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Drive Setup 1.7.2 :アップデート後の起動トラブル
Apple の ハードディスクユーティリティ紹介
UMAX 製 MagicScan,Vistascan: Machintosh NEW G3 用アップデータ for SCSI
PowerBook 2400 電源アダブタの PowerBook G3 Series への流用
PowerBook G3 Series :バッテリ落下防止法
Windows マクロウイルス: Melissa
TIP:フリーズかどうか知る手がかり (1) メニューバークロックの点滅
TIP:フリーズかどうか知る手がかり (2) ファイル共有
The Word 98 for Macintosh Bugs Page
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[ 99/3/30]



Macintosh News 全文検索がバージョンアップした.より複雑な検索ができるようになった.この全文検索をご提供いただいている豊川氏はじめ,ミラーサイトご提供の方々には感謝にたえない.



「 Macintosh の Ethernet 接続」を数日前から公開している.これは 99/1/22 の項目 " 2 台の Macintosh を Ethernet 接続する" を書き換えたものである.



● Drive Setup 1.7.2 :アップデート後の起動トラブル


吉野氏から AppleShare ボリューム( UNIX 上の CAP. HFS のみとなる )を自動的にマウントする設定にしていると,ある程度の頻度で起動途中(アイコンパレードが終了したと思われるあたり)でフリーズ(ハング?)するとお知らせいただいた.これまでの Drive Setup のバージョンでは問題なかったそうだ.

Apple ではドライバアップデートでのトラブルに関して, Mac OS システム CD-ROM から起動してドライバアップデートするよう推奨している.また,ドライバを変更した場合には PRAM クリアする.米国のあるサイトでは Drive Setup 1.7.2 によるトラブルをかなり紹介しているが,私が読む限りはどのようなドライバ更新や初期化後などでも起きるまれではあるが一般的なトラブルの域を出ないもので, Drive Setup 1.7.2 に原因があるとは思われない.

田中 (淳) 氏から IBM DDRS34560W(Exchange to Narrw) をドライブ設定 1.6.2 で使用していたが,起動ディスクコントロールパネルを開くと同一デバイスの全パーテーションが選択状態になることがあったところ, DriveSeup 1.7.2 でドライバーアップデートしたところ解消したとお知らせいただいた. Macintosh は機種(あるいはハードディスク?)によって起動ディスクコントロールパネルでの表示や機能が異なる場合があり,同一ハードディスクの別パーティションから起動できたりできなかったりというようなこともある.ドライバや OS のバージョンでこれらが改善される場合もある.



● Apple の ハードディスクユーティリティ紹介


TIL: 2686 : Macintosh: List Of Disk Recovery Tools

Apple Tech Info Library のハードディスクユーティリティの紹介が更新されている.ここで紹介されているのは以下.

Disk First Aid
Drive Setup
Disk Warrior
Norton Utilities
TechTool Pro



● UMAX 製 MagicScan,Vistascan: Machintosh NEW G3 用アップデータ for SCSI


UMAX は同社製 MagicScan,Vistascan を Blue & White G3 で使用するための MagicScan,Vistascan 4.x G3 Updater 1.0を公開した.ただし, Blue & White G3 /400MHz 内蔵の 2940U2B SCSI カードには未対応であるとして,別途 SCSI カードと変換コネクタ等が必要としている. Adaptec PowerDomain 2930U での動作確認がされているそうだ.. Apple の BTO の SCSI カードは 2930 である.

ただし, OrangeMicro 社の Grappler 906F SCSIカードから Astra 1200S を接続した場合に正常に動作しないと MacInTouch 99.3.29 に記されている.

Blue & White G3 ではスキャナなど一部 SCSI 製品で使用できない問題が発生している. 99/3/18 項目 " Blue & White G3 :各社スキャナ接続トラブル" で触れたとおり,機器が認識されない, Macintosh が起動できないなどの接続トラブルが起きているものは,複数 SCSI Bus には対応していない,あるいはドライバなどが SCSI Manager 4.3 に対応していない場合である.このような製品は Blue & White G3 以前でも問題が発生したり,そのような可能性を指摘され続けていた.このうち,複数 SCSI バス未対応( Blue & White G3 のバス設定がこれまでの Macintosh と異なり,内部バスの設定となってしまう)のものはドライバのみの対応で改善することは難しい場合がある.



● PowerBook 2400 電源アダブタの PowerBook G3 Series への流用


前回更新時の項目 "よもやま: PowerBook を買い替えたこと(3)" で触れた PowerBook 2400 電源アダブタの PowerBook G3 Series との互換であるが,補足したい. PowerBook 2400 用電源アダブタは二種類あった.初期型の 45 ワット電源アダブタは PowerBook G3 Series で同じように使用できる.しかし,小型の軽量 36 ワット電源アダブタの方は同じように使うことはできないが,ある程度は使う事ができる.

36 ワット軽量電源アダブタで使えないのは, PowerBook G3 Series でユーザが操作している場合に同時にメインバッテリ充電ができないという点である. PowerBook G3 Series に 2400 の電源アダブタを接続して,ある程度作業するのに足る電力は供給される.また,スリープやシステム終了時にはメインバッテリも時間はかかるが充電可能である.

追記:
藤井氏からのご指摘で記述を改めた.私は最初軽量アダプタのことしか頭になかった.初期型の電源アダブタから考えると, PowerBook G3 Series 用電源アダブタを 2400 に流用することには注意が必要だという当初の記述については必要ないと思われたので削除した.

また,POWERBOOK NEWSでは本項目について CD-ROMドライブの利用,バックライトの明るさ,ネットワークの利用など状況によって一概に言えないという趣旨のご注意をいただいている.私は,バックライトの輝度を最高にし, ADB マウスを接続し, CD-ROM を挿入してドライブを回転させ,スマートメディア PC カードを入れ,Ethernet 接続の上で,モデムを使用して試しているが,それ以上電力を使用するような例えば ADB から電源を取るライトのような機器の同時使用などまでは試していない.私が書いたある程度というのは限られた範囲ということであるので,使用形態によってはPOWERBOOK NEWS でご指摘いただいたようにデータに関して不測の事態が生じる可能性もある.皆様の環境に応じて自己責任でお試しいただきたい.

ただし,初期型の PowerBook 2400 用電源アダブタの使用については全く問題ないものと考えられる.



● PowerBook G3 Series :バッテリ落下防止法


上記項目と同様, "よもやま: PowerBook を買い替えたこと(3)" 中に私が記したことに関して,今井氏から 対策をお寄せいただいた.

PowerBook G3 Series では不用意に拡張ベイモジュール脱着レバーが開いてしまう事故が起こることに関して,レバーとバッテリの間のちょっとしたすき間に「www.grip-it.com」で購入したシールを貼るというもの.脱着レバーに手がかかりにくくなるが,不用意にレバーを動かすことがなくなりバッテリーが落ちないそうだ.今井氏のページにその様子を見ることができる.

また, fn キーによって, ctrl キーが左下に位置しなくなったことについても ctrl キーに同シールを貼ることによって,指先で感知できるようにできるという方法もお知らせいただいている.



● Windows マクロウイルス: Melissa


Windows での話であり, Macintosh には基本的には感染しないものと見られている.また,日本語版 Windows で日本語版 Microsoft 製品のマクロで動作するかどうかも現時点では私に情報はない.

Microsoft Outlook/Exchange を操作する Microsoft Word マクロウイルス Melissa が米国で発見され, Microsoft 社のメールシステムがダウンするなどかなりの被害を出している. Melissa は,マクロを含む Microsoft Word 添付ファイル(アダルトサイトのリスト)を,自動的に電子メールで送りつけるもので,メールやクライアントマシンの問題よりもそのことによってメールサーバがダウンするなどして企業等で深刻な被害を出している.

メールの Subject は "important message from ... " で始まり,発信ユーザ名が含まれ,本文には "Here is that document you asked for... don't show anyone else;-" となっていて,さらに, Microsoft Word ファイルが添付される.この Microsoft Word 添付ファイルをユーザが開くと,マクロが動作し,受信者の Outlook のアドレス帳に登録された最初の 50人に自動的に同様のメール(添付ファイル)が送付される.

その他,特定日時に "Twenty-two points plus triple word score, plus 50 points for using all my letters. Game's over. I'm out of here." というメッセージを表示する.また,Office のマクロ保護機能(あまり役に立つとは私には思えないが)をオフにするという.

このマクロウイルスは,個々のマシンやユーザレベルではなく,メールを大量に複製することにより,ネットワークのメールシステム,具体的にはメールサーバの負荷を増大し,ダウンさせる被害を与えるという,これまでにない特徴を持っている.(個々のマシンにも被害を与える亜種の発生の可能性はある)

本 Microsoft マクロウイルスの Macintosh への影響であるが, Symantec AntiVirus Research Center では Macintosh への影響は調査中としている.しかし,今のところ Windows 上でのみ動作し, Macintosh では被害が出ないと思われている.ただし,Soft Windows, Virtual PC などの Windows エミュレーションソフトウェアやハードウェアを使用している場合には感染するので注意.また, Macintosh に送られた添付ファイルをそのまま Windows ユーザに送付すると動作する可能性がある.

Windows ユーザは patch for "Melissa" virusが出ているので該当する場合は試されたい.

Microsoft Word 等で問題のマクロウイルスに関しての基本的な知識はMacintosh のコンピュータウイルス (64k)中の "Microsoft のマクロウイルス" での記載を参照いただきたい.

Microsoft マクロウイルスについて,各種商用メディアは次のことを確実に伝えず,これらのウイルスが全てのコンピュータユーザに影響を与えるかのように誤った印象を与えている場合が多い.

Microsoft の製品を使用していないユーザには Microsoft マクロウイルスは関係ない.

Microsoft マクロウイルスを完璧に防護する方法はマクロの動作する可能性のある Microsoft 製品を使用しないことである.これはコストも全くかからない.
( Macintosh では Microsoft の Excel 5,Word 6, Office 98 を使用しない,あるいは使用してもそれらより前のバージョンのファイルとして作成保存することである)

このマクロウイルスにとどまらず,一般にメールに添付されている書類を開く場合は常にウイルス感染に注意すべきである.特に Microsoft 社のアプリケーションで作成されたファイルの扱いは慎重にする.

参照:
W97/Melissa

CERT CA-99-04-Melissa-Macro-Virusなど

patch for "Melissa" virus

追記:
Symantec AntiVirus Research Center は本日(米国時間29日,日本では30日), Melissa は Macintosh に感染しないと発表した.しかし, Macintosh から再び Windows ユーザに添付ファイルが送られた場合は再びマクロが動作するとして, Norton AntiVirus 用定義ファイルを発表している.
(当初ここで発表された定義ファイルを入手なさった方はもう一度本定義ファイルを入手されてアップデートし直した方がよいだろう)

MacFixIt 99.3.31 では Macintosh でも Word 98 のNormal template に感染するという投稿を紹介している.ご注意いただきたい.



● TIP:フリーズかどうか知る手がかり (1) メニューバークロックの点滅

メニューバークロックは設定によってコロンの部分を点滅させることができる.点滅させる設定にしていれば,点滅している状態が正常であるので,点滅していない場合は Macintosh でなにか CPU の負担の多い処理を行っている最中か,フリーズまたはハングアップである.

CPU に負荷がかかっている状態なのか事故なのかの見極めはこれだけではつかないので,点滅していないからといって即フリーズまたはハングではないのであまり当てにできない場合もある.

点滅の設定は "日付 & 時刻" コントロールパネルの "クロックオプション" ボタンで表示されるウインドウで "時刻内の“:”を点滅する" にチェックを入れることで行える.メニューバークロック機能のない 7.1 などの古い OS バージョンではこれらの方法はとれない.また, MIDI 等音楽関連のアプリケーション等を使用する環境ではメニューバークロックは使ってはならないそうだ.



● TIP:フリーズかどうか知る手がかり (2) ファイル共有

AppleShare によるファイル共有を行っているマシンであれば,他のマシンから当該マシンがセレクタやネットワークブラウザで認識されるかどうかによって,フリーズまたはハングかどうか知ることができる.こちらはかなり正確である.

なお,TIP というのはちょっとした便利な使い方といった意味である.TidBITS という Macintosh の世界では名の通ったニュースがあるが, Tidbit はちょっとした小記事というような意味である.どちらも英語では単数と複数は区別されるので,場合によって TIP だったり TIPs だったりする.



The Word 98 for Macintosh Bugs Page


Microsoft Word 98 英語版でのバグ専門ページ



(C) Akiyama Satoru



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