Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 98/6/18]
今週はじめころから2,3日,本ページの表示が IE でおかしくなっていた.私は Netscape でしか確認していなかったため,ご指摘を受けて初めて気がついた.実は先週末本ページのファイルのタグが一部書き変わっているところが多数発見された. Netscape で確認して Netscape での表示がおかしいところを直したのだが,不十分であったためである.事故自体は自宅での使用状況のせいであると思う.(猫がキーボードの練習をしたか,いつも使っているマウスの最近の不調)ご迷惑をお掛けした.また,ご指摘をいただいた方々には感謝したい.
マウスの不調についてだが,マウスは Desktop Bus Mouse II のごく初期型のマレーシア製である.一部に ROM にバグがあるという話を聞いたことがある.確かなことは分からないのであるが,時々そうではないかと思うことがある.これまで内部のボールを二回取り替えてしのいできたが,今回はコネクタ付近のケーブルの接触不良のようなのだ.しかし,私はこの型のクリック感と滑り具合およびケーブルの柔らかさが気に入っていて,中国製が現れたときにあわてて 3 個スペアを購入したものである.現在のマレーシア製はこの初期型とは異なっている.
不具合も出てきたのでスペアに換えたいのであるが,現在のマウスのクリック音が特に静かなため,これより音が大きいスペアのマウスにはなかなか換えられずにいる.ただし,一般に ADB のケーブルの異常は交換しないと重大な事態(ロジックボードの破壊)に至る可能性がある.
● ATA ドライブ再起動後のパフォーマンス低下(継続): B's Crew
Drive Setup 1.4 の問題 6/11 項目「ドライブ設定 1.4 :一部 ATA ドライブでの再起動後の速度低下」に関連して伊藤氏から B's Crew 2.1.1 でも同様の症状(書き込みの極端なパフォーマンス低下)が見られるとお教えいただいた.
私は手元に症状を起こすハードディスクがないため試すことができないのであるが,ドライブ設定 1.4 と B's Crew 以外のフォーマッタでも起きるのかどうかは不明である.
● Disk First Aid 8.2
Mac OS 8.1 から可能になった Mac OS 拡張フォーマット( HFS + )ディスクを未対応のディスク修復プログラムで修復した場合にデスクトップに現れなくなる障害が出る. Disk First Aid 8.2 はそのような障害が発生したディスクを修復する
また,起動ディスクについてはこれまで検証のみで修復できなかったのに対し,修復も可能になっている.これは商用ディスク修復プログラムにもない機能である.ただし,起動ディスク修復時には Finder も含め全てのアプリケーションが終了する.(修復後 Finder に復帰するためには Disk First Aid を終了する)
細かいところでは,検査,修復時に作業終了までの残り時間とプログレスバーが表示されるようになっている.
追記:
Apple に Disk First Aid 8.2 の起動ディスクへの操作後,アイコンの表示がおかしくなるという報告が入っている.そうなった場合は再起動すると直るとサポートは答えている.それでも直らない場合はデスクトップ再構築を行う.
追記 2:
MacFixIt 6/19 に Hard Disk ToolKit 2.5.2 を使用したディスクについて Disk First Aid 8.2 が HFS ディスクでないと誤って報告するという投稿が紹介されている.また,他にアプリケーションが動作していなくても動作していると報告されるとかフリーズするとか投稿があるらしい.私のところでは安定して動作している.他にアプリケーションが動作しているというのは Finder やバックグランドプログラムのことではなかろうか.
追記:
MacFixIt 6/22 に Disk First Aid はパーティションマップや SCSI マネージャ関連ドライバの問題に関連した問題により,それらからくる問題を解決しないことにあるという一般的な指摘をした投稿を紹介している.これは 8.2 だけのことではない.それらは問題というわけではなく,限界と言った方がいいだろう.
● Mac OS Easy Open のデスクトップ再構築
Apple が 6/15 にデスクトップ再構築に Mac OS Easy Open ( Macintosh Easy Open )が必要な理由(見方によっては不必要な理由)と Mac OS Easy Open を外すことについて意見を述べている.
私が Mac OS Easy Open を外しているというのは多分多くの皆様がご存じのことと思われる.その理由はコンフリクトの発生源であることと,デスクトップ再構築の頻繁な発生による作業効率の問題であり,それと引き替えに実現する機能とのつりあいが取れていないと評価しているからである.私は自分の環境では必要ないと考えているが, Mac OS Easy Open の機能の必要な方はこの範囲ではない.
また,私はデスクトップ再構築について過去に何度か触れたことがあるが, Mac OS Easy Open を使う前提では考えていない. Mac OS Easy Open 使用下でのデスクトップ再構築はいろいろとややこしいのだ.
Apple は TIL: 10182 でデスクトップ再構築法について述べている.ここではデスクトップ再構築には機能拡張マネージャで Mac OS Easy Open 以外の機能拡張をオフにして行うとしている.このことは最近の Macintosh のマニュアルにも書かれている.
しかし,私は Apple の記述については注釈が必要だと思っていた.そのため,私は最近更新したSystem構築- G3 DT の場合-のシステムインストールの項目中で以下のように書いた.今回の Apple の見解はデスクトップ再構築時になぜ Apple は Mac OS Easy Open を読み込まれることを推奨しているのかについて私の考えを確認するものである.( Mac OS Easy Open の必要性については私と考えが異なる.しかし,それはここでの主題ではない)
- アップル社のデスクトップ再構築の仕方に Mac OS Easy Open が必要なように思える記述がありますが,外して差し支えありません.デスクトップ再構築にも差し支えはでません.
確認したわけではありませんが,アップル社の Mac OS Easy Open を入れての再構築については,単に全てを外して再構築しても再び Mac OS Easy Open を戻すと自動的に不完全な再構築がもう一度起こるからという理由からだと思います.
デスクトップ再構築に機能拡張類を読み込まないようにするのは主にウイルスチェッカーや圧縮ユーティリティなどのサードパーティ製の機能拡張にデスクトップ再構築を妨げるものがあるからであると Apple は言う. Mac OS Easy Open は Mac OS Easy Open の動作のために必要なアプリケーションのディレクトリの情報をデスクトップファイルに加える.そのため, Mac OS Easy Open がアクティブでない状態からアクティブな状態に切り替わって起動する際には再びデスクトップ再構築をする事になるとしている.
つまり, Mac OS Easy Open を使わない環境では Mac OS Easy Open なしのデスクトップ再構築は何の問題もない.わざわざ Mac OS Easy Open をその時だけ入れて行うことは,むしろ無駄なデスクトップファイルを作っていることになる.一方, Mac OS Easy Open を常時使用している環境では Mac OS Easy Open なしでのデスクトップ再構築は二度手間になってしまうだけでなく,さらにそれは不完全なデスクトップ再構築を二度目に行ってしまう可能性がある.
私の見解と Apple とが異なる点であるが, Mac OS Easy Open がコンフリクトの原因となるという点についてである. Apple はコンフリクトが自分の環境で起きたことがないとしている.これに私は賛成しない.これまで項目にしたこともあるし,項目にしないでも皆様からコンフリクトの情報をいただいている.さらに,私は周囲の環境で実際に問題を起こしていることを見ている.(誤解があってはならないのだが,コンフリクトは概ね組み合わせの問題である.多くの場合, Mac OS Easy Open だけが原因ということではない.また, Mac OS Easy Open が原因での障害はそれほど多くない)
Mac OS Easy Open はコンフリクトを起こす可能性がもともとある.というのは,コントロールパネル類の多くが実際にはアプリケーションであるし,機能拡張のかなりの部分がシステム起動時に読み込まれないのに対し, Mac OS Easy Open は読み込まれる性質のものだからである.そのため当然の事ながらコンフリクトの可能性が高まる.もちろん上記のように,これらは得られる機能と安定性の釣り合いの問題である.
さらに, Apple は私が最も問題だと思う作業効率の問題に触れていない.だいたい,私にはデスクトップの再構築にいちいちこのコントロールパネルを例外にすること自体が煩わしい.
Mac OS Easy Open を使用している方は,機能拡張マネージャのセットで例えば「 Mac OS Easy Open 以外の機能拡張なし」のようなセットを作れば Mac OS Easy Open 使用時のデスクトップ再構築の煩わしさを軽減できるかも知れない.しかし,もともと私には必要ないものだし,これがあるがためにこのような配慮をしなければならなくなることを忘れてはならない.繰り返すが, Mac OS Easy Open は必要がなければ外して差し支えのないものであるし, Mac OS Easy Open を外して使用している環境でのデスクトップ再構築に Mac OS Easy Open は必要ない.
●デスクトップ再構築ができない
デスクトップ再構築中にコンピュータがフリーズする場合の原因はいくつか考えられるが,以下のものを確かめたい.[その他]
- ・機能拡張のコンフリクト
・損傷したシステムリソースがある
・損傷したリソースをもったファイル,アプリケーションなどがそのハードディスクに存在する
・ System スーツケース, Finder の損傷
・ディスクのディレクトリ異常,不良ブロックの発生
Virtual PC 2.0.1J アップデータ
(C) Akiyama Satoru