Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 97/4/8]
●Mac OS 7.6 他の白紙アイコン(継続)および,名称のロック解除問題
デスクトップ再構築をすると System などのアイコンが白紙化する問題は,どうも Open Transport/PPP の問題であるようだ.これでほとんど説明がつくはずだ.また,さらに Open Transport インストーラにも類似の問題があるという情報を今井氏からいただいた.「 Name Locked」については問題の System, Finder, クリップボード,フォントキャッシュの各ファイルを ResEdit の Get Folder/File Info で属性を表示させて,そのウインドウの右上端の "Locked"にチェックを入れる.
- 田中氏の報告通り(4/5項目-秋山注)私も「 OT/PPP」が原因であると思います. OT/PPP(日本語版含む)のインストーラはバンドルビットもそうですが Finderフラグを全て offにしてインストールする様です.インストール終了時にフラグをたてれば問題なかったのですが,残念ながらされて無いようです.日本語版のインストーラスクリプトもこの問題を忠実にローカライズしているようです.ちなみに「 Name Locked 」のフラグも off に成ってますので,システムの名前の変更及びカスタムアイコンが出来る様になってしまっています.「 Name Locked」に関しては「 Open Transport 」のインストーラも offにしたままにする様です.
アイコンの白紙化は原因となる Open Transport/PPP をインストールしただけでは起きない.インストール後にデスクトップ再構築を行うことで起きる.(この問題は起きないというメールもいただいている.田中氏,今井氏の System などの属性が正しく設定されなくなっている問題は私も確認した.この状態ではデスクトップ再構築後にアイコンが白紙化するものと考えられる.デザイン室の漢字 Talk7.5.5で起きていないと記したことがあるが, Open Transport/PPP を使用していないからである.)
次の項目(ResEdit を用いないで...)もこの問題に関連している.
追記:(初心者の方に)
昨今の様々なAppleの通信関連のバージョンアップに際しては,インストーラは単にコントロールパネルや機能拡張を追加するだけではない. System の機能そのものを変更する必要があるため,リソースと呼ばれる Systemスーツケースが収めているプログラムの一種を変更するようになっている.そのため,コントロールパネルや機能拡張書類をドラッグ&ドロップで追加していた頃とは異なり,インストーラでインストールするようになっているのである.そのときに,インストーラはアイコン表示などを含んだいろいろな属性も変更することがある.したがって,今回のように, Open Transport/PPPなど, System と一見無関係に見えるものでも System に影響が及ぶことがある.
私がこれらページで推奨している,新規に何かをインストールするときに最小限の別システムにインストールするという方法は,何がインストールされたか,(変更されたか)把握するためだけでなく,インストーラに書き換えられたことによって異常が起きた場合の防護のためである.最小限のシステムで動作を確認した後に,最小限のシステムに新たに追加されたコントロールパネル,機能拡張書類だけを普段使用するシステムに移動しても正しく動作しないことがあるはずだ.(今回はこのケースになるはずだ)その場合は,もう一度,インストーラから普段使っているシステムにインストールし直す必要がある.
少し経験を積むと,インストーラの内容からリソースが変更されることが把握できることもあるし,インストールするものの機能からも大体は判断が付くものである.かつて, LaserWriter8.4.x のインストールを私が躊躇し,問題があるのではないかと危惧し,インストールそのものをしなかったことがある.予想通り問題が続出し,項目では何度か LaserWriter8.3.xに戻すようにという Apple の呼びかけを書いたことがある.この時に私が問題が起きるのではないかと予期できたのは,それまでそのようなことのなかった LaserWriter でリソース書き換えがあることを点検して知り,これは冒険だなと思ったからである.(何もリソース書き換えは悪いことではない.しごく当然のことでもある)
バンドルビットとは何かなどについては,私の作成した「ディスク診断修復プログラムの使い方」バンドルビット,日付の異常とは何かに関連したことが書かれているので参照願いたい.
●ResEdit を用いないで,かつ再構築せずにアイコンを修復する方法
上記項目に関連して,4/5項目の回避方法は初心者には負担となるかも知れないのだが,笹川氏から別の方法をお教えいただいた." Save a BNDL"の使用法については4/5項目を参照願いたい.( Save a BNDLの入手)
- 最初に FileBuddy で Systemをリスト追加してBNDLをチェックします.そして, Save a BNDLという BNDL 修復ソフトをつかうとなおります.
●コピーユーティリティと Speed Doubler の問題(「 Floppier の問題」継続)
4/6項目「Floppier の問題」に関して,他のコピーユーティリティでも起きるという点などの原因と考えられることについて,本日最初の項目の今井氏から情報をいただいた.●Apple CD-ROMの問題
- この問題は「 Speed Doubler 」の「 Speed Emulator 」が原因と思われます.私がこの問題を経験したのは System 7.5.1 の頃ですが,これをきっかけに「 Speed Doubler 」の使用をやめた経緯を持っています.ただ,この問題は「 Finder 」でのフォーマットには影響しないはずです. Floppierをはじめ他のフロッピーをフォーマット出来るソフトは全てこの問題に影響したと記憶しています.残念な事に今,私の環境で検証する事は出来ませんが,私が行った「 Speed Doubler」の度重なるバージョンアップ全てにこの問題の解決はされていませ んでしたので,今も未解決のままだと想像されます.
MacOS 7.6.1 ではApple CD-ROM 機能拡張の新しいバージョン5.3.3を含んでいる.このことに関連して, MacWare Infomationの星氏から "B'sCrew 1.3.1UPDATER"の readmeに MacOS7.6付属 Apple CD-ROMドライバが, PDドライブをCD-ROMドライブと誤認してドライバをインストールしてしまうとあるとお知らせ下さった.(MacOS Software BBS(仮称)も参照いただきたい)
MacOS 7.6の Apple CD-ROM 5.3.2 は NEC製のドライブを認識しないという問題が起きていて,それを修正すると Apple はしていた. Mac OS 7.6.1( TECHNOTE 1096)にはIDEドライブのサポートとなっている.(2/7 PowerBook 1400の CD-ROMが認識されない問題)
●MBDFウイルス感染した StuffIt Expander 4.0J の一部配布
act 2は同社ページから,2月25日午後11時から2月27日午後3時配布した StuffIt Expander 4.0J が MBDF に汚染されていたとして,告知している.
MBDFは Disinfectant で検知,除去できる. MBDF については主なウイルスの症状と影響一覧中の該当部分の記載を参照いただきたい.
●Penpal Greetings デマウイルス
現在,各地でこの偽のウイルス情報がメーリングリストなどで流れているらしい.( habara氏ほか,デザイン室でもこのようなメールを先週受け取っている)
これは根も葉もないいたずらかそれにだまされた人によるデマ情報である.メールを開いて読むだけで感染するウイルスはない.早速,私の新しいページがお役にたったようでうれしい.
(C) Akiyama Satoru