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システムアップデートの一般的注意
2nd Edition



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Triangle バックアップ
Triangle ハードディスクドライバの更新,確認
Triangle 事前の確認事項
Triangle CD-ROM から起動する
Triangle 新規インストールする
Triangle PRAMクリアとデスクトップの再構築
Triangle バックアップする
Triangle アプリケーションに必要なファイルのインストール
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バックアップ


以下に書くように,システムアップデートは新規インストールが基本である.しかし,インストーラが新規インストールしてくれるかどうか,保証はない.新規インストールを選んでも上書きされることはこれまで何度も経験している.そのためにもシステムフォルダのみならず,全てのディスクの内容をバックアップしておく.

システムのバージョンによってはハードディスクドライバを更新しなければならない.これはリスクを伴う.誤操作など場合によってはディスクの内容を全て消去するような事故が起きる可能性がある.繰り返すが,インストールするハードディスクの全てのボリュームについてバックアップしておくこと


フォント,音楽プログラムなどでディスクの情報を利用したプロテクトのかかっているものは相応の処置をとっておくこと.よく分からない場合はメーカーに確認する.




ハードディスクドライバの更新,確認


そのシステムに対応している最新のバージョンを使用する.ドライバが対応してない場合,全データがなくなることもありうる.また,当然だがディスク管理領域に問題があるハードディスクにインストールしてはならない. Disk First Aid などでの検査が必要.

ハードディスクを更新するのにフォーマットは必要ない. OS アップデートとは直接関係ない一般論だが,ハードディスクにハード以外で致命的な問題が起きた場合でもほとんどのケースでフォーマットはしなくてよい.イニシャライズでよい.(と言うよりフォーマットは原則としてしない方がよい)また,通常は OS アップデートでのドライバ更新にはイニシャライズも必要ない.ハードディスクには実はいくつかの不可視パーティションが存在している.ドライバ用のパーティションのサイズ変更がなければイニシャライズは必要なく,ドライバの書き換えだけで済むし,異なったベンダーのドライバでもサイズが同じであればそれだけを書き替えられる.

しかし,この際,バックアップを取った後でディスクを全てイニシャライズし直すことはよいことだ.パーティションサイズを変更したり,ファイルシステムを HFS から HFS + に変更することも考えて良い.

また,容量の乏しいハードディスクをやりくりしていた場合は思い切って新しいハードディスクに取り替えるよい機会だ.これまでのハードディスクはバックアップとしてそのまま置いておくこともできる.


フォントや音楽関連プログラムでディスク情報を利用するプロテクトのかかっているものは相応の準備なしにこれらのプロセスを行うことにより重大な影響を被ることもあるので事前に対処されたい.

Apple の CD-ROM などに入っているインストーラは何もしないままだとドライバを書き換えてしまう.ドライブ設定などの Apple のドライバで初期化されているディスクはあまり問題ないのだが,サードパーティ製ドライバを使用している場合は問題が発生することがある. Apple 製ドライバの場合でも,インストーラより新しいバージョンのドライバをインストールしている場合は古いものに置き換えられる.そうならないためには,インストーラ画面上の設定でドライバ更新をしない設定にしておく必要がある.(例えばオプションボタンを押すと出てくる)また,インストールしているマシン上に接続されている全てのディスクについて更新する可能性もあるので注意のこと.



事前の確認事項



「インストール中に電源供給が切れないか」


インストールにはある程度の時間が必要である.その間にインストールが外的要因で強制的に中断されると場合によっては重大な事態を招く.そうならないためにも以下を確認する.


・使用環境の確認

インストール中席を立つ場合,他の者(小児など)がコンピュータを触ったり,電源を断ったりしないか

・停電,天候の急変

・スリープ設定

CD-ROM 起動が原則であるのでシステムのスリープはその場合はないが,ハードディスクドライバのスリープ機能を用いている場合は要注意である.また,ドライバ更新などでフォーマッタ変更を伴う場合,ドライバのスリープのみならず,パスワード保護等の設定も重大な事態を招くことがある.私としてはドライバレベルの諸機能はなるべく使用しないことを推奨する.

・ PowerBook は AC 電源アダブタ接続していること,熱暴走しない環境であること


「必要最小限の構成で立ち上げる」


SCSI トラブル等を避けるためにできるだけ周辺機器を取り外す.電源オフでは不十分な場合がある.また, CPU カード等各種カードをインストールしている場合はそれらが障害となる場合がある.



CD-ROM から起動する


インストール時にはインストーラの入っているシステム CD-ROM から起動する.既存のハードディスクなどのシステムからは起動しないようにする.既存のシステムは多くの場合何らかの Mac OS 以外の機能拡張が追加されている.また,使用を繰り返しているうちにユーザが関知しないトラブル(ウイルスなど)を抱えているかも知れない.これらを避ける良い方法は CD-ROM から起動することである.


CD-ROM からの起動は CD-ROM をセットして Macintosh を起動し, C キーをスタートアップスクリーンが出るまで押し続ける.ただし, PowerBook 1400 は Command+Option+Shift+delete を押す.


CD-ROM から起動できない場合は以下のような常識的な点を再確認したり,方法を試してみる.

・ SCSI 接続を確かめるかそれらを含めた周辺機器を全て取り外す

・ PRAM クリア


CD-ROM ドライブがない機種に CD-ROM からインストールするにはいくつか方法がある.

・他のマシンでマウントした CD-ROM をネットワーク越しに丸ごとコピーした後,機能拡張マネージャで Mac OS 基本を選択して起動しコピーした CD-ROM のインストーラを起動する.

・インストールしたいマシン上で他のマシンでマウントし共有設定された CD-ROM をネットワークからマウントし,インストールしたいマシン上でマウントされた CD-ROM のインストーラを起動する.

後者は OS のバージョンによっては問題が起きることも過去にはあった. PowerBook を SCSI ディスクモードで他の Macintosh に接続してインストールすると他の機種用のシステムがインストールされるので適切ではない.



新規インストールする


これまでのシステムに上書きすることは悪いことではなかろう.特に全く問題なく動いている場合はそうしてもよいかもしれない.しかし,できるだけ原則としては全く新しくするべきだ. CD-ROM から起動するという前項でも書いたとおり,これまでのシステムに書き込まれた様々な障害要因と一切切り離すことができる.

新規インストール後は初期設定なども可能な限り設定し直すが,アプリケーション,フォントフォルダなどあまりシステムと関連の強くないものは新規インストールしたシステムフォルダに戻して使用できる.

新規インストールしたシステムに古いシステムから必要なファイルを移動できないビギナーなどは上書きインストールも致し方ないが,新規インストールして一から設定をやり直すことの方が安定してコンピュータを使用することができる.システムフォルダをあまり理解していない場合ほど,できれば新規インストールした方がよいようにも思える.

インストーラでは簡易インストールを推奨する.カスタムインストールは必要な場合のみにした方がよい.これまでの経験からは簡易インストールの方が信頼できるような気がする.カスタムインストールは簡易インストール後でも追加できるが,カスタムインストールに簡易インストールで必要部分だけをインストールすることはできないということもある.しかし,多くの Macintosh を管理している場合はカスタムインストールから同一の標準的なシステムを構築することは必要なことである.


日本語版システムに英語版のシステム関連リソースを書き込まないようにする.リソースが異なっている.どこでどのような問題が出るか把握できず,問題が出たときに原因の追究が大変難しくなる.また,同様の理由でなるべく古いシステムリソースを書き込まない.許諾違反になる場合もある.

事情が許せば,新規インストールは現在の起動ボリュームではなく,別ボリューム(別のパーティションまたは別のディスク)に行う.新しいシステムとそれまで使用していたシステムを切り替えて使用することができる.新しいシステムの動作確認を行いつつ,新しいシステムが完全にカスタマイズでき動作確認を済ますまでの間の日常の業務等はそれまでのシステムで継続して行うことができる.欲を言えば,動作確認用の専用マシンがあれば一番よい.



PRAMクリアとデスクトップの再構築を全ての作業終了後に行う



PRAM クリアはこれまでのそのコンピュータの設定の一部を元にもどしてしまう.設定しなければならない項目は PRAM クリア後の設定を参照していただきたい.



バックアップする


インストールされたばかりのシステムで最初に行うことはそのシステムのバックアップである.カスタマイズ前に行う.カスタマイズ途中でトラブルが発生した場合に使用できるだけでなく,いろいろな場面でこのバックアップは有用である.


また,カスタマイズ終了後のシステムのバックアップもとっておこう.カスタマイズにも時間を要するものだ.その状態に直ぐに戻すことができるようにしておくことも必要なことだ.



アプリケーションに必要なファイルのインストール


OS をクリーンインストールした後,アプリケーションをインストールし直したり,新たにインストールするような場合,インストーラによっては新しいものの上に古いシステムファイルを上書きしてしまい,障害が発生することがある. 新規インストール後のアプリケーションインストールは十分に注意を払う必要がある.上書きインストールの場合でも古いシステムファイルがそのまま残ることがあり,同様の問題を発生させることがある.

このような事態を防ぐためにはいくつか方法がある.ひとつはそれまで使っていたシステムフォルダからそのアプリケーションの動作に必要なシステムファイルを手動で新しいシステムに移動する方法であり,もうひとつは別の最小限のシステムにいったんインストールしてインストールされたファイル類を手動で移動する方法である.

それらについてのより詳しい説明は,「ソフトウェアのインストール」を参照のこと.



98/10/19
(C) Akiyama Satoru




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