Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 98/2/23]
● Mac OS 8.1 : 起動時のクラッシュ:アップルメニューオプション
宇都宮氏は Mac OS 8.1 アップデート後 3-4 回の起動後,起動時機能拡張類の読み込み時にフリーズするようになった.(PowerMac4400 )
氏は試行錯誤の末,アップルメニューオプションを外すことで起動できるようになった. 4400 での Mac OS 8.1 起動時のクラッシュは CD-ROM 関連の回避法, Disk First Aid による解決をここで紹介しているが,この方法も試していただきたい.なお,初期設定の削除では効果はないそうだ.
アップルメニューオプションについては様々な障害の原因と言われている.知られている障害の内,「最近使った項目の記憶数」のチェックを切るだけで回避できる場合もあるのでこの場合もそれだけで効果があるかも知れない.
● Mac OS 8.1 : Open Transport 1.3 関連プリント関連他を外すと起動時クラッシュ?
匿名氏から Performa 5260 で AppleTalk を含む Open Transport 1.3 関連とファイル共有,利用者 & グループ,アップル純正プリンタ関連デスクトップ・プリントモニタ,デスクトップ・プリンタ・スプーラ,プリントモニタを外すと Mac OS 8.1 起動時にクラッシュすると連絡をいただいた.機能拡張マネージャで Mac OS 8.1すべてに戻すと問題なく起動する.
投稿者は B'sCrew 2.0.3 を使用しているのだがその関連もお疑いである.また,ドライブ設定 1.3.1 でイニシャライズしたハードディスクではアイコンパレード前にフリーズし文字化けしたダイアログが出た.この場合は FileSaver3.5.2 を外すことで問題が解決している.
私もようやく一台の Macintosh ( 5430 )を Mac OS 8.1 にアップデートすることができたので試してみた. Drive Setup 1.4 では確認することはできなかった.私は B'sCrew についてはこれまでの経験からなかなか使いがたいものがあって現在のものを使用していないし, FileSaver も使っていないので,それらがない状態での確認である.
●注意: HFS + :ファイル同期の問題他
HFS + と HFS ハードディスク間のコピーについては 2/18 記事で注意を呼びかけた.このことに関連して特にファイルの同期コピーで問題が発生すると小林氏,田中(淳)氏からお知らせいただいている.
PowerBook 「ファイルアシスタント」および SwitchBack 2.6J (小林氏)「Syncronize!」(田中氏)
- 小林氏は HFS PowerBook のデータをファイルアシスタントを使い、 HFS + デスクトップ機とシンクロさせていた.ところが Mac OS 8.1 にアップデートしてからシンクロさせるとほとんどのファイルを書き換えてしまう.
SwitchBack 2.6J を使ってみたところ、HFS+フォーマットしたマシンの日付が 1958 年と認識されていることが判明した.このため、何度シンクロさせても、ファイルの書き換えが起きる.コントロールパネルの日付や場所の設定などは正しく設定されている.追記:
- Syncronize!(http://www.qdea.com/)をHFS Plusをマスターにして, HFS をバックアップ用 に使用すると「色」「診」のファイルについて警告ダイアログが出ないまま書き換えてしまう.
伊東氏から「色」「診」と同様に Macintosh の HFS ファイルシステムで問題が起きる一覧をお知らせ下さっている.これらは Shift-JIS の 16進数処理と Macintosh ファイルシステムが欧文大文字と小文字を区別しないことから生じる問題である.例えば「メール」と「レール」は HFS では同じものと扱われてしまう.「イ」と「ツ」は 16進数 Shift-JIS では 8343 , 8363 となるが 43 は ASCII チャートでは "C" , 63 は "c" となって大文字小文字の違いとなってしまい区別されないことになる.上記の組み合わせ以外にも大量にあるはずだ.もちろん,英文の大文字と小文字も区別されない.
- <全角カタカナ>
イ と ツ
ウ と テ
エ と ト
オ と ナ
カ と ニ
キ と ネ
ク と ハ
サ と フ
セ と ホ
メ と レ
ム と リ
モ と ロ
<全角ひらがな>
け と ち
<全角漢字>
葉 と 裕
<全角アルファベット>
a と l
b と m
c と n
d と v
e と z
● Mac OS 8.1 : PC Compatibility Card で音がしない.
澤田氏から Apple PC Compatibility Card (Pentinum166Mhz) で音がしなくなる問題と回避法をお知らせいただいた. (PowerMacintosh 4400/200 )
Mac OS 8.1アップデート後, PC Compatibility Card に切り替え, DOS モードや Windows モードで使用した時, 「SoundBlaster16」が内蔵されて再生は行われているようなのだが,音が聞こえてこない現象が起きる.
PC Compatibility Card のサウンドは内蔵 CD-ROM のサウンドラインを経由している.ところが, Mac OS 8.1 インストール後はコントロールパネルの「モニタ&サウンド」のサウンド入力という項目が CD-ROM になっていないためにこのような現象が起きる.同コントロールパネルでサウンド入力を CD-ROM にすることで解決する.
なお,カードはカード用の起動ボリュームをハードディスク内に置くが HFS + でも問題なく動作するということもご追記いただいている.
● Speed Doubler 8 : Mac OS 8.1 対応は 3 月末
樽角氏はメディアビジョンが Speed Doubler 8 の Mac OS 8.1 対応について 3 月末に対応版をリリースする予定であると知らされた. Mac OS 8.1 では Speed Doubler 8 のコピー機能が動作しないが,ディスクキャッシュとエミュレーションは動作しているようである.しかし,メディアビジョンは使用を中止するよう言っているとのこと.
● Mac OS 8 / 8.1 :コンテクストメニュー項目の問題
村上氏から Mac OS 8.1 アップデート後,コンテクストメニュー項目のプラグインが使えなくなるとお知らせいただいている. Mac OS 8.1 のみの機能拡張読み込みでも問題が発生する.
樽角氏は Mac OS 8 でも同様の問題をご指摘なさっている.樽角氏によれば,ハードディスクによって問題が起きる場合と起きない場合がある.機種によって起きたり起きなかったりしたために内蔵ハードディスクを交換したところ,ハードディスクに依存していて機種依存ではないことが確かめられた.さらに問題の起きるハードディスクに問題の起きないシステムをインストールすると問題は解決する場合もある.ドライバ,ハードウェア,システムのいずれが関係しているのか不明の状況のようだ.
Text Encoding Converter, SOMobjects for Mac OS なども関連する問題なので複雑であろう.私(秋山)自身は問題が起きたことはない.また,家内は Mac OS 8.1 E なのだが,正常に機能しているという.
追記:
この問題は樽角氏からさらにご報告いただいたことで樽角氏の場合の原因は判明した.樽角氏はカスタムインストールで問題が起きていて,簡易インストールで問題が解決したとお知らせいただいた.カスタムインストールでは OpenDoc を除外していたそうである.上記記事に私が書いた通り,コンテクストメニュー項目が動作するためには「 SOMobjects for Mac OS 」が必要であるが,これは OpenDoc をインストールしなければインストールされないのである.そのために問題が生じたと思われる.
追記 2 :
村上氏からお知らせをいただいて,これらの問題は全て「 SOMobjects for Mac OS 」がインストールされないことが原因であることが明らかになった. Mac OS 8 では簡易インストールで入っていたものが Mac OS 8.1 アップデートでは入らない場合があるようだ.上記のようにカスタムインストールとして OpenDoc にこの項目があるのでそれのみをインストールすることができる.
● Mac OS 8.1 : Performa FM ラジオの問題
Mac OS 8.1 アップデート後 Performa 一部機種の FM ラジオの機能拡張がアップデートされるのにアプリケーションがインストールされないため機能しないと Uetsuhara 氏,和嶋氏からお知らせいただいた.
機能拡張を古いもの( 8.0 用 J1-1.1 )に戻すことで機能するようになる. FM ラジオについては CD-ROM のフルバージョンが必要かも知れない.
追記:
市本氏からこの問題は Mac OS 8.1 アップデート時に FM ラジオアプリケーションが起動ディスクのアプリケーションフォルダ内にない場合に起きるとお教えいただいた.2/25 記事で詳述する.
● AppleTalk を切る方法についての問題
最近, Apple は AppleTalk をセレクタやコントロールバーによらないで AppleTalk コントロールパネルから切る方法を TIL で推奨している.本ページでは 1/26 記事でお伝えしている.このことについて,匿名氏から PowerBook で Open Transport から AppleTalk の設定を有効にするときには AppleTalk をオンにする必要があるとお知らせいただいた.オフに設定しても終了するとオンに変わるという. ( PowerBook 3400c/200でAppleShareJ1-3.7.2とOpen Transport 1.1.2J )
投稿者によれば,以前はシリアルポートを利用するときコントロールバーで一度 AppleTalk をオンにし、再度オフにしていた.するとその直後だけシリアルポートが利用できていたという.
現在は機能拡張から AppleShare を組み外しているとのこと.その状態では Personal LaserWriter のように未だにプリンタポートとモデムポートを別々に認識するドライバを利用してもプリンタ / モデムポートから印刷はできるそうだ.
なお, AppleTalk コントロールパネルでの経由先を Ethernet に切り替えるという方法もあるのだが,この場合は実際に Ether による LAN に接続されていないマシンではエラーが出る.
このことに関連して本ページでは Apple Remote Access を組み込むことで( ARA は実際に使用するしないに関わらず) AppleTalk コントロールパネルでリモートのみを選択することで回避できる場合があるという情報もお伝えしている.
● Mac OS 8/8.1 : Photoshop カスタムアイコンの問題
Mac OS 8 /8.1 で Photoshop のカスタムアイコンが更新されない場合があると佐藤氏からお知らせいただいた.私も以前から気がついていた.( Photoshop 4.0.1 J )私のとっておきの回避法「気にしない」で対処している.
● Zip :死のクリック(継続)
西山氏から富士(フィルム)とエプソンのドライブとサポートについてお知らせいただいた.
西山氏は富士製のドライブを使用していたところ,半年後くらいから激しい音がするようになりサポートに連絡した.サポートの回答から以下のことが分かった.富士のサポートは「この故障はよくあるようです」とも言っていたそうである.西山氏は保証期間内のため無料修理となったがその際不良メディアも交換してもらえた.(その 2ヶ月後また同じ事が起きさらに無料修理となった.乱暴な扱いは一切していない)
- 1.メディア挿入時にアクセス音が2回生じた場合はすでに故障している.
(2回以上音がするのはすでにヘッドがしかるべき位置になくなんども探しにいっている証拠)
2.書き込み、読み込み時にアクセス音のあるときもすでに故障している.
(正常であれば使用中ほとんど音はしない)
3.正常だと思われるドライブで上記のような動作があるときはメディアも故障している場合が多い.
(不良メディアを分解したところヘッドの残したと思われる大きな傷が同心円状に残り,円盤そのものの変形がある)
西山氏の友人はエプソン製のドライブを所有していて問題が発生したため,エプソンのサポートに連絡したところ,「そんなことは知りません」との回答であったそうだ.
● Global Village PC Card :スリープ復帰後の問題: OT 1.3.1による解決
MacFixIt 2/20 は Global Village PC Card :スリープ復帰後の問題についてOpen Transport 1.3.1 update patch によって解決するとしている.
● Outlook Express の問題
宮田氏から Outlook Express を使用し始めたところ,クラッシュの嵐となり NU3.5.1 の Crash Gurard が動作するとお知らせいただいている.ネットニュースを見ていると動作している場合もあるようなのだが,他に問題がある場合も見られる.
(C) Akiyama Satoru