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漢字 Talk 7.5.3 速報
5月末に発売された新型PCI-Macに付属の漢字Talk7.5.3は,PCI-Mac上でカスタムインストールとすると「全てのMacintosh用システム」が選択できるが,実際には7500などPCI-Mac以降のMacintoshでのみ動作するシステムでしかない.
CD-ROMのインストーラは漢字Talk7.5.2で動作していた旧型PCI-Macに直接インストール可能である.「System 7.5.2 Update」は吸収されているのか見あたらない.PCI-Mac以前のMacintoshにはそのままではインストーラに拒否されインストールできない.
Open TransportのバージョンはJ1-1.1と記されているが,どうも中身はSystem7.5.3Eと同じ現行最新バージョンに変わっているようでこれまで配布されたJ1-1.1ではないと思われる.ほとんどのシステムファイル類はSystem7.5.3 Eとバージョンは同じ.一部「RevB」と記されたファイルがあることや機能拡張に「Startup Tuner」という英語版には含まれなかったファイルがあることから,本記事5/31付け記事のSystem 7.5.3 Revision 2の少なくとも一部がすでに含まれている模様.
System7.5.3Eと異なるバージョンのファイルは以下の通り(System7.5.3のバージョンは日経Mac6月号を参照した.以下以外にSystemスーツケースのバージョンそのものや付随するドライブ設定のバージョンなど異なるものがある)なお,5月7日付け本記事で触れた「PowerBook 190&5300用漢字Talk7.5システムソフトウェアアップデートCD」に含まれていたFinderは7.5.4で,今回漢字Talk7.5.3のFinderは7.5.5であった.
- 省エネルギー設定機能拡張J1-2.0.1(System7.5.3は2.0.2)
デスクトップパターンJ1-7.5.1(System7.5.3は7.5)
マウスJ17.5.2(System7.5.3は7.5.3)
AppleShare J1-3.6.1RevB(System7.5.3は3.6.1)
Startup Tuner(System7.5.3にはない)
(Apple CD-ROMはJ1-5.1.2で最新5.1.7ではない.5.1.7については本記事5/21付け記事を参照)
古いシステムファイルを必ずしも置き換えないことなどSystem7.5Update2.0(E)インストール時に起きたインストーラに起因した多くのトラブルは回避されているように思えるが,68kなど旧機種に適用されないために問題が表面化してないだけかも知れない.設定が一部変わってしまうものがあるが,Apple CD-ROMは最新版をそのまま残してくれているなど,簡易インストールで問題はほとんどないだろう.カスタムインストール,簡易インストール,新規インストールを試したが,新規インストールは相変わらず既存システムを上書きしてしまう.(SerialDMAは不要になるがインストーラは削除しないので手動で外す必要がある.簡易インストールでは相変わらずMacintosh Easy Openを入れてくれるのでこれが嫌いな人はカスタムインストールするか,新規インストールで簡易インストール後再起動せずにインストーラを終了できるので外す.コントロールパネルのメモリ,表示の設定が一部デフォールトになってしまう.特に仮想記憶がオンになってしまうので注意)インストール後は現在の所大変安定しているように思える.
旧機種にはある程度の処置をすることで使用可能であろうと思われる.
まず,PCI-Mac以前のPowerMacintoshには,System7.5.3 Eから「System 7.5 Update」Enablerをインストールすることで使用可能となるのではないかと思われる.この場合,System 7.5 UpdateはResEditで書き換えないとシステムフォルダ内のフォルダ名称が英語のままとなり問題が起きる.(つまり,System7.5Update2.0(E)を漢字Talkにインストールしたときと同じことになる)
また,Design室の経験からは初期設定に漢字Talk7.5.1までのAppleShare Prepが残っていると起動できないことがわかっている.このFileは削除すること.
68kMacintoshにも可能であろうと思われるが,この場合は「System 7.5 Update」EnablerのインストールとResEditによるリソース書き換えに加え,SystemスーツケースのResEditによるリソース書き換えが必要であろう.インストーラはこれらの機種で働かない上にA/ROSE,Caps LockなどPCI-Mac以外に関係するファイル類もインストールしない.Open Transportに関しては68k用の英語版Open Transport1.1に関係ファイルを全て置き換える必要があるなど,System7.5.3Eが必要となる.
(SCSI Managerは4.3として組み込まれているので必ず対応ハードディスクドライバーでハードディスクはフォーマットされていなければならない)
68kMacintoshの場合で漢字Talk7.5.3を使用するよりはSystem7.5.3のUniversal Systemを構築し必要なファイルを漢字Talk7.5.3から入れて,さらにResEditでSystem 7.5 UpdateとSystemスーツケースのfld#リソース他日本語表示に関わるリソースを書き換えて日本語化する方法の方がむしろ簡単で確実ではないだろうか.
Design室では新型PCI-Mac(7600),旧PCI-Mac,非PCI-PowerMacintosh,68kMacintoshそれぞれにインストールし,正常に作動している.しかし,全てのMacintoshで試したわけではないので具体的な方法はここでは触れない.(Design室の例では68kではSystem 7.5 Updateは必要なかった)
非PCI-Macにはインストールできないこと,また,非PCI-MacではResEditなしには動作しないシステムであることからこのCD-ROMのままでの漢字Talk7.5.3の一般販売はないものと思われる.
(96/6/1)
(C) Akiyama Satoru
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