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LocalTalk Bridge 2.1の使用法
パスワード保護:キーボード配列を変えたら通らなくなった,ほか
Speed Doubler 8: スケジュールコピーのスリープ障害
ハードディスクス回転停止後の再回転
起動ムービーの失敗(継続): TIL による QuickTime 3 の問題確認
ATY ?
Jedit3 :クリエータの変更
G3 Firmware Update 1.0.2
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[ 99/4/24]



LocalTalk Bridge 2.1の使用法


Apple が LocalTalk Bridge を非サポートとして FTP 公開した.これまでは製品として市販されていたものであり,バージョンアップされたわけではない. (国内では 1995 年に 17000 円で発売された) LocalTalk Bridge は LocalTalk ネットワーク上に接続された Macintosh, プリンタ, Newton などを Ethernet や Token Ring といったネットワークに接続するためのソフトウェアブリッジの役割を果たすコントロールパネルである.

LocalTalk Bridge をインストールしたマシンを Ethernet に接続すれば,そのマシンに LocalTalk Bridge 接続された機器を他の Ethernet 上のマシンから AppleTalk の機能について利用できるようになる.同時に, Localtalk 上のマシンから Ethernet 上のマシン等の AppleTalk も利用できる. LocalTalk Bridge を使用すると,最近の iMac ほかのシリアルポートのない Macintosh に Ethernet 経由で LocalTalk 対応シリアル機器の使用やシリアルポートしかない Macintosh との接続が可能となる.ただし, LocalTalk Bridge をインストールしたマシンは Ethernet とシリアルポートの両方を持たなければならない.

例えば, iMac と Ethernet ポートのある デスクトップマシンがあった場合,これらは相互に Ethernet で利用可能である.ところが,プリンタ/シリアルポートしかない PowerBook とプリンタがあるとすると,それら PowerBook とプリンタをデスクトップマシンに LocalTalk 接続して利用できても iMac には接続できないので iMac からは使えない.このような場合に LocalTalk Bridge をデスクトップマシンにインストールすれば, iMac から PowerBook のハードディスクにファイル共有によってアクセスしたり,プリンタに出力したりすることができるようになる.もちろん, Ethernet ポートのない PowerBook から iMac のファイル共有も利用できるようになる. iMac 以外に複数の Macintosh を使用している環境ではなかなか利用価値がある.

使用はいたって簡単である.ブリッジマシンとなる Ethernet 接続された Macintosh のシステムフォルダに LocalTalk Bridge コントロールパネルをドロップして再起動する.そのマシンのプリンタポートに LocalTalk ケーブルおよびアダブタ,または LocalTalk 互換各社ケーブルおよびアダブタ(PhoneNet など)を接続して,他のマシンなどのプリンタポートに接続する.(モデムポートでは接続できない場合がある) LocalTalk 接続したいマシンが 1 台だけの場合はプリンタケーブル(シリアルケーブルではダメ)でブリッジマシンとプリンタポート同士を接続することでも利用可能だ.

LocalTalk Bridge はデフォルトで on になっている. "Network Access" はデフォルトの "Public" でよい.ブリッジとなるマシンの AppleTalk は Ethernet を選択する.後は通常のファイル共有設定をするだけである.ブリッジマシンの AppleTalk に関する機能もそのまま使える.

LocalTalk Bridge は System 7.1 以上の OS であれば, MacTCP でも Open Transport でもどちらでも使用できる.ただし, Mac OS 8.5 では LocalTalk Bridge 2.1 がインストールされているマシン上で AppleTalk 接続先を Ethernet から他のポートに切り替えるとクラッシュすることが知られている.ポートを切り替える必要がある場合にクラッシュを回避するには LocalTalk Bridge をいったんオフにすればよい.

参考:
Mac OS 8.5 について



●パスワード保護:キーボード配列を変えたら通らなくなった,ほか


TIL: 60302 : Password Security: May Not Accept Password If Keyboard Layout Changes

Apple Tech Info Library の文書である.以下のような主旨である.

パスワード保護されている( PowerBook の)キーボード配列を変えた場合,同じパスワードを入力してもパスワードが通らなくなることがある.これはパスワード保護機能が Macintosh 起動プロセスの早期に読み込まれるためにもともとのキーボード配列を使用するからである. "キーボード" コントロールパネルでキーボード配列を変えても,その変更は認識されない仕組みなので,このようなことが起きる.回避法はキーボード配列を変更した状態で,もともとの配列のキーの位置でパスワードを入力する.キーボード配列を変える場合でこのようなことが起きたときには,パスワード保護コントロールパネルからパスワードを変更し,新しいパスワードを変更されたキーボード配列で行えばよい.

PowerBook のパスワード保護はハードディスクドライバに書き込まれる.ところが,キーボード配列の変更は Macintosh 起動時にハードディスクドライバが読み込まれた後に行われる.そのため問題が起きる場合もあるということであろう.

PowerBook のパスワード保護については,パスワード保護されるボリュームはひとつだけであることや,パスワード保護された PowerBook のハードディスクを SCSI ディスクモードで使用することはできないこと,また,パスワードを忘れた場合,サービスプロバイダに持ち込まないとデータを保持したまま解除できないなど,注意すべき点がいくつかある.パスワードを忘れた場合,サービスプロバイダに持ち込まないで解除するにはハードディスクを初期化することになるが,そうするとハードディスク内のデータは失われる.(データを残したまま解除することは個人レベルでも可能かと思うが,私はここでその方法を公開するつもりはない)

Linux パーティションがある場合,パスワード保護コントロールパネルが使えなくなるという未確認情報もある.

追記:
牧野氏からパスワード保護を解除してもらおうとクイックガレージに相談したが,解除できないと言われたという情報をいただいた. 国内サービスプロバイダには周知されていないのだろうか.パスワード保護の解除に関してはサービスプロバイダが実際に行うのではなく,そこから アップルカスタマーアシスタンスセンターに送ることになっていると思うが.... 上記情報に誤りがある場合はお許しいただきたい.ユーザがアップルカスタマーアシスタンスセンター (0570-01-0505) に直接連絡をとることもできる.
(牧野氏はその際,自力で内容を取り出すことができている)

三竹氏からは Linux パーティションがある場合パスワード保護コントロールパネルが使えなくなることについて,確認の情報をいただいた.

私は PowerBook のパスワード保護は使わないに限ると思っている.



● Speed Doubler 8: スケジュールコピーのスリープ障害


私のマシンがスリープしない場合に気がつくことがあった. Speed Doubler 8.1.2a のスケジュール機能を使用しているとマシンがそのままではスリープに入らなくなるようだ.ただし, PowerBook のふたを閉めたり,メニューからのスリープを選択したり,キーボードショートカットからはスリープする.(若干複雑なのでまだ把握できていない部分があるかも知れない)
( PowerBook G3 Series/300, Mac OS 8.5.1 )

問題は単純ではなく, Speed Doubler のスリープ障害は AppleScript と関連しているようで, AppleScript 機能拡張を外すと障害は起きない.さらに, AppleScript 機能拡張を使用する他のシステムファイルがない場合は Speed Doubler のスケジュール機能と AppleScript 機能拡張が組み込まれていてもスリープする.つまり,最小限のシステムで Speed Doubler は機能障害を起こさない.

しかしながら, AppleScript を必要とする他の機能拡張のシステムファイルやアプリケーションは多数あり, Speed Doubler のスケジュールコピーのためにそれら全てを使用停止することは非現実的だ. AppleScript との関連性があるようなのだが, Speed Doubler 以外の AppleScript を必要とする諸機能類に関してはスリープ障害を起こさない. Speed Doubler を使用しないか, Speed Doubler のコピースケジュール機能を切る,あるいは Speed Doubler の設定で " Speed Doubler 8TM を常に起動しておく" を切ることによっても障害は起きなくなる.スリープ障害が起きる場合でも,いったんスケジュール機能を切ってスリープさせれば,再びオンにしても再起動するまでは正常にスリープさせることができる.

他のマシンで事情が同じかどうか分からない.例えば, PowerBook 2400 で Speed Doubler 自体を使用していないのにマシンがスリープしないことがあり, "OpenTpt Serial Arbitrator" 機能拡張が入っていると障害が起きるという話を聞いたことがある.



●ハードディスクス回転停止後の再回転


上記の Speed Doubler 8 スケジュールコピーによるスリープ障害を調べている間に,いったんハードディスクがスリープほかなどにより回転停止して放置しておいても,数秒後から数十秒後に再回転し始める場合があることに気がついた.

再回転し始める時間は一定ではなく,計ったわけではないのだが,数十分から1-2 時間というような時間がたってから再回転した経験もある.

一応,原因は AppleTalk のファイル共有にあるらしいことが分かっている.ファイル共有をオフにするとこの現象は起きない.マシン全体がスリープしている場合にこの症状は起きない.

時間が一定ではないのは AppleTalk のパケットの関係ではないだろうか.例えば,他のマシンからそのマシンに呼び出しほかの信号がきた場合に再回転し始めるのではないだろうかと思うのだが.

追記:
AppleTalk, ファイル共有を切った状態でも上記の現象が起きることが確認された.ただし,あきらかに AppleTalk のファイル共有によるものとおもわれる再回転も起きる.したがって,上記のファイル共有らしいということについてはそれだけではないと訂正しないといけない. AppleTalk 以外の原因はまだ分からない.



●起動ムービーの失敗(継続): TIL による QuickTime 3 の問題確認


99/4/19 項目 "起動ムービーの失敗" で高嶋氏によってご報告いただいた内容に類似した報告がTIL: 60303 : QuickTime 3: Can't Hear Audio In Moviesにおいてなされた. TIL では " QDesign Music 2" 形式が QuickTime 3 ではサポートされないため,音声が再生されないとしている. QuickTime 4 ではサポートされるそうだ.



● ATY ?


TIL: 73002 : Power Macintosh G3 (Blue and White): Apple System Profiler misidentifies video card vendor as ATY instead of ATI

Blue & White G3 の Apple システム・プロフィールが "装置とボリューム" のディスプレイカードについて ATI Rage 128 ビデオカード製造元の "ATI" を "ATY" と誤って表示するという内容.これは Blue & White G3 に限らず他のマシンでも同様だと思う.

Apple システム・プロフィールは Mac OS 8.5 の 2.1.1 になって,詳細にマシンとソフトウェアの構成を報告するようになり,いろいろな使い方も考えられ,有益なユーティリティである.例えば,障害が起きるマシンの状態をすぐに把握できやすいし,レポートとして内容をテキスト出力したりすることができる.ただ, Apple システム・プロフィールが正しく表示できないということは往々にしてみられることであり,私のページでも Apple システム・プロフィールの表示について皆様からご報告をいただくことがあるのだが,あまり項目にすることがない.ご容赦願いたい.



● Jedit3 :クリエータの変更


私は Jedit を使ってこのページを記述している.タグは日本語入力変換プログラムに登録させてやれば結構便利だ.

ところで,Jedit がバージョンアップされて Jedit3 になったのであるが,これまでのファイルをダブルクリックしても Jedit3 が開いてくれない.これはクリエータが変更になったためである.この点については Jedit3 マニュアルフォルダ内の "Jedit2.0のユーザーへ" に対処法,一括変換法が書かれている.また,その変換ユーティリティ「JへIt! 3」(平山寛氏作成)も同梱されている.

私は木村孝氏のTypeCreator1.0 というメールウェアをありがたく常用させていただいているので,早速あたらしいクリエータを登録してこれまでの主要な Jedit ファイルを一括変換した.

Macintosh ではアプリケーションによって作成されたファイルにはそのアプリケーションを示すクリエータという属性がユーザには見えないところで記録されている.ユーザがファイルをダブルクリックすると, Macintosh はそのファイルのクリエータ情報を読みとり,これも見えないデスクトップファイルというデータベースを参照する.デスクトップファイルは各ボリュームにあり,そのマシンにアプリケーションがインストールされた場合にここにそのクリエータとアプリケーションのありかが登録される.デスクトップデータベースにクリエータの登録があると, Macintosh はそのアプリケーションを開いてファイルも開くことができるのである.おなじみのデスクトップ再構築はこのデスクトップデータベースの登録をもういちど最初からやり直しているのである.



G3 Firmware Update 1.0.2


英語版であるが,全てのシステムをアップデートできるとなっていて, Blue & White G3 , Macintosh Server G3 を対象としてインストールすべきであるとしている. FireWire ポートを含む PCI 機器のパフォーマンス改善, Mac OS X Server によるネットブートサポートやマイナーバグ修正とある.

ファームウェアアップデートであるので,アップデート中の事故発生時にはボード交換になるなどするので慎重に行いたい.

アップデート法

1.Power Macintosh G3 Firmware Updater のアイコンをダブルクリックし,メッセージが表示された後に Shut Down ボタンを押す.

2.コンピュータが終了したら,コンピュータ前面のプログラマーズボタン(マニュアルで確認のこと)を押しながら,本体または USB キーボードの電源ポタンを押してコンピュータを起動する.

3.トーンが聞こえなくなったら,プログラマーズポタンを離すと,プログレスバーが画面下部に現れる.

4.コンピュータ起動後に, " the firmware is up-to-date" と表示されるので "OK" をクリックする.

追記:
MacInTouch 99.4.24 に G3 Firmware Update 1.0.2 でアップデート後に起きる障害に関しての投稿などが紹介されている.それらのうち,内蔵ハードディスクから起動できなくなる場合が少数あり,システムCDから起動して起動ディスクコントロールパネルで内蔵ハードディスクを指定するか, PRAM クリアすると述べられている.



(C) Akiyama Satoru



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