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● Mac OS X 10.0:ntpd の弱点と置き換えパッケージ
● AppleWorks 6.1 での AppleShare ボリューム保存時のデータ損傷
● Mac OS X: PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) でのインストール/動作不良例
● G4 FirmWare Update 4.1.8 は PCI Graphics 対象外
● Mac OS X:Mail での障害事例
● iTunes インストール後の CD 自動再生のオンオフ
● Mac OS 9.1:CD-R/CD-RW 初期化時のエラー
● iTools Email:「送信者に通知」機能
● iDisk の一時的な接続不能


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[ 01/4/21]



本日項目のうち, Mac OS X 発売直後に公開された Apple Tech Info Library の紹介については, 01/3/31 に移動した.


● Mac OS X 10.0:ntpd の弱点と置き換えパッケージ


しろやま氏よりいただいた.すでに UNIX 関連各所で告知されている ntpd (ネットワークタイムデーモン) の問題により,リモートから管理者権限を奪うことが可能な弱点について, Mac OS X 10.0 でも同じ ntpd を標準搭載しているため,十分注意すべき (ntpd を使用しない) であるとお知らせいただいた.

氏はページにもお書きになっているように「ntpdを使わず, Appleの対応を待つ」ことが最善であるとされている.しかし,それでも ntpd を使用したい人のために,置き換え用のパッケージを配布なさっている.氏に感謝したい.(Mac OS X 10.0.1 がこの問題に対処しているかどうかは不明. Apple からは何のアナウンスもない)

現状で Mac OS X を日常業務に使用している Macintosh ユーザは極めて稀であると思う.まだまだ完成度が低いなどいろいろ理由はあるだろう.私としても, Mac OS X がそれまでの Mac OS の基本的概念とかなり隔たったところで構築されていることを筆頭に山ほど理由があり,Mac OS X を現状で使用する気は全くない.この Mac OS X というのは Mac OS に似せた部分もないではない.またそれまでの Mac OS アプリケーションを起動するくらいはやってみようかなと思わせる機能もついている.しかし, 現状で,Mac OS X というは, Apple が名称を Mac OS と名付けている UNIX そのものである.

Mac OS X というこのシステムは UNIX であり,UNIX のセキュリティ上の弱点がほぼそのまま反映される. Mac OS X は Apple やマスメディアが言うようないいことばかりではない. iMac など初めてコンピュータを購入するユーザがこうしたマシンを使用するようになると予想されるわけで,そうしたユーザがすべてパッチなどこまめにあてるようになるというのは楽観的すぎる.(本日別項目にあるように, Apple は TIL に Mac OS X では IP アドレスを重複して設定するなという内容を公開している現状である)

これまで Mac OS は, Apple の不適切な Java 実装, Microsoft 製品, Windows エミュレータなど使用しなければ比較的セキュリティ性が高く,また, Windows 機で起きているような悲惨なウイルスの状況とはほとんど無縁でいられた.私が Mac OS X のプランを聞いたとき,セキュリティはどうなるのだろうと最初に危惧をした.これまでこのことが指摘されることはほとんどなく,大変限られた範囲でしか指摘されなかった.しかし,製品版が出てはっきりしたと思う. Mac OS X という UNIX について,この機会にセキュリティ問題を認識すべきではないだろうかとの感を一層強くした.



● AppleWorks 6.1 での AppleShare ボリューム保存時のデータ損傷


TIL: 88118 : AppleWorks 6.1 for Mac OS X, Public Preview: Data May Be Lost When Saving Documents to an AFP File Server

Apple は上記 Apple Tech Info Library において, AppleWorks 6.1for Mac OS X Public Preview において,同アプリケーションから Apple File Protocol (AFP) ファイルサーバボリュームに書類を保存した場合,書類が使えなくなると公表した.

Mac OS X 上の AppleWorks 6.1 から iDisk などに直接保存した書類を再び開こうとしても開くことができず「Unexpected End of File」という警告が表示される.iDisk を含む AppleShare ボリュームに保存したい場合は,ローカルハードディスクなど AFP ボリューム以外のボリュームにいったん書類を保存し,それをコピーする.

Mac OS X 用 AppleWorks 6.1 日本語版は未公開であるので多くの日本語版 Mac OS X ユーザはまだ AppleWorks 6.1 を使用していないものと考えられる.AFP は AppleTalk/AppleShare で用いられるプロトコル. Mac OS X では TCP/IP 上でそれらボリュームを接続する.



● Mac OS X: PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) でのインストール/動作不良例


宮元氏からいただいた. PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) と Mac OS X 10.0 について,インストール時にフリーズしたり,起動できないといった障害が発生する場合があるそうである.

氏によれば,次のような症状が発生する.

・ Mac OS X のインストール時に途中でフリーズし,インストールできない.
・まれにインストール完了できるが,起動できない.
・増設メモリを取り外し出荷時の 64MB メモリーのみでインストールするとインストールは正常に終了し,正常に起動する.動作は遅いものの安定動作する.しかし,再び増設メモリを戻すと,非常に不安定になる (数分使用すると突然フリーズする)

氏によれば,この問題は米国で報告されている例がいくつかあり,原因について次のように推測されているとお書きである.また,アップルの Mac OS X Discussion Board でも類似の報告があるそうである.

1. PowerBook G3 Series (Bronze keyboard) 初期出荷分ドーターカードの欠陥 (ドーターカード交換による改善例があることから)
2.FirmWare Update 4.1.7/4.1.8 問題同様,増設メモリが規格外
3. Mac OS X 10.0 の問題

氏は以下の米国のページを参考のため列挙なさっている.

go2mac.comでの"Lombard RAM Problems in OS X"
MacFixIt: OS-X freezing every few minutes - clean install too..

秋山は, Apple から, PowerBook と Mac OS X においてメモリ等ハードウェアに関連しているかもしれない障害が発生するという報告を認知していて調査を開始するいう情報を数日前に得た.しかし,さらに詳しく調べようとしたところ,すぐに Apple がその情報を遮断する措置をとったため,確認できなくなった.そのため,そのことが宮元氏のお知らせ下さった問題かどうか,はっきり確かめることは現状でできていない.



● G4 FirmWare Update 4.1.8 は PCI Graphics 対象外


01/4/13 項目 ほかのPower Mac G4 Firmware Updater の該当機種について,宮澤氏より,氏の Power Mac G4 (PCI Graphics) に実行したところ「このコンピュータでは動作しません」とのメッセージが表示され,アップルに問い合わせたところ対象外であることが確認された.

Power Mac G4 Firmware Updater については対象機種について「Power Mac G4 および AGP グラフィックカードを搭載した Macintosh Server G4」となっていて,そのまま読めば, Power Mac G4 (PCI Graphics) は対象機種と読めてしまう.



● Mac OS X:Mail での障害事例


立ち返り氏よりいただいた.氏の Mac OS X の Mail アプリケーションについて,アプリケーションが異常終了したり強制終了させたりした場合,その後メールの送受信ができなくなる障害が発生しているそうである.復帰法は任意のフィールドに文字を一字加えてからいったん Mail を終了し,再び Mail を起動し直して先の文字を削除することだそうである.



● iTunes インストール後の CD 自動再生のオンオフ


TIL: 58828 : Mac OS 9: Enabling/Disabling CD AutoPlay

Mac OS 9 に iTunes をインストールすると,コントロールバー項目の "オーディオ CD コントロール" が "iTunes Strip" に置き換わるため,コントロールバーからの CD 自動再生の設定ができなくなる.

"QuickTime 設定" コントロールパネルから設定する.



● Mac OS 9.1:CD-R/CD-RW 初期化時のエラー


TIL: 58766 : Mac OS 9.1: Error When Initializing CD-R/CD-RW Disc

Disc Burner がインストールされていない Power Mac G4 (Digital Audio), iMac (Early 2001) に,未フォーマット CD-R/CD-RW ディスクを挿入し初期化を選択するとエラーメッセージが表示されるかコンピュータが応答しなくなる.

ソフトウェア・アップデートを用いて,Disc Burner をインストールするか,ソフトウェアリストア CD でハードディスクの内容を復帰させるという解決法が書かれている.(一部の Power Mac G4 (Digital Audio) には Disc Burner が含まれていない)



● iTools Email:「送信者に通知」機能


TIL: 25279 : iTools Email: Mac.com Accounts and "Bounce To Sender" Feature

iTool の mac.com アカウントで Mac OS X 10.0 の Mail アプリケーションを使用する場合,「送信者に通知」("Bounce To Sender") 機能は含まれない.そのため,同機能を使用しようとすると「メールシステムエラー.メールアドレスは認証されませんでした」という警告が表示される.この機能に対応した SMTP サーバに設定変更することで使用できるようになる. TIL にはSMTP 設定変更法がさらに記されている.設定法は本ページで既述のため省略.



● iDisk の一時的な接続不能


2001年 4 月 14 日夜から16 日早朝にかけて, Mac OS 9 から iDisk をマウントできないということがあった. Mac OS X からは利用可能で問題はなかったそうである.私が確認した時点では homepage.mac.com のページも表示されなかった.

このとき, Mac OS 9 のセレクタから「サーバの IP アドレス...」を利用し,そこに「idisk.mac.com」と入力後, iDisk アカウントとパスワードを入力すれば iDisk をマウントすることができた.

iDisk あるいは iTools 各種サービスはときどき利用できなくなることがある.しばらくすればまた使えるようになるので待てばいいだけだが,一時的回避法を記録する価値があると考えて項目化した.

なお,このことを確認する際に気がついたのだが,当初できなかった iDisk キーチェーンアクセスが対応したようで利用可能になっている.



(C) Akiyama Satoru



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