漢字 Talk 7.5.3リリース1までの問題点と注意点 |
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「漢字Talk7.5.2(とPCI-Mac)の問題点と注意点」は元々は香川大学内での使用,特に教育学部でネットワーク管理者の宮崎先生の負担を軽減することを目的として作成したものです.しかし,予想外の利用の広がりから Open Transport の問題解決に絞ってアップデート版を作成しました.
それ以降5月末に漢字Talk7.5.3 が発表されたのですが,漢字Talk7.5.2 使用者が利用できるような形にはなっていません.また,Open Transport の問題が解消され始めるに伴って,かげに隠れていた問題が顕現してきました.
ここでは,アップデート版発表以降の情報を記述するとともに,新たにOpen Transport 以外の問題,また,漢字Talk7.5.2 に限らない PCI-Mac,System 7.5.3,漢字Talk7.5.3 (リリース 1 )で起きる問題の一部を扱っています.(7月30日)
9月末からの漢字 Talk 7.5.3 リリース2 に関するトラブルの情報は,トラブル等落ち付いたらまとめます.それまでは現在進行形ですので Macintosh トラブルニュースの方をご覧下さい.(10月31日)
E-mail:akiyama@ed.kagawa-u.ac.jp
漢字Talk 7.5.3と Open Transport
漢字Talk 7.5.3
Performa,PowerBook などの603系マシンの問題
Open Transport の最新バージョンと問題
PPP接続
PPP接続の問題は解決された
ドライバ
ハードディスクドライバの問題
メモリ
2次キャッシュの問題
DIMMの問題
Video 回路
Video 回路の問題?
モニタとの相性?
Apple Visionモニタの問題
VRAMの問題
仮想記憶
仮想記憶の問題
LC475 の電池切れ
LC475 の電池切れ
各種非互換性のソフト他
Norton Speed Disk の問題
AutoDoubler と CopyDoubler の問題
Microsoft EXcel と Word (MS Office)の問題
Apple 社のネットワーク関連ソフトの問題
LaserWriterの問題
HPプリンタドライバの問題
Epsonプリンタドライバの問題
モリサワフォントの問題
漢字Talk7.5.3 と PCI-Mac
●漢字Talk7.5.3 は 第1世代PCI-Mac にインストールできる.速度アップ,ネットワークソフトの安定性, Open Transport の最新バージョンのバンドルなど,第1世代 PCI-Macにもインストールすべきである.
ただし,6月末発売された7600などの新PCI-Macにのみバンドルされて一般発売はされていないし,FTPでの配布は現在行われていない.PCI-Mac以外のMacintoshにはインストールできないことなど,ユニバーサルな新漢字Talk7.5.3CD-ROM の配布が待たれる.
漢字Talk7.5.3の詳しい情報
●アップル社は8月末から秋にかけて漢字Talk7.5ユーザーへのアップグレードとFTPなどでの無償配布の方向での検討をしている.
●アップルは漢字Talk7.5バージョン7.5.3を発表. アップルの発表.
アップグレード方法は複数ある.
(1)漢字Talk 7.5以降ユーザ:クラリスカスタマセンターから購入
(2)漢字Talk 7.5以降ユーザでシステムのみのアップデート( Performaユーザーを除く)
- アップグレードキット(CD版) ¥9,270,10月10日
アップグレードキット(FD版) ¥12,360,11月以降
(3)漢字Talk 7.5以前ユーザ:クラリスからパーソナルアップグレードキットまたはニューユーザキットを店頭で購入.
- アップデートCD-ROM 2575円か,10月中旬からの無料配布(FTP,BBS,雑誌付録)
8月20日以降に漢字Talk7.5.1パッケージを購入したユーザにはアップデータCD-ROMを無償提供する.Open Transport は1.1, PowerTalk が1.2.3, OpenDoc 1.0.4,QuickDraw 3D 1.0.3, QuickDraw GX 1.1.3 , QuickTime Conferencing などが付属.
- パーソナルアップグレードキット(CD版)¥24,000,9月下旬
パーソナルアップグレードキット(FD版)¥27,000,11月以降
また,同時に各国語Language Kitを発売する.(9/4追加,パイオニアも同社FTPでアップデートキットを配布する)
603系マシンの問題
●Performa,PowerBookなどの603または603eチップ搭載マシンでは Open Transport は動作しない.動作する Open Transport 1.1.1 が開発中で発表間近である.
Open Transport の最新バージョンと問題
Open Transport J1-1.1
●Open Transport の最新バージョンは漢字Talk7.5.3 にふくまれているものである.これは,アップルジャパンのFTPで3月初めに公開されたバージョンとは異なると思われる.
●このバージョンの最大の問題は603系のチップ搭載機(4桁の番号のつく全ての Performa と PowerBook )で動作しないという点である.( Open Transport 1.1はこれら以外のモデルで動作させることが可能である.ただし, Open Transport J1-1.1はアップルでは動作保証はしていない)
● Open Transport での問題はまだ多く残っている.特に大量のパケットでの動作が不安定である.
Open Transport 1.1.1
●603系マシンで動作する Open Transport 1.1.1 が10月22日に FTP などで公開された. MacinTouch によるサーバ一覧
このバージョンが IIfx, IIvi で動作するかどうかはまだ不明.
なお, Open Transport は1.5バージョンの開発が噂されていて来春発表か?.(10/31記事更新)
PPP接続
●PPP接続の問題はFreePPP 2.5.rfで解決されている.PCI-Macのみならず従来の68Kマシンで問題なく動作する.FreePPP 2.5はインターフェイスも優れ,Macintosh のPPP接続に関してのPPPバージョンの使い分けの問題は過去のものとなった.
( Design室で実際に数機種での接続を試し,動作を確認した)
●FreePPP2.5V2 完成版(8/20 追加)
●Apple は Open Transport PPP を独自に開発中.現在ベータバージョンを配布中.ネイティブであるので速い.また,将来, Open Transport 1.5 の一部として組み込まれる予定. www.support.apple.com
ftp.austin.apple.com
(9/13追加)
●FreePPP2.5V2 は Open Transport 1.1.1 下で ATOK と問題を起こす. FreePPP 2.5.rf をすすめる.(10/31追加)
ハードディスクドライバの問題
●ハードディスクドライバは十分満足できる製品は入手できていない.アップルの Drive Setup1.0.5(日本語版ドライブ設定は1.0.2),HDT1.8,Silverlining 5.6.4などには問題がある.Drive7 v3.70J は使用中であるが自由度に制限があり,Silverlining 5.6.4(後述)と似た問題が起きていると思われることがある.HDT 2.0は現在発注中で未入手であるので何とも言えない.(国内での販売はまだされていない)
●ドライバに関してはライトキャッシュの問題があり,それに対応したものはSilverlining 5.6.4であり, Drive Setup1.0.5,HDT1.8sなどは未対応である.データが失われる可能性があるDrive Setup1.0.5,HDT1.8sは論外であろう.
これらではライトキャッシュをオフにするユーティリティでデータ消失はなくなるが,何のために少しでも速いハードディスクを求めるのか意味がない.特にPPCマシン殊にFinder上の動作速度にはハードディスクのキャッシュは体感上の重要性がある.(PPCチップのRISK命令はプログラムが長くなりディスクを読み込む時間がかかる.そのため,PPCマシンでは記憶媒体の読み込み,書き込み速度は重要である)この点に関してDrive7 v3.70J は不明.
●Apple の System 7.5.3,漢字Talk 7.5.3の SCSI Manager4.3そのものにバグがある.
●Silverlining 5.6.4 には問題がある.ライトキャッシュの問題さえなければ, Silverlining 5.6.3の方がよい.
・他のドライバに干渉する.SCSI接続の順番(IDではなくて物理的な接続順)に左右される.後でこのドライバが読み込まれると,それ以前に読み込まれていたドライバに干渉することがある.( Silverlining 5.6.4 がインストールされているデバイスは本体に近い位置に接続し,干渉されていると思われるデバイスは Silverlining 5.6.4 がインストールされているデバイスの後につなぐこと)
・上記の理由からネットワークに関するドライバとぶつかり爆弾が出やすい.
・CPUアップグレードカードなどでの動作に問題があり, RAMDoubler などとぶつかる.( RAMDoubler が悪いとも言えるが)
ただし,データ消失は(7500搭載のIBMドライブに関しては不明であるが)ない.ここでSilverlining 5.6.4 の問題を特に触れているが,先にDrive Setup1.0.5,HDT1.8sは論外としていることに注目して欲しい.それらよりはましであろう.
●7500搭載のIBM 1Gドライブはデータ消失が起きる.これについては System 7.5.3 Revision 2 で解消されている.漢字Talk7.5.3はSystem 7.5.3 Revision 2が一部取り込まれているが,この問題が解決されているかどうか未確認.
●Drive7 v3.70J はマニュアルなどではここに書かれた様々な問題に触れていないのでよく分からない.ただし,Silverlining 5.6.4 で起こるのと似た状態がでることがある.これが Drive7 v3.70J の問題と言うことはできないが,サードパーティ製ドライバにしてはできる事に制限があり,満足できない.(Design室では現在は Drive7 v3.70J を使用している)
●HDT2.0に全てのファイルが失われてしまうようなバグがあるのではと報告されている.FWBはこれを再現性がないと否定.また,HDT2.0.1 が出荷予定.パスワード設定で特定の文字に問題,バックアッププログラムで2枚目のディスクを要求される時にディスクが排出されない,の2点の改善.
MacinTouch は HDT2.0 インストールは shift で起動してから行い,インストール後直ちに再起動することと,IBM のディスクにサポートされていないものがあることを注意点としてあげている.2.0.1ではそれら IBM のディスクもサポートされるようだ.とにかく,フォーマッタを変更したり,アップデートするときにはバックアップを取ってから行う必要性を再認識しましょう.
(デザイン室では注文していた HDT 2.0 は届いたのが1.8で返品交換中のため,これらを追試できません.でも,1.8 に戻したとかいう記事を読むと,使う気にはなれない)
(9/6,7)
●HDT2.0.1アップデータ
●上記以後も HDT2.0, HDT 2.0.1 への疑いは晴れていない.多くのサイトで疑問が出されている.(9/14)
2次キャッシュの問題
●2次キャッシュに関して問題が多く報告されている.
1つはサードパーティ製2次キャッシュそのものの問題,1つは PCI-Macのロジックボードの問題.第1の問題はサードパーティの問題とは一概に言えない面がある.
●サードパーティ製の2次キャッシュは初期のものはほぼ全滅という話がある.これは安定して動作するものを Apple が買い占めて市場に出た他のものは品質が落ちたものだったという話.ただし,Apple のメモリに関する対応には多くの疑問がもたれており,これらの2次キャッシュを不良品というのは早計.8500,9500には最初から2次キャッシュが搭載されていたため,この問題は実際には7500で多く報告された.Kingstonはこの問題のために2次キャッシュの製造を中止したと言われている.
(Design室では2次キャッシュを使用しているが,トラブルは起きていない.本題とは外れるが PowerMacintoshでは2次キャッシュを搭載すべきである.搭載していない機種を所有している方はぜひ購入することを考慮していただきたい)
●7500でVAL-4という番号のロジックボードは不良品ではないかと疑われている.
●Apple は7500での2次キャッシュの不具合を認めた.この問題は調査中とし,ロジックボードの交換では問題は解決しないとしている.解決としては,装着し問題が出る2次キャッシュを外すということしか書いていない.(8/21追加)
DIMMの問題
●168pin メモリ(DIMM)に関しても問題が多い.トラブルとしては起動してFinderがロードするときに爆弾が出る,使用中に頻繁に爆弾が出る(使用に耐えない程度)など.ここでもメモリの不良ではなく,PCI-Mac ロジックボードとの関係の問題であると思われる.本編でも触れた点であるが,メモリ関係のトラブルでは,スロットへの確実な装着を第1に確認していただきたい.それ以外でのトラブルは次の2点を確認,調整することで改善できることがある.
●7500以上のメモリインターリーブ機能を持つ機種では,DIMM は必ずペアで同じ製品を使用し,A,B同一番号のスロットに装着する.
●スロットの使用順,メモリの組み合わせ方が関係する. スロットの使用順を変えたり,異なった種類,容量のメモリを使用していて問題がでる場合はメモリスロットの使用順を変えてみたりすることで改善されることがある.
●Design室では,留学生が購入した 8500/120 の1台で DIMM に関して問題が起きた.(Design室,学内で多数の PCI-Mac のメモリ増設に関与しているが問題が発生したのはこの1台のみである.他の 8500/120 2台では問題ない)この場合は,多くの試行の末,純正のメモリと購入したメモリの順番を交換することで解決した.このマシンの場合,スロット番号は1番から使用.4番から使用した場合は爆弾の嵐であった.(他のマシンではスロット使用順に関して問題は起きていない)
●TOPICSに関連情報を掲載しているので参照願いたい.
Open Transport と Video 回路の問題?
この問題に関しては確言できない.あくまで疑いを持っているだけであり,このようなトラブルをDesign室以外で聞いたことはない.また,これは PCI-Mac の問題ではないが, System 7.5.3, Open Transport と関連している可能性があるのでここに記載する.
問題はある種の 68K Macintosh に System 7.5.3(E)または Open Transport 1.1(ベータ)をインストールした場合に起きると思われる.(機種に依存.Design室で問題の発生したのは Quadra800 2台,Design室の他の68K-Macintosh,IIfx,IIci,LC475,LC575,ColorClassicIIなどではこの問題は起きない)
問題はインストール後,Finderロード時に爆弾が出るためにPRAMクリアを行うことで発生する.そうするとロジックボードは死んだようになってしまう.サッドマックが表示され,内蔵ハードディスクを受け付けない.また,外部SCSIからのハードディスクだと System 7.5.3に限って起動はできるが(他の System ではだめ),解像度640×480 画素表示になってしまい,コントロールパネルで解像度を832×624 などに切り替えると爆弾がでてしまう.最初はSCSI回路や System の問題かと思ったが,それらの問題ではないと考えられ,(Videoカードを使用することで問題は起きなくなることから) System がロジックボードのVideo関係をチェック時にサッドマックがでると思われた.この場合,修理は大変困難で何とか復帰はできたもののどのようにして直したか定かではない.この事故以来,Quadra800に漢字Talk7.5.3, Open Transport のインストールは怖くてできないが,学生が誤って他の Quadra800 に System 7.5.3をインストールして同じ問題が生起したことから,再現性があることを確認した.
この問題はハードディスクドライバの問題など関連しそうな原因をいくつか推定はできるので必ずしもVideo 回路の問題とは言えない.しかし,問題が起きたことは確かである.ここでは漢字Talk7.5.3発表以前の System 7.5.3で発生しそれ以降インストールしてないので分からないが,漢字Talk7.5.3でも同様のことが起きる可能性は否定できない.この情報をお読みになった方は十分注意をお願いしたい.
モニタとの相性?
PowerMacintoshでVGA など他のプラットフォーム用のモニタを使用すると System が破壊されるという情報をいただいている.空白のふるえるダイアログが現れる.また,モニタの電磁波が影響するという情報もある.モニタを交換することで改善されることからモニタからの信号の問題であるという解釈はありうるものである.
Apple Visionモニタの問題
未記述.バグとパッチの情報,9500のモニタカードのROMのバグなど記述予定.しばらくお待ちください.
●AppleVision Fix 1.1 (1.2 MB)(6/18)
●AppleVision 1710AVディスプレイで SG522xxxxxxから SG536xxxxxx のシリアル番号の製品は省エネルギーモードでPowerMac7200,7500,8500,9500およびサードパーティ製Videoカードで障害を起こすと Apple が発表.スリープモードでLEDが点滅したり,Videoが壊れるとある.回避方法はコントロールパネルからの システムスリープを使用せずメニューから使用する.該当製品はAppleに連絡すること.(アップルジャパンで対応するかどうかは確認していない)(8/15追加)
●Apple は AppleVision 1710AVを使用して起動音がしない問題に関して,故障,バグではないとした.起動音を鳴らすには,本体サウンド出力端子からのモニターへのケーブル接続を外すとある.(8/31追加)
1710AV 関係記事
an issue with the AppleVision 1710AV display and the Energy Saver mode
August 13 Information Alley
Troubleshooting the 1710AV and Other AppleVision Monitors
VRAMの問題(9/14追加)
●カーソル付近に垂直の2本の線が現れる場合は VRAM のインストール不良である.
●VRAM のインストールは1番から行い,しっかり差し込むことは他のメモリスロットと同じ.
●VRAM は3MB の構成はできない.2MB の次は 4MB としなければならない.
仮想記憶の問題
●仮想記憶がオンである場合の Ether を介した大きいファイルの転送で問題がある.仮想記憶はオフにすること.
仮想記憶は使用メモリを少なくできるメリットはあるが,ファイルの読み込みやアプリケーションの実行など極端に処理速度が遅くなる.また,様々なトラブルを引き起こす元凶である.
LC475 の電池切れ
●LC 475 で PRAM 用バックアップ電池が切れ,起動できない.そろそろ電池が切れるという時期にきているようだ.他の機種では電池切れでも起動できるのだが,この機種では起動できなくなる.症状としてはある日突然スイッチを入れてもうんともすんともいわなくなる.ファンとハードディスクの回転は始まるのだが,ハードディスクに読み込みに行かない,モニタと連動している場合モニタもオンにならないなど.電池を取り替えると正常になるが,様々な設定はやり直さなくてはならない.まだ,このような事態になっていない 475 ユーザも必ずその日は来るのでバックアップ電池をあらかじめ入手しておきたい.
電池は「塩化チオニルリチウム電池(スーパーリチウム電池」3.6v で「 ER3S TC (2) 」(マクセル)の型番.安ければ数百円で入手できるが地方の場合取り寄せに日数がかかる.
この修理(?)で販売店に持ち込むと数千円の手数料を取られるが,電池を取り替えるだけなので自分でできる.また,知識のない販売店ではたいがい基板の交換になってしまう.
Apple のこの問題に関するページ
なおこの問題はLC475以外にもCentris 660AV,6100/60AVでも起きるという報告がある他,これに近い回路設計の基板を用いている LC575 なども注意されたい.(多分キーボードからの起動やシャットダウンのできない,本体にスイッチのあるモデルに共通な症状なのではないだろうか.そうだとすると575などは心配ないことになる)Information Alley の電池の取り付けによっては電池が爆発するというのはプラスマイナスの電極を間違えて取り付けた場合に起きるということのようだが,電池ケースには大きく+ -が記されているので間違うとは思えない.難しいのは電池ケースのカバーの取り外しである.このカバーは電池の + - の電極側に爪があってそこで固定しているため外す場合はそのノッチを少々開いてやらなければならない.平たい先のとがったナイフのようなもので爪を開く.マイナスドライバでは厚みがあってダメだろう.このとき,爪を開きすぎると爪を折ることがあるようだ.
- ●内蔵バッテリについて( TIL: 11751 )
(1)バッテリの機能
Macintosh の内蔵バッテリは,コンピュータがオフにされても,日付と時間,AppleTalkオン/オフ,カラーのオン/オフなどの内部の設定を維持するために使用される.これらの設定は,PRAM(パラメータ RAM )と呼ばれている特別なメモリに収められる.
( PRAM に記憶される設定はこれだけではない.マウス速度,メモリ設定,ネットワーク設定,サウンド,一般設定,セレクタ設定,起動ディスク,モニタ情報,内蔵カード情報および設定など-秋山注)
(2)バッテリの寿命
バッテリ寿命は新品の Macintosh で 5 年を想定しているが,購入までの期間,使用形態,バッテリの個体差によって一定ではない.
(3)バッテリの日付
バッテリに印刷されている日付は有効期限ではなく,製造日である.
(4)バッテリ切れの徴候
PRAM の設定が保存されない.
(LC475など,一部機種ではモニタにも通電せず,画面が真っ暗なままで起動できなくなる-秋山注)
(5)バッテリ交換
Apple はディーラによる交換を推奨している.ユーザによる交換でバッテリが間違って取り付けられるとバッテリが爆発することがある.Apple はこのようなサービスパーツをエンドユーザには販売していない. Apple 正規認定店では交換後の切れたバッテリを安全な廃棄処理またはリサイクルのために回収している.
(6)バッテリの種類
機種によって一定ではない.リチウムまたはアルカリの一般には3.6-4.5ボルトである.
(7)使用バッテリ一覧
省略
秋山注:
内蔵バッテリの一覧は有用であるので TIL: 11751 Information Alley 10/29 本編を参照されたい.
LC475 のバッテリ切れについては最近の Macintosh の問題点と注意点に記事があるので参照されたい.まだ,電池切れが来ていない LC475 も必ずある日突然起動できなくなるので電池を購入しておいてもらいたい.上記文中の電池交換の間違いなどあまり起きるとは考えられない.交換は電池のケースの取り外しにコツが必要であるが,それ以外は比較的容易である.
この件についてはMacintosh Motherboard Battery Informationも参照されたい.
(11/1Macintosh トラブルニュース記事より)
Information Alley は電池をサービスパーツとして一般には販売しないと書いてあるようだが,日本ではサービスパーツとしてアップルから入手することができる.
私は学内の数台の LC 475 の電池を取り替えたが問題は起きていない.もちろん爆発などは起きるわけがない.ただ,取り外した電池をどう処理していいかわからず貯め込んでいる.
Norton Speed Disk の問題
Open Transport 1.1.1(プレ?)リリースノートとされるものには30項目近くのバグフィックスが記述されているが,その中で Norton Speed Disk でクラッシュすることがあると述べられている.
AutoDoubler と CopyDoubler の問題
AutoDoubler で圧縮されたデータはそのままでは PCI-Mac 以降ではコピーできなくなった.爆弾が出てしまう.これをコピーするには CopyDoubler が必要であるが, CopyDoubler は 2.0.7 でなければならない.アップデーターは日本語版にも使用できるが,ダイアログ等での日本語表示に問題が残る.とにかく, CopyDoubler なしでコピーができるようにならなければ安心して使用できない.なお, AutoDoubler の国内代理店は下記日本語アップデーター販売から変わることになる.
CopyDoubler2.0.7アップデーター以下のFTPで入手できる.
Netscapeでも可能かもしれないが,とても遅かったり,アクセスできない状態が続くサイトなので,デザイン室ではFetchで入手した.
ftp://ftp.symantec.com//public/mac/doubler/CD207.sea.bin
アップデータをかける前にCopyDoublerにロックがかかっている場合は解いておく.
(9/14)
漢字Talk7.5.3対応の Norton DiskDoubler PRO日本語版は8/31日発売.参考記事
Microsoft EXcel と Word (MS Office)の問題
「名称不明は終了できませんでした」というダイアログが出る.MS Officeのバグでアップデータが出ている.また,Type10エラーの多発などの情報もいただいている.コントロールパネルの Microsoft Office Manager をシステムフォルダから外すか下記パッチで修正される.漢字 Talk7.5.3アップデート後に Type11エラーが多発する,プリントで文字が一部出ないなどの場合はアプリケーションへのメモリ割り当てを増やしてみる.
詳細は時間があったら.参考記事
●Office4.2x Update for Power Mac
●Office4.2.1c Updater
Performa での漢字 Talk7.5.3 で問題が起きるときに有効と情報をいただいている.