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PCI-Macintosh でのメモリインターリーブによるパフォーマンス改善
メモリインターリーブとはCPUがメモリアクセスする方法の一種である.単一のバンクのメモリにアドレスを連続して割り当てずに,複数のバンクに同時に割り当て,同一サイクルにアクセスすることで扱えるデータ量を増加させる.
PCI-Macでメモリインターリーブを利用する具体的な方法はDIMMスロットに同一サイズのメモリをペアで使用するというもので,これによってマシンパフォーマンスを上げることができる.
PCI-Macでは7500,7600,8500,9500の機種でメモリインターリーブを活かせるといわれている.どのくらい速くなるだろうか.
604チップ搭載機(7600,8500,9500)では 5 - 15 パーセント.それに対して,601チップ搭載機ではわずかに改善される程度,つまり,601搭載機ではあまり効果はなく,ほとんど変わりない.7500は基板がメモリインターリーブが活かせるようなメモリスロット構成になっているが,CPUが601であるのでほとんど効果はない.
思うに,7500は本来604チップに換装することを前提として設計されたモデルである.従って,7500ユーザーはドーターボードアップグレードをすることでこれらの機能を活かすことができるだろう.ドーターボードアップグレードをしないユーザーはメモリ購入の際に1枚にするか同サイズの2枚に分けて購入するか迷う必要はない.
取り付けはスロットが深いので奥まで差し込む.もしも取付後「このMacintoshについて」でメモリが増加していない場合は,取り付けの際に奥まで差し込まれていないことが原因であることが多い.スロットはAスロットとBスロットで対応する数字にペアで入れる(例:A1とB1,A4とB4など) Apple では最初のPCI-Macではスロットの4番から順に入れていくように指導し,その指導があった後のマシンは出荷されるマシンもそのようにスロットが使用されていたが,7600などの新型は1番から使用されているようだ.(4番から使用する理由はどこかで読んでなるほどなと思ったのですが,内容は忘れてしまいました.)
メモリは同一銘柄の同一ロットのものをペアで取り付けるようにする.つまり全く同じ製品を同時に2枚(あるいは4枚,6枚)購入するようにする.なかには,同一銘柄で同一パッケージでありながら,異なったチップ構成の製品があるのでできれば中身を確認の上購入されたい.
なお,インターリーブとは直接関係ないが,EDO(Extended Data-Out)メモリは7200 ではロジックボードを破壊する.7500以上で使用することは可能であるが,使用することによるパフォーマンスの改善はない.5400シリーズでの EDO メモリの使用については調査中のため,使用は控えていただきたい.
EDO メモリの拡張機能を活かせるのは Mac OS 8以後の将来のことになる.
(96/7/7)
追加,訂正
EDOメモリについては MacOS8 の大幅な遅れから,それ以前に実現することになった.コードネーム Tanzania と呼ばれる基板を使用したモデルは EDO に対応している.具体的には Motorola 社の Starmax シリーズがそれである.また, Power Computing 社の PowerBase も対応している.これからは多くのマシンで対応するだろう.
(9/20)
(C) Akiyama Satoru
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