内蔵バッテリの機能
Macintosh の内蔵バッテリは，コンピュータの電源がオフにされても，日付と時間，メモリ設定，ネットワーク設定AppleTalkオン／オフなどのコンピュータを操作する際に基本となる設定を維持するために使用される．これらの設定は，PRAM（パラメータ RAM ）と呼ばれている特別なメモリに収められる．（参照：
PRAM の内容とクリア）
バッテリ切れ
PRAM の設定が保存されない．例えば，日付を設定しても起動すると 1904 年などに戻ってしまうなどの症状が出る．（戻る年数については機種によって異なる） LC475など，一部機種ではモニタにも通電せず，画面が真っ暗なままで起動できなくなることがある．（参照：
475, 6100, 600, 400 バッテリ切れの問題）
バッテリ耐用年数
Apple の技術情報によれば， Apple では Macintosh で 5 年を基準としている．しかし，使用形態や個体差によって一定ではない． Macintosh 起動中のバッテリ消耗はあまりないため，よく使用されるマシンより普段使用されないマシンの方がバッテリ耐用年数は短い．また，電源コードを抜いて置いた場合も消耗が早くなる．バッテリを交換した場合，バッテリの製造国によって耐用年数が異なる場合がある．バッテリに印刷されている日付は有効期限ではなく，製造日である．
PowerBook など一部機種では内蔵バッテリが充電される．それらの機種では交換の必要はなく，消耗しても充電すればよい．
バッテリ交換
バッテリが消耗したことを示す徴候が出てきたり，バッテリの電圧が下がっている場合，バッテリを交換する．バッテリはサービスパーツであり，通常は一般ユーザが入手することはできない．しかし，バッテリ製造メーカーが一般に販売している例もあり，入手できる場合はユーザが交換することも可能である．
バッテリ電圧を調べるにはテスターを用いる． DC 10 ポルト程度に設定したテスターの各極端子をバッテリの同じ極に付けて数値を確認し， Apple の公表値と比較する．（リチウムまたはアルカリの一般には 3.6-4.5 ボルト）
交換について Apple は認定修理店での交換を推奨している．主な理由はサービスパーツの入手方，バッテリの +- を間違えるとバッテリが爆発する，不要バッテリの扱いなどである．
バッテリは環境に影響を与えるので廃棄品はそれなりの処理を行わなければならない．一般ゴミとして捨てないようにし，電気店，スーパー，コンビニエンスストアなど特別に電池廃棄を行っているところに持ち込む．
バッテリ一覧
TIL : 11751 : Macintosh Family: Batteries & Part Numbers を参照のこと．
Macintosh Motherboard Battery Informationに各機種毎の写真入りの交換法が述べられている．
98/9/24
(C) Akiyama Satoru
Tips & FAQs 目次