Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 98/12/7]
● File Exchange と DOS フロッピーの認識についていくつか
Mac OS 8.5 になって,それまでの "PC Exchange" と "Mac OS Easy Open" を統合した " File Exchange " だが,いくつかの問題が起きている.
それまで認識していた PC フォーマットのフロッピーが Mac OS 8.5 になって認識できなくなったという場合, Macintosh でフォーマットしたものは問題ないが PC でフォーマットしたものがだめだということをお知らせいただいている.回避法は " File Exchange " を外して,以前の "PC Exchange" に入れ換える方法が知られている.
TIL: 24742 : Mac OS 8.5: Crash When Using 720K DOS Diskettes
720K DOS フロッピーが Mac OS 8.5 の " File Exchange " で Macintosh をクラッシュさせる. 2.1.1 を含むそれ以前の PC Exchange でフォーマットされたフロッピーでも同様になる.回避法は PC 上でフロッピーを再フォーマットするか, " File Exchange " を外して起動した Macintosh でフロッピーを 800K フォーマットする.
TIL: 24741 : Mac OS 8.5: Disabling File Exchange Without Restarting
ここでは File Exchange コントロールパネルが機能をオンオフできるボタン等がないことについて AppleScript によってオンオフする方法が述べられている.単に機能拡張マネージャまたは手動で外したり加えたりしても同じだが,その場合は再起動が必要である.
これら以外では, SCSI 機器等の認識に関して問題が生じることがある場合,本コントロールパネルの "起動時のマウント" のチェックをとることによって改善することがあることをすでに紹介している.
● Mac OS 8.5 :フロッピーの一時的に取り出しの廃止
TIL: 24745 : Mac OS 8.5: Eject And Leave Behind No Longer Available
Mac OS 8.5 からはフロッピーを影を残して取り出す機能はサポートしなくなった. Mac OS 8.1 まではオプションキーを押しながら特別メニューからこのコマンドが選択できていた.
● PowerBook :TIP:電源アダブタの着脱
PowerBook は電源アダブタ ( AC アダブタ) の接続を PowerBook 本体へのコネクタのリング部分で認識している.そのため,電源アダブタを PowerBook 本体に差し込んだままで,壁のコンセントや電源アダブタ本体から電源コードを抜くと, PowerBook は電源アダブタが接続されていると認識しているにも関わらず,実際は電源が供給されないので Power Manager が混乱する.このため,それ以降,メインバッテリが充電されなくなるなどの障害が現れることがある.
このような場合は, Power Manager のリセットを行うことで復帰できる.また,類似の現象は PowerBook 本体へのコネクタが十分差し込まれないことでも起きる.単に差し込み不完全で充電が行われない場合は,いったんコネクタを抜いてからしっかり差し込み直せばよい.
Power Manager のリセットの仕方に関しては, PowerBook Power Manager のリセットを参照のこと.なお,電源コネクタを PowerBook 駆動中に着脱すること自体は問題ない.
追記:
PowerBook 190, 1400, 2400, 3400, 5300 シリーズ, PowerBook G3 (M3553) の Power Manager のリセットに関しては私が知っているだけで, Apple は 3 種類のバリエーションをこれまで発表している.「 PowerBook Power Manager のリセット」に記したものはそのうちで最も新しい記述である.私が実際に私の PowerBook 2400 で Power Manager のリセットをこれまで行った際には,場合毎に可能な方法が異なっていた.
実際に私が 2400 で行った際次のようなケースを記憶している.ひとつめは私が知っている Apple が発表した他の方法でもある.なお,「 PowerBook Power Manager のリセット」に記されている押しながらという方法は試していない.「 PowerBook Power Manager のリセット」にはこの追記部分を追加した.
- ・緑の LED が点灯したままとなった.バッテリ,電源アダブタを外し電源ケーブルを壁のコンセントからも外し,リセットボタンを 60 秒押した後, 電源アダブタを PowerBook 本体に接続してから通常の起動方法で起動.
・リセットボタンを押し続け,リセットボタンを離すと 2400 は起動しはじめたことがある.
・リセットボタンを 20-30 秒押し続け,リセットボタンを離し,パワーオンキーから起動する.( これは記憶が定かではないが,やはり, Apple が PowerBook の Power Manager リセットについて書いていた方法の一つだと思う.リセットボタンからいったん指を離し,もう一度リセットボタンを押すと再起動すると書かれていたと思う.ただし,それでは起動しないような場合もあるようで,その場合はパワーオンキーから起動するように記されていた.私はリセットボタンからの起動はできず,パワーオンキーによったものである)
● G3 マシン:モニタがぼける問題での交換カード
G3 マシンの Personalityカードによってモニタがぼける障害に関して,米国では Presonality カード Rev.2 の交換が行われている.この交換は,現在 G3 マシンに搭載されている対策された Rev.3 カードへの交換ではなく,問題が発生しない Rev.1 カードへの交換となる.
● Mac OS 8.5 のディスク損傷は Mac OS 8.5 に関係ない?
MacFixIt 12/5 は Mac OS 8.5 で稀に発生するとして話題になったディスク損傷の問題について,その問題を最初に発表した UMAX の技術者からのハードディスクのハードウェアによる障害があったという報告を紹介し,結局, Mac OS 8.5 の問題ではなかったという報告ではないかとしている.
この問題については MacInTouch が先頃, 2-3-4-6 GB Firmware Utility が効果があったという投稿を紹介していた.このことも OS の問題でないことを示唆している.
この問題については私のところに都合 3 つの障害報告をいただいているので,障害は実際に Mac OS 8.5 アップデート時に起きていると思われる.原因については依然不明である.
なお, MacFixIt は Mac OS 8.5.1 アップデータが 米国時間の 7 日遅くに出るという記事を出している.
(C) Akiyama Satoru