Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 98/6/6]
● Performa 52xx/62xx : Mac OS 8.1 :起動時の雑音
TIL: 22193 : Performa 52xx/62xx: Continuous Beep on Startup
本件は 98/4/2 項目「 Mac OS 8.1 : Performa などで雑音」として既に報じた問題である.新しく追加されたこととして,この問題が起きる機種を Performa および PowerMacintosh の 52xx/62xx であると限定している.以下,前回の項目の一部を再掲する● Mac OS 8.1 :サウンドの問題など
- 「 4/2 項目一部再掲」
Mac OS 8.1 アップデート後,音量が 2, 4, 6 にセットされていると起動時にキーキーというような雑音がスピーカーから出る.左側のスピーカーだけという報告もある.サポートもこの問題を確認した.音量を奇数にセットしてもアプリケーションによっては固有の設定をするものがあるため,現在のところの回避法はシステム終了項目に音量を奇数にセットする AppleScript を入れておく.
上記に関連してこれまで本ページで報じてきた Mac OS 8.1 関連サウンドの問題のトラブルニュースデータベースを挙げておく.これらは AudioTuneUp 2.0 で解決された問題もあるが,未解決のもの(上記項目 Performa および Twentieth Anniversary Macintosh,Apple ビデオプレーヤ関連 )もある.未解決のものは Apple で問題を修正中であり修正方法が分かり次第発表されるので,本ページでも項目更新時に紹介する.最近も書いたのであるが,項目で触れられた問題,回避法は項目で書かれた機種以外にも適用できることがある.類似の問題の場合は機種が違っていても試す価値はあるだろう.
- 98/3/15 項目「Apple ビデオプレーヤ 1.6.3 : NuBus PowerMacintosh での問題」
98/3/18 項目「 Mac OS 8.1 :サウンドルーチンの変更」
98/4/2 項目「 Mac OS 8.1 : Performa などで雑音」(上記項目で既に本日項目として再掲)
98/4/20 項目「 Twentieth Anniversary Macintosh :スピーカの雑音」
98/4/29 項目「AudioTuneUp 2.0」
これらのうち, Twentieth Anniversary Macintosh に関して上記 98/4/20 項目でもご紹介させていただいた TATOOINE COMPUTER Troubles & Solutions に,サウンド問題に関して佐々木氏によって新しく項目が加えられている.回避法などの基本的考え方はこれまで私が紹介したものと同じであるが, TAM でも Apple ビデオプレーヤの別バージョンにおいて上記トラブルニュースデータベースと同様の問題が発生しているなどがより詳しく具体的に書かれているほか,サウンド以外の問題( Color It 3.5J の Mac OS 8 非互換,SoftWindows95 v4.0 インストーラと G3 マシンの非互換)も有益であるのでぜひご参照願いたい.
以下に佐々木氏のご了解を得て TAM の Apple ビデオプレーヤに関する記事を転載させていただく.なお, TAM の雑音について, MacFixIt 6/5 は読者からのケーブルの umbilical cord sheathing を取り付け直すことによって問題が解決するという投稿を掲載している.( 私は TAM を所有していないので umbilical cord sheathing がよく分からない)
- 「Apple ビデオプレーヤ」を立ち上げると,本格的に爆音状態になってしまった」
[症状の説明]
Twentieth Anniversary Macintosh の Mac OS 8 を Mac OS 8.1 にアップグレードすると,コントロールバーモジュールの「音源」が新たに追加され,「 Apple ビデ オプレーヤ」のバージョンが J1-1.7.1,「 Video Startup」のバージョンが J1-1.7 に変わります.しかし この新バージョンの「 Apple ビデオプレーヤ」を使用す ると,音量がほぼコントロールできなくなり,しかも爆音状態となってしまいます.ただし音声出力端子にヘッ ドホンを接続した場合は,ボリュームスライダーでコン トロールできます.はっきりした原因は分かりません が,サウンドのコントロールがプレイスルーの状態にな ったときに爆音が発生するようです.そしてどうもシス テムがアプリケーションを立ち上げるときに「音源」を(ユーザーが手動で選択できないタイミングで)勝手に選択 し,タイミングを誤ってプレイスルー状態を発生させて いるみたいです.またバージョンが J1-1.7.1 の「 Apple ビデオプレーヤ」では,高音と低音をコントロールする スライダーが表示されず,せっかくの BOSE のスピーカーの音質をコントロールすることが出来ません.
[対策または解決方法]
Mac OS 8 の「Apple ビデオプレーヤ」(J1-1.6.5),「 Video Startup 」J1-1.6.3 に戻します.そしてサウン ドコントロールを必要とするアプリケーションを立ち上 げる前に,「音源」を手動で選択します.
例えば「Apple ビデオプレーヤ」を立ち上げるときはそ の前に「音源」でCD-TV-ビデオを,「AppleCD オーデ ィオプレーヤ」を立ち上げる前に「音源」で CD をそれぞ れ手動で選択します.そうすることで各アプリケーショ ンから音量をコントロールできるようになります.「音源」で何も選択していない場合プレイスルー状態になる ことがあり,そうなるとやはり爆音が発生します. また VTR を接続しているユーザーは注意が必要で, 「 Apple ビデオプレーヤ」が立ち上がっていない状態で タイマーなどで VTR の電源が入ると,やはりプレイスルー状態になり,爆音が発生します.
「 Apple ビデオプレーヤ」でビデオを見る場合,「音源」で CD-TV-ビデオを選択して先に「 Apple ビデオプ レーヤ」を立ち上げ,それから VTR の電源を入れて, 「 Apple ビデオプレーヤ」のビデオ入力源を TV から S- ビデオに切り替えます.終了するときは逆にビデオ入力 源を TV に切り替えてから VTR の電源を切ります.
追記:
Twentieth Anniversary Macintosh と Apple ビデオプレーヤに関して佐々木氏の投稿で触れられている問題についてはTIL: 22207: Apple Video Player: Volume Too Loudで Apple から回避法が示された. 6/14 項目を参照されたい.
●Apple Studio Display : PowerBook 2400 と 3400
TIL: 22188 : Apple Studio Display: PowerBook 2400 and 3400
PowerBook 2400 は Apple Studio Display を使用できるが, PowerBook 3400 は非互換である.
● PowerBook :発熱と若干の放熱法など
Apple は PowerBook の発熱,放熱に関して次のことを書いている.これら以外に私が知っていることとしては,液晶モニタを閉じるとより発熱するということがある.キーボード面も重要な放熱板だということだ.
- ・ RAM を増設した場合や容量の大きいハードディスクを使用しているとより発熱する.
・折り畳みの脚のある機種ではそれを使わない場合はより発熱するので使用した方が放熱によい.
●マニュアルクリーンインストール
システムインストールに関して, Apple がマニュアルクリーンインストールと言っている方法が紹介されている.次に紹介する.●よもやま:プリンタトラブル
- システムフォルダの System スーツケースを初期設定フォルダに移す
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システムフォルダの名称を"Storage."に変更する
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デスクトップ上の全てのウィンドウを閉じる
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Mac OS インストーラでインストールする
Stylewriter II でのプリント時にスプール開始時点でエラーが出る.これらはセレクタで Stylewriter II 用ドライバではなく Stylewriter 用ドライバが選択されたからである.これで一見問題は解決されたように思えるが,さらに一歩進めてなぜそのようにユーザは正しくドライバを選択できなかったのかを考えるべきである.この場合,ユーザはきちんと Stylewriter をセレクタで選んでいると言う.
別の例として,プリンタドライバを正しくインストールしたのにセレクタ画面で当該プリンタのアイコンが現れずプリントできないという.これらの事例には実は共通した原因がある.
原因は,どちらもセレクタウィンドウでスクロールしなければ適切なドライバが現れない状態にも関わらず,ユーザがそのことに気づかないことにある.トラブルシューティングでは原因を切り分けることが重要であるが,この場合,原因はユーザ側とも言えるし,インターフェースの側とも言える.
結構経験を積んだユーザでもこのようなことで悩んでいる場合がある.側にいてユーザの画面を見れば経験者には一目瞭然であるが,上記のようなユーザの症状報告だけから原因を突き止めなければならないサポート側は大変だ.(私は笑ってしまったが,私にしてもとんでもないことをどこかでやっているはずだ.本人には分からないというのがトラブルの本質的な側面なのだ)
(C) Akiyama Satoru