Macintosh トラブルデータベース Archives |
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[ 01/5/18]
● Mac OS X:Biblos フォントの Classic 環境での問題
しの原氏よりお知らせいただいた. Mac OS X の Classic 環境用 Mac OS 9.1 に Biblos フォントがインストールされている場合, Mac OS X のシステム環境設定や特定アプリケーションが起動できなくなるそうである.
具体的な症状としては,アプリケーションを起動するとブルースクリーンとなり,ポインタと CD 回転のアイコンが交互に現れ操作不能となるそうである.回避するには, Mac OS 9.1 システムから Biblos フォントを外す他にはないようだ.
参照:
Biblos のページ
● iMac:スリープ時にアンバー点滅しない場合の回避法
米国の Macintosh 専門店 Small Dog からの情報. iMac がスリープした場合に,起動ボタンがアンバー色の点滅とならず,緑色のままという症状の回避法.
回避法は, "省エネルギー設定" コントロールパネルでスリープの設定時間を 30 分から 35-40 分に設定するというもの.
ひところ, "Green Light of Death" とかとして取り上げられていた iMac Rev.2 までで起きるアナログボードの故障からくるものと思われる障害の症状のひとつでもあったように思う.
● Mac OS X:リソースフォークの追加?
田村氏からいただいた. Mac OS X 10.0.3 で Windows ユーザとのやりとりのためリソースフォークを削除したファイルについて, OS がリソースを追加しているように思える場合があるのではないかとのことである. Finder 上でそのファイルにアクセスすると発生するようだとのこと.
ファイルが単独に持つリソースフォークというと,画像ファイルのアイコンという例がある.以下は秋山の推測である.
Mac OS X では,リソースフォークは当然使用されるが,同時にデータフォークにそうしたアイコンのようなリソースを収納しそれを Finder が参照することもできる.仮に Carbon 対応の画像処理アプリケーションがあったとすると,そのアプリケーションはリソースフォークにアイコンを保存するが,同時にデータフォークにもアイコンを収納するものと考えられる.その場合, Mac OS X でリソースフォークのアイコンを削除してもデータフォークのアイコンデータは残すということが常識的な仕様であると思われる.
この場合, Finder は残ったデータフォーク内のリソースを参照して表示する,また,さらにそれを (Mac OS 9.1 以前との互換のため) リソースフォークに組み込んでいるということは考えられないだろうか.(データ容量を調べることで確認できるだろう)
そうであれば,田村氏のようにリソースフォークを削除したいというときには不便である.また,画像データのやりとりについてデータフォークに収納されたアイコンリソースが他機種のみならず, Mac OS 9.1 以前での表示に問題を起こすということはないのであろうか. Mac OS X がその点にどのように対処しているか,また,データフォーク内のアイコンデータも同時に削除するような仕様,方法があるのか,そのようなことを可能にするユーティリティはあるのか,この辺りのことは私には判らない.
● Mac OS X 10.x:Classic での Mac OS 9 コントロールパネルの機能制限等
TIL: 25305 : Mac OS X 10.x: Using Mac OS 9 Control Panels in Classic Environmen
Mac OS X Classic 環境下の Mac OS 9.1 コントロールパネルの機能.この状況下では一部機能しなかったり,制限がある場合があり, Mac OS X の「システム環境設定...」を使用しなければならない.そのような個々の場合について述べられている.
「アピアランス」
「AppleTalk」
- デスクトップピクチャは Dock の Finder から
サウンドトラックは Classic アプリケーションのみ機能
システム/ Finder 表示フォントの変更は Classic 環境/アプリケーションのみ有効
「コントロールバー」
- 変更した設定は Classic 環境のみ有効で, Mac OS X ネットワークパネルは変更されない.
「日付 & 時刻」
- Classic 環境では使えない. Mac OS X の「システム環境設定...」を用いる. Mac OS X ディスクには Dock extra (Dock 特別付録?があるので代替できる.
「省エネルギー設定」
- Mac OS 9 Classic で用いられるアプリケーションの範囲でのみ有効.システムの日付,時間の設定は Mac OS X から行う.
「機能拡張マネージャ」
- Mac OS X のエネルギー設定パネルを使用する.
「ファイル共有」
- Mac OS 9.1 Classic 起動に関して有効など.
「赤外線」
- 共有できない.利用者 & グループの設定, TCP/IP 上での共有も機能しない. Mac OS X の「システム環境設定...」で Public フォルダの共有または FTP アクセスとリモートログインを有効にする.
「キーボード」
- Classic 環境では機能しない
「作業環境マネージャ」
- 「キーの繰り返し」「繰り返すまでの遅れ」は Mac OS X の「システム環境設定...」のキーボードパネルを使用する. 01/3/31 項目も参照のこと.
「メモリ」
- Classic 環境では機能しない.
「モデム」
- Mac OS X ではディスクキャッシュのみ調節することに使用できる.概して必要なく,メモリ節約のために最小値に設定する.(その場合 Mac OS 9.1 から起動する場合には適切な値に再設定する必要がある)
「モニタ」
- 代わりににネットワークパネルを使用する.
「マウス」
- Mac OS X ディスプレイパネルを使用するが,一部 Classic アプリケーションに 256 色または 640 ×480 解像度が必要な場合のみ用いることができる.
「マルチユーザ」
- 代わりにマウスパネルを用いる.
「パスワード保護」
- 代わりにユーザパネルを用いる.
「PowerBook SCSI ディスクモード」
- Classic 環境では動作しない.ログインパネルのログインタブから「自動的にログインする」のチェックを取る.
「リモートアクセス」
- Classic 環境では機能しない.
「ソフトウェア・アップデート」
- Classic 環境では機能しない.代わりにインターネット接続のアプリケーションを用い,ネットワークパネルの PPP タブを用いる.
「サウンド」
- Classic 環境では機能しない.
「起動ディスク」
- Classic 環境の警告音の設定に用いる.他のサウンド関連は全て「システム環境設定...」のサウンドパネルを用いる.
「TCP/IP」
- 起動ディスクパネルを用いる.
「トラックパッド」
- 代わりにネットワークパネルを用いる. Mac OS 9 TCP/IP コントロールパネルは効果ない.
「Web 共有」
- マウスパネルを用いる.
● iTools:Email アカウントの仕様等
- 代わりに共有パネルを用いる.
TIL: 25301 : iTools: Email Account Specifications
サーバ名 (mail.mac.com と smtp.mac.com),25 ポートを使用,5MB まで,単一メール最大 3MB までほか.
● Macintosh Manager 1.4.1 日本語版
Macintosh Manager 1.4.1 日本語版
1.4 からの修正点
● Open Transport Update 2.7.6 北米版
- ・利用者が複数の「パネル」ワークグループに属している場合,2 つ目以降のワークグループにログインしたときに,その利用者がアクセスを許可されている項目が正しく表示されないことがあった問題の修正.
・ Finder 環境でデスクトップがロックされているときに,管理者によって設定されたデスクトッププリンタが正しく表示されない問題の修正.
Open Transport Update 2.7.6 北米版
一部アプリケーションが思い通りに動作しない些細な問題の修正,特に教育関係など全ての顧客に推奨するとなっている. Mac OS 9.1 が必要.現行バージョンは 2.7.4.
(C) Akiyama Satoru