Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 98/5/24]
初心者のためのMacintoshセットアップ (46k)をアップデートした.主に更新したのは System 構築について Mac OS 8.1 による G3 DT の場合を追加した点である.
これらのページは私の学生が購入した Macintosh を自力でセットアップするために作成したものである. Design 室固有の使用法に基づいているが,これまで大変多くの方にご利用いただいているように一般的にご参考いただける点もあるのだろう.
なお, Design 室の学生は本ファイルに沿ってセットアップ中なので,本ファイルは最後まで十分検討されていない内容もあるかと思う.(私自身は G3 マシンを所有していないのだ)ご指摘いただけるとありがたい.
● Speed Doubler 8.1 J アップデータ: US 版 OS でアップデートできない
北野氏からお知らせいただいた. Mac OS 8.1 US 版にインストールした Speed Doubler 8 日本語版を 22 日公表されたアップデータでアップデートしようとすると,「インストールの必要はありません.インストールされるファイルはすでに存在するかハードウェア設定上必要のないファイルです... 」というメッセージが出てアップデートできない.私も確認した.
追記:
國清氏から,プライマリスクリプトを Roman から Japanese に変更して再起動後アップデートすることによりアップデートできたとお知らせ下さった.ただ,私が試したものは Mac OS 8.1 US を日本語化したものなので Japanese のプライマリスクリプトになっていたのだが,アップデートできなかった.
私は次のようにして一応はできている.他にも回避法を考えて順番に試そうと思っていたのだが,最初にとった以下の方法でできたので他にもっといい方法もあるかも知れないが,試していない.
- Mac OS 8.1 日本語版のシステムを Mac OS 8.1 US システムと同じボリュームにインストールし,日本語システムから起動する
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起動した状態で,日本語システムを無効にし,英語システムを有効にする
(日本語システムフォルダ内の System か Finder を取りだし,英語システムの System Folder を開く)
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再起動せずそのまま Speed Doubler 8.1 J アップデータを起動し,アップデートする
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インストール後再起動し,日本語システムを捨てる
● FWB CD-ROM ToolKit : SCSI ID の問題
MacFixIt 5/20, 22, 25 は FWB CD-ROM ToolKit で内蔵 SCSI Bus に接続された CD-ROM の SCSI ID が外付けハードディスクの ID と同じ場合に機能しないとしている.
また,一般的な SCSI 問題として,スキャナを ID 6にした場合,内部 SCSI Bus 0 に接続されたハードディスクを ID 6 にできない,内部 Bus と外部 Bus で同一のハードディスクは動作するが, CD-ROM などのようにリムーバブルの場合問題が出るなどの投稿を紹介している.
これらはドライバなどが SCSI Manager 4.3 に対応していないことが原因として考えられるという投稿を紹介している.ユーザは製造会社が対応しているか調べるか, Apple の SCSI Manager 4.3 機能拡張をインストールしなければならない.スキャナやリムーバブルドライブには対応していないものがあるという. UMAX Astra 1200S, Astra 610S.VistaScan は複数 SCSI Bus には対応していないという情報もある.
● PowerBook 2400, 3400 SCSI ケーブルアダブタ
fj.sys.mac で PowerBook 2400. 3400 について,一時 SCSI システムケーブル と SCSI ディスクモードを切り替える方式のアダブタを使用すると内蔵ハードディスクが壊れるという話が出ていたことがある.正しく使用していてもそのようになるので販売店では警告しているとか,他の PowerBook では大丈夫だとかいう内容は私には理解しがたいものであった.以前, 2400/180 をセットアップした際にも SCSI ディスクモードをアダブタを使用して使ったが何の問題も起きていない.
最近,それまで Windows を使用していた同僚が 2400 を購入して私がセットアップしたので,その際試してみた.私は Loas の切り替えケーブルを使ったが,今回も何の問題も起こらなかった.思うに切り替えスイッチをまちがって設定したために問題が発生し,そこから誤った噂が信じられたのではなかろうか.
PowerBook では SCSI ディスクモードと言って PowerBook をデスクトップモデルにあたかも外付けハードディスクのようにマウントできる機能がある. PowerBook では CD-ROM が使えないケースが多く,よく, CD-ROM からのインストールを SCSI ディスクモードでマウントして行う方法を聞くことがある.これでもできる場合もあるが,機種によってインストールされるファイルを変えるタイプのインストーラ(例えばシステムインストール)ではこの方法は問題がある.過去に項目でも書いたことがあるのだが,このような場合は SCSI ディスクモードで( Ether でもいいのだが)マウントされた PowerBook のハードディスクにインストーラを丸ごとコピーした後に PowerBook を単体で起動し,インストールされたインストーラを起動して行えばよい.
追記:
高山氏から接続中にアダブタのスイッチを切り替えると内蔵ハードディスクが壊れることがあるとお教えいただいた.噂は,このようなことが誤って理解され,切り替え式のアダブタを使用すると正しく使用しても内蔵ハードディスクが壊れるというようになったのかもしれない.
ただし,使用法によっては重大な結果を招くわけだからこのタイプのアダブタを使用する場合は十分に注意して使用しなければならない.使用中はスイッチできないようにする工夫も製品には必要だろう.
参考: This is Komet Fun Club
(C) Akiyama Satoru