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PowerBook を使い始める


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Triangle 購入後の点検
Triangle メモリ増設
Triangle PowerBook の取り扱い
Triangle 初期化
Triangle データ等の移行
Triangle その他
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PowerBook (FireWire) を学生が何人かまとめて購入したので,使用を始めるにあたり,いくつか常識的なことを記す.学生は Macintosh の操作ができ,多くがすでにデスクトップ Macintosh を所有している.それらを対象にした内容である.

下記記載事項の多くが該当するのは主に PowerBook 3400 以降である. PowerBook 1400 などそれ以前の PowerBook はバッテリの扱いなど該当しない場面がある.



追記:
PowerBook G4, iBook (Dual USB) 購入学生のために一部内容の加筆,修正をした.(2001.5.5)



購入後の点検


1. PowerBook 購入後,箱を開けて購入した商品が正しいかまた必要なものが揃っているか確認,点検する.

2. PowerBook を持って,角度を変えるなどしてカラカラ,ギシギシといった異音がしないか点検する.モニタを開き,建て付け等に問題がないか方々を触るなどして確認する.

3.パワーボタンを押して,起動に異常がないか調べてみる.異音,異臭に注意する.(モニタの開け方についてはマニュアルを参照する)
PowerBook (FireWire) について,起動後ファンが回転する初期不良の場合が報告されている. PowerBook G3 Series 250MHz 13 モニタ初期製品にはモニタケーブル不良があり,モニタ表示が乱れるほかの問題がある.

4.起動後,アップルメニューから「Apple システム・プロフィール」を選択し,機種名, OS バージョン,メモリ,ハードディスクほかを確認し,憶えておく.

"省エネルギー設定" コントロールパネルを開き,「スリープ中もメモリの内容を保持する」にチェックが入っていないか確認し,入っている場合はチェックを外す.(2000年7月1日の段階で本機能には障害があり回避法は発表されていないので使用しない)

(以下 5-7 は該当する機種としない機種の別があるので注意)

5.起動後終了し,次に AC 電源アダブタを接続し,バッテリを外して起動するかどうか試す.(バッテリの脱着はマニュアルを参照. PowerBook (FireWire) までの機種のみ該当)

6.バッテリを右側の拡張ベイに装着し, AC 電源なしで起動するか試す.起動したら, AC 電源アダブタを装着し,メニュー右側でバッテリ充電が表示されるか確認し,バッテリを左に戻し,充電させる.充電が終了し,バッテリの LED が消えることを確認する (これ以降の点検項目を実行している間に充電されるので,この項目の確認のために LED が消えるまで待つ必要はない. PowerBook G3 Series から PowerBook (FireWire) までの本体両側にそれぞれ拡張ベイがある機種の場合のみ該当).

7.バッテリが複数ある場合,バッテリを左右に装着し,起動後コントロールバーで倍の時間になるか確認する.( PowerBook G3 Series から PowerBook (FireWire) までの本体両側にそれぞれ拡張ベイがある機種の場合のみ該当)

8.バッテリのみによる起動状態でマシンをいろいろなところを持って持ち上げるなどして,電源が急に切れないことを確認する. PowerBook G4 初期出荷マシンに一部バッテリ不具合があり,こうした扱いでバッテリ電源接続が急に切れる障害が発生する.

9. "省エネルギー設定" コントロールパネルを開き,スリープを最小時間に設定し,放置してスリープするかどうか確認する.スリープしたらキーボードの任意のキーをたたいてスリープから正常に復帰するか確認する.バッテリと電源アダブタの各々での動作状態について確認する.バッテリの充電を示す LED がスリープ中にも継続して点灯するか (スリープ中,システム終了状態であっても AC 電源アダブタが接続されていればバッテリは充電される) 確認する.
(コントロールパネル設定時にトラックパッド,ボタンが正常に反応するか確認する)

10.モニタを閉じてスリープでき,モニタを開いてスリープから復帰するかどうか確認する.確認できたらキーボードおよびメニューからのスリープと復帰を確認する.( command+option+パワーキー, command+shift+0)

モニタを閉じてもスリープしないあるいはスリープと解除が交互に繰り返される場合,キーボードの取り付け不良が考えられる.

11.F キーによるモニタ輝度調整,音量調整等が正しく機能するか確認する (機能しない場合,本サイトを検索して該当する原因がないか調べる).インストール CD-ROM の " Mac OS 特別付録" の "デスクトップパターン追加分" から無地で白と黒に近いデスクトップパターンを "アピアランス" コントロールパネルに追加し,輝度を最高にして液晶モニタのドットに異常がないか調べる.

ドットにいくつか異常があっても初期不良ではない.保証,修理はされない.ドット欠けがあった場合,液晶をマッサージして直るかどうか試してみる.

12.キーボード欧文入力時に "@" が正しく入力されるか確認する.そうでない場合,パワーマネージャをリセットする.

13. CD-ROM が認識され, 音楽 CD, DVD ディスクが再生されるか確認する.同時に CD-ROM ディスク等の出し入れがスムーズにできるか確認する. PowerBook G4 について,初期製品に CD が排出できない機械的不具合のあるものがある.既存の USB キーボード,マウス, PC カードといった周辺機器が認識されるかどうか確認する. Ethernet に接続し, AppleTalk を設定してネットワーク上でマシンが認識されるか,他のネットワーク上の機器が認識できるか確認する.できれば,付属ケーブル等の異常がないか調べる.

DVD ドライブは DVD ムービーに関して,リージョンコードが設定される.国内用とか北米用などの再生希望リージョンコードの選択を慎重に決定する.

14. AppleTalk を使用して IrDA (赤外線通信) が互いの PowerBook 間で行えるか確認する. "AppleTalk" コントロールパネルを「赤外線ポート (IrDA)」に設定し,ファイル共有を設定して,互いの PowerBook の赤外線ポートを向き合わせ,セレクタの AppleShare で互いのマシンが表示されるか確認する.(使用方法は Mac OS ヘルプなどを参照する)

15.「Apple システム・プロフィール」の内容を保存する.ハードディスクは初期化するので,他のメディアに保存しておく.ハードディスクにはユーザが初期化するとなくなる情報がある. PowerBook 底面の登録番号が保存したファイルに記載されているか確認する.また,保証書の製造番号と一致するか確認する.登録番号は別に控えを取っておく.

方途がある場合,ハードディスクの内容を全て保存する.このまま放置し,熱ほかによって時間経過しても初期不良が発生しないか確認する.これらの間, PowerBook のどこかが手で触れられないほど異常な高温になっていないかときおり確かめる.

16.これらの点検が終了してもそのまま 2 日は AC 電源アダブタを接続しっぱなしにして使用するようにし,内蔵バックアップバッテリを充電させる.比較的長時間スリープさせてその後復帰できるかも点検する.



メモリ増設


マニュアルに従って適切なメモリ増設を行う.静電気に注意し,メモリ取り付け後にキーボードを組み付ける際にキーボードケーブルをもとのように収めること.静電気を逃すにはハードディスクなど金属部分を指で触る.メモリスロット,メモリの接点部分に指を触れないこと.

増設後,すでに確認済みの項目で問題が発生するようだと,メモリ不良か取り付け不良が疑われる.



PowerBook の取り扱い


「持ち運びなど」

1.メインバッテリはシステム終了時も含めて常時装着したままにする.

2.持ち運び時はマシンを終了させるかスリープさせる.

3.モニタの開閉は金属疲労などからクラッチ部分の破損に結びつく場合がある.手荒く急激に開閉しない.

4. PowerBook G3 Series 一部機種はゴムコーティング部分が弱く,剥がれやすいのでなるべく傷つけないようにする.

5. CD-ROM が必要ない場合は外してダミーケースを入れておいてよい.何も入れない状態は構造的に弱いため,持ち運び時に破損の原因となる可能性がある.( PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) および PowerBook (FireWire) のみ該当)

「電源」

1. AC 電源アダブタが使用できる環境では電源アダブタを装着する.

2.メインバッテリ, AC 電源アダブタはいつ脱着してもよいが,駆動中に,どちらも外すとマシンはダウンする.

3.メインバッテリ, AC 電源アダブタのどちらもない状態で PRAM が保持できる時間は, PowerBook G3 Series 以降の場合,システム終了状態で 5 時間,スリープで 4 分.

4. AC 電源アダブタはマシン本体で抜き差しし,コンセント側を先に抜かないようにする.

「モニタ」

1.モニタ輝度は可能な限り暗くし,画面のスリープまでの時間を短く設定する.モニタ寿命はバックライトの蛍光灯の寿命である場合がほとんどで,この寿命を延ばすようにするため.数年しかもたない場合もあり,徐々に暗くなる.

バッテリ駆動時にはバッテリ持続時間に影響する.

2.液晶部分に強い圧力を加えたり鋭利なものを突きつけるなどしない.油分などで表面に異常が生じる場合があり,表面をアルコールやアンモニアを含むような OA 用クリーナーで清掃することは避けなければならない.

3.液晶モニタの焼き付きはないものと考えて差し支えない.スクリーンセーバは不要.バックライトを切るようにし,バックライトの寿命を延ばすことを考える. "省エネルギー設定" コントロールパネルで「画面を暗くせずに内蔵ディスプレイの電力を切る」設定にすること.

「バッテリ」
1.メインバッテリの不意の落下に注意する.特にスリープ中に注意.( PowerBook G3 各機種に該当)

2.バッテリは最後まで使い切らない.

3.バッテリは高温 (60度以上),低温 (4度以下) に弱い.

4.バッテリは繰り返し使用 (充電) を繰り返すうちに能力が低下してくる.

新品にくらべ繰り返して使用したバッテリは持続時間が明らかに減少する (三分の二程度といった程度に減少する).バッテリには充電回数が記録される部分があると言われている.

バッテリの能力を長く保つためには,充電しないで常に AC アダブタ電源で使用することが第一である.

バッテリのみで使用しなければならない場合,使用途中で充電できる機会があっても,すぐにまたバッテリ駆動し,充電しないでもそのままバッテリ駆動が維持できる範囲であれば,そのままバッテリ駆動状態を維持し,充電回数を少なくするようにする.

5.バッテリは充電池 (蓄電池) であるので,未使用品といえど放置しておくだけでも能力が衰えていく.また分解は大変危険である.

「その他」

1. AC 電源アダブタ, USB マウス,キーボードを複数用意して仕事先,自宅に用意することでそれらを持ち運ばなくて済む. AC 電源は持ち運びしやすい小型軽量のものが Apple 以外から入手できる場合がある.

2.液晶モニタは CRT 障害の原因と疑われている電磁波が発生しにくいが,他は一般の CRT 使用と同様.できるだけ目から離して使用し,ときどき,遠くを見るなど目を休ませる.



初期化


購入後の点検が終了した後にハードディスクの初期化を行う.


1.インストール用システム CD-ROM など最適の Mac OS システム CD から起動

「 CD-ROM からの起動法いろいろ」
・内蔵ハードディスクからの起動後に CD-ROM を挿入し, "起動ディスク" コントロールパネルで指定する.
・パワーキーを押した直後にキーボードの「C」キーを押し下げ, Mac OS スクリーンが現れるまで押し続ける. command+option+delete でもよい.
・パワーキーを押した直後にキーボードの「option」キーを押し下げ,出現するダイアログで指定する.


2. CD-ROM 内の "ユーティリティ" フォルダ内の "ドライブ設定" を起動し,「 MacintoshHD」を選択し,「初期化...」ボタンをクリックする.


3.表示されるダイアログの「カスタマイズ...」ボタンをクリックする.


4.パーディション数を選択し,全てを「 Mac OS 拡張フォーマット」でフォーマットする.以下のパーティションはデザイン室学生用参考例.

「6GB ハードディスク」

1.仮想記憶用 (1GB)
2.システム用 (1GB)
3.アプリケーション用 (1.5GB)
4.データ用 1 (500MB など:メールなど頻繁に書き換えられるデータ用)
5.データ用 2 (残り全て.あまり頻繁に書き換えられないデータ用)

「10GB 以上のハードディスク」

1. Photoshop 仮想記憶用 (1GB)
2.システム仮想メモリ用 (搭載実メモリの 1.5 倍程度)
3.システム用 (1GB)
4.アプリケーション用 (1.5GB)
5.データ用 1 (500MB など:メールなど頻繁に書き換えられるデータ用)
6.データ用 2 (残り全て.あまり頻繁に書き換えられないデータ用)

システム用とアプリケーション用は統合してもよい.仮想記憶 (メモリ) 用はシステムインストール後,不可視に設定する.

各ボリューム名はお互いに他を含まない名称にする.例えば "Disk", "Disk1"... はよくない ( "Disk1", "Disk2"... であればよい).また, "File" というボリューム名は Microsoft Office 98 で重大な問題が発生する.起動ボリューム名に "&" (アンパーサンド) を使用していると Mac OS 8.6 では支障が発生する場合がある.

PowerBook G3 Series までは起動ボリュームがハードディスクの 8 GB以内にないと起動しない問題が起きると Apple が発表している (必ずしもそうとは言えないと思えるのだが) .もし,そのようなことが実際に起きるマシンの場合,別パーしションから起動することが考えられる場合, 8 GB 以内に予備起動ボリュームが収まるようなパーティションを考えることが必要.


初期化後, "Disk First Aid" で検査し,異常がないことを確認してからシステムソフトウェアを簡易インストールする.


Mac OS 9.0.4 および PowerBook (FireWire) については次のアップデートを行う.

PowerBook Firmware Update 2.4 日本語版
Ethernet Update 1.0 日本語版


Mac OS 9.0.4 の Finder 割り当てメモリを増大させておく.



データ等の移行


これまで使っていたマシンからデータほかを移行する.また,最初にバックアップしていた " Apple システム・プロフィール" のデータもどこかに書き込んでおく.

方法としては, PowerBook のハードディスクを所有者権限でファイル共有できるようにしておき,これまでのマシン上からコピーする. PowerBook からではシステム関連ファイルでコピーできない場合がある.

アプリケーションはコピー後これまでのマシンのデータを消去しないと使用許諾違反となる場合があるので注意.

参考:
99/11/5 項目 "TIPs: Mac OS 9 移行マニュアル (その1): 移動するシステムファイル類"
99/1110 項目 "Tips:Mac OS 9 移行マニュアル (その2):いくつかの設定など"



その他


・セットアップ終了後,オンラインでユーザ登録を行っておく.

・持ち運びするかばんはなるべく軽量でサイズが小さいものを秋山は好む.肩掛けストラップ金具部分の強度信頼性が重要.

手提げ,肩掛け状態での長時間携帯は困難.携帯時間が長い場合は背負うタイプのものにする.

・液晶モニタは WYSIWYG ではない場合がある.原寸表示は各アプリケーションでのウインドウ表示サイズで調節する.

・液晶モニタの色再現は各自で納得いくまで調節するが,満足できるレベルにはならない.色再現が問題になる場合は,プリントアウトして確認するか, CRT を接続して CRT 上で確認する.

CRT を増設して使用する場合は,ミラーリングと,デスクトップを拡張して表示する方法とがある. CRT を増設する使用法は, PowerBook の液晶モニタのバックライトの寿命を延ばすという観点から,液晶モニタを切って, CRT のみ使用するという考え方もある.仮に液晶モニタのバックライトが暗くなったりして液晶モニタの表示に支障がある場合でも, CRT の表示には影響ない場合がほとんどである.

・ PowerBook は盗難に遭うことがあるので外出時は常に携帯するか目を離さないようにする.海外では強奪もあり,携帯を避けるべき場合もある.盗難時のことも考えて常にバックアップに留意する.

・ PowerBook はデスクトップ機に比較して故障等が発生する確率が高いように思われる.できるだけ故障は保証期間内に起こして処理したい.

・ PowerBook の発熱に留意し, PowerBook を設置する環境,使用法に注意する.










2000/7/1
(C) Akiyama Satoru




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