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● Multiple Users 1.4.1 北米版および英語国際版
● Open Firmware でのパスワード設定は推奨されない
● 静電気破壊防止法の TIL
● 17インチ Studio Display 障害対処法の TIL
● PowerBook G4 内蔵モデム交換法の TIL


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[ 01/4/29]



● Multiple Users 1.4.1 北米版および英語国際版


Multiple Users 1.4.1
解説と英語国際版ほか

添付の "Multiple Users Read Me" ,および上記の TIL には 1.4 (1.4.1 ではない) について次の点が新しくなったと記されている.いくつかのセキュリティが修正されたとされているが,特に 10 が目についた (番号は私が任意に振ったものである).

1.デスクトップテーマが適切に保存されるようになった.

2.多くのシステムフォルダ内のファイルやフォルダが通常ユーザから保護されるようにした.これは,通常ユーザがコンピュータ所有者としてログインできるように "Users & Groups Data" ファイルを削除できるセキュリティホールを修正する.

3.コンピュータを一定時間使用していない場合にスクリーンをロックする設定時にログアウトが起きたとき,コントロールバーが隠れ,データを保護するため画面が暗くなるようにした.ログアウトされるときには,画面は再び現れ,情報を見て必要であれば保存できる.ログアウトウインドウが表示されている場合,コントロールバーの表示/非表示のキーボードショートカットは利かない.パスワードウインドウが表示されているときに一部のスクリーンセーバは正常に機能しない.

4.制限 Finder ,パネル環境で,アプリケーションは直接起動項目と終了項目フォルダを操作できる.このため,スティッキーがユーザログイン時に自動邸に起動できるようになった.

5. DVD-RAM と CD-RW ドライブに書き込めるようになった.

6.パネルユーザが Sherlock で見つけた項目を開けるようになった.

7. SoftDVD 使用時に DVD がコンピュータ起動時に起動してしまうのを修正した.

8.コンピュータ所有者の "書類" と "デスクトップ" フォルダを安全のため不可視にした.

9.デフォルトディレクトリを使用する特定のファイルシステムコールのため,セキュリティを扱うルーティンを改善した.使用されているアプリケーションによって起きる可能性のあるマイナーなセキュリティホールを修正する.

10.ユーザがログアウトしたすぐ後,所有者のパスワードをユーザのパスワードを用いて変更できるセキュリティホールを修正した.

11.デスクトップで大きいコピーをしている制限 Finder でクラッシュする問題を修正した.これは 1.3.1 で修正されていたが,文書として公表されていなかった.

パネルまたは制限ユーザが Disc Burner を使用するのを防ぐには,ユーザがリムーバブルメディアにアクセスできないようにしなければならない.もしこの過程 (Disc Burner 使用中) でワークステーションが不意にクラッシュする場合,ユーザの初期設定フォルダに蓄えられる作業イメージは,回復させたい重要な情報を含むかもしれないので,ユーザまたは所有者が手動で行わない限り自動的に削除されないようにしている.

マルチユーザに関してデスクトップパターンやサウンドなどのアピアランスでの各ユーザごとの設定が保存されないというのが Mac OS 9 以降の一般的な問題であった.上に記されているように, 1.4 ではデスクトップテーマが保存されるようになったとしている.これが他のアピアランスでの設定ではどうなのかは不明.

Mac OS 9.0 またはそれ以降が必要.

以下の内容が () 内の場所にインストールされる.バージョンは全て1.4.1.

Login (システムフォルダ)
Panels (システムフォルダ)
Multi-User Startup (機能拡張フォルダ)

Multiple Users (コントロールパネル)

マルチユーザを使用しているユーザにとって必須のアップデートである.また一般のユーザでも修正点が多く,アップデートした方がいい内容であるが,一部システムyファイルが日本語 OS とは異なっていることと,このまま使用すると多分ログイン時のアラートなど一部ダイアログ等が英語となることが予想される.日本語版 Mac OS ユーザは日本語版 1.4.1 が公開されるのを待ったからアップデートすればいいだろう.



● Open Firmware でのパスワード設定は推奨されない


TIL: 106292 : Macintosh: Open Firmware Password Protection

FirmWare Update 4.1.7/4.1.8 によって可能になった Open Firmware でのローレベルでのパスワード設定は初期状態で使用されない設定となっている. Apple はこの機能のためにグラフィカルインターフェースや設定法を提供しない.社外から 設定のための Open Firmware 変更方法を入手しても,コンピュータが損傷する危険がある.

Apple が保証しない Open Firmware への変更は母板を損傷させる可能性がある.そのような変更による損傷は Apple の一年保証, Apple Care などの適用外である.



参照:
01/4/13 項目 "FirmWare Update 4.1.7/4.1.8 日本語版"
01/4/9 項目 "FirmWare Update 4.1.7/4.1.8 問題:「DIMM First Aid」の公開"




● 静電気破壊防止法の TIL


TIL: 50077 : ESD Prevention Rules

サービスプロバイダ向け文書.「ESD」という用語の説明がないが,「Electro-Static Discharge」(静電放電) の意味.専門技術者ではない一般ユーザにとって参考とすべき事柄が述べられている.

「静電破壊防止ルール」

導線

全ての集積回路をボディ部のみ持って扱う.導線に触れてはならない.また,露出回路の接点,ボードやカード上のプリント回路に触ってはならない.集積回路,ボード,カードは端を持つか,器具 (エキストラクタ) を使用する.

接地 (アース)

プリント回路のあるどのような機器でも,作業前に作業者と機器を接地させる.接地された静電防止マットとリストバンドを用い,機器をマットに接地する.

「警告」

次の作業をする場合,接地してはならないので注意
(秋山注:アースしていると感電して危険な場合がある)

通電されている機器を扱う作業
CRT ブラウン管を放電する作業
通電されている放電されていない CRT での作業
通電状態での調整作業 (You are performing live adjustments)

金属

部品をいかなる金属の上 (キャビネットなど) にも置かないこと.静電気防止,通電性,またはゴムのマット上に置く.

人体

集積回路で作業している人に触れないようにする.適切に接地されていれば触れても問題ないが,安全上の観点からそうする.

静電防止袋

ボードやチップを扱う場合や,保管したり移送する間は静電防止袋を用いる.椅子から離れる場合や保管場所にボードを持っていく場合,ボードを静電防止袋に入れる. Apple の交換部品は必要時以外,すべて静電気防止包装に入れておく.

合成繊維

ポリエステル繊維の衣服を着用しない.また,作業環境にプラスチック,ビニール,発泡スチロール (スタイロフォーム) を持ち込まない.これら絶縁体の静電界は除去できない.

湿度 (原文は Atmosphere)

可能ならば 70-80 パーセントに湿度を保ち,イオン発生器を使用する.イオン発生器が定期的に使用されている場所や高湿度の環境では静電気の発生量は低い.ただし,除去されるわけではない.

「静電気防止作業環境の設定」

CRT に関して特定の作業を行う場合,感電防止のため,ここまで述べられたガイドラインに例外がある.CRT 放電時や通電状態の CRT で作業するなど高電圧箇所に触れる危険性がある場合,接地されたリストバンドやヒールストラップを着用してはならない.また,静電防止マット上で作業してはならない.

必要な器具

1メガオームの抵抗が内蔵され,接地ワイヤ,ワニ口クリップ付き導線.またそれらのついた通電性の作業ベンチマット,リストバンド (リストストラップ),,アース/極性検知器.(TIL にはこれら器具のうちの一部が写真で紹介されている)

環境設定法法

1.以下の非伝導物質を含むすべての静電破壊の可能性のある物を除去する.

発泡スチロール,一般的なプラスチック,合成繊維,ビニール

これら非伝導物質は接地できず,何時間も何日も帯電し続けるため,放電時,周囲の静電界が容易に部品を傷める.

2.コンセントが適切に接地されているか確かめるために,アース/極性検知器を使用する.アース/極性検知器は形がいろいろあるが,どれも簡単に使うことができる.検知機を使用するにはコンセントに挿すだけであり,点灯した明かりで接地しているか示すものである.接地されたコンセントに静電防止マットを接続する.

3.接地コードのハンダのない接点を接地する.

4.接地コードのスナップをマットに取り付ける.リストバンドを腕に通し,金属部を肌に触れるようにする.

作業場所にあるすべての物は同じ電位に接地されるべきである.マシンのシャーシに触れることでマシンと同じ電位にすることができる.しかし,体重を片足からもう片方の足に移動させるだけで静電気は発生するため,一時的なでは不十分である.リストバンドで接地していることが必要である.

注意:作業中は機器をコンセントに通電しないこと.

もし,機器にアース接点のあるケーブルが使われている場合,ワニ口クリップを使用してアース接点を静電防止マットにつなぐ.ワニ口クリップのついている接地コードがある場合,クリップを機器の金属部に接続する.



● 17インチ Studio Display 障害対処法の TIL


TIL: 50080 : Troubleshooting Studio Display 17"

サービスプロバイダ向け文書. 17インチ CRT Studio Display で起きる障害の対処法.一般的なモニタ表示障害にも適用可能な内容.

ここに書かれたもののうち,内部での点検,作業については決してユーザが行ってはならない.生命に関わる重大な事故の可能性がある.知識としてだけ参照するように.

「最初にチェックすべきこと」

1.互換機種に使用されているかどうか. Mac OS 8.0 かそれ以降 が使用されている Power Macintosh (Duo 2300 を除く) であること.
2.机,キャビネット,蛍光灯などが発生する磁気や電磁波による影響などを考慮し,別の場所で試すなど.
ほか.

「LED 点灯するがラスター画面が現れない」

1.外部ケーブル接続を全て調べる.コネクタのピンが曲がっていないか,しっかりネジが締められているか調べる.ビデオ・カードが使われている場合,ビデオケーブルが確実に取り付けられているか確認する.

2.LED がアンバーの場合,動作確認された別のモニタによって映像信号を確認する.

3.前面パネルの輝度とコントラストを調節する.

4.スクリーンセーバーのためでないかマウス,キーボードを動かす.

5. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換.その際参照すべきサービスマニュアルの記述箇所など.

「LED 点灯せず,ラスターも得られない」(秋山注:この部分および以下を TIL の論理構成から改めている)

1.ディスプレイの電源ボタンを押す.電源ケーブルの接続の確認.

2.他のコンセントに接続して,コンセントなどの問題でないか確認.

3.コンピュータのサービスコンセントに接続されている場合,コンピュータが起動しているか,接続は確実か確認.

4.偏向ボードとユーザ設置ボードとのケーブル接続の確認.

5. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換.その際参照すべきサービスマニュアルの記述箇所など.

「スクリーンのちらつき」

1.外部ケーブル接続を調べる.しっかりネジが締められているか調べる.ビデオ・カードが使われている場合,ビデオケーブルが確実に取り付けられているか確認する.

2.部屋の中央に移動させるなどして,他の機器からの影響がないか確認する.

3.二台以上モニタが使用されている場合,お互いの間を 18 インチ (45.72 センチメートル) 以上離してみる.

4.ビデオカードが使用されている場合,リフレッシュレートを調べてみる.60Hz 以下の設定ではちらつきが発生するかもしれない.

5.1-4 を再度チェックする.

6. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換.その際参照すべきサービスマニュアルの記述箇所など.

「スクリーンがぼける」

モニタが高解像度に設定されている場合,一部の細かな画像や小さいフォントはぼけて見える.この場合,解像度を変更してみる.

1.外部および内部のケーブルの検査.コネクタを接続し直す.

2.垂直,水平コンバージェンスの調整.その際参照すべきサービスマニュアルの記述など.

3. "Display Service Utility" でフォーカスパターンを選択し,焦点を調節する.

4.フォーカス,再調節をもう一度点検する.

5. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換.

6.参照すべきサービスマニュアルの記述箇所について.

「色が偏る,スクリーンが読めない」

1.映像ケーブルのコネクタを調べ,ピンが曲がっていないか確認する.

2.映像ケーブルの接続確認.しっかりネジが締められているか調べる.ビデオ・カードが使われている場合,ビデオケーブルが確実に取り付けられているか確認する.

3.動作確認されているモニタに接続して,ビデオカード,ビデオ端子を検査する.

4.CRT/ビデオボードへのケーブル接続をしなおす.

5. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換.その際参照すべきサービスマニュアルの記述箇所など.

「白い画面で現れる虹色の現象」

1.部屋の中央に移動させるなどして,他の機器からの影響がないか確認する.

2.ディスプレイの電源を落として,数分待ってから再び電源投入し,外部をデガウスしてみる.

3. CRT 交換.

衝撃によってCRT のアパチャーグリルが損傷した可能性がある.

「画面の垂直線」

この症状を水平線と混同しないこと.ダイヤモンドトロンは大変鮮明な秋山派茶グリルとスクリーンの鮮明度を拡張する垂直ワイヤが用いられている.低温と振動によってファインワイヤが一時的に付着する.低温時のこの異常は本モニタに固有の問題である.

1.手と腕から宝石を外し,ディスプレイ右側面の Apple ロゴの下を手の端で軽く叩いてから,左側面の同位置を叩く.

2.何度か試しても改善されない場合,CRT 表面に柔らかい布をあて,ゴムハンマーで軽くCRT 中央を叩く.およそ12 インチ (約 30センチメートル) 離して叩くまで力を増やしてもよい.

3.改善がない場合, Apple 技術サポートに電話連絡し,指示を仰ぐ. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換では解決しない.

「細い水平線」

15 インチ以上のトロン形式の CRT ディスプレイは二本の固定ワイヤが画面上下四分の一から三分の一の位置にある.これら保持ワイヤは髪の毛より細く,アパチャグリルをショックから固定している.これらは欠陥ではなく,調節もできない.

「ジオメトリ/ラスター部が短い,長い,狭い,幅広い」

1.On-Screen Display を用い, Recall アイコンをクリックするなど.(マニュアルの参照箇所などのため省略)

2.幅と高さの調整.

3. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換.その際参照すべきサービスマニュアルの記述箇所など.

「ジオメトリ/ラスター部が中央に来ない」

1.On-Screen Display を用い, Recall アイコンをクリックするなど.(マニュアルの参照箇所などのため省略)

2.環境依存の歪みでないか,モニタを移動させて検査.

3.水平位置の調整.

4.垂直位置の調整.

5. CRT/ビデオボードと偏向ボードの交換.その際参照すべきサービスマニュアルの記述箇所など.



● PowerBook G4 内蔵モデム交換法の TIL


TIL: 95128 : PowerBook G4: Replacing the Modem

イラストレーションで交換法が分かりやすく説明されている.



(C) Akiyama Satoru



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