Macintosh トラブルデータベース Archives |
重要:AppleWorks 6 日本語版:用紙設定後の白紙保存でのデータ非表示と回避法 17 インチ Apple Studio Display:画像が断続的に縮む (継続) コレガ 100Base ハブと iMac の問題 RX-35F FireWire ハードディスクケース:電源供給不足による動作不全:製品の交換 Final Cut Pro 1.2.1:ビデオクリップ最後のオーディオブラスト EPSONプリンタ Mac版プリンタドライバ Ver.6.30J Apple Ethernet Bugs and Fixes Netscape Communicator 4.72 までの SSL に関するセキュリティー問題 Apple Memory Guide |
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[ 00/5/17]
●重要:AppleWorks 6 日本語版:用紙設定後の白紙保存でのデータ非表示と回避法
AppleWorks 6 日本語版と EPSON 社製プリンタドライバの一部との間で用紙設定時にウインドウが白紙になってしまう問題について,八子氏から重要なお知らせをいただいた.
私は 00/5/11 項目でこの問題に関し,白紙になった場合元データに異常はないと書いたのだが,症状が発生した状態で誤って書類を保存すると,書類を再び開いた場合にデータが表示されない.このためデータが失われたと考える場合もあるものと思われる.また,書類作成中に保存していない状態でこのようになった場合には保存することもできず大変困ったことになる.
このように誤って保存したり,保存せざるを得なくなった場合の回復法はいくつかある.八子氏は新規書類を開いて「ファイル」メニュー「挿入...」からデータが表示されなくなった書類を選択することで回復できることを発見なさった.また,障害の発生した書類をエディタなどでテキストとして開くことでも取り戻せるようだ.
書類作成中に障害が発生した場合には「別名で保存」して上記回復法を行うことが考えられる.
参考:
00/5/11 項目 "AppleWorks 6 日本語版:プリント関連の問題"
● 17 インチ Apple Studio Display:画像が断続的に縮む (継続)
00/4/24 項目 "17 インチ Apple Studio Display:画像が断続的に縮む" について,平井氏から情報をお寄せいただいた.
平井氏の同製品についても同様の障害が発生し,アップル社のカスタマインフォメーションにお問い合わせなさった.カスタマインフォメーションでは次のように回答された.
私が書いた「異音」について,平井氏によれば,画像が縮む際に「バチッ」と音がするそうだ.購入後半年ほどで障害が発生し始め,毎回発生するようになったという (コンセントにコードを差すだけでは何も起きないが,パネルのスイッチを操作し,主電源を入れると「バチバチッ」と連続状の異音が発生するそうだ).
- ・「Apple では障害の発生するモニタの製造番号を収集して調査中である」(私の 00/4/24 項目の記載) という事実は (米国内を含め) ない
・ Appleのサイトではなく,その他のサイトで情報が流れていることは認識している.
・修理費用はアナログボードで約 ¥34,000, CRTは ¥60,000 の交換費用がかかる.(技術料別.新品を買った方が安い)
「Apple では障害の発生するモニタの製造番号を収集して調査中である」という当初の私の情報と今回の情報は矛盾する.「その他のサイト」というのは本ページのことだろうか.
● コレガ 100Base ハブと iMac の問題
草刈氏からコレガ社製 100Base スイッチングハブ「corega Fast swIII-8P」について情報をいただいた.
氏が購入なさった同製品に 4 台の iMac SE を接続したところ,2 台は全く認識されず,2台は認識されたりされなかったりした.7600 と 8100 を接続すると問題はない.また,メルコ社製ハブ「LSW 10/100-8R」でも問題なかった.
こうしたことからコレガ社製同製品を購入した販売店に問い合わせたところ,販売店でもコレガ社製のハブには認識しないという苦情があり,最初のものを不良品とし,もう一台を取り寄せたところそれも認識しなかったとのことであった.
参照:
00/2/23 項目 "メルコ製 10/100Base 自動認識 Ethernet ハブについてのメーカ確認"
00/1/29 項目 "メルコ製 LSW10/100-5 Ethernet ハブと G4"
00/1/29 項目 " PLANEX FX-08SMC との新型 Macintosh との非互換の確認"
00/1/29 項目 "これまでいただいた不具合情報のあった Ethernet 自動認識ハブ"
00/2/2 項目 "アライドテレシス社製 CenterCOM820 シリーズ と Power Mac G4:回避例"
00/2/2 項目 "PLANEX EM-502 100Base-TX PCIカード:全二重にならないほか"
00/2/4 項目 "PLANEX EM-502 100Base-TX PCI カードのファイル転送が遅い問題 (継続)"
00/2/8 項目 "Apple Ethernet Speed & Duplex Tool 6.2.1a4c1バージョンアップと非互換情報"
追記
田宮氏から氏の Corega Fast SW-4P について, iMac (Rev.C) との組み合わせで異常なく使用できているとお知らせいただいた.
● RX-35F FireWire ハードディスクケース:電源供給不足による動作不全:製品の交換
00/5/4 項目 "RX-35F FireWire ハードディスクケース:電源供給不足による動作不全" でお伝えした RX-35F FireWire ハードディスクケースについて塩川氏からお知らせいただいた.
購入後 PowerBook (FireWire) で次のような障害が発生した.
プラネックスコミュニケーションズ (PCI) 社のページに RX-35F の動作不良のお知らせが掲載されていたが,それには「iMacとPowerMacG4で電源スイッチ側のポートが全く認識しない症状を確認している」となっていて PowerBook (FireWire) のこともかかれていなし,実際の障害とは合わなかった.これらのことをプラネックスコミュニケーションズ社サポートに問い合わせたところ,当初の対応には疑問があったが,すぐに製品に問題があることを認め,対策した製品と交換すると連絡があったそうだ.
- ・ケース本体の電源スイッチ側ポートのみ使えることがあるが,もう一方のポートは全く認識しない
・ 10 回に 1 回程度の割合で認識に失敗
・認識した場合でも 5-10 分後に接続が切れ, Macintosh がフリーズ
これから発売される同製品は対策されたものと考えられる.初期製品で問題が発生している同製品のユーザはプラネックスコミュニケーションズ社に問い合わせられたい.
追記:
00/5/4 項目 で情報をいただいた森本氏からもプラネックスコミュニケーションズ社から交換の連絡があったとお知らせいただいた.
● Final Cut Pro 1.2.1:ビデオクリップ最後のオーディオブラスト
TIL: 58628 : Final Cut Pro 1.2.1: Audio Blast at End of Video Clip
Final Cut Pro 1.2.1 を用いて Mac OS 8.6/ 4.1またはそれ以降の QuickTime 環境にてビデオを取り込んだ場合,ビデオクリップの最後にオーディオブラスト (音割れ?-秋山にはよく判らない) が起きる.回避法は Mac OS 9 かそれ以降にするか,それができない場合, QuickTime 4.0.3 にする.
QuickTime 4.0.3 にする場合, QuickTime 4.1 を外してからコンピュータを再起動し,インストールすること.
● EPSONプリンタ Mac版プリンタドライバ Ver.6.30J
EPSON 製 インクジェット MJ/PMシリーズプリンタドライバ.アップデートするドライババージョンは 5.x であることが必要. EPSON によれば以下の改善等がある.
Microsoft Internet Explorer 4.5 からの印刷品質の向上というのは Internet Explorer 4.5 と EPSON 社製プリンタの組み合わせの場合に「ページ縮小をする」機能を選択した状態ではプリントできないという問題が起きていたことと思われる.この問題は Internet Explorer 5 で改善があったが,まだ一部で同症状が出る場合が報告されており,完全ではなかったようだ.本ドライバアップデートも試されたい.
- ・ Mac OS9 マルチユーザー対応
・ Microsoft Internet Explorer 4.5 からの印刷品質の向上
・ Microsoft Word 98 からの印刷品質向上
・特定の欧文フォントが正常に印刷できなかった点に対応
Internet Explorer 4.5 では Web ページの最終行が印刷されないという障害も報告されているが,これは私の環境では再現できていない.
AppleWorks 6 日本語版の用紙設定での白紙問題および Mac OS 8.1 での AppleWorks 6 日本語版異常終了問題についての対応については未確認.
参考:
99/2/24 項目 "Internet Explorer 4.5:プリントできない場合:回避法"
00/5/11 項目 "AppleWorks 6 日本語版:プリント関連の問題"
●Apple Ethernet Bugs and Fixes
MacInTouch によるページ.私のページでは既に以下の項目で原因等報告済みである.
参考:
00/3/20 項目 " iBook: Ethernet の問題?"
00/4/19 項目 "Ethernet スパニングツリーの AppleTalk 障害"
この問題は新型 iMac (Slot Loading) , iBook , Power Mac G4 , PowerBook (FireWire) について, Ethernet 接続に障害が発生し,接続が突然切れる, AppleTalk 接続機器がセレクタに表示されないなどの症状をともなうというものである.
00/4/19 項目に記されている Apple Tech Info Library の記述では障害の起きる機種について私の経験とは一致しないなどの疑問があったし,そこでは Apple は AppleTalk アルゴリズムに変更予定はないとしていた.その後,いくつか Apple から入手した情報によれば,この問題は大規模なネットワークで発生すると Apple が考えていること, Apple はこの問題を解決しようと修正を考えていることなどが判明している.
MacInTouch に寄せられた投稿には, TCP/IP の高負荷で Power Mac G4 がフリーズするかネットワーク接続が切れる,UMA Macintosh (slot-loading iMac, Pismo, iBook, and G4) で特定のパケットによって接続が切れることを Apple が確認している,しばらくすると回復する場合もあるが,再起動するまで回復しない場合が多い, Apple は修正するドライバを作成中であり,近いうちに公開されるだろうとか, Apple に問い合わせたところ, "ethernet deafness" という既知のバグであり,大規模なネットワークで発生すると回答されたこと,マシンとネットワーク間にハブを置くことと言われ,そのようにしたら改善した, Apple はソフトウェアの問題であり修正中であるといった情報が記されている.これらの情報の信頼性については何も判らない.
● Netscape Communicator 4.72 までの SSL に関するセキュリティー問題
CERT Advisory CA-2000-05は Netscape Communicator 4.72 までの SSL機能に新たなセキュリティー問題を指摘している. SSL で保護されている情報を他人のサーバに送るようにすることができる. Netscape Communicator 4.73 には問題はない.
SSL セッションが開始されると, Netscape Communicator はセッションの同一性のチェックの際にホスト名を比較せずに,ホスト名からの IP アドレスで比較する.そのため, DNS 書きかえを組みあわせれば, SSL で守られているはずのクレジットカード番号などを他のサーバに送ることができる.
回避法は Communicator 4.73 にするか,Personal Security Manager 1.1 をインストールする (Macintosh 版はないようだ).
● Apple Memory Guide
(C) Akiyama Satoru