[ 04/6/13]
今回発表の Power Mac G5 は Power Mac G5 (June 2004) と呼ぶようだ.
● Power Mac G5 (June 2004):設定アシスタントでのデータ移行
KBase 25773: Power Mac G5 (June 2004): Transferring data with Setup Assistant frequently asked questions (FAQ)
Power Mac G5 (June 2004) の新機能として,設定アシスタント上で,それまで使用していた Macintosh からデータを移行させることが可能になった.データはコピーされ,削除されるわけではない.
「データ移行機能」
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出荷時に入っている Mac OS X 10.3.4 に含まれている「設定アシスタント」は, Mac OS X 10.1 以降の古いコンピュータから,アカウント設定やホームフォルダを含んだデータを移行させることができる.二台のコンピュータを接続するために FireWire ケーブルが必要.新しい Macintosh を起動すると「設定アシスタント」がデータ移行を申し出る.古い Macintosh がファームウェアアップデートされているか最初に確認する.
KBase 86117: ファームウェアアップデート一覧
「データ移行の最適時期」
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Power Mac G5 (June 2004) を最初に起動した時が最適である. FireWire ケーブルの準備と古い Macintosh のファームウェアアップデートを確認する.以前のコンピュータの整理すべき ("cleaning up") ファイルについて悩む必要はない. FireWire は移行に時間を長く要しないし,新 Macintosh はより大きいハードディスク容量がある.
「初期の Mac OS X でも設定アシスタントによって移行できるか」
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このバージョンの「設定アシスタント」はこれまでの Macintosh では機能しない.しかし, FireWire ポート装備の Mac OS X 10.1 以降の古いコンピュータからデータをコピーできる.
「他の移行法例」
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・.Mac の iDisk または Backup または Ethernet や AirPort (AirMac) などのネットワーク接続を用いる.
・ CD や DVD にコピーして移行する.
(秋山は古いハードディスク (換装していて新規購入マシンと同等かそれより大きい) を取り出して新マシンのハードディスクと取り替えるか, PowerBook の場合,IDE 接続できる PC カードを用いるか, FireWire ターゲットディスクモードで旧マシンから起動して,新マシンのハードディスクをバックアップ後,フォーマットして,旧マシンの内容を新マシンにコピーする)
● iPod:充電方法と注意
KBase 61127: Charging iPod's internal battery
次段落以下,上記ファイルの内容 (要約).注意書き部分に注目.記述内容は相当日本語 TIL と,数字など一部異なっている.また,注意書きが日本語 TIL にはない.
iPod には取り外すことのできない充電可能な内蔵バッテリが装備されている.フル充電されたバッテリは,8 時間以上持続する.約 18 日から 28 日間使用しなかった場合,充電する必要がある.
iPod の充電は,起動した状態の Macintosh に FireWire で接続するだけである.コンピュータスリープ中は充電されない.
iPod はだいたい 1 時間で 80 パーセント充電される.フル充電には 4 時間かかる.フル充電しなくても iPod を使用できる. iPod のディスプレイの右上角にあるバッテリアイコンがバッテリ残量を示す. iPod を接続してバッテリアイコンがアニメーションされない場合,バッテリはフル充電されている.
注意:
充電バッテリの充電サイクル数には限界があり (have a limited number of charge cycles),最終的には取り替える必要がある.バッテリー寿命と充電サイクル数は,使用法と設定法によって左右される.
● iPod:複数台のコンピュータが自分の iPod だと認識する
KBase 93856: Both of your computers think they "own" your iPod
「症状」
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iPod を複数台のコンピュータで使用することができる.そうした環境で, iTunes 4 を使用して iTunes 4 Music Libray ファイルをあるコンピュータから他のコンピュータにコピーした場合,接続したときに自動的にアップデートされるように設定されていると,他のコンピュータの iTunes も接続されるとアップデートしようとする.
「対処法」
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iTunes Music Library ファイルを作り直す.次項参照.
● iTunes:iTunes Music Library ファイルを作り直す方法
KBase 93313: iTunes: How to recreate your iTunes Library
1. iTunes を終了する.
2.「iTunes」フォルダを特定する.以下のいずれかにある.
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・/ユーザ/(ユーザ名)/ミュージック
・/ユーザ/(ユーザ名)/書類
3.「iTunes」フォルダを開き,
4.「iTunes Music Library.xml」ファイルをデスクトップにドラッグする.
5.以下のファイルをゴミ箱にドラッグする.
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・iTunes 4 Music Library
・「iTunes」フォルダにある,他の iTunes Music Library ファイル
6-9. iTunes を起動し,「ファイル」メニューから「読み込み」を選択し,デスクトップの「iTunes Music Library.xml」ファイルを指定する.(この時点まで, iTunes に追加しないこと)
● iTunes 4.6
iTunes 4.6
AirPort (AirMac) Express と AirTunes を使ってワイヤレスに音楽を再生する機能を追加.いくつかの細かい機能の拡張も含む.
「システム要件」
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Mac OS X 10.1.5 以降 (Mac OS X 10.3.4 推奨),音楽の共有や DVD 作成には, Mac OS X 10.2.4 以降が,AAC エンコーディングを行うには QuickTime 6.2 以降が必要.AirPort (AirMac) Express と AirTunes を使用するには, Mac OS X 10.3 以降が必要.256 MB 以上のメモリ推奨.
● Mac OS X :PDF で一部 TrueType のスペースがドットになる
杉崎氏よりお知らせいただいた.
「症状」
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Mac OS X 10.3 で「PDFとして保存」した場合, Apple 社以外の一部の 2 バイト TrueType フォントの半角空白文字が正常に埋め込まれない.
Windows 版でも Macintosh 版の Adobe Reader でも「埋め込みフォント「XXX」を抽出できません」という警告が表示され,半角空白文字部分が,中丸黒点2文字のように文字化けして表示される ( Apple によれば,二つのドットになる).OS X 付属のプレビューでは正常に表示される.
Mac OS X 10.2 の少なくとも初期のころには正常にPDFを作成できた文書を, Mac OS X 10.3 でPDFにすると文字化けが発生する.
「異常の出るフォント」
(杉崎氏のご確認なさったフォント)
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・ DynaFont シリーズの華康ゴシックW2 - W5
・エヌフォーの TokyoFont for Internet
・タイプラボのセプテンバーL
など.
Microsoft 社 Office v.X 付属の MS ゴシックでは文字化けは生じないものの,コピー&ペーストで書き戻すと問題が出る. Mac OS X 10.3 付属の Osaka フォントは問題ない.
杉崎氏がエヌフォーに問い合わせたところ,現象は確認されたものの,原因は調査中とのこと.
「Apple による対策」
KBase 25719: Mac OS X: Spaces in PDF Text or iPhoto Book Appear as Two Dots
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・ PDF を「プレビュー」を用いて表示する.
・問題の発生するフォントを使用しない
本格的な回避法は各フォントメーカにゆだねられているようだ.
● EGBRIDGE14.0.4アップデータ
EGBRIDGE14.0.4アップデータ
・ FileMaker Pro 7 でフィールドに設定してあるフォントと異なるフォントで入力されてしまう問題に対応.
・ FileMaker Pro 7 で入力中のカーソル (キャレット) 移動が再描画されない問題に対応
・ Mac OS X 10.3 で入力モードをコマンド+スペースキーを使って「英字」から「ひらがな」へ切り替える時に, 「ひらがな」ではなく「カタカナ」に切り替わってしまう不具合を修正
・ 一部の欧米配列のキーが正しく入力できない不具合を修正.
・ US キーボードで英字モードの時,オプション+バックスラッシュ(\)キーを使って半角の円記号 (¥) を入力できるようにした.
● Macintosh Manager:Classic を一部変更すると複数ユーザからログインできない
KBase 108014: Macintosh Manager, Mac OS 9 Multiple Users: Login unexpectedly quits after updating Classic components
「症状」
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Mac OS X 10.3 - 10.3.3 で Macintosh Manager を使用し,さらに,そのコンピュータで Mac OS 9 複数ユーザを使用している環境で, Classic の構成を変更すると,ログイン中にログインプロセスが異常終了し,ログインウインドウに戻ってしまう.
「回避法」
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Mac OS X 10.3.4 にアップデートする.この問題を修正する Classic のシステム項目は "アップルメニューオプション" 1.2.1 である.
● DVD Studio Pro:不正な DTS ファイルは拒否される
KBase 93857: DVD Studio Pro: DTS files rejected due to incorrect frame size
「症状」
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一部 DTS ファイルが DVD Studio Pro に読み込めない.
「原因」
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「DTS .cpt」ファイルは, SurCode DTS Encoder 1.0.25 によって作成され,検査され, DVD Studio Pro に取り込まれる. DVD Studio Pro は「DTSWAV」(拡張子「.wav」) と「.dts」ファイルに対応していない.
DVD Studio Pro SurCode DTS Encoder の古いバージョンは,2013 バイトに対して 2016 バイトのフレームサイズを含む DTS のストリームを作成し,DTS ファイルが間違った形式になる.
「対処法」
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tech@minnetonkaaudio.com に連絡して, SurCode をアップデートする.
(C) Akiyama Satoru