Macintosh トラブルデータベース Archives |
Mac OS 9.0.4 日本語版 Mac OS 9.0.4 インストーラの不具合? Mac OS 9.0.4:インストールされるシステムファイル類 Mac OS 9:修正点など STEALTH Sirial Port: Power Mac G4 での StyleWriter 2500 ドライバとの非互換 STEALTH Sirial Port: Power Mac G4 での StyleWriter 2500 ドライバとの非互換 Internet Explorer 5 での文字化けと "Text Encoding Converter" 機能拡張 Mac OS 9:マルチユーザでのネットワーク環境の変更法 Virtual PC 3.0:マルチユーザに非対応 キャノン LBP350:マルチユーザでの問題 メニューバープリンタとマルチユーザ iBook/iMac: Mac OS 8.6 CD-ROM から起動時のスリープ解除障害の修正 Apple Tech Info Library 58626 の削除? Mac OS 8.5:夏時間設定での問題に関する修正 購入国以外での Apple 製品の使用に関する TIL |
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[ 00/4/5] 追加
● Mac OS 9.0.4 日本語版
Mac OS 9/9.0.2/9.0.3 をアップデートする.ある程度 (65 以上) のファイル,リソースが見られ,また,Disk First Aid 8.5.5,ドライブ設定 1.9.2 (ATA ドライバ 3.2.5 )を含む.iMac DV (Slot Loading), Power Mac G4, PowerBook (FireWire) にインストール (アップデート) した場合 Apple DVD Player 2.2 が別に必要.(現時点で Apple DVD Player 2.2 のリンクに誤りがある.正しい場所)
他に北米版, English-International 版なども公開されている.
● Mac OS 9.0.4 インストーラの不具合?
アップデータを入手してアップデートしようとしたが,私の場合, Mac OS 9 で新規インストールしたシステム,同 shift 起動, Mac OS 9 システム CD-ROM などからインストールすることができない.インストーラを起動すると Macintosh はフリーズまたはハングする.
現在までアップデートを繰り返してきた J-3 Mac OS 9 からはインストーラが立ち上がることもあったが,同様にフリーズ等する場合がある.結局,最小限のシステムフォルダから起動するとインストーラは起動した. Apple 純正の何らかのシステムファイルと問題を起こすことがあるのではないだろうか.一回インストーラを起動したシステムでは二度目から起動しなくなるような気もするが, CD-ROM 起動時の説明が付かない.
追記:
原因等は 00/4/15 項目 "Mac OS 9.0.4 インストーラの不具合:原因判明:不可視ボリューム" を参照されたい.
● Mac OS 9.0.4:インストールされるシステムファイル類
TomeViewer にドロップするとアップデータには 67 のファイルがある.実際に私のマシン (PowerBook G3 Series) の Mac OS 9 J1-9.0 にインストールされたファイルは以下.これら以外のファイルも含まれているが,バージョンが Mac OS 9 と同一であったりしてインストールされなかったものと思われる. "Mac OS ROM" ファイルについては J1-3.7, "System Resources" は J1-9.0.4であった.
「システムフォルダ」
「Apple エクストラ」フォルダ
- 「システムフォルダ」ルート
「アップルメニュー」フォルダ
- "System" J-3 9.0
"PowerPC Enabler" 9.0.4
「コントロールバー項目」フォルダ
- "Apple システム・プロフィール" J12.4.4
「コントロールパネル」フォルダ
- "TV ミラーリング" J1-2.2
"音源" J1-1.3.1
「スクリプティング機能追加」フォルダ
- "アップルメニューオプション" J1-1.1.7
"キーボード" J1-8.4
"サウンド" J1-8.1.3
"ソフトウェア・アップデート" J1-1.1.1
"起動ディスク" J1-7.7.7
"省エネルギー設定" J1-2.5.5
「ランチャー項目」フォルダ
- "標準機能追加" J2-1.4.2
「機能拡張」フォルダ
- "スクリプト編集プログラム" (エイリアス)
「初期設定」フォルダ
- "Apple Audio Extension" J1-1.0.4
"Apple CD/DVD Driver" J1-1.3.5
"AppleShare" J1-3.8.6
"ATI 3D Accelerator" J1-4.9.7
"ATI Driver Update" J1-1.5.3
"ATI Graphics Accelerator" J1-4.9.4
"ATI Video Accelerator" J1-4.4.7
"CarbonLib" J1-1.0.1
"FireWire Enabler" J1-2.3.3
"FireWire Support" J1-2.3.3
"Foreign File Access" J1-5.3.1
"HID Library" J1-1.4.1
"Iomega Driver" J1-6.0.6
"IrDA Tool" J1-2.3
"IrDALib" J1-2.3
"IrLanScannerPPC" J1-2.3
"Apple CPU Plugins" J1-2.4 ( "Multiprocessing" フォルダ内)
"Open Transport" 2.6.1
"Open Transport ASLM Modules" J1-2.6.1
"OpenGLEngine" J1-1.1.3
"OpenGLLibrary" J1-1.1.3
"OpenGLMemory" J1-1.1.3
"OpenGLRenderer" J1-1.1.3
"OpenGLRendererATI" J1-1.1.3
"OpenGLUtility" J1-1.1.3
"SerialShimLib" J1-1.4.1
"Software Update Engine" J1-1.1.1
"Software Update Scheduler" J1-1.1.1
"Type 1 Scaler" J1-1.0.1
"コントロールバー機能拡張" J1-2.0.2
"サウンドマネージャ" J1-3.6.4
"音声認証" J1-1.0.2
- "Updatable Items" J1-1.1.1
「Mac OS 情報」フォルダ
- "スクリプト編集プログラム" J1-1.4.3 ( "AppleScript" フォルダ内)
"FireWire について" J1-2.3.3 ( "FireWire" フォルダ内)
"Iomega Drive Options" 1.4.6 ( "Iomega" フォルダ内)
"Tools" 6.3.1 ( "Iomega" フォルダ内)
「ユーティリティ」フォルダ
- "Mac OS 9 アップデートについて" J1-1.0
機能拡張フォルダの "ATI Video Accelerator Update","iMac ATI Driver" は削除されている.
- "ドライブ設定" J1-1.9.2 ( "ドライブ設定" フォルダ内)
追記:
黒原氏より Mac OS 9.0.2 で既にインストールされている同一バージョンのシステムファイル類 ("アップルメニューオプション" J1-1.1.7 など)に関しても上書きされるとお知らせ下さった.私が Mac OS 9 にインストールした際には上書きされなかった.
● Mac OS 9:修正点など
"Mac OS 9 アップデートについて" によれば,以下の修正が書かれているが,これは J3-9.0 時のものであると思われる.
これら以外にも修正されている部分は少なくないものと思われる.SerialShimLib 機能拡張は PowerBook (FireWire) での起動時のエラーを修正するものと考えられる. Iomega ドライバが更新されていることからIomega 関連の問題が修正されたかもしれない.ATI 関連ドライバの更新は描画に関して改善があるかもしれない. Open Transport は 2.6.1 になっている. iBook で起きる Ethernet 関連の問題が修正されていることを期待したい.これまでの Mac OS 9/9.0.2/9.0.3 を統合し,起動システムを統一できる意義も認められる.
- ・ "スクリプト編集プログラム" や AppleScript 対応アプリケーションからプログラム間通信のためのアプリケーションを指定するダイアログを開いたときに,表示が乱れる問題を修正
・ "サウンド" コントロールパネルから入力装置の指定を行なう時に,選択のためのリストの内容が正しく表示されない問題を修正.これにより, iMovie 搭載 iMac での「サウンドが取り込めない」問題も修正された.
しかし,また, iBook/ PowerBook (FireWire) でのスリープ解除時のデータ損傷の問題については「スリープ中もメモリの内容を保持する」を選択できなくしているだけだとう情報があり,根本的には解決できていない模様である. System スーツケースに関して変更は J3-9.0 の段階であるため, Mac OS 9 でいくつか観察される根本的な問題 (仮想記憶指定ディスクによる不具合, AppleShare でのハングなど) には対処していないものと考えられ,マイナーなバージョンアップであろう.
追記:
J3-9.0 の System スーツケースのままであるので大幅な変更はないというように書いたが, "PowerPC Enabler 9.0.4" にかなりの変更が System リソースとして加えられていることが判明した.
[ 00/4/5]
Microsoft 裁判で連邦地裁が有罪判決を下した.処罰の裁定はまだなされていない.
● STEALTH Sirial Port: Power Mac G4 での StyleWriter 2500 ドライバとの非互換
Mac OS 氏からいただいた.氏が Power Mac G4 (AGP Graphics) 500 MHz にシリアルポートを実現するというSTEALTH Sirial Port を取り付けて使用したところ,以下のように表示されて使用することができなかった.
氏が GeeThree 社に問い合わせたところ,次のような回答を得たそうである.
- 「この Macintosh 上のモデムポートはプリントに使えません.モデムポートの設定を”External”または”ノーマル”に設定し,プリントし直してください」
Mac OS 9 ではいくつかの StyleWriter ドライバに関して問題が起きたり,対応ドライバがない場合があるようだ. Mac OS 9 対応ドライバに関して Apple はいくつかを準備中であると私は聞いている.
- ・ Mac OS 9 環境下の G4 の StyleWriter 2500 ドライバとの問題がある. (氏の場合は Mac OS 9.0.2)
・他のシステム (G4 以外のマシンと思われる:秋山注), Mac OS 8.6 での G4 では問題は起きない.
・プリンタドライバが PowerBook 上で動作していると信じていて,外部シリアルポートに切り替えることを要求することが原因.
・エレガントな回避法を探求中であるのでしばらく我慢してほしい.
● Internet Explorer:特定パス構造と Internet Explorer のクラッシュの継続
00/1/23 項目 "特定パス構造と Internet Explorer のクラッシュ" で広瀬氏が発見された問題は Internet Explorer 5 でも継続してみられると広瀬氏からお知らせいただいた.
この問題は,あるディレクトリ (フォルダなど) 内に二つのディレクトリ (フォルダ) を作成し,それぞれ,画像用, HTML ファイル用とし, HTML ファイル用フォルダ内に画像フォルダ内の画像にリンクを作成した HTML ファイルが置かれている構造の HTML ファイルを Microsoft Internet Explorer で開くと Internet Explorer あるいは Macintosh がクラッシュすることがある問題である.
参照:
00/1/23 項目 "特定パス構造と Internet Explorer のクラッシュ"
● Internet Explorer 5 での文字化けと "Text Encoding Converter" 機能拡張
Internet Explorer 5 インストール後に Web ページのフォーム入力等で日本語が文字化けするような場合, "Text Encoding Converter" 機能拡張のバージョンに関連があるのではないかと神谷氏からいただいた.
"Text Encoding Converter" 機能拡張のバージョンについては私が Internet Explorer 5 をインストールした際にはこの機能拡張はインストールされなかった.しかし,ネット上では 1.4 がインストールされたという報告を目にする (Mac OS 9 の "Text Encoding Converter" のバージョンは 1.5 ).また,神谷氏は Internet Explorer 5 以外のアプリケーションがインストール時に "Text Encoding Converter" の問題を発生させるバージョンをインストールすることがあり,それが原因ではないかとお書きである.
● Mac OS 9:マルチユーザでのネットワーク環境の変更法
Mac OS 9 のマルチユーザ機能ではネットワーク関連設定等を所有者以外が変更したりできない.ところが,ネットワーク作業環境をマルチユーザで切り替えられないというのはユーザ毎に複数の環境を切り替えて使用するというマルチユーザの考え方からは矛盾する.
以下のように作業環境マネージャを設定することによって,マルチユーザ環境でもネットワーク環境を切り替えてしようすることが可能になる.
"初期設定" フォルダにある "作業環境マネージャ初期設定" 内の "作業環境" フォルダにある項目を移動することで使用させたくない設定を選択できないようにできる.
- 1. "作業環境マネージャ" コントロールパネルを開き,「編集」メニューから「初期設定...」を選択する.
2.「起動時の設定」の「起動時に確認」を選択する.
● Virtual PC 3.0:マルチユーザに非対応
清原氏からお知らせいただいた. Virtual PC 3.0 (Windows 98 SE) を通常ユーザで起動しようとすると「インストールが完全でなかったのでもう一度インストールして下さい」というようなメッセージが表示されて起動することができない.
氏がメディアビジョンに問い合わせたところ, Virtual PC 3.0 はマルチユーザに非対応であり,今後対応するかどうか判らないが,要望は開発元に伝えると回答されたそうである.
●キャノン LBP350:マルチユーザでの問題
清原氏からお知らせいただいた.キャノンレーザプリンタ LBP350 (USB 接続) をマルチユーザの通常ユーザで使用した場合,セレクタにアクセスするだけでフリーズするそうである.
●メニューバープリンタとマルチユーザ
メニューバーのプリンタ選択アイコンとマルチユーザは関連がある.私は最初は表示されていたプリンタアイコンがいつのまにか表示されなくなっていることに気がついて, "Multi-User 設定" 初期設定ファイルを外したところ回復した経験がある (私は表示されない方がよかったのですぐに元に戻した).マルチユーザでどのような設定をするとメニューバーのプリンタアイコンが表示されなくなるのか判らないのだが.
● iBook/iMac: Mac OS 8.6 CD-ROM から起動時のスリープ解除障害の修正
iBook または iMac を Mac OS 8.6 システム CD から起動した場合にスリープすると解除できなくなる.このことは 99/10/15 項目 "iBook: CD-ROM 起動時のスリープ復帰障害" で述べたものである.(当該項目では iBook ということであったが,その後 iMac でも同様の障害が発生することが判っている. iBook では command+control+パワーキーで回避するが, iMac はリセットボタンで回避する)
Mac OS 9 システム CD から起動した場合にはこの障害は修正されている.
● Apple Tech Info Library 58626 の削除?
Apple Tech Info Library にTIL: 58626 があり,そこに AirMac (AirPort) 互換 Lucent Technologies 製 WaveLAN カードが AirPort (AirMac) 1.1 ソフトウェアと非互換であり, AirPort の自動ファームウェアアップデートによって WaveLan カードが損傷するということが書かれているという情報がネットワーク上に流れたことがある.
私が知る限りではこの情報は MacFixIt 00.3.22 に最初に出たものであるが,当該 TIL を実際に確認することが私にはできていない.私は毎日 TIL をチェックしているのであるが,このような文書を見ることができていない. MacFixIt でも当日の大々的な記事を現在は修正していて詳細を削除している.
Lucent のページを検索しても AirPort ソフトウェアと非互換といった記述を発見することはできなかった.
● Mac OS 8.5:夏時間設定での問題に関する修正
Mac OS 8.1 で夏時間を設定した場合に Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) ボリュームのファイルの日付が変更される問題は, Mac OS 8.5 で解決されていたが一部で問題が発生していた.
参照:
98/4/9 項目 "HFS + :夏時間設定で問題"
99/4/11 項目 "Mac OS 8.5 :夏時間設定での問題"
この問題に関するTIL: 24452 : Mac OS 8.1: Daylight Saving Time & Mac OS Extended Volumesが修正されていて, Mac OS 8.5 で起きるとされたスリープ時に時間が狂うことがあるという問題部分が削除されていて, Mac OS 8.5 かそれ以降では問題は起きないという記述に替わっている.
●購入国以外での Apple 製品の使用に関する TIL
TIL: 129 : World Power Differences Can Limit International Product Use
実際にハードウェアに関して対応している場合でも,その国の通信法に関連して,モデム等通信ハードウェアの法的制限があるのが通常であるが,そのことには触れられていない.話が逸れるかも知れないが,私は全世界で使用できるモデムというのを一回どこかで聞いたことがあるのだが,思い出せない.
- 「ハードウェア」
Apple 製品のハードウェアは対応する電圧と周波数によっていくつかのクラスに分類できる.購入した製品を国外で使用する場合にはその製品がどのクラスであるか知る必要があるといったこと,それらクラスの説明など.
「保証の範囲」
1993.4.5 から1998.1.1 までの製品は全世界保証,それ以降は購入国内での保証のみであるが,ポータブル型は全世界保証がある,ポータブル型の定義は電源ケーブルなしに動作するもの,など.
「旅行時の知識」
持ち運びにはハードケースがよい, X 線検査は問題ないなど.
(C) Akiyama Satoru