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Wacom intuos :スリープ解除後の問題
MRJ2.1.1J:起動ムービーでの障害
MRJ2.1と Microsoft Internet Explorer の文字化け
FileSaver 関連の問題発生事例
FAQ :作業環境マネージャの設定が変更されない
Apple の経営が一時悪化していた理由
エヌフォー外字DX体験版
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[ 99/4/14]



● Wacom intuos :スリープ解除後の問題


森氏からお教えいただいた. Wacom intuos ADB 版がスリープ解除後に使えなくなる場合があるという情報をいただいている.

不具合の内容というのは intuos の ADB 版を G3 マッキントッシュ(biege,blue&white,G3series Powerbook)に接続した際,スリープを解除した状態ではタブレットの位置検出が正常に機能せず,再起動しないとタブレットが使えないというものです.

Wacomによると,その原因は

現象はサスペンドから復帰する時に ADB が接続されている機器を探しにいってデバイス ID を振り直すのですがマウス,キーボードはデバイス ID 2, 3 で固定されており問題なく動作するのですが 4 番以降の周辺機器は ID の振り直しの際間違いが発生しているようです.

だそうです.

また,

これの原因がファームウェアなのかソフトウェアなのか現在解明できておりませんので両方から調査しております.展望としましてはソフトウェアならば弊社ドライバソフトをバージョンアップ時に即対応可能な範囲ですのでお待ちいただければ解決できる問題ですが,ファームウェアとなりますと非常に難しく,弊社だけではなくアップルコンピュータ側にも対応してもらわないと解決できない場合があります.

ということで 今後,状況が改善されない可能性も有るようです.

シリアル版では問題は起きないようである.



● MRJ2.1.1J:起動ムービーでの障害


高嶋氏のご報告である.高嶋氏の環境で MRJ2.1.1J を使用すると起動ムービーが正常に表示されないそうである.
(OS 8.1J+QuickTime3.02J+MRJ2.1.1J+SpeedDoubler8.12aJ )

8.1 でインストールされる機能拡張の名称を変えて QuickTime より後に読み込ませるようにすることで回避できるそうである.

(高嶋氏のお名前の記述について失礼がありました.お許しください)



● MRJ2.1と Microsoft Internet Explorer の文字化け


藤井氏によれば, MRJ2.1 と Microsoft Internet Explorer をインストールすると, Microsoft Internet Explorer で日本語のフォントが流れるアプレットに関して文字化けが発生するそうである.

テキストエンコーディング関係は特に問題なく日本語版 1.4.2 に置き換わり ATOK12 も特に問題なく使えるそうだ.また, JAVA アプレットに関しても Netscape Communicator 4.5 よりもかなり速く動くそうだ.



● FileSaver 関連の問題発生事例


黒原氏,金田氏ほかの方から Norton Utilities の FileSaver についてお知らせいただいている. FileSaver の問題発生事例として参考にしていただきたい.

「スキャン中の中断による問題」(黒田氏)

Norton Utilities for Macintosh Ver. 4.0 (4.0.1) を所有しておりますが,貴兄のページの助言を参考にして,これまで FileSaver と CrashGuard は全く使用してきませんでした.

今回, Norton Utilities を 4.0.3 にアップデートしたのを機に,好奇心から FileSaver 4.0.3 を「オン」にして使ってみました.本日, FileSaver が動作中に,「中止」ボタンをクリックして, FileSaver の動作を中止した後, Eudora Pro3.1.1-J r2 を起動させたところ,起動終了と同時に Eudora Pro が勝手に終了し, Finder が再起動を促してきました.再起動後, Eudora Pro を起動させると,起動の途中でフリーズしてしまったので,キーボード操作でコンピュータを強制再起動させました.もう一度, Eudora Pro を起動させると,やはり起動の途中でフリーズしてしまい,再度コンピュータを強制再起動せざるを得ませんでした.今度は Netscape Communicator 4.5J を起動させてみると,これも起動の途中でフリーズしてしまい,やはりコンピュータを強制再起動せざるを得ませんでした.再起動後, Disk First Aid (J1-8.5.1) でハードディスクを検証しましたが異常はありませんでした.次 に Norton Disk Docter 4.0.3 を実行すると,下記のように「 Eudora 設定. bku p」というファイルに重度のエラーが指摘されました.

ファイル検査
下に示すファイルで重度のエラーが見つかりました.ファイルに損傷したリソースフォークがあります.
(15,1,2)
Norton Disk Doctor はこの問題を解決できません.Kazuhiro:システムフォルダ:Eudora フォルダ:Eudora 設定.bkup

この「 Eudora 設定 .bkup 」というファイルを別に取ってあるバックアップと入れ替える前に,試しにFileSaver を「オフ」にし,機能拡張マネージャで, FileSaver (コントロールパネル), Norton FileSaver Assistant(機能拡張), Norton FileSaver Extension (機能拡張)を使用停止にして,さらにデスクトップ再構築を行い,再起動すると,どのアプリケーションも問題なく使えるようになりました.そこでもう一度 Norton Disk Docter を実行してみると,「問題はありません.」という結果でした.前回,重度のエラーが見つかった「 Eudora 設定.bkup 」というファイルはそのまま残していたのに今回は問題がなくなったのです.

上記のトラブルが, FileSaver を動作中に「中止」させることで再現されるかどうか確認してからご報告すべきですが,二度と FileSaver を使うつもりはないので,再現実験はやめにしました.

ずぶの素人の推測ですが, FileSaver の動作中に「中止」させるタイミングが問題であって,ほとんどの場合問題ないが,たまたま私が,運悪く,中止すべきでない時に動作中止させてしまったということではないでしょうか?


「Norton CrashGuard と FileSaver 」(金田氏)


先日iMacを購入し,さっそく Norton をいれたところシステムの終了時に Norton CrashGuard がはたらいて,「 FileSaver アシスタントがクラッシュしました」という表示がでました.そこで, Norton CrashGuard を捨てて,もう一度システム終了したのですが,警告音が 3-4 回鳴った後, RAMディスクを使っているので, RAM ディスクの内容が無くなるというダイアログがでますが,その文字が文字化けしていました.


「終了時スキャンでの問題」

FileSaver については終了時にいくつかのアプリケーションと問題を起こす場合がある. Macintosh は終了時に各アプリケーションに AppleEvent で終了することを告げる.これはバックグラウンドで働いているメモリに常駐するプログラムにも送られる.それらのプログラムはその AppleEvent を引き金にして親アプリケーションを起動し, Macintosh 終了時にそれらアプリケーションが動作し始めるのである.

従って, Macintosh 終了時に問題が起きる場合,これらアプリケーションがシステム他のソフトウェアと非互換であったりすることが原因であることがある. FileSaver が終了時スキャンをする場合にこのようなことから Macintosh が終了できないとか,ハング,フリーズするなどの問題を引き起こすことがある.

FileSaver については FileSaver FAQ なるものを作成している.その中にスキャン時のフリーズの対処法が書かれているのでまだご覧になっていない方はご参照いただきたい.



● FAQ :作業環境マネージャの設定が変更されない


作業環境マネージャで設定が切り替えられない場合,次の点を確認する.

1.TCP/IP,モデム,リモートアクセス( Mac OS 8.1 以前では PPP )各コントロールパネルの "設定..." (各コントロールパネルをアクティブにした状態での "ファイル" メニュー内)で保存した名称が同じ名称できちんと対応していること.ただし, "省略時設定" の名称では同期しないので必ず名称を変更するか,新しく作成する.

2.作業環境マネージャコントロールパネルを開いて設定したり,コントロールバーから切り替える際に,環境が変更される関連するコントロールパネルなどが Finder 上で開かれていないこと.(コントロールバーから切り替える場合,作業環境マネージャコントロールパネルが開かれていないこと)

作業環境マネージャは Mac OS 8.5 から大変便利になった.特に PowerBook を使用している場合,作業環境マネージャでネットワーク環境を再起動することなく一度に切り替えられるのは Macintosh ならではの機能である.かつて,私は Mac OS 8.5 発表時にインターネットダイアラが無くなって,ネットワーク切り替えが不便になったと書いたが,コントロールバー,作業環境マネージャ,およびアップルメニュー内の "リモートアクセス状況" を併用することで類似の環境を得ることができる.

ここからは余談である.

私は思うのであるが, TCP/IP ほかこの作業環境マネージャなどの設定方法は Mac OS 8.1 から多少は良くなったものの,まだまだ,改善が必要ではないだろうか.上記のようにいちいち各設定を各コントロールパネルで保存するのは考えものだ.(インターネット接続アシスタントを使用すれば簡単な場合もあるのだが,以前の設定を持ち越したり,複雑な設定をすることはできない)メニューを併用しなければならないのは分かりにくいし,ファイルメニューから "設定..." を選ぶ時に保存されるデフォルトは初めて使う人間には何のことやら分からず,苦労して作ったそれまでの面度な設定を,一瞬で間違ったものに書き替えてしまう.リモートアクセスなどでスクリプトの必要な接続を最初にする際には,デフォルトでは保存オプションが現れず,初心者にとってせっかく苦労して接続したのに保存できないというのは泣きたくなる気持ちのものだ.

どうも,これに限らず,最近の Macintosh のインターフェースがかつてのように簡単とは言えなくなってきているような気がする.ネットワークの発展で Macintosh だけの環境でなくなったこともあるのだろうから難しい注文かもしれないとは思うが, Macintosh らしさをもっと発揮してもらいたい.

Mac OS 8.5 からのナビゲーションサービスダイアログボックスにしても却って不便になった部分があるし,まだまだ機能不足だ.ダイアログボックス上で,移動,コピー,削除,ドラッグ&ドロップ,等ファイル操作ができるようにして欲しい.これなどはWindows だったらいいのにといつも思ってしまう.

追記:
ナビゲーションダイアログボックスの機能拡張不足に関して,今井氏から, ACTION Files を使用すると解消される部分があるとお知らせいただいた.コントロールパネルであるが,コンフリクトは少ないようだとおっしゃっている.



● Apple の経営が一時悪化していた理由


Gil Amelio 氏(前 Apple 社最高責任者.Jobs 氏に追い出された)の著作 "On The Firing Line - My 500 Days at Apple" はいろいろ大変興味深い内容が書かれている.(翻訳も出ていると思う)その中に, Apple の経営状態が苦しくなった理由が書かれている部分がある.(米国の事情であるので,国内と異なる面もあるかも知れないが)

コンピュータ販売店が Macintosh を熱心に売らないということは私達も iMac 以前には知っていたことだと思うのだが,これには次のような思惑が販売店側にあったそうだ.クリスマス商戦などで一番大切なときに販売店が熱心に Macintosh を売らないのは Apple がノルマのために商品の値引きをするのを期待したというのだ.悪いことに Apple はその思惑どおり動き,販売店は味をしめ,次のモデルでも同じ手段に出る. Apple はまたそれに乗る.悪循環である.そのため, Performa など数は出たのだが,利益がほとんどなかったという.

Performa などでは発売されて暫くすると大変安くなっていた記憶がある.また,そのころの製品は製造終了してもいつまでも店頭に製品が限りなく安くなり続けて並んでいた.私たちユーザもそれを知っていて,安くなるまで買い控えていたと思う.こういうことだったのか.

Jobs 氏( Apple 社現事実上の最高責任者にして Apple 創業者の一人)については私は毀誉褒貶いろいろあると思う.おもしろい人だ.ところで,今日の Apple の業績回復は多くの人が Jobs 氏の功績と考えていると思うが, Amelio 氏はそれらの業績は自分が用意したものだと書いている.例えば iMac は Amelio 氏が開発を命令したものだという.

それらは内部にいる人しか分からないことなので何とも言えないが,ひとつ言えると思うのは,販売方法の劇的な変化が Jobs 氏の行った重要なことであるということだ.在庫流通の調整運用についてはいいのだが,販売店の限定など私たちユーザから考えると納得できない面もあるが, Amelio 氏の著作からは十分納得できるもののように思えた.

また,最近も少し触れたのだが,このごろは Macintosh の生産終了品は市場でもすぐになくなる.待っていると安くなるというのは以前のようには通用しない.これも Amelio 氏が書いていることから推察するに Apple が業績を回復した要因のひとつなのだろう.

追記:
"On The Firing Line - My 500 Days at Apple" の邦訳は「アップル・薄氷の500日」というタイトルだそうだ.東内氏からお教えいただいた. Amelio 氏は何と砲火を交えた(Firing Line)のだろう.



エヌフォー外字DX体験版


エヌフォー・メディア研究所は,エヌフォー外字DX体験版の配布を開始した.この体験版は,エヌフォー外字DXの辞書ファイルとビットマップ表示用のデータで構成されており,製品版と同じ外字入力環境を体験できるという.

なお,体験版にはアウトラインフォント情報は含まれていないので,表示と印字はビットマップで行われる.アウトラインフォントとして使用するには製品版が必要だそうだ.



(C) Akiyama Satoru



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