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Power Macintosh 用
起動フロッピーディスクの作成
Mac OS 8.1 HFS + 日本語表示対応 PPC 起動フロッピーの作成
PPC Macintosh で HFS + を認識し,かつ日本語を表示できるフロッピーを作成してみた.以下の方法は私が適当に作ってみたら動いたというものであるので,動作に責任は持てない.一応, 7100 (NuBus PPC), 7200 (601), 5430 (603e 一体型 ), 6410 (603e),8500 (604e), 2400 (603ev), G3 DT266 (750) で起動でき,日本語を表示することを確認している.( 6260 では日本語表示に問題があった) HFS + ディスクの読み書きについては 2400 と 5430 および 8500 でしか確認できていない.
1.必要なファイルの入手2. Text Encoding Converter 1.3 DT の日本語対応化
- Disk Tools PPC
ScriptSwitcher
日本語スクリプト(英語Systemで起動した状態で漢字 Talkなどの日本語システムの Systemスーツケースを開くと取り出すことができる. Shiftキーで日本語システムを起動しても取り出すことができる)
Text Encoding Converter 1.3 以上
ResEdit
フォント:大阪,大阪 L1(J1-2.0.2DT あるいは 2.0.4DTなどのバージョン.過去の漢字Talk や 2400 添付のディスクツールなどにある)
WorldScript II,丸漢サポート(J1 7.5DTなどのバージョン.過去の漢字Talkや 2400 添付のディスクツールなどにある)これで,日本語スクリプトでフォーマットされたディスク対応の起動フロッピーができる.このままでは日本語表示できないが,一応その状態でも使用できる.
- 内蔵ハードディスクの日本語環境で起動し,フロッピーの Disk First Aid と Drive Setup Lite を捨てる
▼
Text Encoding Converter 1.3 と Disk Tools PPC の Text Encoding Converter 1.3 DT を ResEdit で開き,次の リソースを 1.3 から, 1.3 DT に新規または上書きコピーする.
- "cfrg"
"uhdr"(上書き)▼
1.3 の次のリソースを開き,その中の"メMacOS Japaneseモ"を 1.3 DT の対応リソース中にコピーする.
- "tnam"
"ufqc"
"ufrm"
"utom"
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1.3 の次のリソースを開き,その中の"メMacOS Japaneseモ"を 1.3 DT の ResEdit で開かれたウインドウにコピーし,追加する.
- "utos"
3.日本語表示機能の追加これでたいがいは大丈夫だと思うが,もしも日本語表示で問題が起きる場合は漢字 Talk 7.5.5 までの「表示」コントロールパネルで大阪を指定する.
- フロッピーの System スーツケースに日本語スクリプト, Extensionsフォルダに"WorldScript II" DT と"丸漢サポート" DT, Fontsフォルダに"大阪" と "大阪 L1"をコピーする
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フロッピーから起動し,ハードディスクにある ScriptSwitcherを開いて Japaneseを指定し,再起動する
私の作ってみたものでは 90 k 程度の空きができた.最新の Disk First Aid や Drive Setup は入らないが SCSIProbe くらいは入る.この状態ではまだ削除できるリソースがそのまま残っているのでそれらを削除すれば, Disk First Aid を入れることもできよう.
入手するファイルのうち,各漢字 Talk 添付ディスクツールのファイルについては自身で購入したものを使い,使用許諾違反にならないようご注意いただきたい. RAMディスクを使用している環境ではこのディスクの使用時に RAMディスクのバックアップをとってから試していただきたい.
参考:
Mac OS 8 US版の日本語化
8.1 最小限のシステムの作成
( 98/6/28 記事より.これ以降に発表された機種例えば PowerBook G3 Series , iMac には未対応である.)
「補遺」:
Mac OS 8.5 US バージョン CD-ROM には 8.5 用 Disk Tools が収められている.これを上記の方法で日本語化することは可能で,それにより, G3 マシン, iMac 対応フロッピーが作成できる.
ScriptSwitcher は OS 8 用 ScriptSwitcher8 が最新のものである.上記 ScriptSwitcher でも問題はない.どちらにしても Mac OS 8 では System スーツケースのリソース ID "itlc" の "System script code" を "0" (Roman) から "1" に変更する.従って, ScriptSwitcher は無理に入手しないでも ResEdit で変更してもよい.
以下は Topics として上記記事以前に作成したものである.上記記事では不明の点などある場合のために以下に再録する.
現在, Power Macintosh 用の汎用起動フロッピーディスクは Apple からは供給されていない.私はこれまで他のところで PCI-Mac 用の起動フロッピーディスクの作成法を公開するといいながら実現できないでいた.時間がないということが主な理由だったのだが,そうこうしているうちに新型の PCI-Mac が出てきて私の使っていた PCI-Mac 用の起動フロッピーはそれら新型では動作しなくなったのである.(私は日本語表示で SCSIProbe , Disk First Aid ついでにAuto Doubler も入った PCI-Mac 用起動 Disk を過去に作成し実際に使用しているが,それは旧世代 Power Macintosh では動作しない System 7.5.2 をベースとしたものであった.)私自身も新型に対処できる起動フロッピーが必要になっていたので作ってみた.
作成したものは新型のみならず,旧世代 Power Macintosh でも動作すると思うので多分ほとんどの Power Macintosh で使用できるものと思う.ただし,68k では動作しない.また,この元になった System は MacTools のものであるので, MacTools Pro をお持ちでない方は使用権の問題が出るし,入手したファイルを復元できないと思うので作成は困難だろう.なお,この起動フロッピーは日本語システムである.
以下の作成法のうち, 7.5.3の Finder を使用する場合,私の経験からは 7200では作成可能で, 7500や 8500では作成できない.(原因不明)7.5,7.5.1用緊急用フロッピーディスクの Finderを使用する方がいいかもしれない.
[作成法]
準備物:Finder の準備:
- MacTools Pro用緊急ディスク
漢字 Talk7.5.3 Finderまたは7.5,7.5.1用緊急用フロッピーディスクの Finder
ResEdit
2HD フロッピーディスク
漢字 Talk7.5.3 Finderの場合,あらかじめ,特性の Finder にしておく.7.5,7.5.1用緊急用フロッピーディスクの Finderの場合はその必要はない.
- 漢字 Talk7.5.3 の Finder から複製したものを ResEdit で開く
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次のリソースを削除する.
- PICT
icl4
icl8
ics4
ics8
フロッピーの作成:
Semantec のサイトから入手した緊急ディスクは DiskFix を使用するためのもので, Finder の操作はできない.また,一部では実際には起動できない機種がある.それを通常の Finder 操作を可能とし,起動できない機種でも起動できるようにするものである.これでできあがりである.ほとんどの Power Macintosh を起動させることができるはずだ.これは何も私の手柄ではなく, Semantec に感謝しなければならないことである.ただし,思うように動作しないなどあっても決して Semantec の責任でなく個人の責任として実行していただきたい.
- 入手した「PM用緊急ディスク」を MacTools Pro の CP Backup を使用してイメージディスクに変換する.
(ややわかりにくいと思うので方法を記す. CP Backup を起動し「ヒストリー復元」からディスクを指定して「PM用緊急ディスク」を選択する.次のファイルを聞いてくるがキャンセルする.復元対象のウインドウに出てくる「システム」にチェックをいれると「復元開始」のボタンがアクティブになるのでクリックする)
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復元された「MacTools Pro用緊急ディスク」を MacTools Pro の FirstCopy を使用してフロッピーに落とす
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作成されたフロッピーの Finder と Disk Tools 2 Enabler を削除する
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作成されたフロッピーの System スーツケース内の「かな」など4つのファイル全てを削除する
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いったん,フロッピーを取り出してからもう一度ドライブに挿入し,同時に command + option でフロッピーのデスクトップを再構築する.(念のため)
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あらかじめ作成していた Finder または7.5,7.5.1用緊急用フロッピーディスクの Finderを入れ,念のため,そのフロッピーのウインドウを開いたり閉じたりして機能拡張などのフォルダが正常なアイコンになっていることを確認する
7.5.3 Finder使用の起動フロッピーはとにかく起動するだけで SCSIProbe もなければ Disk First Aid も入れる余地はない.しかし,緊急時には大変役に立つはずだ. CD-ROM からも起動できない場合は実際にあるのである.
7.5,7.5.1用緊急用フロッピーディスクの Finderを使用した場合は 100-140kの余裕ができる. SCSIProbe , Disk First Aid を入れてもまだ余裕があるサイズとなる.
(C) Akiyama Satoru
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