Designer's Farm. Macintosh News : Tips & FAQs . Top Banner

Point


Macintosh の Ethernet 接続

Tips & FAQs
Macintosh News



Point
Triangle Macintosh News
Triangle Macintosh トラブルニュース
Triangle Macintosh News 全文検索
Triangle NUCB Macintosh News 検索
Point
Triangle Tips & FAQs 目次
Point
Macintoshは米国アップルコンピュータ社の商標です
GoTo GIF E-mail:香川大学 Design室
Point

GoTo GIF Tips & FAQs 目次 GoTo GIF Macintosh トラブルニュース GoTo GIF Macintosh News GoTo GIF HomePage




Point



Macintosh の Ethernet 接続


Point
Triangle Ethernet ポートの確認
Triangle 接続方式/ケーブルの選択
Triangle 機器の接続
Triangle ソフトウェア
Triangle 設定
Triangle Internet ダイアルアップ接続を Ethernet 上で共有する
Triangle Internet 上でファイル共有する
Triangle トラブルシューティング
Point


研究室内,自宅内などの 2 台のまたは少数の Macintosh を Ethernet 接続する方法を記す.




Ethernet ポートの確認


Macintosh はほとんどのマシンを Ethernet に接続することが可能である.しかし, 128K, 512K, XL などでの直接接続は改造なしには行えないだろう.


Macintosh を Ethernet 接続するためにはその Macintosh が Ethernet にケーブルを差し込むだけで接続できる仕様であるかどうか確かめる必要がある.最近のものは Ethernet ポート(ポート=差し込み口)を最初から備えているのでツイストペアケーブルさえあればよい.

そうでないものも NuBus, 通信スロット等に対応したカードなどを購入する事で接続ができる.そのようなものがない場合でも SCSI ポートさえあれば, HDI-30 あるいは DB-25 SCSI ポートからの SCSI Ethernet 接続が可能である.シリアルポートからの接続もできる. Ethernet ポートのない PowerBook は PC カードによって接続することを考える.ただし,Duo については Dock が必要である.

対応できる Macintosh の場合, Ethernet ポートがあるかどうか確かめるためにはマシン背面のポートを確認する.双方向矢印の間に三つの点が並んでいるアイコンがついている接続口があれば対応している.そうでない場合は Ethernet カードを増設する必要がある.カタログや Apple Spec で調べれば工場出荷状態でのそれらの有無を知ることができるが,現物がある場合は増設されている場合もあるので,現物を調べるのが手っ取り早い.

そのアイコンのポートが電話のモデュラージャックのような形を一回り大きくした形の RJ45 ポート(ポート=差し込み口)であれば,広く使われている 10Base-T または 100Base-TX ツイストペアケーブル(カテゴリ5の UTP あるいは STP(Sheilded Twisted-Pair))を使用できる.最近の Macintosh にはこのポートが付いている.モデムポートよりは差し込み口が大きいが似ているので間違えないこと.


「AAUI ポート」

6100, 7100 など第一世代 Power Macintosh や Quadora 等のマシンでは AAUI ポートとなっている.この場合はトランシーバによっていくつかの Ethernet 接続形式に対応するようになっているので, 10Base-T ケーブル接続用 AAUI トランシーバが必要である.

7500, 8500 など第二世代 Power Macintosh には RJ45 と AAUI ポートの両方が装備されている.ただし,一台のマシンで両方を同時に使用することは現在はできない.


「Performa, LC 他一部機種」

デスクトップ型 Macintosh で Ethernet 接続ポートがない機種の場合,それぞれの機種の拡張スロットに対応した Ethernet カードが各社から発売されているのでそれらを装着することで可能である.スロットが異なるとカード間の互換はない.(通信スロット I と通信スロット II の互換もない)これらの装着は Macintosh 本体を開けて取り付けることになる.これらの機種は全て簡単に取り付けることができる.説明書などをよく読み,静電気に注意してもらいたい.

5400, 6400, 5500, 6500(国内未発売)の各シリーズの機種は PCI カードスロットが装備されているため, LAN カードは PCI か 通信スロット II のどちらでも可能である.ただ,ほとんどの機種で通信スロットはモデムが装着されて出荷されているので,そちらも生かしたい場合は PCI スロット用カードということになる.価格は通信スロット用のカードが安価な場合が多い.


「SCSI Ethernet アダブタ」

上記以外の機種 を Ethernet 接続するには SCSI LAN アダブタ(Micro EN/SC, Desktop EN/SC Dyna Pcket SCSI/Link-Tなどの製品)を使用して SCSI 接続するようになる.


「シリアル Ethernet アダブタ」

SCSI ポートもない場合,シリアルポートを利用する方法がある.Etherwave という製品が Farallon から発売されている.ただし,割高だ. 128K, 512K, XL のシリアルポートを利用しようとしても,これら接続アダブタはADB ポートから電源をとるため,電源について工夫が必要でそのままでの利用は難しい.


「 LocalTalk Bridge 」

Apple の LocalTalk Bridge 2.1は LocalTalk ネットワークを Ethernet に接続するソフトウェアである.ただし, LocalTalk の速度は遅いままとなる.

使用はいたって簡単である.ブリッジマシンとなる Ethernet 接続された Macintosh のシステムフォルダに LocalTalk Bridge コントロールパネルをドロップして再起動する.そのマシンのプリンタポートに LocalTalk ケーブルまたは LocalTalk 互換各社ケーブルを接続して,他のマシンなどのプリンタポートに接続する. 1 台だけの場合はプリンタケーブル(シリアルケーブルではダメ)でプリンタポート同士を接続する.

LocalTalk Bridge はデフォルトで on になっている. "Netword Access" はデフォルトの "Public" でよい.ブリッジとなるマシンの AppleTalk は Ethernet を選択する.後は通常のファイル共有設定をするだけである.

LocalTalk Bridge は System 7.1 以上の OS であれば, MacTCP でも Open Transport でもどちらでも使用できる.ただし, Mac OS 8.5 では LocalTalk Bridge 2.1 がインストールされていると Ethernet から他のポートに AppleTalk を切り替えるとクラッシュすることが知られている.ポートを切り替える必要がある場合にクラッシュを回避するには LocalTalk Bridge をいったんオフにすればよい.


「 PowerBook 」

PowerBook では Ethernet 対応マシンは 500 シリーズと 3400 および PowerBook G3 以降である.このうち 500 シリーズは AAUI ポートであるのでトランシーバが必要である.Duo シリーズは Duo 単体での接続は難しいが,Duo が最初からそのように使用される形で考えられた Dock が対応している.

100 から 180 シリーズにかけての PowerBook を Ethernet 接続するには SCSI LAN アダブタ(Micro EN/SC, Desktop EN/SC Dyna Pcket SCSI/Link-Tなどの製品)によって可能である. PC カードスロットの装備されているその他の機種は Ethernet 用 LAN PC カードを使用する.それら PC カードにはモデム機能も付いたコンビネーションカード(コンボカード)という製品もある.




接続方式/ケーブルの選択


マシン本体が対応していることが確認できたなら,接続方式と対応ケーブルを選択しなければならない.方式は二つあり,それぞれに使用する 10Base-T ケーブルの種類が異なっている.()内が 10Base-T ツイストペアケーブルの種類である.

・ HUBという中継装置を使う方式(ストレートケーブル)
・ケーブルだけで直接接続する方式(クロスケーブル)

一般にケーブルだけで接続する方が簡易だと思われているが,私はそのようには思えない.初心者には HUB 方式の方がよい.クロスケーブルでの接続は経験者にはよいかも知れないが,初めて Ethernet 接続しようとする場合には敷居が高い.接続できないトラブルが生じ易いのである.

HUB は将来的な拡張にも対応でき,接続時の柔軟性もあり容易に接続できるので,なるべくこの方が初心者にはよいだろう.欠点はコストなどであろう.ケーブルが台数分かそれ以上必要なことを忘れないようにしたい. HUB 本体はポート数に従って価格が異なる.設置場所が必要だし,ケーブルの取り回しなど環境が乱雑になりやすい.また, HUB への電源供給が別に必要なので,コンセントが確保できるかどうかの確認も必要だ.

HUB は将来を考えて10/100 Ethernet 自動認識切り替え HUB を購入すべき時代になった.例えば, LAN 内でバックアップマシンを運用したり,大きいファイル転送が頻繁にある場合はそれらを選択すべきだ.この場合最適化されている Open Transport 2.0 が組み込まれたMac OS 8.5 以降を用いるべきである. Mac OS 8.1 かそれ以前の Open Transport では 10Base と 100Baseとの違いは期待したほどは現れない.ただし,マシン側の Ethernet 回路が 100 Base でなければ,HUB 等を 100Base にしても無意味である.

ダイアルアップも併用した環境ではダイアルアップルータが Ethenrt ポートを装備しているので,それを購入すれば HUB を別途購入する必要はない.ダイアルアップルータなどインターネット接続の Ethernet 環境での IP 共有に関しては後述している.

2 台の Macintosh をクロスケーブル一本で 直結する方式は簡便な方法であるが,将来的な拡張性がなく限定されたものだ.経験者が限定した使用であることを心得て行うにはよい方式である.マシンが対応していればケーブルだけで 100Base の速度が使える利点もある.しかし,接続できない場合があり, Ethernet 接続未経験者には向いていない.

ストレートケーブルとクロスケーブルが混在するとケーブルの区別がしにくく,トラブルや混乱の原因となる.できればストレートで統一したい.クロスとする場合はストレートケーブルをクロスケーブルに変換するアダブタがあるので,ストレートケーブルとアダブタを揃えればよい.最近のケーブルは10/100 Ethernet のもの(カテゴリ5の UTP あるいは STP(Sheilded Twisted-Pair)))がほとんどである.


機器の接続


接続に順序などはない.電源投入順も関係ない.また,使用中に接続している機器の電源を終了しても機器が壊れることはない.使用中のケーブルの着脱も差し支えない場合がほとんどであるが,万が一ということはあるので使用中のケーブルの着脱は控え,システム終了状態で行う.(抜くのは問題ないが,差すと問題が起きないではない)システム終了状態で行うことは,モデムポートに間違えて差し込んで故障する可能性もなくすことができる.

HUB の中にはカスケード接続( HUB 同士を接続する)をデフォルトにしたポートを持つものがある場合があり,説明書などで確認してそのポートは今回のような用途に使用しないようにするか,切り替えスイッチなどがある場合は切り替える.


ソフトウェア


Ethernet 接続するためにはシステムソフトウェアが必要である.最初から製品仕様として Ethernet ポートが組み込まれている Macintosh や Apple 製 Ethernet カードを増設した Macintosh の場合,システムインストール時に必要な機能拡張類がインストールされているので何も必要ない. Performa など Ethernet 接続機能が最初からない製品に Apple 製またはそれ以外の Ethernet カードを増設した場合にはそれらをコントロールするドライバが必要である.製品に添付されているドライバ類をインストールしなければならない.サードパーティ製のカードの場合は Apple の Ethernt ドライバではなくそれら製品添付のものを使用しなければならない.ただし, Open Transport 関連の Ethernet 機能拡張については Apple の最新のものが古いバージョンに置き換わってしまう場合があるので注意すること.

インターネットの IP を Ethernet 内で共有したい場合にソフトウェアで対応する場合はそのようなソフトウェアも用意する必要がある.(後述)


設定


二台の Macintosh あるいは限られた閉じたネットワークの範囲での Macintosh やプリンタ間の接続では TCP/IP 接続は必要ないことがほとんどである. AppleTalk でまず事足りる.従って,互いの Macintosh での設定は AppleTalk ,ファイル共有,利用者&グループ,共有するフォルダの共有設定だけでよい.具体的な方法,手順はヘルプセンターや Mac OS ヘルプを参照すればよい.

Web 共有を使用したり,インターネット接続を Ethernet で共有するような場合には, TCP/IP の設定が必要である.インターネットを利用しないでWeb 共有を利用する場合の IP アドレスはプライベート IP アドレス (192.168.以下) を使用すればよい.インターネット接続を共用する場合はインターネット接続機器,あるいはソフトウェアの説明書に従って設定する.


Internet ダイアルアップ接続を Ethernet 上で共有する


すでにどちらかのマシンでモデムによる IP 接続ができている場合,ソフトウェアルータ(例: IPNetRouter など)を使用するか,シェアリングハードウェアを新たに購入して用いる. ISDN が利用できるのであればダイアルアップルータを購入すれば Ethernet 接続ポートがついている.ただし,10/100 Base 対応という製品は限られている.

電話がアナログの環境ではソフトウェアルータが便利である. IPNetRouter などを使用するとよいだろう.私自身は VICOM Internet Gateway というソフトウェアルータを使用し, HUB 接続した Ethernet 上で共有している.この製品は大変高機能であるが, VICOM Internet Gateway 日本語版は Mac OS 8.1 までの対応でサポート終了してしまったために,英語版を購入する方がいいだろう.


Internet 上でファイル共有する


研究室内,自宅内などの Macintosh を Ethernet 接続し,それをさらにインターネットに接続しただけではインターネット上の他の Macintosh のハードディスクなどの内容を共有することはできない.共有するためにはいくつか方法がある.

・ Macintosh の Web 共有による PNF 機能を用いる

・ Macintosh で FTP を可能にする各種プログラムを利用する

NetPresenz または FTPd ( Peter N Lewis 氏作)
WebSTAR ほか WWW サーバソフトウェアの一部
Microsoft Personal Web Server

・ Timbukutu Pro を用いる

・ Apple Remote Access を用いる

・ AppleShare IP サーバを運用する

私は Timbuktu を用いている.


トラブルシューティング


以下の点を確認したい.

・ AppleTalk コントロールパネルは Ethernet にする. TCP/IP の設定は Web 共有やインターネット接続を Ethernet で共有しないのであれば関係ない.例えば接続した Macintosh 間でファイル共有したり, Ethernet 対応プリンタやある Macintosh に接続されたプリンタを共有するような場合は TCP/IP は関係なく, AppleTalk コントロールパネルで Ethernet にするだけか,さらにファイル共有の諸設定を行うだけでよい.

・ AppleTalk コントロールパネルで Ethernet の選択項目が現れない場合,物理的に接続できていない.物理的接続に問題がない場合,必要な機能拡張が足りない. OS のカスタムインストールを行う.

・ Ethernet カードや HUB にあるランプが点灯しない場合,物理的な接続ができていない.
逆に言えば点灯する場合,接続はできている.

・ Ethernet カードや HUB にあるランプが点灯しっぱなしで点滅しない場合,信号が流れていないことを示す.システムかソフトウェア上の設定,ケーブル異常ほかの何らかの問題.

・クロスケーブル直結の場合,双方のマシンが起動していなければならない.片方だけ起動して設定等することはできない.このような場合にはそれぞれのマシンの AppleTalk コントロールパネルを同時に開いて同時に Ethernet を選択するようにすればよい場合がある.

・ 100Base-TX 対応マシンと非対応 10Base-T マシンを Ethernet で使用する場合,100Base-TX マシンを単独で立ち上げた後に 10Base-T マシンを立ち上げると,(自動認識 HUB であっても)認識できない場合がある.既に 10Base-T マシンが立ち上がっている Ether ネットワークに 100Base-TX 対応マシンを後から参加させなければならない.

・ファイル共有するマシン上で,ファイル共有コントロールパネルのマシン名の設定がない場合,他マシンのネットワークブラウザやセレクタにファイル共有元のマシンが現れないことになる.

・利用者&グループの設定は共有したいマシン上で行う.できていない場合,共有マシン上のフォルダなどにアクセスできない.







99/3/23
(C) Akiyama Satoru




Point



GoTo GIF Tips & FAQs 目次 GoTo GIF Macintosh トラブルニュース GoTo GIF Macintosh News GoTo GIF HomePage




Point
Triangle Macintosh News
Triangle Macintosh トラブルニュース
Triangle Macintosh News 全文検索
Point
Triangle Tips & FAQs 目次
Point
Macintoshは米国アップルコンピュータ社の商標です
GoTo GIF E-mail:香川大学 Design室
Point