompression " コントロールパネルの設定を「圧縮率を優先する」ではなく「速度を優先する」で使う

3.障害が発生する条件

問題を起こすファイルは 300 バイト以下の小さいサイズのもの

4.修正予定

問題を解消した Stuffit Deluxe 5.O J のアップデータと StuffItExpander 5.1J ならびに DropStuff 5.1J を配布予定である.

「速度を優先する」設定は前バージョン4.5Jと同様のアルゴリズムを使用した圧縮を行うことになる. StuffItExpander 5.1J は今週配布予定だそうだ.障害が起きる場合の 300 バイト以下のファイルという点については亀卦川氏は 20KB 程度のものでも復元できなかったそうで,疑問が残る.

追記:
佐藤氏によれば,「圧縮速度を優先する」に変更すると,それ以降に圧縮したファイルについては復元できるようになるが,「圧縮率を優先する」で圧縮し復元できないファイルには効果はないそうである.木村氏は act2 に問い合わせた結果,発表前の StuffIt Expander 5.1J が送られてきた. StuffIt Expander 5.1J だと「圧縮率を優先する」で圧縮したファイルも復元できるそうである.StuffIt Expander5.1J が送られた時に一週間程度で正式リリースとのことであったが,現在でも公表されていない.木村氏はこれらの問題に加えて,圧縮ファイルをセグメント化して自動解凍形式にすると,元に戻せないという現象をご指摘である.

井上氏,斎藤氏は「圧縮率を優先する」設定で圧縮されたファイルを復元しようとするとデータフォーク,リソースフォークが破壊されていると警告されるとお知らせいただいている.本項目にご意見をお寄せいただいたほとんどの方々はサポートが言うように,圧縮ルーティンの問題ではなく,復元(解凍)の問題であるので実際には壊れていないのではないかとお考えのようである.



● Office 98: Office Manager のコンフリクト


千々岩氏から Microsoft Office 98 の Office Manager は以下のコンフリクトを起こすとお知らせいただいている.

1. EGBRIDGE10.0.3 をアップデートすると,フリーズする

2. AfterDark4.5が働かなくなる

Office Manager を外すことで回避できるそうである.



● Internet Explorer 4.5:午前 0 時の処理待ち


複数の方から Internet Explorer 4.5 が午前 0 時になると十数秒から数十秒間処理を受け付けなくなりハングアップしたかのようになるとお知らせいただいている.私の環境では再現できなかった.

キャッシュの削除,履歴の上限を低く設定するなどの対策が考えられる.



● ATOK12 :マックライトII のインライン変換法


夢荘日記にマックライト II で ATOK12 を使ってインライン入力する方法が発表されている. 2/9/1999 の項目を参照のこと.



● iMac :リセットキーコンビネーションの有効性の違いほか


松岡氏から iMac のリセットキーコンビネーションについてお知らせいただいている.

iMac では通常の Macintosh で使用されるキーボード強制リセットの command+control+パワーオンキー以外に, command+shift+パワーオンキーでも強制リセットできることは過去にお伝えした.

参照: 98/11/24 項目 " command+shift+パワーオンキー"

この新しいキーボードリセットはフリーズ時でも有効であるという噂があったが,それは上記項目で否定した.しかし,松岡氏によれば,通常の command+control が利かない場合でも, command+shift との組み合わせだとリセットできる場合があるそうだ.( iMac Rev.AとRev.B で確認)

どちらのキーコンビネーションでも強制リセットできない場合も多いのだが,それでも順番に試してみると分かるそうで,何回かそのようなケースがあったという.もしそうであれば, Blue & White G3 でも同様の可能性が考えられる.

松岡氏からは関連して command+option+パワーオンキーはスリープのショートカットとして使えるとお知らせいただいている.



● iMac : Firmware Update インストール後の Netscape クラッシュ


上記,松岡氏は iMac iMac Rev.A および Rev.B に Firmware Update をした後, Netscape 3.0 がクラッシュする頻度が増えたようになったとおっしゃっている.

なお, 5 色カラーの Rev.C では Firmware Update の必要はない.



● iMac :スリープや解像度変更でブラックアウト


横山氏からお知らせいただいている.

横山氏は iMac Rev.B で次のような症状がでた.

・スリープ復帰後または解像度変更後,画面操作で真っ暗になり,リセットホールを押しても本体前面の電源ランプは緑のままである.結局電源コードを着脱してから起動しなければならない.

・起動後,しばらくして走査線ごとに画面が左右に振動して仕様に支障がでる

・フロッピードライブ( Yano 製)でフロッピーディスクを認識しないことがある.ファイル書き込みでフリーズする場合が三分の二程度ある.(フロッピードライブ交換でも改善なし)

PFU に問い合わせると同じ症状のユーザからのクレームが多いとのことであった.ソルテックでロジックボード,アナログボード,ハードディスクを交換したらまれにフロッピーを認識しないこと以外は症状がなくなったそうである.

追記:
Rev.A, Rev.B で iMac Firmware Update を施していない場合にこのような障害がある場合, iMac Firmware Update によって改善されることがある.



● Blue & White G3 :メモリの相性?


藤井氏によれば,氏の購入された 256MB メモリを 2 枚増設したところ,メモリ不足で Finder が起動しなくなった. PRAM クリアで起動したが,その後コールドブートでは異常ないもののウォームブート(再起動)で同様の症状になる.

メモリの不良かと思われたが,購入したメモリのみで構成した場合に問題は発生しないことから,相性ではないかとのことである.なお,ウォームブートできない問題については,起動ディスクコントロールパネルで起動ディスクを指定しないと回避できることも分かったそうである.

iMac や Blue & White G3 では起動プロセスが変わってしまい,これまでの経験とは違ったことが起きることもあるかもしれない.変更されたプロセスの詳細は下記の項目で説明している.

参考:
99/1/10 項目 " Blue & White G3 : NewWorld による起動シーケンスなどの変更"



● PowerBook G3 Series 13 インチモデルのモニタケーブルの部品番号


佐保氏から PowerBook G3 Series 13 インチモデルのモニタケーブルに関して対策されたケーブルの型番等をお知らせいただいた.

部品名 : Cable, Flex, Data, Display, 13.3
型番 : 922-3350

佐保氏は交換後 1 月経過したが障害は再現されなくなり交換は有効ではないかとおっしゃっている.

参考:
98/9/2 項目 " PowerBook 液晶モニタのトラブル"
98/11/17 項目 " PowerBook G3 Series : 13 インチモデルのモニタ表示に不良"
98/12/13 項目 " PowerBook G3 Series : 250/13 モニタケーブルの問題(日本の状況)"



●一般設定 :カラー階調変更でのウインドウの移動


Mac OS 8.5.x で一般設定コントロールパネルで "バックグラウンドにデスクトップを表示" のチェックをはずした場合,モニタ & サウンドコントロールパネルでカラー階調を変更すると,デスクトップに開かれたウインドウの位置がいろいろ変化して移動してしまう. Apple でもこの問題を確認しているが修正予定については明言していない.



● File Exchange の修正状況


Mac OS 8.5 からの File Exchange にはいくつかの問題がある.これは 98/12/7 項目 " File Exchange と DOS フロッピーの認識についていくつか" で触れたほか,ファイルを開くことができないなどの問題である.

これらの問題について, Apple は障害を確認している.障害を修正したバージョンはできているようだが,次期 OS バージョンに含まれるそうである.それまでは古い PC Exchange に取り替える方法しかないようである.




[ 99/3/13]



更新を再開する.

旅行から帰ってから一週間近く経っていたのだが,いくつかの理由で更新再開まで手間取ってしまった.この間,香川大学のネットワーク関連サーバの入れ替えが行われたのであるが同時にネットワーク関連工事が続いている.これらのことから若干の混乱があり, WWW サーバの書き込みができなくなり更新することができなかった.香川大学サーバに関連した問題は WWW および メールサーバについて起きており,ネットワーク関連工事での予告なしの突然の停電などの事故もあり,現在でも安定した状況ではない.

これらの状態の中で,旅行中の私への皆様からのメールが数十通消失してしまった.申し訳ないが 3 月 2 日以降 8 日までの間にメールをお送りくださった方は控えがあればもう一度お送り願えないだろうか.

ここで更新すべき事項について,旅行中はあまり重要な事柄がなかったように思うのであるが,帰国してからいくつか記載したいことがあったにもかかわらず上記の理由で更新できなかった.特に皆様からの重要なメールの消失は私には如何ともしがたいことではあったが,まことに申し訳ない.



●重要: EpsonShare 1.0b9 によるファイル損傷


G'rard Ceccaldi 氏は氏の作成した EpsonShare Version 1.0b9 (99/3/9 発表) によって起動ディスクのファイルまたはフォルダがゴミ箱に捨てられたり壊れたりする事故がいくつかの Macintosh で発生すると氏のページで警告している.

氏は 11 日に修正したバージョン 1.0b10 を発表している.

一般にプログラム名称のバージョンの末尾あたりに「 b 」があるものはベータ版であり,開発途中のバージョンである.使用する場合にリスクが伴うことは承知すべきである.



● Microsoft Office 98 :さらなるセキュリティ問題


CNN のニュースで Windows 98 がユーザの情報を無断で Microsoft に伝えていると報道されていた. Windows 98 のオートアップデート機能をユーザが選択すると Microsoft Office のシリアル番号やユーザ名,ハードディスクのパス名等をユーザーに無断で Microsoft 社に伝えるというものである.その後インターネット上でもこの問題が広く報じられているが, CNN のニュースでは Macintosh には関係ないと報じていた.しかし, MacInTouch がこの問題について類似の問題があるという読者の投稿等を何回か記事にした.以下私の調べたことを書いてみる.

Microsoft Office 98 for Macintosh の Word 98, Excel 98, PowerPoint 98 で作成されたファイルに登録ユーザ名,保存されたハードディスク名,作成された Macintosh のハードウェアアドレス等が記載されている.作成されたファイルをエディタで開いて,例えば "PID_GUID" を検索するとその後にユーザの Macintosh のハードウェアアドレスなどが記載されている. GUID (Global Unique Identifier) についてはAppendix: GUIDs and UUIDs に記載がある. UUID は日時と ネットワークカード の MAC アドレス(あるいは乱数)を組み合わせて,一意の数字を書き出すものであるが, GUID は OLE コンポーネントに割り振られる一意の番号であるらしい.

ハードウェアアドレスの文字列の前にも何らかの文字が記載されているのだが,これが何であるのかは分からなかった.シリアル番号やプロダクト ID が記載されているかどうかは私には判断が付かなかった.また,もしかするとそのファイルを更新したコンピュータかユーザの情報も付け加えられていくのではないかと思われたがそこまでは試していない.

( Macintosh のハードウェアアドレスは Macintosh を Ethernet に接続した状態で AppleTalk コントロールパネルの詳しい情報を指定するモードで "情報" ボタンを押すと表示できる.また,バージョン 2.1.1以降の Apple システム・プロフィールでも表示できる.これは Ethernet カードに組み込まれた識別番号であり,そのカード唯一のものである)

問題の焦点はこれらの情報が Office 98 のオートアップデートでマイクロソフト社に伝わっているかどうか,マイクロソフト社が密かにこれらの情報を利用しているかどうかであるが,これについては何も分かっていない.Windows 98 の問題については Microsoft はこれらの機能によって得られた情報は利用していないと言っているそうだ. Macintosh に関して,これらのことに関しては若干の経緯があるので簡単には Microsoft あるいはマイクロソフト社の説明をそのまま受け入れることは難しいかも知れない.

Angus McIntyre は BillBlocker というドラッグ & ドロップで PID_GUID を削除するアルファバージョンのソフトウェアを公開している.しかし,ハードディスクのパス名等はそのままである.

ユーザの個人情報に関してのこれらの経緯はこれまで私のページで詳細にお伝えしてきたものである.

99/1/12 項目 Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 1(継続)
99/1/12 項目 Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 2
98/7/23 項目 Office 98 のセキュリティ問題(2): Word のセキュリティ問題

これら以外にも,Microsoft Office には他の種類の重大なセキュリティ問題(マクロウイルス,ボリューム名混同による他ファイル消去など)が存在する.

Office 98 でファイルにユーザの情報が書き加えられる問題について簡単に要約する.

米国で発売された Word 98 で保存したファイルにユーザのコンピュータのパス名やハードディスク,メモリの内容が書き加えられ,他のユーザがそれを見ることができる問題が起きた.また,同じく米国の Word 98 で HTML ファイルを開くと Word 98 はインターネットを通じてユーザのアプリケーションのバージョンとコンピュータのホスト名(または IP アドレス) を密かに Microsoft 社に報告した.

私はこの点についてマイクロソフト社に日本語版ではどうなったのか問い合わせた.その結果日本語版でユーザの情報が書き加えられる問題については修正され,検証作業もされ,この現象は再現されないと私は聞いたので,上記項目でそのように書いた.結果として私が書いたことには誤りが含まれていた.お詫びしたい.
( HTML ファイル についてはユーザがオートアップデートに同意した場合にアプリケーションのバージョンとコンピュータのホスト名(または IP アドレス) を伝えている)

修正されたとするユーザ情報が書き加えられる問題に関して修正は不十分であった.私が聞いて皆様にお伝えしたマイクロソフト社の日本語版での対応は米国 Microsoft 社の修正モデュールを日本語版に組み込んだものである.日本語版での情報は私のページだけで伝えられたものであるが,米国では修正のアナウンスが広く行われた.修正されているという発表と今回発見された未修整あるいは修正不十分の事実をどのように受け取ればいいのであろうか.

多くのアプリケーションで作成されたファイルには登録者名が記載されている場合が見られる.従って, Microsoft のみがそのようなことをしているわけではない.しかし,ハードウェアアドレスまで記載している例を私は知らない.

ハードディスクのパス名等が分かるなどのセキュリティ問題は Netscape (もちろん Microsoft Internet Explorer でも)で何度か発見されたものであり,これも Microsoft だけではないと言えるかも知れない.しかし,これは同列に論じてはいけない. Netscape の場合は期せずしてそのような問題が後から発見されたものであるのに対して, Microsoft の場合は Microsoft が「意図して」組み込んだものであるからだ.また, Microsoft Internet Explorer に関しては意図されていたとは言えないが,最初からそのような問題が発生すると多くの人たちから指摘され警告されていたにも関わらず開発を続けているものである.

オートアップデートといった,ネットワークを通じてのバージョンアップも Microsoft だけではない.最近はそれが流行りのようで多くのソフトウェアがその機能を持つようになってきている.ユーザの中にもこれらは便利な機能だと思っている人もいるだろう.しかし,私は各社のこれらの機能を胡散臭いものとして当初から警戒して,これらの機能は絶対に使わない.( 当初の Word のようにユーザに黙って報告されたのでは手の施しようもないのだが... )一体どのような情報がメーカに伝えられているのか分からないし,個人情報がどのように利用されているか知り得ないからである.

しかし,私は(ハードディスクパス名が第三者に分かるのは困るが)ファイルに作成者の登録名や作成したコンピュータが特定できる情報が書き込まれることが一概に悪いとも思えない.最近のインターネットのマナーの悪さ,犯罪の発生など,匿名性の弊害が出ていると思う.(誤解されている方も多いかと思うが,インターネットはもともと匿名性ではない.商用パソコン通信などの匿名性の慣習がインターネットに持ち込まれたものである)また,私はよく私の文章や内容を盗用されたり,私のものであると断らずに無断使用されることが多いので,作成者を特定できることはオリジナルを保護するためにもよい面があると思っている.

従って,問題はこれらの情報を Microsoft がどのように使っているのかということである.本問題ではないが,上記の私の作成した項目に, Microsoft はユーザがわざわざ否定しない限りユーザの個人情報を他企業に開示すると明言していることをお伝えしている.ユーザが注意深く登録はがきを隅々まで読んでわざわざ記載しない限り,ユーザが同意していることになるのである.
( Apple あるいはアップルも類似のことを行っている場合がある)

西暦 2000 年問題では,不出来なソフトウェアや製品を発売して利益を得た企業が特定の法律専門家と結託して,ユーザは同意しているとしてそれらの責任を回避しようとするだけでなく,あわよくば 2000 年対応(対応自体がウソである場合もある)を謳った新製品への買い替えで一儲けしようと目論んでいる.似たようなものだ.



● Shockwave のセキュリティ問題


Macromedia は Shockwave 7 がユーザのパスワードや個人情報が Macromedia に通知するという仕様を改めるとして, Shockwave 7r205 を発表した.Shockwave をユーザが使用した場合,どのようにユーザが振る舞ったか Macromedia に情報が通知されていたのだが, URL エンコーディングによってアクセスした場合にユーザのパスワードが Macromedia に意図せず通知されたという.

参考:
プライバシーに関する方針



● iMac :無料進呈の詐欺まがい商法


株式会社ピース・ジャパンを名乗るホームページで 2000 人の アンケートモニターになればiMac が無料で入手できるかのように見せかけた詐欺まがい商法が行われていると「週刊アスキー」 3-17 号 11ページに載っている.詳しくは週刊アスキーをご覧いただきたい.

件のページを注意深く読むと,モニターの 2000 人に iMac を進呈するなどとはどこにも書かれてなく,単に 2000 人のモニター募集とのみ書かれ,他の会社の行った iMac 無料進呈の新聞記事を画像として貼り込んであるだけである.この詐欺まがいにうかうかと引っかかると多額の電話料金を請求されることになるようなので注意されたい.



● StuffIt Deluxe 5.0 の問題


StuffIt Deluxe 5.0 で様々な問題が続発しているようだ. StuffIt Deluxe 5.0J をインストール後,ファイルが壊れたとか,圧縮ファイルを復元できないなどのトラブル報告が相次いでいる.



● StuffIt Expander 5 の問題


「 Text Encoding Converter 」の書き換え

佐藤氏からは StuffIt Expander 5.0J プレリリース版が Text Encoding Converter を英語版の 1.4 に書き換えまた, Text Encoding1.4 のフォルダを作成するとお知らせいただいている.(私の旅行前である.)


「 "Internet Preferences" の書き換え」

StuffIt Expander 5.1 はアプリケーション終了時にインターネット設定の設定を "Internet Preferences" を書き換えることで変更してしまう.これは Aladdin 社の意図した仕様であり,バグではない.


「圧縮ファイルを復元できない」

StuffIt Expander 4.5 を使うと問題ない場合でも StuffIt Expander 5.1 では復元できない場合がある.特に .bin ファイルに問題が発生する. Aladdin 社はこれを確認できないとしている.StuffIt Engine 5.1 あるいはStuffIt Engine PowerPlug 5.1 を以前のものに戻すとできるようになるとの報告もある.



● ATOK12 と Netscape Communicator 4.5J: JIS キーボードでの自動 URL補完機能の不具合


福浦氏から Netscape 4.5J の自動 URL補完機能 (過去に入力した URL が Global History の形で残り,次回からの入力が補完される) が ATOK12 インストール後,英数キー使用時に動作しなくなると御連絡いただいている.
( PB2400c, OS 8.5.1. ATOK11,12以外は純正システムのみ. ATOK12 はアップデート済み )

option+space でのスクリプト切り替え時には動作するそうである.また,ことえり, ATOK11 では問題ない. ATOK12 のカスタマイザでキースタイルをいろいろ変えてみてもうまくゆかず,デフォルトでは,英数キーを押すと半角固定になることが原因ではないかとお書きである.

私(秋山)は JIS キーボードを使用していないので確認できない. ASCII キーボードでは問題はない.( USキーボード PowerBook G3 Series )



ATOK12システム アップデータ9903


ATOK12 の次の障害を修正する.

・カナ漢字入力の場合に Adobe Photoshop 5, Macromedia FreeHand 8 などのアプリケーションのショートカットキーがきかなくなる

・漢字入力モードをカナ漢字入力,入力モードの継承をするに設定して,全角英字入力,半角英字入力から他のモードへ切り替えた場合に入力モードが継承されないことがある



ATOK12カスタマイザ アップデータ9903


ATOK12 カスタマイザの次の障害を修正する.
・ローマ字カスタマイズ時に,特定のアルファベットから始まる全ての規則を削除しても,そのアルファベット1文字の規則を登録できない.(例)「x」から始まる「xa」「xe」などを削除したあと、「x」を「ん」に割り付けることができない



●スーパーディスクドライブでのキーディスク使用の不具合


イメーションは iMac や Blue & White G3 の USB に対応したスーパーディスクドライブ「 SDD-120USBMAC 」に関して,フォント等キーディスクなどの使用での不具合に関してページを公開している.

イメーションのドライバを更新することが必要であるが,フォント等ベンダー側の対応が必要であり,それらのベンダーへのリンクが作成されている.



3 月上旬に更新はされません.

8 月 22 日,日本時間午前 9 時に GPS の原子時計のカウンタがリセットされます.衛星航法に関連した交通機関等は注意が必要です.未対応のカーナビゲーションシステムにも関係しますが,金融業界にも影響がある場合も考えられます.




[ 99/2/27]



●ウイルス警告: SevenDust 変種 : 666 ウイルス


MacInTouch 99/2/26 は 666ウイルスの報告を読者からいくつか受け取ったとしている.

アプリケーションの MDEF リソースに "666" というリソースが加えられ,機能拡張フォルダ内に "666" という機能拡張を作成し,そこから別のアプリケーションに感染していく.予防法は Graphics Accelerator の場合と同じように "666" という名称のダミーフォルダを作り,ロックして機能拡張フォルダに入れておく.詳しくは下記参照項目を参考にして応用していただきたい.

参考:
98/9/29 項目 "重要:ウイルス(トロイの木馬)警告: Graphics Accelerator "


MacInTouch への投稿を読むと 666 ウイルスは, Graphics Accelerator によく似ているので, SevenDust の変種と思われる.( MacInTouch は私がこれを書いた後に SevenDust との関連を追加している.)

SevenDust とその変種は凶悪な振る舞いをする.感染したアプリケーションを特定の日時のある時間に起動すると,アプリケーション以外の全てのファイルを削除するなどする.

これらのウイルスの変種には既存の抗ウイルスプログラムが対応できていると思われるのだが,上記 MacInTouch にはいくつかの抗ウイルスプログラムをすり抜けると書かれている.

いつも書くことだが,これらの内容等を不用意にネットニュースやメールで不安をあおり立てるようなかたちで流したり,チェーンメール化させたりさせないようにご配慮いただきたい.

追記:
The Exorcist が公表されている.これは感染を予防するだけのもののように思われる. Norton Anti-Virus は SevenDust と変種には対応しているが,本ウイルスに関しては確認できない.



Agax v1.1


John Dalgliesh 氏によるフリーウェアの抗ウイルスプログラム. "Additives" というフォルダにプラグインのようなかたちでウイルスの定義ファイルを加えることにより,順次対応ウイルスを増やしていくことができる. Additive というプラグインのようなファイルを他の人間が自由に作成できる. Microsoft Office などに特徴的なマクロウイルスには対応していない.

インターフェースは Disinfectant に近いが,全てメニューから選択する. Disinfectant を使ったことのあるユーザならすぐに使い始めることができるだろう.

上記項目 666 ウイルスについては,プログラム内に変種として書かれているのだが,対応しているかどうか確認することはできなかった. SevenDust の定義ファイルが一応はある.

作者は学生のように思われるのだが,抗ウィルスプログラムを永遠に書き続けることはできないと言っている.本ソフトウェアは Additive ファイルというかたちで誰でもが新しいウイルスに対応するプラグインを作成できることに特徴がある.一人の人間だけでなく,多くの共同作業によってウイルスに対抗していこうという新しい発想のソフトウェアである. Disinfectant の後を継げるようなプログラムに多くの方々の協力によって育っていって欲しいと思う.




[ 99/2/26]



● Photoshop のショートカットキーとことえりかな入力


99/2/24 項目 " ATOK12 : Photoshop のコピー&ペースト" でお伝えした Photoshop のショートカットキーが ATOK12 インストール後利かない問題について,篠原氏からことえりでも起きることをお知らせいただいた.

篠原氏は G3 MT 333 の OS を 8.1 から 8.5.1にしたところ,8.1 では問題なく使えていた Photoshop のショートカットカットがすべて利かなくなった.日本語入力はことえりのかな入力である. ATOK12 を入れた場合も同様.ことえり, ATOK ともにローマ字入力及び英数入力モードならショートカットは利く.

氏が,アドビに問い合わせたところ,これはバクではなく, PhotoShop 5.0J は最初からそういう仕様だ,という回答があった.

私(秋山)も試してみた. 8.5.1 のことえりかな入力でショートカットが利かなくなることを確認した. ATOK11 EGBRIDGE 10 では問題ない.また, 8.1 のことえりかな入力でも問題ないことを確認した.

追記:
若杉氏から ATOK11 でも起きるとお知らせいただいている.



● Mac OS 8.5.1 :アップルメニューの問題の修正の状況そのほか


Mac OS 8.5.1 で発生していたアップルメニューとアップルメニューオプションに関連した処理速度の低下に関して, Language kit に関しての問題は修正され次期アップデータで修正できるようになっている.アップルメニューにボリュームなどのエイリアスがある場合の速度低下については作業中のようである.

Mac OS 8.5.1 の一般的なスローダウンがアップルメニューとアップルメニューオプションに起因することは私が公開したものである.これに対し Language kit に関しては一般的な 8.5.1 のスローダウンより顕著な障害が起きる.アプリケーション切り替え時に処理待ちが数分間続くものである.

原因としては(アピアランスなどからの)フォント変更の際に,表示される前に全てのフォントを再構築することによるものと説明されている.

関連しているかどうか分からないのだが, Mac OS 8.5.1 で上記アップルメニューとアップルメニューオプションについて対策している場合でも数十秒以上の処理待ちが続く場合が私のマシンに起きている.これについては当初から気がついていて,項目を何度か作成しては不十分と判断して書き直すという繰り返しが続いている.最近ではどうもフォントの再構築と類似しているのではないかと思っているのだが....

だんだん関連のない話になってきているが, Mac OS 8.5.1 ではハードディスクルートにあるアプリケーションが作成する不可視一時フォルダ内のファイルの処理に関連して障害が起きるケースが多いように感じている. Illustrator 8 などの関連した障害があるが,それとはまた別の障害のように思える.

関連項目:
98/10/31 項目 " Mac OS 8.5 :スローダウンの原因:アップルメニュー内のエイリアス"
98/11/1 項目 " Mac OS 8.5 :アップルメニューオプションの起動時スローダウン"
99/2/3 項目 " Mac OS 8/8.5:アップルメニューオプションによるハードディスクマウントの遅れ"



● Illustrator 8 フリーズ


上記項目中に触れた障害であるが,まだ本ページで項目化していなかったので書く.

Adobe Illustrator 8.0 J を使用中,または使用後アプリケーションを終了する際,またはシステム終了等の際に, Macintosh がフリーズしたり,ダブルシャットダウン(一度では終了できない)障害が発生することがある.これらの場合,キーボードリセット等で再起動するとゴミ箱に Illustrator 8 の作成したものと思われる一時ファイルが残っている.

原因等ははっきりしないのであるが, Illustrator のメモリ割り当てを増やすことで改善されることがある.

上記とは別に,オブジェクトのドラッグ,ウインドウのスクロールや切り替え,ハンド(手のひら)ツールの使用でエラーが発生する場合は,不親和のビデオカードドライバが使用されていることが原因の場合がある.最新のドライバを使用することで回避できるかも知れない.



● Mac OS 8.5.x のバグ?


MacInTouch は 99/2/24 記事で Mac OS 8.5.x にバグがあり,回避法もあるという投稿を紹介している.詳しくは MacInTouch をご覧いただきたい. System スーツケースの 'nlib' の 11 番のリソースを開き,オフセット1968 を 83A0 0844 7FC9 03A6 から 3BA0 0844 7FC9 03A6 にすると修正できるそうだ.

修正用パッチが配布されているようだが私は復元できなかった.上記の ResEdit などでの修正は難しいことではないが,問題を感じていない方で ResEdit 未経験者が行うようなことではなかろう.



● Mac OS Runtime for Java 2.1と Internet Explorer :プロキシ内の問題:TIL の回答


TIL: 60051 : Mac OS Runtime for Java 2.1: Configuring For Proxy Servers

99/2/22 項目 " Mac OS Runtime for Java 2.1と Internet Explorer :プロキシ内の問題" で私が報告した, Microsoft Internet Explorer 4.5 を Mac OS Runtime for Java 2.1 で使用するとプロキシサーバ内からインターネットに接続できない障害について Apple Tech Info Library で回避法が公開された.

「回避法」

1.機能拡張フォルダの "MRJ Libraries" フォルダの "lib" フォルダ中にある "appletviewer.properties" ファイルを SimpleText などエディタで開く.

2.ファイルの一番最後に次の文字列(大文字小文字も正しく)を加えて保存する.ただし, 2 行目の "NAMEOFYOURPROXYSERVER" の部分は使用している HTTP プロキシサーバ名に置き換えること.また 3 行目もプロキシポートが変更されている場合はその数字に置き換える.

proxySet=true
proxyHost=NAMEOFYOURPROXYSERVER
proxyPort=80

3.もし,ネットワークが FTP プロキシサーバを使用している場合はさらに次の行を加える.ただし, 2 行目の "NAMEOFYOURPROXYSERVER" の部分は使用している FTP プロキシサーバ名に置き換えること.また 3 行目もプロキシポートが変更されている場合はその数字に置き換える.

ftpProxySet=true
ftpProxyHost=NAMEOFYOURFTPPROXY
ftpProxyPort=21

Apple は修正バージョンを用意している.



● Blue & White G3 : Imation Superdisk 1.2 のインストール時のエラー


TIL: 58285 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Error When Installing Imation Superdisk 1.2 Driver

Imation USB Superdisk 1.2 の CD-ROMからドライバインストールしようとしてもインストールできない.しかし, Blue & White G3 にはドライバがインストールされているので, CD-ROM からインストールする必要はないというような内容.

なお,イメーションから 1.31 のバージョンを入手することができる.



AppleShare IP Web & File Update


AppleShare IP 6.1 で起きていた使用メモリが増大していくメモリ障害(キャッシュが増えていく)を修正する.

追記:
MacInTouch 99/2/26 は,アップデート後 SCSI カードと問題が生じるという複数の報告を受け取っているとしている. MacFixIt 99/6/26 はATTO ExpressPCI Pro DC SCSI カードとしている.



● iMacなどの Code Fragment エラー


iMac や Blue & White G3 の起動時に Code Fragment エラーが出る場合, Mac OS ROM ファイルの損傷の可能性がある.バックアップのものに取り替えるか,システム CD のシステムのものをコピーして使用できる. Mac OS 8.5.1 アップデートしている場合はシステム CD からコピーする際にアップデートももう一度行う必要がある.



● PowerBook G3 Series :ミラーリング時のモニタ解像度


TIL: 30911 : PowerBook G3 Series: Displaying Video In Simulscan Mode

Apple Tech Info Library に PowerBook G3 Series のサイマルスキャン時のモニタ解像度についての技術情報が掲載された.

PowerBook G3 Series 第二世代は ATI Driver Update 1.4.7 かそれ以降がインストールされていれば PowerBook のモニタと同じ解像度がミラーリングされる.しかし, QuickTime ムービーや DVD ムービーの一部は "ネイティブ" の解像度でないと表示できないと書かれている.( "ネイティブ" の解像度というのは 14 インチまたは 13 インチの場合 1024 x 768 で, 12 インチの場合は 800 x 600 のことだそうだ)

ATI Driver Update 1.4.6 まではサイマルスキャン時に "ネイティブ" 以外の解像度では表示できない問題があった.なお, Apple はミラーリングという用語を PowerBook G3 Series からはサイマルスキャンという用語に変えたいみたいだ.



● PowerBook 3400 モジュール:他の PowerBook との互換


TIL: 24822 :

PowerBook 3400 のフロッピードライブの互換

× PowerBook G3 Series
○PowerBook 5300
○PowerBook 190
○ PowerBook G3

12 倍速 CD-ROM

全ての他の PowerBook と非互換

20 倍速 CD-ROM

PowerBook G3 のみ互換



● Power Domain2930 Ultra SCSI カード : Blue & White G3 より前の機種にインストールする際


アダプテックはAHA-2930U/MAC JA KITご購入のお客様へ(お知らせ) で Power Domain2930 Ultra SCSI カード を旧 G3 マシンに装着する際にジャンパー J-4 がオンになるようにと告知している.



● 2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版を Blue & White G3 以外で使用した場合の修復法


99/2/10 項目 "警告: 2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版を Blue & White G3 以外で使用しないこと" でご報告いただいた大庭氏から,Adaptec PowerDomai n2940UW SCSIカードに Blue & White G3 マシン以外で 2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版を書き込んで障害が発生した場合の復帰法をお知らせいただいた.

Rev.2.1 仕様の PCI スロットを持つマシンに 2940UW SCSI カードを装着すると,起動することができるようになり,ファームウェア v3.0 に書き直しできるようになったそうである.

氏は Rev.2.0 の PCI スロットを持つ PowerMac8500 及び,同 7300 で障害が発生したが, SuperMac S900 に装着することで起動するようになった. SuperMac S900 は Rev.2.0 の PCI スロットのために修復ができたのではないかということである.ただし,メモリを 208 MB より増やすと起動不能に陥る.



●静電気について


中村氏から 99/2/19 項目 " Blue & White G3 :ビニールシートと静電気" の項目に関連して,ビニールシートを剥がすときに危険なくらい帯電しているので注意した方がよいとお知らせいただいた.

コンピュータは内部回路が 5 ボルトで,ハードディスクが 12 ボルトで動作している.そのため,それ以上の電圧はどんなものでもコンピュータの回路等を破壊する可能性があり,特に 50 ボルト以上は危険である.

人が腕を動かすだけで数百ボルトの静電気が起きる.火花が昼間でも見えるようだと 500 ボルトある.バチッと音がする場合は 2000 ボルト以上ある.中村氏は Blue & White G3 のビニールシートを剥がす時にこのような音がしたとご報告なさっているので,相当帯電していることになる.静電気は数万ボルトというような場合でも電流は低いので,人体に損傷はないというのだが,二度と触れたくなくなるだろう.

静電気によって瞬間的にメモり等が破壊される場合もあるが,気がつかないうちに回路の寿命が短くなっていく場合があり,コンピュータが数カ月以内で動かなくなることがある.( コンピュータの回路は 20 年以上使えるものだ)このような場合壊れたコンピュータについて静電気が原因と特定することは難しい.

静電気防止用のリストバンド( ESD ストラップ. ESD は Electro-Static Discharge )や静電気防止用手袋というものがあるので,静電気によるコンピュータ損傷を避けたい場合には使用した方がよいだろう.

静電気は湿度と関係するため,空気の乾燥する冬季には発生しやすい.そのため, iMac や Blue & White G3 で起きる静電気によると思われるトラブルも冬季だからこそ多発しているのだと思う.起動しないといったトラブルが「以前は起きなかったのに最近起きるようになった」 と報告されることが多いのだが,このように考えれば理解できるだろう.



● Blue & White G3 :フォントワークスインストール対応ファイル


USB 対応フロッピードライブからインストールできるようになる.




[ 99/2/24]



● Internet Explorer 4.5:プリントできない場合:回避法


Internet Explorer 4.5 J からプリントできない問題について,大橋氏から EPSON の PM 2000C について,プリント画面にある「ページ縮小をする」から「プリンタ領域外の部分はプリントしない」か「プリント領域外の部分を別ページプリントする」に変更すれば回避できるとお知らせいただいた.他のプリンタの場合でも試されたい.



● ATOK12 : Photoshop のコピー&ペースト


kawakami 氏によれば, ATOK12 をインストールした後, Photoshop 5 でコピー&ペーストのショートカットキーコンビネーションが使えなくなったそうである.かな入力の場合に起きるようで,ローマ字入力時や英数キーが押されている場合には起きないらしい.(英数キーは事前に押してある必要がある)

kawakami 氏がジャストシステムに問い合わせたところ,現在修正中であるとの回答があった.



● ATOK12 かな入力と MacsBug


橋本氏よりいただいた. ATOK12 インストール後, MacsBug の文字入力ウインドウにかな入力から文字入力する際,キートップ表示の文字が入らなくなってしまったそうである.例えば,「 g 」のキーでは 画面の文字入力ウインドウにはシグマのギリシャ記号が表示されてしまい正常に動作しないという.

追記:

堀爺氏から対処法をお送りいただいた.

MacsBug に移行した時に出るウインドウの単語をクリックするとその文字列が入力された形になるので,コマンドに必要な文字列を含む単語をクリックして,不必要な文字を delete して改行するという方法で入力できるそうである.

追記 2 :
岡部氏から ATOK8でも起きることをお教えいただいた.氏は ES や RB など基本的なコマンドを Functionキーにマクロとして登録して使用する回避法を採っていらっしゃる.



● Blue & White G3 : MITH2 の再生障害


徳山氏から, Blue & White G3 で MITH 2 DVD 再生に障害が出るとお知らせいただいた.

先日発売されました MITH 2 日本語版を yosemite DVD にてプレーしていると,画面がひどく乱れてきて再起動を余儀なくされました.(1−2 時間くらい連続でネットプレー)ほかにも同様の方がいらっしゃるみたいなので,ご報告させていただきます.

追記:
他のソフトウェアで障害が発生しないことから MITH2 側の方で出す命令のうちのどれかか,ネットプレーによって表示されるキャラクターが多くなってしまうことが可能性として考えられるので,当初の " Blue & White G3 : ATI Rage 128 発熱問題" の項目名と内容を変更した. ATI Rage 128 の発熱は関係ないようだ.



● Blue & White G3 : MacFixIt による起動できない場合の回避法 ?


MacFixIt 99/2/22 に Blue & White G3 で起動できない場合, USB ポートを差し替える方法があるという投稿が紹介されている.

しかし,これは私には静電気による障害の典型的な例だと思われる.



● StuffIt Deluxe 5.0J と sea ファイル


佐藤氏からお教えいただいた.

StuffIt Deluxe 5.0J をインストールしてから, StuffIt の自己解凍形式 (.sea) をネット上からダウンロードして解凍しようとすると,「ロックされているので解凍できない.」とのメッセージが表示され,解凍できないときがあるそうだ.

回避法は, StuffIt Deluxe 5.0J の Magic Menu より "自己解凍機能を削除" を選択して, .sit 形式に直すと解凍できるようになるそうだ.



● Zip/Jaz メディアへのコピー中のフリーズ:回避法の掲載


98/12/19 項目 " Zip/Jaz メディアへのコピー中のフリーズ"に関し, MacFixIt 99/2/22 に回避法が読者から投稿された.

投稿によると, Macintosh 内部の ATA/IDE ドライブでの Zip の接続/設定を変更することで回避できる.現在内蔵 ATA/IDE ハードディスクのスレーブ側に CD-ROM を接続し直し, Zip 側はマスターとして設定して単独使用するというもの.もともと, Apple の組立では Zip がマスターともスレーブとも設定されていないとも指摘されている.(ただし, CD-ROM マスター, Zip スレーブとする方法では解決しないそうだ.)

詳しくは MacFixIt を参照願いたいが,この方法では CD-ROM からの起動ができなくなることになるだろう.



● iMac : モニタにうすい水平線(継続)

98/9/21 項目 " iMac : モニタにうすい水平線" について,米国での情報によると, Apple がユーザーに電磁波の影響ではないかと言ったそうだ.電磁波による干渉は,冷蔵庫,モニタ,変圧器をもつ周辺装置,エアコン,ファン,蛍光灯などによって起きる場合がある.それらを切って改善があるようだと,電磁波の影響であると考えられる.




[ 99/2/22]



● Blue & White G3 : ATI ドライバ:さらなる更新


私の得た情報によれば, Apple は,先ほど公開された ATI RAGE 128 Update 1.0 がアップデートの主要目的としていた種々のアプリケーションでの画面表示異常改善が不十分であることを確認し,調査を始めた.調査の結果によっては ATI ドライバをもう一度修正する必要があると言っている.

アプリケーションなどで画面表示に異常が出る場合,ウインドウであれば,ウインドウシェードを使用すれば正常になる場合がある.

参考:
99/1/10 項目 " Blue & White G3 : ATI 関連ドライバの更新"
99/2/10 項目 " Blue & White G3 : ATI RAGE 128 Update 1.0"



● Mac OS Runtime for Java 2.1と Internet Explorer :プロキシ内の問題


Microsoft Internet Explorer 4.5 を Mac OS Runtime for Java 2.1 で使用するとプロキシサーバ内からインターネットに接続できない障害が発生するようだ. Apple に障害報告があり,調査中である. Apple は MRJ 2.1 での個々のアプリケーションの動作テストは行っていない.



●Mac OS Runtime for Java 2.1 日本語版の復元について


田中(俊)氏から Mac OS Runtime for Java 2.1 日本語版の復元についてお知らせいただいた.

ダウンロードした MacBinary ファイルを StuffIt Expanderでデコードしようとしたところ,復元した smiファイル(自己マウント型ディスクイメージファイル)を「パスワード保護された zip 圧縮ファイル」と誤認してしまい,引き続き復元しようとするそうだ. StuffIt Expander は 4.5J と 5.1 のどちらでも同じになる.

パスワードは不明なのでキャンセルすれば, smi ファイル自体に問題はなく正常にマウントできインストールとその後の動作にも特に問題はないとのこと.田中氏のページ田中氏のページで本情報を公開なさっている.



● Internet Explorer 4.5 日本語版:使用メモリ増大


TASIRO 氏ほかの方々から, Internet Explorer 4.5 日本語版でも使用メモリが増大することについてお知らせいただいている.この現象は, Internet Explorer を使用し続けていくと Internet Explorer の使用メモリあるいは Macintosh のシステム使用メモリが増大していくもので場合によっては 100 MB 以上などということになる.

これまで,本ページでは英語版 Internet Explorer 4.5 に関してこれらメモリ増大と使用されたメモリが解放されない現象を何度か扱ってきている.日本語版でも同じ現象が起きるということだろう.( TASIRO 氏によれば Windows 版ではこのようなことは起きないそうだ)

参考:
99/2/13 項目「 Internet Explorer 4.5 日本語版:その他」
99/1/30 項目「 Internet Explorer メモリリークの MacFixIt への Microsoft からの説明」
99/1/22 項目「 Internet Explorer: Finder の異常終了?メモリリーク」


上記参考項目中で紹介しているが,マイクロソフト社は「Internet Explorer4.5 FAQ 」というページを公開し,そこに使用メモリ増大とメモリリークについて見解が示されている.これは英語版用の説明をそのまま日本語訳したものと思われる.したがって,上記項目でも既に触れたことで二度目になるが,もう一度要約してみる.

それによると,これら増大するメモリは一時メモリであり, "このコンピュータについて" で表示される.表示のされ方が Mac OS のバージョンによって異なり, Mac OS 8.0 以降はアプリケーション使用メモリとして,また, Mac OS 8.0 より前のバージョンではシステム使用メモリとして表示されるとしている.

メモリリーク(使用メモリがアプリケーションを終了しても解放されない現象)については,この一時メモリは他のアプリケーションが必要とする場合は解放されるためにメモリリークは起きないとしているが,いくつかの例外があるとしている.一時メモリを解放しても他のアプリケーションが必要とする連続メモリが確保されないような場合や,キャッシュに関連したページが開いている場合であるという.



●ランチャー: CD-ROM のエイリアス一般アイコンなど


TIL: 24818 : Mac OS: Generic Alias Icons And CD-ROM Discs

Mac OS 7.6 以降の Mac OS でランチャーに登録した CD-ROM のエイリアスアイコンが一般的な CD-ROM アイコンになってしまうことが Apple Tech Info Library で告知された.

それによると, CD-ROM のエイリアスをランチャーに登録した場合, CD-ROM を排出すると一般的なアイコンになってしまい,クリックしても CD-ROM を要求しない.これは, Mac OS 7.6, 7.6.1, 8.0, 8.1, 8.5, 8.5.1 で起き, Mac OS 7.5.5 以前では起きないという.また,zip など他のリムーバブルメディアでも起きる可能性があるという. Apple では調査中だそうだ.



●コンピュータ内部のほこり


TIL: 58270 : Removing Dust Accumulation From Inside the Computer

次のような内容である.

一般的に言って,コンピュータ内部のほこりは心配ないが,大量のほこりが積もると内部の気流に異常が生じるため熱問題が起きることがある.電子部品用掃除機を使用して除去するか,圧搾空気で吹き飛ばす.圧搾空気の場合は強くする必要はなく離れて弱い気流を用いて,ディスクドライブ,電源,拡張スロットに用いる.



● Drive Setup 1.7 とそれ以降のバージョン


Drive Setup 1.7 は Blue & White G3 に添付されたバージョンであり, Apple は FTP で公開していない.また,それ以降のバージョンについてなにもアナウンスしていない.メーカである Apple が公開していないにも関わらず,これらのバージョンをユーザーが入手していることを Apple は怪訝に思っている.

また,これらドライバについては履歴などの詳細な情報もないばかりか, Apple がそんなバージョンは存在しないと言っているのであるから,それをデータ保全に関わる部分で使用することは,これらのドライバが正しいものかどうかは別として,かなりリスキーなことである.

これらの入手先には,配布範囲の限定が明記されている.それら以外の一般の者が使用するのは差し控えなければならない.

メーカや作者のページなどで未アナウンスのものを使用するのは慎重にしないと,著作権など法律上の問題もあるし,過去にも実際にあったのだが(まねする人間が出るので書かないが)よからぬことを考える人たちに絶好の土壌を作りかねない.



ATOK12 for Macintosh 用フォントワークス外字辞書



[その他]
99/2/19 項目 "重要: Blue & White G3 : Silverlining Lite 2.2.1 起動でハードディスク破損" に "注意" を追記している.





[ 99/2/19]



●重要: Blue & White G3 : Silverlining Lite 2.2.1 起動でハードディスク破損


MacInTouch 99/2/16 ほかで Blue & White G3 と Silverlining Lite 2.2.1 の非互換が報告されている.

Blue & White G3 で Silverlining Lite 2.2.1 を起動すると内蔵 IDE/ATA ハードディスクのデータが破損することを LaCie が確認した.もし問題が発生した場合はシステム CD からの起動もできなくなるそうだ.起動するだけで破損するので注意. Silverlining Pro の最新版では障害は修正されていて発生しない.

注意:
MacFixIt 99/2/19 は,損傷したディスクをいったん取り外し, Blue & White G3 を起動して Happy Mac が現れた直後に接続すれば認識されフォーマットできるという方法を紹介しているが,これは Blue & White G3 マザーボード上の ATA/IDE コントローラチップを破壊する可能性があるのでしない方がいいだろう.

Silverlining Lite 2.2.1 での問題は旧型 G3 でも起きるという情報もあるが未確認.

追記:
問題を修正した Silverlining Lite v2.2 Updater が公開された.



● Blue & White G3 :ビニールシートと静電気


柴尾氏からいただいた. Blue & White G3 は筐体保護のためにビニールシートが貼られているが,それが静電気を帯電しトラブルの原因となっている.

柴尾氏は 99/2/13 項目でご報告いただいたように,フリーズの多発,マウス,キーボードからの入力不可などの障害が発生し,その時はコンセントの差込方向を逆にすることで改善された.しかし,使用している内にまた障害が再発するようになった.アースをとっても改善がなかった.

困ったあげく,納入の時にBlue & Whiteの本体についていた透明のビニールシート(傷防止の)を外してみたところ,なんと快調に動くようになりました.ビニールシートを剥がすときにはかなり強い静電気が帯電しており,これが原因と考えられました.

ビニールシートは G3 本体の両側面と上面に貼られていたそうである.



● Internet Explorer 4.5:機能拡張類の場所


西原氏によれば, Internet Explorer 4.5 J は機能拡張フォルダに 2 つのフォルダを作り, shlb など 10 個以上のファイルを配置するが,それらを Internet Explorer のアプリケーション本体と同じ階層に移動しても Internet Explorer のブラウジングは可能だそうである.



● Internet Explorer 4.5:プリントできない場合


Internet Explorer 4.5 J からのプリントで問題が起きることがあるようだ.大橋氏からは iMac と EPSON の PM 2000C でプリントできないというご報告をいただいている.英語版でも同様だそうだ. Internet Explorer 4.5 のプリント障害に関しては海外でも報告されている. EPSON の他の製品をはじめいくつかの会社のプリンタでも障害が起きるという.

追記:
大橋氏から,プリント画面にある「ページ縮小をする」から「プリンタ領域外の部分はプリントしない」か「プリント領域外の部分を別ページプリントする」に変更すれば回避できるとお知らせいただいた.



● Internet Explorer 4.5 インストール後の日本語表示異常


黒原氏から Internet Explorer 4.5 日本語版インストール後 SimpleText (J1-1.4) のことえりからの日本語入力で enter キーを押すと,制御コードなどの特殊文字が表示されるようになったとお知らせいただいた.

ネット上では文字化け等の情報もあるようだが, FontPatchin' を使わない場合で,Text Encoding Converter 関連ファイルのバージョンが正しいとすれば Internet Explorer の障害と考えられる.

追記:
プロキシ内で文字化けしやすいという報告がある.



●複数かな漢字変換プログラムの使用でのチェックマークの異常



ihara 氏ほか何人かの方から,複数の日本語入力変換プログラムを使用している場合, ATOK12 インストール後にスクリプト変更メニューから他の日本語変換プログラムに切り替えた際,複数のチェックが入る現象をお知らせいただいている.これは私(秋山)の環境でも起きることに最近気が付いていた.

私は ATOK12 がまだ届いていず, ATOK11/ Mac OS 8.1 であるがこの現象が起きるので何人かの方が御指摘になっている ATOK12 固有の障害ではないようだ.以前には起きなかったような気がするのだが,原因は分からない.(私は EGBRIDGE 10, ATOK, ことえりを併用している )



EGBRIDGE10.0.3 Updater


添付された "最初にお読み下さい" には次の変更点が記されている.

Ver.10.0.3の変更点
・文字パレット内リストのスクロール速度を改善
・かな入力の動作が遅くなるのを改善

Ver.10.0.2の変更点
・Ver.10.0.1で発生した縦書き入力時のキー入力不具合の改善
・「漢字職人 Ver.2.0 for Macintosh」対応のため外字エリア部分に対応



● Blue & White G3 : AppleWorks 5 の描画の問題


TIL: 58282 : Power Macintosh G3 (Blue & White): AppleWorks 5 Redraw Issue

Apple Tech Info Library で Blue & White G3 で AppleWorks 5 で図形描画などで正しく表示できない障害が報告されている. Apple はこれは ATI ソフトウェアが原因であるとし,ATI RAGE 128 Update 1.0 で修正されるとしている.

ATI RAGE 128 Update 1.0 については Adobe アプリケーションで起きていた画面表示上の問題が改善されてという報告がある一方で MacInTouch などではそれらのアプリケーションのモニタ表示の問題が改善されないという投稿が紹介されていたりする.



● Blue & White G3 : Audio/Video card でのミラーリング表示法


TIL: 24816 : Power Macintosh G3: Confirming Video Output Using TV Mirroring

Apple Tech Info Library でオプションの Audio/Video card でのミラーリング表示法が公開されている.




[ 99/2/17]



● Word 98 による FTP 等ダウンロードの障害


MacFixIt 99/2/15 はブラウザ等で FTP ダウンロード時に中断が起き,マウスクリックにより再開する症状について投稿を中心に述べている.

これらの障害は Word 98 を立ち上げている場合に起き,どうも Word 98 のバックグラウンドで作成する一時ファイルに起因するのではないかと多くの読者が考えているようである.マウスクリックは割り込み優先度が高いため,復帰できるようになるという指摘がある.マウスクリック以外にもリターンキーを押すことも回避法として考えられている.また,そのようになった場合,フリーズする可能性もあるようだ.ある読者によると, Microsoft サポートはその問題を確認しているが,修正できないと言ったという.詳しくは MacFixIt を参照願いたい.

追記:
もし,なにかをダウンロードする場合, Word 98 を終了する必要はなく, Word 98 のドキュメントウインドウを閉じればよい.



● Internet Explorer 4.5: command+ピリオドによるフリーズ


MacFixIt 99/2/15 は URL に単語等を入れて時間がかかっている場合に command+ピリオドで中断するとフリーズするという症状を指摘している.詳しくは MacFixIt を参照願いたい.



● Blue & White G3 : ATI Graphics Accelerator 機能拡張の赤×印


MacInTouch 99/2/13-14 は, Blue & White G3/400 の起動時に "ATI Graphics Accelerator" 機能拡張のアイコンに赤×印がつく症状について,"ATI Graphics Accelerator"と"Adaptec SCSI Card 2906 Driver" がコンフリクトし,"ATI Graphics Accelerator"が読み込まれないためという読者の投稿を紹介している.メモリ増設後そのようになったためメモリに問題があるのではないかとも書かれている.

Apple Tech Info Library にこの症状についての他の原因が書かれている.本ページでも紹介している.



● Blue & White G3 : ATI Rage 128 Update のスローダウン


上記項目と関連するかどうかよく分からないのだが, MacFixIt 99/2/15 は ATI Rage 128 Update インストール後 "ATI Graphics Accelerator" 機能拡張が読み込まれない場合があり,スローダウンすることについて述べている.そこに記された投稿は様々で原因ははっきりしない.

アップデート後に仮想記憶が切られ Apple FireWire 1.2 機能拡張がインストールされると読み込まれないようになるとか, FireWire Support を機能拡張フォルダから外して再起動するといいとか,仮想記憶は関係ないとか投稿が紹介されている. Speed Doubler が原因,また Adaptec SCSI 2906 カードのドライバが原因という投稿もあり,それらを使用停止すると改善されるという."ATI Graphics Accelerator" 機能拡張のファイル名の前にスペースを入れて改善されたという投稿も紹介されている.



● Apple 17" Studio Display:垂直線


MacFixIt 99/2/15 によれば, Apple は Apple 17" Studio Display に垂直線が出ることがあると認めたという.これは画面を鮮明にするためのワイヤで,寒い時や振動によって付着して見えるようになることがあるという.もし,そのような場合はモニタの側面を軽く叩くと改善されるそうだ.



● PowerBook G3 Series など:コントラスト調節がないことについて


TIL: 24459 : PowerBook G3, PowerBook G3 Series: No Contrast Control

最近の PowerBook G3 Series などの PowerBook G3 Series にはモニタのコントラスト調節ボタンがない.これは液晶モニタが fixed-contrast liquid crystal display という形式であるためで,それらのモニタのコントラストをハードウェア的に調節することはできない.

ソフトウェア的には ColorSync の最近のバージョン や Adobe ガンマなどによって調節することができるので,お試し願いたい.



● PowerBook 3400 のファン回転開始温度


PowerBook 3400 の内蔵ファンが回転し始める CPU 温度は 85 度 C(華氏 185 度)である.




[ 99/2/15]



●重要:Speed Doubler 8:ボリューム名と同一名称データを含む DOS FD コピ-の障害


藤原氏からお知らせいただいた. Speed Doubler 8 を使用した環境で,ボリューム名と同一名称のファイル,フォルダ類を含む DOS フォーマット フロッピーディスク をボリュームごと他のメディアにコピーすると,内容が失われてコピーされるなどする場合がある.

藤原氏からは Speed Doubler 8 の指摘はなかったが,私が試したところ, Mac OS 純正システムでは起きず, Speed Doubler 8 (8.1.2a) がインストールされた Macintosh で,かつ, "高速ファイルコピー" をオンにしている場合に起きることが分かった. Speed Doubler 8 コントロールパネルを外すか, "高速ファイルコピー" をオフにすると Speed Doubler 8 機能拡張は外さなくても障害は起きない.

例えば,次のような設定で発生する.

1. DOS フォーマットの FD のボリューム名を「A」とする
2. FD 内に「A」,「B」などのフォルダ(ファイル)を作成する
3. FD をボリュームごと HD や ZIP などのボリュームにコピーする
4. FD 内の「A」というフォルダ(ファイル)しかコピーされないなどの事態が起きる

私が試したところ,内容が全くコピーされていない,ボリュームではなく含まれるファイルがコピーされて現れる,などの事態が発生した.藤原氏によると上記のようにボリュームに含まれた同一名称のファイルやフォルダのみコピーされる現象が発生するそうである.

秋山は最小限のシステムで試したが,File Exchange または PC Exchange を外すわけにはいかないので,Speed Doubler の非互換の相手がそれらコントロールパネルなのか, System スーツケース/Finder なのかは確かめられない.

藤原氏によれば, DOS フォーマットのボリュームはフロッピーディスクの場合に起き,ハードディスクや zip のメディアでは起きないそうだ.私はフロッピーディスクでしか確認していない.

藤原氏の確認環境:
8500/180, G3 DT/233 いずれも Mac OS 8.5.1 J

秋山の確認環境:
8500/180 Mac OS 8.1 および Mac OS 8.5.1 J

注意:
DOS では一般に同一ディレクトリ内に同一名称のファイルやディレクトリ( Macintosh のフォルダにあたる)を作成することはできない.特に,ルートディレクトリにボリュームラベルと同一のファイルやディレクトリを作成することはできない.



● ATOK12 :メニュー ID コンフリクトの解消


宮島氏ほかの方々からお知らせいただいている. ATOK12 では Eudora Pro などと起きるメニュー ID のコンフリクトが解消されているそうである.そのため,単語登録時の品詞指定のポップアップメニューで起きる障害が出なくなっているそうである.

この障害と原因については ATOK8 の時代から指摘されてた.例えば, 98/8/24 項目 " ATOK11 : Eudora Pro 3.11-Jr2:単語登録時のメニュー異常" で近田氏の御指摘などをご参照願いたい.コンフリクト情報掲示板でも掲示されたことがある.

宮島氏によれば, Eudora Pro メーリングリストで最近この問題が話題になり,そこにはそのような競合が起きた場合には日本語入力が不安定になりシステムフリーズに至る場合があるという報告もあったそうだ.

宮島氏によれば,EndNote 3.0(文献データベース), proFit 5.1(数値データ解析)、Noesys 1.2(HDFというフォーマットの科学技術データの作成,編集を行う)でも確認されている. Jedit にも影響が及ぶ場合があった.



● ATOK12 :Word とモディファイアキーでの障害の解消


宮島氏からお知らせいただいた. ATOK11 で Microsoft Word 使用時にモディファイアキーを併用した際に起きていた諸問題が改善されているそうだ.

ATOK11 ではインライン入力時に shift, option, control キーを押すと日本語変換が意図せずに確定してしまったり,警告音が出たりした.また, delete キーが利かなくなることがあるという障害もあった.これらが ATOK12 では解消されているそうである.



● ATOK12 :単語登録ウインドウを閉じるとメニューバーの鉛筆が消える


藤澤氏によれば, ATOK12 で単語登録をし,ウインドを閉じると,メニューバーの鉛筆マークが消えてしまうという.いったん command+スペースで US モードにしてから ATOK に戻すと鉛筆マークが表れるそうである.



Apple Display Software 1.7.1


Read Me やリリースノートの類には書かれていないが, 99/1/25 項目 "AppleVision 1.6.1 : Mac OS 8.5.x での不具合" で本ページが告知した障害を修正するものと思われる.

Mac OS 8.5.x で AppleVision ディスプレイや Studio Display など Apple 製ディスプレイを接続し AppleVision 1.6.1 ソフトウェアを使用していると, Macintosh 起動時に "AppleVision ソフトウェアをロードできませんでした" あるいは "0x00008DE8 エラー" といったようなアラートが出て,解像度が 640x480 になる障害が発生する場合があり,本ページでは Apple が対応バージョンを開発中であるとしていた.



●アプリケーションの Mac OS 8.5.x インターネット設定等未対応の場合


今井氏からお教えいただいた. Mac OS 8.5 からのインターネットコントロールパネルとインターネット設定機能拡張の組み合わせでは,例えば,ICeTEe J などアプリケーションによっては対応できないものがある.そのため,今井氏は Internet Config 機能拡張で統一した方がいいのではないかとご提案になっている.



● Finder設定ほか初期設定ファイル破損によるメモリ不足ほかエラー


TIL: 24813 : Mac OS: Out Of Memory Errors And Corrupted Finder Preferences

以下のような記述が Tech Info Library で公開された. Finder 設定ほかの損傷に起因するエラーについて述べられている.

System 7.x, Mac OS 8.x で十分なメモリがあるのにメモリ不足や Type 10, 11, 2, 3 というようなエラーが発生する場合がある.そのような場合で Macintosh を再起動しても同じエラーが出る場合は,次の初期設定ファイルを捨ててみる.

Finder設定
ファイル検索初期設定 ( Mac OS 8.1 以前) または検索初期設定 ( Mac OS 8.5)

これらが実際に起きる可能性が高いのは Macintosh 起動時の Finder 読み込み時,および,ファイル検索プログラム呼び出し時だろう.起動時のエラーは Macintosh を起動できないので " Finder設定" 初期設定ファイルを捨てることができない.そのような場合はシステム CD ,起動フロッピーディスクなどから起動する.起動ディスクでの指定があって別デバイスから起動できない場合に別デバイスから起動するには command+option+delete または, command+option+delete+当該 SCSI ID を用いると起動できる場合がある.

shift 起動でも起動できるのだが, HFS + の場合は Mac OS 8.1 での shift 起動は問題が起きる場合があるので注意されたい.



● Adaptec 2940UW ベータ版ファームウェアで起動できなくなる場合の回避法


2940UW ベータ版ファームウェアアップデートによって, Blue & White G3 でも起動できなくなる場合があることは, 99/2/10 項目の追記ほかで触れたが,吉田氏からは,そのような場合にフォルダアイコンと?マークの点滅がしばらく続いた後に内蔵 HDD が回転し始める音が聞こえたらマウスボタンを押すことで起動できるとお知らせいただいた.

内蔵ハードディスクの Mac OS ROM ファイルが必要であるので,上記タイミングが説明できる.また,内蔵ハードディスクのシステムフォルダが無効になっている場合も起動できないとお知らせいただいた.



● 2940UW とG3アップグレードカード: NewerTechnology MAXpowr G3 の場合


99/2/10 項目 "警告: 2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版を Blue & White G3 以外で使用しないこと" 中に述べられた, 2940UW は G3カード等の MPU アップグレードカードを装着した環境での動作保証をしない件について,インタウェア Booster G3 の場合(森川氏)に続いて,近田氏から, NewerTechnology MAXpowr G3 266/1M/133 についてご報告をいただいた.若干の障害が見られるが,ほとんど問題ないという.

私の PowerMacintosh 8500/120+NewerTechnology MAXpowr G3 266/1M/133 もほとんど問題なく動作しています. 2940UW には Seagate ST34573W(内蔵HDD)と Logitec LMO-640SK(内蔵MO)を接続しています.8500 標準内蔵の HD と CD-ROM は内蔵 SCSI に接続したままです.

ただし,「ほとんど」と書いたように,稀に電源投入時に 2940UW の LED が点灯したままになって( 8500 筐体下部の隙間から確認),起動に失敗します.この時,ディスプレイ( AppleVision 1710 )の電源は投入前になるので, HappyMac などは確認できません.恐らくハードウェアのチェック時にエラーを起こしているのではないかと考えられますが,詳細は不明です.また,この症状が出る際には電源投入時の「ジャ〜ン」という起動音の後,「プッ」というような音がする場合もあります.これも何らかのエラーを示すための音ではないかと考えているのですが,必ずしも 2940UW の LED が点灯したままになる時は何時もその音がするわけでもないので,関連は不明です.なお,対処方法は Command+Option+Power で強制再起動することですが,たまにそれでも起動に失敗することがありました(再度 Command+Option+Power の強制再起動で起動しましたが).

昨年末に VRAM を増設したところ, AppleVision が画面表示できなくなってしまい, AppleVision を QG に修理に出す羽目に陥りました(修理費を覚悟していたのですが,リワーク対象だそうで無償修理してくれました)が,戻って来て接続したところ,上記の起動失敗が毎起動時に起こるようになりました.その後冒頭のような理由で暫く使わないでいたら,今度はその症状がまるっきり消えてしまいました.問題なく起動するので深く追求する気にはなりませんが,ボードとコネクタの接触不良が一番臭いように思われます.以前に一度分解して組み直したら起動失敗の頻度が減ったこともありますので.

ファームウェアは「2940UW Firmware v3.0」が入っています.フォーマッタはHDT(2.5.2J; ST34573W,その前の2.xJ; ST32430N,1.8; MO)

追記:
muta 氏はラトックの REX PCI32 という SCSI ボードを装着した時に似たような症状が出たそうである. muta 氏の場合はボードのちゃんとささっているんですがボディを取り付けると不安定になるという装着不良が原因だったそうで,ボードを差す位置を変えるで回避したそうである.



● Blue & White G3 : Apple Sccaner が動作しない


TIL: 58252 : Power Macintosh G3 (Blue and White): SCSI Card Compatibility with Apple Scanners

Apple Scanner extension 4.2 は Blue & White G3 の SCSI カードと非互換で動作しない. Apple は原因を調査中という内容.



● SpaceSaver の問題


宮島氏から StuffIt Deluxe 5.0 の SpaceSaver に関しての不具合をご報告いただいている.

OS 8.5に標準搭載されている「ネットワークブラウザ」が起動できなくなり,起動しようとするとブラウザが開く前の段階で停止し,マウス操作が無効になり,アプリケーション強制終了もできなくなり, command + control + パワーキーによるリセットを余儀なくされる. SpaceSaver を OFF にしておけば問題ないそうだ.
(iMacと PowerBook G3,Mac OS 8.5.1-J))

私はかなり前だが, "StuffIt SpaceSaver 使用感.主に AutoDoubler との比較で" という項目を 97/12/16 に書いたことがある. SpaceSaver は製品自体の機能がもっと改善されるべきだと思うが,それ以外にも,他の機能拡張類とのコンフリクトが多く, Mac OS や他のアプリケーションと非互換の場合が比較的多いプログラムであると思う.




[ 99/2/13]



● Internet Explorer 4.5 日本語版:初期設定が開けない


佐藤氏,松瀬氏,松田氏からお知らせいただいた.

Internet Explorer 4.5 日本語版をインストール後,初期設定を開こうとすると,次のアラートが出て開くことができない場合がある.

"MS Preference Panels を入れ替えるために、Microsoft Internet Self-Repair のMicrosoft Internet First Run を実行してください"

ところが Microsoft Internet First Run を実行しても置き変わらず,初期設定ができない.

松瀬氏によれば,これは英語版 Internet Explorer 4.5 を使用していた環境の Macintosh にインストールした場合に起きる.その場合,システムフォルダの "MS Preference Panels" が置き変わらないことが原因である.松瀬氏,松田氏は手動でシステムフォルダから MS Preference Panels をシステムフォルダの外へ移動し, Microsoft Internet Self-Repair の Microsoft Internet First Run を実行することでインストールされ,障害は改善された.

Outlook Express 4.5 日本語版ではこの障害は起きないようだが, Internet Explorer 日本語版をインストールする場合は Internet Explorer 英語版関連ファイル特に MS Preference Panels フォルダを削除してインストールする方がいいようだ.



● Internet Explorer 4.5 日本語版:フォント関連の注意


藤沢氏からお知らせいただいた. Internet Explorer 4.5 日本語版をインストールすると,それまで入っていたフォントが一部置き換えられる場合がある.置き換えられたフォントはゴミ箱に移動される.ここまでは Microsoft 社製ソフトウェアのインストールではよくあることで,そのままゴミ箱を空にすると取り返しのつかないことになる場合がある.

藤沢氏はここでゴミ箱に移動されたフォントを念のために新しいフォルダに戻して Macintosh を再起動したところ,デスクトップが表示されたところで Macintosh はフリーズした. CD-ROM から起動してフォントを元通りにしたところ起動できたそうである.



● Internet Explorer 4.5 日本語版:その他


松瀬氏によれば, Internet Explorer によってインストールされる「テキストエンコーディング」のバージョンについてインストールディスクのドキュメントに詳細が記載されている.それによると,Mac OS のバージョンによって,インストールするバージョンを変えているとのことである.私のところに頂くメールではこれまでのところText Encoding Converter に関するトラブルは起きていないようである.

本ページで何度か触れたメモリリークについては,「Internet Explorer4.5 のよくある質問集」に記述があるそうである.



● Blue & White G3 : USB 延長ケーブル(継続)


99/2/11 項目 " Blue & White G3 :キーボード延長ケーブルで問題?" に関して,瀧川氏からは, USB 延長ケーブルを接続しないと逆にキー入力できない場合があることをお知らせいただいた.



● Blue & White G3 :静電気でのトラブル


柴尾氏から Blue & White G3 で静電気に起因すると思われるトラブルのご報告をいただいた.

Blue & White 300 を購入し,使用していたところ突然フリーズが頻発するようになりました.起動後,数分するとマウス,キーボードが動かなくなり,画面もフリーズするという症状でした. Disk First AidやNorton Disk Doctorを使い,原因を検索しましたが不明でした.

以前,貴ホームページでも取り上げられていましたがiMacで静電気が溜まりやすく,キーボードやマウスが効かなくなるというトラブルが私の知り合いの iMac にもあったため,もしやと思い,コンセントを逆に差し込んだところ嘘のように G3 が快調に動くようになりました.静電気が原因だったのではないかと思っています.

本ページで今井氏から iMac の静電気の問題が指摘されて以来,静電気のことが方々で取りざたされるようになった.なんでも静電気のせいにするのも考えものだが,静電気の問題は iMac で起きやすいし, Blue & White G3 も要注意である.しかし,それらの項目中で同時に書いたように,静電気の問題は周辺機器も含めてコンピュータ機器一般で注意しなければならないことである.

コンセントを逆にしてみる方法は一応の規格があるためであり(コンセントのプラグを観察すると二本の幅が異なっていることに気づかれると思う.幅広い方がアース側),きちんと工事されている場合は効果がある.(そうでない場合もある)ハードディスクが不安定というような場合もソフトウェアの問題が考えられない場合は SCSI の次に疑ってみてよい.違う場所で使ってみて問題が起きないというような場合は特にそうだ.



● Blue & White G3 :内蔵用モデムカード発売


Power Macintosh G3に内蔵できる「Apple 56K V.90内蔵モデム」を発表 を参照のこと. 2 月下旬から発売されるそうだ.



● ATOK12 :漢字入力モードの R 漢/カナ漢の切り替えの改善


首藤氏から ATOK12 で改善された点についてご報告いただいた.

ATOK11 では,文書作成中に漢字入力モード( R 漢/カナ漢)の切り替えを行う為には,そのウインドウを終了,もしくはソフトを終了させなければならなかったのが,文書作成中でも切り替えが可能となった.これは, ATOK8 でも可能だったものが,ATOK11になってできなくなり,不自由していた(妻と二人で使用するため二系統のモードが必要であるため)が元に戻ったというべきでしょうか.



● ATOK12 :ことえり複数ユーザ辞書の取り込みでのトラブル


小林氏から ATOK12 インストール後の複数のことえりユーザ辞書の移行で問題が起きているとご報告いただいた.

もともとは IM はことえりのみでした.そこで ATOK12 をインストールしたあと,ことえりのユーザ辞書を取り込もうとしたのですが, 2 種類あるユーザ辞書のうちひとつは取り込めたのですが,もうひとつが取り込めません.

エラーの原因をチェックすると"読み"に不適切な文字があるそうなのですが,全角ひらがなしか使っていません.試しに打ち直してみましたが,やはりダメでした.でも,もうひとつの方の辞書はちゃんと取り込めたし,不適切な文字があって取り込めなかったものは,確かに不適切な文字がありました.

このふたつがどう違うのか,全く分かりません.強いていえば,ひとつはデフォルトでできるユーザ辞書で,もう一つは自分で作ったユーザ辞書だということです.うまく取り込めた方は自分で作った方です.しかし,どちらもテキストに書き出してしまっているのだから,関係ないと思われます.ファイルの大きさも,むしろうまく取り込めた方が40倍も大きいのです.

( PowerBook2400, Mac OS 8.5.1J, 仮想メモリON )

追記:
うまく取り込めた方のテキストファイルに続けて取り込めない方のテキストをコピー&ペーストすると取り込めたそうである.



● ATOK12 と Microsoft Word 98 テンプレート書類


篠田氏からは ATOK12 インストール後,Microsoft Word 98 のテンプレート書類で問題が生じたとお伝えいただいた.

先日発売された ATOK12 をインストールして,しばらくは機嫌よく使っていたのですが,今朝久しぶりに Word 98 書類を作成しようとするとフリーズの嵐.具体的にはテンプレート書類に日本語入力しようとするとフリーズ.あらかじめ作成してあったテンプレートのみを印刷しようとしてもフリーズ.この現象はことえりやATOK11に変更することで問題なく日本語入力・印刷ができることを確認しました.

( PowerBook2400c/180, 1.3GB HD/112MB RAM, Mac OS 8.5.1J+QuicKeys 3.5.3+NAV,キヤノンレーザーショット LBP-850, LaserShot ドライバ)



● ATOK12 と Iomega USB Zip ドライバ


匿名希望氏から ATOK12 インストール後の再起動後に iMac が不安定になり,アドレスエラーが出たとご報告いただいた.氏の場合, Iomega の USB Zip 関連機能拡張を外すことにより障害が解消されたそうである.



● Netscape Communicator 4.5:ウインドウ再描画回避法


最近,問題とされることのある Netscape Communicator 4.5 のウインドウの再描画についてカサイ氏から初期設定の Netscape Profiles Temp を外して起動したところ障害が回避できたとお知らせいただいた.

この現象は,特定のページを Communicator 4.5 で表示させると,読み込みが終わった時点でウインドウが再描画するというもの.「ゲップ」とも称される本現象は JIS コードで記載されたページを読み込む際に起きるとも言われている.私が自分の環境で試した範囲ではそのような現象は確認できず, JIS (iso-2022-jp)で書かれたページ(例えば私のこのページ)の読み込みで再描画は起きない.そのためこの問題について項目とすることを避けていた.

言われているような現象は Communicator あるいはそれ以前の Navigator も含めた Netscape のブラウザの仕様であるという観点もあるようだが,カサイ氏が回避できたことや私には起きないことなどからすると,仕様というわけではなく,環境あるいは設定に依存するものと思われる.私は Netscape の他のバージョンでもこのような現象を見たことはない. Netscape に関しては大抵そうなのだが, Type 2 エラーにしてもこの現象についても,なぜか私のところではトラブルが起こりにくいようなのだ.(だから,私に起きないからといって,どうも一般的には起きているらしい現象を否定するものではない)

追記:
Rj氏からThe Netscape charset Burp( Netscape 文字セットげっぷ)という本現象を解説したページをご紹介いただいた.それによると, META タグで文字コードを指定しているページを読み込んだ場合に起きるという.Rj 氏によると,iso-2022-jp, EUC-JP, x-euc-jp で確認できたが, UFT8, Shift_JIS, x-sjis では起きないそうだ.

特に大きな問題であるとは思えない事柄で「気にしない」で済むことと感じられるので,これ以上本問題に触れるつもりもあまりないのだが,ここには,キャッシュを読み込む場合は起きないという記述があったため,私が確認できなかったのはそのためかと思い,再度スーパーリロードとして知られている option キーを併用してリロードボタンをクリックする方法で強制読み込みさせたが,やはり私の環境で再描画は起きなかった.(私は通常は 4.08 を使用していて, 4.5 はめったに使わない.常用される方でこの現象が起きるというのであるから通常は起きる場合の方が多いのかも知れない.私に起きない理由は分からない)

また,何人かの方から " Netscape Profiles Temp " ファイルの存在を確認できないというお知らせをいただいているが,私のシステムフォルダ/初期設定フォルダにはあるようだ.これは Netscape の以前のバージョンで作成されるファイルとのこと.

追記:
弟子丸氏から, Finder設定を捨てることで再描画しなくなったようだという情報をいただいた.また,カサイ氏からは再描画するページもあるとのこと.

追記 2 :
黒川氏から, "アピアランス" コントロールパネルでフォントをなめらかにするのチェックを外したところ,再描画が発生しなくなったとの御連絡をいただいた.



● 2940UW とG3アップグレードカード:インタウェア Booster G3/300MHz の場合


99/2/10 項目 "警告: 2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版を Blue & White G3 以外で使用しないこと" 中に述べられた, 2940UW は G3カード等の MPU アップグレードカードを装着した環境での動作保証をしない件について,森川氏から,インタウェア Booster G3/300MHz の場合ある程度支障なく使えているとのご報告をいただいた.

森川氏の場合,最初に起動しない( Happy Mac が現れない)という障害が発生した.その際には増設ハードディスクのドライバを 2940UW 付属のハードディスクドライバから B'sCrew に変更することで回避できたそうである.現在, B'sCrew v3.0.0J で問題なく運用できているそうである.

( Power MAC 8500/180+インタウエア社製 Booster G3/300MHz, 2940UW+Seagate HD 内蔵)



[その他]
ATI RAGE 128 Update 1.0が公開された.ただし,米国のネットニュースなどでは改善されたという一方で Flash で改善がないという複数の投稿や不具合の報告も見られる.また,通常これまで Tech Info Library で公開が予告されるとその日のうちに公開されたのに対して今回遅れたのは Read Me ファイルを修正する必要があったためと聞いている.




[ 99/2/11]



● ATOK12 :英数・かなキー入力モード切り替えほかの改善


森氏から ATOK12 は ATOK11 で問題となった JIS キーボードの英数・かなキー入力モード切り替えが ATOK8 のときのようにできるようになったことなど,使い易くなったとお知らせ下さった.

英数・かなキー入力モード切り替えほかに,テンキーで半角数字入力時に shift+テンキーでの全角数字入力やメニューバーのえんぴつアイコンに入力モードが表示されるなどの機能をお知らせいただいた.特に Windows 版ではできない機能が Macintosh 版では実現されている点などをご評価なさっている.

私のところにいただくメールでは,ほかにも変換効率の向上がなされたのではないかという印象をお持ちの方も少なくないようである.



● ATOK12 :インストール直後の再起動時の問題(継続)


99/2/7 項目 " ATOK12 :インストール直後の再起動時の問題" について藤原氏ほか何人かの方から再起動できないなど同様のご報告をいただいている.

東内氏からは ATOK11 を削除する設定にしてインストールしたのに ATOK11 が削除されずに残っていたことがあり,手動で削除して再起動すると Macintosh は安定したそうである.



● Blue & White G3 :キーボード延長ケーブルで問題?


Blue & White G3 で USB キーボード延長ケーブルを使用すると, USB 機器からの入力ができないという障害がユーザーから多数報告されている. Apple では障害を検証中である.



● Blue & White G3 :複数モニタでの DVD 表示


TIL: 58273 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Displaying DVD Video on Second Display

複数モニタに DVD ビデオを表示する場合,追加したビデオカードに接続したモニタに表示できないのは DVD デコーダ が ATI Rage128 カード上にあるための仕様であるという主旨.



● Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない(継続)ほか,数式エディタのかっこ


99/1/25 項目 " Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない" に関して情報が寄せられている.

匿名希望氏,福山氏によれば,数式エディタで作成した数式が入っている書類の保存で問題が起きる.また,通常の保存でもできない場合があり,さらに,ハードディスクだけでなくフロッピーディスクや MO にも保存できないそうだ.

匿名氏は数式の中の特定の文字列を除くと保存できることにお気づきになった.<>などの括弧ではないかと思われるそうだ.

友岡氏からは数式エディタを使って Word 98 で数式を書こうとすると,分数などの縦に大きく囲むようにカッコを作ると,カッコの線が割れる場合があるとお知らせいただいている.この縦に大きなカッコをコピー&ペーストで他のソフト(クラリスドロー)に移してみても割れているし,Word 98 からプリントしても同様だそうだ.



● PowerBook 1400: Mac OS 8.5.1 インストール時のエラー


TIL: 24809 : Mac OS 8.5.1: Error When Installing Onto PowerBook 1400 From CD

Apple Tech Info Library に PowerBook 1400 で Mac OS 8.5.1 を CD-ROM からインストールする際にエラーが出る障害に関する文書が公開された.日本語版インストーラで起きるかどうかは不明である.

それによると,インターネットアクセスに関して,"Register Stuffit Expander 4.5" というアラートが出るらしい.回避法はそのまま OK し,インストールを継続して終了した後,インターネットアクセスをカスタムインストールすると述べられている.



● PowerBook 5300/3400 ほか: SCSI 接続時の障害改善法


川原氏からお知らせいただいた.

PowerBook 5300 や 3400 等に速度の遅い SCSI 機器を接続すると,ファイル転送時にフリーズ,クラッシュが起きる場合があります.この対策としては, Slow SCSI Extension が一般的ですが,問題が完全に解決されない場合も多い上に SCSI バスに接続されている機器すべてが最大 50 パーセントも遅くなってしまいます.私の場合, PowerBook 5300ce に Zip Drive を接続した時に症状が現れました.これは仕事先で省スペースのデスクトップマシンとして使用しているので SCSI に外部 HDD も繋いでいます.

ただでさえ遅い PowerBook の SCSI がこれ以上遅くなるのは耐えられず,Slow SCSI Extension 以外に方法が無いものかと色々試しました.結果として, iomega のマウントドライバの代わりに B'sCrew Extension を使用して B'sCrew Control の“ドライバ設定...”で Zip のドライバ設定の“リードブラインド優先”と“ライトブラインド優先”のチェックを外す(ハンドシェイク転送にする)事で安定して使用できるようになりました.デバイス毎に設定が可能なので, HDD の速度が犠牲になることもなく満足しています.その後, 230MB の MO Drive を増設した時も問題が発生しましたが, 同様の処置で事なきを得ています.

ちなみに, B'sCrew は 2.1.3 と 2.1.4 及び 3.0 で有効性を確認しています.



●クラリスワークスの 2000年対応についての Tech Info Library


TIL: 30899 : AppleWorks/ClarisWorks: Entering Year 2000 & Beyond Dates

Apple Tech Info Library にクラリスワークス( Apple Works )の 2000年対応に関する文書が公開された.クラリスワークスの表計算のセルとデータベースの日付入力について2000年に関する処理が下二桁入力でのどのように処理されているか記されてる.

それによると, Macintosh 版クラリスワークスの下二桁での西暦入力はそのデータを入力したコンピュータの日付によって変化するようにプログラムされている.データ入力した日付についてクラリスワークスは 2000 年より前, 2000 年, 2011 年以降の 3 つの場合がある.

「 2000 年より前」

11-99 = 1911-1999
00-10 = 2000-2010

従って,2000 年より前に 2011年以降の日付を入力したい場合は 4 桁入力しなければならない.

「 2000 年」

91-99 = 1991-1999
00-90 = 2000-2090

「 2011 年以降」

全て2000 年以降として扱われる.




[ 99/2/10]



●警告: 2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版を Blue & White G3 以外で使用しないこと


大庭氏からお知らせいただいた. 2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版 を Blue & White G3 以外で使用すると起動できなくなるというトラブルが生じるそうだ.アダプテックジャパンのテクニカルサポートに連絡したところ,一切の対応をしないと回答された.また,保証も無効になる.

また,大庭氏からはサポートに連絡した際, 2940UWは G3カード等の MPU アップグレードカードを装着した環境での動作保証をしないことと, 2940UW を使いたいのなら標準の MPU カードを使用して欲しいという回答があったこともお教えいただいた. G3 カードを使用している方は G3カード開発元での処置がない場合には、2940UW については 選択肢に入れないほうがよいとお書きである.

追記:
同ファームウェアについては Blue & White G3 で使用しても起動できないなどの問題が起きることがあるようだ.ベータ版なのだからそういうことがあってもおかしいわけではない. MacInTouch 99/2/8 ではそのような投稿があった.投稿によると,ファームウェア3.0 を使用することで元に戻せるそうだ.



● Blue & White G3 : ATI RAGE 128 Update 1.0


Apple は, Blue & White G3 の ATI 関連ドライバの不具合のために様々なアプリケーションのモニタ表示等で起きていた障害を修正する ATI RAGE 128 Update 1.0 を公表する予定である.これは,本サイトで 99/1/10 項目 " Blue & White G3 : ATI 関連ドライバの更新" として私が予告したもの.

Apple では画面表示等に問題が起きていなくても本ドライバにアップデートすべきであると考えている.同項目では,新しいドライバは Apple Software Updatesで公開される予定と記した.現時点ではまだ公開されていない.

追記:
ftp.info.apple.comで公開された.ただし,米国のネットニュースなどでは改善されたという一方で Flash で改善がないという複数の投稿や不具合の報告も見られる.



● PowerBook G3 Series : Modem extension 1.0.2


PowerBook G3 Series のモデム機能拡張の新しいバージョンで,それまでの 1.0.1 に代わるもの.内蔵モデムの出す雑音を出さないようにサウンド入力をなしに設定するとか,モデムエラー時の電源オンオフやリセットを改善すると書かれている.

モデムの雑音に関しては, 98/10/15 項目 " PowerBook G3 Series :終了後のモデムが雑音" を参照.




[ 99/2/9]



● ATOK12 : Text Encoding Converter が置き換えられる場合


吉田氏からお知らせいただいた. ATOK12 がインストールする Text Encoding Converter に注意が必要かも知れない.

吉田氏は ATOK12 インストール後,鉛筆メニューが表示されず,入力できなくなる障害を経験された.
( PowerMacG3(rev.2) + MacOS 8.5.1J + ATOK12優待版)

原因を調べたところ,ATOK12でインストールされる "Text Encoding Converter" 機能拡張が英語版のバージョン 1.4 であり,これが Mac OS 8.5.1 J の J1-1.4 を上書きしてしまうことと,テキストエンコーディング書類も英語版で "テキストエンコーディング" フォルダ日本語版を上書きしてしまうことに気が付かれた.その結果,テキストエンコーディング書類が入っているフォルダが "Text Encoding Converter" ではなく "テキストエンコーディング" のままのため, "Text Encoding Converter" 機能拡張がテキストエンコーディング書類を認識できないことになってしまう.

OS 8.5.1 J の "Text Encoding Converter(J1-1.4)" を入れ直すことで解決したそうだ.

追記:
大勢の方から上記のような置き換えは起きないとお知らせいただいている.お知らせを感謝したい.通常は問題ないものと私にも思われたのであるが,上記のような障害等が起きる場合には可能性として確認されたいという意図で掲載したものである.表現が不適切であったとすればお許し願いたい.上記項目の内容は変更されていないが,タイトルに "られる場合"を加えた.



● 1400 用 インタウェア BOOSTER G3 カードの問題(継続)


99/2/1 項目の PowerBook 1400 用 インタウェア製 Booster G3 アップグレードカード初期製品で,起動途中にフリーズしたり,スリープ後復帰できない問題に関して,三島氏から BOOSTER PB G3ソフトウェア 2.0.1を 2 次キャッシュを無効にした設定で使用すれば障害が回避できる場合があるとお知らせ下さった.

三島氏のカードでも起動途中にフリーズが生じていたのだが,新しいドライバでは 2 次キャッシュを無効にする設定ができるようになり, 2 次キャッシュを無効にして起動するとフリーズしなくなったそうである.その場合でも起動後に2次キャッシュを有効にすることが可能だそうだ.

2 次キャッシュの有効/無効の設定は初期フォルダ内の "BOOSTER PB G3.prefs" というファイルに保存されているようなので,2次キャッシュ無効時の同ファイルをバックアップしておき,システム終了項目内のAppleScriptアプレットで終了時に同ファイルを置換するようになさっているそうである.

追記:
同カードの問題については,カード上の部品の問題らしいと PowerBook News 99/2/9 に投稿に基づく記事が出ている.

本問題が報告され,情報交換,検証,論議がなされた POWERBOOK ARMY 日本語会議室は新会議室にBOOSTER 1400 G3 233 フリーズ問題としてスレッドが作成された.



● StuffIt Deluxe 5.0.2 :圧縮ファイルのあるドライブを取り出せない


加藤氏からお知らせいただいた.

先日 StuffIt Deluxe 5.0.1英語版を購入,インストールし5.0.2にアップデートしたのですが,問題が生じました.

その問題は,外付けドライブにある圧縮ファイルをダブルクリックし,StuffItのブラウザを表示後,解凍圧縮をせずにそのウインドウ閉じた後,発生しました.そのディスクが取り出せないのです.そのディスクは使用中なので,Finderを終了してから取り出すように,とのメッセージが表示されました.再起動,もしくはFinderを異常終了する事によって,ディスクは取り出せるのですが,毎回これらの作業をするのは,あまり良いとは思えません.因みに,ダブルクリックした圧縮ファイルは, StuffIt4.5で作成した物です.

( PowerComputing 社製 PowerCenter132 PowerPC 604/132使用OS:MacOS8.5.1US+JLK1.2 使用ドライブ:External Iomega Zip External Jazz(APS製)ドライバ:Iomega Driver6.0.2)



●新型 Apple Studio Display と非互換の Macintosh


Blue & White G3 と同時に発売された新型 Apple Studio Display は Apple によると以下の機種では機能しない.

680X0 Macintosh
( 680X0 で Power PCアップグレードされた機種を含む)
PowerBook 1400
PowerBook Duo 2300
PowerBook 3400
PowerBook 5300



● PowerBook:トラックパッドでのポインタのジャンプへの電源の影響


190, 500, 2300 等以降の PowerBook に採用されたトラックパッドではポインタ移動時にポインタがあらぬ方向に飛んでしまうことが起きる場合がある.多くの場合,指先等の湿気が原因する.( 96 年からの項目に何度か記載されている)

これらの症状に関して,電源アダブタやバッテリによってこれらの症状が起きる場合がある.サードパーティ製 AC 電源アダブタやバッテリを使用して障害が発生する場合はそれらを Apple 製のものに交換してみて確認することも必要かも知れない.

PowerBook G3 Series に関しては 98/10/13 項目 " PowerBook G3 Series :トラックバッドでのポインタ異常" の障害が知られており,原因についてはまだ不明である.



● -228 エラー


エラーコード表では無効な装置名となっているが,最近のこのエラーはサウンドマネージャのエラーである.関連したシステムファイルの破損かコンフリクトを疑う.



●サウンドマネージャのメモリエラー


TIL: 30898 : Mac OS 8.5: Sound Manager Out Of Memory Crash

上記 Tech Info Library によると, Macintosh 起動時にメモリ不足のためサウンドマネージャを使用できませんというようなアラートが出ることがあるらしい.サウンド初期設定が壊れたためであるとし, shift 起動からサウンド初期設定を捨てる回避法が記されている.



● Macintosh のクロスケーブルでの 直結


2 台の Macintosh を Ethernet クロスオーバーケーブル,あるいはストレートケーブルにクロス変換アダブタをつけて直結する際に AppleTalk コントロールパネルを Ethernet にして保存しようとすると,エラーが発生することがある.このような場合にはそれぞれのマシンの AppleTalk コントロールパネルを同時に開いて同時に Ethernet を選択するようにすればよい.



2940UW SCSI カード用 ファームウェアベータ版


Blue & White G3 に対応.ただし,現在のところベータ版である.

追記:
Blue & White G3 以外で使用しないこと.起動できなくなるというトラブルが生じるそうだ.(大庭氏)




[ 99/2/7]



Microsoft 裁判で急展開があった. Microsoft が Windows 98 とブラウザの機能が切り離せない証拠として提出したビデオテープが偽造に近いものとの印象を与えている. OS とブラウザを分離できるという司法省側のプログラムを使用するとコンピュータが極端に遅くなるという実験を収録したとする Microsoft が作成し提出したビデオテープの信憑性が問題になっている.法廷では Microsoft 幹部もテープ自体の矛盾を認めていたが,主張自体は変わっていなかった.しかし,司法省の担当者立ち会いの実際の再現実験では遅くならず,テープのような事態は再現されなかった.Microsoft,ビデオの主張を再現できずなどを参照のこと.

本裁判では Apple との直接的な関連も深く, QuickTime が正常に動作しないよう Microsoft Internet Explorer が意図的に作られ,さらにそれが QuickTime に欠陥があるかのようにユーザーに表示されるようになっているとか, Office Macintosh 版開発を中止すると脅すことによってApple に Netscape をバンドルしないように Microsoft が恫喝した,あるいは, Apple の GUI に関する Microsoft による特許侵害と Jobs 氏との取引などの証言や証拠が出ている.( Apple はこの Microsoft の脅迫の結果,デフォルトブラウザを Netscape から Internet Explorer に変更したが,それでも Netscape のバンドル停止には応じなかった.裁判では Apple の証言者が,そのようになってもユーザーは必ず Netscape を使ってくれると信じていると証言したと伝えられている)



● ATOK12 : 過去のキーアサインが取り込めないほか注意点


Go Kimura 氏からお知らせいただいた. ATOK12 が発売されたが,インストール時に過去のキーアサインが自動的に引き継がれない.

この点について氏がジャストシステムに問い合わせたところ,「キー設定の移行は手作業でしかできない」 と回答された.カスタマイズしているユーザはインストールに際して ATOK11 を残しておくか, ATOK11 のキー設定をカスタマイザから「スタイル出力」してテキストデータに書き出して,手作業移行の際に参照するようにしておいた方がよい.

インストール時に辞書の自動併合やキースクリプトの自動引継機能があるが「ATOK11をインストール終了時に削除」を指定してしまうと,以前のキー設定が消えてしまうので注意されたい.

また, CD-ROM 内にある「お読み下さい」によると, IE 4.5 のセルフリペア機能などで Text Encoding Converter が 1.4 未満に書き替わった場合はサポート外となっているので注意が必要とのこと.



● ATOK12 :インストール直後の再起動時の問題


上記, Go Kimura 氏は ATOK12 インストール直後の再起動時に Macintosh が一時的に不安定になったそうである.これは他でも報告されている.現在のところ原因は不明である.



● SONY DV 製品と FireWire の問題


TIL: 24786 : Digital Video: Export Difficulty With Some Sony Devices

新型 Blue & White G3 などで SONY のディジタルビデオ製品の FireWire の使用で障害が起きている. Tech Info Library でも取り上げられたようだ.

SONY TRV-900, PC-1, PC-10, PD-100, and the DV-analog converter box, DVMC-DA1といった最近の製品ではデータ転送のタイミングについて仕様が改められ, Apple の FireWire DV 1.0.2 またはそれ以前のバージョンと非互換になり,カメラの画像が壊れる障害が出る場合がある.

Apple は FireWire の次期バージョンで修正予定.正常に使えている例もあるようなので必ず起きるわけでもないかも知れない.



● I/O データ LCD-D15T2 TFT モニタ の問題


石田氏からお知らせいただいた. I/O データ製 TFT 液晶ディスプレイ LCD-D15T2 使用時に Power Macintosh で PRAM クリアすると専用のデジタルインターフェイスカードが認識されなくなる他 Macintosh が起動できなくなるなどの障害が発生する.

氏は I/O データ製 TFT 液晶ディスプレイ LCD-D15T2 を専用のデジタルインターフェイスカードによって Power Macintosh に接続し,複数モニタ環境で使用していた.ところが PRAM クリアすると起動音が1回鳴ったところでハードディスクが反応しなくなり,ディスプレイには何も表示されない. LCD-D15T2 を外すと障害は解消されるため, LCD-D15T2 とインターフェイスカードの問題と思われた.

I/O データとの間で 2 ヶ月間やりとりがあったが Macintosh の問題であるとの回答が続いた.ところが, 1/22 のニュースレター ( PRAM クリア時にデジタルインターフェイスボードが認識されず,液晶ディスプレイに何も表示されない場合の対処方法) によって,問題の所在が LCD-D15T2 とインターフェイスカードにあることが判明した.

それらには I/O データによって次のように書かれている.

一旦,デジタルインターフェイスボードを抜き,アナログディスプレイを接続してPRAMクリアを行って下さい.その後正常終了させ,再度デジタルインターフェイスボードを接続すると正常に使用できます.

これはモニタが LCD-D15T2 のみの Power Macintosh ユーザーにとって事実上 PRAM クリアができないということであるし,他にモニタがあるユーザーであっても PRAM クリアごとにマシン内部を開いてカードを取り出しモニタを接続し直すという回避法は現実的とは言えない.

ハードディスクが認識できなくなる症状から考えてもあきらかに同製品の ROM,ファームウェアに含まれるドライバ等にプログラムミスが含まれると思われる.石田氏の場合は I/O データが他に対処方法がないとして返品に応じたそうである.



● DVD 再生に必要な機能拡張


Apple DVD-ROM
Apple CD/DVD Drive
UDF Volume Access



● Blue & White G3 : NANAO iSwitch :Virtual PC 2.xJ での問題


Woodstock 氏からお知らせいただいた.新型 Blue & White G3 で NANAO iSwitch を使用し, USB キーボードを接続しない ADB 機器のみの状態で Virtual PC 2.x J ( 2.0J, 2.1.1J ) が起動できない.

(NANAO iSwitch + Logitech NewTouch K/B(PS/2, Elgo) + Logitech MouseMan PS/2)

それら ADB 機器のみの接続で USB キーボードを接続していない状態で Virtual PC をインストールすると登録画面等の表示後,メニューが Virtual PC のものに切り替わった時点でフリーズする. USB キーボードを接続することにより回避できる.

追記:
当初の記述から内容ほかを変更した.



● Blue & White G3 : 100BASE-TX で DHCP 接続の問題


Woodstock 氏によれば,新型 Blue & White G3 で 100BASE-TX 環境下で DHCP 接続で Windows NT DHCP サーバから情報を取得できない.また,IP アドレスを固定入力してもでも正常に動作しない.

Windows中心のLAN環境にて運用,当初 10BASE-T にて運用開始, DHCP サーバーより IP 供給をうけ,問題無くインターネット接続など利用出来ていたが,先日 100BASE-TX にリプレースされた途端に DHCP サーバーに接続不可, IP 固定にしても動作不良となった.

HUB 側の Link(100) インジケータは,正常動作を示しているので,ハードウェアの不良は考えられにくいが,現在の所は原因不明. まったく同じトポロジーで, 10/100AutoSenseHUB と B&W の間に 10BASE のダム HUB を挟んで強制的に10BASE 動作にすると,正常動作するので, B&W 固有の Etherドライバか, OT 自体に 100BASE 動作時に固有の問題が有るのでは?と考えられる. (もっとも,このB&W個体が,初期不良の可能性も有るが...)

もちろん,HUB側に問題が無い事は,他のPC(非Mac)を接続し,確認してある. IP 固定動作時に,BetterTelnet だけは,一応動作をしたので,なお不可思議な症状である.
※もっとも,この状態で,Telnet先から,自分にpingを打っても反応が無かった.

上記との関連を明確に示すことはできないが, Open Transport には各バージョンによって程度は異なるものの, DHCP 接続に問題を残している.これは Apple も認めていることである.

追記:
松尾氏から問題なく使用できているというご報告をいただいている.



● Microtek USB スキャナの"USB Update"は iMac 用 ?


MacFixIt 99/2/5 に, Microtek USB スキャナの"USB Update"は iMac 用なのでこれを Blue & White G3 にあてると iMac 用の Mac OS ROM に置き換えるため, Blue & White G3 では使用しない方がよいという投稿を "?" 付きで紹介している.



●増設メモリの相性: Macintosh スローダウンほか


石田氏からのご報告である.メモリ増設後,一週間ほどして Macintosh (8500 + Newer G3/336MHz) の動作が遅くなり始め, Norton AntiVirus が起動しなくなった.調べてみたところ,増設メモリに異なるメーカーのものが使用されていたためとお書きである.

メモリに限らず,温度との関連で Macintosh 起動後の時間経過に伴ってハードウェアに起因するエラー症状が現れたり消えたりする場合があることは比較的知られていると思う.石田氏の場合については,一週間ほどしてから症状が現れるなど特異な例であると思いご紹介した.

G3 マシン以後,私は増設メモリに起因する障害のケースが増えているという印象を抱いている. Finder やアプリケーション使用時のエラーなど症状は様々だが,最近のマシンでメモリを増設している場合に原因不明のエラーが起きて,システム CD-ROM や shift 起動でも改善されない場合は増設メモリを疑うことも必要である.



●米国で Norton Utilities 4.0.3 アップデータ配布


米国で Norton Utilities 4.0.3 アップデータ(英語版)が配布されている.日本語版は 4.0.1 なので Readme に記された 4.0.1 以降の修正点を挙げてみる.

「 Disk Doctor 」

・修復能力の向上と修復不能エラー事例を減らした.
・ Mac OS 8.x では損傷したフロッピーやリムーバブルディスクを挿入すると Finder がクラッシュする. Disk Doctor を起動して option キーを押しながらそれらのディスクを挿入すると Disk Doctor のウインドウに現れる.
・メインウインドウでドライブを選択して enter キーを押すことにより診断できるようにした.
・損傷した Unicode ストリングの扱いを改善.
・ Norton Utilities のメインメニューにボリュームをドロップすると Disk Doctor が起動し診断を開始するようにした.
「 FileSaver 」

・ボリューム回復可能性を向上するディスクドライバについての包括的データを保存する.
・ Netscape キャッシュファイルを追跡しないようにした.
「他」

・ UnErase での回復能力の改善.
・ Norton Utilities CD から起動した場合,通常のブートボリュームの未使用領域を Wipe Info が消せなかった問題を修正.
・ Mac OS 8.1 およびそれ以降の Mac OS の 256 色表示の特定の環境で, DiskLight が正しく表示されなかった問題を修正.
・ 起動 CD に Apple USB ドライバを含めた.
・ Imation's SuperDisk ドライブのフロッピー修復での問題の解消.
・ 4.0.3 では起動 CD のシステムは Mac OS 8.5.1 となった.
・ UnErase 4.0.2 でテンプレートファイルの名称が表示されなかった問題を解消.



● Norton Speed Disk のエクステントツリーへの書き込み


MacFixIt 98/2/3 は Alsoft DiskWarrior が Speed Disk で最適化直後にディレクトリの損傷を報告することについて, Symantec の説明を引用している. Symantec の説明によれば Speed Disk は最適化後にエクステントツリーにデータを書き込むが,これは Mac OS でも行われていることで無害であるという.これに対して Alsoft は反論している.




[ 99/2/5]



● iMac の静電気(継続)


今井氏はアースの取り方など iMacの静電気対策というページを立ち上げられた.

静電気は色々なところで意外な障害を起こしている場合があり,それは iMac でなくても起きている. Blue & White G3 なども静電気での問題は起きやすいように私には思える.原因不明の障害が発生する場合には静電気を疑うことも必要だ.今井氏が iMac での様々な障害が静電気に起因すると気が付かれたのは iMac の設置場所を変えることで起きたり起きなかったりすることであった.例えば別の部屋などへ移動したり,別のコンセントから電源をとるなどして障害が改善されるようだと静電気が怪しい.また,前回書いたようにコンセント差込の方向を替えることで改善されることがある.



● EGBRIDGE 10.0.1 アップデータの障害


ある方からお知らせいただいた. EGBRIDGE 10.0.1 アップデータのページで EGBRIDGE 10.0.1 アップデータの掲載中止のアナウンスがされている.不具合を解消したアップデータは 2 月第 3 週に公表される.

1/29(金)に公表された EGBRIDGE 10.0.1 アップデータは縦書き入力時にキー表記通りに句読点,記号(マイナス,カッコ,スラッシュ,円記号)などが正しく入力されないそうだ.例えば 『、』が『,』になる.横書き入力では問題は発生しない.

公表後すぐにアップデータが削除されていたので何らかの障害があったのではないかと思われていた.



● Blue & White G3 :旧製品ほか内蔵モデムの互換


新型 Blue & White G3 には内蔵モデムがなくシリアルポートもないためアナログ回線でダイアルアップ接続しようとすると,アップルから対応製品が発売されていないため苦労する.ある情報によると旧型 Power Macintosh G3 の内蔵モデムが使用できるそうだ.また,サードパーティの Kiwi のモデムが使える場合があるようだ.



● Blue & White G3 : " Mac OS 全て" での解像度変更後のグレー画面


TIL: 58269 : Power Macintosh G3 (Blue & White): Switching Resolutions Results in Blank Gray Screen

Blue & White G3 の機能拡張マネージャで " Mac OS 全て" を選択した場合,必要な ATI ドライバの一部が漏れてしまうことは既に 99/1/30 項目 " Blue & White G3 : Mac OS 全てのセットで赤×マーク" でお知らせした.そのような場合,解像度を変更するとモニタの画面がグレーアウトするという障害が出る.

そのような場合,マシン前面の三角の印の付いたリセットボタンで Macintosh を強制再起動し,上記 " Blue & White G3 : Mac OS 全てのセットで赤×マーク" に記された機能拡張マネージャの新たなセットを作るようにというような内容.



● Blue & White G3 : PCI ビデオカード装着時のグレー画面


TIL: 58264Power Macintosh G3 (Blue and White): Ghost Monitor When Using PCI Video Cards

PCI ビデオカードを挿して複数モニタ環境で使用しようとし,かつ別モニタを接続していない状態で起動すると,メインモニタ画面がグレーのまま何も表示されない場合があるという Tech Info Library での内容.

これは PCI スロットの優先認識順から来る症状で,マシンに標準搭載されている ATI RAGE 128 カードの 66-MHz PCI スロットは最後に認識されるため,別スロットの PCI ビデオカードが優先されそちらがメインモニタとして認識されることになるからだそうだ.回避法は追加 PCI ビデオカードにモニタを接続し, Macintosh を起動してモニタ & サウンドコントロールパネルから複数モニタの設定を入れ換える.



● Blue & White G3 : FireWire で DV 機器が認識されない場合


TIL: 58267 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Connection Issues with FireWire DV Devices

Tech Info Library で FireWire で DV 機器が認識されない場合の処置法が公開された.以下のようなことが書かれている.

DV 機器がデータをコンピュータに転送中の機器は認識できない.その場合は機器をオフにして再びオンにする.それでも認識されない場合,機器をオフにして Macintosh を再起動してからオンにしてみる.



● FormatterOne/Pro 3.1.2J の問題


立ち返り氏からいただいた.

ロジテックの「FormatterOne/Pro 3.1.2J」が3.1.3Jにバージョンアップしたので,早速インストールしてドライバの更新をしたところ,アプリケーションの起動時や 「DragThing 2.6」でアイテムやファイルを選択するときに,ディスクの入れ替えを要求する ダイアログが出てモノによっては処理が中断してしまいます.

「FormatterOne/Pro 3.1.3J」自体の起動でもディスクの入れ替え要求が5〜6回でます.エイリアスのリンクが壊れてしまうモノもあり,デスクトップの再構築,ノートンや TechTool Pro 2等のユーティリティーでも問題の解決はできず,ドライバを「FormatterOne/Pro 3.1.3J」から3.1.2Jに戻すことで解決しました.



●よもやま: 2000 年問題のつづき


ある方から次のような 2000 年問題のページをご紹介いただいた.

日本電子工業振興協会
Army Y2K
Critical Y2K Testing Dates(膨大なリンク集)
Advertising Law Resource Center
North Carolina StateWide Year 2000 Project

先日私は 2000 年の正月には絶対飛行機に乗らないと書いたが,米国務省は年末年始にかけて旅行はしない方がよいと呼びかけた.

私が飛行機に乗らないと書いたのは,たとえの話である.飛行機どころか交通機関は自転車や乳母車などと自分の足以外は信用できない.最新の交通機関ほど危ない.車の場合は誤動作の予想されているチップもあるけれど走行機能に重大な障害はないと考えられている.しかし,高速道路の対向車線を走ってくるタンクローリーのことまで保証できる知識は私にはない.車が動いたとして,信号機が誤動作するあるいは動作しなかったりすることも心配されている.

聞いた話なので本当かどうか分からないのだが,ある国では航空会社の幹部に元旦に必ず自社の航空機に搭乗するようにという通達が出ているそうである.そうすれば命がけで 2000 年問題に取り組むというわけだ.しかし,それは,そうでもしなければ対策が間に合わないというようにも解釈できる.

すでに 1999 年から日付け問題は起きている.ところがこれが報道されていないともいう.

・不整脈用の除細動器(ヒューレット・パッカード社製)と監視装置(インビボ社製)が 1 月 1 日に間違った日時を表示した.

・ある国の空港の警察署のコンピューターが 1 月 1 日に「99」を認識できなくなりパスポートの仮発行ができなくなった.

・ある国でタクシーの料金メーターが休日割増料金制度があったのに 1 月 1 日には通常料金になってしまった.また,不正な料金表示が起きた.別の国では料金メーターが動かなくなった.

・ある国のガソリンスタンドで 1 月 1 日にクレジット・カードが使えなくなった.

・ある国のあるビルで 1 月 4 日にセキュリティ・システムに 99 年問題が起き,ビルに誰も入れなくなった.

本ページをご覧いただいている皆様の中にはネットワーク管理,コンピュータ管理のお仕事をなさっている方もいるかと思う.それらの方々の中には,大晦日から泊まり込みで監視しようとお考えになる方もいるかも知れない.私などがこんなことをいうのは差し出がましい限りだが,その前に泊まり込む場所の安全性を確認すべきだ.

大晦日から元旦にかけてはとにかく古い家でじっとしているのが得策である.最新の設備を備えた建物ほど何があるか分からない.コンピュータロックのある部屋や建物,コンピュータ制御のエレベータ,ガス水道のコンピュータ管理,挙げていくとまだありそうだ.寒冷地で電子ドアロックに閉じこめられ,火災報知器の誤動作で消火栓が動作してびっしょり濡れてしまったのに暖房は切れ,真っ暗な中で助けを呼ぼうにも電話が通じないなどということになるのは作り話だけではないかも知れない.




[ 99/2/3]



●重要: Microsoft Word 98 :ボリューム名称 "File" での重大な障害


漆山氏から Microsoft Word 98 で発生する重大な事態についてご報告いただいた.

「別のファイルに保存される」

"File" または "file" という名称のボリュームに存在するファイルを開くか新規に作成しそこにいったん保存したファイルを開いたまま,更新し保存した場合,内容は保存されず,他の新しいファイルが作成されそこに保存される.

例えば, Word 98 で "xxx" というファイルを作成し,それを "File" というボリュームに保存したとしよう.そのまま,あるいは別の機会に同ファイルを開いて,内容を変更し新たに保存し直すと, "xxx" というファイルには保存されず, "//xxx/" という名称のファイルが新たに作成されそこに保存されてしまう.

ボリュームの種類は,ハードディスク, MO ,フロッピー,ネットワークボリューム,イメージディスク, RAM ディスク等を問わない.漆山氏は Mac OS 8.5.1/8.1/7.6.1 でも障害が発生することを確認されている. HFS + , HFS にも関係ないようだ.

再現性はかなり高い.また,これは試しているうちに起きたり起きなかったりしたことだが,ファイルを開いた時点で既に "//xxx/" というファイル名称で開かれていた場合もあった.

保存したつもりでも保存されていないとかいうことになったりするわけだが,見知らぬ名称の "//xxx/" を不審に思ったまま捨ててしまうと,回復できない重大な事態になってしまう.


「別ボリュームに保存される」

"File" または "file" という名称のボリュームが複数デスクトップにマウントされている場合,ファイルが本来あるべき"File" または "file" という名称のボリュームとは別の"File" または "file" という名称のボリュームに保存されてしまう.

上記漆山氏からの "//xxx/" に関するご報告に基づいていろいろ試しているうちに発見した.これは Excel で発見した種々の重大な障害( 98/11/17 項目「重要: Excel ファイル保存時の不測事態」)に類似している.ただし, Excel で起きたような全く別の同名ファイルやフォルダを警告もせずに置き換える事態は確認されなかった.同じ名称の "//xxx/" がある場合は警告が出る.もちろん,そこで OK してしまうととんでもないことになってしまう.


今回の事態に関しては, Microsoft Word 6 では起きなかった.また,この点に関しては Excel でも確認できなかった.デスクトップに置かれたフォルダ名やフォルダなどのエイリアスについても問題は波及しない.

これらの事態を回避するには "File" または "file" という名称をフロッピーも含めて全てのボリューム名称に使わないようにする.このような名称は一般にどこでも使用されている名称だ. Excel の信じがたいような障害に関しては,デスクトップにマウントする可能性のある全てのボリュームに異なった名称をつける必要もあった.



● Microsoft Word/Excel: " 最近使用したファイルの一覧" 機能で起動できない


Microsoft Word/Excel の機能である " 最近使用したファイルの一覧" のエイリアスが原因でそれらアプリケーションが起動できないことについて, AppleShare ファイルサーバとの関連等くわしいご報告を藤原氏からいただいた.

[98/6/11]の『アップルメニューオプションと AppleShare ファイルサーバの問題』に関連して,この問題は,アップルメニューオプションだけではなく, MS-ExcelおよびMS-Wordでも同様に起ります. MS-Excel5.x MS-Word6.x MS-Excel98 MS-Word98 MS-xxxは,『最近使用したファイル...』として,メニューにそのエイリアスを作るオプションがありますが,このエイリアスに正しいパーミッションが与えられていない場合,MS-xxxが起動しません.

このエイリアスは,『システムフォルダ〜の初期設定〜Excel Setting()』『〜 Word Setting()』に格納されています.

MicroSoftJapanのサポートでは,ExcelおよびWordが起動しない場合,上記のプレファレンスファイルを削除するように指示していますが,『起動できない 〜 プレファレンスファイルを削除したら起動できる』場合の何割かは,エイリアスのパーミッションの問題に起因していると考えられます.

AppleShareFileServerを使用し,複数のユーザーが使用する,MS-xxxが,『起動できない』場合,『最近使用したファイル...オプション』を外すしてみては如何でしょうか.

藤原氏の御指摘の項目は 98/6/11 項目「アップルメニューオプションと AppleShare ファイルサーバの問題」である.また, Excel について " 最近使用したファイルの一覧" やアップルメニューオプションに関連して起動できないことや問題が起きるはこれまで何度か記してきたことである. 97/5/25 項目にはアップルメニューオプションがシステムリソースの WDEF を参照してエイリアスを作成するのに対して, Excel は独自の WDEF を使用すると書かれている.

なお,藤原氏によってご報告いただいた 99/1/10 項目「 AppleShareIP 6.1J のトラブル」についてはシステムエンジニアリング・テックノートに掲載された.



● Mac OS 8/8.5:アップルメニューオプションによるハードディスクマウントの遅れ


伊達氏ほかの方から Mac OS 8.5 などでハードディスクを複数のパーティションにしている場合など, Macintosh 起動時にハードディスクがデスクトップにマウントされる際,起動ボリュームがマウントされた後時間がかかるとご報告いただいている.

これはアップルメニューオプションによる障害のひとつである.アップルメニューオプションを外すことで改善される.伊達氏の場合は機能拡張マネージャなどで使用停止にしただけでは改善されず,完全にシステムフォルダ外に出さなければならなかった.



モリサワがCIDフォントの「規制緩和」を実施


MacWEEK 日本語版記事.

以前から,モリサワがプロテクトを外すのではないかという噂が流れていた.どうも,完全にプロテクトがなくなるわけでもないようだ.



BOOSTER PB G3ソフトウェア 2.0.1および BOOSTER PB G3 Checker v1.0.1


インタウェアが PowerBook 1400 および 2400 用 G3 カードのドライバとチェッカーをアップデートした.

関連ページには, BOOSTER PB1400 G3で仮想メモリを使用した場合フリーズを発生する問題を解決したと記載されている. 99/2/1項目 " PowerBook 1400 用 インタウェア Booster G3 アップグレードカードの問題" とどの程度の関連があるかは不明.



System 7.5.3 の公開


Apple FTP で System 7.5.3 (英語版) が公開された. System 7.5.5 update を同時に入手すれば, System 7.5.5 にすることができる.




[ 99/2/1]



本サイトについて」というページを作成した.



● iMac :静電気による障害


今井氏から iMac について重要な御指摘をいただいている.いまい氏は 20 台の iMac の管理をされているが,静電気が逃げにくい構造になっているのでそこから問題が発生しやすいとご指摘なさっている.

そのため, iMac では次のような障害が発生することがあるそうだ.

・電源を切断するときにハングアップする
・キーボードだけハングアップする(マウスは動く)
・マウスだけハングアップする(キーボードは動く)

こうした場合,しっかりとアースを取る事で改善されることがあるそうだ.

また, iMac に接続する機器(別に外部AC電源を取るようなタイプ)はすべてアースをちゃんと接続する必要があることと,アース線自体にノイズがのっている可能性もあるためアース線には高周波を通さないようにフェライトコアを巻く対策が必要な場合もあるそうだ.

今井氏が御指摘の症状は iMac で頻繁にユーザーから報告される障害である.これらの障害について Apple は,終了時のフリーズに関してサードパーティ製の機能拡張類によるコンフリクト, USB 機器の障害の場合機器あるいはドライバ(サードパーティ製)の不良と考えているようだ.

iMac に有効かどうかは私には分からないが,一般的に静電気対策に関してはコンセントの差し込み方向を逆にすることで効果がある場合がある.

追記:
本項目に関し,今井氏はMacは静電気に弱いというスレッドを田中求之氏の会議室に作成し,議論が継続している.



●ネットワークタイムサーバへファイアウォール内からアクセスできない


Mac OS 8.5 からの日付 & 時間コントロールパネルのネットワークタイムサーバを利用する設定がファイアウォール内からできないことがあるらしい.その場合アクセスに失敗し,「サーバが使用されている可能性があります」というようなアラートが表示される.(このアラートは単にサーバビジーやネットワークの他の要因でアクセスできない場合でも出るので常にこのケースであるわけではない)

Apple でもこの問題を認知していて,次期アップデータで改善する予定だそうだ.



● PowerBook 1400 用 インタウェア BOOSTER G3 アップグレードカードの問題


PowerBook 1400 用 インタウェア製 BOOSTER G3 アップグレードカードの初期の製品に問題があり,起動途中にフリーズしたり,スリープを数時間した後復帰できずフリーズするなどの障害が発生する場合がある.この問題は POWERBOOK ARMY 日本語会議室に98 年 11 月から報告されていたものである.(同会議室はリニューアルされる)

原因は判明しないままだが,同会議室では CPU 温度との関係(放熱のしすぎなど)が疑われていた.メーカーでは公表していないが,M-412xxx かそれ以前の製造番号のものに障害が発生するようだ.製品に起因する障害であると考えられるので,障害がある場合修理のため購入店等に持ち込まれたい.



● Power Macintosh G3 :デスクトップ再構築で Iomega ドライバが読み込まれない


TIL: 30897 : Power Macintosh G3: Rebuilding the Desktop can disable Iomega Driver extension

Power Macintosh G3 で Macintosh 起動後直後から command+option キーを押したままデスクトップ再構築を行うと Iomega ドライバ機能拡張が読み込まれず, Zip が使えない.

回避法としては command+option キーをすぐに押さずに機能拡張類が読み込まれてから押すとか,デスクトップ再構築後すぐ再起動するなどの方法が記されている.

皆さんはデスクトップ再構築をどのようにされているだろうか.私は Finder がロードされ,ハードディスクがマウントされる直前に command+option キーを押している.慣れないうちは Finder のメニューバーが現れたら押すようにすればよい.そうしている場合はこの問題は起きない.この問題は何も上記機能拡張だけでなく,いくつかの機能拡張で同様の問題がこれまでにも起きていたことで私は常識的なものと思っていた.回避法は私がしているようにすればよい.

追記:
Iomega Ware 1.1.3J では command+option キーを押していても読み込まれるようになっていると橋本氏からお知らせいただいた.



●クラリスメール Lite 1.1 の 1999 年日付問題について TIL で発表


TIL: 30896 : Claris Emailer 1.1: Year 1999 Issue

内容的に新しいものはない. 99/1/10 項目「クラリスメール Lite の 99 年日付の問題」参照のこと.



● iMac Firmware Update による障害改善


笹原氏からこの度日本語版が発表された iMac Firmware Update 1.0で障害が改善されたご報告をいただいた.氏の 2 台目の iMac(Rev.B)の CD-ROM が異常にマウントが遅かった.(1台目 Rev.A が 12 秒程度のところ,1分かかる) そこで, Firmware Update を試してみたところ,障害は解消した.

iMac Firmware Update は様々な問題を解消するようだ.また,現在起きていなくても潜在的な問題が未然に防止できる.一方でアップデートに伴う障害が報告されているのだが,確認されているわけではない.ファームウェアの書き換えはリスクを伴うので慎重に行うべきではある.

iMacアップデート 1.1の方はアップデート後障害が出てもバックアップのシステムに戻すかシステムを再インストールすることで復帰させることができる.

iMac がこれらのアップデータによりアップデートされているかどうかは,これらアップデータを起動すれば必要ない場合その旨表示されるので分かる.なお,詳しい説明は 98/12/20 項目「 iMac Firmware Update と iMac Update 1.1」ほかを参照のこと.



● Blue & White G3 : PCI ブリッジチップの変更


MacInTouch 99/1/30 の読者からの情報によると, Apple は Blue & White G3 の PCI ブリッジチップに従来の PCI カードと firmware との互換に問題があるため新しいチップに置き換えたとしている.



● Blue & White G3 : Umax Astra 2400S と Adaptec 2940U2B SCSI カードの非互換


MacInTouch 99/1/30 に投稿として Umax Astra 2400S と Adaptec 2940U2B SCSI カードの非互換のため Blue & White G3/400 が起動できないことがあるとしている.

投稿によれば,スキャナの電源を切っていても G3 に接続しているとマシンが起動しない. Adaptec 2906 および 2930U では問題ないそうだ.



● Internet Explorer ウインドウ位置の維持法


MacFixIt 99/1/29 には Microsoft Internet Explorer を終了してもウインドウ位置を維持する次のような方法の投稿があった.

1. Internet Explorer を起動して希望のウインドウサイズに変更して終了する.

2. ResEdit で初期設定フォルダの "Internet Preferences" を開き, "ICRP" リソースを開く.

3. "InternetExplorerWindowPosition" を選択し(開かないで)Resource メニューから " Get Resource Info" を選択し, "Protected" にチェックを入れる.

MacFixIt の記述(投稿)には誤りあるいは日本語版との相違があるようだ.上記は修正してある.



Speed Doubler 8.1.2a-J アップデータ


次のようなことが書かれている.

・ Mac OS 8.5 でスケジュールを行うとクラッシュする問題の修正
・ Mac OS 8.5 に対応
・より高速なファイルコピー
・ Mac OS Easy Open との互換性の向上
・ FinderPop などサードパーティソフトウェアとの互換性の向上
・ SpaceSaver との互換性の向上
・ロックされた項目が入っているゴミ箱を空にするとクラッシュする問題の修正
・ Mac OS 7 でデスクトップ再構築をするとクラッシュする問題の修正
・ ARA や PPP の接続解除直後にマシンをシステム終了するとまれにマシンが動作しなくなる問題の修正
・ Mac OS 8.0 で,サードパーティ製のファイルシステムとの互換性が向上
・ Adaptec 社の DirectCD との互換性の向上
・キーボードパワーが PowerPC ネイティブになった
・メニューバーに独自のメニューを追加するようなサードパーティ製の機能拡張との互換性の向上
・オートタイプの動作中には,マウスクリックへの反応を遅らせるようにした.(誤って挿入ポイントを変更してしまうことを防ぐため)

インストーラの「フォルダ選択」ボタンでのフォルダ選択は無効だそうだ.



EGBRIDGE10.0.1 アップデータ


以下を改善.

文字パレットの描画不良
かな入力時,まれに動作が遅くなる



ネットワークアシスタント J-3.5.2 日本語版アップデータ


以下を修正.

・Mac OS 8.5 を使用しているコンピュータ,および Power Macintosh G3 コンピュータの画面共有,監視,または 制御に関する問題

・Mac OS 8.5 を使用しているコンピュータを制御した際,デスクトップ上のアイコンの表示が,まれに正しく行われなくなる問題

・ネットワーク上のワークステーションが,DHCP サーバを使用している場合,Ethernet および,TCP/IP アドレスが正しくレポートされなくなる問題

・iMac コンピュータでの対話,アナウンス機能の問題

・管理者用コンピュータから,iMac コンピュータまたは,USB マウスを使用している他のコンピュータを制御する際に,利用者用コンピュータのマウス操作が優先されてしまう問題

・Mac OS (日本語版)を使用している場合,ネットワークアシスタント 3.5 においてワークステーションリストに表示されたワークステーションが際限なく増えてしまう問題




[ 99/1/30]



●メーラの 2000 年問題対応状況


木本氏から各メールアプリケーションの西暦 2000 年問題対応状況について貴重なレポートをいただいた.

メールソフトウェアの中には,送信時に 2 桁の西暦で日付をつけるものがあります. ( RFC 822 を見ると「2 桁」とあるが,実は RFC 1123にて,「4 桁」に修正されている.) 送信時に 2 桁の西暦で送るメールソフトウェアは そんなに多くないのですが, そういうメールを西暦 2000 年以降に受信したときに処理を誤るメールソフトウェアが, けっこう,多いのです.

2 桁の西暦のメールを受信するとき, メールソフトウェアによっては 2000 年のメールを 1900 年と解釈しようする(実際にはアンダーフローして 1944 年くらいになる)ものも あれば, 1999 年のメールを 2099 年と解釈しようとする(オーバーフローして 1919 年くらいになる)ものさえ 実在するのです.

木本はメールの読み書きにはマッキントッシュを 使っているので,マッキントッシュ上の メールソフトウェアをいくつか調べてみました:


×「送信時に 2 桁の西暦をつけてしまう」

・Claris Emailer の 2.0v2 まで (2.0v3 へのアップデータで修正)

・クラリスメール (Lite 版含む) 全てのバージョン (修正の見込みなし)

・Cyberdog の全てのバージョン (修正の見込みなし)


×「受信した 2 桁の西暦を誤変換する」

・クラリスメール Lite (修正の見込みなし)

・++Mail for Mac 3.0.3 (開発元は問題を認識しているが修正時期は表明していない)

・ Musashi 3.0.2

・ Postino 1.3 (次期リリースで修正の予定)

・ PinkRabbit for Mac Beta 1 「正規版」 (次期バージョン以降で対応の予定) ・ PostPet 2001 2.0


◯「送信・受信ともに問題なし」

・Netscape Communicator for Mac 4.5

・OutLook Express for Mac 4.5

・PowerMail 2.3.1

・ARENA Internet Mailer 1.0.5

・Eudora-J 1.3.8.8r6

・Eudora Pro 4.0.1-Jr1

・Dolphin 2.0


なお,本項目の主旨とは離れるが, Macintosh のメーラとして多大のご貢献をいただいている Eudora-J は 1.3.8.8r6 になって中田氏によって添付書類のエンコード形式について BinHex4.0 以外に待望の MIME Base64 ほか対応となっている.



● Blue & White G3 : Adaptec 3940UWD で起動できない


高橋氏から Adaptec 3940UWD が Blue & White G3 で起動できなくなるとお知らせいただいた.

氏の新型 G3 / 400 に Adaptec 3940UWD をスロットに挿しただけで起動しない状態だそうだ. 3940 のボードを挿しただけで起動しないので,HDD とかに問題があるとは思えないとのこと.(起動ディスクは純正の2940U2Wにつながっている純正のハードディスク)



● Blue & White G3 : Mac OS 全てのセットで赤×マーク


TIL: 58263 : Power Macintosh G3 (Blue & White): Graphics Accelerator shows red "X" on startup

Blue & White G3 で機能拡張マネージャを Mac OS 全てにした場合,起動時のアイコンパレード中に ATI 関連アイコンに×マークがつくことが上記 Tech Info Library に述べられている.どうも機能拡張マネージャのセットにミスがあったようだ.

Mac OS 全てのセットで ATI 関連で落とされた機能拡張があるためと説明している. Mac OS 全ての表示でパッケージ表示とし, ATI 関連パッケージでチェックが入っていない機能拡張をオンにする回避法が書かれている.



●スマートメディアのファイル作成日付: Exif フォーマット


99/1/28 項目 "スマートメディアのファイル作成日付" に関して,塚原氏から有益な情報をいただいた.

この問題はスマートメディアのデジタルカメラ等で撮影した撮影データの作成日時が撮影日時が実際の撮影日付と異なる場合があるというものであるが,塚原氏の情報によれば,最近のデジタルカメラでスマートメディアを採用しているカメラの画像ファイルフォーマットは,ほとんど Exif だそうである. Exif フォーマットである場合,ファイル内部に撮影日時が記録されているようなので,そのデータを取り出すことができると思われる.

そのためのツールが存在しているので,そのツールを使用することで問題を回避できるのではないかということである.以下で入手できるツールによって撮影日時を表示することができたりする.

List Date,Time(Exif) (原幸久氏作)

ChangeFName 0.3.2 (青木康雄氏作)

後者のツールではファイル名が "yymmdd-hhmmss.jpg" と付け替えられるそうだ.残念ながら私のオリンパス C-1400L では私が使い方をよく分かってないせいか,できなかった.上記ユーティリティには対応しているカメラが書かれていて,私のものは該当してない.

塚原氏からは Exif フォーマットに関して以下の場所をお教えいただいている.

リコー「Exif」
ディヂタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格 (Exif) Ver2.1
1996/10/26-11/2: Exif file format
Exif ファイル形式の解析



● StuffIt (英語版)でのトラブル


斉藤氏は StuffIt deluxe5.0.2(英語版)ほかで次のような経験をされた.

「 StuffIt Browser での日本語ファイルの文字化け」

StuffIt deluxe5.0.2 で日本語名のファイルを圧縮し, StuffIt Browser でファイルを見ると, 文字化けしたように見えます.しかししばらくして再びStuffIt Browserで見ると,正常にファイル名があらわれる.

「古いバージョンの .sit ファイルが捨てられない」

StuffIt のバージョン 5 より古いバージョンで圧縮した .sit ファイルを,(StuffIt deluxe 4.5.1J, Lite3.6, DropStuff4.5J など)ゴミ箱に入れ,空にしようとすると「ロックがかかっている」,「ゴミ箱を空にできません」というメッセージが現れ,捨てられないことが起きる. shift 起動すると捨てられた.ただし,再現性はなかった.

二番目の事項は氏の環境によるコンフリクトかも知れないともお書きである.



● Internet Explorer メモリリークの MacFixIt への Microsoft からの説明


MacFixIt 99/1/27 に先日私も書いたメモリリーク( Internet Explorer の使用メモリが増加し,終了後も解放されない. 99/1/22 項目「 Internet Explorer: Finder の強制終了?メモリリーク」参照)に関して Microsoft から説明が投稿されている.

詳しくは MacFixIt をご覧いただきたいが,アプリケーション使用メモリは連続したメモリ空間が必要だから Internet Explorer が終了して解放したメモリがそれより少なければアプリケーションは起動できないというごく月並みの一般論と,関連したページがひとつでも開かれている限り関連ページのキャッシュ等が解放されないからだというような内容.



● MacFixIt による ATM とアピアランスの問題の指摘


MacFixItは 99/1/27 記事で, TrueType がない場合, アピアランスコントロールパネルの "なめらかな文字で表示する" 機能がオンになっていると ATM フォントで障害が発生するとしている.例えばクラリスホームページで文字表示に時間がかかるようになるといった障害が発生するという.回避法は "なめらかな文字で表示する" オプションを切るか, TrueType を入れるかするとしている.

私はクラリスホームページを持っていないので(デモ版で試すことはできるだろうが)よく分からない.この問題は MacFixIt の作者の Ted Landau 氏自らの環境で発生しているようなのであながち否定できないのだが,私の環境では他の場面等では気が付かない.



● Illustrator 8 のメモリバグについての MacFixIt への投稿


MacFixIt 99/1/27 への投稿によれば, Adobe Illustrator 8 には Adobe も確認したメモリに関するバグがあると述べられている.

高解像度の EPS ファイルを配置したファイルを閉じた場合にメモリが (アプリケーションヒープに?) 解放されず,その結果メモリ不足になるという.

私の環境では書かれているような症状などの異常は確認できなかった.



●よもやま: 西暦 2000 年問題


西暦 2000 年問題は最近になって "Y2K" と表記されることが多くなった.これは "Year 2000" (000 を K で表す)のことである.( "K" はコンピュータの世界では 1024 であるのに対し "k" を 1000 として区別する慣行であるが,Y2K と表記されているようである. Apple でも "68k" とは書かず "68K" と表記するようだ)

Macintosh に関しては OS のレベルでは 2000 年問題はない.ただし,使用しているソフトウェアに関しては上記のように各ベンダーが対応しなければならない.これらのことについては Macintosh と西暦 2000 年問題というページを 96 年に作成したことがある.手前みそになるが,これはMacintosh に関する 2000 年問題について明示的に書かれた最初の文書ではないかと思っている.

西暦 2000 年問題は主に COBOL で書かれたものに問題が起こり,その一部は 99 年から既に問題が起きると予想されていた.( COBOL では 99 が終了命令となるがこのことは直接関係ないだろう)また, 2000 年が特殊な閏年であることも問題を複雑にしていた.しかし,当初予想されていたソフトウェアプログラムの問題だけでなく,プログラム組込みチップや BIOS といったハードウェアの問題が発覚し,現時点では完全な対応は絶望視されている.軍事衛星に組み込まれたチップの誤動作をどのように防ぐかよい知恵はない.ただし,障害が発生するとしてもそれがどの程度のものかについては未曾有の大災害と見る見方と案外大したことはないという見方が交錯している.

未曾有の大災害が起きるとするものの主な予測は,石油パイプライン,航空管制,航空機船舶の航法システム,軍事兵器関連,医療,通信,銀行オンライン,ガス,水道,電気,原子力,交通物流などに致命的な障害が発生するというものである.大したことはないというものは基幹となるところが修正されれば,電気炊飯器やビデオデッキのタイマーが動かないとしてそれがどうしたというようなものだ.

それがどの程度であるかは分からないが,2000 年問題は必ず起こる.問題の解決を難しくしている要素は世界的レベルで起きるということである.いくら日本国内で対策をしても日本に入ってくる石油がなくなればどうしようもないというわけだ.

Macintosh の OS に 2000 年問題がないとしてもネットワーク環境でそのような問題が生じたときには「 Macintosh は関係ない. Windows は問題出るだろ」と言っているどころではなくなるだろう.上記のような深刻な事態が起きないとしてもコンピュータはネットワーク環境なしでは考えられなくなっている.ネットワークに障害が発生した場合, Macintosh だけが動いていても無意味だ.

私は 2000 年の正月には絶対に飛行機にだけは乗らないでおこうと思っているが,正月には電気ガス水道が停止し, PowerBook で数時間のバッテリ駆動でしかコンピュータが使えない事態だってありえる.電気炊飯器が機能しなくても正月だからお節料理や餅があるのでしばらくはしのげるだろうという冗談はさておいて,予想される最悪の事態の深刻さに私たちも気が付かなければならないのだ.



[その他]
Yosemite User's Group





[ 99/1/28]



● Blue & White G3 : ATI 関連ドライバの更新


私が入手した情報によると,新型 Blue & White G3 の ATI 関連ドライバに不具合があり,各種アプリケーションなどの画面表示で障害が発生することがあると Apple が確認したらしい. Apple では修正版のドライバを準備している.

新しいドライバは Apple Software Updatesで公開される予定.



● Blue & White G3 :ストレージ格納の高さ制限


MacInTouch は 1/25 記事で Blue & White G3 でハードディスクなどの格納は 1インチハイトのハードディスクまでで,それ以上の高さの Cheetah などが入らないという投稿を紹介している. 26 日記事では Apple は修正する予定であるという話を載せている.

私も Blue & White G3 の内部を見たが,ハードディスクの高さには制限があるようだ.



●スマートメディアのファイル作成日付


本江氏からいただいた.デジタルカメラ等で撮影したデータが書き込まれたスマートメディアを Macintosh にマウントした際に,撮影データの作成日時が撮影日時ではなく Macintosh にマウントされた日時となったりして実際の撮影日付と異なる場合がある.

カメラ上では撮影日付が記録されているのにも関わらず,氏の PowerBook 2400 にマウントすると,作成日時が Macintosh にマウントされた日付となり, 3400 では撮影日付よりも前の日付(メディアがカメラで最初に使われた日付?)になるなど,実際の撮影日付と異なってしまう.ファイル作成日がマウント日付となる場合はマウントするごとに作成日付が更新されてしまう.

これに対して,ファイルの修正日時は撮影日付となって現れる.場合によっては作成日付と修正日付が逆転することになる.しかし, Macintosh 上でデータを加工して保存し直すと,それは修正日付として記録されるため,撮影日付は残らない.通常のファイルとは異なり,撮影データとして撮影日付の記録は重要であるので記録が残らないのは困る.私も 2400 でおっしゃるとおりの現象を確認した.

氏は,スマートメディアからハードディスクへのコピー直後に File Buddy を使用して「作成日」を「修正日=撮影日時」で上書きする方法( File Buddy でドロップレットを作成すればよい)と,フォルダアクションを使う Apple スクリプトを作成し,ハードディスクの特定のフォルダへのコピー時に自動的に処理する方法の二つの回避法をお書きになっている.



● Tech Info Library :フォント数の上限


TIL: 24791 : Mac OS: Maximum Number Of Items In The Fonts Folder?

フォントフォルダ内のフォント数の上限について書かれている.従来から知られていることであり,何か変更があったわけではないようだ.

ご存じなかった方のために内容を以下に箇条書きする.
・フォトフォルダ内のファイル上限は 128 である.

・上限数はフォントスーツケース,TrueTypeファイル,ビットマップファイルの数である.

・フォントスーツケースは複数のファイルを格納できる.128 以上のフォントファイルがある場合は一つのスーツケースに収めれば, 128 以上使用できるようになる.

ただ,私は知らなかったのだが,スーツケースのマージということができ,スーツケースに他のスーツケースをドロップすることでスーツケースを統合できるという方法が記されていた.

128 の制限については上記のような方法で回避できるのであるが,実際には Mac OS の一度にメモリに展開できるファイル数上限( 348 . 98/6/16 項目「開くことのできるファイルの数」参照)が障害になる.最近では各アプリケーションのプラグイン数が増えてきてこのファイル数上限に関するアラートが出てアプリケーションを起動できない場合が見られることがあるようだ.また,あまりにもフォントをたくさん詰め込むとアプリケーションの起動等様々な場面で Macintosh が遅くなる.

フォント管理ユーティリティを使用して,これらの問題を解決されている方もいらっしゃるようだ.私はかつてはフォントフォルダを複数用意して取り換えながら使っていたこともあるが,現在では必要最小限のフォントフォルダにしている.案外常用するフォントは少ないものだ.自分の環境に限った話だがシステムに組み込まれる類のフォントユーティリティは私にはトラブルの発生源になる場合が多い.いつも書くことだが, Adobe のいくつかのアプリケーションがインストールする Adobe Type Reunion ほかはとにかく使わない方が身のためだ.



iMac Firmware Update および iMac Updates 1.1日本語版


詳細は 98/12/20 項目「 iMac Firmware Update と iMac Update 1.1」ほかを参照のこと.



Display Enabler J-2.4.1 日本語版


PowerBook G3 Series で ixMicro社の ix3D Road Rocket ビデオカードを使用している場合に Mac OS 8.5/8.5.1インストール後に外部モニタをスリープできない障害を修正.




[ 99/1/25]



たくさんの方から私の体調に関してありがたいお言葉をいただいている.この場をかりて感謝申し上げたい.多少は体調も回復してきて,このように更新ができるようになった.



● AppleVision 1.6.1 : Mac OS 8.5.x での不具合


Mac OS 8.5.x で AppleVision ディスプレイや Studio Display など Apple 製ディスプレイを接続し AppleVision 1.6.1 ソフトウェアを使用していると, Macintosh 起動時に "AppleVision ソフトウェアをロードできませんでした" あるいは "0x00008DE8 エラー" といったようなアラートが出て,解像度が 640x480 になってしまうといった問題が発生する場合がある.(同一マシンでも発生したりしなかったりする)

Apple ではこの問題を確認し,修正された新しい AppleVision ソフトウェアを準備中である.



● Blue & White G3 :既存 Apple ADB キーボードで起動できない場合


TIL: 58248 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Certain Keyboards Disallow Open Firmware Booting

いくつかの AppleDesign キーボードは新型 Blue & White G3 の Open Firmware に適切に信号を送れない. 異常の出るキーボードはロックできる Caps Lock キーを持ちかつ裏側に AppleDesign と記されたものである.



● Blue & White G3 :既存周辺機器の互換情報


Go Kimura 氏から新型 Power Macintosh G3 ( Blue & White )と従来の周辺機器との互換の状況についてお知らせいただいた.


「PCI カード(SCSI,ビデオ)」

Adaptec/PowerDomain 2940UW(U2Wではない)

そのまま問題なく使用できる.氏は Cheetah 4.5GB と Fujitsu/640MO を内蔵で繋ぎ外部に Canon/IX-4025(スキャナ)を繋いでいるが正常に動作している. Cheetah の性能は活かし切れてないと思われるが, SCSI のチェーンとしては問題なく使える.( MO は Zip を抜いて搭載)

ただし,2940UW に繋いだ機器からの起動はできない.

TwinTurbo128、XclaimVR、

共に標準搭載の RagePro128 と併用できている.ただし同じ ATI 社製である XclaimVR と RagePro128 にはドライバの重複があるため, XclaimVR の一部の機能拡張を外さないと RagePro128 の描画が遅くなる.重複するドライバ類は XclaimVR の方を捨てる事で全ての機能が問題なく使える.(3モニタ環境で確認済み)


「プリンタ」

EPSON/MJ-830C

シリアル変換ケーブル(実売¥7,200-程度)で問題なく印刷できる.ただしインク残量等のモニタ情報は利用できなくなった.

EPSON/MJ-930C

イーサアダプタ(実売¥42,000-程度)でネットワークプリンタとして使用できる.ただし,コスト的にこの方法は疑問とお書きである.


「 ADB 機器」

以下の ADB 機器に関して従来のもののほとんどが支障なく使えている.

・ Kensington製のマウスやトラックボール

・ WACOM/Intous(タブレット)

・ Director の ADBドングル

ADB ドライバは Mac OS ROM ファイル内に移動したため,通常の使用では支障なくても,システムエラーが発生した場合,従来のように ADB キーボードからの強制リセット等のキーコンビネーションが利かないこともあるのではないかと私には思える.



● NEC AtermIR450 の Internet Explorer4.0 での設定で障害


99/1/22 項目 "Blue & White G3 : NEC AtermIR450" に関連して,新藤氏から iMac (Rev.B) でも問題が出るとお知らせいただいた.

AtermIR450 を WWW ブラウザを用いて設定しようとしたところ「ERROR 501」という表示がされる.メーカーに調査したところ, IR450 を Internet Explorer 4.0 で設定しようとするとこのような状況が発生するとのこと.回避法として Netscape Navigater を使うか Internet Explorer 3.0 を使うことが回答された.指定されたブラウザでは障害が発生しないそうである.

また,未確認であるが,AtermIR450 で DNS のアドレスを変換する機能( DNS リゾルバ?)を使うとどういうわけか正常に動作せず, DHCPを使わずにプライベートアドレスを一つ一つ割り当てないといけない場合があるそうである.



● 8.5.1 アップデート後の Multilingual Internet Access の削除


Mac OS 8.5.1 アップデートを施すと, Mac OS 8.5 システム CD からカスタム削除ができなくなる.そのため例えば, Multilingual Internet Access が削除できない.

98/11/09 項目「 Mac OS 8.5 : Multilingual Internet Access とクラリスワークス」( Multilingual Internet Access をインストールしてクラリスワークスのそれまでのファイルを開こうとすると Type 2 エラーが発生する)のような問題が発生するため削除しなければならない場合がある.しかし, 8.5.1 にアップデートすると 8.5 システム CD からはカスタム削除できない.(斉藤氏より)

Multilingual Internet Access に限らず,システムに書き込れたリソースは ResEdit で削除できるが,多少の知識を要求する.ここではもっと簡易に Multilingual Internet Access を外す方法を紹介する.

「 Multilingual Internet Access の削除法」

システムフォルダ内機能拡張フォルダから "WorldScript II" を外す


再起動.(再起動後文字化けするので特別メニューの再起動の位置を憶えておく.アラートが出るが無視する)


System スーツケースを開くと地球のアイコンのファイルがあるので,名称と併せて判断し,それを捨てれば Multilingual Internet Access の機能を停止させることができる.(日本語スクリプトの地球アイコンを捨てないこと)


"WorldScript II" をシステムフォルダの機能拡張フォルダ(フォルダアイコンで区別する)に戻し,再起動する

フォントフォルダにもそれらの機能に伴ったフォントが入っているが,これらはあってもなくても障害を起こすようなものではないので特定できれば捨てるが,そのままにしておいてもかまわない.

追記:
鷹取氏から上記の方法では地球アイコンが取り出せないとお知らせいただいている.その場合は "WorldScript II" を外してからの再起動時に shift 起動するとよいそうである.また, shift 起動時に日本語スクリプト(地球アイコンのファイル)も文字化けして表示されるため間違って捨てないようお書きである.文字化けして判読できない場合はリスト表示して表示される地球アイコンのうち一番上のものを捨てないようにするとのことである.鷹取氏はその方法をページにまとめられている.

私は上記手順を公開する前に実際に問題がないか検証用マシンで試してみている.私のマシンとシステムでは上記手順で Multilingual Internet Access が取り出せた.場合によっては取り出せないこともあるのかもしれない.要は Multilingual Internet Access はシステムリソースとして System スーツケースに書き込まれるのでそれを除去すればよいということだ.従来 shift 起動で 2 バイト各国語スクリプトを取り出すことができていたのであるが, Mac OS 8.5 からは単に shift 起動ではできなくなっている.(英語システムでは可能である)



●カスタム削除すべき項目の知り方


Mac OS 8.5 を Mac OS 8.5.1 にアップデートすると, Mac OS 8.5.1 のシステム CD がある場合はそこからカスタム削除できるのだが, Mac OS 8.5 システム CD からのカスタム削除はできなくなる.そのため, Mac OS 8.5 で起きたいくつかの障害についてカスタム削除することによる回避方法が採れない場合がある.

インストーラによってカスタム削除できるものは基本的には手動でもできる.しかし,それにはある程度の知識が必要な場合もある.以下に手動で削除すべきシステムファイル類を知る手だてを書いてみる.

「実際に別システムにカスタムインストールしてみる」

ハードディスクに余裕があれば, Mac OS 8.5 の基本システムを新規インストールし,さらにカスタムインストールを行えば,付加された機能のためにインストールされた機能拡張類を知ることができる. Mac OS 8.5 からはインストールされたファイルの記録がとれる機能があるから,記録によってどのファイルがインストールされたか知ることができる.あとは,それに従ってインストールされたものを外す.

また,逆に Mac OS 8.5 を新規に簡易インストールしたシステムを作り,そこからカスタム削除することで削除すべきファイルを知ることができる.

「機能拡張マネージャ」

機能拡張マネージャで「表示」メニューから「パッケージ」を選択する.そうすると,機能拡張類が機能毎に分類されてパッケージというまとまりで表示される.特定の機能を外したい場合,このパッケージ単位で外すというのもひとつの方法である.ただ,この場合は多くの機能が Mac OS というパッケージになっていて特定の機能を探すのは難しい場合がある.機能拡張マネージャで機能拡張類を選択し「項目情報を表示」させると機能の説明が表示される場合があるので,そこから知ることも可能である.

必要な機能拡張類を間違って削除してしまうと Macintosh が起動できなくなったり,文字化けしたりすることがある.そのようになった場合はシステム CD から起動するか shift 起動によって Macintosh を起動して, 外した機能拡張類を元に戻す.



● Microsoft Word 98 :ディスクが一杯で保存できない


中野氏からお知らせいただいた. Microsoft Word 98 で作成した 100K 程度の書類を別名で保存しようとすると「HDに書き込み中にディスクが一杯になりました。・・・」というアラートが出て保存できない.単なる保存では問題は起きないそうだ.書類は数式エディタで数式が入っている.(8.5,8.5アップデータ,8.5.1,7.5.5 で確認)

fj.sys.mac にも類似の書き込みがあり,回答がなされないままになっているという.( 500K程度,メモリ割り当て 60MB, CD からの起動でも同様,Equation Editor・脚注を多用)

私は 300K 程度の書類を作り,脚注 10カ所程度を入れて別名で保存したが,私の確認した範囲では障害を確認することはできなかった.( Mac OS 8.5.1/ HFS + )



●モデムが応答しない場合の Tech Info Library の回避法


TIL: 30893 : iMac: Troubleshooting "Modem Not Responding"

上記 Apple Tech Info Library に iMac のモデムが応答しない場合の回避法が載っている.書かれた回避法は iMac に限らず一般的方法として有効であると思われる.方法はいく通りかある.

1.モデムコントロールパネルの設定の確認

2.リモートアクセスコントロールパネルの確認

3.機能拡張マネージャを Mac OS 基本にしてみる

4. PRAM クリア

5. ATコマンドでのモデムリセット

6.モデム初期設定の削除

7. Apple Restore CD によるシステムフォルダのクリーンインストール

TIL はスクリーンショットも含めて記されている.



●ユーロ通貨記号の入力法


ユーロ新通貨単位の記号は option+shift+2 で入力できる.ただし,フォントにその記号がなければならない. Mac OS 8.5 以降 の Geneva 等は対応している.




[ 99/1/22]



先週から風邪(インフルエンザだろうか)を引いて,少しよくなったと思って大学に出るとまた発熱するという繰り返しで,とうとう寝込んでしまった.高温が続き,更新がままならない.

私は以前からの経験で本ページの更新に関して守っていることがいくつかある.そのうち,長く続けるためには絶対に無理をしないことと毎日の更新を避けることが秘訣だと信じている.だから,少しでも調子悪いなと思ったら意識して更新しないようにしている.お許し願いたい.

かといってなにもいわないで更新しないとご心配なさる方もいらっしゃる.ということで,昨年秋に書いてそのままになっていた Ethernet に関する項目を公開したい.



● Blue & White G3 :従来の PCI カードの互換性


ある情報によると, Blue & White G3 では SCSI カードのみならず,従来の Video PCI カード等がそのままでは動作せず,ファームウェアアップデートやドライバのアップデートが必要なようだ.

追記:
Go Kimura 氏から実際に SCSI カード, Video カードでほぼ問題なく従来製品が使用できているとお知らせいただいている.



● Blue & White G3 : Panasinic LK-RM734UZ 対応状況


99/1/15 項目に引き続き, Blue & White G3 周辺機器の対応状況について川口氏からお知らせいただいた.

Panasinic LK-RM734UZ(USB用スーパーディスクドライブ)の Blue&White への対応状況等についてメーカーからの回答を得られた.

・1999 年 1 月以前の Power Macintoshでは使用できない。付属のデバイスドライバはインストールしない事

・ Mac OS 8.5.1 は標準でデバイスドライバを持っているので,スーパーディスクを電源投入後 Mac に接続すれば動作する.同様に付属のデバイスドライバはインストールしない事

・付属のデバイスドライバは iMac 専用なので Power Mac G3 には対応していない.場合によっては起動しなくなる



● Blue & White G3 : NEC AtermIR450


上記項目同様川口氏からの情報.

氏の友人が Blue & White の 300Mhz 版と同時に NEC AtermIR450 を購入したが動作せず, NTT-TE製MN128SOHO-SL10と交換したそうである.どうやら仕様上の問題のように思えるが,詳細は調査中とのこと. USB 接続もできないそうだ.



● Internet Explorer 4.5 のツールバー:回避法など(継続)


98/10/15 項目 Internet Explorer 4.5 の Favorits メニューに関してお知らせいただいている.

これらの状況は 4.5 からではなく, 4.01 でも起きる問題だそうだ.

埜口氏によれば, Favorits メニューのカスタマイズ後戻ってしまうしまう現象は Mac OS 8.5 上の 4.01 から起きていると思われ,回避法は Internet Explorer 起動後 5 秒ほど待つこと.

また,倉田氏によれば,起動時に空白のページを表示するようになっていると遅くなるそうだ.メールなどからリンクをクリックして起動した場合やホームページを表示するように設定していると回避できるという方法をお知らせ下さった.



● Internet Explorer の起動中の静止


松瀬氏によれば, MacFixIt の指摘は Macintosh 版 Internet Explorer の昔からの特徴である.履歴ファイルまたはブックマークの数が多いと,起動画面が出たところでポインタが静止してしまう.ファイルの読込みに時間がかかっているのではなく,ブックマークからメニューを構築するのに時間がかかっていると思われる.(ブックマークを RAM ディスク上に置くようにして起動しても同じことから)

対策は履歴を可能な限り減らすしかないそうだ.小林氏からも情報をお寄せいただいている.



● Internet Explorer の日本語文字コード設定


松瀬氏からお知らせいただいた. Internet Explorer のブックマークファイルには charset が x-mac-roman に設定されるという仕様があるそうだ.このためにブックマークをブラウザで開くと,どの言語に指定しても x-mac-roman に設定されて,日本語などが文字化けしてしまうという不具合があり, Internet Explorer 4.5 でも治っていない. charset の部分を強制的に書き換えてもブックマークが更新される際に戻ってしまうそうだ.



● Internet Explorer: Finder の異常終了?メモリリーク


松瀬氏は, Internet Explorer をしばらく使った後,再起動時にファインダーだけが終了したり,再起動後に Internet Explorer 関連のファイルがゴミ箱に入っているという現象をよく経験するそうである.

Internet Explorer については使用メモリがかなり増大する現象が起きるが,関係しているかも知れない.



TechTool Pro DNA 019 および TechTool 1.1.8


Mac OS 8.5.1 US 対応.



● Ethernet ハードウェアアドレスの表示法


"詳しい情報も指定" とした利用者モードで AppleTalk コントロールパネルで表示される "情報" ボタンをクリックすると表示される.



● 2 台の Macintosh を Ethernet 接続する


これは昨年の 11 月上旬に作成したものなのだが,手を入れようと思いつつそのままになっていた.手を加える時間など永遠にできないと思えるので公開する. iMac とのクロスケーブルでの接続がうまくいかないというケースをよく聞くので,昨年のその時点で公開すればよかった.

「 Ethernet 対応マシンであることの確認」

Macintosh を Ethernet 接続するためにはその Macintosh が Ethernet に接続できる仕様であるかどうか確かめる必要がある.そのためにはマシン背面のポートを確認する.双方向矢印の間に三つの点が並んでいるアイコンがついている接続口があれば対応している.そうでない場合は Ethernet カードを増設する必要がある.

そのアイコンのポートが電話のモデュラージャックのような形を一回り大きくした形の RJ45 ポートであれば,広く使われている 10BaseT または 100BaseTX ツイストペアケーブルを使用できる.最近の Macintosh にはこのポートが付いている.モデムポートよりは差し込み口が大きいが似ているので間違えないこと.

6100, 7100 など第一世代 Power Macintosh や Quadora 等のマシンでは AAUI ポートとなっている.この場合はトランシーバによっていくつかの Ethernet 接続形式に対応するようになっているので, 10BaseT ケーブル接続用 AAUI トランシーバが必要である.

7500, 8500 など第二世代 Power Macintosh には RJ45 と AAUI ポートの両方が装備されている.ただし,一台のマシンで両方を同時に使用することはできない.


「接続方式/ケーブルの選択」

マシン本体が対応していることが確認できたなら,接続方式と対応ケーブルを選択しなければならない.方式は二つあり,それぞれに使用する 10BaseT ケーブルの種類が異なっている.()内が 10BaseT ツイストペアケーブルの種類である.

・ HAB という中継装置を使う方式(ストレートケーブル)
・ケーブルだけで直接接続する方式(クロスケーブル)

一般にケーブルだけで接続する方が簡易だと思われているが,私はそのようには思えない.初心者には HUB 方式の方がよい.クロスケーブルでの接続は経験者にはよいかも知れないが,初めて Ethernet 接続しようとする場合には敷居が高い.接続できないトラブルに一度は見舞われるだろう.

HUB は将来的な拡張にも対応でき,接続時の柔軟性もあり容易に接続できるので,なるべくこの方が初心者にはよいだろう.欠点はコストなどであろう.ケーブルが 2 本必要なことを忘れないようにしたい. HUB 本体はポート数に従って価格が異なる.設置場所が必要だし,ケーブルの取り回しなど環境が乱雑になりやすい.また, HUB への電源供給が別に必要なので,コンセントが確保できるかどうかの確認も必要だ.

HUB は将来を考えて10/100 Ethernet 自動認識切り替え HUB を購入すべき時代になった.例えば, LAN 内でバックアップマシンを運用するというように大きいファイル転送が頻繁にある場合はそれらを選択すべきだ.この場合最適化されている Mac OS 8.5 以降を用いるべきである. Mac OS 8.1 の Open Transport では 10Base と 100Baseとの違いはあまり現れない.ただし, 100 Base はマシン側でそれに対応していなければその速度を享受することはできない.

クロスケーブル一本で直結する方式は簡便な方法であるが,将来的な拡張性がなく限定されたものだ.経験者が限定した使用であることを心得て行うにはよい方式である.マシンが対応していればケーブルだけで 100Base の速度が使える利点もある.しかし,接続できない場合があり, Ethernet 接続未経験者には向いていない.

ストレートケーブルとクロスケーブルが混在するとケーブルの区別がしにくく,トラブルや混乱の原因となる.できればストレートで統一したい.クロスケーブルで接続する場合はストレートケーブルをクロスケーブルに変換するアダブタがあるので,ストレートケーブルとアダブタを揃えればよい.最近のケーブルは10/100 Ethernet のものがほとんどである.


「機器の接続」

接続に順序などはない.電源投入順も関係ない.また,使用中に接続している機器の電源を終了したり,ケーブルを着脱しても機器が壊れることはない.

HUB の中にはカスケード接続( HUB 同士を接続する)をデフォルトにしたポートを持つものがある場合があり,説明書などで確認してそのポートは今回のような用途に使用しないようにするか,切り替えスイッチなどがある場合は切り替える .


「ソフトウェア」

Ethernet 接続するためにはシステムソフトウェアが必要である.最初から製品仕様として Ethernet ポートが組み込まれている Macintosh や Apple 製 Ethernet カードを増設した Macintosh の場合,システムインストール時に必要な機能拡張類がインストールされているので何も必要ない. Performa など Ethernet 接続機能が最初からない製品に Apple 製またはそれ以外の Ethernet カードを増設した場合にはそれらをコントロールするドライバが必要である.製品に添付されているドライバ類をインストールしなければならない.サードパーティ製のカードの場合は Apple の Ethernt ドライバではなくそれら製品添付のものを使用しなければならない.


「設定」

二台の Macintosh あるいは限られた範囲での Macintosh やプリンタ間の接続では TCP/IP 接続は必要ないことがほとんどである. AppleTalk でまず事足りる.従って,互いの Macintosh での設定は AppleTalk ,ファイル共有,利用者&グループ,共有するフォルダの共有設定だけでよい.具体的な方法,手順はヘルプセンターや Mac OS ヘルプを参照すればよい.

Web 共有を使用したり,インターネット接続を Ethernet で共有するような場合には, TCP/IP の設定が必要である.インターネットを利用しないでWeb 共有を利用する場合の IP アドレスはプライベート IP アドレス (192.168.以下) を使用すればよい.インターネット接続を共用する場合はインターネット接続機器,あるいはソフトウェアの説明書に従って設定する.


「 Internet ダイアルアップ接続を Ethernet 上で共有する」

すでにどちらかのマシンでモデムによる IP 接続ができている場合,ソフトウェアルータ(例: IPNetRouter など)を使用するか,シェアリングハードウェアを用いる. ISDN が利用できるのであればダイアルアップルータを購入すれば Ethernet 接続ポートがついている.ただし,10/100 Ethernet 対応という製品は限られている.

私自身は VICOM Internet Gateway というソフトウェアルータを使用し, HUB 接続した Ethernet 上で共有している.ただし,日本語版は Mac OS 8.1 まで対応でサポート終了してしまった.


「トラブルシューティング」

以下の点を確認したい.

・ AppleTalk コントロールパネルは Ethernet にする. TCP/IP の設定は Web 共有や一方のマシン上でソフトウェアルータを使用しないのであれば関係ない.

・ AppleTalk コントロールパネルで Ethernet の選択項目が現れない場合,物理的に接続できていない.

・ Ethernet カードや HUB にあるランプが点灯しない場合,物理的な接続ができていない.
逆に言えば点灯する場合,接続はできている.

・ Ethernet カードや HUB にあるランプが点灯しっぱなしで点滅しない場合,信号が流れていないことを示す.システムかソフトウェア上の設定,ケーブル異常ほかの何らかの問題.

・クロスケーブル直結の場合,双方のマシンが起動していなければならない.片方だけ起動して設定等することはできない.

・ファイル共有するマシン上で,ファイル共有コントロールパネルのマシン名の設定がない場合,他マシンのネットワークブラウザやセレクタにファイル共有元のマシン名は現れない.

・利用者&グループの設定ができていないと設定されていない共有マシン上のフォルダなどにアクセスできない.

・クロスケーブル直結の場合,片方だけ設定しても AppleTalk を Ethernet に切り替えできず,エラーが出る場合がある.




[ 99/1/18]



● Blue & White G3 :モデム購入は BTO だけか?


TIL: 58188 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Is Modem Available Separately?

現在, Blue & White G3 に提供しているモデムは BTO のみである. Apple はモデムアップグレードキットが小売りできるよう取組み中である.(上記米国 Apple の Tech Info Library の記述である.日本の実状と必ずしも一致しないので注意)



●透明プラスティックのクリーニング

TIL: 30889 : Translucent Plastics: What to clean with?

最近の Apple 製品の透明なプラスティックをクリーニングするには,アルコールやアンモニアの含まれない,柔らかいリンネル,布を用いる.

Apple 社は市販のクリーニング用品として Meridrew Enterprises 社の Klear Screen をテストし,透明プラスティックに何の害も及ぼさないことが分かった.



● DVD :マウントできない,音が出ない


TIL: 30878 : DVD Discs: Not mounting and/or no sound

1. DVD ディスクを挿入してもデスクトップにマウント/読みとりできず,「初期化しますか」というウインドウが出る.

正しい機能拡張がインストールされていることと,機能拡張の複製がインストールされていないことを確かめる.複数の CD/DVD ドライバがないこと.複数インストールされていると,ドライブは適切に DVD から読まないで, CD から読むかも知れない. UDF Volume Access 機能拡張も必要である.

機能拡張類が正しくて, CD ディスクがマウントされるのに DVD ディスクがマウントできない場合は DVD ディスクの挿入時にデスクトップの再構築を行う.

また,他の DVD ディスクを入れてみたり, Merirrew Enterprises 社の Klear Screen でクリーニングしてみる.


2. DVD メニューの項目を選択できない

Apple DVD Player1.1 にドライバをアップデートする.それでも改善されない場合は他のタイトルに替えてみる.キーコンビネーションでメニュー項目を選択できる場合がある.


3.ムービー再生時に音が出ない

コントロールバーの音源が正しく選択されているか確認する. PowerBook ユーザは Zoomed Video ,デスクトップユーザは DVD を選択する.


4. ムービーが停止したり,飛んだりする

バックグラウンドで動作するようなプログラム(バックグラウンドプリント,ファックス受信,仮想記憶や RAM Doubler,ファイル共有など)があれば停止する.


5. not-region one disc を再生後,「あと 4 回再生するとドライブは本地域をセットし, not-region one disc を再生できなくなります」といわれた.

正常である. DVD ソフトウェアは一つのバージョンが全ての地域に適合するようにデザインされ,最初にディスクが再生された地域にセットされる.

そのあと,4 回だけ変更可能で,それ以降は変更できない. DVD の合意によって, 5 回経過時の地域設定のロックを解除することはできない.



● Blue & White G3 : CD/ DVD ドライブのヘッドフォンジャックと音量調節


TIL: 30886 : Power Macintosh G3 (Blue and White): CD/DVD Headphone jack & Volume adjustment control

Blue & White G3 前面の CD (DVD)ドライブのジャックにヘッドフォンをつなごうとしてもベゼルが邪魔してできないように思えるが,もともと, Blue & White G3 の CD (DVD)ドライブの前面のジャックは使用されないように作られている.音量調節も同様.

ライン出力は背面にあり,外部スピーカ,ヘッドフォーンに対応している.音量調節はコントロールバーやモニタ & サウンドコントロールパネルにある.



● Blue & White G3 : Apple DVD プレーヤを開けない


TIL: 30887 : Power Macintosh G3 (Blue & White): Apple DVD Player can not open

DVD ドライブとデコーダカードがないマシンで Apple DVD プレーヤを開こうとしても,「必要なハードウェアがないため,開くことができません」とアラートが出る.必要なハードウェアがあってもこのようなメッセージが表示される場合,以下の手順で試す.

全てのアプリケーションを閉じて,もう一度 Apple DVD プレーヤを起動してみる


Macintosh の再起動からの Apple DVD プレーヤを起動してみる


機能拡張マネージャで Mac OS 8.5.1 すべて + Power Macintosh G3 2.0 パッケージセットを作成して起動して試す.
(機能拡張マネージャで "表示" メニューから "パッケージ" を選択し, " Mac OS 8.5.1 すべて" のセットを選び, "セットを複製" ボタンで複製し,適当な名称で保存し,再起動する)


Apple DVD プレーヤ初期設定を捨てる


Apple DVD プレーヤの再インストール



● Drive 7 : Mac OS 8.5/8.5.1 対応v.4.4.2アップデータ


1. Mac OS 8.5 対応

2. OLYMPUS MOS-350 (640 MO Turbo Black/White) のサポート

3. TEAC CD-532S( 32 倍速)CD-ROM のサポート

4. Fujitsu M2513A, M2513E のファイル書き込みエラーへの対応

5.一部の PowerBook で,起動時のアイコンパレードの際に, MountCacheに×マークが付き,」スキップされてしまう問題への対応

6. PowerBook 2400 と TAXAN 4 倍速ドライブ(KME-UJDCD450)の問題への対応

7. HFS + でフォーマットする際に, 3 つ以上のパーティションを作るよう指定した場合の問題への対応

PowerBook G3 および PowerBook G3 Series で CD-ROM ディスクが入っていない CD-ROM ドライブが装着されていると Drive 7 の起動時のスキャンに異常に時間がかかる.また, 4400 だけで Konica OMD 6020 と Fujitsu M1512A で問題が確認されているなど既知の問題が添付されている書類に記載されている.



● HD ターゲットモード


TIL: 19184 : PowerBook 190,1400,3400,5300, G3 & G3 series: HD Target Mode Or SCSI Disk Mode

上記 TIL によると, PowerBook 190, 5300 以降の ATA/IDE ハードディスク内蔵機種は SCSI ハードディスクではないため, SCSI ディスクモードという言い方は正しくなく, HD ターゲットモードと呼ぶそうだ.



● Blue & White G3 :外部ポート一覧


TIL: 58195 : Power Macintosh G3 (Blue and White) Expansion Ports: Description

図入りで説明されている.



● Acrobat Reader 3.0.1: PostScript レベル 1 非対応


Acrobat Reader 3.0.1 英語版は PostScript レベル 1 非対応であるため, PostScript レベル 1 プリンタに出力することができない.回避法は Acrobat Reader 3.0 を使用する.



● Mac OS 8.5.1 で Network Assistant 3.0 からアプリケーションが起動できない


米国で Mac OS 8.5.1 にすると Network Assistant 3.0 からアプリケーションが起動できないという報告が相次いでいる. Apple ではこの問題を調査中である.

追記:
Network Assistant は Mac OS 8.5/8.5.1 で上記した以外の問題がいくつか発生することが分かってきている.



● ping に応答しない


Ethernet に接続した Macintosh を起動して,そのマシンに Ping しても応答がない.これは TCP/IP がそのマシンでロードされていないからである. Macintosh は起動してもそのままでは TCP/IP がロードされない初期設定となっている.

TCP/IP をロードするには TCP/IP コントロールパネルの "編集" メニューで利用者モードを変更して現れる "オプション" ボタンから "必要な時にのみロード" のチェックをとって再起動するか,インターネットを利用するアプリケーションを立ち上げてどこかに接続させる.



● -29626 エラー


QuickTime 機能拡張がない.




[ 99/1/15]



● Blue & White G3 : RAM ディスク


Apple 関係者によれば,新型 Blue & White G3 では RAM ディスクからの起動はできない.しかし,再起動時に RAM ディスクの内容をハードディスクに記録し,起動中に RAM ディスクを復元することはできるそうだ.



● Blue & White G3 :フロッピードライブなしの対応状況


Blue & White 新型 G3 にはフロッピードライブがついていない.このため,別売りのサードパーティ製品等の対応状況ほかを川口氏がお調べになってお知らせいただいた.

1. Yano UFD-01 (USB用FDD)

ハードレベルでは Blue & White と新 iMac には対応しているが、ドライバが未対応なので作成中. 1 月下旬には動作検証も終わる予定

2. Panasonic LK-RM734UZ(USB用スーパーディスクドライブ) 

とりあえず動作するが、インストールでトラブルが起こる可能性もある.QuarkXPress はインストール中エラーが出ることが多く,10 回中数回成功する程度.

3.モリサワフォント

種類に関わらず FD を使用するのでインストールができない模様.サポートによると「対応しません」との回答.

参考:
モリサワPSフォントの新型Power Macintosh G3機への対応状況のお知らせ

新型 Blue & White G3 に関してはシリアルポートの廃止による MIDI 関連やモデムの接続等にも困難が予想される.



● Chinese Language Kit の入力問題:原因判明


98/12/11 項目 " Mac OS 8.5 : Chinese Language kit の問題" に関して障害の原因が判明した.これは Mac OS 8.5 で Traditional または Simpified Chinese Language kit をインストールした場合,文字入力等で問題が発生するというもので, Apple も障害が起きることを確認していた.

この障害の原因は Langage Kit Updater をインストールした際に "インライン追加機能" 機能拡張が削除される, Langare Kit Updater のバグによるものである.回避法はバックアップから "インライン追加機能" 機能拡張を戻すか, Mac OS 8.5 CD からカスタムインストールを行い "インライン追加機能" 機能拡張を再インストールすることである.

Mac OS 8.5 CD のカスタムインストールでは,日本語版の場合 "このコンピュータ用のシステムソフトウェア" を選択する. US 版では "International" の WorldScript を選択する.



● Internet Explorer 4.5 でのツールバー


小林氏は Microsoft Internet Explorer 4.5 に 4.01 J から移行した後,起動すると "Toolbar Favorites" の表示が他のツールバーよりも 5 秒ほど遅くなった.また,カスタマイズした際に時々もとに戻ってしまうそうだ.

追記:
ツールバーがもとに戻る症状は, "Internet Preferences" を開き, "ICRP" リソースの "ExplorerToolbarConfig" の " Get Resource Info" を選択し, "Protected" にチェックを入れることで改善されたと小林氏からお知らせいただいた.
(詳しい方法は 99/2/1 項目 " Internet Explorer ウインドウ位置の維持法" の手順を併せてご参照いただきたい)



● MacFixIt による Internet Explorer 4.5 の問題


Microsoft Internet Explorer 4.5 に関して MacFixIt は次のような問題があると報じている.

1. Text Encoding Converter 1.3

Mac OS 8.5 以降の Text Encoding Converter 1.4 を置き換えてしまい,様々な障害が発生する.

2. Java の障害

Sun との訴訟で Microsoft が敗訴し, Java Virtual Machine がインストールされなくなったことと関係がある?

3.起動中の静止

起動画面が表示された直後にビーチボールアイコンが 10 秒ほど止まる. 45 秒という報告もある.原因は履歴ファイルであるという投稿がある.

4. Favorites と Address バーの再配置

ほか

Text Encoding Converter のバージョン問題など毎回のことであり,とりたててどうこういうものではないかも知れない.当然,日本語システムにインストールした場合, Internet Config 機能拡張英語版がインストールされるだろうからこれもおなじみの -2048 エラーを報告するだろう.こういった問題は全て Mac OS 8.5 リリース時に私が注意を促した問題である.ソフトウェアのインストールに関してはインストール専用検証マシン上で行うか,最小限の別システムに行うことを推奨している.そうすることでたいていの問題を防ぐことができる.

追記:
松瀬氏によれば, Internet Config 機能拡張英語版の -2048 エラーに関して, Ver2.0.2 からは共存しても「インターネット設定」コントロールパネルと共存できるようにVer2.0.2 で修正したとドキュメントにも記述があるそうである.



● Microsoft Office 98 の機能拡張類(継続)


99/1/12 項目 " Microsoft Office 98 のインストールと機能拡張類について" で記した Office 98 の機能拡張類を機能拡張フォルダから外し,エイリアスで動作させる方法について,ある方からもっとよい方法をお教えいただいた.

インストールされる機能拡張類を Office 98 のアプリケーションルートではなく,さらにその中の " Office " フォルダに移動するという方法である.私も動作を確認した.

その際, " Type Libraries " フォルダについてはオリジナルがシステムフォルダの機能拡張フォルダに存在しなければならないことがあるようだが,私の場合,何度か試しているうちに最終的には機能拡張フォルダに Microsoft の部品がなにもなくても起動するようになった.この方法を当該項目に書き加え記載内容を変更している.



● EndNote3 の入力の問題


宮島氏からお教えいただいた.文献情報データベースに広く使われている EndNote3 (特殊化したファイルメーカーのようなもの)で著者名の入力の際,語尾にアクセント入力をするとクラッシュする.

データベースの文献の著者名を入力する"Author"というフィールドがあるのですが,よくフランス人にあるような,語尾にアクセント記号のある人名を入力すると問題が起きます.具体的には姓の語尾にアクセント記号の付いた文字がある場合,通常の欧米人名のように「名 姓」の順で入力して入力画面を閉じるとシステムクラッシュを引き起こします.また「姓, 名」の順に入力すると,姓は無視されて名の方があたかも姓であるかのようにライブラリに表示されます.アクセント記号に限らず,option+アルファベットキーで入力される特殊文字が姓の語尾にあると必ず同じ現象が起こるようです.しかしAuthor以外のフィールドでは起こりませんでした.

追記:
宮島氏から,特殊文字のあとにスペースを入れて、「姓 , 名」(姓のあとに1スペースがある)と入力するという暫定的回避法をお伝えいただいた.この場合,ライブラリを執筆中の論文などへ書き出した場合にはスペースも書き出されてしまうので後で手動で消去する必要が生じるそうだ.



● Mac OS 8.5.x : Osaka の少数文字幅の変更


杉崎氏によれば, Mac OS 8.5.x ではシステムフォントの Osaka の少数文字幅の変更があり,他の Geneva, Monaco 等の文字の形の変更と相まって不具合が出る場合があるという.



● Mac OS 8.5.x :カスタムデスクトップパターンのノイズ


杉崎氏からお知らせいただいている. Mac OS 8.5.x のアピアランスコントロールパネルでカスタムデスクトップパターンをクリッピングファイルなどのドロップで作成した場合にパターンによってはノイズが入ることがある.

カスタムデスクトップパターンは初期設定フォルダの "カスタム・デスクトップパターン" ファイルに保存されているので,このようなった場合はその初期設定ファイルを捨ててもう一度パターンを登録するか, ResEdit で不要なリソースを削除する.

カスタムデスクトップパターンの追加方法については 98/10/26 項目 " Mac OS 8.5 :デスクトップパターンの追加" に記載がある.これらの方法でパターン名称が希望のものでなくなった場合は,パターンをいったんクリッピングファイルにして好みの名称に変更してもう一度ドロップする.(または,アピアランスコントロールパネルでパターンを選択して "編集" メニューの "パターン名..." から変更する )



●古い Mac OS のアップルからの入手法


彌永氏からお知らせいただいた.

氏は LC III のシステムソフトウェアをなくされたためにアップルに入手できないかとお尋ねになった.アップルの回答では保証書の写しがあれば可能とのことであった.またオリジナルディスクが破損した場合などは交換することができるそうである.

なお,販売終了した Apple 製品 (ハードウェア, OS ,ソフトウェア) の米国取り扱い店等についてはこれまで何度か項目にしてきているのでトラブルニュースデータベースをご参照願いたい.システムソフトウェアに関してはアップル FTP では 6.0.8, 7.0.1 の各英語版が入手できる.米国 Apple FTP では他の 6.0.x バージョンと 7.1 も入手可能である.




[ 99/1/12]



● Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 1(継続)


かつて, Office 98 発売時に私は本ページで次の問題を指摘した.( 98/7/23 項目)マクロウイルス以外は米国で報告されていた問題である.

・マクロウイルス

・ Word 98 ファイルに他の情報が書き加えられる問題

Word 98 で保存したファイルにユーザのコンピュータのパス名やハードディスク,メモリの内容が書き加えられ,他のユーザがそれを見ることができる.

・Internet を通じての Auto Update

Word 98 で HTML ファイルを開くと Word 98 はインターネットを通じてユーザのアプリケーションのバージョンとコンピュータのホスト名(または IP アドレス) を密かに Microsoft 社に報告する.

マクロウイルス以外の点については日本語版ではどうなるか分からないと私は書いていたので調査をした.その結果をお伝えしたい.


「 Word 98 ファイルに他の情報が書き加えられる問題」

米国では修正モジュールが提供されたが,日本語版 Office 98 for Macintosh にはその修正済みモジュールおよび修正されたコードが含まれている.また,マイクロソフトでは日本語版について検証作業がなされ,この現象は再現されない.

追記:
私がここに書いたのはマイクロソフト社に問い合わせた結果である.上記修正済みというマイクロソフトからの情報には誤りがあった. 99/3/13 項目 " Microsoft Office 98 :さらなるセキュリティ問題" をご参照願いたい.


「 Internet を通じての Auto Update 」

Word 98 の Internet を通じての Auto Update について,英語版 Word 98 では,html ファイルを開いた際には必ず Auto Update を行うかどうかを問い合わせるダイアログが表示され,そのダイアログでOKをクリックすることによって「 Web ページ作成ツール」の最新バージョンが入手可能かどうかを Internetを通じて確認する際にユーザーの情報が Microsoft 社に伝えられる.

これに対して,日本語版 Word 98 ではそのようなファイルを開いた場合でもダイアログは表示しない仕様に改められた.日本語版では,ユーザーがhtml ファイルを開き,ツールメニューの「オートアップデート」を選択しない限りそのダイアログは表示されないように仕様が変更されている.

しかし,ユーザーがダイアログで「はい」とクリックした場合に,IP アドレスおよびライブラリファイルのバージョンが情報として送信される.



● Microsoft Office 98 のセキュリティ問題 2


皆さんはお気づきだろうか. Office 98 のユーザー登録用紙の一部に「お客様の個人情報の管理について」という部分がある.ここに次の一文がある

弊社では他企業様のご依頼により,弊社関連製品やコンピュータ関連情報などを皆様にダイレクト・メールでお届けする業務を行っております.この業務に関して皆様よりいただいた個人情報を他企業様に開示することがあります.(後略)

ユーザー登録はがきには表の右下に「関連情報 DM を希望しない場合は×印を記入」という欄があり,上記の紹介で省略した部分には開示を希望しない場合の方法が記されている.しかし,私は今回で 3 パック目の Office の購入であるが,これを見てユーザ登録はしないことにした.

Office 98 の各アプリケーションはとても優れている.開発者の意欲も伝わってくる.しかし,このような開発者のあずかり知らぬ米国の商慣習の持ち込みによりプログラムと無縁の場面で評判を落としている面が多々あるのは残念だ.



● Microsoft Excel の既知の問題:シートの移動またはコピーでの日付データ書き換え


宮島氏からお教えいただいた. Windows 環境で作成されたブックを Macintosh で開き,シートの移動またはコピーを実行すると,日付データが書き換えられてしまう重大な障害が発生する.

Windows 環境で作成された Excel 97 のブックを Macintosh の Excel 98 で開き,そのワークシートのひとつを, Macintosh 環境で作られた Excel 98 のブックの中に「シートの移動またはコピー」コマンドを使って移動させた場合,もし移動させたシートの中に日付形式のセルが含まれていると,そこに書き込まれた日付が 4 年と 1 日未来へずれます( 1998.12.3 が 2002.12.4 のように).逆方向にシートを移動させると,日付が 4 年と 1 日過去へ戻ります. Windows 環境で作成されたブック同士では, Macintosh 上でシートを移動しても日付は変わりませんでした.

追記:
この問題について澤畠氏からお教えいただいた.この問題は以前のバージョンからの問題である.回避法もお知らせいただいている.

この問題は,Excel のファイルが日付のデータをシリアル値で持っていることに由来します.シリアル値が 1 の場合,Macintosh では 1904 年 1 月 2 日を表しますが, Windows では 1900 年 1 月 1 日を表します.そのため, Windows 環境で作られたブックの日付のデータを Macintosh 環境で作られたブックにコピーする場合あるいはその逆の場合, 4 年と 1 日分日付がずれることになります.

これを回避するには,Excel の「ツール」メニューの「初期設定」を選択して,「計算方法」タブを選択したときに表示される「 1904 年から計算する」というチェックボックスの ON/OFF をすることにより,ブック間で使用される日付システムを統一する必要があります.(ちなみに,このチェックボックスは Excel アプリケーション自体の初期設定ではなく,ブックごとに指定されます)

なお,日付データが既に入力されているブックについて先のチェックボックスの ON/OFF を変更した場合,そのブックに入力された日付は,当然 4 年と 1 日ずれることになります.

山村氏からも以前のバージョンからの既知の問題であり,マニュアルにも説明されていると御指摘いただいた.



● Microsoft Excel 98 のいくつかの問題


福山氏からお知らせいただいた.ブック内でのシートコピーでファイルが開けなくなるなど重大な問題を含む.

1.同一ブック内でシートをコピーするとファイルが読めなくなる

Excel 98 形式のファイルにおいて,同一ブック内でシートをコピーして,保存しようとすると

「このブックには,選択したファイルの種類ではサポートされていない機能が含まれています.データや書式の消失を防ぐには,最新の Microcoft Excel ブック形式で保存して下さい. OK 」

というメッセージが表示される場合がある. OK ボタンしかないので,そのまま OK をクリックし,ファイルを閉じようとすると,保存を促すダイアログが表示されないまま,ファイルが閉じられることから,勝手に保存されていると考えられる.こういう現象が起きた場合,その後,ファイルを開こうとすると「ファイルを読み込めません」というメッセージが表示され,二度と開けなくなる.但し, Word 98 で開くと, TEXT 情報は読める(計算式は読めないが計算結果は残っている).

Excel 98 を使用して 3 ヶ月ほどになるが,こうしてファイルを失ったことが 4 回ある.このうち, 2 回は,もともとは Excel 5 形式だったものを 98 形式で保存しておいたものである.あとの 2 回はよくわからない. 再現性を確認したところ,現象は起こらなかった.しかし,シートをコピーした際に,

「ファイルエラー:データが失われた可能性があります」

というメッセージが表示される場合が何度かあった.しかしこの場合,実害は今のところ認められない.

私(秋山)が試した範囲では起きなかった.福山氏も起きる場合があるとなさっている.

2.再計算表示が消えない問題

SLOPE,IF,MAX,OR,ROW 関数をびっしり詰め込んだファイルで,計算方法を自動に設定しておく(つまりデフォルト設定)と,画面左下に「再計算」が表示されたままとなる. 通常この状態は,計算の実行が,保留されている状態を意味する.計算が開始されると,その経過がパーセント表示されて, 100 パーセントになると「再計算」表示が消える.

このファイルの場合,表示が 100 パーセントになり,実際に計算は完了している(結果の数値は正しく表示されている)にもかかわらず,「再計算」表示が消えない.

但し,ごく稀に, 100 パーセントになったにもかかわらず,計算が完了していない(結果の数値が正しくない)場合がある.こうなってしまった場合には, Excel を再起動するまで正しく計算されない.さて,このファイルは,ひとつのシート内に 512行×256 列のセルブロックをいくつか含むもので,ファイル容量は 20MB である.このため再計算するのに 90 秒程度かかる.

通常は,計算に関与しないセルを編集しても再計算されないが,このファイルに関しては,たとえ空白セルであっても,ダブルクリックして編集可能状態にして,何も入力せずにそのままリータンを押すと途端に再計算が始まり,作業効率が著しく落ちる.もちろん,いつでも処理に割り込む(計算を中断してほかの操作をする)ことはできるが,実際には正しく計算が完了しているにもかかわらず,そういうふうには認識されていないので気持ちが悪い.

通常は PowerBook 2400c で, Excel のメモリ割当を 50MB にしているが, Power Mac7300 で 200MB のメモリを割り当てても回避されない.20MBのファイルの中身を削って,ファイル容量を12-13MB にするとこの現象は出なくなる.全く同じ内容のファイルを新規に作り直してみたところ,ファイル容量が 12-13MB になったところでこの現象が出るようになるので,ファイル損傷ではなさそうである.別の内容で容量が 20-30MB のファイルを作ってみると,この現象は出ない.

以上より,この現象は,特定の計算ルーチンとファイル容量に原因があるのではないかと思われる.

3.分析ツール,正規分布の乱数発生の問題

アドインである分析ツールを組み込み,正規分布乱数を発生させる場合,「乱数の数」: 10000,平均:0,標準偏差:1と設定して計算させると, +5000000 または -5000000 の数値が出ることがある.このため,計算結果の平均と標準偏差を求めると,設定値と大きく異なる.頻度的には 3-4 割ぐらいの確率でこの現象が出る.「乱数の数」: 5000 の設定では,この現象は出ない. 尚, Excel 5 ではこの現象はなかった.

4.参照セル範囲の色つき表示の問題

Excel 98 の新機能である参照セル範囲の色つき表示が, Excel 98 起動直後は有効だが,使っているうちにいつの間にか無効になる. Excel 98 を再起動するとまた色つき表示が有効になるが,そのうち無効になる. Microsoft サポートに報告後,いろいろ試していると,数式を入力する際に,カスタムツールバーの"=","+","*"などを使うと色つき表示が無効になることが判明した.キーボードの"=","+ ","*"を使う場合は現象は出ない.

この現象はすべてのファイルで起こる模様.また Power Macintosh 7300/180+MacOS8.1 でも発生した.

Microsoftサポートに報告したところ,いずれの問題も確認されていないとの回答と共に,とりあえず以下の初期設定ファイルの削除という方法が提示されたが,改善はなかったそうである.

Excel Settings (8J)
Office Registration Cache
PPC Registration Database

PowerBook2400c/G3.112MB/4GB/Mac OS 8.5/仮想メモリOFF

HDの初期化, OS,Office 98 の新規インストールでの改善なし.CPUをG3にアップグレードする前(603e/180MHz),また Mac OS 8.1 でも発生する.



● Microsoft Excel 98:特殊文字の入力


98/12/19 項目 " Excel 98, PowerPoint 98 の文字化け" について中島氏からマイクロソフトのサポートに問い合わせた結果をお知らせいただいた.また,宮島氏からは一部回避法をお知らせいただいている.

中島氏は,“マイクロ”という特殊文字を多用しなければならない.(英文フォントを選択し option+M で入力できる) Excel 5 まではデフォルトのフォントが Osaka であったので入力後,一時的に半角カタカナの“オ”に文字化けするが,入力後に英文フォントに変更すると正しく表示されていた.ところが, 98 では入力後フォントを変更しても特殊文字部分だけは Osaka のままで正しく表示されなくなった.

この件についてマイクロソフトに問い合わせをしたところ,サポートもその場で同じ現象を確認した.英語版では障害は起きないそうだ.障害については「同じようなユーザーの声が多ければ対応する」と回答された.

この障害は宮島氏からもご報告いただいている.初期設定コマンドで「標準フォント」を Times 等にすると正常に入力できるそうである.しかし,この場合でも "option+shift+R" が割り当てられている「パーミル」という文字は入力できない.

追記:
宮島氏からさらに回避方法をお知らせいただいた.温度や緯度経度を表す上付きの小さなマル( option + k )について Word 98 やクラリスワークスなどのワープロで打ち込んだものをコピー&ペーストすることによって表示させることができるそうだ.ただし特殊文字のあとに特殊文字ではない通常の文字が続いていること(たとえば上付のマルの次に摂氏を表す C や北緯を表す N が続いているなど)が条件で特殊文字で終わっているとペーストしてもそれが表示されないそうだ.あとに続く文字はスペースでもいいとのこと.



● Word 98 と ATOK : Shift + 矢印キーでの問題


宮島氏からいただいた.

ATOK の日本語入力で漢字変換中に次の文節へ移行する場合, Shift+ 矢印キーを使う.ところが, Word 98 上でその操作をすると, Shift キーをほんのしばらく押していただけで変換が確定されてしまう. Word 98 上で Shift を押すと警告音がする問題と同じ問題ではないかと御指摘である.

追記:
宮島氏によれば,この問題は Word 98 上で ATOK を使って漢字変換する際に shift キーだけでなく, option や control を押し続けることでも変換が確定されてしまう.回避するには "ツール" メニューの "初期設定" から "編集と日本語入力" タブの "変換中の文字列を文書に挿入モードで入力する" のチェックをはずす.しかし,これはインライン入力をしないという設定であるので,入力変換は別の変換ウインドウ上で行うことになってしまう.



● Microsoft Internet Explorer のセキュリティ問題の日本語版修正プログラム


Internet Explorerのバグ Frame Spoof 問題についてマイクロソフトのページで日本語版修正プログラムが配布される. Macintosh 版についてはまだ配布されていない.

Macintosh については Internet Explorer 4.x および 3.x で問題が発生すると述べられている.



● Microsoft Internet Explorer のプロキシ設定での問題


民岡氏からいただいた.

Internet Explorer の proxy サーバを設定すると,Outlook Express の方でも自動的に設定されてしまい,メールを読みに行くときに proxy サーバへ読みに行ってしまいメールがダウンロードできない. proxy サーバを無効にすると問題は起こらなくなる.(Outlook Express4.01Jにセキュリティーパッチを当てたもの とIE4.5. NC4.5J では問題ない)



● Microsoft Office 98 のインストールと機能拡張類について(1)


Office 98 は発売時にいくつかの Macintosh 関連情報誌, Web 等でインストールは CD-ROM からのドラッグコピーで行えると報じられた. Office 98 のパッケージ等にもフォルダをドラッグ&ドロップで簡単インストールと書かれている.しかし,これは誤解を招きやすい表現だ.これはコピーをすることであって,インストールではない.マイクロソフト社の開発者もこれをインストールとは考えていない.

実際のインストールはコピーされた Office 内のアプリケーションのひとつを起動すると始まる.これは " Microsoft Office 98" フォルダ内の "Office" フォルダにある "Microsoft Office First Run" というインストーラが起動することによって行われる.このインストーラはさまざまな機能拡張類他をシステムフォルダに書き込み, System スーツケースをも修正し,場合によってはシステムに不可欠のファイルを上書きするかも知れない.以下の機能拡張,フォルダは Mac OS 8.5 では障害を発生させる.ただし,私が試した範囲ではより新しいバージョンが既に存在する場合,書き換えされなかった.

インターネット設定機能拡張 1.4
Text Encoding Converter 1.3.1
テキストエンコーディングフォルダ

最小限のシステムなどから起動してインストールされることを推奨する.(参考:ソフトウェアのインストール


Office を起動するために機能拡張フォルダに最低限必要なものは以下. System スーツケースほかの書き換えに関しては不可欠ものではないようで以下の機能拡張類だけでよいようだ.

Microsoft OLE Library機能拡張
Microsoft OLE Automation機能拡張
Microsoft Component Library機能拡張
Microsoft Structured Storage機能拡張
Type Librariesフォルダ

これらの使用についてはさらに方法がふたつある.

「エイリアス」

必要な機能拡張類ほかを "Microsoft Office 98" フォルダ内に置き,そのエイリアスを機能拡張フォルダに入れて使用できる.前バージョンではアプリケーションと同じフォルダに機能拡張を入れることで動作したが, Office 98 ではそれでは動作しなかった.ただし, Type Libraries フォルダは前バージョンではオリジナルが機能拡張フォルダになければいけなかったのが,今回バージョンではエイリアスで動作する.

「 Office フォルダ」

必要な機能拡張類ほかを "Microsoft Office 98" フォルダ内の "Office" フォルダ内に移動する.この場合はエイリアス等の必要はない.

三ツ木氏によると, Microsoft Office 98 の機能拡張類をエイリアスとする場合は,システムフォルダのあるハードディスクボリューム内にオリジナルがある必要があり,別パーティションに置いた場合 Macintosh が起動しないことを経験されたそうである.しかし,私の場合は別パーティションにオリジナルを置いているが問題は発生しない.一般論だが,機能拡張類のエイリアスを使用する際に,システム起動時に読み込まれる性質のものの場合, Macintosh 起動時に起動ディスクからオリジナルを探しに行こうとして別パーティションがマウントされていないために起動に失敗することは考えられる.上記機能拡張類以外のものに関してそのようなものがあるのかも知れない.

よくいわれことなのだが,これら機能拡張類がシステムの動作を不安定にしているという.これらはライブラリであるのでシステムを不安定にさせるとは考えにくいのだが,過去のバージョンでこのような方法によって障害が改善されたという実例は多いし,ご報告も頂いている.私としては管理上の必要からアプリケーションのフォルダに全ての機能を集中させ,動作に必要なファイルをできれば分散させたくないというのがライブラリ等をアプリケーションのフォルダに移動させる主意であるが,実際にシステムが安定する効果も全く否定することができないようだ.ただし,最低限必要なもの以外の例えば "Text Encoding Converter 1.3.1" 等についてはバージョンダウンになるので外さなければならない.

また,アプリケーションフォルダ内の "Office" フォルダ内の数多くのファイル類も必要ない場合がある.とにかく Office が起動すればよいという場合に必要な "Office" フォルダ内のファイルは以下である.

Excel 409 Lexicon
Excel 411 Lexicon
Excel Macro Scanner
Microsoft Office 98

メモリやハードディスク容量に余裕のない場合はこれら最低限のファイルで起動し,各機能を試して動作しない場合に必要なファイルを追加すればよい.

Office 98 を Mac OS 8.5 で使用する場合は Office Updater for Mac OS 8.5 でアップデートする.また,これまで何度か触れたように,アプリケーションのメモリ割り当てはかなり増やさなければ安定しない場合がある.

私はワードプロセッサを使わない人間だ.(テキスト入力はエディタ.レイアウトが必要な場合は Quark か PageMaker )そのため, Office 特に Word に関してほとんど何も知らない.ここで書いたことは起動して日本語を入力することができるのにとにかく必要なファイル類についてである.皆様が普段お使いになる諸機能に必要な各種ファイル類はその度に「 XXXX がありません」というアラートが出ると思うので追加していってもらいたい.



● Microsoft Office 98 のインストールと機能拡張類について(2)

ある方からの情報では, Mac OS 7.6.1 以前では Text Encoding Converter 機能拡張,フォルダが必要である.これがない場合,Word でメニューが異常になるとか Excel が起動しないということになる.



● Microsoft Internet Explorer の機能拡張類について


Internet Explorer 4.0.1 も機能拡張類をたくさんインストールする.これも上記項目の Office 98 で触れたのと同じで,最小限のシステムなどにインストールして必要なものだけを使用する.最低限起動に必要なものは以下.

"Microsoft Component Library" 機能拡張
"MS Library Folder" フォルダ

これらの本体を置く必要はなく,別の場所に置いてそのエイリアスを機能拡張に入れることで動作している.



● Microsoft OutLook Express 4.5 と Photoshop のコンフリクト


Suwa 氏からは OutLook Express 4.5 英語版をインストールすると Photoshop 等を使用する際にエラーが発生するとお知らせいただいた.

OutLook Express 4.5 をインストールすると次のライブラリが機能拡張フォルダにインストールされたそうだ.

Indeo Video
Intel Raw Video
Microsoft Component Library
MS Font Embed Library(PPC)

このうち必要なものは Microsoft Component Library だけなのでそれのみをインストールした.しかし,この Library が入っているとシステムエラーType1もしくはType2を引き起こすことが非常に多くなり,特に長時間使用している際は 100 パーセントシステムエラーが起こるそうである.

私にはよくわからないが,本日の項目にあるようにエイリアスで動作するようであればエラーが回避できるかも知れない.また,私は Photoshop のライブラリも入れていない. Photoshop のライブラリがアプリケーションのフォルダに入れるだけで動作するかどうかは私は試したことがないので何とも言えない.

追記:
前田氏から,上記の機能拡張類は Mac OS 8.5 ではデフォルトで入っているものであり,問題は氏の環境では起きないと御連絡いただいた.



StuffIt Deluxe 5.0 or 5.0.1 to 5.0.2 Updater


ひらい氏と郷氏からお知らせいただいた.

郷氏によれば,5.0.2 になって,これまでの StuffIt Deluxe 5.x の諸問題が解決されている.ひらい氏も 2 バイトの問題の改善を確認されている.(英語版)

・TrueFinder Integration (コントロールパネル) の設定で MagicMenu と Rename のトラブルが回避

・ MagicMenu をメニューバーに表示させた場合のフリーズの改善

・ Rename は 2 バイトのみならず 1 バイトの .sit や .sea で圧縮する事が出来なかったりしたトラブルの改善

なお, SpaceSaver 5.0 により圧縮すると Eudora 他メールソフトウェアのメールが損傷する障害が報告されている.
参照: 99/1/6 項目「 SpaceSaver 5.0 で Eudora メール損傷」




[ 99/1/10]



以下の Tips & FAQsを公開した.


PowerBook のバッテリ持続時間を延ばす

Netscape 初期設定の RAM ディスク保存


PowerBook については年末年始に帰省した際にバッテリ駆動の必要にせまられて行ったことから知ったことをまとめている.あまり新しいことはないのが残念だが,これまで知られてなかったこともないことはない.また, Netscape に関しては過去の本項目をほとんどそのまま記載しただけである. PowerBook のバッテリ駆動の関連で必要な内容だったので別ファイルとしてまとめたものである.

PowerBook については私は昨年からユーザーになったばかりで経験もほとんどないのでいろいろご教示願いたい.


本日の項目中にご質問に回答した内容が含まれている.私の記載内容などで多くの方にお役に立つような内容であればこのように新たに項目にしたり,各項目に追加記述することはあるが,個別のトラブルの相談など個々のご質問はこの範囲ではなく,お応えするいとまがないのでご容赦願いたい.このことについては, 98/6/14 に記しているのでお読みいただきたい.

また,最近思うのであるが,見ず知らずの相手に初めて個人的なトラブルの相談をするメールに自己紹介もないばかりか「どうも,トッポです」などとハンドルネームしか書いていないものが最近目に付くようになった.これはいかがなものだろう.私がこのページを始めた 95 年ころにはこんなことは考えられなかった.私はインターネットでハンドルを使用すること自体に疑問を持っている.匿名をご希望の場合はそのようにお書きいただければ配慮させていただいている.



●クラリスメール Lite の 99 年日付の問題


クラリスメール Lite が 1999 年になってから日付処理の一部に問題を発生させていて,受信箱のソートなどの表示順に異常が発生する場合がある.

ひらい氏によれば,クラリスメール Lite が内部的に年の扱いを 2 桁で処理する時に計算ミスをしているのではないかということで回避法をお寄せいただいている.

ソートの順番の回避法:
"設定" メニュー/ "プレファレンス" /初期設定/で "送信者の日付/時刻を受信メールに使用" のチェックを取る.(メール受信時間に変更することになる.デフォルトではチェックは入っていない)

本障害に関しては新年早々から Claris Emailer Lite の障害として米国でも障害が報告されているので私も早くから知っていたが,最近になって国内の方々で急に取りざたされ始め,プロバイダへの問い合わせも増えているそうだ.しかし,これはクラリスメールの問題であるので根本的な回避法はなく,プロバイダに問い合わせても改善されない.

この問題に関してはクラリスメール Lite はもともとサポート外であるので, Apple は今のところ問い合わせについても応じられないという姿勢である.

追記:
Claris Emailer 2.0 ではこの問題は起きないそうだ.



● Blue & White G3 : NewWorld による起動シーケンスなどの変更


Apple の Developer Note でPower Mac G3 developer note on the new G3'sが公開された.その中の起動シーケンスの変更に関する部分を紹介する.

Blue & White G3 では起動シーケンスに変更があった.しかし,これらの変更はユーザーには完全に透明で,起動ディスクコントロールパネルのみを通じて変更することができる.

Macintosh は iMac から CHRP のこともあり, 68K エミュレータ,ハードウェアチェック,ナノカーネルを含む OS の多くの部分を収めていた単一の大容量 ROM を縮小し,ハードウェアチェック機能と Mac OS ROM イメージを RAM に読み込ませる機能を ROM に搭載し,他の 68K エミュレータやカーネルの機能はソフトウェア ROM イメージファイルという形式で提供するようになった. RAM 内の ROM ( ROM-in-RAM )を中心としたソフトウェアアーキテクチャを NewWorld というコード名で呼んでいる.

従来の ROM はコンピュータが起動時に必要なドライバ,仕様表,自己診断プログラム,ハードウェア初期化コードからなるハードウェア識別コードと, QuickDraw, SCSI マネージャ などの各種システムソフトウェアレベルのマネージャなどの高レベルの Mac OS を含んでいた.ところが,新機能が新発売の機種に組み込まれるたびに ROM に新機能に関する高レベルソフトウェアを拡張しなければならず,その限界のため,システムソフトウェアに含まれるハードウェア Enabler で修正する方法を取っていた.

しかし,この方法はシステムが ROM やディスクに書かれているため開発に時間がかかる欠点が明らかになってきた.そのため,個別の機種毎に異なる起動部分と大部分の機種で共通する起動プロセスとを分離することが考えられた.個別の機種毎に必要な部分をブート ROM に収め,共通する部分をソフトウェア化することにより,ハードウェア上の変更がある場合のみ ROM を修正すればよいことによる開発時間の短縮などの効果が期待される.

ブート ROM はコンピュータ起動に必要なハードウェア特定コードと一覧テーブルを含み, OS の読み込み, common hardware access services を提供する.他の機能は Mac OS が起動する前に RAM に読み込まれる Mac OS ROM ファイルに収められている. Mac OS ROM ファイルのメモリ要求は 3MB である.

起動時に Mac OS ROM ファイル内のプログラムはハードウェアの情報を NewWorld アーキテクチャの中心である Open Firmware インターフェースを通じて得る.これまでと異なる点は以下.

1.ブート ROM にはパワーオンテスト(POST)プログラムがあり,ハードウェア初期化,診断機能がある.

2. Open Firmware は ROM に含まれ,ハードウェアを初期化し,ハードウェア識別情報を持ち, OS をロードし,コントロールをソフトウェアに渡す.

3. ROM 内の Run-Time Abstraction Services (RTAS) は Open Firmware が OS から呼び出されるときに RAM に読み込まれ, OS にそのハードウェア機種特有の現在時間と NV-RAM にアクセスする機能,パワーマネージメント,再起動とシステム終了に必要なコードを提供する.

4. Mac OS ROM イメージファイル

5. 10Base-T/100Base-TX Ethernet ドライバは ROM 内

6. USB, ADB デバイスドライバ他は Mac OS ROM イメージファイルにある.

interrupt controller, ADB, USB, SCSI, ATA (IDE), sound, Ethernet の各ハードウェアへのアクセスはこれらに含まれる.こうした変更によって,信頼性の向上,起動時間の短縮を図っている.

「 NewWorld での起動プロセス」

1.ブート ROM 内の起動時自己診断(POST)コードにより,自己診断と起動ビープ,初期化,セットアップが行われる. mini nub のデバッグツールが起動することがある.

2. Open Firmware の初期実行.デバイスツリーとインタラプトツリーの構築.

3. Open Firmware が NV-RAM の設定に基づいて Mac OS ROM ファイルを読み込む.

4. Open Firmware が Trampoline コードと Mac OS ROM 圧縮ファイルと場所を読みとる命令を含む 起動情報ファイルの Forth script を実行し, RAM へ一時的に読み込む.

5. Forth script は Open Firmware から Mac OS に移行する間,一時的に Trampoline コードに制御を移す.

6. Trampoline コードは Mac OS ROM イメージを伸張し, Open Firmware からシステムの情報を得てデータ構造を作成し, Open Firmware を終了させ,仮のメモリの内容を再構成して物理メモリ空間に配置する.

7. Trampoline コードは Mac OS ROM のハードウェア Init ルーチンに制御を移す.

8.ハードウェア Init ルーチンはデータストラクチャをメモリにコピーし,ナノカーネルを呼び出す.

9.ナノカーネルはデータストラクチャを満たし, 68K エミュレータを呼び出す.

10. 68K エミュレータは自分自身を初期化し,起動初期化コードに制御を渡す.

11.起動初期化コードが実行され,データストラクチャとマネージャを初期化し, Mac OS の起動が始まる.

「起動ディスクコントロールパネル」

起動ディスクコントロールパネルにユーザーに見えるような変更はない.起動ディスクコントロールパネルは Run-Time Abstraction Services (RTAS) を通じて Open Firmware の NV-RAM パーティションを変更する.従って,起動ディスクの情報は PRAM には蓄えられなくなった.

そのため, PCI 拡張カードでこれらに関連した機能が必要な場合は起動ファームウェアを含む拡張 ROM がカードに必要である.



● D キーによる内蔵ハードディスクからの強制起動


新型 Blue & White G3 での起動シーケンスの変更で command+option+shift+delete と CD-ROM の C キー起動キーコンビネーションは変更されていないが,内蔵ハードディスクからの起動として D キーの機能が追加されている.



● Blue & White G3 :ダイアルアップ接続


シリアルポートのない新型 G3 はモデムが搭載されていないのでインターネットへのダイアルアップ接続が簡単にはできない.内蔵モデムは iMac, PowerBook G3 Series 用のものが使えるが一般には入手困難である. (BT0 でしか入手できない ) また,外付けモデムは USB シリアル変換用品を使用することになり,これらも入手しやすいとは言えない.(ダイアルアップルータから Ethernet 接続する場合は問題ない.Best Data 製 USB 対応モデムもある.)



Adobe Photoshop 5.0.2J 日本語版アップデータ


これまでのファイルを画像劣化させて自動的に開くという Photoshop 5.0.1 のとんでもない sRGB ほかの初期設定が改められた.他のマイナーな修正点は以下.

・文字ツールでテキストを自動カーニングする際に,正確なカーニング値を使用
・小さなサイズの文字の形と間隔のアンチエイリアスアルゴリズムの改良
・アートブラシやグラデーションメッシュなどの新機能を含む Illustrator 8.0 ファイルの正確なラスタライズ
・ DCS ファイル出力の修正によりスポットチャンネルを QuarkXPress から適切にプリント

参考:
98/7/11項目「 Photoshop 5.0 : sRGB の問題」



● AppleShareIP 6.1J のトラブル


藤原氏からお知らせいただいた.

1.クライアントからサーバの表示ををリスト表示し, "フォルダー容量を計算する " 設定にしていた場合,クライアントがフリーズしたようにハングする

これはマウントしたファイルサーバーの中に,パーミッションがない(アクセスが許可されていない)フォルダーがあった場合,そのフォルダーの容量を計算しようと,延々とファールサーバーにアクセスすることが原因.回避法はサーバーから強制解除するか,クライアントのFinderを強制終了するしかない.

2. Timbuktu4.0 と TCP Filter の併用動作時に Web&FileServer が正常に終了できない.

なお, 98/6/11 項目 "アップルメニューオプションと AppleShare ファイルサーバの問題" は Mac OS 8.5.x で改善されているそうである.

藤原氏はfu@pc.highway.ne.jpで AppleShareIP の情報を募集されている.



●ボリュームの不可視設定


98/12/13 項目 "よもやま(その一): HFS + でのパーティション" 項目にはご反響をいただいている.その中で私が記した内容にいくつかお問い合わせを頂いている.それらのお問い合わせにも残念ながらお応えする余裕が私にはないので失礼させていただいている.

上記項目の情報をご提供下さった藤原氏ほかの方からお問い合わせいただいていることがある.よもやま項目中の " 開いたりするボリュームではないのでデスクトップが乱雑にならないよう不可視に設定する." というところの,ボリュームの不可視設定についてである.これは 1995 年から公開している初心者のための Macintosh セットアップで触れているのでご参照願いたい.現在はファイル中の " アプリケーションのインストール/ Photoshop の設定" に書いている.

不可視設定とボリュームのアンマウントを混同されている方もいるようだが,それでは機能しなくなる. "初心者のための Macintosh セットアップ" をお読みいただきご注意願いたい.



[ 99/1/7]



● Apple 新製品に関する Tech Info Library


Apple が今朝発表したいくつかの新製品に関する Tech Info Library が公開された.読んだ範囲ではどうも新型 G3 は熱について注意が必要のようである.一応 TIL では新型 G3 を Blue and White として区別している.また,モニタ接続を VGA に変更した.(従来製品にはアダブタで対応)


「 iMac 266 関連」


iMac 266 は IrDA ポートがなくなった. USB の成功から, Apple は iMac のようなデスクトップマシンの周辺機器の接続法として USB に焦点をあてることにした.

TIL: 58209 : iMac 266: Why No IrDA?


iMac 266 では Mezzanine スロットを廃した.

TIL: 58210 : iMac 266: No Mezzanine Connector



「Power Macintosh G3 (Blue and White) 関連」


ドライブ,記憶装置等


Ultra2 SCSI の情報.データ転送量,総延長限界などで Wide Ultra SCSI に優れている点ほか.

TIL: 58204 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Ultra2 SCSI Information


CD/DVD と Zip の仕様

マスター=CD/DVD
スレーブ=Zip

(起動はマスターからしかできない)

TIL: 58190 : Power Macintosh G3 (Blue and White): IDE Bus Configuration for Zip Drive and CD-ROM Drive


Ultra2 SCSI (LVD) コントロールカードは従来のどの SCSI 機器とも互換がある.

TIL: 58205 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Ultra2 SCSI Compatibility with Older SCSI Drives


ハードディスク追加オプションについて.

ハードディスク拡張ベイは筐体底面に前から見て左から 1,2,3 の番号になっている.工場出荷時には 3 番に ATA ドライブが装着されているので実際に拡張できるのは 2 つのベイである. 1インチハイト 3.5 インチドライブが使用でき,電源ケーブルは付いているが,データケーブルはない.追加には SCSI PCI インターフェースが必要である.

TIL: 58193 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Additional Hard Drive Installation Options


記憶装置とベイ等について.

Blue and White は 合計 5 基の記憶装置を収納できる.外部からアクセスできるベイは Zip と CD-ROM 用である.電源ケーブルは内部の 3 基に供給できるが,データケーブルは起動ディスクのみである.フロッピードライブはない.基板のドライブコネクタは,起動ディスク用 Ultra DMA/33 (ATA-4) . CD-ROM と Zip ドライブ用 ATA-3 インターフェースである.など.

TIL: 58194 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Storage Options and Support


Zip ドライブベイにハードディスクを増設することはできない.理由はハードディスクが熱を発するからで,十分確認されていない.

TIL: 58200 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Hard Drive Not Supported in Zip Drive Expansion Bay


DVD ビデオの再生はモニタ&サウンドコントロールパネルで全ての解像度をサポートしているが, VRAM 搭載量に依存する.

TIL: 58184 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Supported Resolutions for DVD-Video Playback


DVD-ROM, DVD-RAM, DVD+RW の違いについて

TIL: 58187 : Power Macintosh: Differences Between DVD-ROM, DVD-RAM, and DVD+RW


CPU など


Blue and White で用いられている 300 MHz, 350 MHz, 400 MHz Power PC 750 の性能など.

TIL: 58196 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Microprocessor Specifications


バックサイド 2 次キャッシュのアップグレードはない.

TIL: 58202 : Power Macintosh G3 (Blue and White): No Upgrade for Processor Cache


Blue and White は通電したままサイドパネルを開けることができるが,長い間開けていると十分な気流が CPU に流れず, CPU は熱暴走しシャットダウンしてしまう.そのためデータ等が失われる.通電したままサイドパネルを開けるのは注意.また,通電したままアップグレードしてはならない.

TIL: 58198 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Power Remains On When Case is Open


ポート,スロット


RAM の仕様と最大搭載量

64-bit bus, ノンパリティ, 168 ピン, 3.3 ボルト,バッファなし, PC-100 適応, 125 MHz (8ns) の JEDEC-standard 168 ピン SDRAM DIMM メモリ.( PC100 規格対応 SDRAM であればよい-秋山注))
PC-100 DIMM スロットを 4 基備えているので,一基 256 MB までで計 1 GB 搭載できる.これまでのどのメモリとも互換はない.メモリインターリーブなどないので 1 ヶ単位で増設できる.

TIL: 58182 : Power Macintosh G3 (Blue and White): RAM Specifications and Maximum Configuragion


Blue and White は次の 2 種類の PCI スロットを計 4 スロット持っている.

・スロット #1

66 MHz 32-bit PCI カード対応 66 MHz Bus
既に Apple 2D/3D accelerated graphics card が刺さっている.

・スロット #2 #3 #4

33 MHz 32-bit または 64-bit PCI カード対応 33 MHz Bus
( 7インチ および 12 インチ対応 )

・これまでのスロット長より長いがこれまでの PCI カードを延長された部分を余して刺して使うことができる.
・使用電力量に制限がある.

など.

TIL: 58206 : Power Macintosh G3 (Blue and White): PCI Expansion Slot Specifications


Blue and White のポートについて.

電源:従来通り

モニタ電源供給:本体をシステム終了しても電源は切れない.常に通電される.

10/100 Ethernet:10/100 を自動認識

USB ポート

FireWire ポート: 200 Mbps と従来の Ethernet の 20 倍の転送能力を持つ.63 の装置を 14 フィート (約4.3 m ) 以上の総延長でデージーチェーンできる.装置, Macintosh のオンオフに関わらず接続したり切ったりで切る. ID 番号やターミネータ等は不要.

SCSI と RS-422 シリアルポートはない. SCSI 接続には SCSI PCI カードが必要.Ultra2 SCSI (LVD) 装置とコントロールカードは購入時に選ぶことができる.シリアル装置を用いるには USB アダプタが必要.

(ADB ポートのことが書かれていない)

TIL: 58195 : Power Macintosh G3 (Blue and White) Expansion Ports: Description


FireWire とポートについて. 6 ピン FireWire ポート 2 基装備,100, 200, 400 Mb/s など

TIL: 58207 : Power Macintosh G3 (Blue and White): FireWire Ports and Specifications


Apple 製非 USB ディスプレイとは ADB 接続できる.

TIL: 58199 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Support for Non-USB Displays


ADB と USB の両ポートに ADB 機器と USB 機器を同時に接続して使用できる.しかし,例えばマウスやキーボードを同時に接続して使用するなどは注意が必要である.

TIL: 58223 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Possible to Use Both ADB and USB Devices


Blue and White は USB の Isochronous (アイソクラナス)転送をサポートしていないことと, Isochronous の意味について.

TIL: 58180 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Isochronous Protocol Support on USB?


新型 Blue and White は Ethernet の接続ライトがついていない. Apple システム・プロフィール 2.1.2 以上によって接続状況を知ることができるようになった.

TIL: 58192 : Obtaining Ethernet Status via Apple System Profiler


起動,システム


Blue and White には Enabler がない.Enabler は Mac OS ROM ファイルに統合されている. Blue and White のシステムは 8.5.1 を最適化したものである.

(これまでの Mac OS 8.5.1 では動かない )

TIL: 58181 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Enabler Built Into Software ROM and Mac OS


起動時の ROM による自己テストはコールドブートのみ有効で,問題があれば起動音でなくビープ音が発生する.ビープ音は回数で報告される内容を判断する.

ビープ音 1 回: RAM が見つからない
ビープ音 2 回: EDO や SDRAM など非互換の RAM
ビープ音 3 回: RAM バンクがテストをパスしなかった
ビープ音 4 回: ブート ROM の残りの領域のチェックサム異常
ビープ音 5 回: ブート ROM のチェックサム異常

TIL: 58183 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Power On Self Test Beep Definition


フロントパネルのボタンは Macintosh の状態により機能が変化する.起動,スリープからの復帰,システム終了ダイアログ,ハング時には通電終了(最長 7 秒を要す)の働きがある.

TIL: 58189 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Behavior of Power Button Dependant Upon Current State


その他


アクセサリキットの内容

TIL: 58222 : Power Macintosh G3 (Blue and White): What is in the Box?


Blue and White のセットアップ時にモデムがないとアラートが出るが問題ないので OK して先に進めばよい.

TIL: 58221 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Modem Problem Alert During Initial Setup


現時点で Speech Recognition はサポートされていない.

TIL: 58201 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Speech Recognition Not Supported


モデムを内蔵する際のモデムは iMac と PowerBook G3 Series と同じ製品が BTO のみで利用できる.

TIL: 58188 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Uses iMac Modem


これまでの Power Macintosh G3 との違い.

TIL: 58203 : Power Macintosh G3 (Blue and White): How to Differentiate From Other Power Macintosh G3


ヘッドレス(モニタなし)で使用する場合でもビデオアダブタは接続したままにすることを推奨する.モニタを再接続する際に ADB では Macintosh の再起動が必要である.

TIL: 58186 : Power Macintosh G3 (Blue and White): No Video Adapter Necessary for Headless Operation


サウンドの仕様について

TIL: 58197 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Sound Capabilities


ハンドルは実用と装飾の両方の目的でつけた.

TIL: 58191 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Handles on Enclosure are Functional



「新型 Apple Studio Display」


複数ディスプレイをデージーーチェーンしてはいけない. Apple Studio Display 21 の有効表示領域は 19.8 インチである.

TIL: 58214 : Apple Studio Display 21: Do Not Daisy Chain Multiple Displays Together


Apple Studio Display 17 が起動時に音がしたり,光ったりする( Shimmer )のは消磁のためであり正常である. Apple Studio Display 17 の有効表示領域は 16.0 インチである.

TIL: 58216 : Apple Studio Display 17: Noise or Shimmer at Startup is Normal


サードパーティ製 PCI ビデオカードに Apple Studio Display 21を接続する場合はモニタに付属している VGA-to-Macintoshアダプタを使用し, DB-15ポートに接続する.その際,必ずカードにアダブタを装着してからモニタケーブルを接続すること.

TIL: 58211 : Apple Studio Display 21: Connecting to a PCI Video Card


モニタのスタンド使用上の注意.モニタ前面を持ち上げること,脚部を引っ張ってはいけない,角度調節も脚でしないこと,スタンドの三脚の脚の一本でも机から落ちないことなど.

TIL: 58217 : Apple Studio Display 21/Apple Studio Display 17: Tripod Stand Safety Tips


スタンドに載っていると自重を利用して回転しないような機構があるので角度調節は難しい場合がある.モニタを上に傾けるには前面を浮かすように持ち上げるようにする.

TIL: 58220 : Apple Studio Display 21: May Be Difficult to Tilt


Apple Studio Display 21/17 の従来製品との互換について.

Apple Studio Display 21:オンボード USB 装置が必要なため,従来製品との互換はない.( USB カード搭載従来マシンでも非互換)

Apple Studio Display 17: PowerBook Duo 2300 以外の Power PC Macintosh と互換.

TIL: 58212 : Apple Studio Display 21 and 17: Compatibility with Other Macintosh Models


新型 Apple Studio Display のケーブルは VGA コネクタになっている.従来の Macintosh タイプ D-Sub 15 に接続する場合は VGA-to-Mac コネクタが必要である. CPU 本体にコネクタをつけてからケーブルを接続する.

TIL: 58215 : Apple Studio Display 21/Apple Studio Display 17: Using VGA-to-Mac Adapter


DDC (Display Data Channel )について.


TIL: 58219 : Apple Studio Display 17: Changing the DDC Setting




[ 99/1/6]



● SpaceSaver 5.0 で Eudora メール損傷


comp.mail.eudora.macに Qualcomm 社から書き込みがあり,Aladdin SpaceSaver 5.0 をインストールすると,メールボックスの圧縮でメールボックスが損傷するほかニックネームやフィルタの保存ができないなどの問題が発生する.非互換であるのでAladdin SpaceSaver 5.0 と Eudora は同時に使えないとしている.

追記:
とりあえず,障害が発生し,メールがなくなったという場合, Eudora フォルダ(メールや設定などが入っている)の "Spool Folder" にある "In.temp" と "Out.temp" を "Spool Folder" の外に取り出して SpaceSaver をオンにした状態で Eudora を起動するとメールボックスに現れるのでそれを通常の受信箱に移せばよいそうだ.また,この問題は Netscape などのメールでも起きるという.



● Excel 98: Mac OS 8.5 での発行と引用他の問題


田中氏からお知らせいただいた. Mac OS 8.5 で Excel を使用すると発行と引用他に関して次のような障害が発生する.

1. 発行と引用を使用しても,リンクでも 0 で表示される.意図的に空白にしているセルが 0 で表示されてしまう.

2.クラリスワークスの表計算の書類に一部のセルを引用したらオブジェクトとして引用されてしまい,表計算として認知されない.

3.「最近使った書類」にエクセルのファイルだけがなぜか登録されない.

1 に関して加藤氏がサポートセンターに連絡したら,設定で 0 を表示しないようにするしかないと回答されたそうである.「最近使った書類」に Excel ファイルが登録されないのは以前の OS のバージョンでも起きていたので改善されていないということになる.



● Mac OS 8.5 と TwinTurbo 128


加藤氏からお知らせいただいた.

Mac OS 8.5 で TwinTurbo 128 を使用するとフリーズすることがある.

障害:
ハードディスクをダブルクリックによって階層を順次ひらいて行く時,またはネットワークブラウザによって同様に階層をたどって行く時に,ディレクトリー内を表示しつつあるいは表示する以前にフリーズし再起動以外の操作をうけつけなくなる.

原因:
TwinTurbo128に関する機能拡張書類およびコントロールパネルと Mac OS 8.5 とのコンフリクト

当面の回避法:
TwinTurbo128に関する機能拡張書類およびコントロールパネル無しで,モニターに出力する.描画速度が落ちるが,基本的な機能に支障はない.

( Performa6410,OS8.5,TwinTurbo128使用マルチモニタ)



●ファイルメーカー Pro 4.1: 2000 年問題未対応部分


MacInTouch 1/3 に MacWeb からの情報として,ファイルメーカー Pro 4.1の西暦 2000 年問題未対応部分があることを載せている.

TextToDate (テキスト) 関数で二桁入力は 1900 年として必ず入力される

通常の入力では " 1/6/00 " を2000 年 1 月 6 日と認識される場合も AppleScript や AppleEvents を介して入力する 1900 年 1 月 6 日となるような問題が出る.この場合は例えば CGI による入力がこの範囲となる.



● Adaptec Toast での起動可能 CD-ROM の作成


MacInTouch 98/12/30 の記事に Adaptec Toast での起動可能 CD-ROM の作成は 3.5.5 バージョンでできるという投稿がある. 3.5.4 までは IDE と SCSI の CD-ROM ドライブ双方で起動可能な CD-ROM を製作するのには問題があったようである.

3.5.5 バージョンは Power Computing PowerCenter の東芝 SCSI CD-ROM ドライブや Motorola StarMax の IDE ドライブのように Apple が未サポートの CD-ROM ドライブからも起動できるそうだ.起動可能 CD-ROM を汎用として作成する際には IDE , SCSI 各ドライバと起動システムそのものが汎用となっていなければならない.

参考:
"Making a Macintosh-bootable CD Using Toast"
CD-Recordable FAQ



● PowerBook G3 Series :ドイツ国内版のキーボードラベル


PowerBook G3 Series のドイツ国内版のキーボードのラベルで "F8/Entf." となるべきところが "F8/Enft." となっているそうだ.



● TIP: PowerBook 未表示ピクセルの直し方


PowerBook などに液晶モニタのピクセルが数個程度表示されないことがある.ドット欠けとかドット落ちとか呼ばれる現象である.これは購入したばかりの製品でもあることで,液晶の製造工程,コストから言って完全になくすことはできず,数個程度では不良とは考えられていない.

そのような液晶モニタに関しては,未表示部分を指先,柔らかい布などで軽くマッサージするように圧迫すると直ることがある.くれぐれも強くしすぎないように.



● TIP:フォルダナビゲーションとスペースバー


フォルダナビゲーション時にスペースバーを押しながらアイコン等を重ねると速くなることはマニュアルに記載されているが,フォルダナビゲーションをオフにした状態でスペースバーを押しながらアイコンを重ねるとフォルダナビゲーションが行われる.これは MacInTouch 98/12/28 に読者からの投稿があり,それに対して MacInTouch がコメントしている.ただし,その投稿で新しい発見として書かれている全てはマニュアルや Read Me に書かれているもので誤解があるのではなかろうか.



● Apple 販売終了製品販売,修理サービスなどを行う店の一覧


TIL: 20359 : Companies That Sell & Service Discontinued Apple Products (9/96)

上記 Apple Tech Info Library に販売終了した Apple 製品の販売,修理サービス,ソフトウェア(システムなども)販売などを行う米国の店の一覧がある. 96 年のものなので少々古いのだが, Sun Remarketing などおなじみの所もある.



● TidBITS J


TidBITS 日本語版 WWW ページが昨年末からアクセスできなくなっている.これはページを置く WWW サーバを無償提供していた Axes 社の移転に伴うものと思われる. TidBITS メーリングリストのメールサーバは稼働していて,記事の翻訳作業は何の変わりもなく進行しているようなのでこの一二日で再びこれまでの URL のまま再開されるだろう.

余談だが,Axes 社は Macintosh ユーザならばどんなユーザであっても絶対に 100 パーセント知っているはずのある企業ページの Web デザインを制作していて, TidBITS に限らずお世話になっている会社である.




[ 99/1/4]



メールやネット上の類似した機能による新年のごあいさつをいただている.こちらからは失礼させていただいているのでご容赦願いたい.



● Mac OS 8.5.x:アピアランスコントロールパネルのメモリリーク


若月氏からいただいている. Mac OS 8.5.x のアピアランスコントロールパネルを開くと,システムメモリ(システムヒープ)が増加し, Macintosh を再起動するまで解放されないことがある.アピアランスコントロールパネルを閉じてまた開く操作を繰り返すと単調にシステムヒープが増加する.

このメモリリークは Mac OS 8.5 リリース当初から知られていた問題であるが, Mac OS 8.5.1 アップデートでも解決されていないようである.ただ,私の環境では確認できず,環境に依存するようである.アピアランスコントロールパネルには Appearance Manager の問題があり, Apple では原因を調査中である.

(参考: 98/12/21 項目 " Mac OS 8.5 : Appearance Manager"



● FinderPop 1.7.5 のスローダウン


上記事項と同じく若月氏からの情報. Mac OS 8.5.x で,アプリケーションの使用などでシステムヒープが増加するに従い, FinderPop 1.7.5 (日本語版) のレスポンスが落ち,コンテクストメニューのポップアップやメニュー項目の選択がスローダウンする. Mac OS 8.1J ではこの現象はなかったそうである.回避法としては以下の方法がある.

・再起動

・フォントスムージングの切り替え( on か off かは無関係)

・ FinderPop のフォントを OSAKA 以外にする

私はもともと Mac OS 8.5 に FinderPop 1.7.5 を入れたら Osaka 以外のフォントが選択されていて Osaka Bold と合う感じだったのでそのままにしていてこのような障害には気がつかなかった.どうもこれも Appearance Manager に関連がありそうだ. FinderPop のスローダウンについては樽角氏からもお知らせいただいていた.



●ファイル・シンクロナイズ:メニューからの終了時のエラー


Mac OS 8.5.x のファイル・シンクロナイズ J1-1.1 コントロールパネルを終了できなくなる障害について六反田氏ほか複数の方から情報をいただいている.いずれも他の機能拡張類とのコンフリクトが原因である.しかし,私が試したところ,ファイル・シンクロナイズ単独でも障害が発生することを確認した.

ファイル・シンクロナイズを起動後,終了させようとしても終了できず,次のアラートが出る.

必要なリソースが見当たりませんので、命令を最後まで実行できませんでした。エラーコード:-192。

OK ボタンをクリックしてから同じ操作を繰り返すと今度は次のようなダイアログが出て,強制終了するまでキャンセルできなくなる.

of a Mac OS Errorので、命令を最後まで実行できませんでした。エラーコード:-51。

(エラーダイアログの表記どおり.日本語が変である)

「 CopyPaste 4.2.2 」

六反田氏が原因を追及したところ CopyPaste 4.2.2 とコンフリクトしていた.

「 MenuChoice 」

匿名氏からは MenuChoice とコンフリクトするという情報をいただいた.

私も MenuChoice を入れてみて障害を確認した.しかし, MenuChoice なしでも障害が発生することも確認した.障害はファイル・シンクロナイズをメニューから終了を選んで終了させようとすると発生した.ファイル・シンクロナイズのウインドウを閉じてアプリケーション(ファイル・シンクロナイズは実はアプリケーションである)を終了させたり,キーボードショートカットでの終了では障害が発生しない.メニューから選んだ場合に発生する.

いったん発生するとファイル・シンクロナイズウインドウを閉じたり,キーボードショートカットの終了も利かなくなり, command+option+esc でのアプリケーション強制終了するまでアラートが出続ける.その際 Finder や他のアプリケーションに移ることは可能である.

当面の回避法は以下のいずれか

・コンフリクトの対象機能拡張類を使用しない

・ファイル・シンクロナイズのウインドウを閉じて終了させる

・キーボードショートカット (command+Q または command+W )で終了させる.



●ファイル・シンクロナイズと Type 3 エラー:初期設定ファイルとの関連?


丹羽氏からいただいた.ファイル・シンクロナイズで メモリエラーが生じることとその原因については本サイトが独自に公表し,その後遅れて Apple Tech Info Library でも発表され多くのサイトでも一斉に周知されたものである.(カスタムアイコンのフォルダと一致させようとすると発生する)

この原因にも関わらず,丹羽氏によれば Type 3 エラーが発生する.丹羽氏が追及したところ,初期設定ファイルの肥大化にも関連があると思われた.

同期を繰り返すうちに初期設定ファイルが増加いくのだが,増加が異常に多い.その状態で同期をさらに繰り返すと Type 3 エラーが生じるようになるというものである.カスタムアイコンとこの初期設定ファイルの肥大に何らかの関連があるかも知れないと御指摘になっている.

参考:
98/11/9 項目「ファイル・シンクロナイズ:メモリエラーの原因判明」ほか



● EasterEgg :ファイル・シンクロナイズ


上記,六反田氏より.ファイル・シンクロナイズがアクティブな状態でアップルメニューから option キーを押しながら「ファイル・シンクロナイズについて...」を選択すると OK ボタンの右側に人名が次々と表示される.

私が試したところアップルメニューから項目を選択する時だけ option キーを押すと " Jeff Hokit " と表示された.次に選択時だけでなくずっと option キーを押したままにしていると,19 回次々に表示が入れ替わった.六反田氏は制作にかかわった人たちの名前でしょうかとお書きである.

氏からは単に「ファイル・シンクロナイズについて...」を選択すると下が切れたウインドウが表示されるともお知らせいただいている.



● Mac OS 8.5 : FreeHand 8 と B's crew2.1.4 および FileSaver とのコンフリクト


黒川氏からお知らせいただいた.黒川氏が Mac OS 8.5 インストール後 FreeHand 8 が起動しなくなった. B's crew2.1.4 および FileSaver ( Norton Utilities 4.0 ) のコントロールパネルおよび機能拡張を外したところ,起動できるようになった.どちらか一方が入っていても起動できない.(ハードディスクドライバはドライブ設定のもの)



● Sherlock のサイトアップデート機構でフリーズ?


MacInTouch 98/12/30 の記事に Sherlock のインターネット検索でプラグインによってアップデートする際にフリーズしたり,ローカルタイムに対応していないことから障害が起きるという投稿を紹介している.



● PowerBook G3 Series :ヒートシンク取り付け不良の場合


米国 Apple 関係者によると, PowerBook G3 Series のヒートシンクの取り付けで異常がある場合, PowerBook G3 Series の内部温度が上昇することがあり, CPU 温度 98 度 C (華氏 210 度)程度かそれ以上になるようなことがあるという.

これをヒートシンクがプロセッサあるいはキーボードに接触していないことからくるのではないかとユーザから指摘されているのだが,接触しているのがいいのか接触していないのが正常なのか, Apple がいう取り付け不良がどちらを意味するのかは判らない.



● PowerBook G3 Series :ヒートシンク形状の違い


上記項目と若干関連するが,起きていることは逆のように思える. PowerBook G3 Series の初期型と 98 年 9 月に発売された PowerBook G3 Series ではヒートシンクの形状が異なり,何らかの問題が関連しているのではないかという MacInTouch PowerBook G3 Heat Sink Issue MacFixIt 98/12/16 に同一の投稿が掲載されている.

投稿者の英国の PowerBook G3 Series 266MHz モデルで,マシンが冷えている状態からの起動時にフリーズする.症状はマシンが 2-3 時間動いていないなどの冷えている状態からの起動時,機能拡張のアイコンパレードが始まらず Mac OS スクリーンを表示した時点でマシンが動かなくなってしまう.たまに機能拡張パレード中だったり,スクリーンが明るくなる前にも動かなくなることがある.また,稀にではあるが, CD-ROM がマウントされなかったり「このディスクは読めません.初期化しますか」メッセージが表示される.

投稿者は初期型で問題が起きていたために改良したのではないかと判断し, Apple が何か知っているのに Apple が認めないといって非難している.しかし,投稿者のマシンは 3 台目ということなので改良されている方であるためこの非難自体はあまりよく判らない.

ヒートシンク形状は新しい方(投稿者の問題が起きているマシン)ではより厚くなっていてキーボードなど他の部分と接触しているが,それより前のものは薄いとしている.

上記のサイトでは放熱に関してユーザーが手を加えるような内容も含まれているが,予想もつかないところで他の障害が発生することもあるので十分な知識や経験があっても慎重に行うべきだろう.



● G3 マシン :システムサウンド再生時の -2004 エラー


TIL: 24768 : Power Macintosh G3: Error -2004 When Playing System Sounds

G3 デスクトップ,タワーについて,システムサウンドをダブルクリックすると -2004 エラーが出ることがある.これは personality card の接触不良である.



● iMac :ファームウェアアップデート後の一瞬の?マーク表示


TIL: 24763 : iMac: Slight Delay After Firmware Update

iMac Firmware Update でアップデート後に iMac 起動時にフロッピーディスクに?マークが点滅するアイコンが一瞬表示される.これは障害ではない.起動後に起動ディスクコントロールパネルで起動ディスクを指定することで出なくなる.

Performa 以来のおなじみの状況であるが,これを別のよく知られたハードディスクの障害から来る?マーク表示と混同し,起動時の?マーク点滅問題などとあわてないこと.



●既知の問題: Performa Alchemy の?マーク表示など


上記項目との関連で振り返ってみたい. Performa 54xx, 64xx など主に Alchemy という名称のマザーボードを使用しているマシンでは以下の問題が発生した.いずれも Mac OS 8.1 以降をインストールすることで問題は解消される.

「起動 30秒問題」

Mac OS 8 ,7.6.1だと起動音がして 30秒程度しないと LEDが点灯せず,起動プロセスが始まらない. Mac OS 8.1 以降か, Mac OS 7.6 以前で問題は発生しない.

「?マーク表示問題」(?マーク点滅問題)

ドライブ設定 1.3 までで問題が発生し, ATA/IDE ハードディスクが認識できなくなり,場合によっては初期化が必要となる.また,稀に初期化もできなくなることもあった.ドライブ設定 1.3.1以降でハードディスクをドライバ更新することで障害は起こらなくなる.障害が起きたドライブは各種ハードディスクユーティリティで認識される場合がないわけではないが,場合によっては初期化も受け付けない.そのような場合は PC/AT 互換機に接続して初期化することで使用できるようになる.

「いくつかの SCSI 機器が認識できない」

6360/64xx/54xx Update をあてる.ただし, Mac OS 8 / 7.6には組み込まれているのであてる必要はない

なお,「起動 30秒問題」は Alchemy のみでなく,メモリを大量に搭載した Macintosh 一般で起きると言われているが, Alchemy とその発展型のボード搭載マシンで顕著に現れる. Mac OS 8.1 以降でも起動が遅れる場合はメモリ総量が多い場合で, Apple はメモリチェックに要する時間であると説明している.そのため, Mac OS 8.5 からは command+option キーを押しながらメモリコントロールパネルを開くことで起動時のメモリチェックを省略する機能が組み込まれた.

これらの経緯や隠し機能については本データベースが国外のサイトに先駆け最初にかつ詳しく報告しているので,詳細を知りたい場合は過去の項目,または Mac OS 8.5 についてをお調べいただきたい.なお,これらのマシンを Mac OS 8 以降にアップデートする場合, Apple Telecom が システム CD の簡易インストールからではインストールされないために Mac OS 8/8.1 システム CD の特別付録などからインストールすることになる. OS のアップデート時には注意されたい.

これらの比較的重要なトラブルではないが,起動時に一瞬の?マーク表示が起きる問題も Alchemy マシンで最初に現れた.( iMac での起動時の一瞬の?マーク表示も同じもの)これは Macintosh ROM が起動ディスクを見つけるまで表示されるアイコンなので短時間表示されるだけなら障害というほどのことはなく私の得意の「気にしない」の範疇のものだ.気になる場合は起動ディスクコントロールパネルで内蔵ハードディスクを指定すればよい.

私の所有あるいは管理している Performa ではこの一瞬の?マーク表示をそのままにしている.理由は起動ディスクとして指定すると SCSI 認識の優先順位が無視されるからで,トラブルシューティング時など外付け SCSI 機器を接続したときに余計な時間や労力が必要になってしまう.(内蔵ハードディスクの無視のキーボードショートカット command+option+shift+delete は必ず有効とは限らない)私は自分が管理している Macintosh に関して起動ディスクの指定はしないことにしている.また,私はできることならなるべく PRAM を触りたくないのだ.



● iMac :ファームウェアアップデート後の起動時のダイアログ


TIL: 24766 : iMac: Firmware Update Message Keeps Showing At Startup

iMac Firmware Update でアップデート後に"Your iMac's firmware is up-to-date." と表示されるが,これがその後も起動する度に表示される場合は,単にゴミ箱を空にするか,システムフォルダ内起動項目フォルダにある "iMac Firmware Updater" というファイルをゴミ箱に捨てて空にする.



● iMac : Umax Astra 1220U スキャナ


TIL: 24765 : iMac: Proper Driver For Umax Scanner

Umax Astra 1220U スキャナの最新ドライバは VistaScan 3.1 である. 3.0 は Mac OS 8.5 以降ではプレビューでバーが動かなくなってしまう.

iMac Firmware Update でアップデート後にドライバが壊れるというユーザーからの報告がある. VistaScan 3.1 をファームウェアアップデート後再インストールする必要がある.

Umax Astra 1220U スキャナだけでなく, iMac Firmware Update アップデート後プリンタなどドライバに問題が出ることが報告されている.これらの場合もドライバを再インストールする.



● iMac : iMac インストール CD の異常


米国版の iMac のインストール CD に Disk First Aid をかけるとカスタムアイコンエラーが検出される. Norton Disk Doctor や TechTool Pro でもエラー報告がある. CD-ROM なので修復することはできないが,デスクトップのアイコン表示が一部正常にならないことがある程度の軽度のエラーなので気にしないでよい.米国版の iMac であるので国内発売の iMac でどうかは分からない.



iMacPlainTalkEnabler


iMac で PlainTalk を可能にするフリーウェア



Hard Disk ToolKit 2.5日本語版 2.5.3アップデータ


HDT を Mac OS 8.5 対応とするアップデータ

・ HFS + ボリュームの作成が可能になった.

・ネットワークプロテクトの影響で発生していた問題を修正.

・いくつかの機種で 2GB 以上のボリュームから起動する際に発生していた問題を修正.

・ Configure Driver にアクセスする際の動作不安定を修正.

・大容量のデバイスをローレベルフォーマットするといったような非常に時間のかかる作業を行った場合に発生していた問題を修正.

追記:
馬場氏からもお知らせいただいている.本アップデータは 2.5.1 にあてることができるが, 2.5.2 からはアップデートできない.



(C) Akiyama Satoru



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