Macintosh トラブルデータベース Archives |
17 インチ Apple Studio Display:画像が断続的に縮む Startup Doubler が Mac OS 9.0.4 を書き換える? Universal MAXpowr G3/G4 Installer 2.0.4 MacFixIt に掲載された PowerBook のスリープ解除後の無音障害の投稿 MacFixIt に掲載された MS 社による IE 5 クリーンインストール法の投稿 PowerBook:低温限界を超えると Automatic Update Software 1.1.3 TechTool Pro 254 Universal Updater ブラウザの弱点を使ったトリックで,ブラウザのデータを読まれる危険性 |
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[ 00/4/24]
● 17 インチ Apple Studio Display:画像が断続的に縮む
17 インチ Apple Studio Display について,画像が断続的に縮んでは戻るという障害が発生する場合があると報告されている.ちらつきや異音の発生といった症状を伴う場合もあるそうだ. Apple では障害の発生するモニタの製造番号を収集して調査中である.
● Startup Doubler が Mac OS 9.0.4 を書き換える?
Startup Doubler が Mac OS 9.0.4 の PowerPC Enabler 9.0.4 を書き換え,そのために Macintosh 起動時にクラッシュすることがあるという情報がある.また, Apple もこの問題を調査しているという.未確認.
● Universal MAXpowr G3/G4 Installer 2.0.4
MAXpowr G3 ZIF の最新版に関するマイナーチェンジだそうだ. Newer 社 MAXpowr G4, MAXpowr G3, MAXpowr G3-G3, MAXpowr G3-CC, all MAXpowr G3-L2, MAXpowr G3-PDS 対象. Mac OS 9 で動作するとある.これまで何度かお伝えした MAXpowr G3/G4 2.0.3 の問題を修正するかどうか現時点では不明.
● MacFixIt に掲載された PowerBook のスリープ解除後の無音障害の投稿
00/4/15 項目 "Mac OS 9.0.4: PowerBook でスリープ後に音が出なくなる場合" について,それ以降 MacFixIt もこの問題を報告し,さらに Troubleshooting Mac OS 9.0.x に次のような読者からのいくつかの回避例ほかを掲載している.
最後の状況については Mac OS 9.0.4 で改善されたとされているものだ.
- ・ iBook でも発生.ヘッドフォンジャックにヘッドフォンを着脱することで改善.
・ "Finder 設定" を削除して再起動することで改善.
・ "Apple Audio Extension" (1.0.4) を外すことで改善.(確認の他の投稿あり)
・オーディオ CD を再生して CD を排出した後に発生することを発見.オーディオ CD-ROM をトレイに残したままにすると起きない.
参照:
00/4/15 項目 "Mac OS 9:オーディオ CD 再生後スリープしない場合"
追記:
篠田氏から "Apple Audio Extension" を外すことで改善があったとお知らせいただいた.
● MacFixIt に掲載された MS 社による IE 5 クリーンインストール法の投稿
MacFixIt 00.4.21 に Microsoft 社によるものとされる Internet Explorer 5.0 のクリーンインストール (新規インストール) 法が掲載されている.
私は古くから OS だけでなく,アプリケーションについても新規インストールすることを推奨している. OS については Apple 社も新規インストールを推奨するようになったため,新規インストールするという私の考えも一般的になってきた.しかし,アプリケーションについてはなかなか新規インストールの必要性の理解は進んでいないと思われる.
以下は Internet Explorer 5.0 でいくつかの問題があった読者が Microsoft 社技術サポートに問い合わせたところ新規インストールすることで問題を回避できると助言されたという投稿であり,いくつか目に付いた点がある.しかし,方法は複雑で,私が従来から行っている方法の方が優れていると思われる.
「Microsoft 社が回答したとされる方法」
以上が Microsoft 社が回答したとされる投稿を私が再編成して要約したものである.これらの中で次の点に注目できる.
- 1.事前の準備
2.最小限のシステムからの起動
- ・外す: "Internet Preferences", "Explorer" フォルダ (何れも初期設定フォルダ内)
・ゴミ箱に移動: "MS Internet Cache" フォルダ (初期設定フォルダ内), "MS Preference Panels" フォルダ (システムフォルダ第一階層), 機能拡張フォルダ内などのもろもろのファイル ( Microsoft Framework, Microsoft Internet Library, Microsoft Component Library, MS Font Embed Library), Sherlock で検索した「Internet Explorer」 を含むファイルでユーザデータ以外のファイル/フォルダ.
3. Internet Explorer の起動
- アピアランスとメモリコントロールパネルのみで他をすべて使用停止して起動する.
4. Internet Explorer を終了して,通常の状態のシステム構成に戻し ("Internet Preferences", "Explorer" フォルダも戻す), Macintosh を再起動する.
- ("Microsoft Internet First Run" を起動させ,新規インストールさせて,さらに Internet Explorer 5 を一度起動させるということだろう)
"Internet Preferences" を外すというのはその設定がインストールに影響するか設定をインストール時に書き換えてしまうということだろうか.インストール後に "Internet Preferences" を戻したところで Internet Explorer が設定を書き換える場合があるのだから,インストール時に外すことで書き換えを防ぐ理由にはならない.
- 1.InternetConfig 初期設定 "Internet Preferences" を外す.
2.最小限システムについて "メモリ" と "アピアランス" を残す.
3.自社製機能拡張ファイルであっても削除する.
"メモリ" コントロールパネルを残す理由はよく分からない.同コントロールパネルはアプリケーションの一種と考えて差し支えない.以前の Mac OS バージョンによってはメモリコントロールパネルを外して起動することでディスクキャッシュ値が変化したことがあったような記憶はあるが,それにしてもあまり関連性が判らない.同様に "アピアランス" コントロールパネルを残す理由もないように思うのだが.
Microsoft 社の機能拡張も削除してからインストールする点であるが,当然といえば当然なのだが,これは一方で Internet Explorer 5 インストール後他の Microsoft 社製アプリケーションで障害を発生させる可能性がある.一概に賛成できない.
こうしたプロセスを一個のアプリケーションインストールに経なければならないというのは結構煩わしいことだ.また, Microsoft 社の提案した方法では問題が起きることが容易に予想できる.ではどうすればいいだろう.
私が本ページで推奨しているインストール用最小限のシステムフォルダを使用する方法はこうした問題をほとんど解決する.また,特に Microsoft 社のアプリケーションについてはインストールされた機能拡張類をそのアプリケーションのフォルダ内に移動してシステムフォルダから外すという私が古くから本ページで書いている方法もトラブルを減少させる場合がある.この場合,具体的には Microsoft 社製機能拡張のバージョンの違いによって,他の Microsoft 社製アプリケーションと非互換である場合に対処でき,事前に障害発生を回避できる. Internet Explorer 5.0 では実際に Office 98 との間で問題が発生しているようだ.
- 1.インストール用最小限のシステムフォルダを作成してそこから起動してインストールし,その後,インストールされたものを吟味しながら適当な場所に移動する.
2.その際,アプリケーション独自の機能拡張類について,システム起動時に読み込まれるもので必要性のあまりないものは使用しない.また,ライブラリ等必要なものでも,アプリケーションフォルダに移動して動作するものはシステムフォルダに置かない.
アプリケーションがシステムフォルダにインストールするファイルについて,それをシステムフォルダ以外に置くにはある程度の知識経験が必要である.何も知らない場合,アプリケーションが動作しないなどの障害が起きる場合があり,それらに対処できるだけのスキルを持っていなければ推奨できない.
参照:
ソフトウェアのインストール
● PowerBook:低温限界を超えると
TIL: 9122 : PowerBook/iBook: Low Temperature Storage
PowerBook が動作保証している温度の範囲より気温が下がるとどうなるか書いてある. (91 年 ! の TIL だ)
液晶とハードディスクが凍り付くそうだ.ハードディスクは解凍できるが,液晶は交換しなければならなくなるとも書いてある.ちなみに最近の PowerBook や iBook のハードディスクの動作は摂氏 -25 度から 60 度というのが多いが PowerBook (FireWire) は -47 度までのようだ.液晶は書かれていないと思う.
● Automatic Update Software 1.1.3
北米版.日本語版は現時点では見あたらない.
● TechTool Pro 254 Universal Updater
TechTool Pro 2.5.3 を 2.5.4 にアップデートする国際版.次の改善があるそうだ.
私の日本語版 2.5.3 には「Support Files が見あたらない」としてアップデートできなかった.
- ・ボリューム構造の診断/修復ルーチンの拡張
・TechTool Protection コントロールパネルの改善
・ Finder Info テストの改善
・新型 Macintosh 互換
・ Mac OS 9.0.4 互換
●ブラウザの弱点を使ったトリックで,ブラウザのデータを読まれる危険性
「危険性」というのは大げさすぎないだろうか .原文にそのような表現があるのだろうか.
(C) Akiyama Satoru