Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 98/3/18]
● Mac OS 8.1 :サウンドルーチンの変更
TIL: 24426 Mac OS 8.1: Can't Disable Sound Playthrough From Monitors& Sound
Mac OS 8.1 ではそれ以前の OS からサウンド関連ルーチンに変更が加えられている.このため,アプリケーションやモニタ&サウンドコントロールパネル関連で問題が発生している.これらのことについて上記 TIL で理由などが述べられている.
Mac OS 8.1 までのシステムではモニタ & サウンドコントロールパネルのどのサウンド入力源からも「音を鳴らす」チェックボックスによってスピーカーを鳴らしたり切ったり設定できていた.ところが Mac OS 8.1 ではこのオプションはなくなっている.
音声入力を行うアプリケーションのうちのいくつかはユーザーが行う設定をモニタ & サウンドコントロールパネルのユーザー設定によっている.アプリケーション内で設定できるアプリケーションがある一方, Apple は技術的にモニタ & サウンドコントロールパネルでグローバルサウンドセッティング( global audio settings )を維持するのが困難になってきた.このため,モニタ & サウンドコントロールパネルでは "Sound Monitoring Source" (サウンド入力)を用意している.このポップアップメニューから選択されたどの音源でも常に内蔵,外部スピーカ,ヘッドフォンから出力される.(秋山注:つまり,切ることができないということか?)
マイクを用いるどんなアプリケーションもユーザが音声に関して設定する必要がある. QuickTime を録音に用いるアプリケーションは QuickTime ダイアログを利用できる.ユーザが設定できないアプリケーションではモニタ & サウンドコントロールパネルの "Sound Monitoring Source" (サウンド入力)で "Sound in" (サウンド入力 −秋山注:日本語版ではこの間の区別がないのでややこしい)を選択すれば,マイクからの音がスピーカーから出るようになる.もし,音量が大きい場合フィードバックループを起こすかもしれない.スピーカの音を向け直す,ボリュームを下げるか,ヘッドフォーンジャックに何かをつなぐことでフィードバックを防ぐことができる. PlainTalk Speech Recognition でもこの問題が起きる.
これらの問題の回避法としては,アプリケーションに関して開発元に連絡して QuickTime によって入力をコントロールできるようアップグレードされるか尋ねる.(要請する?)短期的にはシステムの音量を下げるかヘッドフォーンジャックになにかつなぐ.
以上が TIL の説明であるが,要するに,仕様が変わったので対応していないアプリケーションでは問題が出る.音声フィードバックからのハウリング?(例えば起動時などにビーッという音がするなどの問題が報告されている)については上記対応が考えられるが,基本的にはアプリケーションが対応するのを待てということのようだ.
追記:
Macintosh 側に問題があるケースがあることが分かってきている.
98/4/2 記事「 Mac OS 8.1 : Performa などで雑音」
AudioTuneUp 2.0(98/4/29 記事「AudioTuneUp 2.0」
98/4/20 記事 Twentieth Anniversary Macintosh :スピーカの雑音
などを参照のこと
●Mac Tools Pro 日本語版のバージョンアップ !
MacWEEK-J にMac Tools Pro日本語版がバージョンアップ すると載っている.米国では Symantec 社に買収されそのままサポートも途絶えている.
追記:
Oya 氏からメディアビジョンホームページにソースコードライセンスを受けて独自に最新 OS 対応版の開発を行うことを決定したという内容が発表されているとお知らせいただいた.
● Apple Data Detectors/Internet Address Detectors 1.0.2 の問題
MacFixIt はこの何日間かこの問題を扱っている.問題は主にキーボードのキー割り当てを変更するようなプログラムを使っていると問題が起きたり機能しなかったりするというのと, Microsoft Ofiice のコンテクストメニューで問題が起きるというものである.
ネットニュースなどでは日本語 Mac OS 8 / 8.1 で問題が起きる報告が散見される.これについては 3/9 記事に書いたことが原因ではなかろうか.
● Speed Doubler 8.1 と SAM
MacFixIt は 3/17 記事で多くの読者の報告として Speed Doubler 8.1 と SAM が起動時にフリーズするなど問題を起こすとしている.
対策としては,などの方法が述べられている.
- SAM の初期設定でスキャンオプションから疑わしいアプリケーションの起動を許す設定にする
上記方法でうまくいかない場合,ハードディスクルート(第1階層)の SAM QuickScan (不可視かもしれない)を SAM のファイルメニューからの削除ファイルを選択して削除する
(C) Akiyama Satoru