Macintosh トラブルデータベース Archives |
● マルチユーザとアップルメニュー:アップルメニューのサブメニュー表示異常 ● Mac OS X 10:フォントのありかとその目的 ● Mac OS 9: Mac OS X のデスクトップに保存したファイルのありか ● PowerBook G4, FireWire: Mac OS X 10.0.x から Mac OS 9 切り替え後の無音障害 |
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[ 01/8/1]
● マルチユーザとアップルメニュー:アップルメニューのサブメニュー表示異常
黒原氏からお知らせいただいた.
マルチユーザ機能を用いている場合,アップルメニューのサブメニュー表示に関して異常が起きる場合がある.
(Power Mac G4 (AGP Graphics, Z01W00H0D, CPU PMG4, 450MHz, RAM 512MB, 10GB HD) Mac OS J1-9.1 マルチユーザコントロールパネル J1-1.4.1 など CarbonLib 1.2.5 以外は最新のシステムファイル)
以下の症状に関して黒原氏はアップルコールセンターに連絡したところ, "マルチユーザ" コントロールパネルを「切」にするように指示され,その結果改善された.アップルはこの障害を認識しており,改善予定であるそうだ.
「障害」
「回避法」
- アップルメニューの「最近使ったアプリケーション」のサブメニューに「コントロールパネル」のリストが表示されたり,「最近使ったサーバ」のサブメニューに「最近使ったアプリケーション」のリストが表示される.また,本来サブメニューが表示されるはずがない「リモートアクセス状況」にサブメニューが表示され「コントロールパネル」のリストが表示される.
追記:
- "マルチユーザ" コントロールパネルを「切」にする.
杉崎氏より,アップルメニューフォルダ内のコントロールパネルエイリアスの名称の最後に半角スペースなど文字を追加することで回避できるとお知らせいただいた.
追記2:
黒原氏によれば,上記「追記」にある回避法では回避できず, "マルチユーザ" コントロールパネルを「切」にすることが効果を得られる手段であるそうだ.
● Mac OS X 10:フォントのありかとその目的
TIL: 106417 : Mac OS X 10: Font Locations and Their Purposes
TIL: 106417 : 同日本語
Mac OS X でのフォント格納場所とその意義についての文書.これまで,格納場所については文書が公開されているが,なぜその場所であるのか,また,そうすることによって例えばネットワークでフォントを共有できることなど使い方が示されていて,有益である.以下,紹介する.
「フォントディレクトリが複数である意義」
Mac OS X では,ネットワークでの使用やネットワークから切り離された個々の使用などの Mac OS X の全体的なセキュリティデザインに合わせて,フォントをいくつかの場所に置くようにしている.個々のコンピュータではシステムファイルはユーザと管理者とで使用するときに分けられている.フォントを格納するディレクトリは,誰がアクセスでき使用するかによって決定される.例えば,‾/Library/Fonts/ にユーザが新しいフォントをインストールした場合,そのユーザのみがそのフォントを使用することができる.もし,ルートまたは管理ユーザが同じフォントを /Network/Library/Fonts/ にインストールした場合,すべてのネットワークユーザがそのフォントを使用することができる (ネットワーク管理者がそのように設定している必要がある).
「フォントディレクトリへの変更が有効になる時点」
フォントディレクトリへの変更 (フォントの加除など) は,アプリケーションが起動したとき,または,ユーザがそのアカウントまたはコンピュータにログインしたときに有効になる.
「フォントディレクトリの優先順位」
複製された同じフォントは以下の優先順位で使用される (resolved).
(‾ (チルダ) はユーザのホームディレクトリを示す)
使用用途等 フォントディレクトリ 特徴,使用法等 ユーザ ‾/Library/Fonts/
各ユーザはそのユーザホームディレクトリにインストールされたフォントを完全に管理できる.これらのフォントはログインすれば使えるようになる.他のユーザには使用できない.
ローカル /Library/Fonts/ どのローカルユーザも使用できる. Mac OS X はここに追加されたフォントをシステムの動作に要求しない.管理ユーザがこのディレクトリ内容を変更できる.アプリケーション間で共有するフォントを入れておくとよい. ネットワーク /Network/Library/Fonts/ LAN 上のネットワークユーザ全てで使用できる.ネットワーク管理者の管理下で,ネットワークファイルサーバで用いられる. システム /System/Library/Fonts/ Mac OS X のシステム,スクリーン表示での用途に用いられる.変更したり削除したりすることはできない. Classic /システムフォルダ/フォント/
(これは Mac OS 9.1 の「システムフォルダ」である. Mac OS X の「System」フォルダと区別すること)
Classic 環境で用いる.もし,複数の Mac OS 9.1 システムフォルダが存在する場合,「システム環境設定」の Classic パネルで選択されているシステムフォルダが用いられる.
Classic アプリケーションはここのフォントのみを使用することが可能で, Mac OS X の他のディレクトリにあるフォントを使用することはできない.それに対して Mac OS X アプリケーションはこの場所のフォントも使用することができる.
● Mac OS 9: Mac OS X のデスクトップに保存したファイルのありか
TIL: 25338 : Mac OS 9: Files Saved in Mac OS X Aren't on Desktop
Mac OS X ではデスクトップにあるアイテムを各ユーザ毎に "Desktop" というフォルダを用意してそこに保存している.そのため, Mac OS X のデスクトップに保存したアイテムは Mac OS 9 から起動した場合のデスクトップには現れない./Users/ユーザ名/Desktop を開くとよいといった至極当たり前の内容.
● PowerBook G4, FireWire: Mac OS X 10.0.x から Mac OS 9 切り替え後の無音障害
TIL: 88164 : PowerBook: Stops Making Sound After Switching From Mac OS X 10.0 to Mac OS 9
PowerBook G4 および PowerBook (FireWire) について, Mac OS X 10.0.x から Mac OS 9 に切り替えて起動後にコンピュータから音が出なくなる.回避法は, OS を切り替えた後に再起動するのではなく,いったんシステム終了してから起動する. Apple は問題を調査中.
(C) Akiyama Satoru